JP3203742B2 - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JP3203742B2
JP3203742B2 JP04740892A JP4740892A JP3203742B2 JP 3203742 B2 JP3203742 B2 JP 3203742B2 JP 04740892 A JP04740892 A JP 04740892A JP 4740892 A JP4740892 A JP 4740892A JP 3203742 B2 JP3203742 B2 JP 3203742B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】電荷蓄積型イメージセンサーを用
いた焦点検出装置の電荷蓄積時間又は電荷蓄積領域の制
御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズを通った被写体光により被写
体像を電荷蓄積型イメージセンサー上に形成し、このイ
メージセンサーから得られた被写体像信号に基づき前記
撮影レンズの焦点状態を検出する焦点検出装置が知られ
ている。このような焦点検出装置においては、撮影画面
上に設定された焦点検出領域に形成される被写体像がイ
メージセンサーにより光電変換される。
【0003】電荷蓄積型イメージセンサーを用いた場
合、被写体の輝度に関わらず得られる被写体像信号が焦
点検出演算に適するレベルの値となるようにように電荷
蓄積時間を制御する必要がある。この制御の方法とし
て、例えば、被写体像信号のピーク値が焦点検出演算に
適するレベルの値になるように蓄積時間を制御すること
が知られている。
【0004】主要被写体と背景の輝度差が少ない通常の
撮影状況で、この制御方法により焦点検出する時は問題
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ストロ
ボ撮影を行うような状況では、比較的暗い主要被写体の
背景に街灯やネオンのような高輝度が存在する場合が多
い。従来の焦点検出装置においては、焦点検出領域内に
主要被写体と著しく高輝度な背景とが共存し、電荷蓄積
型イメージセンサーの電荷蓄積時間が高輝度な背景に対
して被写体像信号が適当なレベルとなるように制御され
るので、背景部分の被写体像信号は適当なコントラスト
を有し焦点検出可能となり、一方、主要被写体部分の被
写体像信号は低レベルな出力となってしまいコントラス
トが得られず焦点検出不能となる。
【0006】このため、背景に対して焦点状態を検出し
その結果に応じてレンズを駆動すると背景にピントが合
い、一方で本来ピントを合わせたい主要被写体がピント
ボケになってしまうという問題があった。かかる状態を
詳述すると次のようになる。例えば、図6(A)のよう
にストロボ撮影が必要な暗い状態で中央に人物、背景に
建物が画面内に配置している場合を考えてみる。図6
(B)の如く焦点検出領域51が設定されていると、被
写体像信号としては図7(A)のように建物の窓部分の
明かりが所定レベルの信号となるように制御されるので
窓の明かりに焦点検出し、図7(A)の中央部分の信号
は低レベルであるため結果として人物に対しては焦点検
出ができなくなってしまっていた。
【0007】そこで、本発明は上記問題を解決し、スト
ロボ撮影を行うような状況において、主要被写体と背景
の輝度差に関わらず確実に主要被写体に対して焦点検出
可能とすることを目的とする。
【0008】
【問題点を解決する為の手段】本発明の焦点検出装置
は、電荷蓄積が同時に制御される複数画素(56,5
7)からなり、該複数画素が受光する光量に応じた被写
体像信号を発生する電荷蓄積型イメージセンサ(11)
と;電荷蓄積型イメージセンサーの電荷蓄積時間を制御
する蓄積制御手段(15)と;画面内(50)に設定さ
れる焦点検出領域(51)における焦点状態を検出する
ため前記被写体像信号に基づき焦点検出演算を行う焦点
検出演算手段(12)と;からなる焦点検出装置におい
て、前記蓄積制御手段(15)は、前記被写体像の高輝
度な部分に対応する被写体像のレベルが前記焦点検出演
算に適切となるように(図7(A))前記電荷蓄積時間を
制御する第1の電荷蓄積時間制御モード(S390)
と、前記被写体像の低輝度な部分に対応する被写体像信
号のレベルが前記焦点検出演算に適切となるように(図
7(B)、(C))前記電荷蓄積時間を制御する第2の電荷蓄
積時間制御モード(S350)とを備え、前記被写体を
照明する外部の照明手段(9)による照明が行われる場
合は、前記蓄積制御手段(15)により前記第1の電荷
蓄積時間制御モードと前記第2の電荷蓄積時間制御モー
ドに基づいて前記電荷蓄積型イメージセンサにより1回
の焦点検出につき2回の電荷蓄積動作(S320,S3
60)を行わせるとともに、前記第1の電荷蓄積時間制
御モードにより得られた前記被写体像信号に基づき前記
焦点検出手段(12)により算出された第1の焦点検出
演算結果と、前記第2の電荷蓄積時間制御モードにより
得られた前記被写体像信号に基づき前記焦点検出手段
(12)により算出された第2の焦点検出演算結果とを
比較し、より近距離を示す焦点検出演算結果を選択する
(S370)焦点検出制御手段(15)を備えることと
する。また、電荷蓄積が同時に制御される複数画素(5
6,57)からなり、該複数画素が受光する光量に応じ
た被写体像信号を発生する電荷蓄積型イメージセンサ
(11)と;電荷蓄積型イメージセンサーの電荷蓄積時
間を制御する蓄積制御手段(15)と;画面内(50)
に設定される焦点検出領域(51)における焦点状態を
