JP2776436B2 - 自動焦点検出装置 - Google Patents

自動焦点検出装置

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JP2776436B2
JP2776436B2 JP62004622A JP462287A JP2776436B2 JP 2776436 B2 JP2776436 B2 JP 2776436B2 JP 62004622 A JP62004622 A JP 62004622A JP 462287 A JP462287 A JP 462287A JP 2776436 B2 JP2776436 B2 JP 2776436B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複数の焦点検出領域を有する自動焦点検出
装置に関するものである。 (従来の技術) 従来、第4図(a)に示すように、撮影レンズaによ
って形成される像を一対の再結像レンズd1によって一列
に並んだ撮像素子列e1上に第1及び第2の像として再形
成し、その第1及び第2の像の間隔を前記撮像素子列e1
で検出して撮影レンズaの焦点調節状態を検出する焦点
検出装置が広く用いられている。 このような焦点検出装置においては、撮像素子列e1
の第1及び第2の像の間隔が所定長のときに合焦、所定
長よりも短いときには前ピン、所定長よりも長いときに
は後ピンと判定され、合焦位置からの像間隔のずれの量
はデフォーカス量として出力される。焦点検出に際して
は、第1及び第2の像の間隔jを求めて、これに所定の
係数sを乗算することにより、デフォーカス量Δεを算
出している。また、撮像素子列e1上での第1及び第2の
像の間隔jをデフォーカス量Δεに換算する係数sは、
合焦時よりも後ピンのときと、前ピンときとでは相違す
るので、これを補正することが提案されている(特開昭
59−126517号公報参照)。 (発明が解決しようとする問題点) 第5図に示すように、撮像画面の中央に横長の焦点検
出領域(A)、両側に縦長の焦点検出領域(B),
(C)を有する3領域での自動焦点検出を行う場合にお
いて、上記3つの焦点検出領域(A),(B),(C)
に対応するCCD撮像素子列e2,e1,e3は、第2図に示すよ
うに、1チップ上に構成される。例えば、第5図に示す
ような焦点検出領域の配置であれば、撮像画面の中央に
ある焦点検出領域は主要被写体が存在する場合が多く、
撮像画面の四隅に近づくほど主要被写体から外れる場合
が多くなる。主要被写体でない領域に焦点検出領域があ
ると、主要被写体以外からの情報が多くなり焦点検出演
算に影響する恐れがある。これらのことを考慮して、焦
点検出領域の大きさを光軸上と光軸外とで異ならせた構
成とすることが考えられる。そして、それに対応して、
CCDチップにおいて、画面両側の焦点検出領域(B)又
は(C)に対応するCCD撮像素子列e1,e3の長さを、画面
中央の焦点検出領域(A)に対応するCCD撮像素子列e2
の長さよりも短くすれば、この長さの差の分だけ焦点検
出モジュールを小形化できると共に、CCD撮像素子列e1,
e3からのデータダンプの時間を短縮することができると
考えられる。このためには、第2図に示すように、両側
の再結像レンズ対d1,d3のレンズ間隔Dd1,Dd3を、中央の
再結像レンズ対d2のレンズ間隔Dd2よりも短くし、それ
に応じて、必要となるCCD撮像素子列e1,e3の素子数を決
めれば良い。ところが、このようにすると、再結像レン
ズ対のレンズ間隔の差に応じて、中央のCCD撮像素子列e
2上で第1及び第2の像の間隔をデフォーカス量に換算
する係数と、両側のCCD撮像素子列e1,e3上で第1及び第
2の像の間隔をデフォーカス量に換算する係数とが相違
してしまうという問題が生じる。 本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、複数の焦点検出領域について
再結像レンズ対のレンズ間隔が同じでなくても、各撮像
素子列上での像間隔をそれぞれデフォーカス量に変換で
きるようにした自動焦点検出装置を提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明に係る自動焦点検出装置にあっては、上記の目
的を達成するために、第2図に示すように、撮影レンズ
aによって形成される像を一対の再結像レンズd1,d2,d3
によって一列に並んだ撮像素子列e1,e2,e3上に第1及び
第2の像として再形成し、第1及び第2の像の像間隔
j1,j2,j3を前記撮像素子列e1,e2,e3の出力から検出して
撮影レンズaの焦点調節状態を検出する焦点検出ユニッ
トを、撮撮像画面内の複数の焦点検出領域A,B,C(第5
図参照)に対応して複数個備え、少なくとも一対の再結
像レンズd2のレンズ間隔Dd2が他の再結像レンズ対d1,d3
のレンズ間隔Dd1,Dd3とは異なる焦点検出装置であっ
て、第1図に示すように、各撮像素子列e1,e2,e3の出力
から該撮像素子列e1,e2,e3上の第1及び第2の像の像間
隔j1,j2,j3をそれぞれ算出する像間隔算出手段(1)
と、撮像素子列e1,e2,e3上の第1及び第2の像の像間隔
j1,j2,j3をデフォーカス量Δε1,Δε2,Δεに換算す
る、各再結像レンズd1,d2,d3のレンズ間隔Dd1,Dd2,Dd3
に起因するそれぞれの係数s1,s2,s3を各焦点検出領域毎
に記憶する記憶手段(2)と、各撮像素子列e1,e2,e3
の第1及び第2の像の像間隔j1,j2,j3と前記記憶手段
(2)に記憶された係数s1,s2,s3とから各焦点検出領域
毎のデフォーカス量Δε1,Δε2,Δεを算出するデフ
ォーカス量算出手段(3)とを設けて成るものである。 ただし、上記構成における信号等は説明のために記載
したものであり、本発明の範囲を限定する意図ではな
い。 (作用) 本発明にあっては、各再結像レンズ対d1,d2,d3のレン
ズ間隔Dd1,Dd2,Dd3のうち、少なくとも1つは他のもの
と相違している。各撮像素子列e1,e2,e3の出力は像間隔
算出手段(1)に入力されて、それぞれの撮像素子列
e1,e2,e3上の第1及び第2の像の像間隔j1,j2,j3が算出
される。記憶手段(2)は、この像間隔j1,j2,j3をデフ
ォーカス量Δε1,Δε2,Δεに換算する係数s1,s2,s3
が、各焦点検出領域毎に記憶されている。デフォーカス
量算出手段(3)では、この係数s1,s2,s3と、各撮像素
子例e1,e2,e3上の像間隔j1,j2,j3とから、デフォーカス
量Δε(=s1×j1),Δε(=s2×j2),Δε
(=s3×j3)をそれぞれ算出している。 なお、焦点検出領域の数は、3つに限定されるもので
はなく、2つ以上の任意の数として良いことは言うまで
もない。 (実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。 第2図は本発明の一実施例に係る自動焦点検出装置の
概略構成を示す斜視図である。図において、aは撮影レ
ンズ、bは焦点面である。b′は焦点面近傍に配置され
る視野絞りであり、矩形開口部b′1,b′2,b′を有し
ている。c1,c2,c3はコンデンサレンズ、d1,d2,d3は再結
像レンズ対、e1,e2,e3は再結像レンズ焦点面に配された
CCD撮像素子列である。fは絞りマスクであり、長円形
の開口部f1,f2,f3を有している。矩形開口部b′によ
って視野が限定さえた像は、コンデンサレンズc1を通過
し、再結像レンズ対d1によりCCD撮像素子列e1上に2つ
の像として投影される。視野絞りb′2,b′の像は同
様に、コンデンサレンズc2,c3及び再結像レンズ対d2,d3
によりCCD撮像素子列e2,e3上に投影される。 ここで、再結像レンズ対d1,d2,d3の各レンズ間隔を
d1,Dd2,Dd3とする。本実施例では、x方向に配されたCC
D撮像素子列e2に比べて、y方向に配されたCCD撮像素子
列e1,e3の長さを短く設定しており、これによって、CCD
撮像素子列の面積の縮小化、データ出力に要するトータ
ル時間の短縮を図っている。 このことを第3図(a)(b)によって説明する。CC
D撮像素子列は必要な数(斜線部)のみを作るのではな
く、斜線を施していない白く示した部分をも含めてライ
ンとして作製する。したがって、例えば必要な素子の数
が(e2の数)>(e1の数)である場合に、再結像レンズ
対d1の間隔を中央のCCD再像素子列e2用の再結像レンズ
対d2の間隔と同じにすると、CCD撮像素子列e1は、第3
図(a)の実線で示したようになり、1点鎖線で示した
中央のCCD撮像素子列e2と比較すると、無駄なCCD画素が
増え、大きさも大きくなる。また、データ入力の際は、
白く示した部分も入力するので、データ入力の時間が長
く掛かる。しかし、このときは像間隔が中央のCCD撮像
素子列e2の場合と同一なので、各領域毎の1ピッチ当た
りのデフォーカス量は同一となり、補正は不要となる。 第3図(b)は像間隔を短くすべく再結像レンズ対d1
のレンズ間距離を短くしたものであり、これにより、CC
Dの無駄が少なくなり、小形化が図れる。また、データ
入力の際の入力時間も短くなる。さらに、結像光学系の
小形化も図れる。しかし、このときには、同一デフォー
カス量に対する像間隔が中央のCCD撮像素子列e2の場合
