JP3393693B2 - 脂質増加抑制剤 - Google Patents

脂質増加抑制剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキシログルカン分解物を
有効成分とする脂質増加抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、我が国を含め先進工業化諸国では”豊かさ”の産物
であるエネルギ−と脂質の過剰摂取が、肥満,高脂血
症,糖尿病および高血圧症などの重大な疾患の原因の1
つとされ、健康上大きな問題となっている。さらに、肥
満,高脂血症は心臓循環系疾患の危険因子であり、ま
た、痛風,胆石症および肝臓病などにも強く関係してい
る。
【0003】最近では、特に若い女性層の肥満への意識
は過敏であり、そのため、無理なダイエットを行い、栄
養バランスを崩すなどの問題が生じている。
【0004】肥満,高脂血症の治療・予防の手段として
は、従来、食事量を制限する、食事内容を低カロリ−や
低脂肪のものに変えるなどして摂取カロリ−を低減させ
る、運動などして消費カロリ−を増やす、あるいは、薬
物や食品成分に由来する生理活性物質を摂取するなどで
あった。しかし、摂取カロリ−を減らしたり、消費カロ
リ−を増やしたりすることは長期にわたり快適な食生活
を損ない、また、適切な指導や堅固な意志が必要なので
実際にはかなり難しい。薬物の服用は副作用やコストに
問題がある。また、食品成分に由来する生理活性物質、
例えば、ペクチンやグア−ガムの天然多糖類(例えば、
桐山修八編「食物繊維」第一出版),培焼デキストリン
(特開平3−247258),分岐脂肪酸(特開平3−
247258),リパ−ゼインヒビタ−(特開平4−3
27536)等の摂取は、摂取時の風味,食感が損なわ
れ、また、摂取しても有効性は低く、大量の摂取を必要
とし、ときには、緩下作用などの副作用が生ずる。しか
しながら、食品成分に由来する生理活性物質を摂取する
ことは簡便な手段であるので、特に、食品業界では、食
事とともに美味に摂取でき、しかも、肥満に対する予防
的な意味をもつ有効な素材が望まれている。
【0005】従来、グア−ガム,ロ−カストビ−ンガ
ム,タラガムなどの、ガラクト−スとマンノ−スから構
成されるガラクトマンナンの酵素分解物に脂質低下作用
があることが知られている(特開平2−229117
号)。
【0006】また、コンニャクマンナン,グア−ガム,
キサンタンガムなどの高粘度多糖類を高圧ホモジナイザ
−で低粘性化(200cps以下)した低粘度多糖類に
もコレステロ−ル値上昇抑制作用が保持されていること
は知られている(特公平4−29646号)。
【0007】一方、キシログルカンは双子葉,単子葉植
物など高等植物の生長している細胞壁(一次壁)に存在
する多糖であり、タマリンドをはじめ、大豆,緑豆,イ
ンゲンマメ,イネ,オオムギ,リンゴなどにも存在す
る。また、西洋カエデの1つであるシカモレ(Sycamore)
の細胞培養によっても得ることができる。
【0008】キシログルカンはグルコ−スとキシロ−ス
を主な構成糖とする多糖類で、主鎖はグルコ−スがβ1
→4結合したものであり、側鎖は主にキシロ−スから成
り、タマリンド種子多糖類はその1例である。キシログ
ルカンを酸または酵素で分解すると分解物が得られる
が、分解条件によってはキシログルカンオリゴ糖が得ら
れる。
【0009】これまでに、キシログルカンオリゴ糖は植
物の成長に関与することが知られていた。例えば、5
糖,7糖,9糖のキシログルカンオリゴ糖が植物由来の
エンド−1,4−β−グルカナ−ゼを活性化すること
(ブイ・ファルカス等,カ−ボハイドレ−ト・リサ−チ
第184巻第213−219頁1988年)、また、7
糖,8糖,9糖のキシログルカンオリゴ糖がエンドウ胚
軸切片の伸長を促進すること(ゴ−ドン・ジェイ・マク
