JP3356299B2 - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP3356299B2
JP3356299B2 JP3063092A JP3063092A JP3356299B2 JP 3356299 B2 JP3356299 B2 JP 3356299B2 JP 3063092 A JP3063092 A JP 3063092A JP 3063092 A JP3063092 A JP 3063092A JP 3356299 B2 JP3356299 B2 JP 3356299B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は測距装置に関し、特に
カメラの自動合焦装置に適用される測距装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】露出制御やフィルム巻き上げ制御等、カ
メラの自動化の流れの中で、被写体に自動でピントを合
わせようとする、いわゆるオートフォーカス(AF)の
技術も発展してきている。カメラのAF技術は、大きく
分けて2つに分類できる。つまり、1つは被写体の輝度
分布情報を利用したパッシブ方式のもの、もう1つは被
写体に対してカメラ自ら測距用の信号を投射し、その反
射信号によって被写体の距離を求めるアクティブ方式の
ものである。このアクティブ方式は構成が簡単で、部品
が廉価なこともあり、いわゆるコンパクトカメラに利用
されることが多い。
【0003】図10は、従来のアクティブ式AFの概念
図である。同図に於いて、1はカメラ全体のシ−ケンス
を制御するシ−ケンスコントロ−ラであり、AF用IC
2の出力する測距結果を入力し、その結果に従って、撮
影用レンズのピント合わせ装置であるレンズ繰出し装置
3を制御する。
【0004】シーケンスコントローラ1の決定したタイ
ミングで、ドライバ4を介して赤外発光ダイオ−ド(I
RED)5が発光されると、投光用レンズ6で赤外信号
光が集光されて、被写体7に照射される。この被写体7
から反射した信号光は、受光レンズ8を介して、受光素
子9に入射される。
【0005】ここで、被写体距離lが大きいと受光用レ
ンズ6に垂直に近く、またlが小さいと垂直より傾いた
角度で、測距用光が受光用レンズ6に入射されるため、
受光素子9上の信号光位置によって被写体距離lを求め
ることができる。そのため、受光素子9には、後述する
2分割型のもの或いは専用の光位置検出素子(PSD)
等が利用される。何れの阻止も、信号光位置により2つ
の出力電流信号比が変化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、受光素
子9の出力信号IA 、IB には、信号成分以外に被写体
を照らす太陽光や光源の光による、いわゆる定常光成分
が重畳されており、これを除去しなければ正しい測距演
算ができなかった。
【0007】この定常光を除去するための回路が、上記
AF用IC2内の定常光除去回路10A、10Bであ
る。また、11A及び11Bは、定常光以外の信号光に
よる光電流だけを増幅するプリアンプである。このプリ
アンプ11A、11Bの出力を対数圧縮するのは、対数
圧縮回路12A及び12Bである。更に、13はこれら
対数圧縮回路12A、12Bの結果の差をとる差動演算
回路である。
【0008】以上の周知の対数圧縮、差動演算により、
上記AF用IC2内で信号電流比が求められる。この結
果に従って、シーケンスコントローラ1は、レンズ繰出
し装置3を制御し、被写体にピントを合わせていた。
【0009】ところで、最近のカメラでは、シ−ケンス
コントロ−ラとして、ワンチップマイクロコンピュータ
(以下マイコンと略記する)等から成る演算制御回路
(CPU)を用いることが多い。これは、より低価格の
カメラにも搭載できるように、CPUも廉価となったた
めである。
【0010】更に、このCPUは種々の機能を有する入
出力ポ−トを持っており、プログラムによって外部素子
を制御したり、外部素子の状態を検知することができる
ようになっている。加えて、この検知結果を、所定演算
によって加減乗除することもできる。
【0011】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、CPUの有する機能を十分に活用して、従来必要と
されているAFICを用いずにAF示すを大幅に簡略化
