JP3432852B2 - 測距装置 - Google Patents

測距装置

Info

Publication number
JP3432852B2
JP3432852B2 JP6570993A JP6570993A JP3432852B2 JP 3432852 B2 JP3432852 B2 JP 3432852B2 JP 6570993 A JP6570993 A JP 6570993A JP 6570993 A JP6570993 A JP 6570993A JP 3432852 B2 JP3432852 B2 JP 3432852B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
subject
distance
distance measuring
ambient light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6570993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06273662A (ja
Inventor
修 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP6570993A priority Critical patent/JP3432852B2/ja
Publication of JPH06273662A publication Critical patent/JPH06273662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3432852B2 publication Critical patent/JP3432852B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は測距装置に関し、特に
カメラの自動合焦装置(AF)に適用される測装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラの測距装置としては、
超音波等を利用したものも提案されているが、現在は指
向性やデバイスのコストの面から光信号を用いたものが
主流となっている。
【0003】しかしながら、撮影シーンの中には、室内
の照明や結婚式場でのスポットライト等、被写体を人工
的に照明する光が交流的に変動する場合が多く、これら
の背景の光の変動が光信号を用いて測距を行う装置に悪
影響を及ぼすことがあった。特に、カメラ側から測距用
光を投射し、反射信号光から被写体距離を求めるアクテ
ィブタイプのオートフォーカス(AF)では、信号光と
背景光を正確に分離しなければ正しい測距を行うことが
できない。
【0004】そこで、特公昭63−6802号公報や、
特公昭62−30567号公報のように、交流背景光の
動きを予測して測距用光の投射を制御する技術が開発さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、ズームレンズの
普及に伴い、より遠距離まで測距可能な測距装置の開発
が進められている。このような測距装置の高精度化の1
つの提案として、複数回に亘って同一のポイントを測距
して、その平均値をピント合わせに採用することによ
り、より確実なピント合せをしようとする技術がある。
このようなピント合わせの装置を搭載したカメラも、実
際に市場に出回っている。この複数回測距によっても、
交流背景光による誤測距はある程度の改善が可能とな
る。
【0006】しかしながら、複数回測距によるもので
は、カメラレンズの焦点距離が更に長焦点側に伸びるの
で、より遠距離まで高精度に測距を行う必要があり、上
述した技術は更なる改善を必要としていた。
【0007】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、複数回の光信号サンプリングによって高精度化を達
成すると共に、交流背景光下に於いても高精度の測距情
報を得ることのできる測距装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、複
数回に亘って被写体距離に関連する光信号を光電信号に
変換してサンプリングし、このサンプリングした光電信
号に基いて被写体距離を演算する測距装置に於いて、上
記被写体の交流的に変動する周囲光を検出する周囲光検
出手段と、上記周囲光検出手段によって交流的に変動す
る周囲光が検出された場合には、上記周囲光の1周期ま
たは整数倍周期の時間に亘って複数回サンプリングを行
うよう制御する制御手段と、を具備し、上記サンプリン
グされた複数の光電信号を周囲光による誤差を打ち消し
合うように平均化して被写体距離を算出することを特徴
とする。
【0009】またこの発明は、被写体に向けて測距光を
投光する投光手段と、上記被写体からの上記測距光を受
光し、光電流信号を出力する受光手段と、上記光電流信
号を圧縮する圧縮ダイオードと、この圧縮ダイオードの
出力電圧信号に基いて上記被写体までの距離を演算する
演算手段とを具備する測距装置に於いて、上記被写体の
周囲光が交流的に変動する交流光であるかを判定する判
定手段と、この判定手段によって周囲光が交流光である
と判定された場合に、上記圧縮ダイオードのバイアス電
流を増加させるバイアス電流制御手段とを具備したこと
を特徴とする。
【0010】更にこの発明は、被写体に向けて測距光を
投光する投光手段と、上記被写体からの上記測距光を受
光し、光電信号を出力する受光手段と、上記光電信号に
基いて上記被写体までの距離を演算する演算手段とを具
備する測距装置に於いて、交流的に変動する上記被写体
の周囲光の変動状態を検出する交流光検出手段と、この
交流光検出手段によって上記周囲光が減少傾向にあると
検出された際の上記演算手段の演算結果を無効にする無