検出するため前記被写体像信号に基づき焦点検出演算を
行う焦点検出演算手段(12)と;からなる焦点検出装
置において、前記蓄積制御手段(15)は、前記被写体
像の高輝度な部分に対応する被写体像のレベルが前記焦
点検出演算に適切となるように(図7(A))前記電荷蓄
積時間を制御する第1の電荷蓄積時間制御モード(S3
90)と、前記被写体像の低輝度な部分に対応する被写
体像信号のレベルが前記焦点検出演算に適切となるよう
に(図7(B)、(C))前記電荷蓄積時間を制御する第2の
電荷蓄積時間制御モード(S350)とを備え、前記被
写体を照明する外部の照明手段(9)による照明が行わ
れる場合は、前記第2の電荷蓄積時間制御モードを実行
し、前記照明手段による照明が行われない場合は前記第
1の電荷蓄積時間制御モードを実行する切換手段(1
5,78、79,82)を備えることとする。
【0009】
【作用】本発明においては、被写体を照明する外部照明
手段による照明が行われる場合には、被写体像の高輝度
な部分に対応する被写体像信号のレベルが焦点検出演算
に適切となるように電荷蓄積時間を制御する第1の電荷
蓄積時間制御モードにより得られた被写体像信号に基づ
いて焦点検出演算された第1の焦点検出演算結果と、被
写体像の高輝度な部分に対応する被写体像信号のレベル
が焦点検出演算に適切となるように電荷蓄積時間を制御
する第2の電荷蓄積時間制御モードにより得られた被写
体像信号に基づいて焦点検出演算された第2の焦点検出
演算結果とを比較し、より近距離を示す焦点検出演算結
果を選択するため、焦点検出領域内に輝度差のある主要
被写体と背景が共存するようなストロボ撮影時には、主
要被写体と背景の輝度差に関わらず確実に至近にある主
要被写体を焦点検出することが可能になる。また、被写
体を照明する外部照明手段による照明が行われる場合
は、第2の電荷蓄積時間制御モードを実行し、照明手段
による照明が行われない場合は第1の電荷蓄積時間制御
モードを実行する切換手段を備えるため、焦点検出領域
内に主要被写体と著しく高輝度な背景が共存するような
ストロボ撮影時には、通常撮影時と比較して低輝度を重
視した電荷蓄積型イメージセンサーの蓄積制御を行うの
で、低輝度な主要被写体に対しても焦点検出が可能とな
り、高輝度な背景に合焦してしまうことを防ぐことがで
きる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1以降の図面に沿って説
明する。 <本発明のブロック図>図1は本発明の実施例のブロッ
ク図である。カメラボディ1に対しレンズ2は交換可能
に構成されており、図1ではレンズ2がカメラボディ1
に装着された状態を示している。
【0011】撮影光学系3を通る被写体からの光束は、
ハーフミラーから構成されるメインミラー4によりファ
インダー5とサブミラー6方向に分割される。ファイン
ダー光路中に配置されたハーフミラー7により反射され
た光束は、不図示の光学系により画面内の輝度分布を測
定するために測光センサー16に導かれる。測光センサ
ー16の出力は測光演算回路17により測光演算され
て、被写体を撮影するための最適露出値が決定される。
なお、測光センサー16は後述の焦点検出領域を含むよ
り広い領域を測光領域としてカバーしている。
【0012】サブミラー6によりさらにボディ底方向に
偏向された光束は、フィルム面と共役な撮影光学系3の
予定焦点面8の近傍に配置された図2で説明する焦点検
出光学系10を介してAF用の電荷蓄積型イメージセン
サー11(以後センサーと略す。)に導かれる。焦点検
出光学系10とセンサー11とは、画面上に設定された
焦点検出領域において焦点検出が可能なように構成され
ている。
【0013】センサー11は、センサー上に形成された
被写体像を光電変換して被写体像の強度分布に対応する
被写体像信号を発生し、被写体像信号を焦点検出演算回
路12に送る。焦点検出演算回路12は、被写体像信号
を周知の焦点検出演算で処理し、撮影光学系3の結像面
と予定焦点面8との間のデフォーカス量を算出する。
【0014】また、モータ駆動制御回路13は、求めら
れたデフォーカス量に基づきモータ14の駆動方向及び
駆動量を制御する。モータ14は、撮影光学系3と機械
的に結合しており、モータ14の駆動量と駆動速度とが
制御されることにより、撮影光学系3を合焦位置に移動
する。蓄積制御回路15は、センサー11の蓄積時間を
制御する。
【0015】ストロボ9は、カメラボディ1に着脱可能
または内蔵可能であり、発光管18は発光制御回路19
の制御のもとに発光する。また、ストロボ9は、マニュ
アルまたは自動により撮影時にストロボ照明を行うスト
ロボ撮影モードとストロボ照明を行わない通常撮影モー
ドに切り換えることができる。発光制御回路19は、ス
トロボ9の撮影モード状態の情報を蓄積制御回路15に
与える。 <焦点検出光学系およびセンサーの説明>焦点検出光学
系10およびセンサー11の構成例を図2に示す。
【0016】焦点検出光学系10は、開口部31を有す
る視野マスク30、コンデンサーレンズ32、1対の絞
り開口部36,37を有する絞りマスク35、1対の再
結像レンズ46,47からなり、撮影光学系3により形
成された1次像を1対の受光部56,57を有するCC
D等のセンサー11上に1対の2次像として再結像して
いる。受光部56,57はそれぞれ複数の画素から構成
され、その電荷蓄積時間は前述の蓄積制御回路15によ
り同時に制御される。
【0017】また視野マスク30の開口部31は撮影光
軸20上の予定焦点面8の近傍に配置されており、開口
部31の形状が図3の如く画面50上に焦点検出領域5