し、簡単な回路構成でオートフォーカスを実践すること
ができ、より低価格のカメラでも、煩わしいピント操作
がなく、きれいな写真を撮ることができる測距装置を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、ワ
ンチップマイクロコンピュータと、ワンチップマイクロ
コンピュータ外部に設けられ、被写体に向けて光を投射
する発光素子と、ワンチップマイクロコンピュータ外部
に設けられ、上記発光素子を駆動するドライバ回路と、
ワンチップマイクロコンピュータ外部に設けられ、上記
被写体からの反射信号光を受光して少なくとも2つの光
電変換信号を出力する受光手段と、ワンチップマイクロ
コンピュータ外部に設けられ、上記光電変換信号を積分
する積分コンデンサと、上記積分コンデンサの積分電圧
が予め定められた電圧に達したかを検出する検出手段
と、ワンチップマイクロコンピュータ内部に設けられ、
上記発光素子を発光させた状態での上記積分コンデンサ
の積分開始から上記検出手段による検出までの時間と、
発光素子を発光させない状態での上記積分コンデンサの
積分開始から上記検出手段による検出までの時間の時間
差をとることで定常光の影響を除去するよう演算し、か
つ上記2つの光電変換信号の上記積分コンデンサの積分
開始から、上記検出手段による検出までの時間の各々の
時間の差をとることで被写体距離を演算する演算制御手
段と、ワンチップマイクロコンピュータ内部に設けら
れ、上記演算制御手段による演算に先立って、上記積分
コンデンサの電荷をリセットするスイッチ手段と、を具
備することを特徴とする。またこの発明は、ワンチップ
マイクロコンピュータと、ワンチップマイクロコンピュ
ータ外部に設けられ、被写体に向けて光を投射する発光
素子と、ワンチップマイクロコンピュータ外部に設けら
れ、上記発光素子を駆動するドライバ回路と、ワンチッ
プマイクロコンピュータ外部に設けられ、上記被写体か
らの反射信号光を受光して少なくとも2つの光電変換信
号を出力する受光手段と、ワンチップマイクロコンピュ
ータ外部に設けられ、上記光電変換信号を積分する積分
コンデンサと、ワンチップマイクロコンピュータ内部に
設けられ、上記積分コンデンサの積分電圧が予め定めら
れた電圧に達したかを検出する検出手段と、ワンチップ
マイクロコンピュータ内部に設けられ、上記発光素子を
発光させた状態での上記積分コンデンサの積分開始から
上記検出手段による検出までの時間と、発光素子を発光
させない状態での上記積分コンデンサの積分開始から上
記検出手段による検出までの時間の時間差をとることで
定常光の影響を除去するよう演算し、かつ上記2つの光
電変換信号の上記積分コンデンサの積分開始から、上記
検出手段による検出までの時間の各々の時間の差をとる
ことで被写体距離を演算する演算制御手段と、を具備す
ることを特徴とする。
【0013】
【作用】この発明の測距装置にあっては、ワンチップマ
イクロコンピュータ外部に設けられた発光素子にて、被
写体に向けて光が投射される。また、上記ワンチップマ
イクロコンピュータ外部に設けられたドライバにより、
上記発光素子が駆動される。また、上記ワンチップマイ
クロコンピュータ外部に設けられた受光手段にて、被写
体からの反射信号光が受光されて少なくとも2つの光電
変換信号が出力される。また、上記ワンチップマイクロ
コンピュータ外部に設けられた積分コンデンサにより、
上記光電変換信号が積分される。そして、上記ワンチッ
プマイクロコンピュータ内部に設けられた演算制御手段
により、被写体距離が演算され、上記ワンチップマイク
ロコンピュータ内部に設けられたスイッチ手段によっ
て、上記演算制御手段による積分に先立って、上記積分
コンデンサの電荷がリセットされる。またこの発明の測
距装置にあっては、ワンチップマイクロコンピュータ外
部に設けられた発光素子にて、被写体に向けて光が投射
される。また、上記ワンチップマイクロコンピュータ外
部に設けられたドライバにより、上記発光素子が駆動さ
れる。また、上記ワンチップマイクロコンピュータ外部
に設けられた受光手段によって、被写体からの反射信号
光が受光されて少なくとも2つの光電変換信号が出力さ
れる。そして、上記ワンチップマイクロコンピュータ外
部に設けられた積分コンデンサにより、上記光電変換信
号が積分され、上記ワンチップマイクロコンピュータ内
部に設けられた検出手段により、上記積分コンデンサの
積分電圧が予め定められた電圧に達したかが検出され
