JP3393901B2 - 多点測距装置を有するカメラ - Google Patents

多点測距装置を有するカメラ

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JP3393901B2 JP28966593A JP28966593A JP3393901B2 JP 3393901 B2 JP3393901 B2 JP 3393901B2 JP 28966593 A JP28966593 A JP 28966593A JP 28966593 A JP28966593 A JP 28966593A JP 3393901 B2 JP3393901 B2 JP 3393901B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、写真画面内の複数の
ポイントを測距可能な多点測距装置(マルチオートフォ
ーカス)を有するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラは、ピント合わせ用の測距
が画面中央部の1ポイントでしかできないものばかりで
あったが、それでは画面中央部に被写体がいないシーン
に於いては、いわゆる中抜けと称される現象が生じ、ピ
ントの合わない(ピンぼけ)写真しか撮影できなかっ
た。
【0003】そこで、画面内の複数のポイントを測距で
きる装置が発明され、複数のポイントの何れのポイント
にピントを合わせるかの提案も種々なされている。例え
ば、代表的なものとして、米国特許第4470681号
明細書等で述べられた最至近選択、及び特開昭60−2
33610号公報等で述べられている中央重視のものが
あった。
【0004】また、本件特許出願人は、上記課題である
テーブルや壁等の雑被写体への合焦を防止すると共に、
中抜け現象の防止効果を有して副作用の少ない多点測距
装置を有するカメラを、特願平5−41510号として
出願している。この特願平5−41510号は、撮影画
面内の複数の領域を測距可能な測距手段と、上記複数の
領域の測距結果のうちの第1所定距離に近い測距結果を
選択する選択手段と、この選択手段によって選択された
測距結果に基いて撮影レンズの駆動制御を行う制御手段
とを具備することを特徴としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平5−41510号の方法では、所定距離の設定方法
として、通常被写体(人物等)が最も良く存在する位置
に設定するのが良いと思われる。
【0006】ところが、この所定距離を2.5mにした
場合、人物の距離が1.5mで、後方に壁があり、その
距離が3mの場合は、所定距離に近い方の壁にピントが
合ってしまう。この不具合を解消するためには、所定距
離をもっと近くに設定する必要がある。例えば、所定距
離を1mにした場合、上述したような不具合はかなり改
善される。しかしながら、人物が2.5m位に存在し
て、前方(1m位)にテーブル、植木等の雑被写体が存
在する場合に、これら雑被写体にピントが合ってしまう
という課題を有している。
【0007】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、近距離の雑被写体への合焦を防ぐと共に中抜け現象
を防止し、主要被写体等にピントが合う確率を高くした
多点測距装置を有するカメラを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、撮
影画面のほぼ中央に相当する領域の被写体を測距可能な
第1の測距手段と、撮影画面の周辺部に相当する領域で
少なくとも2か所の被写体を測距可能な第2の測距手段
と、上記第1及び第2の測距手段により測定された被写
体距離のうち、上記第1の測距手段によって測定された
中央被写体距離が最至近距離であるか否かを判定する第
1の判定手段と、撮影レンズの焦点距離に基いて算出さ
れる主要被写体が存在する確率の高い所定距離に、最も
近い被写体距離を判定する第2の判定手段と、上記第1
の判定手段若しくは第2の判定手段の少なくとも一方の
判定結果に基いて上記撮影レンズの焦点合わせを行う制
御手段と、を具備し、上記制御手段は、上記第1の判定
手段により中央被写体距離が最至近距離であると判定さ
れた場合には、上記中央被写体距離に基いて焦点合わせ
を行い、上記第1の判定手段により中央被写体距離が最
至近距離であると判定されなかった場合には、上記主要
被写体が存在する確率の高い所定距離に最も近い被写体
距離に基いて焦点合わせを行うことを特徴とする。