ドゴ−ル等,プラント・フィジオロジ−第93巻第10
42−1048頁1990年)、さらに、9糖のキシロ
グルカンオリゴ糖がオ−キシンによる伸長の阻害作用を
有すること(ゴ−ドン・ジェイ・マクドゴ−ル等,プラ
ント・フィジオロジ−第89巻第883−887頁19
89年)が知られている。
【0010】しかしながら、キシログルカンオリゴ糖に
体内の脂質代謝改善作用があることはこれまでに知られ
ていない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、食事ととも
に美味に摂取でき、しかも、肥満に対する予防的な意味
をもつ有効な素材を鋭意探索した結果、キシログルカン
分解物が体内の脂質代謝改善作用、即ち、体脂肪の増加
抑制作用および血液のみならず肝臓のトリグリセリド
値,コレステロ−ル値等の上昇抑制作用を有するので、
肥満・高脂血症の予防・治療剤として使用できることを
見いだし、本発明を完成した。
【0012】本発明に用いられるキシログルカン分解物
の原料としてはいかなるキシログルカンでもよいが、キ
シログルカンの含有量が多く、入手も容易なタマリンド
種子由来のキシログルカン(タマリンド種子多糖類:商
品名「グリロイド」大日本製薬株式会社製)が好まし
い。
【0013】タマリンド種子多糖類はβ−1,4−グル
カンからなる主鎖に、側鎖としてキシロ−ス,ガラクト
−スが結合した構造を有しており、食品用増粘剤として
ソ−ス,アイスクリ−ム等に繁用されている。
【0014】キシログルカンからキシログルカン分解物
を得る方法としては、従来から多糖類の解重合に用いら
れている手法、例えば、酵素分解,酸分解,アルカリ分
解,超音波による分解が挙げられる。これらの方法を用
いる場合、いずれの方法であってもよいが、温和な条件
で反応が進み、分子量の揃った分解物の得やすい酵素分
解が特に好ましい。
【0015】キシログルカンの酵素分解に用いられる酵
素はβ−1,4−グルカナーゼ、即ち、所謂、セルラ−
ゼ活性を有する植物組織崩壊酵素であり、植物や微生物
から抽出・精製したものでも、市販の酵素製剤でも用い
ることができる。その際には、用いる酵素の特性に合わ
せた基質濃度,酵素濃度,pH,反応温度,反応時間で
分解すればよい。
【0016】キシログルカンを分解して得られた分解液
はそのまま、あるいは、樹脂処理やクロマトグラフィ−
等で精製して糖液として使用してもよいし、噴霧乾燥や
凍結乾燥などの方法で粉末化して用いてもよい。
【0017】上記のような方法で得られたキシログルカ
ン分解物は肥満・高脂血症の予防・治療剤として用いる
ことができる。
【0018】
【0019】後記製造例で製造されたキシログルカン分
解物を用いて、下記の試験例に従って脂質増加抑制作用
を調べた。
【0020】(試験例)ウィスタ−系雄性ラット(6週
令)を6匹ずつコントロ−ル群とテスト群の2群に分
け、各々の群に表1に示す配合の飼料(高脂肪食)を5
週間摂取させた(コントロ−ル群にはセルロ−スを、テ
スト群には製造例で得られたキシログルカン分解物を各
々5%添加した)。この間、飼料および飲料水は自由に
摂取させた。飼育期間終了後、一夜絶食させた。ネンブ
タ−ル麻酔下で腹部大動脈の血液を採取した後、肝臓を
摘出した。
【0021】採取した血液は遠心分離(1100g,1
5分)にかけ、上清、即ち、血漿を得た。この血漿を自
動分析計(日立製作所製:日立−736)で測定し、各
血漿成分を求めた。脂肪組織の重量は、解剖し、腹腔内
の脂肪組織を取り出してその重量を測定して求めた。ま
た、飼料効率は体重増加量を飼料摂取量で除して求め
た。その結果を表2および表3に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】 **p<0.01
【0024】
【表3】 *p<0.05