る。また、上記ワンチップマイクロコンピュータ内部に
設けられた演算制御手段により、被写体距離が演算され
る。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0015】図1はこの発明第1の実施例で、測距装置
の概念を示すブロック図である。同図に於いて、シーケ
ンスコントローラ14はデジタル回路で構成されてお
り、シ−ケンスの制御及びデジタル値の比較、判定等の
機能を有している。このシーケンスコントローラ14の
決定したタイミングで、ドライバ15を介して赤外発光
ダイオ−ド(IRED)16が発光される。そして、図
示されない被写体により反射された信号光は、受光素子
17に入射される。
【0016】この受光素子17の2つの出力は、シーケ
ンスコントローラ14の制御により開閉されるスイッチ
18及び19を介して、プリアンプ20に供給される。
ここでは、回路構成を極力簡略化するために、プリアン
プ20は1個とし、受光素子の出力が順次プリアンプ2
0に入力されると、その出力が積分回路21にて所定周
波数にて積分される。
【0017】比較器22では、上記積分回路21の出力
が所定値VCOMPに達するまでの積分時間が計数され、1
回の積分量がデジタル値に演算される。そして、上記所
定値VCOMPと積分出力が、比較器22にて比較される。
この比較器22の比較結果は、シーケンスコントローラ
14に供給される。そして、シーケンスコントローラ1
4の判定結果より、ピント合わせ用のレンズ繰出し装置
23が制御されるようになっている。上記積分動作によ
り、A/D変換が可能になると共に、何度も信号を取込
むことによるノイズ相殺効果により、精度の向上も望ま
れる。
【0018】同実施例に於いては、IRED16を発光
させた状態とさせない状態の積分時間の差によって、定
常光除去動作のかわりとしている。更に、2分割受光素
子の各々の出力の積分時間を比較することによって、各
々の素子に入射する。信号光量の比較を行うようにし
て、AFシステムを簡略化している。図2は、この発明
の第2の実施例を示す回路図で、上述した図1のブロッ
ク図を詳細にしたものである。
【0019】図2に於いて、全体のシーケンスを制御
し、距離判定の機能を有するシーケンスコントローラ1
4によってドライバ15が駆動されることにより、IR
ED16が発光される。このIRED16から照射され
た光は、投光用レンズ24によって集光され、被写体2
5に投射される。被写体25から反射してきた信号光
は、投光用レンズ24から基線長Sだけ離れて配置され
た受光用レンズ26を介し、受光素子27上にを結
ぶ。
【0020】ここで、受光用レンズ26の焦点距離をf
とすると、受光用レンズ26の光軸を原点とした、受光
スポット位置xは被写体距離lとの間に、数1の関係式
を成立させる。
【0021】
【数1】
【0022】したがって、受光素子27を2分割受光素
子27a及び27bとすると、その分割ポイントを所定
距離1に於けるxに持ってくると、2つの受光素子2
7a、27bのどちらに多く信号光が入射しているかを
検出することによって、その被写体が、上記所定距離1
より近くにあるか、遠くにあるかを判定することが可
能となる。この判定について、図3を(a)及び(b)
参照して説明する。図3(a)は被写体25が1 より
遠い例を示したもの、図3(b)は、近い例を示してい
る。
【0023】すなわち、被写体距離l′を有する同図
(a)では、受光素子27b側に多く信号光が入射さ
れ、一方被写体距離l″の同図(b)では受光素子27
a側に多く信号光が入射されている。
【0024】実際には、入射信号光のスポットは点では
なく、ある大きさを有しているため、受光素子27a
側、受光素子27b側それぞれに光点が広がってかかっ
ている。したがって、受光素子27a、27b側に入射
される信号光量の割合が算出されることによって、より
細かく被写体距離が分解されることができる。これは、
特開昭57−104809号公報、特開昭58−354
10号公報等に、既に提案されているものである。しか
しながら、これらの提案は何れも図10で説明したよう
な圧縮回路、差動増幅回路等のアナログ比演算回路を有
している。
【0025】この実施例では、AFICの有している増
幅機能、定常光除去機能、比演算機能をシーケンスコン
トローラ14等に分配したり、簡略化したりすることに
より、より単純かつ廉価なAFシステムを提供しようと
している。
