JP3393123B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3393123B2
JP3393123B2 JP2001071288A JP2001071288A JP3393123B2 JP 3393123 B2 JP3393123 B2 JP 3393123B2 JP 2001071288 A JP2001071288 A JP 2001071288A JP 2001071288 A JP2001071288 A JP 2001071288A JP 3393123 B2 JP3393123 B2 JP 3393123B2
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芳文 清水
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過電流保護回路を
備えたスイッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のスイッチング電源装置の
一例を示す回路図である。この図5に示す従来のスイッ
チング電源装置は、同期整流式フォワード型スイッチン
グ電源装置である。
【0003】入力端子1,2は、入力電圧を印加される
端子である。平滑コンデンサ3は、入力電圧を平滑する
コンデンサである。トランス5は、電力変換をするもの
である。MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Fi
eld Effect Transistor)4は、トランス5の一次側に
直列に接続された半導体素子である。
【0004】抵抗35は、トランス5の一次側の電流を
検出し、その電流値に対応する値の電圧信号を両端に生
成する電流検出回路である。
【0005】なお、平滑コンデンサ3、MOSFET
4、トランス5の一次巻線および抵抗35は一次側駆動
回路を構成する。
【0006】MOSFET6は、整流用の半導体素子で
あり、MOSFET7は、還流用の半導体素子である。
【0007】チョークコイル8は、トランス5の二次巻
線に直列に接続され、出力電圧の交流成分を抑制する素
子である。出力コンデンサ9は、出力端子10,11に
並列に接続され、出力電圧の交流成分を抑制する素子で
ある。出力端子10,11は、出力電圧を取り出すため
の端子である。
【0008】制御回路14は、出力端子10,11にお
ける出力電圧に応じた制御パルス信号を生成し、この制
御パルス信号でMOSFET4を制御するものである。
【0009】この制御回路14において、誤差検出回路
21は、出力端子10,11における出力電圧と所定の
定格出力電圧との誤差を検出するものである。
【0010】また、フォトカプラ22は、フォトダイオ
ード22aとフォトトランジスタ22bとを有し、入力
側と出力側とを電気的に絶縁しつつ、信号を伝達するも
のである。このフォトカプラ22のフォトダイオード2
2aは誤差検出回路21に接続され、出力側のフォトト
ランジスタ22bのコレクタは電源+Vccに接続さ
れ、出力側のフォトトランジスタ22bのエミッタは抵
抗23の一端に接続される。
【0011】さらに、抵抗23は、一端をフォトカプラ
22におけるフォトトランジスタ22bのエミッタに接
続され、他端を接地された抵抗であり、抵抗24は、フ
ォトトランジスタ22bに並列に接続された抵抗であ
る。
【0012】ソフトスタート回路60は、装置起動時に
ソフトスタートを実行するための回路である。
【0013】ソフトスタート回路60において、抵抗2
5は、一端を電源+Vccに接続され、他端を抵抗26
に接続された抵抗であり、抵抗26は、一端を抵抗25
に接続され、他端を接地された抵抗である。また、抵抗
25と抵抗26との接続点には、コンパレータ33の第
1の入力端子が接続される。
【0014】また、コンデンサ27は、一端を電源+V
ccに接続され、他端を抵抗28に接続されたコンデン
サであり、抵抗28は、一端を抵抗25と抵抗26との
接続点に接続され、他端をコンデンサ27に接続された
抵抗である。
【0015】三角波発生器32は、所定の周波数の三角
波信号を発生する装置である。
【0016】コンパレータ33は、3つの入力端子を有
し、第1の入力端子への入力電圧と第2の入力端子への
入力電圧の和から第3の入力端子への入力電圧を減算し
た電圧値が正である場合には、所定のハイレベル(通
常、電源電位)の出力電圧を出力し、そうでない場合に
は、所定のローレベル(通常、接地電位)の出力電圧を
出力する回路である。
【0017】なお、コンパレータ33の第1の入力端子
は、抵抗25と抵抗26との接続点に接続され、第2の
入力端子は、抵抗23と抵抗24との接続点、並びにフ
ォトカプラ22のフォトトランジスタ22bのエミッタ
に接続され、第3の入力端子は、三角波発生器32に接
続される。
【0018】トライステートバッファ31は、過電流保
護回路34からの入力電圧がローレベルである場合に
は、コンパレータ33の出力をそのまま出力し、過電流
保護回路34からの入力レベルがハイレベルである場合
には、出力電圧を不定とする回路である。
【0019】このように制御回路14は、誤差検出回路
21、フォトカプラ22、抵抗23,24、ソフトスタ
ート回路60、三角波発生器32、コンパレータ33お
よびトライステートバッファ31で構成される。
【0020】過電流保護回路34は、抵抗35からの電