1を設定することになる。以上のような構成において、
1対の絞り開口部36,37はコンデンサーレンズ32
により撮影光学系3の射出瞳近傍の面60の光軸20に
対して対称な1対の領域66,67に投影されており、
この領域を通る光束は、視野マスク30付近でまず一次
像を形成する。視野マスク30の開口部31に形成され
た一次像は更に、コンデンサーレンズ32、1対の絞り
開口部36,37を通り、1対の再結像レンズ46,4
7によりセンサー11の1対の受光部56,57上に1
対の二次像として形成される。
【0018】1対の二次像の強度分布は受光部56,5
7で光電変換され、電気的な被写体像信号となる。セン
サー11上で対になった二次像の受光部対並び方向の相
対的位置関係を、センサー11が発生する被写体像信号
を用いて検出することにより、周知の方法により撮影光
学系3のデフォーカス量を検出できる。 <焦点検出演算回路の説明>焦点検出演算回路12では
一対の被写体像信号をそれぞれ3ブロック分割し、それ
ぞれのブロックに対して周知の焦点検出相関演算処理を
施す。そして、センサー11上で対になった二次像の受
光部並び方向の相対的位置関係を検出することにより、
図3に示す画面50上の焦点検出領域51の3ブロック
52,53,54における焦点状態を求める。 <蓄積制御動作の説明>蓄積制御回路15は、モニタ
ー部72,73,74からの信号によって蓄積時間を決
める方法、前回の被写体像信号を用いて蓄積時間を決
める方法、又は測光演算値を用いて蓄積時間を決める
方法によって蓄積時間を制御する。以下、3つに大別し
て説明する。 .モニター信号を用いる場合。
【0019】図4(A)に蓄積時間制御用のモニター回
路を有するセンサー11の構成を示す。一対の受光部5
6,57を構成する複数画素は、蓄積制御回路15から
の蓄積開始信号により電荷蓄積を開始する。蓄積された
電荷は、蓄積終了信号によりシフトレジスタ70に移さ
れて転送され、アンプ71で増幅されて被写体像信号と
して出力される。
【0020】また受光部56の近傍に配置されたモニタ
ー部72,73,74は、受光部56のそれぞれ左領
域、中央領域、右領域に形成された被写体像の強度の平
均的なレベルを検出するための手段である。これらモニ
ター部72,73,74は、蓄積開始信号により電荷蓄
積を開始し、蓄積された電荷量に対応するモニター電圧
信号を発生する。
【0021】各モニター電圧信号と参照電圧Vrefと
は、コンパレーター75,76,77に入力され比較さ
れる。コンパレーター75,76,77の出力ML,M
C,MRは、各モニター電圧信号がVref以下となった時
L(Low )からH(High)に反転する。出力ML、MRと
GNDは蓄積制御回路15からの選択信号により制御さ
れるスイッチ78,79を介してOR回路80に入力さ
れ、出力MCは直接OR回路80に入力する。蓄積制御
回路15は、OR回路80の出力であるモニター信号の
LからHへの立ち上がりを検出して受光部56,57に
蓄積終了信号を出す制御を行う。
【0022】各モニター電圧信号と出力ML,MC,MR
とを図5を用いて説明する。モニター電圧信号は蓄積の
開始以前はリセットレベルにリセットされ蓄積開始とと
もに、蓄積電荷量に応じて電圧が低下していく。この電
圧低下の度合いは被写体像の輝度に応じており、暗い場
合は度合いが緩やかになり、明るい場合は度合いが急激
になる。
【0023】各モニター電圧信号は各コンパレーターで
参照電圧Vrefと比較され、Vref以下となった時、コン
パレーター75,76,77の出力ML,MC,MRがL
からHに反転する。蓄積開始からコンパレータ反転まで
の時間が、モニター部72,73,74に対応する受光
部56の左領域、中央領域、右領域の画素出力が適正な
レベルとなる蓄積時間となる。
【0024】蓄積制御回路15は上記選択信号により、
焦点検出領域の中央ブロック53に合わせて画素出力レ
ベルを適正化するか、焦点検出領域の3つのブロックの
うち一番明るいブロックに合わせて画素出力レベルを適
正化するかなどを選択できるが、一般に主要被写体は画
面中央に存在する確率が高いので、モニター領域を中央
のみに限定することで、周辺の背景の明るい物体に惑わ
されずに主要被写体に対し被写体像信号を適正なレベル
となるようにすることができる。
【0025】従って、ストロボ撮影モードが選択されて
いるような時は、モニター領域を中央のみに限定すれ
ば、主要被写体に対し被写体像信号を適正なレベルとな
るようにすることができる。また蓄積制御回路15は参
照電圧Vrefをより高くすることにより、被写体像の明
るい部分に重点を置いた蓄積制御を、参照電圧Vrefを
より低くすることにより、被写体像の暗い部分に重点を
置いた蓄積制御を行うことができる。
【0026】また図4(B)の如くスイッチ78,79
を廃止して出力ML、MRを常時OR回路80に入力させ
るとともに、出力ML、MC、MRをAND回路81に入
力させAND回路81の出力とOR回路80の出力のど
ちらをモニター信号として使用するかを選択信号により
スイッチ82で切り換える構成にしてもよい。例えば、
低輝度被写体を重視する場合はAND回路81の出力を
モニター信号として使用し、通常時はOR回路80の出
力をモニター信号として使用することができる。
【0027】図8は、本発明の動作フローチャートの第
1実施例であって、蓄積制御回路15がモニター信号を
使用して、センサー11の蓄積時間を制御する場合の例
である。まず、図4(A)のセンサー11の場合を説明
する。ステップ100で電源ONして、ステップ110