【0009】またこの発明は、上記第2の判定手段が、
上記第1及び第2の測距手段により測定された被写体距
離のうち最も遠い被写体距離を除いて、上記判定を行う
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明の多点測距装置を有するカメラにあっ
ては、撮影画面のほぼ中央に相当する領域の被写体が第
1の測距手段で測距可能とされ、撮影画面の周辺部に相
当する領域で少なくとも2か所の被写体が第2の測距手
段により測距可能とされる。上記第1及び第2の測距手
段により測定された被写体距離のうち、上記第1の測距
手段によって測定された中央被写体距離が最至近距離で
あるか否かが、第1の判定手段によって判定される。ま
た、撮影レンズの焦点距離に基いて算出される主要被写
体が存在する確率の高い所定距離に、最も近い被写体距
離が第2の判定手段により判定される。上記第1の判定
手段若しくは第2の判定手段の少なくとも一方の判定結
に基いて、制御手段により上記撮影レンズの焦点合わ
せが行われる。そして、上記制御手段は、上記第1の判
定手段により中央被写体距離が最至近距離であると判定
された場合には、上記中央被写体距離に基いて焦点合わ
せを行い、上記第1の判定手段により中央被写体距離が
最至近距離であると判定されなかった場合には、上記主
要被写体が存在する確率の高い所定距離に最も近い被写
体距離に基いて焦点合わせを行う
【0011】また、この発明の多点測距装置を有するカ
メラにあっては、上記第2の判定手段では、上記第1及
び第2の測距手段により測定された被写体距離のうち最
も遠い被写体距離を除いて、上記判定が行われる
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明に従った第1の実施例の概念
を示したブロック図である。同図に於いて、中央測距部
1は写真画面の略中央部を測距するための手段であり、
周辺測距部2は写真画面の略周辺部を測距する手段であ
る。上記中央測距部1及び周辺測距部2の出力は、それ
ぞれ比較部3、第1選択部4に供給される。この第1選
択部の出力は、所定距離入力部5の出力と共に第2選択
部6に供給される。
【0013】ゲート回路7には、比較部3の判定結果と
共に、上記中央測距部1の出力が直接に供給される。一
方、ゲート回路8には、インバ―タ9を介して比較部3
の比較結果が入力されると共に、第2選択部6の出力が
入力される。そして、ピント調整部10は、上記ゲート
回路7、8の出力結果に従ってピント合わせ用レンズ1
1を制御する。
【0014】このような構成に於いて、写真画面のほぼ
中央部が中央測距部1にて測距され、略周辺部が周辺測
距部2で測距される。そして、中央測距部1の出力は、
比較部3にて、中央部と周辺部の距離情報より、中央部
が最至近かが比較される。また、第1選択部4では、中
央部と周辺部の距離情報から中央より近いものが選択さ
れる。そして、第2選択部6にて、その選択されたもの
の中で所定距離入力部5から入力される所定距離に1番
近いものが選択される。
【0015】ここで、第1選択部4で中央が最至近であ
ると選択された場合は、中央の距離情報に応じて、ピン
ト調整部10が動作され、ピント合わせ用レンズ11が
制御される。また、第1選択部4で中央が最至近でない
とされた場合は、第2選択部6で選択された距離情報に
応じて、ピント調整部10が動作される。これにより、
ピント合わせ用レンズ11が制御されてピント調整が行
われる。
【0016】図2は、この発明の第2の実施例となる多
点測距装置の構成を示すブロック図である。同実施例で
は、被写体に対し測距用光を投光し、その反射信号光の
入射位置によって、被写体距離を求める公知のアクティ
ブ三角測距装置を応用している。
【0017】3つの赤外発光ダイオード(IRED)1
2a、12b、12cは、ドライバ13a、13b、1
3cを介してCPU14により発光制御される。IRE
D12a、12b、12cからの赤外光は、投光用レン
ズ15を介して図示されない被写体に照射され、更にこ
の被写体で反射されて受光用レンズ16を介して光位置
検出素子(PSD)17a、17b、17cに入射され
る。
【0018】PSD17a及び17cの出力は、プリア
ンプ18及び19、圧縮ダイオード20及び21、バッ
ファ回路22及び23を介して差動演算回路24に供給
される。一方、PSD17bの出力は、プリアンプ25
及び26、圧縮ダイオード27及び28、バッファ回路
29及び30を介して差動演算回路31に供給される。
そして、これら差動演算回路24及び31の出力は、C
PU14に供給される。