効手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明の測距装置にあっては、交流的に変動
する周囲光が周囲光検出手段で検出され、上記周囲光の
1周期またはその整数倍の時間に亘って複数回サンプリ
ングが行われる。そして、サンプリングされた複数の光
電信号を周囲光による誤差を打ち消し合うように平均化
して被写体距離を算出する。
【0012】またこの発明の測距装置では、投光手段に
よって被写体に向けて測距光が投光され、上記被写体か
らの上記測距光が受光手段で受光されて出力されると共
に、上記被写体の周囲光が交流的に変動する交流光であ
るかが判定手段で判定される。この判定手段によって周
囲光が交流光であると判定された場合には、バイアス電
流制御手段で圧縮ダイオードのバイアス電流が増加され
て、上記光電流信号が圧縮ダイオードで圧縮される。そ
して、この圧縮ダイオードの出力電圧信号に基いて、演
算手段で上記被写体までの距離が演算される。
【0013】更に、この発明の測距装置にあっては、投
光手段によって、被写体に向けて測距光が投光され、上
記被写体からの測距光が受光手段で受光されて光電信号
が出力される。そして、上記光電信号に基いて、演算手
段にて上記被写体までの距離が演算される。また、交流
光検出手段では、交流的に変動する上記被写体の周囲光
の変動状態が検出され、この交流光検出手段によって上
記周囲光が減少傾向にあると検出された際は、無効手段
によって上記演算手段の演算結果が無効にされる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0015】図1は、この発明の第1の実施例としての
概念を示すブロック図である。同図に於いて、赤外発光
ダイオード(IRED)1は、IREDドライバ2を介
して発光制御回路3により駆動される。上記IRED1
から投射された光は、投光レンズ4を介して図示されな
い被写体で反射され、受光レンズ5を介して受光センサ
6で受光される。AFIC7は、この受光センサから信
号を受けてワンチップマイクロコンピュータ(CPU)
8に供給する。このCPU8は、上記発光制御回路3及
びAFIC7を制御すると共に、受光素子9で受けた光
の出力をAC光検出回路10を介して取込むものであ
る。
【0016】このような構成に於いて、IREDドライ
バ2により電流が供給されて、IRED1から赤外信号
光が投光レンズ4を介して被写体に対して投射される。
被写体によって反射された反射信号光は、受光レンズ5
によって受光センサ6上に集光される。そして、AFI
C7にて、受光センサ6の出力からの信号が、背景光か
ら分離増幅される。この増幅された出力より、CPU8
が被写体距離を演算する。
【0017】また、受光素子9では、被写体を照射する
照明光(背景光)が受光されると、この受光出力から、
背景光が交流的に変化するかどうか、或いはその周期等
が、AC光検出回路10にて検出される。そして、この
結果に従って、IRED1の発光回数、発光タイミング
が、発光制御回路3で制御されるようになっている。
【0018】ここで、図2乃至図4を参照して、交流背
景光が測距動作に悪影響を与える理由について説明す
る。
【0019】図2は、図1のAFIC7の背景光電流除
去の働きを説明するための図である。同図に於いて、フ
ォトダイオード11は、図1の受光センサ6に相当す
る。いま、仮にフォトダイオード11の出力電流ip
プリアンプ12の働きにより増幅用トランジスタ13の
ベースに流れ込むとする。応答性を考慮して、このトラ
ンジスタ13は電流源14により、iB0でバイアスされ
ている。更に、このトランジスタ13のコレクタには圧
縮用ダイオード15が接続されており、これは電流源1
6によってiD0でバイアスされている。
【0020】この状態で、背景光電流ip がトランジス
タ13によってβ倍に増幅されると、圧縮ダイオード1
5にはiD0の他にβip の電流が流れることとなる。
【0021】このとき、圧縮ダイオード15のカソード
側の電位は、オペアンプ17のマイナス側入力によっ
て、比較用ダイオード18のカソード電位と比較されて
いる。この比較用ダイオード18は、電流源16の電流
と等しい電流iD0を流す電流源19によってバイアスさ
れており、βip が流れる前のダイオード15のカソー
ド電位と等しい電位が、カソード側に出力されている。
【0022】したがって、オペアンプ17の2つの入力
は、センサ出力ip がトランジスタ13によって増幅さ
れている時にアンバランスとなる。
【0023】一方、オペアンプ17の出力は、フォトダ
イオード11にそのコレクタが接続されたNPNトラン
ジスタ20のベースに接続されている。このような接続
より、背景光電流ip がトランジスタ13によって増幅
され、圧縮ダイオード15に流れ込んでこのカソード側
電位を低下させる時、オペアンプ17では、これをマイ
ナス側入力で検知する。そして、トランジスタ20のベ
ース電位を上昇させて、コレクタ電流を増加させること
により、上記背景光電流ip がトランジスタ13のベー
スに流れ込まないように作用する。
【0024】こうして、背景光電流ip は、トランジス
タ20のエミッタ電流として抵抗21を介してGNDへ
流れるが、この電流量はコンデンサ22によって記憶さ
れる。
【0025】このように、背景光電流ip がトランジス
タ13によって増幅されない状態で、図3(a)〜
(e)に示されるように、タイミング回路23がIRE
Dドライバ2を介してIRED1を発光させると同時に
オペアンプ17の動作を停止させ、電流源16の電流を
止めると、予めコンデンサ22によって記憶された電位
に従ってトランジスタ20は背景光電流ip をGNDへ
流す。しかしながら、被写体から返って来た反射信号光
量分の信号光電流ip1は、低入力インピーダンスでトラ
ンジスタ13のベースへと流れ込み、β倍に増幅されて
圧縮ダイオード15に流入する。このタイミングで出力
端子を観測すれば、図3に示されるように、背景光電流