に進む。
【0028】ステップ110において、蓄積制御回路1
5が発光制御回路19からの撮影モード状態情報を受
け、ストロボ9がON状態(撮影時にストロボが発光す
る状態)か否かを判定する。ストロボ9がON状態と肯
定判定されると、即ちストロボ撮影モードの場合は、蓄
積制御回路15が、選択信号によりモニター部73を選
択し、焦点検出領域の中央ブロック53に合わせて画素
出力レベルを適正制御する(ステップ120)。
【0029】一方、ステップ110においてストロボ9
がOFF状態と否定判定されると、即ち通常撮影モード
の場合は、蓄積制御回路15が、選択信号によりモニタ
ー部72,73,74を選択し、焦点検出領域全体に合
わせて画素出力レベルを適正制御する(ステップ13
0)。ステップ140において、蓄積制御回路15は選
択指定されたモニター部を用いてセンサー11の蓄積時
間の制御を行う。
【0030】ステップ150において、焦点検出演算回
路12は被写体像信号をセンサー11から読み込んで処
理し、撮影光学系3のデフォーカス量を算出する。ステ
ップ160において、モータ駆動手段13は算出された
デフォーカス量に基づきモーター14を用いて撮影光学
系3を合焦位置へと駆動する。そしてステップ110に
戻り上記の動作を繰り返す。
【0031】以上説明した動作により、ストロボ撮影時
には自動的に焦点検出領域におけるモニター領域が全体
領域から中央の領域に狭められる。一般に主要被写体は
画面中央に存在する確率が高いので、モニター領域を中
央のみに限定することにより背景の明るい物体に惑わさ
れずに、主要被写体に対し被写体像信号を適正なレベル
となるようにすることができる。
【0032】なお、ステップ150において焦点検出演
算回路12は常時焦点検出領域全体で焦点検出を行って
もよいし、ストロボ撮影モード時はモニター領域に合わ
せて焦点検出領域の中央部のみで焦点検出を行うように
してもよい。また、ステップ120、ステップ130、
ステップ140の動作を以下のようにしてもよい。
【0033】ステップ120では、ストロボ撮影モード
の場合は、蓄積制御回路15は選択信号により、モニタ
ー部72,73,74を選択し、焦点検出領域全体に合
わせて画素出力レベルを適正制御するとともに、参照電
圧Vrefを通常の電圧より低下させる。ステップ130
では、通常撮影モードの場合は、蓄積制御回路15は選
択信号により、モニター部72,73,74を選択し、
焦点検出領域全体に合わせて画素出力レベルを適正制御
するとともに、参照電圧Vrefを通常の電圧とする。
【0034】ステップ140では、蓄積制御回路15は
設定された参照電圧でモニター部72,73,74を用
いてセンサー11の蓄積時間の制御を行う。このような
動作ではストロボ撮影モードの場合は自動的に参照電圧
Vrefが低下され、蓄積時間が撮影モードの場合より延
長されることになり、ストロボ撮影対象となる低輝度な
主要被写体に対しても、背景の明るい物体に惑わされず
に、主要被写体部分の被写体像信号を適正なレベルにす
ることができる。
【0035】次に、図4(B)のセンサー11の場合を
説明する。ステップ120、ステップ130、ステップ
140の動作が以下のようになる。ステップ120で
は、ストロボ撮影モードの場合は、蓄積制御回路15は
選択信号により、AND回路81の出力をモニター信号
とするためモニター部72,73,74のモニター出力
ML、MC、MRのうち一番最後の出力で制御することに
なる。
【0036】ステップ130では、通常撮影モードの場
合は、蓄積制御回路15は選択信号により、OR回路8
0の出力をモニター信号とするためモニター部72,7
3,74のモニター出力ML、MC、MRのうち一番最初
の出力で制御することになる。ステップ140では、蓄
積制御回路15は選択されたモニター信号を用いてセン
サー11の蓄積時間の制御を行う。
【0037】このような動作ではストロボ撮影時にはモ
ニター出力ML、MC、MRのうち一番最後に出力される
ものが選択されることにより被写体の暗い部分に合わせ
て蓄積時間が最適化されることになり、ストロボ撮影対
象となる低輝度な主要被写体に対しても、背景の明るい
物体に惑わされずに、主要被写体部分の被写体像信号を
適正なレベルとなるようにすることができる。 .前回の被写体像信号を用いる場合 -1 被写体像信号のピーク値を蓄積時間を決定する所
定値にする場合 蓄積制御回路15からの蓄積開始信号によりセンサー1
1が電荷蓄積を開始し、センサー11の各画素のうちの
被写体像信号のピーク値が所定値に達した時点でセンサ
ー11の電荷蓄積を終了し、この終了時点の被写体像信
号から焦点検出を行う方式である。例えば 図7(A)
のようにある画素の被写体像信号のピーク値が所定値P
kに達したら、センサー11の電荷蓄積を終了する。
【0038】ここに、前回の蓄積における蓄積時間をT
p、被写体像信号のピーク値をPp、所定値をPkとし
た場合に今回制御すべき蓄積時間Tqを数式1により決
定する。
【0039】
【数1】Tq=Tp*Pk/Pp かかる蓄積時間Tqで今回蓄積される被写体像信号のピ
ーク値Pqは、所定値Pkと同値となる。このように被
写体像信号を用いる場合であっても、で説明したモー
ド切換えをしてもよい。即ち、上記ピーク値Ppを図3
に示す焦点検出領域全体51に渡る被写体像信号から抽
出する全体モードと、焦点検出領域の中央領域53から
抽出する中央モードとを状況に応じて切り換えてもよ
い。
【0040】この場合には、例えば、図6(B)の状況
に全体モードを選択した場合は、結果として得られる被