【0019】このCPU14は、ピント調整回路32を
介してピント合わせ用レンズ33を制御する。また、3
4はズームレンズであり、そのズーム位置はズームエン
コーダ35を介して、CPU14に入力される。
【0020】このような構成の多点測距装置に於いて、
測距用赤外光が3つのIRED12a、12b、12c
によって発せられ、投光用レンズ15を通って写真画面
内の異なるポイントに投光される。そして、この測距用
光は被写体上で反射され、受光用レンズ16によって集
光され、PSD17a、17b、17c上に入射され
る。公知の三角測距の原理により、被写体距離は、この
PSD上の反射信号光入射位置により求めることができ
る。
【0021】このPSD17a、17b、17cは、図
3に示されるように、信号光の位置によって、2つの電
流信号ia 、ib を出力する。このia 、ib は、 ia =(m/(m+n))・ip0 …(1) ib =(n/(m+n))・ip0 …(2) で表される。ここで、ip0は総信号光電流である。
【0022】また、 m+n=t t=PSDの長さの関係より、(3)式が成立する。
【0023】
【数1】
【0024】このmが光の入射位置なので、tは定数で
あることより、ia /(ia +ib)を演算することに
より、反射信号光の入射位置mが演算でき、そこから被
写体距離を求めることが可能となる。
【0025】PSDの出力電流ia 、ib はプリアンプ
18、19または25、26にて増幅され、圧縮ダイオ
ード20、21または27、28に流し込まれる。バッ
ファ回路22、23、29、30は、各々上記圧縮ダイ
オード20、21、27、28のVref 基準の電位を差
動演算回路24、31に出力する。
【0026】これら差動演算回路24、31は、図4に
示されるような構成をとっている。同図に於いて、一対
のNPNトランジスタ36及び37の共通のエミッタ
に、電流値I0 の電流源38が接続されている。また、
トランジスタ37のコレクタには、抵抗39が接続され
ている。そして、トランジスタ36及び37のコレクタ
電流を、それぞれI1 、I2 とする。プリアンプの増幅
率をβとすると、圧縮ダイオードの出力電位VA 、VB
は、(4)式及び(5)式で求められる。
【0027】
【数2】
【0028】
【数3】 ここで、IS はダイオードの逆方向飽和電流、VT はサ
ーマルボルテージである。同様の式より、I1 、I2
A 、VB には、(6)式が成立する。
【0029】
【数4】
【0030】一方、i1 +i2 =i0 であることから、 (ib /ia )・i2 +i2 =((ia +ib )/ia )・i2 =i0 ∴i2 =(ia /(ia +ib ))・i0 …(7) が求められる。したがって、電流i2 を抵抗39で電圧
に変換した値ri2 は、(8)式で求められる。 ri2 =(ia /(ia +ib ))・i0 ・r =(m/t)・i0 ・r …(8) つまり、r、i0 、tは決まっている値なので、このr
2 より、PSDへの信号光の入射位置mを求めること
ができる。
【0031】投受光用レンズ15、16と、IRED1
2b及びそのドライバ13b、PSD17b及びそれに
付属するプリアンプ25、26、圧縮ダイオード27、
28、バッファ回路29、30、更に差動演算回路31
が、図1の中央測距部1を形成する。また、投受光用レ
ンズ15、16と、左右を測距するためのIRED12
a、12cとそのドライバ13a、13c、PSD17
a、17c、プリアンプ18、19、圧縮ダイオード2
0、21、バッファ回路22、23と差動演算回路24
が、図1の周辺測距部2に相当する。
【0032】ここで、PSDは左右分離しているのにプ
リアンプ以降を共通としているのは、IREDを独立投
光するので、共用が可能だからである。但し、中央測距
用のものは、精度向上を考慮して、プリアンプ以降を分
離している。それは、PSDの面積が増えれば外乱の影
響が増加し、S/Nが劣化するからである。
【0033】CPU14は、これらの測距部の出力信号
電圧を、内蔵のA/D変換器でA/D変換して入力す
る。そして、その信号を所定のアルゴリズムによりピン
ト合わせ制御に用いるが、ピント調整回路32を介して
ピント合せ用レンズ33が制御される。尚、ズームレン
ズ34のズーム位置は、ズームエンコーダ35を介し
て、CPU14に入力される。
【0034】次に、上述した所定のアルゴリズムを、図
5のフローチャートを参照して説明する。先ず、ステッ
プS1、S2、S3の各ステップでは、CPU14が各
ドライバ13b、13a、13cを介してIRED12
