JP3218195U - Ndフィルター - Google Patents

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唐澤 豊
豊 唐澤
高橋 薫
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Abstract

【課題】光透過率の微細な調整を行うことが可能で、フィルター使用時にコーティングが剥離して減光効果が損なわれるなどの問題も解消することができるNDフィルターを提供する。
【解決手段】片面に金属物質の真空蒸着層3、5を形成した2枚のガラス基板2、6が真空蒸着層3、5同士を接着して貼り合わされ、ガラス基板2、真空蒸着層3、接着剤層4、真空蒸着層5、ガラス基板6の順に積層されて構成され、2枚のガラス基板2、6のそれぞれ片面に金属物質の真空蒸着層3、5を形成し、2枚のガラス基板2、6のうちの少なくとも一方に形成した真空蒸着層3、5に接着剤を塗布し、2枚のガラス基板2、6の真空蒸着層4同士を接着することにより貼り合わせる。
【選択図】図1

Description

本考案はカメラなどの光学機器に使用されレンズに入る光の量を減少させるNDフィルターに関する。
従来から用いられているNDフィルターとしては、(1)透明なガラス基板に光を吸収する減光用の顔料などを混入したもの、(2)ガラス基板の表面(表面、裏面または表裏両面)に光透過率を低減するための金属物質を真空蒸着したもの、あるいは(3)染色された樹脂フィルムをガラス基板で挟み込み透過光量を減衰させたものが知られている。
しかしながら、上記(1)〜(3)のものには次のような問題点がある。すなわち、(1)および(3)のものは、減光効果を出す部分が内部あるいは内面側にあるためガラス基板の表面にキズがついても問題なく使用することはできるが、透過光量の低減効果が顔料や樹脂フィルムを染色する物質が持つ分光特性に依存するため、光学特性として理想的な一定の光透過率を得るための調整が難しいという難点がある。
また、(2)のものは、真空蒸着する金属物質の種類、真空蒸着層の厚さなどを選択、設定することにより(1)や(3)のものに比べて光透過率の微細な調整を行うことはできるが、ガラス基板の表面に真空蒸着によりコーティングするもので、真空蒸着される金属物質がやわらかいため、接触などによりキズがつくとコーティングが剥離して減光効果が損なわれるという問題がある。
特開2009−265579号公報
本考案は、NDフィルターにおける上記従来の問題点を解消するために、NDフィルターの構造について試験、検討を重ねた結果としてなされたものであり、その目的は、光透過率の微細な調整を行うことが可能で、フィルター使用時にコーティングが剥離して減光効果が損なわれるなどの問題も解消することができるNDフィルターを提供することにある。
上記の目的を達成するための請求項1によるNDフィルターは、片面に金属物質の真空蒸着層を形成した2枚のガラス基板が真空蒸着層同士を接着して貼り合わされ、ガラス基板、真空蒸着層、接着剤層、真空蒸着層、ガラス基板の順に積層されてなることを特徴とする。
請求項2によるNDフィルターの製造方法は、2枚のガラス基板のそれぞれ片面に金属物質の真空蒸着層を形成し、2枚のガラス基板のうちの少なくとも一方のガラス基板に形成した真空蒸着層に接着剤を塗布し、2枚のガラス基板の真空蒸着層同士を接着することにより2枚のガラス基板を貼り合わせることを特徴とする。
本考案によれば以下の効果が達成される。
(1)光透過率を低減するための金属物質の真空蒸着層(減光コーティング)を内面側に配置することにより、フィルターの取り扱い時に減光コーティングにキズを付けることがなくなり、フィルターを多少手荒く扱っても減光性能が損なわれることがない。
(2)光透過率を低減するための金属物質を真空蒸着によりコーティングするため、理想的な減光性能が得られる波長域で一定の光透過率が得られるよう微調整を行うことが可能となり、減光性能を一層向上させることができる。