写体像信号は図7(A)のようになり、建物の窓部分の
明かりがピーク値として所定値Pkとなる。同じ状況に
おいて、中央モードを選択した場合は、結果として得ら
れる被写体像信号は図7(C)のようになり、人物部分
がピーク値として所定値Pkとなる。この場合、明るい
部分は信号の飽和レベルSにクリップされてしまう。こ
のようにすることで周辺の背景の明るい物体に惑わされ
ずに主要被写体に対し被写体像信号を適正なレベルにす
ることができる。
【0041】モード切換えを行わず全体モードを選択し
ている場合においても、蓄積制御回路15は所定値Pk
をより高い値に変更することで、被写体像の暗い部分に
重点を置いた蓄積制御を行うことができる。また図3の
ごとく3つに分割されたブロック毎に、数式1を適用
し、各ブロック毎の最適蓄積時間を算出し、暗い部分を
重視したい場合にはその中で一番長い蓄積時間を採用す
るようにしてもよい。 -2 被写体像信号の平均値を蓄積時間を決定する所定
値にする場合 蓄積制御回路15からの蓄積開始信号によりセンサー1
1が電荷蓄積を開始し、センサー11の各画素のうちの
被写体像信号の平均値が所定値に達した時点でセンサー
11の電荷蓄積を終了し、この終了時点の被写体像信号
から焦点検出を行う方式である。例えば 図7(B)の
ようにある画素の被写体像信号の平均値が所定値Rkに
達したら、センサー11の電荷蓄積を終了する。
【0042】前回の蓄積における蓄積時間をTp、被写
体像信号の平均値をRp、所定値をRkとした場合に今
回制御すべき蓄積時間Tqを数式2により決定する。
【0043】
【数2】Tq=Tp*Rk/Rp かかる蓄積時間で今回蓄積される被写体像信号の平均値
Rqは、所定値Rkと同値になる。通常撮影モードの場
合には被写体像信号のピーク値を、ストロボ撮影モード
の場合には被写体像信号の平均値を蓄積時間を決定する
所定値にすれば、暗い主要被写体に対して被写体像信号
を適正なレベルとなるようにすることができる。
【0044】例えば図6(B)の状況に全体モードを選
択し、所定値Pkと所定値Rkが同値である場合を想定
する。通常撮影モードの場合に得られる被写体像信号は
図7(A)のようになり、ストロボ撮影モードの場合に
得られる被写体像信号は図7(B)のようになる。ピー
ク値で制御する方式と比較して平均値で制御する方式
は、暗い人物部分の被写体像信号のレベルが大きくな
る。明るい部分は信号の飽和レベルSにクリップされて
しまう。そのため、人物に対して適正なレベルの被写体
像信号を得ることができる。
【0045】また、この場合も、説明と同様にモード
切換えをしてもよい。即ち、上記平均値Rpを図3に示
す焦点検出領域全体51に渡る被写体像信号から求める
全体モードと、図3に示す焦点検出領域の中央領域53
から抽出する中央モードを状況に応じて切り換えてもよ
い。同じ状況において、中央モードを選択した場合は、
結果として得られる被写体像信号は、人物部分が平均値
が所定値Pkとなるので、全体モードを選択する場合よ
り人物部分の被写体像信号のレベルを大きくすることが
できる。
【0046】また、全体モードにおいても蓄積制御回路
15は所定値Rkをより高い値に変更してもよいこと
や、図3のごとく3つに分割されたブロック毎に数式2
を適用し、各ブロック毎の最適蓄積時間を算出してもよ
いことは、-1の説明と同様である。 -3 被写体像信号の高輝度分布の部分を除外する場合 図7(A)で示した全ての被写体像信号を、横軸に出力
レベル区分をとり縦軸にその出力レベル区間に含まれる
度数を表すヒストグラムを図7(D)に示す。かかる出
力レベルの区分は、演算処理能力を考慮して20〜30
に分割できる程度がよい。
【0047】このヒストグラムのように高輝度部分と低
輝度部分に分布が分離しているときは、この高輝度部分
の分布を除外した低輝度部分の分布の中の最高頻度を示
すレベルをLとし、前回の蓄積における蓄積時間をT
p、所定値をRkとした場合に今回制御すべき蓄積時間
Tqを数式3により決定する。
【0048】
【数3】Tq=Tp*Rk/L この蓄積時間により今回蓄積される被写体像信号の平均
値Rqは所定値Rkと同値になる。なお、ヒストグラム
の分布が分離しているかしていないかは、ある出力レベ
ルの頻度が0である場合に、その出力レベル以下のとこ
ろに頻度1以上のものがあれば分離しているとする。 測光演算値を用いる場合 被写体輝度と蓄積時間は反比例関係にあるので、比例係
数をK、測光演算回路17が算出した最適露出値をE
(EV値換算)とした場合、今回制御すべき蓄積時間T
qを数式4により決定することができる。
【0049】
【数4】Tq=K/2E 一般に測光センサー16は被写体の平均的な輝度を検出
しているので、局所的に高輝度な部分がある場合でも、
この部分が無視されて平均的な輝度レベルに対応する出
力を発生する。そして、測光演算回路17はこの出力に
基づき最適露出値を算出している。
【0050】そこで、蓄積制御回路15は、数式3のよ
うに測光演算値に従って蓄積時間を制御することによ
り、被写体像の暗い部分により重点を置いた蓄積制御を
行うことができる。従って、通常撮影時には、被写体像
信号のピーク信号を使って蓄積時間の制御をし、ストロ
ボ撮影モードが選択されている時は、測光演算値による
蓄積時間をに決定すれば、暗い人物部分の被写体像信号
を適正なレベルとなるようにすることができる。
【0051】また測光センサーが撮影画面を多分割して
測光している場合においては、通常撮影時に、全測光領
域を使用して得られた測光演算値により蓄積時間を決定
し、ストロボ撮影モードが選択されている時は、測光演