b、12a、12cを順次発光させる。そして、その都
度、図2に示されたri2 がCPU14に入力される。
【0035】IRED12b、12a、12cに対応す
るri2 を、それぞれVb 、Va 、Vc とする。これら
の出力からは直接距離は求めず、同実施例では、中央、
左、右の何れのポイントを選ぶかを決めるのに用い、そ
の後、選択したポイントを測距しなおす。
【0036】始めの3点の測距時は精度はあまり必要で
ないので、投光回数を少なくし、選択後の測距(本測
距)では投光回数を多くして精度を上げる。これによ
り、測距全体の時間を短くすることができる。
【0037】図6に示されるように、投光LEDからの
光は、投光レンズを通して被写体に当たり、受光レンズ
を通してPSDに入る。ここで、被写体距離をL、投光
レンズと受光レンズ間の距離(基線長)をS、受光レン
ズとPSDの距離をfPSD とすると、 L:S=fPSD :m すなわち、 m=S・fPSD /L …(9) (8)式よりri2 はmに比例なので、(10)式が成
立し、Va 、Vb 、Vcは1/Lに比例する。
【0038】
【数5】 実際には、回路によるずれが重畳するので、左右のデー
タVa 、Vc を補正値ΔVa 、ΔVc で補正する(ステ
ップS4、S5)。
【0039】次いで、主要被写体が存在する確率が高い
距離に相当する電圧VN と、Va 、Vb 、Vc のずれ量
a 、db 、dc を求める(ステップS6、S7、S
8)。そして、ステップS9及びS10により、Vb
1番大きいか、すなわち一番近いかを比較する。その結
果、中央が一番近い場合は中央を本測距する(ステップ
S11)。そうでない場合には、中央より近く且つVN
に1番近いポイントすなわち、中央より近く、且つ主要
被写体が存在する確率の高い測距を、一番近いポイント
としてい本測距する。
【0040】具体的には、左が中央より近い場合には、
ステップS12で左と中央のうちVN に近い方(da
b の小さい方)を選択して、左を本測距する(ステッ
プS13)。
【0041】同様に、右が中央より近い場合(ステップ
S14でYESの場合)は、ステップS16で右と中央
のうちVN に近い方(db 、dc の小さい方)を選択し
て、右を本測距する(ステップS17)。また、上記ス
テップS14で中央より右が近い場合は、次にステップ
S15で左と右とが比較され、その結果に従ってそれぞ
れステップS12またはS16に進む。
【0042】左も右も中央より近い場合は、上記ステッ
プS15、S12、S16より、3点の中でVN に1番
近いものを選択して本測距を行う。これらの後、ステッ
プS18で本測距の距離にピントを合わせる。具体的に
は、撮影レンズをCPUが駆動制御して、ピントを合わ
せる。
【0043】次に、上述したシーケンスの基本的な考え
方を、図7を参照して説明する。図7(a)、(b)、
(c)は、中央の1点しか測距できないAF装置の苦手
とする被写体である。つまり、マルチAFを搭載するカ
メラでは、これらの被写体を克服する必要がある。ま
た、図7(d)、(e)に示されるような、左右に中央
より近いポイントがあるシーンでも、最適なAFを行う
必要がある。
【0044】先ず、図7(a)(b)(c)に示される
シーンについて説明する。このような中央が中抜けした
シーンでは、中央より左右とも近いので、3点の中で一
番主要被写体のある確率の高い距離に近いポイントを選
ぶ。図7(a)、(b)では、2人の人物の何れかに合
うことになるが、何れに合っても、写真としては全く問
題ない。
【0045】図7(c)では、左の人物にスポットは当
たっているが、中央及び右は投光スポットが抜けている
ので、左の人物に合う。図8は、主要被写体が存在する
確率と1/倍率の関係を示したものである。1/50か
ら1/80、すなわち焦点距離が35mmであれば、
1.75mから2.8mの間の確率が高いので、例え
ば、2.5mとする。
【0046】屋内のシーンである図7(d)に示される
シーンでは、本棚が2.5m位で、その前に人物、更に
その前に手があるようなシーンがよく見られる。この場
合、最至近選択では手にピントが合ってしまい、また単
純に2.5mに近い被写体を選ぶと、棚にピントが合っ
てしまう。同実施例では、中央より近いポイント、この
場合、手及び人物の中で2.5mに近い方である人物を
選ぶことになり、写真としての良いものになる。
【0047】更に、図7(e)に示されるシーンに於い
ては、中央より左右が近いので、花、人物、コップの中
で2.5mに一番近いポイントを選ぶことになる。2.