と異なるので、これに対する補正が必要となる。 以上のことから、再結像レンズ対d1,d2,d3の各レンズ
間隔はDd2≧Dd1=Dd3とし、CCD撮像素子列e1,e3上に結
像される像の基本像間隔をCCD撮像素子列e2よりも短く
設計して、像間隔については補正することが望ましい。 第4図(a)は再結像レンズ対d1のレンズ間隔をDd1
として設計されており、合焦時にCCD撮像素子列e1上に
結像される像の間隔はDe1となる。第4図(b)は再結
像レンズ対d2のレンズ間隔をDd2として設計されてお
り、合焦時にCCD撮像素子列e2上に結像される像の間隔
はDe2となる。第2図と同様に、aは撮像レンズ、bは
焦点面、d1,d2は再結像レンズ対、e1,e2は再結像レンズ
焦点面上のCCD撮像素子列であり、このCCD撮像素子列
e1,e2上に投影された像を光電変換して合焦検出に用い
る。このように、再結像レンズ対d1,d2のレンズ間隔D
d1,Dd2を別個に設定した場合、同一デフォーカス量に対
して像間隔の増減量ΔDe1,ΔDe2の値は異なる。また、
再結像レンズ対d1,d3を同一の設計で、Dd1=Dd3となる
ように作成した場合においても、作業上において、その
実際値にはばらつきが生じる。また、CCD撮像素子列そ
のもののピッチ間隔がばらつく場合もある。そこで、測
距検出感度(1ピッチ当たりのデフォーカス量)を各領
域別に設定するのが望ましい。 また、温度上昇によりこれらの再結像レンズ対d1,d2,
d3のレンズ間隔Dd1,Dd2,Dd3は変化し、たとえ再結像レ
ンズ対d1,d2,d3が熱膨張率の一致した同一部材で作製さ
れようとも、常温時のレンズ間隔Dd1,Dd2,Dd3が異なれ
ば、温度上昇によるレンズ間隔の変化ΔDTd1,ΔDTd2
DTd3はそれぞれ異なり、そのレンズ間隔の変化による像
間隔の変化ΔDTe1,ΔDTe2,ΔDTe3の値はそれぞれ異なる
ことになる。特に、プラスチックレンズを用いたときに
は、温度による熱膨張は顕著に現れる。そこで、各領域
別に温度補償係数を設定することが望ましい。 また、光学系モジュールと、CCD撮像素子とは製造工
程上で位置調整を行いながら接着結合される。この際、
両者の平行度に誤差が生じると、第4図(c)に示すよ
うに、再結像レンズ対d1,d3が全く同様に作製された場
合にも基本像間隔De1,De3に差が生じる。このような差
を補正するために、焦点検出用の各領域、各ブロック毎
に異なるZ軸調整量を設定することが望ましい。 第5図は、本実施例の焦点検出装置を用いたカメラの
ファインダー内表示を示している。この例では、撮影画
面(S)に対して画面中央部の実線で示す3つの領域
(A),(B),(C)の被写体に対して焦点検出を行
うことができる。図中点線で示している長方形の枠は、
焦点検出を行っている領域を撮影者に示すべく表示され
たものであり、その表示素子としては液晶を使用し、焦
点板(図示せず)の位置に置かれている。この焦点検出
領域の表示は、自動焦点検出(以下AF(Auto Focus)と
言う)時と、レンズ駆動を行わない焦点検出(以下FA
(Focus Aid)と言う)のみの時とで切換可能になって
おり、大きな枠はAF時、小さな枠はFA時に表示される。
詳しくは後述する。撮影画面(S)の外に示されている
(La),(Lb),(Lc)の表示は、焦点検出状態を示
し、合焦時には(Lb)、前ピン時には(La)、後ピン時
には(Lc)がそれぞれ点灯し、焦点検出不能時には、
(La),(Lc)の両方が点滅表示される。 第6図(a)は、この焦点検出装置に用いられるCCD
の受光部(受光部と蓄積部と転送部を含めてCCDと呼ぶ
ことにする)を示している。第5図の各領域(A),
(B),(C)に対して、基準部及び参照部を夫々設け
ており、また、夫々の基準部の長手方向の側部の一方
に、CCDの蓄積部への積分時間を制御する為のモニター
用の受光素子(MA),(MB),(MC)を設けている。各
領域(A),(B),(C)の基準部及び参照部の画素
数(X,Y)は、領域(A)では(44,52)、領域(B)で
は(34,44)、領域(C)では(34,44)となっている。
これらは、全てワンチップ上に形成されている。 本実施例における焦点検出装置では、上述の3つの領
域のCCDの基準部を複数に分割し、この分割した基準部
と参照部の全てとを比較して焦点検出を行う。各領域で
は分割したことによる焦点検出の結果のうち、カメラか
ら最近の被写体にピントが合うように、最も後ピンのデ
ータを各領域の焦点検出データとし、さらに各領域の焦
点検出データの内、最も後ピンのデータをカメラの焦点
検出データとする。 この分割する範囲及び分割した領域のデフォーカス範
囲を第7図,第8図及び第6図(b)に示し、説明す
る。第7図は、第5図に示した撮影画面上での焦点検出
領域を拡大したものである。焦点検出領域(A),
(B),(C)は、第6図(a)に示した基準部の領域
である。尚、第7図において、各領域に示している数値
は、第6図(a)に示したCCDの画素の3つ置きの差分
データをとった差分の数を示す(差分データは、2つ又
は1つ置きでも良い。但し、このとき上記数値は異な
る。)。したがって、各領域における基準部と参照部の
数(X,Y)は領域(A)では(40,48)、領域(B),
(C)では(30,40)となる。各領域での分割である
が、領域(A)では3つに分け、左端の差分データから
(1〜20),(11〜30),(21〜40)とし、夫々(A
1),(A2),(A3)とする。領域(B),(C)で
は、上端の差分データから(1〜20),(11〜30)の2
つとし、夫々(B1),(B2),(C1),(C2)とする。 この位相差方式の焦点検出では、基準部と参照部との
像が一致した時の像間隔が所定の数よりも大きいときに
は後ピン、小さいときには前ピン、所定の数で合焦とな
る。したがって、分割した領域でのデフォーカス範囲は
各領域の光学中心から離れた領域ほど後ピン側を受け持
つことになる。差分データをとった後を示す第6図
(b)に基づいて具体的に説明すると、第6図(b)
は、領域(A)の基準部と参照部とを示し、今、分割し
た(A2)のデフォーカス範囲を考える。このとき合焦と
なるのは、参照部において、左端から15番目から34番目
の像と、領域(A2)の像とが一致したときである。これ
より像の一致が参照部の左になると前ピンとなり、この
とき最大の前ピンのずれデータ数(以下ずれピッチとい
う)は14、像の一致が参照部の右になると後ピンとな
り、このとき最大の後ピンのずれピッチは14となる。他
の各領域での分割したデフォーカス範囲も同様であり、
これを第8図に示すと、領域(A1)では、前ピン側ずれ
ピンチが4、後ピン側ずれピッチ24、領域(A3)では、
前ピン側ずれピッチが24、後ピン側ずれピッチが4であ
る。領域(B),(C)については、領域(B1),(C
1)では前ピン側ずれピッチが5、後ピン側ずれピッチ
が15、領域(B2),(C2)では前ピン側ずれピッチが1
5、後ピン側ずれピッチが5となる。 第10図は、焦点検出及び焦点調節を行う為に用いられ
る回路構成を示す。(μC)は焦点検出及び焦点調節に
必要とされる演算及び制御を行うマイクロコンピュータ
(以下マイコンと言う)である。(DISPI)は第5図に
示したファインダー内表示のうち、撮影画面(S)内の
焦点検出領域を表示する表示部(DISP II)は第5図に
示したファインダー内表示のうち、撮影画面(S)外の
焦点状態を表示する表示部である。(TEMPDET)はカメ
ラ内部の再結像レンズ対の近傍に置かれた温度検出素子
(図示せず,例えばサーミスタ)によって温度を測定す
る温度検出装置である(MOC)は焦点調節に用いられる
モータを制御するモータ制御装置、(M)はその焦点調
節用のモータ、(ENC)はモータ(M)の回転を検出す
るエンコーダである。(LE)は不図示の交換レンズ内の
回路であり、焦点調節に必要なデータを記憶している。
(LEA),(LEB),(LEC)は、定常光のみでは暗くて
焦点検出が行えないときに、第5図に示した領域
(A),(B),(C)に夫々近赤外の光を照射する発
光ダイオードである。(F1),(F2),(F3)は被写体
に特定のパターンを形成する為に設けられたフィルター
であり、(F1)は縦縞のランダムなパターン、(F2),
(F3)は横縞のランダムなパターンが夫々形成されてい
る。(Tr1)〜(Tr3)は、各発光ダイオード(LEA)〜
(LEC)を駆動するためのトランジスタである。 次に焦点検出に用いられるCCDの制御回路について説
明する。(CKTA),(CKTB),(CKTC)は、第6図
(a)に示した夫々のCCDの組(基準部及び参照部)に
対応する制御回路であり、各回路とも同じ機能を行う回
路であり、同一構成なので、回路図としては(CKTA)の
みを詳細に記載し、他の回路の図示及び説明の詳細は省
略する。尚、外部回路(例えばマイコン(μC))との
信号線はすべての回路(CKTA)〜(CKTC)について記
す。 まず、CCDの制御のうち、CCDの受光部と蓄積部の積分
時間に関して説明する。回路(CKTA)において、(MA)
は上述したモニター用の受光部、(C1)は積分用のコン
デンサ、(SA)は積分を制御する為のスイッチで、マイ
コン(μC)からのワンショットの積分開始信号によっ
て、一旦ONし、そしてOFFした後、積分が開始される。
(B1)はコンデンサ(C1)の電圧をバッファするバッフ