【0026】図2に戻って、2分割受光素子27a及び
27bから出力される信号は、それぞれバイアス用抵抗
28、29と、結合コンデンサ30、31を介して、プ
リアンプ32に入力される。このプリアンプ32は、電
流を出力する形のものを想定しており、出力として、受
光素子の出力電流の交流分を増幅した量の電流が直流バ
イアスにのって流れるようになっている。
【0027】また、PNPトランジスタ33、34及び
エミッタ抵抗35、36はカレントミラ−回路を構成し
ており、プリアンプ32の出力を積分コンデンサ37に
流し込むようになっている。上記トランジスタ34のエ
ミッタに接続されたスイッチ38は積分のタイミングを
決定するもので、オンで積分禁止、オフで積分状態とな
る。更に、積分コンデンサ37と並列にスイッチ39が
接続されている。このスイッチ39は、リセット用であ
り、オンで積分の初期化、オフで積分可能状態となる。
【0028】比較器40は、積分量が所定値VCOMPに達
することを検出するものである。この比較器40の出力
は、シーケンスコントローラ14に於いて信号光量に依
存した1回当たりの積分量がデジタル値に変換された
後、距離の判定がなされる。尚、シーケンスコントロー
ラ14は、上記スイッチ38、39と共に、バイアス用
抵抗28に接続されたスイッチ41を制御する。そし
て、図中42で示した点線部分は、ワンチップマイコン
(CPU)等で代用が可能である。ここで、上記シーケ
ンスコントローラ14のA/D変換の動作を説明する。
【0029】先ず、シーケンスコントローラ14がスイ
ッチ39をオンすると、積分コンデンサ37を初期化す
る。上記スイッチ39がオフ状態になった後(リセット
解除後)、IRED16の発光に同期して、積分用スイ
ッチ38をオフ状態にする。すると、そのたびにカレン
トミラ−回路33〜36の働きによって、積分コンデン
サ37に信号電流とバイアス電流の和が流し込まれる。
【0030】この積分値が上記VCOMPレベルを越える
と、比較器40が反転するが、上記リセット解除後、比
較器反転タイミングまでの時間に何回積分スイッチ38
がオフしたかによって、1回あたりの積分量をデジタル
値に変換することができる。つまり、1回当たりの積分
量が小さいと、何度もスイッチ38をオフする必要があ
り、1回当たりの積分量が大きいと積分回数は少なくて
すむ。
【0031】上述したように、同実施例の第1の特徴
は、プリアンプ32を1個だけ使用し、そこに順次、受
光素子27の出力を時分割で入力していくことにある。
つまり、スイッチ41は最初オフした状態にあり、受光
素子27aはバイアスさない状態をとるため、バイアス
用抵抗29と結合コンデンサ31を介し、プリアンプ3
2には受光素子27bの信号しか入力されない状態とな
っている。
【0032】また、同実施例の第2の特徴は、定常光成
分をコンデンサ結合にてカットし、更に積分回路に定常
的に流れるバイアス電流分を2回の積分の差によって除
去しようとしたことにある。つまり、IRED16を非
投光状態で積分した場合と、投光を行いながら積分した
場合で、これらの差分を信号光量分として検出するよう
にしている。
【0033】ところで、特願平3−345166号に
て、受光素子の出力をそのまま積分して、非投光状態と
投光状態の差から、定常光成分を分離しようとするもの
も本出願人により提案されている。しかしながら、この
提案では、積分のスピ−ドが被写体の明るさによって変
動するうえ、定常光成分に比べ、積分される信号光量が
1/1000程度しかない等、実用上更に工夫するべき
点が残されていた。
【0034】したがって、上述した実施例では、定常光
電流成分をコンデンサでカットし、プリアンプ増幅段を
設け、更に積分のスピ−ドを自己バイアス回路にて略一
定にして、上記提案をより実用的にしている。
【0035】よって、同実施例の第3の特徴は、積分動
作をIREDの発光に同期させて、より信号光の検出能
力を高めていることと、これらの回路をスイッチのオ
ン、オフ動作で簡単に実現することができるように工夫
したことにある。次に、図4のタイミングチャートを参
照して、この第2の実施例の動作を説明する。
【0036】先ず、図中シ−ケンス1で示された、スイ
ッチ(SW)39のリセット解除から、比較器(COM
P)40の出力がハイレベル(H)までの期間は、IR
ED16の発光なしで積分を行う。同時に、シーケンス
コントローラ14は、積分レベルがVCOMPに達するまで