【0025】表2から、キシログルカン分解物の摂取群
では、飼料効率がコントロ−ル群と変わらないにも拘わ
らず、コントロ−ル群に比べ脂肪組織が約29%減少し
ており、体脂肪の増加が抑制されていることは明らかで
ある。また、表3から、キシログルカン分解物の摂取群
では、総脂質,総コレステロ−ル,血漿トリグリセリド
値がコントロ−ル群に比べ、それぞれ約17%,約14
%,約15%減少しており、脂質代謝の改善が明らかに
認められる。また、高脂肪食負荷が原因と考えられる脂
肪肝に対しても、キシログルカン分解物の摂取群ではG
OT値がコントロ−ル群に比べ約34%減少し、その効
果は明らかである。
【0026】一方、摘出した肝臓から肝脂質について調
べた。
【0027】摘出した肝臓を氷冷しながらホモジナイズ
した後その0.5gを取り、メタノール5mlとクロロ
ホルム10mlを加え攪拌後3000rpmで10分遠
心分離し、その上澄液を取る。残渣はクロロホルム/メ
タノール(2:1, v/v )で攪拌し、上澄液を回収し
て、先の上澄液と合わせる。この上澄液20mlに0.
04%塩化カルシウム溶液4mlを加え、1分間振とう
した後遠心分離(3000rpm,10分)して下層を
洗浄液〔クロロホルム/メタノール(2:1)12容に
0.04%塩化カルシウム溶液3容を加え、1分間振と
う後2層に分離した上澄液〕4mlで3回洗浄した。こ
の洗浄した下層液を三角フラスコに移し、40℃で蒸発
乾固した後、更に、減圧下で9時間乾燥した。重量を測
定して、肝臓g当たりの総脂質値を求めた。
【0028】また、総コレステロール,リン脂質,トリ
グリセリドの測定は次の前処理後行った。
【0029】上記のホモジナイズした肝臓0.1gを取
り、メタノール1.7mlとクロロホルム3.3mlを
加え攪拌した後遠心分離(3000rpm,10分)し
た。その上澄液に水1mlを加え、振とうした後遠心分
離(3000rpm,10分)し、下層をクロロホルム
(2ml),メタノール(48ml)および水(47m
l)の混合液0.2mlで洗浄した。
【0030】総コレステロール値はコレステロールE−
テストワコー(和光純薬工業製)を用いて、リン脂質値
はリン脂質B−テストワコー(和光純薬工業製)を用い
て、また、トリグリセリド値はトリグリセリドG−テス
トワコー(和光純薬工業製)を用いて測定し求めた。そ
の結果を表4に示す。
【0031】
【表4】 *p<0.05;**p<0.01;***p<0.0
01
【0032】表4から、キシログルカン分解物の摂取群
では、肝臓脂質の総脂質,総コレステロ−ル,トリグリ
セリドおよびリン脂質の値が全て、コントロ−ル群に比
べ、有意に低下していた。
【0033】本発明の有効成分であるキシログルカン分
解物の投与量および投与方法は、例えば、1回0.5〜
15gを1日1〜3回経口投与することが挙げられる。
キシログルカン分解物は、製剤用担体と混合して調整し
た製剤の形で投与することもできるが、種々の食品に添
加して食品の形で投与することもできる。殊に、ダイエ
タリ−食品に添加して、良質のものを得ることができ
る。例えば、菓子類,スナック類,パン類,麺類に製造
上の困難さを伴うことなく含有させることができる。ま
た、従来添加が困難であった飲料,ス−プ類,冷菓,デ
ザ−ト食品などの液状,ゼリ−状食品にも含有させるこ
とができる。
【0034】
【実施例】以下に、製造例および実施例を挙げて本発明
を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0035】(製造例1)
【0036】(1)キシログルカンの製造:タマリンド
種子多糖類(大日本製薬株式会社製:商品名「グリロイ
ド3S」)2.5gを20mlの60%エタノ−ルに懸
濁し、充分膨潤させた。この懸濁液をスタ−ラ−で攪拌
しながら、水500ml中に少しずつ注ぎ、攪拌下75
