JP3393109B2 - 床面の補修方法 - Google Patents

床面の補修方法

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JP3393109B2 JP2000138417A JP2000138417A JP3393109B2 JP 3393109 B2 JP3393109 B2 JP 3393109B2 JP 2000138417 A JP2000138417 A JP 2000138417A JP 2000138417 A JP2000138417 A JP 2000138417A JP 3393109 B2 JP3393109 B2 JP 3393109B2
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強介 吉原
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株式会社森本組
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリートや
モルタルの床面に発生した剥離部分やクラックを樹脂で
埋めることにより床面を平坦に仕上げるための床面の補
修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、工場や倉庫等におけるコンクリ
ートやモルタルの作業あるいは通路の床面に剥離による
陥没やクラックが発生すると、作業員の歩行や車両の走
行に支障を来し、作業環境の安全性が低下すると共に、
剥離による陥没やクラックを放置すると、車両の走行に
よる衝撃により、陥没やクラックが拡大することにな
る。
【0003】このため、床面に剥離による陥没やクラッ
クが発生した場合には、速やかにこれを補修する必要が
ある。
【0004】従来、コンクリートやモルタルの床面に発
生した剥離部分やクラックを補修するには、コンクリー
トやモルタル、樹脂モルタルを剥離部分やクラックに充
填して埋める方法が一般的に採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンクリー
トやモルタル、樹脂モルタルを用いて剥離部分やクラッ
クに充填して埋める方法は、これらの充填材が養生を完
了して十分な強度が得られる迄にはかなりの日時が必要
になり、このため、補修した領域を強度が得られる迄の
日時の間は使用できないことになる。
【0006】しかし、工場や倉庫においては、無休で操
業される場合が多く、例え一部でも長時間にわたって床
面が使用できないということは、業務に大きな支障を来
すことになるという問題がある。
【0007】また、コンクリートやモルタル、樹脂モル
タルのような充填材は、粘性度の点から小さなクラック
への浸入が困難てあり、床面に対する固着強度が弱いた
め、比較的短い時間で剥離することがあるという問題が
ある。
【0008】そこで、この発明の課題は、養生が必要な
く、施工後すぐに歩行や車両の通過が可能となり、短時
間施工により、工場や倉庫において業務に与える影響を
最小限にとどめることができる床面の補修方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、床面の補修を要する領域に、
合時の粘性度が100〜150m・Pa・S程度である
2液性のポリウレタン溶液を混合した状態で充填し、こ
溶液の固化により床面を平坦に仕上げる構成を採用し
たものである。
【0010】また、別の発明は、床面の補修を要する領
域にアンカー孔を穿設し、この領域を清掃した後、領域
とアンカー孔に、混合時の粘性度が100〜150m・
Pa・S程度である2液性のポリウレタン溶液を混合し
た状態で充填し、この溶液の固化後に端部処理を施すこ
とで床面を平坦に仕上げる構成を採用したものである。
【0011】ここで、充填材として用いる2液性のポリ
ウレタン溶液は、A液とB液をポンプで別々に送り出
し、ミキサーを兼ねるノズルでA液とB液を混合させな
がら補修を要する領域に充填する。この充填材は、溶液
タイプで粘性度が100〜150m・Pa・S程度であ
り、小さなクラックにも確実に浸入し、しかも、短時間
で硬化することになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0013】図1は、コンクリートやモルタルの床面に
生じた剥離部分やクラックを樹脂製の充填材で埋めるた
めに用いる注入ポンプシステムの概略図であり、充填材
としては、A液とB液からなる2液性のポリウレタン溶
液を用い、A液とB液をそれぞれ別々の収納容器1と2
に充填し、A液用ポンプ3の吸入口をA液の収納容器1
と、また、B液用ポンプ4の吸入口をB液の収納容器2
と接続し、A液用ポンプ3の吐出口に接続したホース5
とB液用ポンプの吐出口に接続したホース6の先端をミ
キサーを兼ねる一本のノズル7にジョイント部8を介し
て接続し、ジョイント部8まで別々に送られてきたA液
とB液をノズル7で混合させながら吐出するようになっ
ている。
【0014】このノズル7は、ジョイント部8に対して
着脱自在とし、その内部に充填材が詰まったような場合
に、新しいものと取り換えることができるようになって
いる。