の積分回数n0 (=7)をカウントする。
【0037】次に、シ−ケンス2の期間では、スイッチ
41がオフの状態でIRED16を発光させながら積分
を行う。この場合、IRED16の信号光量分だけ1回
の積分量が増加するので、少ない積分回数n1 (=5)
で、積分値は所定レベルに達する。
【0038】更に、シ−ケンス3の期間では、スイッチ
41がオンし、受光素子27aの出力も一緒にプリアン
プ32に入力されるため、上述したシ−ケンス2よりも
更に早く、積分は終了する(積分回数n2 )=3))。
このようにして得られた積分回数n0 とn2 から、距離
を求めるフロ−チャートを、図5に示す。
【0039】先ず、ステップS1では、積分回数n0
2 のと差から、受光素子27a、27bに入射された
総入射信号光量n2 ′求める。この総入射信号光量
2 ′は、被写体距離が大きくなるほど小さくなるた
め、あまりにも遠い場合は、IRED16の非発光時と
積分回数に差を生じなくなる。したがって、ステップS
2に於いて、差が「2」以上あるか否かを判定する。こ
こで「2」以上ない場合は、ステップS3へ分岐し、例
えば被写体距離lを4mと判断する。
【0040】上記ステップS2で、n2 ′が「2」以上
であると判定された場合は、ステップS4へ進んで、n
0 とn1 の差であるn1 ′を求める。このn1 ′は、受
光素子27bに入射された信号光量に依存するので、ス
テップS5に進んで、これをn2 ′と比較する。
【0041】このステップS5に於いて、n1 ′が
2 ′の1/2より小さいと、図3で説明した所定距離
0 より近いものと判断できる。したがって、ステップ
S6にて、l=1mとする。一方、上記ステップS5
で、n1 ′がn2 ′の1/2より小さくない場合は、ス
テップS7に進む。そして、n1 ′がn2 ′の1/2よ
り大きいと、所定距離l0 より遠いと判断できるので、
ステップS8にて、l=3mとする。また、n1 ′がn
2 ′/2に等しい場合は、所定距離l0 に等しいと判断
でき、ステップS9に進んで、l=2mとする。こうし
て、ステップS10にて、以上のステップS6、ステッ
プS8及びステップS9の結果により、カメラのピント
合わせレンズの制御がなされる。
【0042】同実施例の第4の特徴は、積分コンデンサ
のリセットや積分のスイッチ等、オ−プンドレインの出
力端子で、容易に制御できるようにした点、また、比較
器40も、積分コンデンサの選定によって、シュミット
トリガ機能を有する入力端子で代用できる点にある。し
たがって、上述したように、図2の42で示した点線部
分は、ワンチップマイコン(CPU)等で代用が可能に
なる。図6は、この発明の第3の実施例で、CPUを用
いた回路例を示したものである。尚、プリアンプ部は、
より詳細な回路に置換えて示している。
【0043】先ず、プリアンプ部について説明すると、
抵抗43、インバ―タ44は、CMOSのインバ−タを
用いて設計される公知のリニアアンプ部を構成してい
る。そして、その出力は結合コンデンサ45を介して、
抵抗46、47、48及びトランジスタ49から成る自
己バイアス形増幅器のベ−スに入力される。また、バイ
アスポイントは、約10μAに選ばれている。したがっ
て、信号入力時、トランジスタ49には、図7のIに示
されるように、バイアス電流Ib=10μAに、信号i
p が重畳されて流れることになる。
【0044】一方、CPU42の構成は以下の通りであ
る。入出力兼用ポ−ト50はシュミレットトリガを有す
るもので、シュミットトリガの判定器51及びオ−プン
ドレインの出力用NMOSトランジスタ52に接続され
ている。このNMOSトランジスタ52がローレベル
(L)となることにより、積分コンデンサ37はリセッ
トされる。また、判定器51がVccの1/2のスレッシ
ュとする比較器40と同じ働きをすることは言うまでも
ない。
【0045】更に、オ−プンドレインの出力専用ポ−ト
53には、41のNMOSトランジスタ54が接続され
ている。このNMOSトランジスタ54がLとなること
により、トランジスタ34のエミッタ電位がベ−ス電位
より下がり、電流の流れが阻止されるようになってい
る。尚、55はNMOSトランジスタであり、56はE
2 PROMである。
【0046】いま、図7に示されるようにスイッチ38
を制御すると、ほぼ、ip +Ib の電流が、積分コンデ
ンサ37に流し込まれる。このときの1回の積分時間を
INT 、積分コンデンサ37の容量をCINT とすると、