℃で15分間加熱した。これを10000rpm ×15分
間遠心分離し、水不溶性の不純物を除去した。上清を1
Lのエタノ−ル中に強く攪拌しながら少量ずつ注ぎ、粗
製キシログルカンを沈澱物として得た。これをさらに1
0000rpm ×15分間遠心分離して脂溶性の不純物を
除去し、得られた沈澱を67%エタノ−ル,80%エタ
ノ−ル,100%エタノ−ル,50%エタノ−ル/50
%アセトン,100%アセトンで順次洗浄し、脱水し
た。これを乾燥させて、精製キシログルカン2.11g
を得た。
【0037】(2)キシログルカンオリゴ糖の製造:上
記で調製した精製キシログルカン600mgをセルラ−
ゼ製剤(株式会社ヤクルト本社製:商品名「セルラーゼ
オノズカ」)24mg,0.02M酢酸バッファ−15
0ml中、pH4.0,37℃で72時間反応させた。
反応液を沸騰湯浴中で3分間加熱して酵素を失活し、AG
501-X8樹脂処理し、ロ−タリ−エバポレ−タ−で濃縮
後、凍結乾燥してキシログルカン分解物500mgを得
た。
【0038】本品は以下のような物性を有する。
【0039】粘度:キシログルカン分解物を80℃で1
0分間加熱して得た10%水溶液を、ブルックフィ−ル
ド粘度計を用いて、25℃,30rpm で測定したとこ
ろ、粘度は10cps 以下であった。
【0040】ヨウ素呈色反応:上記水溶液にヨウ化カリ
ウム溶液(0.1M)を加えて最終ヨウ化カリウム濃度
を0.002Mとするとき、ヨウ素呈色反応を示さな
い。
【0041】構成糖比:上記水溶液を希釈して1%水溶
液とし、2N硫酸を等量加えて100℃で6時間加熱
後、水酸化バリウム水溶液で中和し、脱塩(トヨパック
IC-SP →DEAE→45μm メンブランフィルタ−でろ過)
後、濃縮した。これを高速液体クロマトグラフィ−(カ
ラムShodex Sugar SP0810 →SP0810,溶離液蒸留水,温
度65℃,流速1.0ml/分,検出器RI)に付したと
ころ、構成糖比はグルコ−ス:キシロ−ス:ガラクト−
ス=4:3.5〜2:2〜0であった。
【0042】平均分子量:キシログルカン分解物を高速
液体クロマトグラフィ−(HPLC)(カラムKS800P→
KS805 →KS802 ,溶離液蒸留水,温度60℃,流速1.
0ml/分,検出器RI)に付したところ、分子量は60
0〜3000の範囲であった。
【0043】(製造例2) キシログルカン分解物の調
製:タマリンド種子多糖類(大日本製薬株式会社製:商
品名「グリロイド3S」)1kgを20Lの水に分散
し、セルラ−ゼ製剤(株式会社ヤクルト本社製:商品名
「セルラーゼオノズカ」)100gを添加して37℃で
72時間反応させた。反応液は100℃に昇温して酵素
を失活させた後直ちにろ過して不溶物を除いた。得られ
たろ液をさらに活性炭処理で精製し、減圧濃縮、凍結乾
燥してキシログルカン分解物の粉末650gを得た。本
品は製造例1(2)で得た製造物とHPLCで比較した
ところ、同じものであった。
【0044】(実施例1) キシログルカン分解物を含
有する野菜ジュ−ス:野菜ジュ−スに製造例2により得
たキシログルカン分解物の1,3,5重量%をそれぞれ
添加し、キシログルカン分解物を含有する野菜ジュ−ス
を調製した。この調製した野菜ジュ−スをそれぞれ試飲
したところ、無添加の野菜ジュ−スと比べて粘さを感じ
ることもなく、風味,食感をほとんど損なっておらず、
キシログルカン分解物を含有する野菜ジュ−スとして好
ましいものであった。
【0045】(実施例2) キシログルカン分解物を含
有するアイスクリ−ム:下記アイスミルク処方(表5)
により常法で、製造例2により得たキシログルカン分解
物5部を含有するアイスクリ−ムと、対照としてキシロ
グルカン分解物を含有しないアイスクリ−ムとを調製
し、試食した。
【0046】キシログルカン分解物を含有するアイスク
リ−ムは、含有しないアイスクリ−ムと比べて、風味,