ァ回路(COMP1)は積分された電圧を基準電圧(Vref)
と比較し、積分終了信号を出力するコンパレータであ
る。(OR1)は、コンパレータ(COMP1)或いはマイコン
(μC)からの積分終了信号を入力し、ワンショット回
路(OS1)に信号を出力するオア回路である。ワンショ
ット回路(OS1)は、CCDの蓄積部のデータを、CCDシフ
トレジスタに転送するためのゲートにワンショット信号
(IED)を出力し、蓄積部のデータをCCDシフトレジスタ
に転送させ、積分を終了させる。(B2)は、バッファ
(B1)を介して得られるコンデンサ(C1)の電圧をバッ
ファするためのバッファで、(MDE)はこのバッファ(B
2)からの電圧信号を入力し、その電圧に応じてシフト
レジスタの信号の増幅率を決定するAGC用のデジタルデ
ータを作成するモニターデータ作成回路で、ワンショッ
ト回路(OS1)からのワンショット信号で、データをラ
ッチする。尚、CCDの受光用素子の一つ一つは、上述の
モニター用受光素子(MA)、コンデンサ(C1)、スイッ
チ(SA)と同一の構成となっており、マイコン(μC)
の端子(OP11)の信号によって積分開始される。 次に、CCDシフトレジスタに転送されたデータがマイ
コン(μC)に入力されるまでの動作を説明する。CCD
シフトレジスタに転送されたデータは、アンド回路(AN
1)を介して送られてくるクロックφ1がCCDシフトレジ
スタに入力されるまでCCDシフトレジスタに保持され、
このクロックが入力されると、これに同期して順次デー
タが出力され、マイコン(μC)からの信号により制御
されるアナログスイッチ(AS1)を介して、利得を制御
する利得制御回路(AGC:Auto Gain Control)に入力さ
れる。この利得制御回路(AGC)は、シフトレジスタか
ら出力されるアナログ信号(DTA)を所定値以上にする
ために用いられる。その利得としては×2,×4,×8のみ
を使用しており、マイコン(μC)からの利得信号(出
力端子(Ot3)からの信号)によって、利得が決められ
る。利得制御回路(AGC)により利得制御されたデータ
は、A/D変換回路(A/D)でデジタルデータに変換され、
マイコン(μC)は、この変換されたデジタルデータを
入力する。図中のアンド回路(AN2)は、回路(CKTA)
のコンパレータ(COMP1)の信号、及び、回路(CTK
B),(CKTC)のコンパレータ(図示せず,COMP1と同様
の働きをする)の信号を入力し、マイコン(μC)に全
てのCCDへの積分動作が終了したことを示す積分終了信
号を出力する。 次に、スイッチ(S1)〜(S5)について説明する。
(S1)はレリーズ釦(図示せず)の第1ストロークの押
下でONする常開スイッチであり、このスイッチのONで後
述する焦点検出が開始される。(S2)は、AFとFAとを切
り換える状態切換スイッチであり、ONのときAF、OFFの
ときFAとなる。(S3)は、レンズの繰り出し或いは繰り
込み時において、夫々の終端に到達したときにONするレ
ンズ終端検出スイッチである。(S4)は、縦位置かどう
か、さらには縦a位置か縦b位置かを検出し、第5図の
ファインダー内表示において、領域(B)が下側のとき
にa側にスイッチがONし、領域(C)が下側のときにb
側にスイッチがONする。 この為のスイッチ(S4)の構成を第9図に示すと、
(P)は導体からなり、下側に重りをつけた一種の振り
子(但し、摩擦は大きくして、不用意に振れないように
する必要がある)であり、他端がGNDに接地してある。
斜線で示した(Ea),(Eb)の領域は電極で、常時は抵
抗を介して電源Vにより「H」レベルにプルアップされ
ているが、上記振り子(P)が電極(Ea),(Eb)に接
触したときには、「L」レベルにプルダウンされる。 第10図に戻り、スイッチ(S5)は合焦後も被写体の動
きに追随して焦点調節を行うコンティニュアスAFモード
と、狙った被写体に一度合焦すると焦点調節を終了する
ワンショットAFモードとを切り換える状態切換スイッチ
であり、ONのときコンティニュアスAFモードとなる。 以上から構成される焦点検出及び焦点調節装置の動作
を第11図以降に示したマイコン(μC)のフローチャー
トを参照して説明する。 スイッチ(S1)がONすると、マイコン(μC)の割込
入力端子(INT1)に、「H」レベルから「L」レベルへ
と変化する信号が入力され、これにより、マイコン(μ
C)は第11図に示す割込処理(INTS1)を実行する。ま
ず、マイコン(μC)は使用される全フラグ及び変数を
リセットし、デフォーカス量をモータの回転数に変換す
る変換係数をレンズから入力する(ステップ#5,#
7)。そして出力端子(OP2),(OP3),(OP4)をす
べて「H」レベルとすることにより、CCDの蓄積部及び
転送部であるCCDシフトレジスタにマイコン(μC)の
動作以前に蓄えられた電荷を排除すべく、転送部を空転
送する(これをCCDイニシャライズと呼ぶ)(ステップ
#10)。尚、クロックφ1は図示していないが、この割
込のフローに入った後は停止することなく動いている。 次にマイコン(μC)は、AFモードであるか否かを入
力端子(IP6)の信号レベルによって判定し、AFモード
であればステップ#25に進み、第5図に示したAFの焦点
検出領域を表示すべく、出力端子(Ot1)から表示部(D
ISPI)に信号を出力し、ステップ#30に進む。一方、FA
モードと判定すれば、第5図に示したFAの焦点検出領域
を表示すべく、表示部(DISPI)に信号を出力し、ステ
ップ#50に進む。 このように、AFモードとFAモードとで焦点検出領域を
変える。特にFAモード時に焦点検出領域を中央部に限定
するのは以下の理由による。一般にFAモードを用いる場
合、撮影者はファインダー内を視認しながら撮影画面の
中の特定の被写体にピントを合わせる。この場合、FAモ
ード時に広い視野に対して焦点検出領域を設定すると、
その視野に含まれる主被写体(写したい被写体)以外の
ものにより、焦点検出値がずれる。このような現象は焦
点検出領域が広ければ広いほど起こりやすい。本実施例
のような多数の領域についての焦点検出動作を行う場合
は尚さらである。例えば本実施例では、領域(A)の比
較的遠い被写体にピントを合わせたいにも拘わらず、領
域(B)又は領域(C)に比較的近い被写体がある場
合、この近い被写体についての焦点検出の情報を表示す
ることになる。したがって、このような現象を防止する
ために、比較的焦点検出領域を小さくするべく焦点検出
領域を領域(A)のみに限定する。これは領域(A)の
分割した領域(A2)だけでも良く、領域の表示もこれに
対応させて小さくすれば良い。一方、AFモードでは、焦
点検出領域が広いために、上記の問題、つまり領域
(A)の被写体にピントを合わせたいが、領域(B)又
は領域(C)内の比較的近い被写体にピントが合うとい
う問題は残るが、一方では広い範囲にわたって焦点検出
を行うことができるため、自由な撮影構図が行えるとい
った利点もある。 第11図のフローチャートに戻り、AFモードでは領域の
表示を行わせた後、マイコン(μC)は、暗くて焦点検
出不能であったときに発光させる補助光の発光要求を示
す補助光フラグ(補助光F)がセットされているか否か
を判定する(ステップ#30)。補助光フラグ(補助光
F)がセットされていない時には、ステップ#50に進
み、一方、フラグ(補助光F)がセットされているとき
には補助光を発光させるべくステップ#35以下のフロー
に進む。本実施例での補助光の発光には2種類ある。1
つはレンズを停止した状態で補助光を3つ光らせるもの
であり、この3つの補助光は上述したように各領域毎の
補助光である。もう1つは、上記補助光を3つとも光ら
せたがやはり焦点検出不能であったときに、レンズを駆
動しながら所定のタイミングで領域(A)に対応する補
助光のみを光らせ、焦点検出可能な被写体を捜す。この
ように補助光を光らせる制御を異ならせている理由は、
カメラのように電池を電源とする装置において、レンズ
駆動用のモータを駆動しながら3つもの補助光を光らせ
ると、発光ダイオード1つ当たり数10mA〜100mAの電流
を消費するので、電池にとって負担が大きく、電圧の低
下を招き、回路の誤動作を起こし兼ねないからである。
特に精度を要する焦点検出では、電圧変動又は電圧低下
により誤動作ではないが、検出データのばらつきが生じ
やすく、検出精度に悪影響を及ぼす。測光回路がある場
合にも同様で、測光回路の輝度データがばらつきやすく
なる。これらの誤動作及びデータのばらつきを少なくす
るべく、レンズを駆動するときには、領域(A)に対応
する補助光のみを光らせている。また、このことは電流
消費を少なくすることにも役立っている。 第11図のステップ#35では、レンズ駆動停止時にセッ
トされ、レンズ駆動開始時にリセットされる3つの補助
光を光らせることを示すフラグ(3BEF)がセットされて
いるかを判定し、このフラグがセットされている場合に
は出力端子(OP8),(OP9),(OP10)を「H」レベル
にして3つの発光ダイオード(LEA),(LEB),(LE
C)により補助光を発光させ(ステップ#40)、一方、
フラグ(3BEF)がセットされていない場合には、出力端
子(OP10)のみを「H」レベルにして、領域(A)が対
応する発光ダイオード(LEA)を発光させ(ステップ#4
5)、両方共発光ダイオードを発光制御した後、ステッ