圧信号の電圧値が所定の閾値以上である場合にハイレベ
ルの出力信号をトライステートバッファ31に入力して
制御パルス信号のMOSFETへの供給を停止して、制
御パルス信号のデューティー比を低下させる回路であ
る。
【0021】この過電流保護回路34において、抵抗3
6は、一端を抵抗35に接続され、他端をコンデンサ3
7に接続された抵抗であり、コンデンサ37は、一端を
抵抗36に接続され、他端を接地されたコンデンサであ
る。なお、この抵抗36およびコンデンサ37はノイズ
抑制のための積分回路を構成する。
【0022】基準電圧源39は、負側端子を接地され、
正側端子をコンパレータ38に接続され、通常運転時に
抵抗35から得られる電圧値より高く、かつ過電流発生
時に抵抗35から得られる電圧値より低い所定の閾値電
圧Vtを発生する電源である。
【0023】コンパレータ38は、第1の入力端子を抵
抗36とコンデンサ37との接続点に接続され、第2の
入力端子を基準電圧源39の正側端子に接続され、第1
の入力端子への入力電圧から第2の入力端子への入力電
圧を減算した電圧値が正である場合には、所定のハイレ
ベル(通常、電源電位)の出力電圧を出力し、そうでな
い場合には、所定のローレベル(通常、接地電位)の出
力電圧を出力する回路である。なお、コンパレータ38
の出力電圧は、トライステートバッファ31に入力され
る。
【0024】なお、トランス5の二次巻線、MOSFE
T6,7、チョークコイル8、出力コンデンサ9および
制御回路14は、二次側出力回路を構成する。
【0025】次に、上記従来のスイッチング電源装置の
動作について説明する。
【0026】まず、正常運転時における動作について説
明する。
【0027】正常運転時においては、入力端子1,2に
印加された入力信号が、MOSFET4のスイッチング
動作によりパルスとしてトランス5の一次巻線に印加さ
れる。それにより、トランス5の二次巻線には、一次巻
線に印加された電圧に応じた電圧が発生し、MOSFE
T6,7により整流され、チョークコイル8および出力
コンデンサ9により平滑され、整流、平滑後の二次側電
圧が出力電圧として出力端子10,11に印加される。
【0028】そして、出力端子10,11に印加された
出力電圧は、制御回路14の誤差検出回路21により検
出され、その電圧とその定格出力電圧との誤差に対応す
る電圧(以下、誤差電圧という)が、フォトカプラ22
および抵抗23,24により、コンパレータ33の第2
の入力端子に印加される。
【0029】また、正常運転時では、コンパレータ33
の第1の入力端子には、電源電圧+Vccを抵抗25お
よび抵抗26で分圧して得られた電圧が印加される。ま
た、コンパレータ33の第3の入力端子には、三角波発
生器32により発生された三角波信号が印加される。
【0030】そしてコンパレータ33が、抵抗25およ
び抵抗26で分圧して得られた電圧および誤差電圧との
和から三角波信号の電圧値を減算した電圧値が正である
場合には、出力電圧をハイレベルとし、そうでない場合
には、ローレベルとする。これにより、MOSFET4
を制御するための制御パルス信号が三角波信号の周波数
と同一周波数で、かつ出力電圧に応じたデューティー比
で得られる。
【0031】このようにして得られた制御パルス信号
は、正常運転時では、トライステートバッファ31を介
してMOSFET4に入力され、その制御パルス信号の
電圧レベルに応じてMOSFET4がスイッチング動作
をする。
【0032】したがって、誤差電圧が正であると、出力
電圧がハイレベルである時間を減少させ(すなわち、制
御パルス信号のパルス幅を狭くし)、MOSFET4が
オン状態である時間を短くし、逆に、誤差電圧が負であ
ると、出力電圧がハイレベルである時間を増加させ(す
なわち、制御パルス信号のパルス幅を広くし)、MOS
FET4がオン状態である時間を長くして、MOSFE
T4がPWM制御される。これにより、出力端子10,
11における出力電圧が定格出力電圧に近づくように制
御される。
【0033】次に、装置の起動時における動作について
説明する。
【0034】装置を起動すると、電源+Vccの電圧が
ゼロから所定の電圧+Vccに変化する。このとき、コ
ンパレータ33の第1の入力端子への入力電圧、すなわ
ち抵抗25と抵抗26との間の接続点の電圧は、抵抗2
5,26,28の抵抗値およびコンデンサ27の静電容
量値で決まる時定数に基づいてゼロから徐々に増加して
いき、定常状態に至ると、抵抗25および抵抗26によ
り電圧+Vccを分圧した電圧値になる。
【0035】したがって、起動時から時間が経過するに
つれ、コンパレータ33の第1の入力端子への入力電圧
が増加していく。これにより、コンパレータ33の出力
電圧がハイレベルである時間が徐々に増加していき、制
御パルス信号のパルス幅が徐々に広くなっていく。これ
によりソフトスタート回路60でソフトスタートが実現
される。
【0036】最後に、過電流が発生したときの動作につ
いて説明する。
【0037】出力電圧が低下していくと(すなわち出力
電流が多くなると)、上述のように、制御回路14によ
り出力電圧が定格になるように制御され、制御パルス信
号のパルス幅が狭くなっていくが、過電流が生じた場
合、制御回路14ではパルス幅の調整が困難になる。
【0038】そこで、過電流発生時には、過電流保護回
路34により、MOSFET4をオフ状態にする。
【0039】過電流保護回路34では、抵抗35の一端
の電位を、抵抗36およびコンデンサ37からなる積分