食感ともにほとんど変わらず、キシログルカン分解物を
含有するアイスクリ−ムとして好ましいものであった。
【0047】
【表5】
【0048】(実施例3) キシログルカン分解物を含
有するス−プ:下記インスタントス−プ処方(表6)に
より、製造例2により得たキシログルカン分解物10部
を含有する粉末ポタ−ジュス−プと、対照としてキシロ
グルカン分解物を含有しないポタ−ジュス−プとを調製
し、試食した。
【0049】キシログルカン分解物を含有するス−プ
は、含有しないス−プと比べて、風味,食感ともにほと
んど変わらず、キシログルカン分解物を含有するス−プ
として好ましいものであった。
【0050】
【表6】
【0051】(実施例4) キシログルカン分解物を含
有するデザ−ト食品:下記果汁ゼリ−の処方(表7)に
より常法で、製造例2により得たキシログルカン分解物
4部を含有するゼリ−と、対照としてキシログルカン分
解物を含有しないゼリ−とを調製し、試食した。
【0052】キシログルカン分解物を含有するゼリ−
は、含有しないゼリ−と比べて、風味,食感ともにほと
んど変わらず、キシログルカン分解物を含有するゼリ−
として好ましいものであった。
【0053】
【表7】
【0054】(実施例5) キシログルカン分解物を含
有する麺:下記即席中華麺の処方(表8)により常法
で、製造例2により得たキシログルカン分解物3部を含
有する麺と、対照としてキシログルカン分解物を含有し
ない麺とを調製し、試食した。
【0055】キシログルカン分解物を含有する麺は、含
有しない麺と比べて、風味,食感ともにほとんど変わら
ず、キシログルカン分解物を含有する麺として好ましい
ものであった。
【0056】
【表8】
【0057】
【発明の効果】本発明の有効成分であるキシログルカン
分解物は、顕著な脂質増加抑制作用,すなわち、体脂肪
の増加抑制作用および血液のみならず肝臓のトリグリセ
リド値,コレステロ−ル値等の上昇抑制作用を有し、ま
た、キシログルカンに比べかなり低粘性であり、これを
食品に添加して摂取しても食感が損なわれず、継続的に
摂取すれば、肥満,高脂血症,脂肪肝などの予防・治療
が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白川 真由美 大阪府吹田市青山台2丁目6番B5− 310号 (56)参考文献 特開 平4−228041(JP,A) 特開 平3−247258(JP,A) 特公 平4−29646(JP,B2) 特表 平5−505103(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/715 A23L 1/29 - 1/308 A61P 3/04 A23L 1/05 - 1/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キシログルカンの酵素分解物を有効成分
    とする脂質増加抑制剤。
  2. 【請求項2】 キシログルカンの酵素分解物がキシログ
    ルカンオリゴ糖である請求項1に記載の脂質増加抑制
    剤。
  3. 【請求項3】 キシログルカンオリゴ糖がタマリンド種
    子多糖類に由来するキシログルカンオリゴ糖である請求
    項2に記載の脂質増加抑制剤。
  4. 【請求項4】 キシログルカンオリゴ糖が以下の物性を
    有するキシログルカンオリゴ糖である請求項3に記載の
    脂質増加抑制剤。10%水溶液の25℃,30rpm
    におけるBL型粘度計による粘度が、10cps以下. ヨウ素呈色反応を示さない. 構成糖比がグルコース:キシロース:ガラクトース=
    4:3.5〜2:2〜0. 平均分子量が600〜3000.
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