算回路17が複数の測光センサー出力から一部に高輝度
があることを判別し、自動的にこの部分を無視して主要
被写体に対して最適露出値を算出し、かかる領域のみを
使用して得られた測光演算値により蓄積時間を決定する
と、暗い人物部分の被写体像信号を適正なレベルとなる
ようにすることができる。
【0052】図9は本発明の第2実施例の動作フローチ
ャートであって、蓄積制御回路15が前回の被写体像信
号を使用して、センサー11の今回の蓄積時間を制御す
る場合の例である。ステップ200で電源ONしてステ
ップ210に進む。ステップ210にて、蓄積制御回路
15は、電源ON直後は前回の被写体像信号がないた
め、蓄積時間の初期値を設定する。
【0053】ステップ220にて、蓄積制御回路15
は、設定された蓄積時間でセンサー11の電荷蓄積を制
御する。ステップ230にて、焦点検出演算回路12は
被写体像信号をセンサー11から読み込んで処理し、撮
影光学系3のデフォーカス量を算出する。ステップ24
0にて、モータ駆動手段13は算出されたデフォーカス
量に基づきモーター14を用いて撮影光学系3を合焦位
置へと駆動する。
【0054】ステップ250にて、蓄積制御回路15が
発光制御回路19からの撮影モード状態情報を受け、ス
トロボ9がON状態か否かを調べる。ON状態であれば
ステップ260に進み、ON状態でなければステップ2
70に進む。ステップ260にて、ストロボ撮影モード
の場合は、蓄積制御回路15は数式2に基づき被写体像
信号の平均値が所定値となるように次の蓄積時間を決定
する。その後ステップ220に戻る。
【0055】ステップ270にて、通常撮影モードの場
合は、蓄積制御回路15は数式1に基づき被写体像信号
のピーク値が所定値となるように次の蓄積時間を決定す
る。その後ステップ220に戻る。上記動作により通常
撮影時には被写体像信号のピーク値を用いて蓄積時間が
決定されるので、被写体像信号の明るい部分が適正なレ
ベルとなるように最適化され、ストロボ撮影時には被写
体像信号の平均値を用いて蓄積時間が決定されるので、
背景の明るい物体に惑わされずに、比較的暗い主要被写
体部分に対し被写体像信号を適正なレベルとなるように
することができる。
【0056】またステップ260にて平均値が所定値と
なるように蓄積時間を決定するかわりに、数式3により
最高頻度のレベルが所定値となるよう蓄積時間を決定し
たり、数式4により最適露出演算値に基づき蓄積時間を
決定するようにしてもよい。またステップ260、ステ
ップ270の動作を以下のようにしてもよい。ステップ
260では、ストロボ撮影モードの場合は、蓄積制御回
路15は数式2に基づき被写体像信号の平均値が所定値
k0となるように次の蓄積時間を決定する。そしてステ
ップ220に戻る。なお、所定値k0<所定値k1とす
る。ステップ270では、通常撮影モードの場合は、蓄
積制御回路15は数式2に基づき被写体像信号の平均値
が所定値k1となるように次の蓄積時間を決定し、ステ
ップ220に戻る。
【0057】この動作によりストロボ撮影時には被写体
像信号の平均値が通常撮影モードより高くなるように蓄
積時間が決定されるので、背景の明るい物体に惑わされ
ずに、比較的暗い主要被写体部分に対し被写体像信号を
適正なレベルとなるようにすることができる。該動作に
て平均値の代わりにピーク値でもよい。またステップ2
60、ステップ270の動作を以下のようにしてもよ
い。
【0058】ステップ260では、ストロボ撮影モード
の場合は、蓄積制御回路15は数式1に基づき中央領域
の被写体像信号のピーク値が所定値となるように次の蓄
積時間を決定する。そしてステップ220に戻る。ステ
ップ270では、通常撮影モードの場合は、蓄積制御回
路15は数式1に基づき全領域の被写体像信号のピーク
値が所定値となるように次の蓄積時間を決定する。そし
てステップ220に戻る。
【0059】上記動作によりストロボ撮影時には自動的
に蓄積時間決定に使用される被写体像の領域が全体領域
から中央の領域に狭められる。一般に主要被写体は画面
中央に存在する確率が高いので、被写体像信号を中央領
域に限定することにより背景の明るい物体に惑わされず
に、主要被写体に対し被写体像信号を適正なレベルとな
るようにすることができる。上記動作にてピーク値の代
わりに平均値としてもよい。
【0060】ステップ230では焦点検出演算回路12
は常時焦点検出領域全体で焦点検出を行ってもよいし、
ストロボ撮影モード時は焦点検出領域の中央部のみで焦
点検出を行うようにしてもよい。またステップ260、
ステップ270の動作を以下のようにしてもよい。ステ
ップ260にて、ストロボ撮影モードの場合は、蓄積制
御回路15は被写体像信号を図3に示す3つのブロック
に対応した部分に分割し、それぞれの被写体像部分に対
し数式1に基づきピーク値(又は平均値)が所定値とな
るように蓄積時間を演算し、そのうち最も長い蓄積時間
を次の蓄積時間として決定する。その後ステップ220
に戻る。
【0061】ステップ270にて、通常撮影モードの場
合は、蓄積制御回路15は被写体像信号を図3に示す3
つのブロックに対応した部分に分割し、それぞれの被写
体像部分に対し数式1に基づきピーク値(又は数式2に
基づき平均値)が所定値となるように蓄積時間を演算
し、そのうち最も短い蓄積時間を次の蓄積時間として決
定する。その後ステップ220に戻る。
【0062】この動作によりストロボ撮影時には被写体
像の一番暗い主要被写体部分に合わせて蓄積時間が決定
されるので、背景の明るい物体に惑わされずに、主要被
写体に対し被写体像信号を適正なレベルとなるようにす
ることができる。ステップ230にて焦点検出演算回路