p にもバイアス電流iD0にも依存せず、信号光電流i
p1のみに依存した出力を得ることができる。
【0026】上述したように、アクティブAFの背景光
除去は、背景光が一定であり、信号光入射時も変化しな
いことを前提とした技術である。故に、図4(a)に示
されるように、背景光が大きくなる場合は信号が誤って
大きく検出され、図4(b)に示されるように、背景光
が小さくなる場合は変化量Δip に依存して信号は小さ
く検出される。
【0027】したがって、図4(c)に示されるよう
に、交流背景光が正弦波状である場合は、一周期に亘っ
て、またはその整数倍の時間だけ、その周期より十分小
さい測距時間で何度も測距を繰返すと、図4(a)で生
じた+方向の誤差は、図4(b)で生じた−方向の誤差
と相殺して誤差を小さくすることができる。
【0028】また、図2に示されるように、信号光ip1
をトランジスタで電流増幅して圧縮ダイオードに導くも
のでは、信号光ip1が背景光の変化によって逆方向に流
れる時、次のような問題を生じることがある。
【0029】すなわち、圧縮ダイオード15は、上述し
たように、バイアス電流iD0でバイアスされているが、
これは予めダイオードの寄生容量に電荷を充電してお
き、応答性を向上させる目的がある。このバイアス電流
は、μAオーダの小さな値が選択されており、このバイ
アス電流を大きくすると、IRED発光と同時に行うバ
イアスカット時に切れ遅れが生じ、信号電流ip1にバイ
アス電流が重なって正しい信号検出ができなくなる。
【0030】交流背景光の変化が大きく、回路の定常光
除去動作が追従できないとき、増幅用トランジスタ13
のベース電流が減少する場合があるが、これが大きいと
トランジスタ13に流れるべきiB0が電流源16に引か
れ、圧縮ダイオード15をバイアスする電流がなくなっ
てしまう。仮に、iD0が100μAであり、トランジス
タ13の電流増幅率βが100であるとすると、僅か1
μAの交流背景光電流の変化でこの現象が起こり、バイ
アス電流を失った圧縮ダイオードは微弱な信号光電流に
応答遅れを起こし、全く不正確な測距データを出力する
ことになる。
【0031】この発明は、この現象の除去のため、AC
光検出結果に従って、圧縮ダイオード15のバイアス電
流源16の電流量を可変制御することも含んでいる。
【0032】次に、この発明の第2の実施例として、図
5のより具体的な回路構成図を参照して説明する。
【0033】同図に於いて、IREDドライバ2と、こ
のIREDドライバ2によってドライブされるIRED
1、及び測距用光を投射する投光レンズ4については上
述した。そして、被写体からの反射信号光を受光する受
光レンズ5は、上記投光レンズ4と基原長Sだけ離して
配置されている。受光レンズ5で集光された反射信号光
は、受光センサ6に導かれるが、この反射信号光位置x
は、三角測距の原理によって被写体距離Lに依存してい
る。つまり、受光レンズ5の焦点距離をfとすると x=S・f/L …(1) の関係をとる。したがって、このxを検出すれば、被写
体の反射率や信号光量に依存せずに被写体距離Lを求め
ることかできる。
【0034】そこで、この受光センサ6には、光入射位
置検出機能を有する素子(PSD)を用いる。このPS
Dは、i1 とi2 という2つの信号電流を出力するが、 A・i1 /(i1 +i2 )=x …(2) ここで、Aは比例定数の関係を持つ。したがって、AF
IC7は、PSD6の出力から、信号電流i1、i2
分離し、i1 /(i1 +i2 )を演算する機能を有して
いる。
【0035】プリアンプ12、オペアンプ17等から成
る背景光除去回路24及び24aについては、上述した
ので、ここでは単純化してバイアス用の電流源は省略し
て図示してある。また、背景光除去回路24aについて
は、背景光除去回路24の同一の参照番号の後にaを付
して表すものとし、説明は省略する。
【0036】上記背景光除去回路24及び24aに於い
て、アンプ部は2つあり、各々PSD6の2つの出力電
流i1 及びi2 を、背景光やバイアスから分離して圧縮
ダイオードに流し込む働きをする。したがって、バッフ
ァ25及び25aの出力が、2つのトランジスタ26及
び27のベースに入力されると、これらのトランジスタ
26及び27はエミッタが共通となって、I0 の電流を
流す電流源28が接続されていることから、トランジス
タ27のコレクタに取付けられたコンデンサ29には、
IRED1の発光時に、次のような電流Ix が流れる。 Ix =(i1 /(i1 +i2 ))I0 …(3) ここで、CPU8はIRED1の発光に先立ち、スイッ
チ30をONからOFFに切換える。また、電流源28
は、IRED1が発光した時のみ電流を流すようになっ
ている。
【0037】したがって、IRED1の発光前は、コン
デンサ29のマイナス側の電位は基準電圧Vref に固定
されているが、IRED1がN回発光すると、容量Cの
コンデンサ29のマイナス側電位は、Vref 基準電圧に
対して上記(3)式より次のような電圧VINT を発生さ
せることになる。
【0038】
【数1】 上記(1)式及び(2)式より、この(4)式は(5)
式のように表される。
【0039】
【数2】 この積分電圧は、積分終了後、電流源31によって一定
電流IG で放電される。コンデンサ29の電位が、V
ref まで戻ったことを検出するのがコンパレータ32で
ある。このとき、放電時間をDATAとすると、(6)
式のようになる。
【0040】
【数3】 CPU8は、この放電時間DATAを読取り、上記
(5)式より被写体距離Lを L=N・D/DATA …(7) の形で算出し、Lに対しピント合わせ装置33を介し
て、ピント合わせ用レンズ34を制御する。
【0041】また、背景光受光用フォトダイオード9の
出力電流は、抵抗35によって電圧に変換された後、コ
ンデンサ36でAC結合され、更に抵抗37、38及び
オペアンプ39等から成る反転増幅器で増幅後、コンパ