プ#50に進む。 ステップ#50では、マイコン(μC)はCCDへの積分
を開始させるべく、出力端子(OP11)からワンショット
信号を出力する。次に積分時間測定用のタイマーをリセ
ット・スタートさせ、補助光フラグ(補助光F)がセッ
トされているか否かを判定する(ステップ#55,60)。
補助光フラグ(補助光F)がリセットされていないと
き、即ち、補助光が発光されていないときは、ステップ
#95に進み、AFモードであるかを入力端子(IP6)の信
号レベルによって判定する。AFモードであれば、ステッ
プ#100に進み、全領域での積分が終了したことを示す
信号がアンド回路(AN2)から入力したかを判定し、入
力していない場合には、20msec経過したかを判定する
(ステップ#110)。20msec経過していない場合にはス
テップ#95に戻り積分を続ける。20msec経過した場合に
は、全ての領域での積分を終了させるべく出力端子(OP
1)から「H」レベルの信号を出力し、ステップ#120に
進む(ステップ#115)。ステップ#100で、全領域での
積分が終了したときには、ステップ#120に進み、焦点
検出計算に移る。ステップ#95でFAモードであると判定
した場合、マイコン(μC)は領域(A)の積分が終了
したかを、入力端子(IP1)の信号レベルによって判定
し(ステップ#105)、終了している場合にはステップ
#120に進む。一方、領域(A)の積分が終了していな
い場合には、ステップ#110に進み、上述の同様の制御
を行う。 補助光発光が行われたときには、ステップ#60におい
て、補助光フラグ(補助光F)がセットされているの
で、ステップ#65に進む。ここで20msec経過するのを待
ち、20msec経過すると、ステップ#70に進み、全領域の
積分が終了したかを入力端子(IP2)により判定する。
ここで補助光発光時にも、20mescまでに全領域の積分が
終了したかを判定する理由を述べると、実施例では、補
助光モードによるコンティニュアスAFを行っている。し
たがって、動く被写体を追いかけて、AFを行っている
と、撮影場面が変化し、最初暗かったところが明るくな
る場合があり、補助光を光らせる必要がなくなる。この
ようなときに連続して補助光を光らすことは電力の浪費
であり、これを無くすためである。 このため、ステップ#70で全領域の積分終了を入力端
子(IP2)により検出すると、暗いことを示すフラグ(L
LF)をリセットして(ステップ#75)、ステップ#90に
進む。ステップ#70で全領域の積分が終了していないと
判定したときには、ステップ#80で80msec経過するのを
待ち、80msec経過した後、ステップ#85で積分終了信号
を出力端子(OP1)より出力して、積分を終了させ(20m
sec〜80msecの間に全領域の積分が終了している場合も
ある)、ステップ#90で端子(OP10),(OP9),(OP
8)を「L」レベルにして補助光発光停止信号とし、補
助光発光を停止させる。 次にマイコン(μC)は、上記タイマをストップさせ
(ステップ#120)、データ入力(データダンプ)を実
行する。このデータダンプのサブルーチンを第23図に示
して説明する。まず領域(A)のアナログデータの出力
を所定値以上にするべく、AGCAデータを回路(MDE)か
ら入力端子(It1)を介して入力し、これを出力端子(O
t3)を介して利得制御回路(AGC)に出力する(ステッ
プ#3000,3005)。そして領域(A)の転送部からデー
タを入力するために、マイコン(μC)は端子(OP
5),(OP2)を「H」レベルにし、夫々、アナログスイ
ッチ(AS1)をON、アンド回路(AN1)を信号通過状態と
する(ステップ#3010,#3015)。そして、マイコン
(μC)は、領域(A)のデータの入力を開始する(ス
テップ#3020)。必要なデータ数の入力を終えると、デ
ータ入力を停止し、端子(OP2),(OP5)を「L」レベ
ルにし、アンド回路(AN1)を信号通過阻止状態、アナ
ログスイッチ(AS1)をOFFとする(ステップ#3025〜ス
テップ#3040)。以下、領域(B),領域(C)におい
ても同様の動作を行う。制御信号及び入出力データは異
なるが、同様の動作なので証明は省略する(ステップ#
3045〜#3125)。領域(B),領域(C)のデータ入力
が終了すると、リターンする。 第11図のフローに戻って、すべての領域のデータ入力
を終え、マイコンは各領域(A),(B),(C)につ
いて、基準部及び参照部とも3つおきの差分データを演
算し、これを記憶する(ステップ#130〜#140)。尚、
上記差分のとっていないデータも別途保存しておく。各
領域のシフト数を記憶するためのレジスタ(JAR),(J
BR),(JCR)に−30を代入しておく(ステップ#145〜
155)。この値で、(−)は前ピン側を示し、30という
のはこの検出装置では取り得ない値であり、後の被写体
の距離の遠近判定に用いる。 次に焦点検出不能を示すフラグ(LCF)をセットする
(ステップ#160)。後述の焦点検出時に焦点検出が可
能な時には、このフラグ(LCF)はリセットされる。次
に、マイコン(μC)は各領域のデフォーカス量を記憶
するためのレジスタ(DAR),(DBR),(DCR)に、−K
Eを記憶させる(ステップ#165〜#175)。ここで−KE
は、前ピン側でこの検出装置では取り得ない数値を示
し、最もカメラから近い被写体を検出するときに用いら
れる(詳しくは後述する)。 次に、マイコン(μC)は第12図に示すフローに進
み、領域(A)についての焦点検出演算を行う。まず領
域(A)の内の第7図に示す領域(A1)についての焦点
検出演算を行う。マイコン(μC)は領域(A1)の生デ
ータ(差分データを取る前のデータ)からピーク値PA1
を検出し(ステップ#180)、このピーク値PA1が所定値
KPよりも大きいかを判定する(ステップ#185)。ピー
ク値PA1が所定値KPよりも大きいときには、焦点検出を
行うのに信頼できるデータとし、ステップ#190へ進ん
で、領域(A1)の基準部のコントラストCA1を、 によって求める(ステップ#190)。上式において、a
は基準部の差分データを示す。iは差分データの左から
の画数の順番である。そしてこの値CA1が所定値KCより
も大きいか、即ちコントラストが焦点検出を行うのに充
分か否かを判定する(ステップ#195)。コントラスト
値CA1が所定値KCよりも大きいときは、焦点検出を行う
のに充分なデータとして、ステップ#200に進む。 ステップ#200では焦点検出不能で、レンズを駆動し
ながら、焦点検出可能領域を捜すモード(以下、ローコ
ンサーチという)であるか否かを判定する。このローコ
ンサーチのモードでないとき、即ちローコンサーチフラ
グ(LCSF)がセットされていないときには、ステップ#
205で相関演算を以下の式に基づいて行う。 aは基準部の差分データ、a′は参照部の差分データ
を示す。iは差分データの左からの画数の順番である。
jは参照部のシフトを行う数である。 ステップ#200でローコンサーチ中であると判定され
ると、ステップ#210に進み、レンズ移動方向が判定さ
れ、繰り込み方向を示すフラグ(MMBF)がセットされて
いないとき、即ちレンズ繰り出し方向であるときは、ス
テップ#205へ進み、上述の相関演算を行い、フラグ(M
MBF)がセットされているとき、即ち、レンズ繰り込み
方向であるときは、ステップ#215に進み、相関演算を
行う。このステップ#215での相関演算は、ステップ#2
05と比べシフトする数が異なる。以下にこの理由を第8
図に基づいて説明する。 第8図に示したように、分割した各領域(A1),(A
2),(A3)では、夫々デフォーカス範囲(ずらしピッ
チ量)が合焦点を基準にして異なる。例えば、領域(A
1)では前ピン側は4ピッチ、後ピン側が24ピッチとな
っている。このような場合に、上述のローコンサーチを
考えると、まずレンズ繰り出し側にはレンズを繰り出
す、即ち、後ピン側(近距離側)の被写体を捜すべくレ
ンズを繰り出すので、被写体が後ピン側に存在すれば、
これを検出することができる。従って、参照部の全ての
領域に亘って、シフトさせる必要がある。ローコンサー
チ中には、j=1〜4は(前ピン側の為)必ずしも必要
でないが、被写体の変化、外光の変化により被写体が検
出できることもあるので、4ピッチ分ぐらいを相関演算
の範囲として残しておく。一方、レンズを繰り込むロー
コンサーチの場合、前ピン側(遠方側)の被写体を捜す
べくレンズを繰り込むので、その前ピンを受け持つ部分
の参照部と、相関演算をとれば良い。従って、この場
合、合焦時にはj=5であり、従ってシフト量は1〜4
で良いが、上述の同じ理由で余裕をみて6〜9の4ピッ
チ分を付加して計9ピッチ分のシフトを行う。これによ
って、時間のかかるローコンサーチ時における演算時間
を少しでも短くし、合焦検出演算の間隔を短くし、検出
能力を高める。 第12図に戻り、相関演算を終えると、マイコン(μ
C)はシフトによって得られた内の最小の相関値(最大
相関度)を得て(ステップ#220)、この離算的な相関
値から、真の最小値を求めるべく、補間演算を行う(ス
テップ#225)。 このサブルーチンを第24図に示し説明すると、求めた
最小値のMA1(j)(これをMA(j)とする)、その前
後の値MA1(j−1)(これをMA(j−1)とする)、M