回路を介してコンパレータ38が監視している。そし
て、一次側の電流が増加し、抵抗35の一端の電位が電
圧Vtを超えると、コンパレータ38は、トライステー
トバッファ31にハイレベルの信号を供給し、MOSF
ET4への制御パルス信号の供給を停止させる。
【0040】これにより、MOSFET4は、一次側の
電流が一定量以上になると、オフ状態になり、一次側の
電流ひいては二次側の電流が低下し、過電流が解消され
る。
【0041】このとき、抵抗36およびコンデンサ37
からなる積分回路は、高周波のノイズを抑制し、コンパ
レータ38の誤動作を抑制している。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、過電流
保護回路34では、抵抗36およびコンデンサ37で構
成される積分回路による応答の遅れに起因して、コンパ
レータ38による過電流の検出動作に遅れが生じる。
【0043】すなわち、抵抗35で検出された電圧信号
が例えば図6に示すようであると、抵抗36およびコン
デンサ37で構成される積分回路の遅れ特性に起因し
て、過電流発生時に瞬時に本来の一次側電流値に対応す
る電圧値がコンパレータ38において得られず、それか
ら時間tdの経過後にコンパレータ38への入力電圧が
基準電圧Vtに達し、過電流保護回路34によるMOS
FET4の制御が時間tdだけ遅れることになる。
【0044】このような過電流の検出に遅れがあるた
め、制御パルス信号のパルス幅を十分に狭くして過電流
を抑制することが困難であり、従来のスイッチング電源
装置の垂下特性(過電流時の出力電圧−出力電流特性)
は、図7に実線で示すようになり、出力端子10,11
における出力電圧が低下すると、出力電流が大きくな
る。なお、そのような遅れのない場合には、垂下特性は
例えば点線のようになる。
【0045】図7に示すように従来のスイッチング電源
装置では、負荷短絡時などにおいて出力電圧が低下する
と、出力電流が大きくなるため、スイッチング用の半導
体素子(図5では、MOSFET4,6,7)を破損す
るおそれがある。
【0046】特に、図5に示すように二次側出力回路の
同期整流器がMOSFETで構成されている場合には、
MOSFETではソースドレイン間のインピーダンスが
低いため、負荷短絡時の導通電流が大きくなり破損する
おそれが高い。
【0047】すなわち、負荷短絡などに起因する過電流
により装置における半導体素子が破損する可能性がある
という問題がある。
【0048】本発明は、上記のような課題を鑑みてなさ
れたものであり、過電流による半導体素子の破損を防止
できるスイッチング電源装置を得ることを目的とする。
【0049】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のスイッチング電源装置は、トランスと、
そのトランスの一次側に接続された半導体素子と、装置
の出力電圧に応じた制御パルス信号を生成し、この制御
パルス信号で半導体素子を制御する制御回路と、そのト
ランスの一次側の電流を検出し、その電流値に対応する
値の電圧信号を生成する電流検出回路と、その電圧信号
の高周波ノイズを抑制する積分回路と、その電圧信号の
電圧値が所定の第1の閾値以上である場合に制御パルス
信号のデューティー比を低下させる過電流保護回路と、
その電圧信号の立ち上がりエッジの電圧値が第1の閾値
より低い所定の第2の閾値以上である場合に、その電圧
信号の立ち上がりエッジの電圧値を増加させるレベルシ
フト回路とを備えている。
【0050】このスイッチング電源装置を利用すると、
過電流が発生しても瞬時に一次側電流および出力電流が
抑制され、過電流による半導体素子の破損を防止するこ
とができる。
【0051】さらに、本発明のスイッチング電源装置
は、上記各発明のスイッチング電源装置に加え、レベル
シフト回路が、電流検出回路により生成された電圧信号
の立ち上がりエッジの電圧値が第2の閾値以上である場
合に、所定の時間だけ、その電圧信号の電圧値を第1の
閾値以上に保つようにしたものである。
【0052】このスイッチング電源装置を利用すると、
その所定の時間だけ半導体素子の動作が停止し、過電流
による半導体素子の破損を防止することができる。
【0053】さらに、本発明のスイッチング電源装置
は、上記各発明のスイッチング電源装置に加え、電流検
出回路により生成された電圧信号と第2の閾値とを比較
するコンパレータと、このコンパレータの出力値を最大
値として所定の時定数で減衰していく電圧を電圧信号と
する電圧保持回路とをレベルシフト回路に有するもので
ある。
【0054】このスイッチング電源装置を利用すると、
その所定の時間だけ半導体素子の動作が停止し、過電流
による半導体素子の破損を防止することができる。
【0055】さらに、本発明のスイッチング電源装置
は、上記各発明のスイッチング電源装置に加え、レベル
シフト回路により電圧信号の立ち上がりエッジの電圧値
が第1の閾値以上にレベルシフトされた場合に、ソフト
スタートを開始するソフトスタート制御回路をさらに備
えている。
【0056】このスイッチング電源装置を利用すると、
過電流が発生した場合に正常運転に復帰する際にもソフ
トスタートを実行することができ、起動時の過電流によ
る半導体素子の破損を防止することができる。
【0057】さらに、本発明のスイッチング電源装置
は、上記各発明のスイッチング電源装置に加え、出力電
圧の誤差を検出する誤差検出回路と、電源投入時に所定