レータ40に入力される。したがって、AC光入力時コ
ンパレータ40は、AC光の半分の周期で反転を繰返
す。このコンパレータ40の出力は、リセット付フリッ
プフロップ(FF)回路41に入力され、フリップフロ
ップ回路42、43、ナンドゲート44、インバータ4
5によって、AC光の周期と等しい時間幅の単発パルス
が形成される。
【0042】この時、CPU8は、各FF回路をリセッ
トすると共に、IRED発光基本信号(TIM)を出力
するが、これは、同期用フリップフロップ46と、ナン
ドゲート47、インバータ48を介して、IREDドラ
イバ2に入力される。
【0043】CPU8は、撮影者が撮影に先立って閉成
する(1st)スイッチ49の入力を検知すると、この
リセット信号及びTIMを出力して測距を開始する。図
6は、この時の各回路の動作を表したタイミングチャー
トである。
【0044】背景光が、図6に示されるように交流的に
変動している時、コンパレータ40は同期して反転を繰
返す。このような状態で、1stスイッチが入力される
と、CPU8は、各FFのリセットを解除するので、図
示のように、インバータ45の出力は、AC光の1周期
分の長さのパルスを出力する。
【0045】CPU8は、リセット解除と同時に、IR
EDタイミン信号(TIM)を出力するので、FF回
路46は、これに同期してゲート47を制御するので、
IRED発光信号(48の出力)は、図示のようにAC
光の1周期分の長さだけパルス投光を繰返すように出力
される。
【0046】IRED1がこのように投光されると、同
期して電流源28が制御されるため、積分コンデンサに
は、図示のように被写体距離に依存した電圧が積分され
ていく。そして、CPU8は、発光回数Nと、発光が終
了したことをインバータ48の出力より検知して、引続
いて電流源31をONさせて、コンパレータ32の出力
を検知して、測距結果DATAを得る。
【0047】このようにして得られたDATAより、C
PU8は被写体距離Lを算出するが、背景光が増加方向
に変化した時の誤差と、背景光が減少方向に変化した時
の誤差は逆の符号を持つので、同実施例のように丁度1
周期に亘って測距を繰返し、データを平均化すると、誤
差が打消し合って、正しい測距結果を得ることができ
る。
【0048】また、この測距回数Nは、多ければ多い程
測距精度が向上すると考えられる。AC光変化の1周期
分で十分な測距精度が得られないと考えられる時は、図
7に示されるように、必要測距回数N0 より多くなるま
で測距を繰返すようにしてもよい。
【0049】以下、図7のフローチャートを参照して、
第2の実施例として、必要測距回数N0 より多くなるま
で繰返す場合の測距動作について説明する。
【0050】ステップS1では、撮影者が撮影に先立
ち、1stスイッチをONさせたかどうかが検知され
る。ここで、1stスイッチがONされれば、ステップ
S2にて、測距回数NとAC光の1周期を単位とする変
数nがリセットされ、次いでステップS3にて、図6で
説明したように測距(DATAの入力)及び測距回数N
の入力が行われる。その後、ステップS4では、DAT
A及びNより、上記(7)式に従って距離Ln の算出が
行われる。
【0051】S5では、測距回数がN1 として記憶さ
れ、ステップS6に於いてこのN1 が必要な精度を満た
すための測距回数N0 と比較される。ここで、N1 が測
距回数N0 未満ならば、ステップS7に進んでNがリセ
ットされる。次いで、ステップS8、S9にて、上述し
たステップS3、S4と同様、測距及びNのカウントが
行われる。そして、ステップS10ではNの総和が求め
られ、ステップS11でnのインクリメントが行われ
後、再度ステップS6に戻る。
【0052】このようにして、測距回数が所定回数N0
に達するまで測距は繰返される。そして、所定回数以上
の測距が終了したならば、ステップS6からステップS
12に移行して、その平均値より被写体距離Lが算出さ
れる。
【0053】したがって、図7のフローチャートを用い
た実施例では、図8(a)に示されるように、AC光に
対し投光が繰返される。
【0054】ところで、上記フローチャートの途中で、
ステップS6の判断が入るために連続で測距できないの
は、測距時間が長くなることが考えられる。そのため、
図9に示されるように、CPU8内に、周波数検出部8
1 及び発光回数決定部82 から成るAC光周波数検出機
能を持たせ、そこから発光回数を決定するようにすれ
ば、図8(b)に示されるように、連続での測距が可能
となる。
【0055】但し、この場合も、必ずAC光1周期の整
数倍の時間間隔だけ測距を行うようにしなければならな
い。具体的に、周波数検出は、図9のコンパレータ40
の出力をCPU8が直接受け、例えばコンパレータ出力
が“H(ハイレベル)”から次に“H”になるまでの時
間を、図示されない内蔵のカウンタで計時すればよい。
そして、この時間をTf とし、IRED1の放熱特性か
ら決まっている投光間隔をTI とすれば、発光回数はT
f /TI の整数倍で、なお且つ、上記N0 より多い回数
を設定すればよい。
【0056】次に、図10を用いて、先に説明した圧縮
ダイオードのバイアス電流切換えによるこの発明の第3
の実施例を説明する。
【0057】上述した実施例では、AC光検出用のフォ
トダイオード7を、AF用の受光センサ4とは別に設け
ていたが、この第3の実施例では、測距用センサ4で、
AC光も検出しようとするものである。また、背景光電
流ip は抵抗21を流れるので、この電位変化をみれば
背景光が変動しているかがわかる。
【0058】したがって、この第3の実施例では、この
抵抗21の電位をバッファ50でモニタし、AC結合用
コンデンサ51を介し、抵抗52、54及びオペアンプ
53等から成る反転増幅器によってこれを増幅し、更に
コンパレータ55で検出することにより、CPU8にA
C光の有無を判定させている。