5mより3点とも近ければ人物にピントが合い、3点と
も遠ければ花にピントが合うことになり、自然な写真と
も言える。
【0048】尚、焦点距離が変われば、この距離2.5
mは変えた方が良く、ズームカメラに於いてはズームに
連動させることが望ましい。ところで、この発明は3点
の測距だけではなく、測距ポイントを増しても全く問題
はない。以下、この発明の第3の実施例として、5点の
測距ポイントを有した場合について、図9のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0049】先ず、図10に示される位置関係の測距ポ
イント5点12b、12a1 、12a2 、12c1 、1
2c2 について、ステップS21、S22、S23、S
24、S25で測距を行い、それぞれの測距値Lb 、L
a1、La2、Lc1、Lc2を求める。次いで、ステップS2
6〜S33にて、中央の距離Lb と他を比較し、中央の
方が近ければ、他の距離をLb に置換える。すなわち、
中央より近いポイントを選択したことになる。
【0050】そして、ステップS34にて最至近の測距
min を、測距ポイント12b、12a1 、12a2
12c1 、12c2 の5点の中から選択する。次いで、
ステップS35で中央Lb がLmin と等しければ、ステ
ップS36に進んで中央Lbにピントを合わせる。一
方、中央Lb がLmin と等しくなければ、ステップS3
7に移行して撮影レンズの焦点距離fを入力する。そし
て、ステップS38にて、70×fに近いポイントにピ
ントを合わせる。
【0051】尚、上記実施例では3点、5点の測距ポイ
ントの場合について述べたが、これらに限られるもので
はなく、例えば測距ポイントが7点、9点等に増えても
同様のアルゴリズムで測距ポイントを選択することがで
きる。
【0052】次に、この発明の第4の実施例について説
明する。図11は、この発明に従った第4の実施例の概
念を示したブロック図である。図1の構成と異なるの
は、中央より近いものを選択する第1選択部4に換えて
最遠部を非選択する第1選択部4′が、そして所定距離
入力部5に換えて所定値入力部40が接続されているこ
とである。
【0053】上述した第1乃至第3の実施例では、中央
より近いものの中で所定距離に近いものを選択すること
で中央を重視する方式であった。これに対し、この第4
の実施例は、パノラマ写真のような特に中央を重視する
必要のない場合に適したものである。
【0054】次に、図12のフローチャートを参照し
て、この第4の実施例の動作を説明する。先ず、ステッ
プS41、S42、S43にて、中央及び左右を測距し
て、距離Lb 、La 、Lc を求める。次いで、ステップ
S44、S45で3点のうちの最至近Lmin 、2番目L
mid を選択する。そして、ステップS46に於いて、中
央Lb が最至近Lmin と等しければ、ステップS47に
進んでLb にピントを合わせる。一方、上記ステップS
46にて中央Lb が最至近Lmin と等しくなければ、ス
テップS48に移行して焦点距離の70倍のLn を求め
る。次いで、ステップS49にて、Lmin 、Lmid のう
ちLn に近い方にピントを合わせる。
【0055】ここで、第1乃至第3の実施例との差を、
図7で考えると、(e)の選択が異なる。第4の実施例
では、一番遠い人物を選択することはなく、花とコップ
のうち2.5mに近い方を選択することになる。
【0056】更に、第5の実施例として、中央を重視し
ない方式の動作を、図13のフローチャートを参照して
説明する。ステップS51〜S55は、図12のフロー
チャートのステップS41〜S45と同じである。そし
て、ステップS56及びS57にて、単純にLmin 、L
mid のうちLn に近い方にピントを合わせる。この第5
の実施例は、広角のカメラで中央を特に重視する必要の
ない場合に適している。
【0057】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、中央よ
り遠い被写体にピントが合うことがなく、主要被写体の
存在する確率の高い距離の被写体にピントが合い、非常
に高い確率で、主要被写体にピントの合った写真を提供
することができる。
【0058】また、一番遠い被写体にピントを合わせる
ことがなく、主要被写体の存在する確率の高い距離の被
写体にピントが合い中央を重視する必要のない写真で
は、非常に高い確率で主要被写体にピントが合わせられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の多点測距装置を有するカメラに従っ