A1(j+1)(これをMA(j+1)とする)を使って、
シフト量jからの補正量として、Xを求め、これを上記
求めたjに加えて、真のシフト量を求める(ステップ#
3200〜3210)。(尚、補間演算に関しては、本願の主旨
ではないので、説明は省略する。)補間演算によって求
めた真のシフト量jから、この時の最小の相関値MA
(j)を求め、これをYMとし、リターンする(ステップ
#3215,3220)。 第12図に戻り、求めたYMをコントラストCA1で規格化
し、この値が所定値KYより小さいか否かを判定する(ス
テップ#230)。所定値KYよりも小さければ信頼できる
データであり、焦点検出可能であるとして、ローコンフ
ラグ(LCF)をリセットし(ステップ#235)、求めたj
から5(合焦時のシフト数)を引いて合焦からの後ピン
量を求め(ステップ#240)、このjが17より大きいか
否かを判定する(ステップ#245)。この判定を行う理
由は、本実施例では、上述したように検出した領域(領
域(A),(B),(C)及び各分割した領域)の中で
最も近距離側にピントを合わせるようにしており、第8
図から分かるように分割領域(A1)の後ピン側が15を越
えれば、他の領域と比べて最大の後ピンとなり、それ以
外の領域での演算を行っても無駄であるので、この無駄
に省くべくjの判定を行っている。今、このjの判定を
j>17としているが、上述のことからも分かるように、
実際はj>15で良く、j>17としているのは、ばらつき
を含めた値としているからであり、16でも15を少し越え
たぐらいでも良い。 ステップ#245でjが17よりも大きいとき、領域
(A)のピッチあたりのデフォーカス量SAをjに掛け
て、デフォーカス量Δεを求める(ステップ#260)。
このピッチ当たりのデフォーカス量は光学系及び位置調
整により、領域毎に変わる定数である。従って、各カメ
ラ毎にこのデータを用意し、例えばE2PROM(電気的書き
込み消去可能ROM)にメモリーしておけばよい。 次に、マイコン(μC)の温度検出回路から検出温度
を入力し(ステップ#270)、温度による焦点検出光学
系の変化に対する基準デフォーカス補正量Δε(t)を
メモリーテーブル(図示せず)から求め、かつ、領域毎
にデフォーカス量の変化が異なるので、領域(A)に応
じた係数KAをメモリーテーブルから読み出して基準デフ
ォーカス量に掛けて、温度tに対する補正のデフォーカ
ス量Δε′を求める(ステップ#275)。次に領域毎の
組立時の光軸方向の誤差を補正する補正量Δε(z)
と上述の温度による補正量Δε′とデフォーカス量Δε
を加え、但しいデフォーカス量を求め、これをレジスタ
ー(DAR)にメモリーする(ステップ#280,282)。そし
てAFモードであるかを判定し、AFモードであればレンズ
の駆動制御を行うべく“AF演算”のフローに進み、FAモ
ードであれば焦点検出の表示を行うべく“表示制御”の
フローに進む(ステップ#285)。 ステップ#185においてピーク値PA1が所定値KP以下の
時、あるいは、ステップ#195においてコントラストCA1
が所定値KC以下の時、あるいは、ステップ#230におい
て、規格値YM/CA1が所定値KY以上のときは、夫々得られ
たデータが焦点検出を行うのに信頼できないものとし
て、領域(A)の分割した領域(A2)の焦点検出演算を
行う。ステップ#245でjが17以下であるとき、これを
レジスタ(JAR)に記憶し、領域(A2)の焦点検出演算
に進む。 この領域(A2)での焦点検出演算は、第13図に示すよ
うに、領域(A1)の焦点検出演算とほぼ同じであるので
異なる部分を主に説明する。ステップ#290〜ステップ
#350においては、各種データ、つまり、ピーク値デー
タPA2,コントラストデータCA2,規格値YM/CA2が異なるこ
とと、ステップ#320〜330が異なる。各種データが異な
ることは当然として説明を省略し、ステップ#320〜330
の説明をする。ステップ#320において、レンズ繰り込
みを示すフラグ(MMBF)がセットされているときは、ズ
ラシ量jを1〜19,セットされていないときはj=11〜2
9とし、基準部のデータは左から11番目乃至30番目の(A
2)領域の20個とすべく基準部画素(ai+k)のkを10
としている(但しi=1〜20)。レンズ繰り出し時(MM
BF=0)と、レンズ繰り込み時(MMBF=1)とで、シフ
ト数が異なるのは、ステップ#205〜215で説明したのと
同様であり、繰り出し時には合焦時のj=15を境に後ピ
ン側全てと、前ピン側の4ピッチでシフト数j=11〜2
9、繰り込み時には合焦時のj=15を境として、後ピン
側4ピッチと前ピン側全てでシフト数j=1〜19とな
る。 ステップ#355においては、合焦からの後ピン量を求
めるべく15(合焦時のシフト数)を減算し、この値が領
域(A1)でのシフト数をメモリーしたレジスタ(JAR)
の内容と比較され(ステップ#360)、このメモリーし
た値よりも大きいときには新たに領域(A2)のシフト数
をレジスタ(JAR)にメモリーし(ステップ#365)、小
さいときには、このステップ#365をスキップして、両
方ともステップ#370に進む。メモリーしたレジスタ(J
AR)の値が6よりも大きいときには、演算Aのルーチン
に進み、6以下のときは、次の領域(A3)の焦点検出演
算に進む。この理由は、領域(A3)での後ピンの最大デ
フォーカスピッチは4であるので、この値を越えた場合
は領域(A3)で焦点検出を行っても、無駄だからであ
る。今、この境の値を6としているのは、ステップ#24
5と同様、焦点検出誤差を含め余裕をみているからであ
る。ステップ#295,ステップ#305,ステップ#345で焦
点検出のデータが信頼できないときは、領域(A3)の焦
点検出に進む。 次に、領域(A3)の焦点検出演算を第14図のフローを
参照して説明する。ここでもステップ#380〜ステップ
#435においては、各種データは違うものの領域(A1)
の焦点検出演算のフローのステップ#180〜235と同様の
処理をするので異なる部分のみを説明し、それ以外の説
明は省略する。ステップ#410において、レンズ繰り込
みを示すフラグ(MMBF)がセットされていないとき、即
ち、レンズ繰り出し時には、後ピン方向の焦点検出を行
えば良いので、合焦時のシフト数をj=25として、シフ
ト数は後ピン側全てと前ピン側4ピッチ分のj=21〜29
とすれば良い(ステップ#415)。一方、フラグ(MMB
F)がセットされているとき、即ちレンズ繰り込み時に
は、前ピン方向の焦点検出を行う必要があるので、すべ
ての数j=1〜29のシフトを行う(ステップ#405)。
ステップ#435からステップ#440に進むと、合焦からの
後ピン量を検出すべくjから25(合焦時のシフト数)を
減算し、この値がレジスタ(JAR)にメモリーしたシフ
ト数よりも大きいかを判定し、大きい場合には、この値
をレジスタ(JAR)にメモリーし、レジスタ(JAR)にメ
モリーしたシフト数以下であればステップ#450をスキ
ップし、両方とも演算Aのルーチンに進む(ステップ#
440〜450)。 ステップ#385,ステップ#395,ステップ#430におい
て得られたデータが焦点検出において信頼できないとき
には、ステップ#455に進み、レンズを駆動しながら焦
点検出可能領域を捜しているモードを示すフラグ(LCS
F)がセットされているかを判断し、セットされている
場合、ステップ#460に進み、低輝度であったことを示
すフラグ(LLF)がセットされているかを判定し、セッ
トされていれば検出不能判定のフローに進む。 上述したように、レンズを駆動しながら(LCSF=1)
焦点検出領域を捜すべく補助光を光らせるモード(LLF
=1)では、領域(A)(領域(A1),(A2),(A
3))のみの焦点検出を行うので、領域(B)の相関演
算には進まない。フラグ(LCSF),(LLF)のどちらか
一方のフラグがセットされていないときは、ステップ#
465に進み、AFモードであるかを入力端子(IP6)のレベ
ルを検出して判定し、AFモードと判定すれば領域(B)
の相関演算のフローに進み、FAモードであれば領域
(B)の相関演算を行わず焦点状態の表示制御のフロー
に進む。 次に、第15図の演算Aのルーチンを説明する。レジス
タ(JAR)にメモリされたシフト数jに、領域(A)の
1ピッチ当たりのデフォーカス量SAを掛け、デフォーカ
ス量Δεを求める(ステップ#468,#470)。温度を温
度検出装置(TEMPDET)から入力し、温度に対する焦点
検出光学系の基準デフォーカス補正量Δε(t)をテー
ブルから読み出し、領域(A)でのこの誤差を求めるべ
く係数KAをテーブルから読み出して基準デフォーカス補
正量Δε(t)に掛けて、温度に対する補正デフォーカ
ス量Δε′を求める(ステップ#475,480)。光軸方向
の組立誤差Δε(z)と上記補正量Δε′とをデフォ
ーカス量Δεに加えて正しいデフォーカス量を求め(ス
テップ#485)、これをレジスタ(DAR)に記憶する(ス
テップ#487)。次に、マイコン(μC)はAFモードで
あるか否かを、入力端子(IP6)のレベルを検出するこ
とにより判定し(ステップ#490)、AFモードと判定す
れば、領域(B)の相関演算のフローを示す“B相関”
へ、FAモードと判定すれば焦点検出状態を表示する“表
示制御”のフローへ進む。 まず“表示制御”のフローを説明すると、マイコン