【0059】CPU8は、AC光検出時に電流源56を
ONさせて、圧縮ダイオード15のバイアス電流を増加
させるようにする。AC光が無い時のバイアス電流は、
電流源57により与えられ、約100μA、AC光が有
る時は、電流源56の400μAが加わり、バイアス電
流は500μAとする。この電流は、カレントミラーを
構成するトランジスタ58、59、60によって、ダイ
オード15、18に導かれる。尚、トランジスタ61及
び抵抗62は、発光に同期してのバイアスカット用の素
子である。
【0060】このように、バイアス電流を多めに設定で
きるよう構成した装置を用いれば、背景光が減少し、回
路の遅れによってトランジスタ13のコレクタ電流が減
少し、その分だけ圧縮ダイオードのバイアス電流が減少
しても、完全にバイアス電流が零になってしまう危険度
を減少させることができる。
【0061】上述したように、バィアス電流が零になっ
てしまうと、微弱な信号光に対し圧縮ダイオードの電位
は追従が遅れ、正しい測距は不可能となる。
【0062】一方、バイアス電流を多めにすると、発光
時のバイアスカット動作が十分に行われにくくなり、図
11に示されるように、遠距離測距が困難になる。これ
は、距離によって変化する信号は微弱であるのに、距離
によって変わらないバイアス電流が大きくDATAに影
響するからである。
【0063】しかしながら、交流背景光下で測距を行う
のは室内である可能性が高く、室内ならばある距離以上
の遠距離測距性能は劣化してもやむを得ないというのが
この第3の実施例の考え方である。
【0064】また、バイアス電流は部品によるばらつき
が大きいので、図10に示された記憶回路(EEPRO
M)63に予めそのばらつきを記憶させておき、バイア
ス切換時は、このデータを参照して、図11のΔDAT
A分の補正を行うようにする。
【0065】図12は、AC光の有無だけでなく、その
大きさも検知できるようにしたAC光検出回路の例であ
る。
【0066】同図に於いて、フォトダイオード9の出力
は、抵抗64で電圧に変換後、コンデンサ65でAC結
合され、抵抗66、67及びオペアンプ68から成る反
転増幅器で増幅される。そして、その出力はコンパレー
タ69とオペアンプ70に、抵抗71を介して接続され
ている。このオペアンプ70はPNPトランジスタ72
のベースとエミッタを制御し、抵抗71によって電流に
変換されたAC光信号をコンデンサ73に充電する。オ
ペアンプ68の出力は正弦波状であるが、PNPトラン
ジスタ72はコンデンサ73を充電する方向しか電流を
流さないので、積分電圧はAC背景光の振幅に依存して
増加する。
【0067】予めCPU8からスイッチ74をONして
おき、コンデンサ73を放電した後、スイッチ74をO
FFして所定レベルに積分電圧が上昇すると、コンパレ
ータ75が反転する。したがって、このスイッチ74の
OFFからコンパレータ75の反転までの時間をCPU
8が計測すれば、AC背景光の大きさをCPU8で検知
することができる。
【0068】このようなAC光検出器と、上述した投受
光から成るAF回路を組合わせれば、図13に参照され
るようなフローチャートを用いて、より精度の高い測距
が可能となる。尚、図12のAFIC7は、図10で説
明した圧縮ダイオードバイアス切換用電流源56を内蔵
するものとする。
【0069】先ず、ステップS21に於いて、CPU8
はコンパレータ69の出力よりAC背景光があるか否
か、またその周期を検出する。コンパレータ69は、ノ
イズレベルで出力を変動させる虞れがあるので、ある程
度の不感帯を設けて設計してもよい。或いは、コンパレ
ータ69の出力の規則性から、CPU8がノイズか、5
0Hz、60HzのAC電源で駆動された人口照明光の
影響かを判別するようにしてもよい。
【0070】次に、ステップS22でコンパレータ69
の出力から、上述したようにAC光の大きさを検出す
る。上記ステップS21及びS22の判定に於いて、ス
テップS21からステップS27に分岐した場合は、例
えば発光回数N=16に固定の通常の測距を行い、また
ステップS22からステップS28に分岐した場合に
は、すでに図8にて説明したような、AC光の周期の整
数倍に合わせた測距回数での測距を行うようにする。
【0071】そして、ステップS21及びS22にて、
“YES”に分岐した場合は、AC背景光が大きく、圧
縮ダイオードのバイアス電流が零になってしまう可能性
があるので、ステップS23にてAFIC7内の電流源
56をONさせて、これを補助する。そして、ステップ
S24にて、上記ステップS28と同様にAC光の周期
に合わせての測距を行う。
【0072】このとき、AFIC7の出力DATAは、
図11に示されるように、バイアス電流の影響が重畳し
ていると考えられる。そのため、このバイアス電流は部
品によるばらつきが大きいので、CPU8はEEPRO
M63に予め記憶させていた補正係数ΔDATAを用い
てステップS25にて補正を行う。そして、ステップS
26にて、上記式(7)で説明したような被写体距離L
の算出を行う。
【0073】同実施例は、AC光が無い場合でも測距に
先立ってAC検出が必要なので、測距タイムラグが長く
なるが、図14に示される構成の回路を用いて、図15
に参照されるフローチャートに従って処理すれば、タイ
ムラグの改善が可能になる。
【0074】この実施例では、図14に示されるよう
に、圧縮ダイオード15のバイアスレベルに同期して、
“H”、“L(ローレベル)”を出力するコンパレータ
78の出力を、フリップフロップ回路79と、発光タイ
ミング回路23を用いて、IRED1の発光に先立つ信
号で同期して、同時モニタするものである。
【0075】また、コンパレータ78には大きく不感帯
を設け、所定のバイアスを行ったダイオード76と比較
して、大きなバイアス減少のみを検出できるようにす
る。上述したように、大きく背景光が減少する時(減光
時)は、圧縮ダイオード15のバイアスが零となって圧