た第1の実施例の概念を示したブロック図である。
【図2】この発明の第2の実施例となる多点測距装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】図2のPSDを説明する図である。
【図4】図2の差動演算回路の構成を示した回路図であ
る。
【図5】第2の実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図6】被写体距離L、投光レンズと受光レンズ間の距
離S、受光レンズとPSDの距離fPSD との関係を表し
た図である。
【図7】(a)、(b)、(c)は中抜け現象が生じ得
るシーンの被写体例を示した図、(d)、(e)は左右
に中央より近いポイントがあるシーンの被写体例を示し
た図である。
【図8】主要被写体が存在する確率と1/倍率の関係を
示した図である。
【図9】この発明の第3の実施例の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図10】第3の実施例に従った動作による被写体例を
示した図である。
【図11】この発明に従った第4の実施例の概念を示し
たブロック図である。
【図12】第4の実施例の動作を説明するフローチャー
トである。
【図13】第5の実施例の動作を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
1…中央測距部、2…周辺測距部、3…比較部、4、
4′…第1選択部、5…所定距離入力部、6…第2選択
部、7、8…ゲート回路、9…インバ―タ、10…ピン
ト調整部、11…ピント合せ用レンズ、12a、12
b、12c…赤外発光ダイオード(IRED)、13
a、13b、13c…ドライバ、14…CPU、15…
投光用レンズ、16…受光用レンズ、17a、17b、
17c…光位置検出素子(PSD)、18、19、2
5、26…プリアンプ、20、21、27、28…圧縮
ダイオード、22、23、29、30…バッファ回路、
24、31…差動演算回路、32…ピント調整回路、3
3…ピント合わせ用レンズ、34…ズームレンズ、35
…ズームエンコーダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−188276(JP,A) 特開 平1−259313(JP,A) 特開 平2−282234(JP,A) 特開 平1−288813(JP,A) 特開 平4−151132(JP,A) 特開 平5−241065(JP,A) 特開 昭63−291043(JP,A) 特開 昭63−266434(JP,A) 特開 昭64−48050(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 - 7/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面のほぼ中央に相当する領域の被
    写体を測距可能な第1の測距手段と、 撮影画面の周辺部に相当する領域で少なくとも2か所の
    被写体を測距可能な第2の測距手段と、上記第1及び第2の測距手段により測定された被写体距
    離のうち 、上記第1の測距手段によって測定された中央
    被写体距離が最至近距離であるか否かを判定する第1の
    判定手段と、 撮影レンズの焦点距離に基いて算出される主要被写体が
    存在する確率の高い所定距離に、最も近い被写体距離を
    判定する第2の判定手段と、 上記第1の判定手段若しくは第2の判定手段の少なくと
    も一方の判定結果 に基いて上記撮影レンズの焦点合わせ
    を行う制御手段と、 を具備し、 上記制御手段は、上記第1の判定手段により中央被写体
    距離が最至近距離であると判定された場合には、上記中
    央被写体距離に基いて焦点合わせを行い、上記第1の判
    定手段により中央被写体距離が最至近距離であると判定
    されなかった場合には、上記主要被写体が存在する確率
    の高い所定距離に最も近い被写体距離に基いて焦点合わ
    せを行う ことを特徴とする多点測距装置を有するカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 上記第2の判定手段は、上記第1及び第
    2の測距手段により測定された被写体距離のうち最も遠
    い被写体距離を除いて、上記判定を行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の多点測距装置を有するカメラ。
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