(μC)は焦点検出不能を示すフラグ(LCF)がセット
されているか否かを判定し、フラグ(LCF)がセットさ
れているときには、第5図で説明した検出不能表示を表
示部(DISP II)に表示させ(ステップ#525),“FA"
のフローに進む。焦点検出不能を示すフラグ(LCF)が
セットされていないときにはステップ#500に進み、デ
フォーカス量の絶対値|Δε|が、合焦の範囲を示す所
定値Kε以下であるか否かを判定し、所定値Kε以下で
あれば表示部(DISP II)で合焦表示を行わせ(ステッ
プ#520)、所定値Kεを超えている場合、デフォーカ
ス量が負であれば前ピンの表示を、デフォーカス量が負
でなければ後ピンの表示を表示部(DISP II)に行わせ
て“FA"のフローに進む(ステップ#505〜#515)。 次に、“B相関”のフローを説明する。このフローは
領域(B)の相関演算を行うフローである。マイコン
(μC)はステップ#530で、縦a位置であるか否かを
入力端子(IP4),(IP3)のレベルを検出して判定し、
縦a位置のとき、つまり第5図ファインダー内表示にお
いて、焦点検出領域(B)側が下に配される場合には、
領域(B)のような下の位置には、撮影したい被写体は
ほとんど存在しないとして、この領域(B)での焦点検
出は行わないようにしている。この理由は領域(B)を
無視しても、大抵は被写体は領域(A)で捕らえること
ができるであろうし、写したい被写体が領域(A)に存
在する場合には、それよりも下の位置で撮影したい被写
体よりもレンズに近い別の被写体が存在する場合が多く
(例えば領域(A)の人物とその足元前方にある領域
(B)の物体)、このようなときには、領域(B)の近
い被写体に焦点が合ってしまうことになり、撮影したい
被写体に焦点が合わなくなってしまう。これを防止する
ためである。そこで、ステップ#530で、縦a位置を判
定すると、領域(C)の相関演算のフローである“C相
関”に進む。 縦a位置でない場合には、ステップ#545に進むが、
ステップ#545〜#600までは、領域(B1)の相関演算を
行っており、この間のステップの処理は、領域(A1)の
ステップ#180〜#235と同様の処理であるので、異なる
部分のみを説明し、それ以外は説明を省略する。ステッ
プ#575において、レンズ繰り込みを示すフラグ(MMB
F)がセットされていないときには、参照部の全領域と
相関演算を行う(ステップ#570)。これは、上述した
ように領域(B1)が後ピン側を受け持つためである。一
方、フラグ(MMBF)がセットされているときには、合焦
時のズラシ量j=6を中心に前ピン側全てと、(余裕を
みて)後ピン側4とし、j=1〜10の範囲で参照部と相
関演算を行う(ステップ#580)。 ステップ#550で、ピーク値PB1が所定値KP以下のと
き、ステップ#560でコントラストCB1が所定値KC以下の
とき、ステップ#595で規格値YM/CB1が所定値KY以上の
ときには、(B2)領域の相関演算に進む。ステップ#60
5では、シフト量jから6を引き、後ピン量を演算し、
これをレジスタ(JBR)にメモリーし、これが7より大
きいかを判定する(ステップ#610,615)。シフト量j
が7より大きいときには、(B2)領域での相関演算を行
っても無駄であるので、デフォーカス量を演算すべく
“演算B"のルーチンに進む。ステップ#615でのj>7
というのは本来j>6で良いが、誤差を含んでj>7と
している。これは、領域(A)でのステップ#245の判
定と同様である。そして、ステップ#615で、jが7以
下であるときには(B2)領域の相関演算に進む。 第16図に(B2)領域の相関演算を示す。ステップ#62
0〜ステップ#680は、(B1)領域でのステップ#545〜6
00までの相関演算と同様であるので、異なる部分のみを
説明する。ステップ#655でレンズ繰り込みを示すフラ
グ(MMBF)がセットされているときには、参照部の全て
と相関演算を行い(ステップ#650、フラグ(MMBF)が
セットされていないときには、合焦時のj=16からの後
ピンを示す領域(j=21まで)と、前ピン側4ピッチの
領域を含むj=12〜21の範囲で参照部と相関演算を行う
(ステップ#660)。ステップ#625でピーク値PB2が所
定値KP以下のとき、ステップ#635でコントラストCB2が
所定値KC以下のとき、ステップ#675で規格値YM/CB2が
所定値KY以上のときには、焦点検出の信頼性が低いとし
て領域(C)の相関演算に進む。 ステップ#685では、合焦時のj=16をjから減算
し、レジスタ(JBR)にメモリーされている値jと比較
し、レジスタ(JBR)にメモリーされている値よりも大
きいときは、減算して得た値jをレジスタ(JBR)にメ
モリーし(ステップ#695)、一方、メモリーされてい
る値よりも小さいときには、ステップ#695をスキップ
して“演算B"のルーチンに進む(ステップ#690,#69
5)。 “演算B"のルーチンでは、レジスタ(JBR)にメモリ
ーされた値をjとし、領域(B)の1ピッチ当たりのデ
フォーカス量SBをメモリーテーブルから呼び出し、jに
掛け、デフォーカス量(Δε)を求める(ステップ#70
0,#715)。温度検出装置(TEMPDET)から入力端子(It
1)を介して測定温度を入力し、測定温度に応じた基準
デフォーカス補正量Δε(t)をテーブルから読み出し
て、領域(B)での温度係数KBを上記基準デフォーカス
補正量Δε(t)に掛けて、補正のデフォーカス量Δ
ε′を求める(ステップ#720,#725)。次に、デフォ
ーカス量Δε、上記求めた補正量Δε′、組立時の光軸
方向の誤差を補正するための補正量Δε(z)をメモ
リーテーブルから読み出して、これらを全て加えて、新
たにデフォーカス量Δεを求め、レジスタ(DBR)にこ
の補正量をメモリーし、領域(C)の相関演算に進む
(ステップ#730,#735)。 領域(C)の相関演算では、まずカメラの位置が縦b
位置であるか否かを判定する(ステップ#740)。縦b
位置である場合には、領域(C)が被写体の下側に来る
ので、これを焦点検出の対象から除くべく領域(C)の
相関演算を行わないで、検出不能判定のルーチンに進
む。縦b位置でない場合には、(C1)領域及び(C2)領
域の相関演算を行う。これをステップ#745〜#920に示
すが、第7図からも分かるように、領域(C)は領域
(B)と両面センサーを中心に左右対称、上下同一であ
るので、その焦点検出のアルゴリズムがステップ#545
〜#735とほぼ同一となる(但し、変数、演算結果、レ
ジスタ等、領域毎に異なる値は別である。)。したがっ
てステップ#745〜#920の説明は省く。異なる部分は領
域(B)で焦点検出のデータが信頼できない場合、ある
いは、焦点検出が終わった後は、領域(C)に進んだの
に対し、領域(C)では上記2つの場合に焦点検出が不
能であるか否かを判定する“検出不能判定”のルーチン
に進む点である。 第19図にこの“検出不能判定”のルーチンを示す。マ
イコン(μC)はステップ#925において、焦点検出が
可能であったか否かを焦点検出不能を示すフラグ(LC
F)で判定する。このフラグ(LCF)は焦点検出開始時に
セットされ、各領域において焦点検出可能である場合に
リセットされるフラグであるから、このフラグ(LCF)
がリセットされている時には、最も後ピンの領域を判定
する“領域判定”のルーチンに進む。一方、フラグ(LC
F)がセットされているときには、領域(A)〜(C)
の領域について、全て焦点検出不能(信頼性が低い)と
してステップ#930に進む。 ステップ#930では、今回の焦点検出において、補助
光発光を行ったか否かを補助光フラグ(補助光F)で判
定する。まずこの補助光フラグ(補助光F)がセットさ
れていない場合、即ち定常光のみでの焦点検出を行った
場合について説明する。ステップ#935〜945では各領域
(A)〜(C)でのAGCデータが、4を超えるか否かを
判定し、いずれも4を超えていない場合には、定常光で
の焦点検出が行えるとして低輝度を示すグラフ(LL
F)、補助光フラグ(補助光F)をリセットする(ステ
ップ#950,960)。(尚、このフラグのリセットは、後
述のステップ#1000から進んで来たときに意味をな
す。)そして、レンズを駆動しながら焦点検出可能な領
域を捜す“ローコンスキャン”のフローに進む。ステッ
プ#935〜ステップ#945において、領域(A)〜(C)
のうち、いずれか一つの領域でもAGFデータが4を超え
るときには、ステップ#965に進む。ステップ#965で
は、前回の焦点検出の結果が合焦であったか否かを判定
し、合焦でないと(合焦フラグがセットされていないと
き)には、変数N1を0にリセットし、低輝度を示すフラ
グ(LLF)をセットする(ステップ#980,985)。上記変
数N1はコンティニュアスモードで補正光を発光させて合
焦となった場合に、合焦後の補助光発光を焦点検出毎に
行わず、複数回の焦点検出毎に一回行うためのものであ
る(詳細は後述)。 次に、レンズを移動しながら焦点検出可能な領域を捜
すローコンスキャンの禁止を示すフラグ(LSIF)がセッ
トされているか否を判定する(ステップ#990)。この
ローコンスキャンの禁止は、所定動作を行ったが焦点検
出可能領域が得られなかったときにセットされるもので
あり、このフラグがセットされているときには、補助光
の発光を禁止している。その理由は、一度焦点検出不能