の時定数で所定の電圧値まで電圧を増加させていくソフ
トスタート回路と、所定の周波数の三角波を発生する三
角波発生器と、誤差検出回路により検出された誤差に対
応する電圧値、ソフトスタート回路の電圧および三角波
発生器により発生された三角波を比較するコンパレータ
とを制御回路に有し、ソフトスタート制御回路が、レベ
ルシフト回路により電圧信号の立ち上がりエッジの電圧
値が第1の閾値以上にレベルシフトされた場合に、ソフ
トスタート回路を制御してソフトスタートをするように
したものである。
【0058】このスイッチング電源装置を利用すると、
起動時に使用するソフトスタート回路を利用して、過電
流が発生した場合に正常運転に復帰する際にもソフトス
タートを実行することができ、起動時の過電流による半
導体素子の破損を防止することができる。
【0059】さらに、本発明のスイッチング電源装置
は、上記各発明のスイッチング電源装置に加え、ソフト
スタート回路がコンデンサおよび抵抗で構成され、ソフ
トスタート制御回路が、ソフトスタート回路のコンデン
サの蓄積電荷を放電させてソフトスタートを開始するよ
うにしたものである。
【0060】このスイッチング電源装置を利用すると、
簡単な回路構成でソフトスタート制御回路を実現するこ
とができる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明の実施
の形態を説明する。
【0062】図1は、本発明の実施の形態に係るスイッ
チング電源装置の構成を示すブロック図である。このス
イッチング電源装置は、同期整流式フォワード型スイッ
チング電源装置である。
【0063】入力端子1,2は、入力電圧を印加される
端子である。平滑コンデンサ3は、入力電圧を平滑する
コンデンサである。トランス5は、電力変換をするもの
である。MOSFET4は、トランス5の一次側に直列
に接続された半導体素子である。なお、MOSFET4
の代わりに他の半導体素子を使用するようにしてもよ
い。
【0064】抵抗35は、トランス5の一次側の電流を
検出し、その電流値に対応する値の電圧信号を両端に生
成する電流検出回路である。
【0065】なお、平滑コンデンサ3、MOSFET
4、トランス5の一次巻線および電流検出抵抗35は一
次側駆動回路を構成する。
【0066】MOSFET6は、整流用の半導体素子で
あり、MOSFET7は、還流用の半導体素子である。
【0067】チョークコイル8は、トランス5の二次巻
線に直列に接続され、出力電圧の交流成分を抑制する素
子である。出力コンデンサ9は、出力端子10,11に
並列に接続され、出力電圧の交流成分を抑制する素子で
ある。出力端子10,11は、出力電圧を取り出すため
の端子である。
【0068】制御回路14は、出力端子10,11にお
ける出力電圧に応じた制御パルス信号を生成し、この制
御パルス信号でMOSFET4を制御するものである。
【0069】この制御回路14において、誤差検出回路
21は、出力端子10,11における出力電圧と所定の
定格出力電圧との誤差を検出するものである。
【0070】また、フォトカプラ22は、フォトダイオ
ード22aとフォトトランジスタ22bとを有し、入力
側と出力側とを電気的に絶縁しつつ、信号を伝達するも
のである。このフォトカプラ22のフォトダイオード2
2aは誤差検出回路21に接続され、出力側のフォトト
ランジスタ22bのコレクタは電源+Vccに接続さ
れ、出力側のフォトトランジスタ22bのエミッタは抵
抗23の一端に接続される。
【0071】さらに、抵抗23は、一端をフォトカプラ
22におけるフォトトランジスタ22bのエミッタに接
続され、他端を接地された抵抗であり、抵抗24は、フ
ォトトランジスタ22bに並列に接続された抵抗であ
る。
【0072】ソフトスタート回路60は、装置起動時、
および過電流が発生した後に正常運転状態へ復帰する際
にソフトスタートを実行するための回路である。
【0073】ソフトスタート回路60において、抵抗2
5は、一端を電源+Vccに接続され、他端を抵抗26
に接続された抵抗であり、抵抗26は、一端を抵抗25
に接続され、他端を接地された抵抗である。また、抵抗
25と抵抗26との接続点には、コンパレータ33の第
1の入力端子が接続される。
【0074】また、コンデンサ27は、一端を電源+V
ccに接続され、他端を抵抗28に接続されたコンデン
サであり、抵抗28は、一端を抵抗25と抵抗26との
接続点に接続され、他端をコンデンサ27に接続された
抵抗である。
【0075】三角波発生器32は、制御パルス信号の基
礎となる信号として所定の周波数の三角波信号を発生す
る装置である。
【0076】コンパレータ33は、3つの入力端子を有
し、第1の入力端子への入力電圧と第2の入力端子への
入力電圧の和から第3の入力端子への入力電圧を減算し
た電圧値が正である場合には、所定のハイレベル(通
常、電源電位)の出力電圧を出力し、そうでない場合に
は、所定のローレベル(通常、接地電位)の出力電圧を
出力する回路である。
【0077】なお、コンパレータ33の第1の入力端子
は、抵抗25と抵抗26との接続点に接続され、第2の
入力端子は、抵抗23と抵抗24との接続点、並びにフ
ォトカプラ22のフォトトランジスタ22bのエミッタ
に接続され、第3の入力端子は、三角波発生器32に接
続される。
【0078】トライステートバッファ31は、過電流保
護回路34からの入力電圧がローレベルである場合に
は、コンパレータ33の出力をそのまま出力し、過電流