1回の積分量VINT は、数2の関係式の如くなる。
【0047】
【数2】 IREDの非投光時には、ip がないので数3の関係式
が成立する。
【0048】
【数3】
【0049】いま、VCOMPを判定器51のスレッシュと
し、非投光時にtINT ′=ntINT 、投光時にtINT
=mtINT とすると、数4の関係式が成立する。
【0050】
【数4】 よって、入射信号光量を求めるには、数5を用いればよ
いことがわかる。
【0051】
【数5】
【0052】この演算は、求められたtINT ′、
INT ″、及び既知のIb によって、CPU42が演算
する。Ib が部品のばらつきによってばらつく場合は、
2 PROM56等にばらつきを予め記憶させておいて
もよい。以上の動作は、NMOSトランジスタ55をオ
フにした状態で行い、これにより受光素子27bに入射
する信号光の光量を検出することができる。
【0053】次に、NMOSトランジスタ55をオンに
した状態で、以上の動作を行うと、受光素子27a及び
27bに入射する信号光の光量を検出することができ
る。したがって、これら信号光の光量比により、被写体
距離を求めることができる。
【0054】尚、受光素子27a、抵抗28及びNMO
Sトランジスタ55を除去して、受光素子27bに入射
する信号光の強度から被写体距離を求めてもよい。つま
り、被写体距離をl、信号光電流をip 、被写体の反射
率をr、比例定数をkとすると、数6の関係式が成立す
る。
【0055】
【数6】 したがって、被写体距離lは、数7の関係式のようにし
て求められる。
【0056】
【数7】 故に、r、kを適宜設定すれば、被写体の距離を求める
ことができる。また、この発明は、入出力兼用ポ−ト5
0のような入出力ゲ−トを用いないで、A/D変換器内
蔵のCPUを使用しても応用が可能である。図8はその
場合のタイミングチャ−トであり、図9はその概念を示
すブロック図である。以下、これに基いて、この発明の
第4の実施例を説明する。
【0057】図9に於いて、スイッチ41の他に、受光
素子27b側にもスイッチ57が設けられている。そし
て、プリアンプ32からの出力は、積分回路58、A/
D変換器59を介してCPU42に供給されるようにな
っている。
【0058】この場合、図4の積分回数を変化させ、積
分量を一定とする方式とは異なり、積分回数を一定と
し、積分量をA/D変換器59でデジタル値に変換した
後、CPU42に入力する。ここで、数2及び数3の関
係式より、数8の関係式が求められる。
【0059】
【数8】 したがって、数9の関係式が成立する。
【0060】
【数9】 よって、積分値VINT より、光量ip が求められる。
【0061】また、受光素子27b側にもスイッチ57
が設けられていることにより、図8のVINT1、V
INT2を、数9の関係式のVINT に代入することにより、
各々受光素子27b、27aに入射する信号光量分が求
められる。この結果より、図5のような判定ではなく、
1 ′、n2 ′の比の演算をCPU42にて行い、測距
演算を行うことも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、CPU
の有する機能を十分に活用して、従来必要とされている
AFICを用いずにAF示すを大幅に簡略化し、簡単な
回路構成でオートフォーカスを実践することができ、よ
り低価格のカメラでも、煩わしいピント操作がなく、き
れいな写真を撮ることができる測距装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明第1の実施例で、測距装置の概念を示
すブロック図である。
【図2】この発明の第2の実施例を示すもので、図1の
ブロック図を詳細にした回路図である。
【図3】受光素子に2分割受光素子を用いた場合の被写
体距離と2分割受光素子との関係を示した図である。
【図4】第2の実施例の動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図5】第2の実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図6】この発明の第3の実施例で、CPUを用いた回
路例を示した図である。
【図7】第3の実施例の動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図8】この発明の第4の実施例の動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【図9】第4の実施例の概念を示すブロック図である。