と判断された後(補助光発光でのローコンスキャンは行
った後)、補助光を光らせた焦点検出を行っても無駄で
あり、電流消費のみが多くなるだけだからである。この
理由からローコンスキャンの禁止を示すフラグ(LSIF)
がセットされている時には、ステップ#995からの補助
光発光モードに進まず、補助光を発光しない焦点検出を
行うべく(補助光Fは0になっている)“AF"のルーチ
ンに進む。ステップ#990において、フラグ(LSIF)が
セットされていないときには補助光フラグ(補助光F)
をセットし、モータ停止を行い、3ビームによる焦点検
出を行うために、3ビーム用フラグ(3BEF)をセットし
て、“AF"のフローに進む(ステップ#995,#996,#99
7)。 ステップ#965において、前回が合焦状態であった場
合、変数N1に1を加えて、5になったか否かを判定する
(ステップ#970,#975)。変数N1が5であればステッ
プ#980に進み、変数N1をリセットして、上述のフロー
に進み、変数N1が5でなければ“AF"のルーチンに進
む。これによって合焦後の発光が焦点検出6回毎に1回
の割合で行われ、電流消費を少なくしている。 ステップ#930で補助光フラグ(補助光F)がセット
されているときは、ステップ#1000へ進み、低輝度を示
すフラグ(LLF)がセットされているか否かを判定し、
セットされていないときには、ステップ#950に進み、
補助光モードから抜け出す。一方、フラグ(LLF)がセ
ットされているときには、3ビーム用補助光を示すフラ
グ(3BEF)をリセットして(ステップ#1005)、ローコ
ンスキャンのフローに進む。 次に、ローコンスキャンのフローチャートを第20図に
示して説明する。まずマイコン(μC)は、ローコンス
キャンを示すフラグ(LCSF)をセットし、モータの駆動
量を制御するためのカウンターNに最大値(一回の焦点
検出に駆動する量(エンコーダからのパルス数)よりも
大きい値であれば良い)を入れる。これにより、ローコ
ンスキャン時の焦点検出において、焦点検出不能にかか
わらずレンズが停止することを防止する(ステップ#10
10,#1015)。 次に、レンズが駆動範囲の終端に存在するか否かをス
イッチ(S3)がONしているか否で判定し、OFFの場合、
即ち終端に存在していないときには、ローコンスキャン
禁止を示すフラグ(LSIF)がセットされているか否かを
判定する(ステップ#1020,1025)。フラグ(LSIF)が
セットされているときには、ローコンスキャンを行わ
ず、“AF"のフローに進む。フラグ(LSIF)がセットさ
れていないとき、レンズ繰り込みを示すフラグ(MMBF)
がセットされているか否かを判定し、セットされている
ときにはレンズ繰り込み、セットされていないときには
レンズ繰り出しの制御を示す信号、及び、モータの回転
速度をハイスピード(High speed,図中“Hi speed"と略
記)に制御する信号をモータ制御回路(MOC)に出力
し、モータ制御回路(MOC)は入力した制御信号を応じ
てモータを制御する(ステップ#1030〜1045)。次にモ
ータ駆動中を示すフラグ(MDF)をセットし、焦点検出
状態を示す表示を消灯すべく、表示部(DISP II)に制
御信号を出力し、“AF"のルーチンに進む(ステップ#1
047,#1050)。 ステップ#1020において、終端を検出すると、マイコ
ン(μC)はモータ停止の信号をモータ制御回路(MO
F)に出力し、モータ停止を示すべくフラグ(MDF)をリ
セットする(ステップ#1055,#1057)。次にローコン
スキャン禁止を示すフラグ(LSIF)がセットされている
か否かを判定し(ステップ#1060)、セットされている
場合には、ローコンスキャンを行わず“AF"のルーチン
に進み、セットされていない場合はステップ#1065に進
む。ステップ#1065では、レンズ繰り込みを示すフラグ
(MMBF)がセットされているか否かを判定する。そし
て、フラグ(MMBF)がセットされていないときには、終
端に至るまでのレンズ駆動が繰り出しであったことを示
すので、引き続いて繰り込みの制御を行うべく、フラグ
(MMBF)をセットして、ステップ#1040に進み、モータ
の制御を行う。ステップ#1065において、フラグ(MMB
F)がセットされているときには、レンズの繰り込み、
繰り出しの2つの制御を行っても、焦点検出可能領域を
検出できないとして、次回の焦点検出時の補助光の発光
を禁止すべく補助光フラグ(補助光F)をリセットし、
ローコンスキャンの禁止を示すフラグ(LSIF)をセット
して、次回のローコンスキャンを禁止し、焦点検出不能
表示を表示部(DISP II)に行わせる(ステップ#1075
〜#1085)。 次にマイコン(μC)は、コンティニュアスモードで
あるか否かを、スイッチ(S5)の状態から判定して、コ
ンティニュアスモードであれば、続いて焦点検出を行う
べく、“AF"のルーチンに進み、コンティニュアスモー
ドでなければ、次回の割り込み、具体的には再度のスイ
ッチ(S1)のONを待つ。 次に焦点検出可能であったときに得られた各領域のデ
フォーカス量のうち、どの領域のデフォーカス量を選択
するかの説明を、第21図に示す“領域判定”のルーチン
を用いて説明する。この焦点検出装置では上述のよう
に、カメラからの距離が最も近い被写体にピントを合わ
すようになっており、これには最も後ピン側のデフォー
カス量、即ち、最大のデフォーカス量を選択すれば良
い。“領域判定”のルーチンでは、ステップ#1095,#1
100,#1115において最大のデフォーカス量を検出し、最
大のデフォーカス量が検出された領域のデフォーカス量
を、デフォーカス量(DF)とし、レンズ駆動量を求める
“AF演算”のルーチンに進む(ステップ#1095〜#112
0)。 “AF演算”のルーチンでは、焦点検出可能であるの
で、レンズ繰り込みを示すフラグ(MMBF),ローコンス
キャンの禁止を示すフラグ(LSIF),ローコンスキャン
を示すフラグ(LCSF)をリセットし、3ビームの補助光
発光を行うフラグ(3BEF)をセットする(ステップ#11
25〜#1140)。次に、上記求めたデフォーカス量(DF)
に、モータの回転数に変換するための係数KLを掛け、モ
ータの回転数Nを求める(ステップ#1145)。 次に、モータが駆動中であるか否かを、モータ駆動中
を示すフラグ(MDF)によって判定し(ステップ#115
0)、このフラグ(MDF)がセットされていないとき(レ
ンズが停止しているとき)には、上記求めたモータの回
転数の絶対値|N|が合焦範囲を示す所定値KIN以内である
かを判定し(ステップ#1155)、所定値以内であれば合
焦であるとし、合焦フラグ(合焦F)をセットし、合焦
表示を表示部(DISP II)に行わせ、補助光発光を禁止
すべく補助光フラグ(補助光F)をリセットする(ステ
ップ#1160〜ステップ#1170)。そして、コンティニュ
アスモードであるか否かを判定し、コンティニュアスモ
ードであれば、“AF"のルーチンに戻って、焦点検出を
繰り返し、コンティニュアスモードでなければ割込待ち
とする(ステップ#1175)。 ステップ#1150でモータが駆動中であるとき(フラグ
(MDF)がセットされているとき)、あるいは、ステッ
プ#1155で合焦状態にないとき(回転数の絶対値|N|が
所定値KINを超えるとき)には、ステップ#1180に進
み、合焦を示すフラグ(合焦F)をリセットする。 次に回転数の絶対値|N|が合焦の近傍の範囲であるか
を示す所定値KNZ以下であるかを判定し、所定値KNZ以下
であれば、モータの回転速度をロースピード(Low spee
d,図中“Lo sppeed"と略記)とする信号を、所定値KNZ
を超えればハイスピードとする信号を、モータ制御回路
(MOC)に出力し、モータ駆動中を示すフラグ(MDF)を
セットする(ステップ#1185〜1200)。そして、今回の
焦点検出が補助光を用いて行われたものかを、補助光フ
ラグ(補助光F)がセットされているか否かで判定し、
セットされていれば割込を待ち、セットされていないと
きは、焦点検出を行うべく“AF"のフローに進む。これ
によって焦点検出可能かつ補助光発光時ではレンズの駆
動中は焦点検出を行わないようにしている。 次に、エンコーダ回路(ENC)からのパルスが来る毎
に割り込みを行う“INTENC"のフローを第22図に示し、
モータ駆動中のモータの制御及び焦点検出の制御を説明
する。まず、マイコン(μC)は、このフローに入る毎
に回転数(N)から1を引く(ステップ#1210)。次に
ローコンスキャン中であるか否かをフラグ(LCSF)によ
って判定し、ローコンスキャン中(LCSF=1)であれば
ステップ#1270に進み、レンズが終端にあるか否かをス
テップ(S3)によって判定する。終端でなければリター
ンし、終端であればモータを停止する信号を出力して、
この停止を示すべく、フラグ(MDF)をリセットしてリ
ターンする(ステップ#1275,1280)。ステップ#1215
において、ローコンスキャンを示すフラグ(LCSF)がセ
ットされていないときには、ステップ#1220に進み、回
転数の絶対値|N|が合焦の近傍を示す所定値KNZ以内であ
るかを判定し、所定値KNZを越える場合には、ステップ
#1260でハイスピード(高速度)でモータを制御する信
号をモータ制御回路(MOC)に出力し、ステップ#1265