縮ダイオード15のカソード電位が上昇し、最悪の結果
を招く。このため、フリップフロップ回路79のQ出力
を、予め“L”にリセットしておき、減光時はコンパレ
ータ78が“H”を出力するので、これが測距中に出力
されたかどうかを、フリップフロップ回路79でラッチ
することにより、CPU8がフリップフロップ回路79
の出力から測距中の減光を検出できる。
【0076】したがって、図15のフローチャートに示
されるように、ステップS31にて測距を行い、次いで
ステップS32にてフリップフロップ回路79の出力が
“H”になっていなければ、その測距結果を採用する。
一方、上記ステップS32にて、フリップフロップ回路
79の出力が“H”になっていれば、測距中に減光が起
こったとして、このデータは信用できないとされる。そ
して、ステップS33に移行して電流源56にて圧縮ダ
イオードバイアス電流を増やし、続いてステップS34
にて再測距するようにする。
【0077】更に、図16に示されるように、CPU8
に判定及びタイミング制御機能を持たせれば、図17の
タイミングチャートに示されるような制御が可能とな
る。
【0078】図16は、AFIC7の内部を簡略化して
図示したブロック図である。同図は、基本的には、アン
プ12と圧縮ダイオード15等から成る背景光除去回路
部24及び24aと、差動回路、積分回路等から成る演
算部81で構成され、バイアスレベル判定部82と、バ
イアスレベル切換部83の他は、図5の回路と同様であ
る。すなわち、バイアスレベル判定部82と、図10に
示されるようなバイアスレベル切換部83により、減光
時にバイアス電流が減少することを検出し、バイアスレ
ベル切換えによって、圧縮ダイオード15等が、ゼロバ
イアスになることを防止することができる。
【0079】具体的には、図17のタイミングチャート
のような動作で、AC光に照射された被写体の測距を高
精度で可能としている。
【0080】図17(a)は、あまりにもAC光が大き
くバイアスレベルの変化も激しく、測距に適さない場合
のタイミングチャートである。この時、CPU8は、バ
イアスレベル上昇、つまりバイアス電流が減少している
時には、IRED1の発光を禁止している。
【0081】そして、バイアス電流が増えた時のみIR
ED1を発光し、測距を行う。この時、AFIC7の出
力DATAは、図11に示されるように、バイアスレベ
ル分の誤差ΔDATAを生じると考えられるが、これは
バイアスレベルに応じて、EEPROM63にて補正し
て、CPU8はLを算出する。
【0082】また、圧縮ダイオードのバイアスレベルを
バイアスレベル切換部83で切換えて、図17(b)に
示されるタイミングチャートのように、ダイオードのバ
イアス電流が減少するのに合わせて電流を補給してもよ
い。
【0083】この時、バイアス電流が、AC背景光によ
って増加する場合は、それをバイアスレベル判定部82
で検出して、補給した電流を切るようにする。
【0084】次に、上述した測距動作をマルチAFに採
用した第4の実施例として、図18を参照して説明す
る。
【0085】マルチAFは、画面内の複数のポイントを
測距可能な測距装置であり、従来の画面内1ポイントと
か測距できないAFカメラに比べ、主要被写体と、測距
ポイントのズレによるピンぼけが発生する確率を小さく
できることから、最近のカメラに普及している。
【0086】図18は、この発明の第4の実施例で、装
置全体をθ方向に回動して、画面内の複数のポイントを
測距できるようにした測距装置の構成を示したものであ
る。
【0087】同図に於いて、IRED1、投光レンズ
4、受光レンズ5及びPSD6は、軸84を中心として
所定方向に回動可能な可動部材85中に固定されてい
る。この可動部材85は、ギヤ86とモータ87によっ
て回動可能となっている。CPU8は、モータ(M)ド
ライバ88を介してモータ87を駆動し、測距の方向を
制御することができるようになっている。その他、IR
EDドライバ2、AFIC7、フォトダイオード9及び
AC光検出回路10は、上述した実施例と同様の働きを
する。
【0088】図19は、このような構成の測距装置の測
距動作を説明するフローチャートである。
【0089】初めに、ステップS41にて、測距ポイン
トの数mをカウントするに先立って、mをカウントする
カウンタを初期化する。次いで、ステップS42にて、
フォトダイオード9の出力から、AC光の周期fACを検
出する。同実施例のように、測距装置全体が動くタイプ
のマルチAFでは、AF用センサ6の見ている位置が順
次変化するため、その都度AC光検出を行う方が好まし
い。しかしながら、それでは測距に要するタイムラグが
長くなってしまうので、同実施例では、固定の、しかも
かなり広い角度の測光が可能なフォトダイオード9によ
り、AC光検出を行うようにしている。また、カメラの
露出制御用のフォトダイオードでこれを兼用してもよ
い。
【0090】ステップS43では、上記ステップS42
で得られたAC背景光の周期より、決められた発光回数
だけ測距を行って距離Lm を求める。次に、ステップS
44に於いて、測距ポイント数mが所定数に達したか否
かを判定する。ここで、所定ポイント数の測距が終って
いない時は、ステップS45に進んで、所定角度θだけ
ユニットを回動させる。そして、ステップS46でmを
インクリメントした後、ステップS43に戻るようにす
る。
【0091】上記ステップS44で、上記測距ポイント
数mが所定数に達したならば、ステップS47に移行す
る。そして、このステップS47にて、主要被写体距離
をL1 〜Lm から選択してシーケンスを終了する。
【0092】このフローチャートでは、AC光検出を最
初の1回のみ(ステップS42)行うものとし、マルチ
AF中は、上記ステップS42にて検出された周期に従
った測距回数にてmポイントの測距を行うことにより、
タイムラグを短縮するようにしている。
【0093】図20及び図21は、この第4の実施例の