保護回路34からの入力レベルがハイレベルである場合
には、出力電圧を不定とする回路である。
【0079】このように制御回路14は、誤差検出回路
21、フォトカプラ22、抵抗23,24、ソフトスタ
ート回路60、三角波発生器32、コンパレータ33お
よびトライステートバッファ31で構成される。
【0080】過電流保護回路34は、この回路への入力
電圧が第1の閾値Vt以上である場合にハイレベルの出
力信号をトライステートバッファ31に入力して制御パ
ルス信号のMOSFET4への供給を停止して、制御パ
ルス信号のデューティー比を低下させる回路である。
【0081】この過電流保護回路34において、抵抗3
6は、抵抗35の一端とコンデンサ37とを接続する抵
抗であり、コンデンサ37は、抵抗36と接地点とを接
続するコンデンサである。なお、この抵抗36およびコ
ンデンサ37は、高周波ノイズを抑制する積分回路を構
成する。
【0082】また、基準電圧源39は、負側端子を接地
され、正側端子をコンパレータ38に接続され、通常運
転時に抵抗35から得られる電圧値より高く、かつ過電
流発生時に抵抗35から得られる電圧値より低い基準電
圧Vt(第1の閾値)を発生する電源である。
【0083】さらに、コンパレータ38は、第1の入力
端子を抵抗36とコンデンサ37との接続点に接続さ
れ、第2の入力端子を基準電圧源39の正側端子に接続
され、第1の入力端子への入力電圧から第2の入力端子
への入力電圧を減算した電圧値が正である場合には、所
定のハイレベル(通常、電源電位)の出力電圧を出力
し、そうでない場合には、所定のローレベル(通常、接
地電位)の出力電圧を出力する回路である。なお、コン
パレータ38の出力電圧は、トライステートバッファ3
1に入力される。
【0084】レベルシフト回路40は、抵抗35で検出
され積分回路(抵抗36、コンデンサ37)を介して供
給された電圧信号の立ち上がりエッジの電圧値が第2の
閾値Vt2以上である場合に、その電圧信号の立ち上が
りエッジの電圧値を増加させる回路である。
【0085】図2は、図1におけるレベルシフト回路4
0の構成例を示す回路図である。
【0086】図2に示すレベルシフト回路40におい
て、抵抗42は、一端を抵抗35に接続され、他端をコ
ンパレータ45の第1の入力端子に接続された抵抗であ
る。抵抗43は、一端をコンパレータ45に接続され、
他端を接地された抵抗である。
【0087】基準電圧源44は、所定の基準電圧VRを
発生する電源である。なお、所定の基準電圧VRは、基
準電圧VRに抵抗42,43による分圧率の逆数を乗じ
た値(第2の閾値)が基準電圧(第1の閾値)Vtより
低くなるように設定される。
【0088】コンパレータ45は、第1の入力端子を抵
抗42,43の接続点に接続され、第2の入力端子を基
準電圧源44に接続され、第1の入力端子への入力電圧
から第2の入力端子への入力電圧を減算した電圧値が正
である場合には、所定のハイレベル(通常、電源電位)
の出力電圧を出力し、そうでない場合には、所定のロー
レベル(通常、接地電位)の出力電圧を出力する回路で
ある。
【0089】電圧保持回路50は、コンパレータ45の
出力値がハイレベルである時点から所定の時間Tだけ、
第1の閾値Vt以上の電圧を出力する回路である。
【0090】この電圧保持回路50において、抵抗46
は、一端をコンパレータ45の出力端子に接続され、他
端を抵抗36の第1の入力端子に接続された抵抗であ
る。抵抗48は、一端を抵抗46に接続され、他端を接
地された抵抗である。コンデンサ49は、一端を抵抗4
6に接続され、他端を接地されたコンデンサである。ま
た、ダイオード47は、アノードをコンパレータ45の
出力端子に接続され、カソードを抵抗46,48および
コンデンサ49に接続されたダイオードである。
【0091】ソフトスタート制御回路19は、過電流が
発生した場合に正常運転状態に復帰する際にソフトスタ
ートを行うように、抵抗25,26,28およびコンデ
ンサ27によるソフトスタート回路を制御する回路であ
る。
【0092】ソフトスタート制御回路19において、N
PN型トランジスタ41は、エミッタを接地され、ベー
スをレベルシフト回路40に接続され、コレクタをPN
P型トランジスタ30のベースに接続される。また、P
NP型トランジスタ30は、エミッタをコンデンサ27
の一端に接続され、ベースをNPN型トランジスタ41
のコレクタに接続され、コレクタをコンデンサ27の他
端に接続される。
【0093】なお、トランス5の二次巻線、MOSFE
T6,7、チョークコイル8、出力コンデンサ9および
制御回路14は、二次側出力回路を構成する。
【0094】次に上記装置の動作について説明する。
【0095】まず、正常運転時における動作について説
明する。
【0096】正常運転時においては、入力端子1,2に
印加された入力信号が、MOSFET4のスイッチング
動作によりパルスとしてトランス5の一次巻線に印加さ
れる。それにより、トランス5の二次巻線には、一次巻
線に印加された電圧に応じた電圧が発生し、MOSFE
T6,7により整流され、チョークコイル8および出力
コンデンサ9により平滑され、整流、平滑後の二次側電
圧が出力電圧として出力端子10,11に印加される。
【0097】そして、出力端子10,11に印加された
出力電圧は、制御回路14の誤差検出回路21により検
出され、その電圧とその定格出力電圧との誤差に対応す
る電圧(以下、誤差電圧という)が、フォトカプラ22