に進む。一方、所定値内であれば、ステップ#1225でロ
ースピード(低速度)でモータを制御する信号をモータ
制御回路(MOC)に出力し、変数Nが0になったか否か
を判定する(ステップ#1230)。変数Nが0になってい
ない場合にはステップ#1265に進み、補助光発光の焦点
検出であったかを補助光フラグ(補助光F)によって判
定し、補助光フラグがセットされている場合には、補助
光が発光されたとして割込みを待ち、セットされていな
い場合は、割込みのあったステップにリターンする。 ステップ#1230において、変数Nが0になると、モー
タを停止する制御信号をモータ制御回路(MOC)に出力
し、フラグ(MDF)をリセットする(ステップ#1235,12
40)。次に、補助光発光の焦点検出であったかを、補助
光フラグ(補助光F)によって判定し(ステップ#124
5)、セットされている場合には、補助光発光時の焦点
検出として、ステップ#1250に進み、低輝度を示すフラ
グ(LLF)がセットされているか否かを判定し、セット
されていない場合には、補助光フラグ(補助光F)をリ
セットし(ステップ#1255)、フラグ(LLF)がセット
されているときにはステップ#1255をスキップして、両
方とも焦点検出を行うべく“AF"のフローに進む。一
方、ステップ#1245で補助光フラグ(補助光F)がセッ
トされていないときは、割込のあったステップにリター
ンする。 以下に変形例を示す。上記実施例においては、縦位置
の場合、縦a位置ならば領域(B)、縦b位置ならば領
域(C)の相関演算を夫々行わなかったが、別法として
縦位置であっても両相関演算を行い、縦a位置におい
て、領域(B)のデフォーカス量が最大であり、かつ領
域(B)のデフォーカス量と領域(A)又は(C)のう
ち、後ピン側に大きいデフォーカス量との差の絶対値が
所定値以下のときは、この領域(B)のデフォーカス量
Δεと、領域(A)又は(C)のうちの後ピン側の大
きい方のデフォーカス量MAX(ΔεA,Δε)との両方
を用いて、デフォーカス量Δεを、 Δε=K・Δε+(1−K)・MAX(ΔεA
ε) (0<K<1) としても良い。縦b位置においても同様に、領域(C)
のデフォーカス量が最大であり、かつ領域(C)のデフ
ォーカス量と領域(A)又は(B)のうち、後ピン側に
大きいデフォーカス量との差の絶対値が所定値以下のと
きは、 Δε=K・Δε+(1−K)・MAX(ΔεA
ε) としても良い。 これは両場合についても、被写体が存在する可能性あ
るからであり、この場合に単一領域のみを採用して、デ
フォーカス量を用いることは危険であるので、上記の領
域(B),(C)の一方と、それ以外のデフォーカス量
の大きい方との2つを用いてデフォーカス量としてい
る。これを実施するには第15図のステップ#530,第17図
のステップ#740を削除し、第21図の“領域判定”のル
ーチンを第25図のようにすれば良い。ここでは、上記式
におけるKを(1/2)としている。 第25図のフローにおいて、領域(A)が最大のデフォ
ーカス量であるとき、つまりDAR(≠−KE)≧DBR≧DCR
であるとき、ステップ#3300,ステップ#3305,ステップ
#3310と進み、領域(A)のデフォーカス量が用いられ
る。DBR≦DAR<DCRであるとき、ステップ#3300,#330
5,#3315と進む。ステップ#3315において、縦b位置で
ないと判定されたときには、領域(C)のデフォーカス
量が用いられる(ステップ#3325)。縦b位置である場
合に、領域(A)のデフォーカス量がDAR=−KEである
とき、即ち、焦点検出不能のときには、やはり領域
(C)のデフォーカス量を用いる。DAR=−KEでないと
きには、領域(C)と領域(A)との差の絶対値が所定
値KDF以下かを判定し、所定値KDF以下のときには、デフ
ォーカス量DFとしては、DF=(1/2)(DAR+DCR)を用
いる(ステップ#3320〜#3323)。所定値KDFを越える
ときには、デフォーカス量として、領域(A)のデフォ
ーカス量を用いる。 DCR>DBR>DARのとき、ステップ#3300,#3300,#333
5と進み、ステップ#3335で縦b位置でないと判定され
たときには、領域(C)のデフォーカス量が用いられ
る。縦b位置であるときには、領域(B)と領域(C)
とのデフォーカス量の差の絶対値が所定値KDF以下かを
判定し、所定値以下のときにはデフォーカス量として、
DF=1/2(DBR+DCR)を用いる(ステップ#3340,#334
2)。所定値KDFを越えるときには、デフォーカス量とし
て領域(B)のデフォーカス量を用いる。 DBRが最大のデフォーカス量のとき、ステップ#3300,
#3330,#3345と進み、ステップ#3345で縦a位置でな
いと判定されたとき、領域(B)のデフォーカス量が用
いられる。DBRが最大デフォーカス量で、縦a位置のと
きにDBR≧DCR>DARであり、かつ|DCR−DBR|が所定値KDF
以下であれば、デフォーカス量(DF)はDF=(1/2)(D
BR+DCR)が用いられる。DBR>DAR≧DCRであるときに
は、ステップ#3355で、領域(A)のデフォーカス量が
DAR=−KEであるかを判定され、DAR=−KEであるときに
は、領域(A),(C)共に焦点検出不能として、領域
(B)のデフォーカス量が用いられ、DAR≠−KEであれ
ば、領域(A)と領域(B)とのデフォーカス量の差の
絶対値が所定値KDF以下であるかを判定し、所定値KDF以
下であれば、DF=(1/2)(DAR+DBR)が用いられ、所
定値KDFを越えれば、DF=DBRが用いられる(ステップ#
3360,#3362)。尚、Kは(1/2)に限らない。 さらに、光軸方向の補正であるが、実施例では、焦点
検出領域毎に行ったが、各領域毎に分割したブロック毎
に行えば、さらに焦点検出の精度が上がることは言うま
でもない。 (発明の効果) 本発明は上述のように、撮像素子列上の像間隔を各焦
点検出領域毎に記憶させた換算係数にてデフォーカス量
に変換しているので、各焦点検出領域毎に再結像レンズ
対のレンズ間隔を変えることができ、したがって、レン
ズ間隔の短い再結像レンズ対に対応する撮像素子列は素
子数が少なくて済み、これにより撮像素子列を形成する
チップを小さくすることができ、歩留まりが向上すると
共に、再結像レンズ対のレンズ間隔が短くなることと相
俟って、焦点検出装置の小形化が可能になるという効果
がある。また、撮像素子列の素子数が少なくなったこと
により、データ入力時間が短縮されるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の構成を説明するためのブロック図、第
2図は本発明の一実施例に係る自動焦点検出装置の概略
構成を示す斜視図、第3図(a)(b)及び第4図
(a)乃至(c)は同上の動作説明図、第5図は同上の
ファインダー内表示を示す正面図、第6図(a)(b)
は同上に用いるCCDチップの詳細を示す説明図、第7図
は同上のCCDチップにおける基準部の分割領域を示す説
明図、第8図は同上の分割領域についてのシフト量を示
す説明図、第9図は同上に用いる位置検出装置の概略構
成図、第10図は同上に用いる制御回路の回路図、第1図
乃至第25図は同上の動作説明のためのフローチャートで
ある。 (1)は像間隔算出手段、(2)は記憶手段、(3)は
デフォーカス量算出手段、aは撮像レンズ、d1,d2,d3
再結像レンズ対、e1,e2,e3は撮像素子列である。
フロントページの続き 合議体 審判長 豊岡 静男 審判官 東森 秀朋 審判官 綿貫 章 (56)参考文献 特開 昭63−88511(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.撮影レンズによって形成される像を一対の再結像レ
    ンズによって一列に並んだ撮像素子列上に第1及び第2
    の像として再形成し、第1及び第2の像の像間隔を前記
    撮像素子列の出力から検出して撮影レンズの焦点調節状
    態を検出する焦点検出ユニットを、撮影レンズの光軸上
    の焦点検出領域と撮影レンズの光軸外の焦点検出領域を
    含む撮影画面内の複数の焦点検出領域に対応して複数個
    備え、少なくとも光軸上の再結像レンズのレンズ間隔が
    光軸外の再結像レンズ対のレンズ間隔とは異なる焦点検
    出装置であって、 各撮像素子列の出力から該撮像素子列上の第1及び第2
    の像の像間隔をそれぞれ算出する像間隔算出手段と、 撮像素子列上の第1及び第2の像の像間隔をデフォーカ
    ス量に換算するための各再結像レンズのレンズ間隔に起
    因する係数を各焦点検出領域毎に記憶する記憶手段と、 各撮像素子列上の第1及び第2の像の像間隔と前記記憶
    手段に記憶された係数とから各焦点検出領域毎のデフォ
    ーカス量を算出するデフォーカス量算出手段とを備えた
    ことを特徴とする自動焦点検出装置。 2.前記光軸上の焦点検出領域の再結像レンズのレンズ
    間隔は、光軸外の焦点検出領域の再結像レンズのレンズ
    間隔に比べて長く設定されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の自動焦点検出装置。
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