変形例の動作を説明するフローチャートである。
【0094】図20は、画面中央部に被写体が存在する
確率が高いことを前提とした場合の動作を説明するフロ
ーチャートである。すなわち、測距ポイント数mをカウ
ントするカウンタを初期化した後(ステップS51)、
画面中央部に被写体が存在する確率が高いことを前提と
して、画面中央か否かを判定し(ステップS52)、画
面中央部の測距時のみAC光検出を行う(ステップS5
3)。
【0095】そして、AC光が検出されない場合は通常
測距を行い(ステップS55)、AC光が検出された場
合のみ(ステップS54、S56)、図8及び図17で
説明した測距回数制御や、圧縮ダイオードのバイアス制
御のようなAC光対策を施した測距処理を行うようにし
て(ステップS57、S58、S59、S60)、マル
チAFのタイムラグ対策を行っている。
【0096】また、画面中央部であってもAC光が検出
されない場合(ステップS54)と、画面中央以外の測
距ポイント(ステップS52)に於いては、AC光対策
を行わない通常の測距(測距回数固定、圧縮ダイオード
バイアス固定)を行うようにする(ステップS55)。
【0097】すなわち、図21のフローチャートは、図
14及び図15で説明したようなAC光対策をマルチA
Fに応用したものである。但し、図15のフローチャー
トでは、測距中に減光が検出された時は再測距を行って
いたが、ここでは再測距は行わずに、そのデータは無視
するようにしている。
【0098】初めに、測距ポイント数mをカウントする
カウンタを初期化した後(ステップS61)、主要被写
体距離Lm で測距を行う(ステップS62)。ここで、
得られた複数のデータのうち最至近のデータを、ステッ
プS68にて主要被写体距離として選択するので、測距
中に減光が有るか否かを判定する(ステップS63)。
【0099】ここで、測距中の減光有りと判定される
と、その時のデータLm は無限遠の値に置換えられる
(ステップS64)。したがって、この時の測距結果
が、最終的にピント合わせ距離として採用されること
は、全ポイントが無限遠を出力する時以外ないことにな
る。
【0100】この後、ステップS65、S66、S6
7、S68にて、図19のステップS44、S45、S
46、S47と同様の処理を行う。すなわち、この図2
1のフローチャートも、図19のフローチャートと同
様、所定角θずつ測距装置を回動させて、順次mポイン
トの測距データを入力していくフローチャートを基本と
している。
【0101】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、複数回
の光信号サンプリングによって高精度化を達成すると共
に、交流背景光下に於いても高精度の測距情報を得るこ
とのできる測距装置を提供することができるので、スポ
ッライトのような強い人工照明が照射された人物を撮影
するシーンに於いても、高精度で正確なピント合わせを
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例としての概念を示すブ
ロック図である。
【図2】図1のAFIC7の背景光電流除去の働きを説
明するための図である。
【図3】(a)〜(e)は、図2の各部に於ける動作を
説明するタイミングチャートである。
【図4】(a)は背景光が大きくなる場合の波形図、
(b)は背景光が小さくなる場合の波形図、(c)は交
流背景光が正弦波状である場合の波形図である。
【図5】この発明の第2の実施例で、測距装置の具体的
な回路構成図である。
【図6】測距開始時の図5の各回路の動作を表したタイ
ミングチャートである。
【図7】第2の実施例として、必要測距回数N0 より多
くなるまで繰返す場合の測距動作について説明するフロ
ーチャートである。
【図8】(a)及び(b)は、AC光と測距用光の発光
回数との関係を示した図である。
【図9】CPU8内に周波数検出部81 及び発光回数決
定部82 から成るAC光周波数検出機能を持たせた場合
の回路例を示した図である。
【図10】この発明の第3の実施例で測距装置の具体的
な回路構成図である。
【図11】被写体距離の逆数1/Lと放電時間をDAT
Aとの関係を示した図である。
【図12】AC光の有無及びその大きさも検知できるよ
うにしたAC光検出回路の例を示した図である。
【図13】図12のAC光検出器とAF回路を組合わせ
た回路の動作を説明するフローチャートである。
【図14】図12のAC光検出器とAF回路を組合わせ
た回路の変形例を示した図である。
【図15】図14の回路の動作を説明するフローチャー
トである。
【図16】CPU8に判定及びタイミング制御機能を持
たせた測距装置の要部を示した回路図である。
【図17】(a)はAC光が大きくバイアスレベルの変
化も激しい場合の測距動作を表すタイミングチャート、
(b)は圧縮ダイオードのバイアスレベルをバイアスレ
ベル切換部83で切換える場合の測距動作を表すタイミ
ングチャートである。
【図18】この発明の第4の実施例で、装置全体をθ方
向に回動し、画面内の複数のポイントを測距できるよう
にした測距装置の構成を示した図である。
【図19】図18の構成の測距装置の測距動作を説明す
るフローチャートである。
【図20】第4の実施例の変形例の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図21】第4の実施例の更に他の変形例の動作を説明
するフローチャートである。
【符号の説明】
1…赤外発光ダイオード(IRED)、2…IREDド
ライバ、3…発光制御回路、4…投光レンズ、5…受光
レンズ、6…受光センサ、7…AFIC、8…ワンチッ
プマイクロコンピュータ(CPU)、9…受光素子、1
0…AC光検出回路、11…フォトダイオード、12…
プリアンプ、13、20…トランジスタ、14、16、
19…電流源、15…圧縮用ダイオード、17…オペア
ンプ、18…比較用ダイオード、21…抵抗、22…コ