12は常時焦点検出領域全体で焦点検出を行ってもよい
し、ストロボ撮影モード時は蓄積時間が最適化された領
域のみで焦点検出を行うようにしてもよい。
【0063】図10は本発明の第3実施例の動作フロー
チャート図であって、蓄積制御回路15が前回の被写体
像信号を使用して、センサー11の今回の蓄積時間を制
御する場合の例である。ステップ300で電源ONして
ステップ310に進む。ステップ310では、蓄積制御
回路15は、電源ON直後は前回の被写体像信号がない
ため、蓄積時間の初期値を設定する。
【0064】ステップ320では、蓄積制御回路15は
設定された蓄積時間でセンサー11の電荷蓄積を制御す
る。ステップ330では、焦点検出演算回路12は被写
体像信号をセンサー11から読み込んで処理し、撮影光
学系3のデフォーカス量を算出する。ステップ340で
は、蓄積制御回路15が発光制御回路19からの撮影モ
ード状態情報を受け、ストロボ9がON状態か否かを調
べる。ON状態であればステップ350に進み、ON状
態でなければステップ380に進む。
【0065】ステップ350では、ストロボ撮影モード
の場合は、蓄積制御回路15が数式2に基づき被写体像
信号の平均値が所定値となるように次の蓄積時間を決定
する。ステップ360では、蓄積制御回路15は設定さ
れた蓄積時間でセンサー11の電荷蓄積を制御する。
【0066】ステップ370では、焦点検出演算回路1
2は被写体像信号をセンサー11から読み込んで処理
し、撮影光学系3のデフォーカス量を算出するととも
に、ステップ330で算出されたデフォーカス量と比較
して最終的に1つを選択する。この比較では、例えば2
つのデフォーカス量の内近距離側を示すデフォーカス量
を選択する。
【0067】ステップ380では、モータ駆動手段13
は算出されたデフォーカス量に基づきモーター14を用
いて撮影光学系3を合焦位置へと駆動する。ステップ3
90では、蓄積制御回路15は数式1に基づき被写体像
信号のピーク値が所定値となるように次の蓄積時間を決
定する。その後ステップ320に戻る。
【0068】かかる動作によりストロボ撮影時には通常
撮影時と同様に被写体像信号のピーク値により決定され
た蓄積時間による蓄積動作と、被写体の暗い部分を重視
して被写体像信号の平均値により決定された蓄積時間と
による蓄積動作を行い、それぞれ2つの焦点検出結果を
比較して最終的な焦点検出を行う。そのため、例で挙げ
たように2つのデフォーカス量の内近距離側を示すデフ
ォーカス量を選択し近距離側に主要被写体がある場合に
は、背景の明るい物体に惑わされずに比較的暗い主要被
写体に対しても確実に焦点検出できる。
【0069】なお、所定条件を近距離側にしてもよい
し、遠距離側にしてもよい。ステップ350、ステップ
390の動作を次のようにしてもよい。ステップ350
では、ストロボ撮影モードの場合は、蓄積制御回路15
は数式2に基づき被写体像信号の平均値が所定値k0と
なるように次の蓄積時間を決定する。なお、所定値k0
<所定値k1とする。
【0070】ステップ390では、蓄積制御回路15は
数式2に基づき被写体像信号の平均値が所定値k1とな
るように次の蓄積時間を決定する。その後ステップ32
0に戻る。上記動作によりストロボ撮影時には被写体像
信号の平均値が通常撮影モードより高く設定された蓄積
動作と通常の値に設定された蓄積動作が行われ、それぞ
れ2回の焦点検出結果を比較して最終的な焦点検出が行
われる。
【0071】また、ステップ350、ステップ390の
動作を以下のようにしてもよい。ステップ350では、
ストロボ撮影モードの場合は、蓄積制御回路15は数式
1に基づき中央領域の被写体像信号のピーク値が所定値
となるように次の蓄積時間を決定する。ステップ390
では、蓄積制御回路15は数式1に基づき全領域の被写
体像信号のピーク値が所定値となるように次の蓄積時間
を決定する。その後ステップ320に戻る。
【0072】この動作によりストロボ撮影時には蓄積時
間決定に使用される被写体像の領域を中央領域と全体領
域にして2回蓄積動作を行い、それぞれ2回の焦点検出
結果を比較して最終的な焦点検出が行われる。この動作
ではピーク値の代わりに平均値としてもよい。またステ
ップ350、ステップ390の動作を以下のようにして
もよい。
【0073】ステップ350では、ストロボ撮影モード
の場合は、蓄積制御回路15は被写体像信号を図3に示
す3つのブロックに対応した部分に分割し、それぞれの
被写体像部分に対し数式1に基づきピーク値が所定値と
なるように蓄積時間を演算し、そのうち最も長い蓄積時
間を次の蓄積時間として決定する。ステップ390で
は、蓄積制御回路15は被写体像信号を図3に示す3つ
のブロックに対応した部分に分割し、それぞれの被写体
像部分に対し数式1に基づきピーク値が所定値となるよ
うに蓄積時間を演算し、そのうち最も短い蓄積時間を次
の蓄積時間として決定する。その後ステップ320に戻
る。
【0074】上記動作によりストロボ撮影時には被写体
像の一番暗い被写体部分に合わせて蓄積時間が決定され
た蓄積動作と、被写体像の一番明るい被写体部分に合わ
せて蓄積時間が決定された蓄積動作を行い、それぞれ2
回の焦点検出結果を比較して最終的な焦点検出が行われ
る。この動作ではピーク値の代わりに平均値としてもよ
い。
【0075】
【効果】本発明においては、被写体を照明する外部照明
手段による照明が行われる場合には、被写体像の高輝度
な部分に対応する被写体像信号のレベルが焦点検出演算
に適切となるように電荷蓄積時間を制御する第1の電荷
蓄積時間制御モードにより得られた被写体像信号に基づ
いて焦点検出演算された第1の焦点検出演算結果と、被
写体像の高輝度な部分に対応する被写体像信号のレベル
が焦点検出演算に適切となるように電荷蓄積時間を制御
する第2の電荷蓄積時間制御モードにより得られた被写
体像信号に基づいて焦点検出演算された第2の焦点検出
演算結果とを比較し、より近距離を示す焦点検出演算結
果を選択するため、焦点検出領域内に輝度差のある主要
被写体と背景が共存するようなストロボ撮影時には、主
要被写体と背景の輝度差に関わらず確実に至近にある主
要被写体を焦点検出することが可能になる。また、被写
体を照明する外部照明手段による照明が行われる場合
は、第2の電荷蓄積時間制御モードを実行し、照明手段
による照明が行われない場合は第1の電荷蓄積時間制御
モードを実行する切換手段を備えるため、焦点検出領域
内に主要被写体と著しく高輝度な背景が共存するような
ストロボ撮影時には、通常撮影時と比較して低輝度を重
視した電荷蓄積型イメージセンサーの蓄積制御を行うの
で、低輝度な主要被写体に対しても焦点検出が可能とな
り、高輝度な背景に合焦してしまうことを防ぐことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例の構成図である。
【図2】焦点検出光学系の説明図である。
【図3】焦点検出領域の説明図である。
【図4】モニター回路の構成図である。
【図5】モニター回路の信号チャートである。
【図6】被写体の例である。
【図7】被写体像信号の説明図である。
【図8】第1実施例の動作フローチャート図である。
【図9】第2実施例の動作フローチャート図である。
【図10】第3実施例の動作フローチャート図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 レンズ 3 撮影光学系 5 ファインダー 10 焦点検出光学系 11 センサー 12 焦点検出演算回路 13 モ−タ駆動制御回路 15 蓄積制御回路 18 発光管 19 発光制御回路 50 画面 51 焦点検出領域 56 受光画素 70 シフトレジスタ 71 アンプ 72 モニター部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 - 7/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電荷蓄積が同時に制御される複数の画素
    からなり、該複数画素が受光する光量に応じた被写体像
    信号を発生する電荷蓄積型イメージセンサーと;該電荷
    蓄積型イメージセンサーの電荷蓄積時間を制御する蓄積
    制御手段と;画面内に設定された焦点検出領域における
    焦点状態を検出するため前記被写体像信号に基づき焦点
    検出演算を行う焦点検出演算手段と;を有する焦点検出
    装置において、 前記蓄積制御手段は、前記被写体像の高輝度な部分に対
    応する被写体像のレベルが前記焦点検出演算に適切とな
    るように前記電荷蓄積時間を制御する第1の電荷蓄積時
    間制御モードと、前記被写体像の低輝度な部分に対応す
    る被写体像信号のレベルが前記焦点検出演算に適切とな
    るように前記電荷蓄積時間を制御する第2の電荷蓄積時
    間制御モードとを有し、前記被写体を照明する外部の照明手段による照明が行わ
    れる場合は、前記蓄積制御手段により前記第1の電荷蓄
    積時間制御モードと前記第2の電荷蓄積時間制御モード
    に基づいて前記電荷蓄積型イメージセンサにより1回の
    焦点検出につき2回の電荷蓄積動作を行わせるととも
    に、前記第1の電荷蓄積時間制御モードにより得られた
    前記被写体像信号に基づき前記焦点検出手段により算出
    された第1の焦点検出演算結果と、前記第2の電荷蓄積
    時間制御モードにより得られた前記被写体像信号に基づ
    き前記焦点検出手段により算出された第2の焦点検出演
    算結果とを比較し、より近距離を示す焦点検出演算結果
    を選択する焦点検出制御手段を備える ことを特徴とする
    焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 電荷蓄積が同時に制御される複数の画素
    からなり、該複数画素が受光する光量に応じた被写体像
    信号を発生する電荷蓄積型イメージセンサーと;該電荷
    蓄積型イメージセンサーの電荷蓄積時間を制御する蓄積
    制御手段と;画面内に設定された焦点検出領域における
    焦点状態を検出するため前記被写体像信号に基づき焦点
    検出演算を行う焦点検出演算手段と;を有する焦点検出
    装置において、 前記蓄積制御手段は、前記被写体像の高輝度な部分に対
    応する被写体像のレベルが前記焦点検出演算に適切とな
    るように前記電荷蓄積時間を制御する第1の電荷蓄積時
    間制御モードと、前記被写体像の低輝度な部分に対応す
    る被写体像信号のレベルが前記焦点検出演算に適切とな
    るように前記電荷蓄積時間を制御する第2の電荷蓄積時
    間制御モードとを有し、 前記被写体を照明する外部の照明手段による照明が行わ
    れる場合は、前記第2の電荷蓄積時間制御モードを実行
    し、前記被写体を照明する外部の照明手段による照明が
    行われない場合は、前記第1の電荷蓄積時間制御モード
    を実行する切換手段を備えたことを特徴とする焦点検出
    装置。
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