【0015】上記樹脂製の充填材として用いる2液性の
ポリウレタン溶液としては、例えば、株式会社カテック
ス社製のガンバンSRC(商品名)を使用する。この2
液性のポリウレタン溶液のA液とB液の具体的な性状を
表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】この2液性のポリウレタン溶液は、混合時
の粘性度が100〜150m・Pa・S程度であり、ま
た、90秒程度で硬化する速乾性を有していると共に、
作業時の周囲の環境や地中の地下水等に対する安全性が
高いという特性を有している。
【0018】次に、上記充填材を用い、コンクリートや
モルタルの床面に生じた剥離部分やクラックを補修する
方法を説明する。
【0019】図2は、床面に生じた剥離部分を補修する
場合を示している。
【0020】注入ポンプシステムを作業現場に搬入し、
充填材のA液とB液をそれぞれ別々の収納容器1と2に
充填しておくと共に、床面11に生じた補修を要する剥
離部分12にドリルを用いてアンカー孔13を適宜の配
置で穿設し、穿孔後に剥離部分の領域を清掃し、この状
態で注入ポンプシステムのポンプ3と4を作動させ、充
填材となるA液とB液をそれぞれ別々に送り出し、ジョ
イント部8まで別々に送られてきたA液とB液をノズル
7で混合させながら吐出することにより、混合した充填
材14を剥離部分12内に流し込んで充填する。
【0021】剥離部分12内に充填した充填材14が床
面11のレベルにまで達すると、ポンプ3と4を停止さ
せて充填をやめ、充填材14の上面をヘラで押さえるこ
とでレベリング出しを行う。
【0022】上記充填材14は、混合時の粘性度が10
0〜150m・Pa・S程度であるため、剥離部分12
内に充填することによりアンカー孔13にまで浸入する
と共に、剥離部分12の底部に連続してクラックがある
場合も、充填材14は確実に浸入し、これにより、床面
に対する充填材14の固着強度が大幅に向上することに
なる。
【0023】また、充填材14であるA液とB液が混合
した2液性のポリウレタン溶液は、剥離部分12内に充
填した後、90秒程度の短時間で硬化することになり、
この硬化した充填材14の周囲で床面11上にはみ出し
た部分をグラインダーで削ることにより端部処理を行
い、続いて床面11を清掃して補修の完了となる。
【0024】このように、充填材14は短時間で硬化す
るので、充填後に端部処理を行えば、すぐに補修部分に
対する歩行や車両の通過が可能になり、これにより、補
修現場の通過規制が短時間で解除でき、工場や倉庫等で
の作業に対する制約を最小限にすることができる。
【0025】なお、図3は、床面に生じたクラック15
を充填材14で補修した状態を示し、上記した剥離部分
の補修と同じ作業工程で補修することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、床面
の補修を要する領域に、充填材として、混合時の粘性度
が100〜150m・Pa・S程度である2液性のポリ
ウレタン溶液を混合した状態で充填し、この溶液の固化
により床面を平坦に仕上げるようにしたので、2液性の
ポリウレタン溶液は、混合時の粘性度が100〜150
m・Pa・S程度と比較的低く、2液性のポリウレタン
溶液がクラックのような狭い部分にも確実に浸入し、強
固な固定強度が得られると共に、短時間で硬化する速乾
性を有するので、養生が必要なく、充填後すぐに補修部
分に対する歩行や車両の通過が可能になり、短時間施工
により、工場や倉庫等での作業に対する制約を最小限に
とどめることができる。
【0027】また、床面の補修を要する領域に予めアン
カー孔を穿設することにより、充填材がアンカー孔に浸
入することにより、硬化した充填材の床に対する固定強
度が向上し、硬化した充填材の剥がれの発生を確実に防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の床面の補修方法に用いる注入ポンプ
システムの概略構造を示す正面図
【図2】床面に生じた剥離部分を補修した状態の縦断面
【図3】床面に生じたクラックを補修した状態の縦断面
【符号の説明】
1 収納容器 2 収納容器 3 A液用ポンプ 4 B液用ポンプ 5 ホース 6 ホース 7 ノズル 8 ジョイント部 11 床面 12 剥離部分 13 アンカー孔 14 充填材 15 クラック

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面の補修を要する領域に、混合時の粘
    性度が100〜150m・Pa・S程度である2液性の
    ポリウレタン溶液を混合した状態で充填し、この溶液の
    固化により床面を平坦に仕上げることを特徴とする床面
    の補修方法。
  2. 【請求項2】 床面の補修を要する領域にアンカー孔を
    穿設し、この領域を清掃した後、領域とアンカー孔に、
    混合時の粘性度が100〜150m・Pa・S程度であ
    2液性のポリウレタン溶液を混合した状態で充填し、
    この溶液の固化後に端部処理を施すことで床面を平坦に
    仕上げることを特徴とする床面の補修方法。
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