(3)減光コーティングがガラス基板の内面側に配置されているため、ガラス基板の表面に反射防止コーティングや撥水・防汚コーティングを行うことによりフィルターのメンテナンス性を高めることができ、汚れなどを気にすることなくフィルターを使用することができる。
(4)片面に金属物質の真空蒸着層を形成した2枚のガラス基板が真空蒸着層同士を接着して貼り合わされて構成されているため、接着剤層の存在によりガラス基板が割れ難くなり、万一割れた場合にもガラス基板の飛散を避けることができる。
本考案のNDフィルターの要部断面図である。
本考案のNDフィルターは、片面に光透過率を低減するための金属物質の真空蒸着層を形成した2枚のガラス基板が真空蒸着層同士を接着して貼り合わされてなり、図1に示すように、ガラス基板2、真空蒸着層3、接着剤層4、真空蒸着層5、ガラス基板6の順に積層され、NDフィルター1が構成される。
本考案のNDフィルターの形状は角形でも丸形でもよく、ガラス基板2、6としては、クラウンガラス(BK−7、S−BSL−7、BSC−7など)のような光学ガラスからなる厚さが1〜2mmのものが用いられる。
光透過率を低減するための金属物質としては、シリコン(Si)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、ゲルマニウム(Ge)などの単体金属、クロム(Cr)、鉄(Fe)、チタン(Ti)を含むニッケル合金、NiO、NiO、TiO、Ta、ZrO、Al、Nb、SiO、MgFなどの金属酸化物、金属フッ化物など、光吸収膜を形成する金属物質、誘電体膜を形成する金属物質として用いられる金属物質が適用され、2枚のガラス基板2、6の片面に、例えば電子ビーム式真空蒸着法を適用して常法に従って真空蒸着され、真空蒸着層(減光コーティング)3、5を形成する。
2枚のガラス基板のうちの一方のガラス基板(2または6)に形成した真空蒸着層(3または5)に接着剤を塗布し、2枚のガラス基板の真空蒸着層同士(3と5)を接着することにより2枚のガラス基板を貼り合わせる。両方のガラス基板(2および6)に形成した真空蒸着層(3および5)に接着剤を塗布し、真空蒸着層同士(3と5)を接着してガラス基板を貼り合わせてもよい。
接着剤としては、例えばエポキシ系、アクリル系などの紫外線硬化樹脂が好ましく、接着剤層4の厚さは0.05mm以下、とくに0.01〜0.03mmとするのが好ましい。
以下、本考案の実施例について説明し、本考案の効果を実証する。これらの実施例は本考案の一実施態様を示すものであり、本考案はこれらに限定されない。
実施例1
丸枠NDフィルターを作製するために、所定形状に成形した厚さ1mmのクラウンガラス板(BK−7)を2枚用意し、これらガラス基板のそれぞれ片面にCrを常法により真空蒸着し、厚さ3nmの真空蒸着層(減光コーティング)を形成した。
ついで、2枚のガラス基板のうちの一方のガラス基板に形成した真空蒸着層に接着剤(スリーボンド3121D)を塗布し、2枚のガラス基板の真空蒸着層同士を接着することにより2枚のガラス基板を貼り合わせ、図1に示すようなNDフィルターとした。接着剤層の厚さは0.02mmとした。
得られたNDフィルターは、通常の可視域から近赤外域までの広い帯域において平坦な光学特性を備えるとともに、良好な反射防止特性を有していることが確認された。
実施例2
実施例1において、Ni合金(Ni−Cr)とSiOを真空蒸着し、合計厚さ93nmの真空蒸着層(減光コーティング)を形成したものを作製し、実施例1と同様にしてNDフィルターを得た。得られたNDフィルターは、通常の可視域から近赤外域までの広い帯域において平坦な光学特性を備えるとともに、良好な反射防止特性を有していることが確認された。
1 本考案のNDフィルター
2 ガラス基板
3 真空蒸着層(減光コーティング)
4 接着剤層
5 真空蒸着層(減光コーティング)
6 ガラス基板

Claims (1)

  1. 片面に金属物質の真空蒸着層を形成した2枚のガラス基板が真空蒸着層同士を接着して貼り合わされ、ガラス基板、真空蒸着層、接着剤層、真空蒸着層、ガラス基板の順に積層されてなることを特徴とするNDフィルター。
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