JP3393487B2 - パワーウインド制御装置 - Google Patents

パワーウインド制御装置

Info

Publication number
JP3393487B2
JP3393487B2 JP2000115055A JP2000115055A JP3393487B2 JP 3393487 B2 JP3393487 B2 JP 3393487B2 JP 2000115055 A JP2000115055 A JP 2000115055A JP 2000115055 A JP2000115055 A JP 2000115055A JP 3393487 B2 JP3393487 B2 JP 3393487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window
switch
motor
command signal
window glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000115055A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000337022A (ja
Inventor
藤 雄 伊
口 悟 関
藤 勝 加
Original Assignee
自動車電機工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP32504293A external-priority patent/JP3324850B2/ja
Application filed by 自動車電機工業株式会社 filed Critical 自動車電機工業株式会社
Priority to JP2000115055A priority Critical patent/JP3393487B2/ja
Publication of JP2000337022A publication Critical patent/JP2000337022A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3393487B2 publication Critical patent/JP3393487B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のウインドガ
ラスを自動的に上昇移動または下降移動させるのに利用
されるパワーウインド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のウインドガラスを自動的
に上昇移動または下降移動するパワーウインド制御装置
としては、スイッチの操作によってパワーウインドモー
タに電源の電流を切換えて供給するコントローラを備え
ているものが知られている。スイッチがウインド開側に
オンされると、このスイッチのオン時間の間、パワーウ
インドモータにウインドガラスを開けるための電流が供
給され、スイッチがウインド閉側にオンされるとスイッ
チのオン時間の間、パワーウインドモータにウインドガ
ラスを閉めるための電流が供給される。パワーウインド
モータには回転センサが設けられており、この回転セン
サはパワーウインドモータのモータシャフトが回転する
ことによってパルス信号を発生するため、コントローラ
は回転センサが発生したパルス信号のカウント値によっ
てウインドガラスの現在位置を検出するとともに、その
ときのパルス信号の間隔によってモータシャフトの回転
速度、即ち、ウインドガラスの移動速度を検出する。ス
イッチがウインド閉側にオンされてウインドガラスが閉
める方向に移動しているときに、パルス信号の数が極端
に少なくなり且つウインドガラスの移動速度が極端に減
少したらコントローラはウインドガラスの移動側に人間
の指などの挟み込みが発生したとの認識を行うため、パ
ワーウインドモータに対する電流を切換えて供給しウイ
ンドガラスを閉める方向から開ける方向に反転移動させ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のパワー
ウインド制御装置では、パワーウインドモータに備えた
モータシャフトとこのモータシャフトの回転力を出力す
る出力軸との間、またはパワーウインドモータの出力軸
とウインドガラスの上昇移動及び下降移動させるウイン
ドレギュレータとの間にウインドガラスがストローク端
に到達した際の衝撃を和らげるための弾性体が内蔵され
ているため、ウインドガラスが上昇途中で一旦停止され
た後に再度上昇された場合、弾性体はウインドガラスが
停止するまで弾性力を蓄積し、停止した後に再度上昇し
た際も弾性力を蓄積したままの状態となるが、ウインド
ガラスが下降途中で一旦停止された後に上昇された場
合、下降中に蓄積した弾性力を下降から上昇に反転する
タイミングで放出してしまうため、図5に示すように、
ウインドモータの出力軸の単位時間当たりの回転数は瞬
間的に極端に上がった後にすぐに下がり、それによっ
て、コントローラは指などの挟み込みが発生したとの誤
認識をするという問題点があり、前記の問題点を解決す
ることが課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わるパワーウインド制御装
置は、誤作動を起こすことのないパワーウインド制御装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるパワー
ウインド制御装置は、ウインドガラスを昇降させるウイ
ンドモータと、ウインドモータの回転に同期してパルス
信号を発生するパルス信号発生手段と、乗員のオン操作
により、ウインドガラスの昇降を指令する指令信号を発
生するスイッチ手段と、スイッチ手段の指令信号によっ
てウインドモータを駆動する駆動手段と、ウインドガラ
スの上昇中、ウインドモータの回転速度の時間当たり変
化量が予め定められた所定値よりも低下したとき、ウイ
ンドガラスを下降させる反転指令信号を駆動手段に送給
する負荷検出手段とを備えたパワーウインド制御装置で
あって、ウインドモータが停止しているとき、停止する
以前のウインドモータの回転方向を記憶する駆動方向記
憶手段を備え、ウインドモータが再起動された際のウイ
ンドモータの回転方向が駆動方向記憶手段の記憶方向と
異なるとき、ウインドモータが再起動されたときから予
め定められた時間の間、またはパルス信号発生手段より
のパルス信号数が予め定められた値を越えるまでの間、
負荷検出手段の反転指令信号の発生を禁止する禁止手段
を備えている構成としたことを特徴としている。
【0007】
【発明の作用】この発明に係わるパワーウインド制御装
置において、ウインドガラスが下降しているときに、一
旦停止されてから上昇された際、ウインドガラスが下降
していたときのウインドモータの回転方向が駆動方向記
憶手段によって記憶され、ウインドカラスが一旦停止さ
れてから上昇されたときのウインドモータの回転方向が
駆動方向記憶手段によって記憶された方向と異なること
によって禁止手段は、予め定められた時間の間、または
パルス信号発生手段よりのパルス信号が予め定められた
値を越えるまでの間、負荷検出手段より反転指令信号を
発生しない制御が行われる。それ故、ウインドガラスが
下降中に一旦停止してから上昇されたときにわずかなマ
スク時間を介してウインドガラスの制御が行われるもの
となる。
【0008】
【実施例】図1ないし図4には、この発明に係わるパワ
ーウインド制御装置の一実施例が示されており、図1は
パワーウインド制御装置の要部構成図、図2はパワーウ
インド制御装置の全体構成図、図3,図4はパワーウイ
ンド制御装置においての制御動作を説明するフローチャ
ートである。
【0009】図示するパワーウインド制御装置1は、図
1に示すように、主として、スイッチ手段2、パルス信
号発生手段3、駆動手段4、負荷検出手段5、駆動方向
記憶手段6を内蔵した禁止手段7から構成されており、
駆動手段4はウインドモータ10に備えられた第1のブ
ラシ端子10aと第2のブラシ端子10bに電気的に接
続され、スイッチ手段2は図2に示す制御手段11に電
気的に接続され、負荷検出手段5と禁止手段7とは制御
手段11に備えられたマイクロコンピュータ12に内蔵
されている。
【0010】スイッチ手段2には図2に示すように、ア
ップスイッチ2a、ダウンスイッチ2b、オートスイッ
チ2cが備えられており、アップスイッチ2aは乗員に
よりオン操作されるとオン操作時間の間、マニュアルの
アップ指令信号を発生して制御手段11のマイクロコン
ピュータ12に送給し、ダウンスイッチ2bは乗員によ
りオン操作されるとオン操作時間の間、マニュアルのダ
ウン指令信号を発生して制御手段11のマイクロコンピ
ュータ12に送給する。オートスイッチ2cはアップス
イッチ2aとともに乗員によりオン操作されるとアップ
スイッチ2aがオフされてもマニュアルのアップ指令信
号を継続させるための継続指令を制御手段11のマイク
ロコンピュータ12に送給し、オートスイッチ2cはダ
ウンスイッチ2bとともに乗員によりオン操作されると
ダウンスイッチ2bがオフされてもマニュアルのダウン
指令信号を継続させるための継続指令を制御手段11の
マイクロコンピュータ12に送給する。
【0011】スイッチ手段2が電気的に接続されている
制御手段11には、イグニションスイッチ13と電源5
0が電気的に接続されているとともにウインドモータ1
0が電気的に接続されている。イグニションスイッチ1
3がオンされると制御手段11に電源50を接続するた
め、そのイグニション信号がマイクロコンピュータ12
に入力され、制御手段11は作動待機の状態となる。
【0012】ウインドモータ10には出力軸10cが備
えられており、この出力軸10cは、第1のブラシ端子
10aから第2のブラシ端子10bに向けて電源50の
電流が供給されると正回転し、第2のブラシ端子10b
から第1のブラシ端子10aに向けて電源50の電流が
供給されると逆回転する。
【0013】出力軸10cには昇降手段となるウインド
レギュレータ20を介してウインドガラス30が連結さ
れており、出力軸10cが正回転することによってウイ
ンドレギュレータ20が下方側に作動されるためウイン
ドガラス30を全開側に移動させ、出力軸10cが逆回
転することによってウインドレギュレータ20が上方側
に作動されるためウインドガラス30を全閉側に移動さ
せる。
【0014】また、ウインドモータ10に備えられた図
示しないモータシャフトと出力軸10cとのあいだには
図示しない衝撃吸収用のゴムダンパ(弾性体)が配置さ
れており、前記モータシャフトの回転動力は前記ゴムダ
ンパを介して出力軸10cに伝達される。
【0015】そして、ウインドモータ10にはパルス信
号発生手段3が取付けられており、このパルス信号発生
手段3は出力軸10cの回転に同期してパルス信号を発
生する。つまり、出力軸10cの1回転につき所定数の
パルス信号を発生する。パルス信号発生手段3は出力軸
10cが回転しないとパルス信号を発生しない。パルス
信号発生手段3が発生するパルス信号は、出力軸10c
の回転速度が大きいと周期が短くなり、出力軸10cの
回転速度が小さいと周期が長くなる。パルス信号発生手
段3が発生したパルス信号は制御手段11のマイクロコ
ンピュータ12に送給されるため、マイクロコンピュー
タ12によって認識される。
【0016】一方、制御手段11には前記マイクロコン
ピュータ12、電源回路14、リセット回路15、電源
電圧検出回路16、駆動手段4が備えられている。
【0017】電源回路14は一方が電源50に接続され
ているとともに他方がマイクロコンピュータ12の電源
入力部に接続されているため、マイクロコンピュータ1
2内の制御素子に電源50の電流を常時供給している。
【0018】リセット回路15は一方が電源50に接続
されているとともに他方がマイクロコンピュータ12の
リセット入力部に接続されている。イグニションスイッ
チ13がオフからオンされる毎に、そのイグニション信
号がマイクロコンピュータ12に入力され、マイクロコ
ンピュータ12を初期状態にセットする。
【0019】電源電圧検出回路16は一方がイグニショ
ンスイッチ13に接続されているとともに他方がマイク
ロコンピュータ12の電源電圧検出部に接続されてお
り、イグニションスイッチ15がオンされた際に生ずる
過電流をマイクロコンピュータ12に流さないための機
能を有する。
【0020】マイクロコンピュータ12には、負荷検出
手段5、禁止手段7が備えられている。負荷検出手段5
は、パルス信号発生手段3が発生したパルス信号を計数
することによって、ウインドガラス30の全閉位置から
全開位置までの全ストローク内での現在位置を計数され
たパルス信号数により間接的に検出するとともに、その
パルス数に基づいてウインドガラス30の全ストローク
内で全閉位置の近傍から全閉位置と全開位置とのほぼ中
間位置までを反転領域Aとして認識する。また、負荷検
出手段5は、パルス信号発生手段3が発生したパルス信
号の周期をサンプリングすることにより、ウインドモー
タ10の出力軸10cの回転速度の時間当たり変化量、
即ち、回転速度の変化度合いを検出し、その回転速度の
時間当たり変化量に基づきウインドガラス30の移動速
度の時間当たり変化量dω/dtを算出する。ウインド
ガラス30の全ストロークを出力軸10cが何回転する
かは、予め判っている。例えば、全ストロークが50cm
であり、出力軸10cが5回転するものとすると、出力
軸10cの1回転につきウインドガラス30は10cm移
動する。また、出力軸10cの1回転につきパルス信号
がn個発生するものとし、ウインドガラス30が全閉位
置にあるときのパルス数を0とすると、ウインドガラス
30が全開位置にあるときのパルス信号数は5n個とな
る。従って、計測されたパルス信号数の値により、その
ときのウインドガラス30の現在位置が間接的に検出さ
れる。スイッチ手段2よりアップ指令信号が発生してい
てウインドガラス30の現在位置が反転領域A内にあ
り、且つ出力軸10cの回転速度の時間当たり変化量に
基づいて算出されたウインドガラス30の移動速度の時
間当たり変化量dω/dtが予め定められた所定値Δω
ref を越えて増加したときに反転指令信号を発生する。
つまり、負荷検出手段5は、ウインドモータ10の回転
速度の時間当たり変化量が予め定められた所定値Δωre
f よりも増加したとき、ウインドガラス30を下降させ
る反転指令信号を発生する。発生した反転指令信号は後
述する駆動手段4に送給される。ここで、全閉位置の近
傍とはウインドガラス30が全閉位置の手前において人
間の指等が挟み込めない程度の全閉位置から下降した位
置である。
【0021】禁止手段7には駆動方向記憶手段6が内蔵
されており、この駆動方向記憶手段6は、パルス信号発
生手段3からのパルス信号が消滅した際、即ち、ウイン
ドモータ10が停止した際に、パルス信号が消滅する以
前、即ち、ウインドモータ10が停止する以前に、スイ
ッチ手段2のオン操作により発生していたダウン指令信
号またはアップ指令信号によってウインドモータ10の
出力軸10cが回転していた回転方向を認識してマイク
ロコンピュータ12内の所定のラムエリアに保存し記憶
する。
【0022】禁止手段7は、パルス信号発生手段3のパ
ルス信号が一旦消滅した後に、スイッチ手段2のオン操
作によりウインドモータ10が再起動された際、該スイ
ッチ手段2により発生したアップ指令信号またはダウン
指令信号によって、出力軸10cの回転方向、即ち、ウ
インドモータ10の回転方向を検出する。そして検出し
たウインドモータ10の回転方向と、前記駆動方向記憶
手段6によって記憶されているウインドモータ10の回
転方向、即ち、記憶方向とが異なるとき、禁止手段7
は、ウインドモータ10が再起動されたときから予め定
められた時間Txに設定した禁止タイマ時間Tsの間、
前記負荷検出手段6の反転指令信号の発生を禁止する反
転禁止信号を発生する。ここで、ダウンスイッチ2bが
オン操作されたのちオフ操作され、その後、アップスイ
ッチ2aがオン操作された際、ウインドモータ10の出
力軸10cの単位時間当たりの回転数は、図7に示すよ
うに瞬間的に上がってから該回転数が急激に下がりほぼ
一定の安定した回転数になる。この、回転数が瞬間的に
上がってから該回転数が急激に下がりほぼ一定の安定し
た回転数になるまでの時間より、前記禁止タイマ時間T
sを充分長く設定する。検出した出力軸10cの回転方
向と駆動方向記憶手段6の記憶方向が同じときは、反転
禁止信号は発生しない。反転禁止信号が発生している間
は、ウインドモータ10の回転速度の時間当たり変化
量、即ち、ウインドガラス30の移動速度の時間当たり
変化量dω/dtが予め定められた所定値Δωref より
増加しても、負荷検出手段5からウインドガラス30を
下降させる反転指令信号の発生を禁止するようにしてい
る。
【0023】マイクロコンピュータ12は、スイッチ手
段2のアップスイッチ2aがオン操作されることによっ
てマニュアルのアップ指令信号が発生するとアップスイ
ッチ2aのオン操作時間の間、出力段から後述する駆動
手段4にアップ駆動指令信号を送給し、スイッチ手段2
のダウンスイッチ2bがオン操作されることによってマ
ニュアルのダウン指令信号が発生するとダウンスイッチ
2bのオン操作時間の間、出力段から前記駆動手段4に
ダウン駆動指令信号を送給し、スイッチ手段2のオート
スイッチ2cがアップスイッチ2aとともにオン操作さ
れるとアップスイッチ2aがオフされてもマニュアルの
アップ指令信号を継続させて出力段から前記駆動手段4
にアップ駆動指令信号を送給し続け、スイッチ手段2の
オートスイッチ2cがダウンスイッチ2bとともにオン
操作されるとダウンスイッチ2bがオフされてもマニュ
アルのダウン指令信号を継続させて出力段から前記駆動
手段4に対するダウン駆動指令信号を送給し続ける。
【0024】また、マイクロコンピュータ12は、スイ
ッチ手段2のアップスイッチ2aがオン操作されたのち
オフ操作され、パルス信号発生手段3からのパルス信号
が消滅したときに、ウインドガラス30が全閉位置に向
かって移動していたことを記憶するために方向フラグを
セットする。またマイクロコンピュータ12は、ダウン
スイッチ2aがオン操作されたのちオフ操作され、パル
ス信号発生手段3からのパルス信号が消滅したときに、
ウインドガラス30が全開位置に向かって移動していた
ことを記憶するために方向フラグをリセットする。
【0025】駆動手段4は、前記スイッチ手段2のアッ
プ指令信号およびダウン指令信号によってウインドモー
タ10を駆動するためのものであり、例えばリレーから
なる電源接続手段である。駆動手段4は、マイクロコン
ピュータ12の出力段に接続されており、マイクロコン
ピュータ12の出力段から送給されたアップ駆動指令信
号があるとウインドモータ10の第2のブラシ端子10
bから第1のブラシ端子10aに向けて電源50の電流
を供給するように作動し、マイクロコンピュータ12の
出力段から送給されたダウン駆動指令信号があるとウイ
ンドモータ10の第1のブラシ端子10aから第2のブ
ラシ端子10bに向けて電源50の電流を供給するよう
に作動する。尚、アップ駆動指令信号とダウン駆動指令
のいずれもがないときには、不作動であり、ウインドモ
ータ10に電流を供給しない。
【0026】このような構造を有するパワーウインド制
御装置1は図3および図4に示す制御動作を行う。
【0027】イグニションスイッチ13がオン操作され
ることによって、制御手段11は作動待機の状態にな
る。ウインドガラス30は全閉位置にあるものとする。
ステップ80の判別でオートスイッチ2cはオン操作さ
れていないのでステップ81に移行し、ステップ81の
判別でオート動作は行っていないのでステップ82に移
行し、ステップ82の判別でアップスイッチ2aはオン
操作されていないのでステップ83に移行し、ステップ
83の判別でダウンスイッチ2bはオン操作されていな
いのでステップ84に移行し、ステップ84の判別でア
ップ駆動は行っていないのでステップ85に移行し、ス
テップ85の判別でダウン駆動は行っていないのでステ
ップ89に移行し、ステップ89からステップ90に移
行して予め定められた時間Ts、即ち、禁止タイマ時間
Tsを時間Txに設定して、ステップ92に移行する。
ステップ92の判別で禁止タイマ時間Tsはタイムアッ
プしていないのでステップ93に移行し、ステップ93
において禁止タイマ時間Tsの計測チェックを行ってス
テップ94に移行し、ステップ94の判別で方向フラグ
はセットされていないのでステップ80に戻り、待機状
態になる。
【0028】次に、乗員によってスイッチ手段2のダウ
ンスイッチ2bがオン操作されると、ステップ80から
ステップ81、ステップ82、ステップ83に移行し、
ステップ83の判別でダウンスイッチ2bはオン操作さ
れているのでステップ87に移行し、ステップ87にお
いてマニュアルダウン駆動の実行が行われる。このと
き、マイクロコンピュータ12はダウンスイッチ2bの
オン操作を認識し、ダウンスイッチ2bのオン操作時間
の間、出力段から駆動手段4にダウン駆動指令信号を送
給し、ウインドモータ10の第1のブラシ端子10aか
ら第2のブラシ端子10bに向けて電源50の電流を供
給するため、ウインドモータ10の出力軸10cは正回
転し、ウインドガラス30を全開方向に向けて移動させ
る。ウインドモータ10の出力軸10cが正回転を始め
ることによって、パルス信号発生手段3がパルス信号を
発生し始める。ステップ87から移行したステップ92
の判別で禁止タイマ時間Tsはタイムアップしていない
のでステップ93に移行し、ステップ93において禁止
タイマ時間Tsの計測チェック(タイマは作動していな
いのでデータはない)を行ってステップ94に移行し、
ステップ94の判別で方向フラグはセットされていない
のでステップ80に戻る。次に、ウインドガラス30が
反転領域A内で全開位置に向かって移動しているとき
に、ダウンスイッチ2bをオンからオフ操作すると、ス
テップ80からステップ81、ステップ82、ステップ
83に移行し、ステップ83の判別でダウンスイッチ2
bはオフ操作されたので、ステップ84に移行し、ステ
ップ84の判別でアップ駆動は行っていないのでステッ
プ85に移行し、ステップ85の判別でダウン駆動を行
っていたのでステップ91に移行する。ステップ91で
方向フラグをリセットしてステップ89に移行し、ステ
ップ89において駆動手段4に送給されていたダウン駆
動指令信号をカットオフするため、ウインドモータ10
の出力軸10cは回転が停止される。ステップ89から
ステップ90に移行して禁止タイマ時間Tsを時間Tx
に設定して、ステップ92に移行する。つまり、ダウン
スイッチ2bがオン操作された後にオフ操作されると、
ウインドモータ10は出力軸10cの回転が停止され、
ウインドガラス30は反転領域A内で停止される。
【0029】このとき、禁止手段7の駆動方向記憶手段
6は、ダウンスイッチ2bがオフ操作されたとき、該ダ
ウンスイッチ2bがオフ操作される前に出力軸10cが
回転していた回転方向、即ち、正回転方向をステップ9
1において方向フラグがリセットしていることで記憶し
ている。ウインドモータ10の衝撃吸収用のゴムダンパ
は弾性力を蓄積している状態となっている。スイッチ手
段2のダウンスイッチ2bがオン操作されてからオフ操
作され、その後アップスイッチ2aがオン操作される
と、ステップ80の判別でステップ81に移行し、ステ
ップ81の判別でステップ82に移行し、ステップ82
の判別でステップ86に移行するため、ステップ86に
おいてマニュアルアップ駆動の実行が行われる。アップ
スイッチ2aがオン操作されるとマイクロコンピュータ
12は、該アップスイッチ2aのオン操作を認識し、ア
ップスイッチ2aのオン操作時間の間、出力段から駆動
手段4にアップ駆動指令信号を送給し、ウインドモータ
10の第2のブラシ端子10bから第1のブラシ端子1
0aに向けて電源50の電流を供給するため、ウインド
モータ10の出力軸10cは逆回転し、ウインドガラス
30を全閉位置に向けて移動させる。ウインドモータ1
0の出力軸10cが逆回転し始めることによって、パル
ス信号発生手段3がパルス信号を発生し始める。ステッ
プ86から移行したステップ92の判別で、禁止タイマ
時間Tsはタイムアップしていないのでステップ93に
移行し、ステップ93において禁止タイマ時間Tsの計
測チェックを行ってステップ94に移行し、ステップ9
4の判別で方向フラグはセットされていないのでステッ
プ80に戻る。禁止タイマ時間Tsがタイムアップする
までステップ92からステップ93、ステップ94に移
行するルーチンを繰り返す。
【0030】禁止タイマ時間Tsがタイムアップする
と、ステップ92からステップ95に移行し、ステップ
95の判別でアップ動作であるためステップ96に移行
する。ウインドガラス30が反転領域A内にあればステ
ップ96の判別でステップ97に移行し、ステップ97
においてウインドガラス30の移動速度の時間当たり変
化量dω/dtをウインドモータ10の出力軸10cの
回転速度の時間当たり変化量に基づき算出してステップ
98に移行する。ステップ98において、ウインドガラ
ス30の移動速度の時間当たり変化量dω/dtが予め
定められた値Δωref より増加したか否かが判別され
る。ウインドガラス30が反転領域A内を移動してい
て、例えば人間の指などの挟み込みがなければ、移動速
度の時間当たり変化量dω/dtは予め定められた値Δ
ωref よりも増加しないので、ステップ98からステッ
プ80に戻る。次に、ウインドガラス30が反転領域A
内を全閉位置に向かって移動中に、アップスイッチ2a
をオンからオフ操作すると、ステップ80からステップ
81、ステップ82に移行し、ステップ82の判別でア
ップスイッチ2aはオフ操作されたので、ステップ83
からステップ84に移行し、ステップ84の判別でアッ
プ駆動を行っていたのでステップ88に移行する。ステ
ップ88で方向フラグをセットしてステップ89に移行
し、ステップ89において駆動手段4に送給されていた
アップ駆動指令信号をカットオフするため、ウインドモ
ータ10の出力軸10cは回転が停止される。ステップ
89からステップ90に移行して禁止タイマ時間Tsを
時間Txに設定して、ステップ92に移行する。つま
り、アップスイッチ2aがオン操作された後にオフ操作
されると、ウインドモータ10は出力軸10cの回転が
停止され、ウインドガラス30は反転領域A内で停止さ
れる。このとき、禁止手段7の駆動方向記憶手段6は、
アップスイッチ2aがオフ操作されたとき、該アップス
イッチ2aがオフ操作される前に出力軸10cが回転し
ていた回転方向、即ち、逆回転方向をステップ88にお
いて方向フラグがセットしていることで記憶している。
【0031】次に、ダウンスイッチ2bがオン操作され
ウインドガラス30が反転領域A内を全開位置に向かっ
て移動中にダウンスイッチ2bをオフ操作してウインド
モータ10を停止させ、その後、アップスイッチ2aを
オン操作してウインドガラス30が反転領域A内を全閉
位置に向かって移動している途中で、例えば人間の指な
どの挟み込みが発生すると、ウインドガラス30の移動
速度の時間当たり変化量dω/dtが予め定められた値
Δωref よりも増加する。ステップ80からステップ8
1、ステップ82、ステップ86、ステップ92へ移行
し、ステップ92の判別で禁止タイマ時間Tsがタイム
アップするまでステップ93、ステップ94からステッ
プ92に移行するルーチンを繰り返し、禁止タイマ時間
Tsがタイムアップするとステップ95に移行する。ス
テップ95の判別でアップ動作であるためステップ96
に移行し、ステップ96の判別でウインドガラス30は
反転領域A内であるのでステップ97に移行する。ステ
ップ97においてウインドガラス30の移動速度の時間
当たり変化量dω/dtをウインドモータ10の出力軸
10cの回転速度の時間当たり変化量に基づき算出して
ステップ98に移行する。ステップ98において移動速
度の時間当たり変化量dω/dtが予め定められた値Δ
ωref よりも増加しているため、ステップ99に移行し
ステップ99において負荷検出手段5から反転指令信号
が発生して、反転下降の実行がなされる。駆動手段4に
送給されていたアップ駆動指令信号がダウン駆動指令信
号に切換えられ、ウインドモータ10への電流供給の方
向が逆になるため出力軸10cは回転方向が反転されて
逆回転し、ウインドガラス30を全閉方向から全開方向
に反転移動させる。その後、アップスイッチ2aがオフ
操作されると、ステップ99から戻ったステップ80、
ステップ81、ステップ82、ステップ83を経由して
ステップ84に移行し、ステップ84の判別でアップ駆
動を行っていたのでステップ88に移行する。ステップ
88で方向フラグをセットしてステップ89に移行し、
ステップ89において駆動手段4に送給されていたアッ
プ駆動指令信号をカットオフするため、ウインドモータ
10の出力軸10cは回転が停止される。ステップ89
からステップ90に移行して禁止タイマ時間Tsを時間
Txに設定して、ステップ92に移行し待機状態とな
る。
【0032】ここで、ダウンスイッチ2bがオン操作さ
れてウインドガラス30が全開位置に向けて移動され反
転領域A内にあるときに、ダウンスイッチ2bがオフ操
作され、次にアップスイッチ2aがオン操作されると、
ウインドモータ10の出力軸10cは逆方向に回転する
ため、ウインドモータ10の衝撃吸収用ダンパは、その
弾性力を放出するので、出力軸10cの単位時間当たり
の回転数は図7に示すように、瞬間的に上がって急激に
下がり、その後ほぼ一定の安定した回転数になる。この
ため、ウインドモータ10の出力軸10cの回転速度の
時間当たり変化量、即ち、ウインドガラス30の移動速
度の時間当たり変化量dω/dtは、出力軸10cの回
転数が瞬間的に下がったときに予め定められた値Δωre
f よりも増加する。従って、負荷検出手段5にウインド
ガラス30を下降させる反転指令信号が発生し駆動手段
4に送給しようとする。しかしながら、駆動方向記憶手
段6は、ダウンスイッチ2bがオン操作され、その後オ
フ操作されたとき、該ダウンスイッチ2bがオフ操作さ
れる前の出力軸10cの回転方向(正回転)を記憶して
おり、その後、アップスイッチ2aがオン操作されるこ
とによりウインドモータ10が再起動された際の出力軸
10cの回転方向(逆回転)と異なるので、禁止手段7
は禁止タイマ時間Tsの間、負荷検出手段5からの反転
指令信号の発生を禁止する。従って、出力軸10cの単
位時間当たりの回転数が瞬間的に上がってから該回転数
が急激に下がりほぼ一定の安定した回転数になるまでの
時間より前記禁止タイマ時間Tsを充分長く設定してあ
るので、禁止タイマ時間Tsがタイムアップするまで
は、禁止手段7によって負荷検出手段5の反転指令信号
の発生は禁止される。禁止タイマ時間Tsがタイムアッ
プするまでには出力軸10cの回転数は、ほぼ一定の回
転数になっている。従って、出力軸10cの回転数が瞬
間的に上がってから該回転数が急激に下がり、ウインド
ガラス30の移動速度の時間当たり変化量dω/dtが
予め定められた値Δωref よりも増加しても、ウインド
ガラス30が全開位置に向かって移動されるといった誤
作動は発生しない。
【0033】ウインドガラス30が反転領域A内に停止
した後に、オートスイッチ2cがアップスイッチ2aと
ともにオン操作されると、ステップ80の判別でステッ
プ100に移行し、ステップ100の判別でステップ1
01に移行し、ステップ101においてオートアップ駆
動を実行してステップ92に移行し、ステップ92の判
別で禁止タイマ時間Tsがタイムアップしているのでス
テップ95に移行し、ステップ95の判別でアップ動作
が実行されているのでステップ96に移行し、ステップ
96の判別でウインドガラス30は反転領域A内にある
のでステップ97に移行し、ステップ97においてウイ
ンドガラス30の移動速度の時間当たり変化量dω/d
tをウインドモータ10の出力軸10cの回転速度の時
間当たり変化量に基づき算出してステップ98に移行
し、ステップ98においてウインドガラス30の移動速
度の時間当たり変化量dω/dtが予め定められた値Δ
ωref よりも増加したか否かが判別される。指などの挟
み込みがなければ、移動速度の時間当たり変化量dω/
dtは予め定められた値Δωref より増加しないので、
ステップ80に戻る。オートアップ駆動が続行され、駆
動手段4にアップ駆動指令信号が続けて供給され、ウイ
ンドモータ10の出力軸10cは逆回転を続行し、ウイ
ンドガラス30は全閉位置に向かって移動させられる。
【0034】ウインドガラス30が反転領域Aを通過し
て全閉位置まで到達すると、ステップ96の判別でステ
ップ102に移行し、ウインドガラス30は移動を阻止
されて出力軸10cは回転を拘束されるため、ステップ
102の判別でステップ103に移行して制御停止の実
行がなされ、ステップ103からステップ80に戻り、
待機状態になる。
【0035】つまり、ウインドガラス30が反転領域A
内に停止している状態で、オートスイッチ2cとアップ
スイッチ2aとがオン操作されると、ウインドガラス3
0を全閉位置にて停止させる。
【0036】ウインドガラス30が全閉位置に停止して
いるときに、オートスイッチ2cとダウンスイッチ2b
とがオン操作されると、ステップ80の判別でステップ
100に移行し、ステップ100の判別でアップスイッ
チ2aはオン操作されていないのでステップ103に移
行し、ステップ103においてダウンスイッチ2bがオ
ン操作されているのでステップ104に移行し、ステッ
プ104においてオートダウン駆動を実行してステップ
92に移行し、ステップ92の判別で禁止タイマ時間T
sがタイムアップしているのでステップ95に移行し、
ステップ95の判別でアップ動作が実行されていないの
でステップ102に移行する。ウインドガラス30が全
開位置まで到達していなければ、ウインドモータ10の
出力軸10cは回転を拘束されていないので、ステップ
102の判別でステップ80に戻る。オートダウン駆動
が続行され、駆動手段4にダウン駆動指令信号が続けて
供給され、ウインドモータ10の出力軸10cは正回転
を続行し、ウインドガラス30は全開位置に向けて移動
を続行する。
【0037】全開位置に向けて移動を続行しているウイ
ンドガラス30が全開位置に到達すると移動が阻止され
るため、ウインドモータ10の出力軸10cは回転を拘
束される。このため、ステップ102の判別でステップ
103に移行して制御停止の実行がなされ、ステップ1
03からステップ80に戻り、待機状態になる。
【0038】
【他の実施例】図5及び図6は、この発明に係るパワー
ウインド制御装置における制御動作を説明する他の実施
例のフローチャートである。
【0039】図5において、図3に示す実施例と異なる
ところは、図3におけるステップ90を図5ではステッ
プ104にした点である。また、図6において、図4に
示す実施例と異なるところは、図4におけるステップ9
2、ステップ93を図6ではそれぞれステップ105、
ステップ107にした点、及び、図6においてステップ
105とステップ107の間に新たにステップ106を
設けた点のみである。その他の点においては、図5は図
3と同じであり、図6は図4と同じである。図3及び図
4に示す実施例と異なるのは、図3及び図4に示す実施
例においては、禁止手段7が負荷検出手段5の反転指令
信号の発生を禁止するのは、ウインドモータ10が再起
動されたときから予め定められた時間Txの間としてい
るのに対し、図5及び図6に示すこの実施例では、パル
ス信号発生手段3よりのパルス信号数が予め定められた
値を越えるまでの間とした点である。
【0040】パワーウインド制御装置1は、図5及び図
6に示す制御動作を行う。イグニションスイッチ13が
オン操作されることによって、制御手段11は作動待機
の状態になる。ウインドガラス30は全閉位置にあるも
のとする。ステップ80の判別でオートスイッチ2cは
オン操作されていないのでステップ81に移行し、ステ
ップ81の判別でオート動作は行っていないのでステッ
プ82に移行し、ステップ82の判別でアップスイッチ
2aはオン操作されていないのでステップ83に移行
し、ステップ83の判別でダウンスイッチ2bはオン操
作されていないのでステップ84に移行し、ステップ8
4の判別でアップ駆動は行っていないのでステップ85
に移行し、ステップ85の判別でダウン駆動は行ってい
ないのでステップ89に移行し、ステップ89からステ
ップ104に移行して、パルス信号発生手段3よりのパ
ルス信号数のパルスカウント値Pcを予め定められ値T
xに設定して、ステップ105に移行する。ステップ1
05の判別で、パルスカウント値Pcがカウントアップ
していないのでステップ106に移行し、ステップ10
6においての判別でパルス信号が発生していないのでス
テップ80に戻り、待機状態になる。
【0041】スイッチ手段2のダウンスイッチ2bがオ
ン操作されると、ステップ80からステップ81、ステ
ップ82、ステップ83に移行し、ステップ83の判別
でダウンスイッチ2bはオン操作されているのでステッ
プ87に移行し、ステップ87においてマニュアルダウ
ン駆動の実行が行われる。このとき、マイクロコンピュ
ータ12はダウンスイッチ2bのオン操作を認識し、ダ
ウンスイッチ2bのオン操作時間の間、出力段から駆動
手段4にダウン駆動指令信号を送給し、ウインドモータ
10の第1のブラシ端子10aから第2のブラシ端子1
0bに向けて電源50の電流を供給するため、ウインド
モータ10の出力軸10cは正回転し、ウインドガラス
30を全開方向に向けて移動させる。ウインドモータ1
0の出力軸10cが正回転を始めることによって、パル
ス信号発生手段3がパルス信号を発生し始める。ステッ
プ87から移行したステップ105の判別でパルスカウ
ント値Pcがカウントアップしていないのでステップ1
06に移行し、ステップ106においてパルス信号が発
生しているのでステップ107に移行し、ステップ10
7においてパルスカウント値Pcの計測チェックを行っ
てステップ94に移行し、ステップ94の判別で方向フ
ラグはセットされていないのでステップ80に戻る。
【0042】ウインドガラス30が反転領域A内で全開
方向に向かって移動しているときに、ダウンスイッチ2
bをオンからオフ操作すると、ステップ80からステッ
プ81、ステップ82、ステップ83に移行し、ステッ
プ83の判別でダウンスイッチ2bはオフ操作されたの
で、ステップ84に移行し、ステップ84の判別でアッ
プ駆動は行っていないのでステップ85に移行し、ステ
ップ85の判別でダウン駆動を行っていたのでステップ
91に移行する。ステップ91で方向フラグをリセット
してステップ89に移行し、ステップ89において駆動
手段4に送給されていたダウン駆動指令信号をカットオ
フするため、ウインドモータ10の出力軸10cは回転
が停止される。ステップ89からステップ104に移行
して、パルスカウント値Pcを予め定められた値Txに
設定して、ステップ105に移行する。つまり、ダウン
スイッチ2bがオン操作された後にオフ操作されると、
ウインドモータ10は出力軸10cの回転が停止され、
ウインドガラス30は反転領域A内で停止される。この
とき、禁止手段7の駆動方向記憶手段6は、ダウンスイ
ッチ2bがオフ操作されたとき、該ダウンスイッチ2b
がオフ操作される前に出力軸10cが回転していた回転
方向、即ち、正回転方向をステップ91において方向フ
ラグがリセットしていることで記憶している。
【0043】次に、ダウンスイッチ2bがオン操作され
ウインドガラス30が反転領域A内を全開位置に向かっ
て移動中にダウンスイッチ2bをオフ操作してウインド
モータ10を停止させ、その後、アップスイッチ2aを
オン操作してウインドガラス30が反転領域A内を全閉
位置に向かって移動している途中で、例えば人間の指な
どの挟み込みが発生すると、ウインドガラス30の移動
速度の時間当たり変化量dω/dtが予め定められた値
Δωref よりも増加する。ステップ80からステップ8
1、ステップ82、ステップ86、ステップ105へ移
行し、ステップ105の判別でパルスカウント値Pcが
ゼロ(0)になるまで、即ち、タイムアップするまでス
テップ106、ステップ107、ステップ94からステ
ップ105に移行するルーチンを繰り返し、パルスカウ
ント値Pcがゼロになるとステップ95に移行する。ス
テップ95の判別でアップ動作であるためステップ96
に移行し、ステップ96の判別でウインドガラス30は
反転領域A内であるのでステップ97に移行する。ステ
ップ97においてウインドガラス30の移動速度の時間
当たり変化量dω/dtをウインドモータ10の出力軸
10cの回転速度の時間当たり変化量に基づき算出して
ステップ98に移行する。ステップ98において移動速
度の時間当たり変化量dω/dtが予め定められた値Δ
ωref よりも増加しているため、ステップ99に移行し
ステップ99において負荷検出手段5から反転指令信号
が発生して、反転下降の実行がなされる。駆動手段4に
送給されていたアップ駆動指令信号がダウン駆動指令信
号に切換えられ、ウインドモータ10への電流供給の方
向が逆になるため出力軸10cは回転方向が反転されて
逆回転し、ウインドガラス30を全閉方向から全開方向
に反転移動させる。その後、アップスイッチ2aがオフ
操作されると、ステップ99から戻ったステップ80、
ステップ81、ステップ82、ステップ83を経由して
ステップ84に移行し、ステップ84の判別でアップ駆
動を行っていたのでステップ88に移行する。ステップ
88で方向フラグをセットしてステップ89に移行し、
ステップ89において駆動手段4に送給されていたアッ
プ駆動指令信号をカットオフするため、ウインドモータ
10の出力軸10cは回転が停止される。ステップ89
からステップ104に移行してパルスカウント値Pcを
予め定められた値Txに設定して、ステップ105に移
行し待機状態となる。
【0044】ここで、ダウンスイッチ2bがオン操作さ
れてウインドガラス30が全開位置に向けて移動され反
転領域A内にあるときに、ダウンスイッチ2bがオフ操
作され、次にアップスイッチ2aがオン操作されると、
ウインドモータ10の出力軸10cは逆方向に回転する
ため、ウインドモータ10の衝撃吸収用ダンパは、その
弾性力を放出するので、出力軸10cの単位時間当たり
の回転数は図7に示すように、瞬間的に上がって急激に
下がり、その後ほぼ一定の安定した回転数になる。この
ため、ウインドモータ10の出力軸10cの回転速度の
時間当たり変化量、即ち、ウインドガラス30の移動速
度の時間当たり変化量dω/dtは、出力軸10cの回
転数が瞬間的に下がったときに予め定められた値Δωre
f よりも増加する。従って、負荷検出手段5にウインド
ガラス30を下降させる反転指令信号が発生し駆動手段
4に送給しようとする。しかしながら、駆動方向記憶手
段6は、ダウンスイッチ2bがオン操作され、その後オ
フ操作されたとき、該ダウンスイッチ2bがオフ操作さ
れ前の出力軸10cの回転方向(正回転)を記憶してお
り、その後、アップスイッチ2aがオン操作されること
によりウインドモータ10が再起動された際の出力軸1
0cの回転方向(逆回転)と異なるので、禁止手段7は
ウインドモータ10が再起動されたときからパルス信号
発生手段3よりのパルス信号数のパルスカウント値Pc
がゼロになるまでの間、負荷検出手段5からの反転指令
信号の発生を禁止する。即ち、禁止手段7はウインドモ
ータ10が再起動されたときからパルス信号発生手段3
よりのパルス信号数が予め定められた値を越えるまでの
間、負荷検出手段5からの反転指令信号の発生を禁止す
る。従って、出力軸10cの単位時間当たりの回転数が
瞬間的に上がってから該回転数が急激に下がりほぼ一定
の安定した回転数になるまでの時間より、前記パルスカ
ウント値Pcがゼロになるまでの間を充分長く設定する
ことにより、パルス信号数が予め定められた値を越える
までは、禁止手段7によって負荷検出手段5の反転指令
信号の発生は禁止される。パルス信号数が予め定められ
た値を越えるまでには、出力軸10cの回転数は、ほぼ
一定の回転数になっている。従って、出力軸10cの回
転数が瞬間的に上がってから該回転数が急激に下がり、
ウインドガラス30の移動速度の時間当たり変化量dω
/dtが予め定められた値Δωref より増加しても、ウ
インドガラス30が全開位置に向かって移動されるとい
った誤作動は発生しない。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に関
わるパワーウインド装置は、上述した構成としたことか
ら、ウインドガラスが下降しているときに、一旦停止さ
れてから上昇された際、ウインドガラスが下降していた
ときのウインドモータの回転方向が駆動方向記憶手段に
よって記憶され、ウインドカラスが一旦停止されてから
上昇された際のウインドモータの回転方向が駆動方向記
憶手段によって記憶された方向と異なるとき禁止手段
は、ウインドモータが再起動されたときから予め定めら
れた時間の間、またはパルス信号発生手段よりのパルス
信号数が予め定められた値を越えるまでの間、負荷検出
手段からのウインドガラスを下降させる反転指令信号の
発生を禁止する制御を行うため、ウインドガラスが下降
中に一旦停止してから上昇されたときに、わずかなマス
ク時間を介してウインドガラスの制御を行うので、誤作
動を起こすことがないという優れた効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパワーウインド制御装置の一実
施例を示す要部構成図である。
【図2】図1に示したパワーウインド制御装置の全体構
成図である。
【図3】図1に示したパワーウインド制御装置における
制御動作を説明するフローチャートである。
【図4】図1に示したパワーウインド制御装置における
制御動作を説明するフローチャートである。
【図5】図1に示したパワーウインド制御装置における
制御動作を説明する他の実施例のフローチャートであ
る。
【図6】図1に示したパワーウインド制御装置における
制御動作を説明する他の実施例のフローチャートであ
る。
【図7】パワーウインド制御装置においてウインドモー
タの出力軸の単位時間当たりの回転数の時間に対する変
化を説明するための図である。
【符号の説明】
1 パワーウインド制御装置 2 スイッチ手段 3 パルス信号発生手段 4 駆動手段 5 負荷検出手段 6 駆動方向記憶手段 7 禁止手段 10 ウインドモータ 30 ウインドガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−165682(JP,A) 特開 平6−55933(JP,A) 実開 平5−96730(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/00 - 15/20 B60J 1/17 H02P 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドガラスを昇降させるウインドモ
    ータと、 前記ウインドモータの回転に同期してパルス信号を発生
    するパルス信号発生手段と、 乗員のオン操作により、ウインドガラスの昇降を指令す
    る指令信号を発生するスイッチ手段と、 前記スイッチ手段の指令信号によってウインドモータを
    駆動する駆動手段と、 前記ウインドガラスの上昇中、ウインドモータの回転速
    度の時間当たり変化量が予め定められた所定値よりも増
    加したとき、ウインドガラスを下降させる反転指令信号
    を前記駆動手段に送給する負荷検出手段とを備えたパワ
    ーウインド制御装置であって、 前記ウインドモータが停止しているとき、停止する以前
    の該ウインドモータの回転方向を記憶する駆動方向記憶
    手段を備え、 前記ウインドモータが再起動された際のウインドモータ
    の回転方向が前記駆動方向記憶手段の記憶方向と異なる
    とき、ウインドモータが再起動されたときから予め定め
    られた時間の間、前記負荷検出手段の反転指令信号の発
    生を禁止する禁止手段を備えていることを特徴とするパ
    ワーウインド制御装置。
  2. 【請求項2】 ウインドガラスを昇降させるウインドモ
    ータと、 前記ウインドモータの回転に同期してパルス信号を発生
    するパルス信号発生手段と、 乗員のオン操作により、ウインドガラスの昇降を指令す
    る指令信号を発生するスイッチ手段と、 前記スイッチ手段の指令信号によってウインドモータを
    駆動する駆動手段と、 前記ウインドガラスの上昇中、ウインドモータの回転速
    度の時間当たり変化量が予め定められた所定値よりも増
    加したとき、ウインドガラスを下降させる反転指令信号
    を前記駆動手段に送給する負荷検出手段とを備えたパワ
    ーウインド制御装置であって、 前記ウインドモータが停止しているとき、停止する以前
    の該ウインドモータの回転方向を記憶する駆動方向記憶
    手段を備え、 前記ウインドモータが再起動された際のウインドモータ
    の回転方向が前記駆動方向記憶手段の記憶方向と異なる
    とき、ウインドモータが再起動されたときから前記パル
    ス信号発生手段よりのパルス信号数が予め定められた値
    を越えるまでの間、前記負荷検出手段の反転指令信号の
    発生を禁止する禁止手段を備えていることを特徴とする
    パワーウインド制御装置。
JP2000115055A 1993-12-22 2000-04-17 パワーウインド制御装置 Expired - Lifetime JP3393487B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000115055A JP3393487B2 (ja) 1993-12-22 2000-04-17 パワーウインド制御装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32504293A JP3324850B2 (ja) 1993-12-22 1993-12-22 パワーウインド装置
JP2000115055A JP3393487B2 (ja) 1993-12-22 2000-04-17 パワーウインド制御装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32504293A Division JP3324850B2 (ja) 1993-12-22 1993-12-22 パワーウインド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000337022A JP2000337022A (ja) 2000-12-05
JP3393487B2 true JP3393487B2 (ja) 2003-04-07

Family

ID=26571700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000115055A Expired - Lifetime JP3393487B2 (ja) 1993-12-22 2000-04-17 パワーウインド制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3393487B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000337022A (ja) 2000-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4131272B2 (ja) 窓開閉制御装置
US20080100241A1 (en) Control device for opening/closing member
JPH05268720A (ja) 電気モータにより駆動されるカバー部材を監視する回路装置
JP2002250176A (ja) 挟み込み検知を行うパワーウインド装置
US5650698A (en) Power window apparatus with a safety device for a motor vehicle
JPH11270230A (ja) パワーウインド装置の挟み込み検知方法
CA2464187C (en) Controlled torque drive for a barrier operator
JP3393487B2 (ja) パワーウインド制御装置
US7122981B2 (en) Method for monitoring the reversing process of electrically actuatable units
JP3578568B2 (ja) 車両用パワーウィンドゥ制御装置
JP3324850B2 (ja) パワーウインド装置
JPH09125815A (ja) パワーウィンドウ駆動制御装置
JP3572360B2 (ja) パワーウインド装置
US4990929A (en) Motor-driven automobile antenna with timer circuit
JP2003336446A (ja) 車両用パワーウインド装置
JP3404834B2 (ja) 車両用パワーウィンドの制御装置
JPH07158338A (ja) 開閉体の開閉制御方法
JP2942120B2 (ja) パワーウインドウ駆動制御装置
EP0320242B1 (en) Motor antenna device for use with vehicules
JPH06311770A (ja) パワーウインド装置のモータ制御方法
JPH07180434A (ja) パワーウインド装置
JPH0595694A (ja) 車両用開閉装置
KR0128959Y1 (ko) 자동차 유리문의 원텃치 스윗치제어장치
JPH07113375A (ja) パワーウィンドウ駆動制御装置
JP3927439B2 (ja) パワーウィンドウの挟み込み検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080131

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080131

Year of fee payment: 5

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080131

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100131

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110131

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110131

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120131

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130131

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140131

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term