【図10】従来のアクティブ式AFの概念図である。
【符号の説明】
14…シーケンスコントローラ、15…ドライバ、16
…赤外発光ダイオード(IRED)、17、27…受光
素子、18、19、38、39、41…スイッチ、2
0、32…プリアンプ、21…積分回路、22、40…
比較器、23…レンズ繰出し装置、24…投光用レン
ズ、25…被写体、26…受光用レンズ、27a、27
b…2分割受光素子、28、29…バイアス用抵抗、3
0、31…結合コンデンサ、33、34…PNPトラン
ジスタ、35、36…エミッタ抵抗、37…積分コンデ
ンサ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワンチップマイクロコンピュータと、 ワンチップマイクロコンピュータ外部に設けられ、被写
    体に向けて光を投射する発光素子と、 ワンチップマイクロコンピュータ外部に設けられ、上記
    発光素子を駆動するドライバ回路と、 ワンチップマイクロコンピュータ外部に設けられ、上記
    被写体からの反射信号光を受光して少なくとも2つの光
    電変換信号を出力する受光手段と、 ワンチップマイクロコンピュータ外部に設けられ、上記
    光電変換信号を積分する積分コンデンサと、上記積分コンデンサの積分電圧が予め定められた電圧に
    達したかを検出する検出手段と、 ワンチップマイクロコンピュータ内部に設けられ、上記
    発光素子を発光させた状態での上記積分コンデンサの積
    分開始から上記検出手段による検出までの時間と、発光
    素子を発光させない状態での上記積分コンデンサの積分
    開始から上記検出手段による検出までの時間の時間差を
    とることで定常光の影響を除去するよう演算し、かつ上
    記2つの光電変換信号の上記積分コンデンサの積分開始
    から、上記検出手段による検出までの時間の各々の時間
    の差をとることで被写体距離を演算する演算制御手段
    と、 ワンチップマイクロコンピュータ内部に設けられ、上記
    演算制御手段による演算に先立って、上記積分コンデン
    サの電荷をリセットするスイッチ手段と、 を具備することを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 上記スイッチ手段はワンチップマイクロ
    コンピュータのオープンドレイン出力ポートであること
    を特徴とする請求項1に記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 ワンチップマイクロコンピュータと、 ワンチップマイクロコンピュータ外部に設けられ、被写
    体に向けて光を投射する発光素子と、 ワンチップマイクロコンピュータ外部に設けられ、上記
    発光素子を駆動するドライバ回路と、 ワンチップマイクロコンピュータ外部に設けられ、上記
    被写体からの反射信号光を受光して少なくとも2つの光
    電変換信号を出力する受光手段と、 ワンチップマイクロコンピュータ外部に設けられ、上記
    光電変換信号を積分する積分コンデンサと、ワンチップマイクロコンピュータ内部に設けられ、上記
    積分コンデンサの積分電圧が予め定められた電圧に達し
    たかを検出する検出手段と、 ワンチップマイクロコンピュータ内部に設けられ、上記
    発光素子を発光させた状態での上記積分コンデンサの積
    分開始から上記検出手段による検出までの時間と、発光
    素子を発光させない状態での上記積分コンデンサの積分
    開始から上記検出手段による検出までの時間の時間差を
    とることで定常光の影響を除去するよう演算し、かつ上
    記2つの光電変換信号の上記積分コンデンサの積分開始
    から、上記検出手段による検出までの時間の各々の時間
    の差をとることで被写体距離を演算する演算制御手段
    と、 を具備することを特徴とする測距装置
  4. 【請求項4】 上記検出手段はスレッシュレベルを有す
    るワンチップマイクロコンピュータの入力ポートである
    ことを特徴とする請求項3に記載の測距装置。
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