ンデンサ、23…タイミング回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数回に亘って被写体距離に関連する光
    信号を光電信号に変換してサンプリングし、このサンプ
    リングした光電信号に基いて被写体距離を演算する測距
    装置に於いて、 上記被写体の交流的に変動する周囲光を検出する周囲光
    検出手段と、 上記周囲光検出手段によって交流的に変動する周囲光が
    検出された場合には、上記周囲光の1周期または整数倍
    周期の時間に亘って複数回サンプリングを行うよう制御
    する制御手段と、 を具備し、 上記サンプリングされた複数の光電信号を周囲光による
    誤差を打ち消し合うように平均化して被写体距離を算出
    することを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 被写体に向けて測距光を投光する投光手
    段と、 上記被写体からの上記測距光を受光し、光電流信号を出
    力する受光手段と、 上記光電流信号を圧縮する圧縮ダイオードと、 この圧縮ダイオードの出力電圧信号に基いて上記被写体
    までの距離を演算する演算手段とを具備する測距装置に
    於いて、 上記被写体の周囲光が交流的に変動する交流光であるか
    を判定する判定手段と、 この判定手段によって周囲光が交流光であると判定され
    た場合に、上記圧縮ダイオードのバイアス電流を増加さ
    せるバイアス電流制御手段とを具備したことを特徴とす
    る測距装置。
  3. 【請求項3】 被写体に向けて測距光を投光する投光手
    段と、 上記被写体からの上記測距光を受光し、光電信号を出力
    する受光手段と、 上記光電信号に基いて上記被写体までの距離を演算する
    演算手段とを具備する測距装置に於いて、 交流的に変動する上記被写体の周囲光の変動状態を検出
    する交流光検出手段と、 この交流光検出手段によって上記周囲光が減少傾向にあ
    ると検出された際の上記演算手段の演算結果を無効にす
    る無効手段とを具備したことを特徴とする測距装置。
JP6570993A 1993-03-24 1993-03-24 測距装置 Expired - Fee Related JP3432852B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6570993A JP3432852B2 (ja) 1993-03-24 1993-03-24 測距装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6570993A JP3432852B2 (ja) 1993-03-24 1993-03-24 測距装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06273662A JPH06273662A (ja) 1994-09-30
JP3432852B2 true JP3432852B2 (ja) 2003-08-04

Family

ID=13294824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6570993A Expired - Fee Related JP3432852B2 (ja) 1993-03-24 1993-03-24 測距装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3432852B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4788187B2 (ja) * 2005-05-02 2011-10-05 パナソニック電工株式会社 空間情報検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06273662A (ja) 1994-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE35652E (en) Object distance detecting apparatus
JPH07174549A (ja) 測距装置
JPH0519159A (ja) カメラの測距装置
JP3432852B2 (ja) 測距装置
JPH06317741A (ja) 測距装置
JP2002107145A (ja) 測距装置及びそのための調整装置
JP3001293B2 (ja) 測距装置
JP2888492B2 (ja) 距離情報出力装置
JP3236095B2 (ja) 測距装置
JP2942593B2 (ja) 被写体距離検出装置
JP2882627B2 (ja) カメラの多点測距装置
JP2836025B2 (ja) 焦点調節用信号処理装置
JP3023213B2 (ja) 測距装置
JP3117227B2 (ja) 距離検出装置
US6516150B1 (en) Distance measuring equipment and camera
JP3009513B2 (ja) カメラのための測距装置
JP3447509B2 (ja) 測距装置
JP3041028B2 (ja) 被写体の動体検知装置
JP3447508B2 (ja) 測距装置およびその調整方法
JPH0792377A (ja) 測距装置
JP3356299B2 (ja) 測距装置
JP3140454B2 (ja) 動体測距装置
JP3643670B2 (ja) 測距装置
JP3015099B2 (ja) 測距装置
JPS61107111A (ja) 測距装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030506

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees