JP3393403B2 - 試験片供給装置 - Google Patents

試験片供給装置

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JP3393403B2
JP3393403B2 JP20309898A JP20309898A JP3393403B2 JP 3393403 B2 JP3393403 B2 JP 3393403B2 JP 20309898 A JP20309898 A JP 20309898A JP 20309898 A JP20309898 A JP 20309898A JP 3393403 B2 JP3393403 B2 JP 3393403B2
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    • G01N33/4875Details of handling test elements, e.g. dispensing or storage, not specific to a particular test method
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N35/00029Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor provided with flat sample substrates, e.g. slides
    • G01N2035/00039Transport arrangements specific to flat sample substrates, e.g. pusher blade

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、臨床検査などに
おいて用いられる試験片を1枚ずつ表向けた状態で検査
部に供給する試験片供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、尿検査や血液検査などにおいて用
いられる試験片は、周知の如く、その表面に異種多数の
試薬パッドを接合して細長い短片状とされている。
【0003】このような試験片を用いて自動的に検査を
行う装置には、多数採取された検体に対して未使用の試
験片を1枚ずつ浸漬させ、所定の反応時間の経過後、各
試験片ごとに試薬パッドを測光することにより検査結果
を得る連続検査装置があり、この種の連続検査装置に
は、試験片を1枚ずつ表向けた状態で検査部に供給する
ための試験片供給装置が備えられている。なお、試験片
の表とは、通常、試薬パッドが接合された片面をいう。
【0004】たとえば、従来の試験片供給装置には、特
開昭61−91571号公報に示されているように、試
験片1枚分に合致した縦長状の溝をスライドベースの表
面に形成し、多数の試験片を投入しておく投入部の底部
を開口させた状態で、その投入部の底部に上記スライド
ベースを配置した構造のものがある。このような試験片
供給装置では、スライドベースがスライド移動すると、
そのスライドベースの上に積み重なった多数の試験片が
投入部の側壁に突き当たり、スライドベースの溝に嵌め
込まれた1枚の試験片のみが投入部の外に引き出され
る。この際、溝に嵌め込まれた試験片が表向きかまたは
裏向きかセンサによって検出されており、裏向きの場合
は、スライドベースの側方に設けられた反転レバーが作
動することで、裏向きの試験片が反転レバーに接触して
ひっくり返される。そうして投入部から1枚ずつ表向き
とされた状態で引き出された試験片は、最終的にアーム
に挟み取られて検査部へと搬送されるものとされてい
る。
【0005】また、他の試験片供給装置には、特公平6
−99018号公報に示されているように、試験片1枚
分に合致した縦長状の溝を各ドラムの外周表面に形成
し、各ドラムを上下方向に並べて配置した状態で、各ド
ラムの回転に伴って溝から滑り落ちる試験片を最終的に
スライドベースで受け止める構造のものもある。このよ
うな試験片供給装置では、各ドラムを経由して1枚ずつ
試験片が送られるとともに、その試験片がスライドベー
スにて受け止められる直前、表向きかまたは裏向きかセ
ンサによって検出される。そして、最終段のドラムとス
ライドベースとの間に設けられたデフレクタがセンサの
検出結果に応じた方向に揺動することで、そのデフレク
タによって試験片が方向転換されつつ表向きの状態でス
ライドベース上に載置されている。
【0006】さらに、他の試験片供給装置には、特開平
7−306206号公報に示されているように、ドラム
内部を多数の試験片を投入しておく投入部とし、そのド
ラムの外周面に試験片1枚分が通過するだけの貫通口を
形成し、ドラムの回転に伴って貫通口が下方に向けて位
置した状態で、その貫通口から降下する試験片をスライ
ドベースで受け止める構造のものもある。このような試
験片供給装置では、スライドベースの表面に試験片1枚
分に合致した縦長状の溝が形成されており、ドラムから
貫通口を介して降下した試験片がスライドベース上の溝
に嵌入される。そして、スライドベースのスライド移動
とともに溝がセンサの位置まで移動し、そのセンサによ
って溝内の試験片が表向きか裏向きか検出される。続い
て、センサによる検出結果が裏向きの場合、試験片を反
転させる所定の位置までスライドベースが後退し、その
位置にて試験片の取っ手部が回転可能な割り溝部材に挟
み込まれた状態とされる。最終的に、割り溝部材が回転
することによって試験片全体が反転させられ、その後、
表向きの状態とされた試験片がスライドベースの移動に
伴って所定の位置まで移動させられる。
【0007】特に、試験片を反転させる機構について
は、各種の形態のものが鋭意研究されており、本願出願
人によるところの上記特開昭61−91571号公報に
示される装置を改良したものでは、試験片が当接する反
転レバーの一部形状を円弧状とし、スライドベースの移
動に伴ってその円弧状の部分に試験片を押し当てること
で、試験片がひっくり返るように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のい
ずれの試験片供給装置においても、水平にスライド移動
するスライドベースが備えられており、そのため装置内
にスライド移動分のスペースを設けなければならないの
で、装置全体の構造が大きくなってしまうという問題が
あった。このようなスライドベースを備えたことによる
内部スペースの問題は、試験片の反転機構を必備するこ
とにも起因しており、そのような反転機構を備えた上で
装置全体を小型化することが強く要望されていた。
【0009】特に、特公平6−99018号公報に示さ
れる試験片供給装置では、スライドベースの上部にドラ
ムを上下方向に多数列にわたって配置した構造とされて
いるが、最上段のドラムにより試験片を移送する時点
で、複数枚の試験片から1枚の試験片のみを確実に次の
ドラムに移送させることができず、しかも、試験片を反
転させるために相当複雑な構造で大型のものが採用され
ていた。
【0010】また、本願出願人によるところの特開昭6
1−91571号公報に示される装置や、その反転レバ
ーを改良した装置では、スライドベースの移動に伴って
試験片を他の部材に接触させる結果、その試験片が溝か
ら一旦浮上しながらひっくり返されるので、試験片に反
りがあったり、試薬パッドが一部剥がれた状態であった
りすると、ひっくり返された後の試験片が再び溝に収ま
らないことがあり、試験片を確実に反転させることがで
きなかった。
【0011】さらに、特開平7−306206号公報に
示される装置では、スライドベースによる試験片移送中
において試験片の表裏を判別し、裏向きである場合に試
験片を反転させて表向きの状態で送出する試験片反転機
構を、試験片供給装置とは別体で構成しなければならな
いため、装置の構成が複雑となり、装置が大型化すると
いった問題があった。
【0012】本願発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、この分野における試験片の反転機
構として斬新かつシンプルなものを採用し、装置全体の
小型化を図るとともに、裏向きの試験片を1枚ずつ確実
に反転させて供給することができる試験片供給装置を提
供することをその課題とする。
【0013】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0014】すなわち、本願発明により提供される試験
片供給装置は、検査に用いる試験片を多数枚にわたって
投入しておく投入部から、上記試験片を1枚ずつ取り出
して次の検査部に供給する試験片供給装置であって、上
記投入部から1枚ずつ上記試験片を取り出して所定の方
向に送り出す試験片送出機構と、上記試験片送出機構に
より送り出される上記1枚の試験片が、表向きかまたは
裏向きかを検出する表裏検出手段と、 外周入口から外
周出口まで、直径方向に貫通する内部貫通路を有し、
記試験片送出機構により送り出された上記1枚の試験片
を、表向きまたは裏向きの姿勢に保ちながら外周入口か
ら内部貫通路に取り込んで収容保持するとともに、両
向回転自在に軸支されたドラムと、上記ドラムの外周に
隣接して、上記ドラムがその内部貫通路に上記1枚の試
験片を取り込んで収容保持する回転位置をとるときに上
記外周出口を閉鎖しうる断面円弧部を有するベース部材
と、上記表裏検出手段の検出結果に基づいて、上記1枚
の試験片を収容保持したドラムを正方向に回転させて上
記内部貫通路を傾斜姿勢としつつ、上記外周出口を所定
の出路方向に向けて開放させる一方、上記ドラムを逆方
向に回転させて上記内部貫通路を反転させることによ
り、上記外周入口を上記出路方向に向けて開放させるド
ラム反転機構と、を備えることを特徴としている。
【0015】このような構成の試験片供給装置では、多
数枚にわたって投入部に投入された試験片は、試験片送
出機構により1枚ずつ所定の方向に送り出される。そう
して送り出される状態の試験片が表向きか裏向きかが表
裏検出手段により検出される。さらに進んで、試験片
は、表向きまたは裏向きの一定した姿勢でドラムの外周
入口から内部貫通路に取り込まれて収容保持される。こ
の際、ドラムが所定の回転角度を保って静止状態とさ
れ、外周出口がベース部材の断面円弧部によって閉鎖さ
れることから、試験片は、閉鎖された外周出口に対面す
る姿勢で内部貫通路において停止した状態となる。その
後、内部貫通路に試験片を取り込んだ状態のドラムは、
表裏検出手段の検出結果に基づいて、ドラム反転機構に
より正方向または逆方向に回転させられる。つまり、表
裏検出手段により表向きの検出結果が得られた場合、ド
ラム反転機構がドラムを正方向に回転させることで、外
周出口が所定の出路方向に向けて開放されるとともに、
それに応じて内部貫通路が傾斜姿勢となり、その内部貫
通路にて取り込まれた状態の試験片が外周出口から所定
の出路方向に向けて滑り出すこととなる。一方、表裏検
出手段により裏向きの検出結果が得られた場合、ドラム
反転機構がドラムを逆方向に回転させることで、外周入
口が反対の方向に転じて所定の出路方向に向けて開放さ
れるとともに、それに応じて内部貫通路も反転した状態
で傾斜姿勢となり、その内部貫通路にて取り込まれた状
態の試験片が裏返されて表向きの姿勢で外周入口から所
定の出路方向に向けて滑り出すこととなる。
【0016】したがって、本願発明により提供される試
験片供給装置によれば、ドラムの外周面を貫通形成した
内部貫通路に試験片を取り込み、そのドラムを正方向あ
るいは逆方向に回転させることで、1枚の試験片を確実
に表向けて移動させることができるので、そのような内
部貫通路を有する斬新かつシンプルな構造のドラムが試
験片の反転機構として採用され、そのドラムは、定位置
において正方向あるいは逆方向に回転するだけであるこ
とから、そのようなドラムを組み込むだけの内部スペー
スを装置内に確保して装置全体の小型化を図ることがで
きる。
【0017】なお、表裏検出手段は、たとえば光学式の
フォトセンサが好適であるが、勿論その他の種類のセン
サであってもよい。
【0018】好ましい実施の形態では、上記ベース部材
は、上記ドラム反転機構により上記ドラムが正方向また
は逆方向に回転された状態において、上記外周出口また
は上記外周入口に横付けする姿勢の出路部を有してい
る。
【0019】このような構成によれば、上記したよう
に、試験片が内部貫通路に取り込まれてドラムが静止し
た状態の場合は、ベース部材の断面円弧部が上記内部貫
通路の外周出口を閉鎖することにより、その外周出口に
おいて試験片を円弧部に当接させて確実に停止した状態
とすることができる一方、正方向または逆方向にドラム
が回転した状態の場合は、外周出口または外周入口が所
定の出路方向に向けて開放されることから、その外周出
口または外周入口を通じて滑り出る試験片を出路部で受
け止めつつ所定の出路方向に導くことができる。
【0020】他の好ましい実施の形態では、上記内部貫
通路の上記外周入口および上記外周出口は、上記試験片
の縦長さに対応して上記ドラムの軸方向に沿って縦長状
に開口されている。
【0021】このような構成によれば、細長い短片状の
試験片をドラムの内部に取り込むために、そのドラムの
軸方向に沿って細長構造の内部貫通路が形成されている
ので、横方向に移動する試験片に対してドラムを平行に
配置し、そのドラムの外周面側方に位置する外周入口か
ら試験片を横にして差し入れることができ、試験片の移
動経路を縦方向に移動する場合に比べて短く構成するこ
とができる。
【0022】また、他の好ましい実施の形態では、上記
試験片送出機構は、上記投入部の開口底部を塞ぐ姿勢で
外周が配置されるとともに、その外周の長手方向に沿っ
て試験片1枚分を嵌め込み可能な縦長状の溝部を有し、
その溝部を所定の方向に移動可能として回転自在に軸支
された円柱状の回転体と、上記回転体に駆動伝達系を介
して回転力を付与する駆動手段と、上記駆動手段からの
回転力に応じて上記回転体が所定の方向に回転する状態
において、上記投入部の開口底部を上記溝部が通り越す
直前の位置に配置され、その溝部に積み重なった試験片
を1枚のみに平坦化する仕切板とを備えている構成とす
ることができる。
【0023】このような構成によれば、投入部に投入さ
れた多数枚の試験片が溝部を含む回転体の外周上に積み
重なった状態となるが、駆動手段からの回転力に応じて
回転体が回転し、それに応じて溝部が投入部の開口底部
を通り越す状態となると、その溝部に積み重なった試験
片が仕切板によって1枚のみに平坦化されるので、さら
に進んで回転体が回転することで、1枚の試験片が溝部
に嵌め込まれた状態で投入部の外部に取り出された状態
となり、その結果、多数枚の試験片から1枚の試験片の
みを確実にドラムに対して送り出すことができる。
【0024】なお、駆動手段は、たとえば電動モータが
好適であるが、勿論その他の回転力を発生するものであ
ってもよい。
【0025】さらに、他の好ましい実施の形態では、上
記ドラム反転機構は、上記駆動手段からの回転力を正回
転あるいは逆回転として上記ドラムに伝達するドラム用
駆動伝達系と、上記表裏検出手段の検出結果に基づい
て、上記ドラム用駆動伝達系を切り換え制御することに
より、上記ドラムを正方向または逆方向に回転させるド
ラム制御手段とを備えている構成とすることができる。
【0026】このような構成によれば、試験片送出機構
の回転体に対して回転力を付与する駆動手段は、ドラム
反転機構のドラム用駆動伝達系を介してドラムにも回転
力を付与し、ドラム用駆動伝達系がドラム制御手段によ
って切り換え制御されることでドラムが正方向または逆
方向に回転するので、試験片送出機構およびドラム反転
機構の各別に駆動手段を設ける必要もなく、一つの駆動
手段を用いて複数の部材の動作が可能となることから、
部品点数の削減とともに装置全体の小型化をより一層図
ることができる。
【0027】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0029】図1は、本願発明にかかる試験片供給装置
の一実施形態として、その外観全体を示した外観斜視図
である。この図に示す試験片供給装置は、尿検査用など
の試験片を連続的に検査するための連続検査装置の一部
を構成するものであって、その連続検査装置において試
験片を1枚ずつ連続して所定の検査部へと供給するため
に設けられたものである。また、試験片は、先述の従来
の技術でも説明したように、片側表面に異種多数の試薬
パッドを接合した細長い短片状のものであり、本実施形
態においても従来と同様のものが用いられるため、その
詳細な図示説明を省略する。
【0030】図1に示すように、試験片供給装置は、台
座1、支柱2、支持部材3a,3b、回転体4、引っか
け部5、試験片検出ブロック6、傾斜カバー7、ドラム
8、ベース部材9、駆動部10、およびドラム制御部を
具備して概略構成されている。なお、ドラム制御部は、
マイクロコンピュータなどにより構成されたものであ
り、機械的な構成、動作を有さないことから、特に図示
することなく後述する。
【0031】台座1および支柱2は、支持部材3a,3
bを設置面より上方に位置させるために用いられる。支
持部材3a,3b、引っかけ部5、および試験片検出ブ
ロック6は、試験片を多数枚にわたって投入しておく投
入部11の周囲側壁を形成している。その投入部11の
開口底部は、回転体4の外周によって塞がれた状態とさ
れる。回転体4は、投入部11から1枚ずつ試験片を取
り出してドラム8へと送り出す試験片送出機構として働
く。試験片検出ブロック6の内部には、図示しないフォ
トセンサが組み込まれており、このセンサによって回転
体4からドラム8へと送り出される1枚の試験片の表裏
が検出される。回転体4からドラム8にかけては、試験
片が滑り落ちながら移動するために、傾斜カバー7とベ
ース部材9により図1に示されない傾斜路が形成されて
いる。駆動部10には、回転体4やドラム8に回転力を
付与するためのモータ10Aが組み込まれている。モー
タ10Aの駆動軸は、一部図示省略したベルトやプーリ
10Ba,10Bbなどの駆動伝達系10Bを介して回
転体4およびドラム8の回転軸に連結されている。この
駆動伝達系10Bについては後述するが、回転体用の駆
動伝達系とドラム用の駆動伝達系とに分かれており、そ
のドラム用駆動伝達系と後述するドラム制御部によりド
ラム反転機構が構成される。
【0032】なお、試験片の本体は、その表裏両面とも
に白色を基調としたものであるが、上記フォトセンサに
よる表裏検出を正確に行うために、その本体表面の試薬
パッドが接合された部分以外の表面部分には、黒色のマ
ークが付されている。
【0033】さらに、細部の構成について図面を参照し
て詳述する。なお、試験片については、適宜符号Aを付
して図示説明する。
【0034】図2は、図1に示す回転体4とその周辺を
拡大して示した拡大斜視図であり、図3は、図1のX−
X断面を示した断面図であって、図1ないし図3に示す
ように、回転体4は、その外観全体が縦長円柱状に形成
されたものであって、外周部4a、回転軸4b、および
スポーク部材4cにより概略構成されている。外周部4
aは、縦長円筒状に形成されており、その長手方向寸法
が試験片の縦長さにほぼ合致している。回転軸4bは、
外周部4aの内部中心に位置された状態でスポーク部材
4cを介して外周部4aの内側面4aaに連結されてい
る。この回転軸4bの両端部が支持部材3a,3bの所
定箇所に開けられた貫通孔に挿入され、回転体4は、支
持部材3a,3bの間に軸支された状態で回転可能とさ
れている。一方、外周部4aの外側面4abには、回転
方向に沿って一周する深溝状の凹部4dが複数列にわた
って形成されている。また、その外側面4abには、回
転方向に直交する長手方向に沿って試験片1枚分を嵌め
込み可能な縦長状の溝部4eが形成されている。なお、
回転体4の回転動作に関連する回転体4と駆動部10と
の関係については、後述の説明に委ねる。
【0035】同じく図1ないし図3に示すように、引っ
かけ部5は、上記回転体4の外側面4ab上部に近接し
て位置され、その両端が支持部材3a,3bに固定され
ている。この引っかけ部5は、長矩形状の本体5aと小
片部材5bにより構成されている。本体5aは、回転体
4の外周部4aとほぼ同等の長手方向寸法を有してお
り、投入部11に投入された試験片の脱落防止のために
設けられている。小片部材5bは、回転体4の外側面4
abに設けられた凹部4dに一部突入した状態で本体5
aに固定されている。
【0036】図1または図3に示すように、試験片検出
ブロック6は、上記引っかけ部5に対して対面配置され
た状態で上記回転体4の外側面4ab上部に近接して位
置され、その両端が支持部材3a,3bに固定されてい
る。特に図3によく示されるように、試験片検出ブロッ
ク6は、フォトセンサ6aが組み込まれた配線基板6
b、配線基板6bの主面を保護する第1のブロック部材
6c、配線基板6bの裏面を保護する第2のブロック部
材6d、および仕切板6eを具備して構成されている。
配線基板6bの主面に設けられたフォトセンサ6aは、
回転体4における外側面4abの溝部4eに嵌め込まれ
た1枚の試験片から反射光を受光し、その反射光量に応
じた受光信号を後述のドラム制御部に出力する。つま
り、溝部4eに嵌め込まれた試験片が表向きの場合、フ
ォトセンサ6aは、試験片の表面にある試薬パッドやマ
ークなどの影響を受け、所定レベルよりも小さいレベル
の受光信号を出力する。一方、試験片が裏向きの場合、
フォトセンサ6aは、全体が白色とされた試験片の裏面
から反射光を受光することにより、所定レベルより大き
いレベルの受光信号を出力する。一方、仕切板6eは、
回転体4の外側面4abにほとんど接する状態で第1の
ブロック部材6cに固定されており、その外側面4ab
と第1のブロック部材6cとの間隙に試験片が巻き込ま
れることがないように設けられている。つまり、図3に
示すように、時計周りとは逆方向に回転体4が回転する
状態において、仕切板6eは、投入部11の開口底部を
回転体4の溝部4eが通り越す直前の位置に配置され、
その溝部4eに積み重なった試験片を1枚のみに平坦化
する。
【0037】図3に示すように、傾斜カバー7は、上記
回転体4の回転に伴って溝部4eから後述するドラム8
へと試験片が落下移動する際の傾斜路12を形成するも
のである。具体的に傾斜カバー7は、後述するドラム8
の上方に位置され、その一部分は、傾斜路12における
斜め上方の側面を形成している。このような傾斜カバー
7は、図1に片側のみが示された補助部材13を介して
支持部材3a,3bに取り付けられている。また、傾斜
カバー7の下部には、後述するドラム8の胴体部分に突
入する姿勢の凸部7aが設けられている。なお、この凸
部7aとドラム8との関係については、後述のドラム8
において説明する。
【0038】図3に示すように、ドラム8は、上記回転
体4の溝部4eから上記傾斜路12を経由して移動して
きた1枚の試験片Aを内部に収容保持し、その後、収容
保持した試験片Aが裏向きの場合に反転させるためのも
のである。ドラム8は、回転体4の長手方向に沿って平
行姿勢とされ、傾斜路12の終端付近に配置されてい
る。このドラム8は、図1に片側のみが示された回転軸
8aを介して補助部材13に軸支されている。このよう
にして試験片Aを内部に取り込むドラム8の胴体部分に
は、図3によく示されるように、外周入口8bから外周
出口8cにかけて直径方向に貫通された内部貫通路8d
が形成されている。
【0039】さらに、図4は、図1に示すドラム8を分
解して示した分解斜視図であり、図5は、図4に示すド
ラム8を一体化して正面から示した平面図であって、こ
れらの図を参照してドラム8について詳細に説明する。
図4および図5に示すように、ドラム8は、その外観全
体が細長円柱状に形成されており、ほぼ同型に2分割さ
れた半円柱状の第1および第2の分割ドラム8A,8B
を有している。これら第1および第2の分割ドラム8
A,8Bを一体化することでドラム8が完成されるが、
第1および第2の分割ドラム8A,8Bは、互いに両端
部のみが接合された状態とされる。特に図5によく示さ
れるように、ドラム8の胴体部分には、一方の外周から
他方の外周へと試験片Aを移動させる内部貫通路8dが
形成されている。この内部貫通路8dは、ドラム8の軸
方向に沿って縦長状に形成されており、試験片Aを横方
向に水平移動できるだけの空間とされている。また、内
部貫通路8dには、上下方向から互いに対峙し合う姿勢
のレール8eが所定の間隔をもって設けられており、こ
れら対峙し合うレール8eの間隔において試験片Aが収
容保持された状態とされる。さらに、ドラム8の胴体部
分外周には、上記回転体4と同様に、回転方向に沿って
一周する深溝状の凹部8fが複数列にわたって形成され
ている。この凹部8fには、上記傾斜カバー7の凸部7
aが突入した状態とされることから、傾斜路12は、途
切れることなくドラム8の内部貫通路8dまで連続した
経路とされている。なお、ドラム8の回転動作に関連す
るドラム8と駆動部10との関係については、後述の説
明に委ねる。
【0040】図3に示すように、ベース部材9は、上記
傾斜路12を形成する傾斜部9aと、傾斜部9aに連続
してドラム8の凹部8fに突入する姿勢の断面円弧部9
bと、円弧部9bに連続してドラム8から放出された試
験片を所定の出路方向へと案内するレール状の出路部9
cとを各部に有している。このベース部材9は、図示さ
れない両端部が図1に示す補助部材13に固定された状
態で支持されている。傾斜部9aの上端部9aaは、上
記回転体4の凹部4dに突入されているとともに、傾斜
部9a全体が傾斜路12における斜め下方の側面を形成
し、しかも、傾斜部9aに連続する断面円弧部9bがド
ラム8の凹部8fに突入されていることから、傾斜路1
2は、途切れることなくドラム8の内部貫通路8dまで
連続した経路とされている。このような傾斜路12を経
由してドラム8の内部貫通路8dに試験片Aが収容保持
される際は、ドラム8が所定の角度を保って静止状態と
され、それにより、内部貫通路8dに続く外周出口8c
が断面円弧部9bに対面して閉鎖状態となる。一方、ド
ラム8が所定の方向に回転された状態では、ドラム8の
外周出口8cまたは外周入口8bが出路部9cに向かっ
て開放された状態となる。つまり、ドラム8が内部貫通
路8dに試験片Aを収容保持した状態から次の状態に移
行すると、その内部貫通路8dが出路部9cに連続して
横付け姿勢となり、それにより、試験片は、内部貫通路
8dから出路部9cへと出路方向に向けて滑り出ること
となる。
【0041】次に、図6は、図1に示す試験片供給装置
をY方向から示した正面図であって、この図を参照して
駆動部10について詳細に説明する。図6に示すよう
に、駆動部10は、回転力を発生するモータ10Aと、
モータ10Aの回転力を回転体4およびドラム8に伝達
するための駆動伝達系10Bを備えている。駆動伝達系
10Bは、第1〜第5のプーリ10Ba,10Bb,1
0Bc,10Bd,10Beを有するとともに、その他
に図示しないベルトやクラッチ機構などを有している。
第1および第2のプーリ10Ba,10Bbは、それぞ
れモータ10Aの駆動軸10Aa、および回転体4の回
転軸4bに固定されており、これら第1および第2のプ
ーリ10Ba,10Bbに図示しない無端ベルトが巻き
懸けられる。このような第1および第2のプーリ10B
a,10Bbや無端ベルトによって回転体用の駆動伝達
系が実現される。一方、第3のプーリ10Bcは、第2
のプーリ10Bbと同軸となる上記回転軸4bに図示し
ないクラッチ機構を介して連結されているとともに、第
4のプーリ10Bdは、支持部材3bに固定された補助
部材14を介して軸支されている。この第3のプーリ1
0Bcは、図示しないクラッチ機構によって正方向また
は逆方向に回転可能、あるいは停止可能とされており、
クラッチ機構は、ドラム制御部からの制御信号に応じて
動作するように構成されている。また、第5のプーリ1
0Beは、ドラム8の回転軸8aに固定されており、こ
れら第3〜第5のプーリ10Bc,10Bd,10Be
に図示しない無端ベルトが巻き懸けられる。このような
第3〜第5のプーリ10Bc,10Bd,10Beや無
端ベルト、クラッチ機構によってドラム用の駆動伝達系
が実現される。つまり、回転体4は、図3に示すよう
に、モータ10Aからの回転力に応じて時計周りとは逆
方向に回転する一方、ドラム8は、ドラム制御部からの
制御信号に応じてクラッチ機構が動作されることによ
り、時計周りの方向またはその逆方向に回転し、あるい
は静止した状態とされる。
【0042】次に、図7は、ドラム制御部の回路ブロッ
クを示したブロック図であって、この図に示すように、
ドラム制御部20は、CPU21、ROM22、RAM
23、EEPROM24、およびインターフェース25
を備え、マイクロコンピュータとして機能するものであ
る。CPU21、ROM22、RAM23、EEPRO
M24、およびインターフェース25は、バス線により
相互に接続されている。バス線には、アドレスバス、デ
ータバス、および制御信号線が含まれる。インターフェ
ース25には、上記フォトセンサ6aが接続されている
とともに、上記クラッチ機構を備えたクラッチ部30が
接続されている。
【0043】要点について図3を適宜参照して簡単に説
明すると、ROM22には、フォトセンサ6aからの受
光信号に基づいてクラッチ部30を制御するためのプロ
グラムが格納されており、CPU21は、そのプログラ
ムに基づいてクラッチ部30に制御信号を送信し、クラ
ッチ機構の動作を制御する。EEPROM24には、フ
ォトセンサ6aの受光信号に対して基準となる所定レベ
ルの基準信号が記憶されている。そして、フォトセンサ
6aからの受光信号が基準信号よりも小さいレベルであ
った場合、すなわち、ドラム8の内部貫通路8dにおけ
る試験片が表向きの場合、CPU21は、クラッチ部3
0に制御信号を送信して図3に示すドラム8を時計周り
の方向にα角度分回転させる。これにより、ドラム8の
外周出口8cがベース部材9の出路部9cに向かって開
放した状態となり、内部貫通路8dにおける試験片が外
周出口8cを通じて出路部9cへと表向きの状態で送り
出される。一方、フォトセンサ6aからの受光信号が基
準信号よりも大きいレベルであった場合、すなわち、ド
ラム8の内部貫通路8dにおける試験片が裏向きの場
合、CPU21は、クラッチ部30に制御信号を送信し
て図3に示すドラム8を時計周りとは逆方向に180度
−α角度分反転させる。これにより、ドラム8の外周入
口8bがベース部材9の出路部9cに向かって逆転して
開放した状態となり、内部貫通路8dにおける試験片が
表向きに反転された状態で外周入口8bを通じて出路部
9cへと送り出される。
【0044】さらに、上記構成を有する試験片供給装置
の動作について、適宜図面を参照して詳細に説明する。
なお、ここでは、試験片を表向きにそろえて供給する装
置について説明するが、本願発明は、表向きの状態で供
給する装置に限ったものではなく、裏向きの状態で供給
する装置としても勿論利用できる。
【0045】まず、図1および図3に示す投入部11に
は、使用者によって多数枚の試験片が表裏に関係なく縦
方向の向きだけが揃えられた状態で投入される。
【0046】そして、図3に示すように、回転体4が時
計周りとは逆方向に回転し始めると、投入部11の最下
層に位置する1枚の試験片が回転体4の溝部4eに嵌め
込まれた状態とされつつ、その試験片が試験片検出ブロ
ック6の方向へと移動していく。
【0047】この際、投入部11に投入された複数枚の
試験片が溝部4eを含む回転体4の外側面4ab上に積
み重なった状態とされているが、その溝部4eが試験片
検出ブロック6との対面位置まで移動してくると、溝部
4eに積み重なった試験片が仕切板6eによって1枚の
みに平坦化されることとなる。
【0048】さらに進んで回転体4が回転することによ
り、溝部4eに嵌め込まれた1枚の試験片は、その溝部
4eと一体となって試験片検出ブロック6を通過する。
この際、試験片検出ブロック6に備えられたフォトセン
サ6aは、溝部4eに嵌め込まれた試験片が表向きの状
態かまたは裏向きの状態かを反射光により検出し、その
検出結果に応じた受光信号をドラム制御部20へと出力
している。
【0049】溝部4eが試験片検出ブロック6を完全に
通過した位置まで回転されると、その溝部4eが傾いた
状態となることから、溝部4eに嵌め込まれた1枚の試
験片が傾斜路12へと滑り落ちる。この際、図3によく
示されるように、ドラム8は、外周入口8bを傾斜路1
2に向かって開放した状態で、しかも外周出口8cをベ
ース部材9の円弧部9bに対面させて閉鎖した状態で静
止している。これにより、傾斜路12へと滑り落ちた試
験片は、その傾斜路12からドラム8の内部貫通路8d
に取り込まれ、表向きまたは裏向きの状態で一旦収容保
持された状態となる。
【0050】その後、フォトセンサ6aからの受光信号
を受けたドラム制御部20は、クラッチ部30のクラッ
チ機構を制御することにより、試験片の表向きまたは裏
向きの状態に応じた適切な方向にドラム8を回転させ
る。つまり、表向きの状態で試験片がドラム8の内部貫
通路8dに収容保持された場合、ドラム8は、図3に示
される状態から、時計周りの方向にα角度分回転するこ
ととなり、内部貫通路8dから外周出口8cを通じて試
験片が表向きの状態で送り出される。一方、裏向きの状
態で試験片が内部貫通路8dに収容保持された場合、ド
ラム8は、図3に示される状態から、時計周りとは逆方
向に180度−α角度分反転することとなり、この場合
においても、内部貫通路8dから逆転された外周入口8
bを通じて試験片が表向きの状態で送り出されることと
なる。すなわち、ドラム8の回転方向が適切に制御され
ることにより、1枚の試験片が確実に表向きとされた状
態でベース部材9の出路部9cへと送り出される。
【0051】このようにして出路部9cへと送り出され
た試験片は、その出路部9cの傾斜に沿って所定の出路
方向に移動して最終的に停止した状態となるとともに、
その位置から図示しないアーム機構などによってつかみ
取られて次の検査部などに移送されることとなる。
【0052】一方、ドラム8が所定の方向に回転するこ
とで、内部貫通路8dにおける試験片が出路部9cへと
送り出された後、そのドラム8は、再びドラム制御部2
0の制御によって逆方向などに回転させられ、図3に示
す元の状態に戻って次の試験片を内部貫通路8dに収容
可能な待機状態となる。
【0053】したがって、上記構成、動作を有する試験
片供給装置によれば、ドラム8の内部貫通路8dに試験
片を取り込み、そのドラム8を時計周りの方向あるいは
その方向とは逆方向に回転させることで、1枚の試験片
を確実に表向けて移動させることができるので、そのよ
うな内部貫通路8dを有する斬新かつシンプルな構造の
ドラム8が試験片の反転機構として採用され、そのドラ
ム8は、定位置において適当な角度をもって一定方向に
回転するだけであることから、そのようなドラム8を組
み込むだけの内部スペースを装置内に確保することで、
従来用いられていたスライドベースを排除して装置全体
の小型化を図ることができる。
【0054】また、投入部11に投入された多数枚の試
験片が溝部4eを含む回転体4の外側面4ab上に積み
重なった状態となるが、回転体4の回転に応じて溝部4
eが試験片検出ブロック6に対して対面する位置にくる
と、その溝部4eに積み重なった試験片が仕切板6eに
よって1枚のみに平坦化されるので、さらに進んで回転
体4が回転することで、1枚の試験片が溝部4eから傾
斜路12に滑り落ちることとなり、その結果、多数枚の
試験片から1枚の試験片のみを確実にドラム8に対して
送り出すことができる。
【0055】さらに、回転体4に対して回転力を付与す
る駆動部10のモータ10Aは、プーリ10Bc,10
Bd,10Beや無端ベルトを介してドラム8にも回転
力を付与し、試験片の表向きまたは裏向きの状態に応じ
てドラム制御部20によりドラム8の回転方向が切り換
えられるので、一つのモータ10Aを用いて回転体4お
よびドラム8を回転させることができ、部品点数の削減
とともに装置全体の小型化をより一層図ることができ
る。
【0056】なお、上記実施形態においては、回転体4
やドラム8に回転力を伝達するために、プーリやベルト
などで駆動伝達系を構成したが、それとは別の形態とし
て、歯車列による駆動伝達系などを介して回転力を伝達
するものであっても勿論良い。この場合においても、ド
ラム8は、クラッチ機構などによって歯車列が適正に切
り換え制御されることで、いずれの方向にも回転可能と
されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる試験片供給装置の一実施形態
として、その外観全体を示した外観斜視図である。
【図2】図1に示す回転体とその周辺を拡大して示した
拡大斜視図である。
【図3】図1のX−X断面を示した断面図である。
【図4】図1に示すドラムを分解して示した分解斜視図
である。
【図5】図4に示すドラムを一体化して正面から示した
平面図である。
【図6】図1に示す試験片供給装置をY方向から示した
正面図である。
【図7】ドラム制御部の回路ブロックを示したブロック
図である。
【符号の説明】
4 回転体 4e 溝部 5 引っかけ部 6 試験片検出ブロック 6a フォトセンサ 6e 仕切板 7 傾斜カバー 8 ドラム 8b 外周入口 8c 外周出口 8d 内部貫通路 9 ベース部材 9b 円弧部 9c 出路部 10 駆動部 10A モータ 10B 駆動伝達系 11 投入部 20 ドラム制御部 A 試験片
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−38143(JP,A) 特開 平7−306206(JP,A) 特開 昭61−91571(JP,A) 特開 昭61−111445(JP,A) 特開 昭59−82216(JP,A) 特開 平8−319019(JP,A) 特開 平7−306207(JP,A) 特公 平6−99018(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/04 B65G 47/14 G01N 1/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査に用いる試験片を多数枚にわたって
    投入しておく投入部から、上記試験片を1枚ずつ取り出
    して次の検査部に供給する試験片供給装置であって、 上記投入部から1枚ずつ上記試験片を取り出して所定の
    方向に送り出す試験片送出機構と、 上記試験片送出機構により送り出される上記1枚の試験
    片が、表向きかまたは裏向きかを検出する表裏検出手段
    と、外周入口から外周出口まで、直径方向に貫通する内部貫
    通路を有し、 上記試験片送出機構により送り出された上
    記1枚の試験片を、表向きまたは裏向きの姿勢に保ちな
    がら外周入口から内部貫通路に取り込んで収容保持する
    とともに、両方向回転自在に軸支されたドラムと、上記ドラムの外周に隣接して、上記ドラムがその内部貫
    通路に上記1枚の試験片を取り込んで収容保持する回転
    位置をとるときに上記外周出口を閉鎖しうる断面円弧部
    を有するベース部材と、 上記表裏検出手段の検出結果に基づいて、上記1枚の試
    験片を収容保持したドラムを正方向に回転させて上記内
    部貫通路を傾斜姿勢としつつ、上記外周出口を所定の出
    路方向に向けて開放させる一方、上記ドラムを逆方向に
    回転させて上記内部貫通路を反転させることにより、上
    記外周入口を上記出路方向に向けて開放させるドラム反
    転機構と、 を備えることを特徴とする試験片供給装置。
  2. 【請求項2】 上記ベース部材はさらに、上記ドラム反
    転機構により上記ドラムが正方向または逆方向に回転さ
    れた状態において、上記外周出口または上記外周入口に
    横付けする姿勢の出路部を有している、請求項1に記載
    の試験片供給装置。
  3. 【請求項3】 上記内部貫通路における上記外周入口お
    よび上記外周出口は、上記試験片の縦長さに対応して上
    記ドラムの軸方向に沿って縦長状に開口されている、請
    求項1または請求項2に記載の試験片供給装置。
  4. 【請求項4】 上記試験片送出機構は、上記投入部の開
    口底部を塞ぐ姿勢で外周が配置されるとともに、その外
    周の長手方向に沿って試験片1枚分を嵌め込み可能な縦
    長状の溝部を有し、その溝部を所定の方向に移動可能と
    して回転自在に軸支された円柱状の回転体と、 上記回転体に駆動伝達系を介して回転力を付与する駆動
    手段と、 上記駆動手段からの回転力に応じて上記回転体が所定の
    方向に回転する状態において、上記投入部の開口底部を
    上記溝部が通り越す直前の位置に配置され、その溝部に
    積み重なった試験片を1枚のみに平坦化する仕切板と、 を備えている、請求項1ないし請求項3いずれかに記載
    の試験片供給装置。
  5. 【請求項5】 上記ドラム反転機構は、 上記駆動手段からの回転力を正回転あるいは逆回転とし
    て上記ドラムに伝達するドラム用駆動伝達系と、 上記表裏検出手段の検出結果に基づいて、上記ドラム用
    駆動伝達系を切り換え制御することにより、上記ドラム
    を正方向または逆方向に回転させるドラム制御手段と、 を備えている、請求項4に記載の試験片供給装置。
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