および抵抗23,24により、コンパレータ33の第2
の入力端子に印加される。
【0098】また、正常運転時では、コンパレータ33
の第1の入力端子には、電源電圧+Vccを抵抗25お
よび抵抗26で分圧して得られた電圧が印加される。ま
た、コンパレータ33の第3の入力端子には、三角波発
生器32により発生された三角波信号が印加される。
【0099】そしてコンパレータ33が、抵抗25およ
び抵抗26で分圧して得られた電圧および誤差電圧との
和から三角波信号の電圧値を減算した電圧値が正である
場合には、出力電圧をハイレベルとし、そうでない場合
には、ローレベルとする。これにより、MOSFET4
を制御するための制御パルス信号が三角波信号の周波数
と同一周波数で、かつ出力電圧に応じたデューティー比
で得られる。
【0100】このようにして得られた制御パルス信号
は、正常運転時では、トライステートバッファ31を介
してMOSFET4に入力され、その制御パルス信号の
電圧レベルに応じてMOSFET4がスイッチング動作
をする。
【0101】したがって、誤差電圧が正であると、出力
電圧がハイレベルである時間を減少させ(すなわち、制
御パルス信号のパルス幅を狭くし)、MOSFET4が
オン状態である時間を短くし、逆に、誤差電圧が負であ
ると、出力電圧がハイレベルである時間を増加させ(す
なわち、制御パルス信号のパルス幅をが広くし)、MO
SFET4がオン状態である時間を長くして、MOSF
ET4がPWM制御される。これにより、出力端子1
0,11における出力電圧が定格出力電圧に近づくよう
に制御される。
【0102】次に、装置の起動時における動作について
説明する。
【0103】装置を起動すると、電源+Vccの電圧が
ゼロから所定の電圧+Vccに変化する。このとき、コ
ンパレータ33の第1の入力端子への入力電圧、すなわ
ち抵抗25と抵抗26との間の接続点の電圧は、抵抗2
5,26,28の抵抗値およびコンデンサ27の静電容
量値で決まる時定数に基づいてゼロから徐々に増加して
いき、定常状態に至ると、抵抗25および抵抗26によ
り電圧+Vccを分圧した電圧値になる。すなわち、ソ
フトスタート回路60では、抵抗25,26,28およ
びコンデンサ27による所定の時定数で所定の電圧値ま
でコンパレータ33の第1の入力端子への入力電圧を増
加させていく。
【0104】したがって、起動時から時間が経過するに
つれ、コンパレータ33の第1の入力端子への入力電圧
が増加していく。これにより、コンパレータ33の出力
電圧がハイレベルである時間が徐々に増加していき、制
御パルス信号のパルス幅が徐々に広くなっていく。これ
によりソフトスタート回路60で起動時のソフトスター
トが実現される。
【0105】最後に、過電流が発生したときの動作につ
いて説明する。
【0106】出力電圧が低下していくと(すなわち出力
電流が多くなると)、上述のように、制御回路14によ
り出力電圧が定格になるように制御され、制御パルス信
号のパルス幅が狭くなっていくが、過電流が生じた場
合、制御回路14ではパルス幅の調整が困難になる。
【0107】そこで、過電流発生時には、瞬時に、過電
流保護回路34によりMOSFET4をオフ状態にする
とともに、正常運転に復帰する際に、ソフトスタート制
御回路19によりソフトスタートを実行する。
【0108】過電流保護回路34では、抵抗35の一端
の電位を、抵抗36およびコンデンサ37からなる積分
回路を介してレベルシフト回路40が監視している。
【0109】レベルシフト回路40のコンパレータ45
は、抵抗35から検出された電圧を抵抗42,43で分
圧した電圧値が基準電圧VRを超えると、その出力電圧
をハイレベルにする。したがって、図3に示すように、
時刻T1で過電流が発生すると、そのときに抵抗35で
検出された電圧信号のパルス幅の期間だけ、コンパレー
タ45の出力電圧がハイレベルになる。このハイレベル
の期間に、主にダイオード47を介してコンデンサ49
に電荷が蓄積される。これにより、抵抗36およびコン
デンサ37の積分回路があっても、過電流が発生した場
合には、コンパレータ45の出力電圧が急峻に立ち上が
るため、その時点で正確にコンパレータ38の第1の入
力端子への入力電圧が基準電圧Vtを超えた電圧にな
る。
【0110】その後、コンパレータ45の出力電圧がロ
ーレベルになると、抵抗46,48およびコンデンサ4
9による時定数に応じて、コンパレータ38の第1の入
力端子への入力電圧は、低下していき、時間Tが経過す
ると基準電圧Vtより低くなる。
【0111】したがって、この時間Tの期間において
は、コンパレータ38の出力電圧がローレベルになり、
トライステートバッファ31により、MOSFET4へ
の制御パルス信号の供給が停止され、MOSFET4は
オフ状態になる。
【0112】その期間が経過すると、コンパレータ38
の出力電圧がハイレベルに戻り、装置は正常運転状態に
復帰し、トライステートバッファ31を介して制御パル
ス信号がMOSFET4へ供給される。なお、正常運転
状態に復帰した際に、再度、過電流が発生した場合に
は、その過電流の原因が解消されるまで、上記の動作が
繰り返される。
【0113】一方、過電流が検出され、レベルシフト回
路40の出力電圧が大きくなると、ソフトスタート制御
回路19のNPN型トランジスタ41がオン状態にな
り、それに伴ってPNP型トランジスタ30がオン状態
になり、コンデンサ27の蓄積電荷が放電され、コンパ
レータ33の第1の入力端子への入力電圧が抵抗25と
抵抗26,28とにより電圧+Vccを分圧した電圧値
に低下する。
【0114】そして、レベルシフト回路40の出力電圧
が低下してくると、ソフトスタート制御回路19のNP
N型トランジスタ41がオフ状態になり、それに伴って
PNP型トランジスタ30がオフ状態になる。PNP型
トランジスタ30がオフ状態になった時点から、コンデ
ンサ27への電荷の蓄積が再度開始され、それにより、
コンパレータ33の第1の入力端子への入力電圧が徐々
に増加していく。
【0115】したがって、コンパレータ33から出力さ
れる制御パルス信号のパルスの間隔(すなわち、パルス
周期)は、正常運転状態に至るまで、PNP型トランジ
スタ30がオフ状態になった時点で一端長くなり、その
後徐々に短くなっていく。すなわち、過電流発生時から
正常運転状態に復帰したときにも、装置起動時と同様に
ソフトスタートが実施される。
【0116】このように、過電流が発生した場合には、
瞬時にMOSFET4がオフ状態になるため、出力電流
が抑制され、図4に示すような垂下特性が得られる。
【0117】以上のように、上記実施の形態によれば、
トランス5の一次側に接続されたMOSFET4と、装
置の出力電圧に応じた制御パルス信号を生成し、この制
御パルス信号でMOSFET4を制御する制御回路14
と、トランス5の一次側の電流を検出し、その電流値に
対応する値の電圧信号を生成する抵抗35と、その電圧
信号の電圧値が第1の閾値Vt以上である場合に制御パ
ルス信号のデューティー比を低下させる過電流保護回路
34と、抵抗35で生成された電圧信号の立ち上がりエ
ッジの電圧値が第2の閾値Vt2以上である場合に、そ
の電圧信号の立ち上がりエッジの電圧値を増加させるレ
ベルシフト回路40を備えているので、過電流が発生し
ても瞬時に一次側電流および出力電流が抑制され、過電
流による半導体素子の破損を防止することができる。
【0118】また、上記実施の形態によれば、レベルシ
フト回路40が、抵抗35で検出された電圧信号の立ち
上がりエッジの電圧値が第2の閾値Vt2以上である場
合に、所定の時間Tだけ、その電圧信号の電圧値を第1
の閾値Vt以上に保つようにしたので、MOSFET4
の動作が停止し、過電流による半導体素子の破損を防止
することができる。
【0119】さらに、上記実施の形態によれば、レベル
シフト回路40に、抵抗35からの電圧信号と第2の閾
値Vt2とを比較するための抵抗42,43およびコン
パレータ45と、コンパレータ45の出力値を最大値と
して所定の時定数で減衰していく電圧をその電圧信号と
して出力する電圧保持回路とを有するので、その所定の
時間TだけMOSFET4の動作が停止し、過電流によ
る半導体素子の破損を防止することができる。
【0120】さらに、上記実施の形態によれば、レベル
シフト回路40により電圧信号の立ち上がりエッジの電
圧値が第1の閾値Vt以上にレベルシフトされた場合
に、ソフトスタートを開始するソフトスタート制御回路
19をさらに備えているので、過電流が発生した場合に
正常運転に復帰する際にもソフトスタートを実行するこ
とができ、正常運転復帰時の過電流による半導体素子の
破損を防止することができる。
【0121】さらに、上記実施の形態によれば、出力電
圧の誤差を検出する誤差検出回路21と、電源投入時に
所定の時定数で所定の電圧値まで電圧を増加させていく
ソフトスタート回路60と、所定の周波数の三角波を発
生する三角波発生器32と、誤差検出回路により検出さ
れた誤差に対応する電圧値、ソフトスタート回路の電圧
および三角波発生器により発生された三角波を比較する
コンパレータ33とを制御回路14に有し、ソフトスタ
ート制御回路19が、レベルシフト回路40により電圧
信号の立ち上がりエッジの電圧値が第1の閾値Vt以上
にレベルシフトされた場合に、ソフトスタート回路60
を制御してソフトスタートをするようにしたので、起動
時に使用するソフトスタート回路を利用して、過電流が
発生した場合に正常運転に復帰する際にもソフトスター
トを実行することができ、正常運転復帰時の過電流によ
る半導体素子の破損を防止することができる。
【0122】さらに、上記実施の形態によれば、ソフト
スタート回路60がコンデンサ27および抵抗25,2
6,28で構成され、ソフトスタート制御回路19がソ
フトスタート回路60のコンデンサ27の蓄積電荷を放
電させてソフトスタートを開始するようにしたので、簡
単な回路構成でソフトスタート制御回路19を実現する
ことができる。
【0123】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形、応用が可能である。例
えば、トランス5の一次側の電流を検出するために、電
流検出抵抗35の代わりに、カレントトランスを使用し
てもよい。
【0124】また、上記実施の形態においては、レベル
シフト回路40は、図2に示すように構成されている
が、同様な動作をする他の構成の回路を使用しても勿論
よい。例えば、抵抗42,43を省略し、基準電圧源4
4の基準電圧をVt2としてもよい。また、例えば、基
準電圧源44の基準電圧をVtとして、基準電圧源39
と基準電圧源44とを1つとしてもよい。
【0125】さらに、上記実施の形態においては、NP
N型トランジスタ41のベースは、レベルシフト回路4
0に接続されているが、コンパレータ38の出力端子に
接続するようにしてもよい。それにより、コンパレータ
38の出力電圧がローレベルからハイレベルへ変化した
時点で正確に、PNP型トランジスタ30の状態がオン
からオフに変化し、コンデンサ27への電荷の蓄積が開
始されるため、正常運転状態に復帰した時点からソフト
スタートを正確に開始することができる。
【0126】
【発明の効果】本発明では、過電流による半導体素子の
破損を防止できるスイッチング電源装置を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るスイッチング電源
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1におけるレベルシフト回路の構成例を示
す回路図である。
【図3】 図1におけるレベルシフト回路の出力電圧信
号の一例を示すタイミングチャートである。
【図4】 図1のスイッチング電源装置における垂下特
性を示す図である。
【図5】 従来のスイッチング電源装置の一例を示す回
路図である。
【図6】 図5における過電流保護回路のコンパレータ
に入力される電圧信号の一例を示すタイミングチャート
である。
【図7】 従来のスイッチング電源装置の垂下特性を示
す図である。
【符号の説明】
4 MOSFET(半導体素子) 5 トランス 14 制御回路 19 ソフトスタート制御回路 21 誤差検出回路 32 三角波発生器 33 コンパレータ 34 過電流保護回路 35 抵抗(電流検出回路) 40 レベルシフト回路 45 コンパレータ 50 電圧保持回路 60 ソフトスタート回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−245142(JP,A) 特開2000−316276(JP,A) 特開 平11−41922(JP,A) 特開 平5−183415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28 H02H 3/087 H02H 7/00 H02H 7/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスと、 上記トランスの一次側に接続された半導体素子と、 出力電圧に応じた制御パルス信号を生成し、この制御パ
    ルス信号で上記半導体素子を制御する制御回路と、 上記トランスの一次側の電流を検出し、その電流値に対
    応する値の電圧信号を生成する電流検出回路と、上記電圧信号の高周波ノイズを抑制する積分回路と、 上記電圧信号の電圧値が所定の第1の閾値以上である場
    合に上記制御パルス信号のデューティー比を低下させる
    過電流保護回路と、 上記電圧信号の立ち上がりエッジの電圧値が上記第1の
    閾値より低い所定の第2の閾値以上である場合に、その
    電圧信号の立ち上がりエッジの電圧値を増加させるレベ
    ルシフト回路と、 を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記レベルシフト回路は、前記電流検出
    回路により生成された電圧信号の立ち上がりエッジの電
    圧値が前記第2の閾値以上である場合に、所定の時間だ
    け前記電圧信号の電圧値を前記第1の閾値以上に保つこ
    とを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記レベルシフト回路は、前記電流検出
    回路により生成された電圧信号と前記第2の閾値とを比
    較するコンパレータと、このコンパレータの出力値を最
    大値として所定の時定数で減衰していく電圧を前記電圧
    信号とする電圧保持回路とを有することを特徴とする請
    求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記レベルシフト回路により前記電圧信
    号の立ち上がりエッジの電圧値が前記第1の閾値以上に
    レベルシフトされた場合に、ソフトスタートを開始する
    ソフトスタート制御回路を備えることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路は、出力電圧の誤差を検出
    する誤差検出回路と、コンデンサおよび抵抗で構成され
    電源投入時に所定の時定数で所定の電圧値まで電圧を増
    加させていくソフトスタート回路と、所定の周波数の三
    角波を発生する三角波発生器と、上記誤差検出回路によ
    り検出された誤差に対応する電圧値、上記ソフトスター
    ト回路の上記電圧および前記三角波発生器により発生さ
    れた三角波を比較するコンパレータとを有し、 前記ソフトスタート制御回路は、前記レベルシフト回路
    により前記電圧信号の立ち上がりエッジの電圧値が前記
    第1の閾値以上にレベルシフトされた場合に、上記ソフ
    トスタート回路を制御してソフトスタートをすること、 を特徴とする請求項4記載のスイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 前記ソフトスタート回路は、コンデンサ
    および抵抗で構成され、 前記ソフトスタート制御回路は、前記ソフトスタート回
    路の上記コンデンサの蓄積電荷を放電させて、ソフトス
    タートを開始すること、 を特徴とする請求項5記載のスイッチング電源装置。
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