JP3392997B2 - スイッチングレギュレータ - Google Patents

スイッチングレギュレータ

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JP3392997B2
JP3392997B2 JP32468995A JP32468995A JP3392997B2 JP 3392997 B2 JP3392997 B2 JP 3392997B2 JP 32468995 A JP32468995 A JP 32468995A JP 32468995 A JP32468995 A JP 32468995A JP 3392997 B2 JP3392997 B2 JP 3392997B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチングレギ
ュレータに関し、特に全波整流回路の交流入力電流の流
れる時間を広げることにより、交流入力の力率を改善し
安定したスイッチング動作を行い出力電圧の安定化を図
る回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のOA機器用の電源装置の
場合は、一般的に商用電源の交流入力にコンデンサイン
プット型整流平滑回路を配置し、その後にDC/DCコ
ンバータで構成したいわゆるスイッチングレギュレータ
方式をとっていた。しかしながら、入力部にコンデンサ
インプット型整流平滑回路を配置しているため入力電流
はコンデンサへの充電電流となり、交流入力の電流のピ
ーク値,実効値ともに大きく、平滑コンデンサの内部損
失による発熱,寿命の低下や商用電源ラインでの高調波
障害等の危険性も指摘され始めた。
【0003】これらを解決する手段の一つとして、特開
平3−65050号公報に記載されているスイッチングレギ
ュレータが提案されている。図5は従来のスイッチング
レギュレータの構成を示す回路図である。図5におい
て、1は交流電源、2は第1の整流手段であるダイオー
ドブリッジ、3は一次巻線Np,リセット巻線Nr,二次
巻線Nsの巻線を有するトランス、4はスイッチング素
子、5はダイオードD4,D5、チョークコイルL1、
大容量のコンデンサC3により構成される整流平滑手
段、6は、出力電圧情報をフィードバックして、スイッ
チング素子4をオン/オフ制御するパルス幅制御回路,
ドライブ回路を含むドライブ手段である。さらに、C1
は小容量の第1のコンデンサ、C2は大容量の第2のコ
ンデンサ、D2は第2の整流手段である第2のダイオー
ド、D3は第3の整流手段である第3のダイオードであ
る。
【0004】図5に示すように、交流電源1から入力さ
れた交流入力を整流するダイオードブリッジ2と、その
整流出力端間に接続された第1のコンデンサC1と、ダ
イオードブリッジ2のプラス側出力端に一端が接続され
る一次巻線Npの他端とダイオードブリッジ2のマイナ
ス側出力端との間にスイッチング素子4が配置される。
また、ダイオードブリッジ2のマイナス側出力端からリ
セット巻線Nrの一端に順方向となるように第2のダイ
オードD2が接続され、さらにダイオードブリッジ2の
マイナス側出力端は第2のコンデンサC2のマイナス側
に接続される。そして、第2のコンデンサC2のプラス
側から一次巻線Npの一端に順方向となるように第3の
ダイオードD3を接続するとともに、第2のコンデンサ
C2のプラス側はリセット巻線Nrの他端に接続され
る。最後に、トランス3の二次巻線Nsに接続される整
流平滑手段5と、スイッチング素子4を制御するドライ
ブ手段6とから構成される。
【0005】また、図6は従来のスイッチングレギュレ
ータにおける各波形を示す図で、図6(a)は図5に示す
ダイオードブリッジに印加される交流入力の電圧波形、
図6(b)はダイオードブリッジの直流出力端の電圧波
形、図6(c)は図5に示すトランスの一次巻線,スイッ
チング素子に印加される電圧波形、図6(d)はダイオー
ドブリッジの直流出力端の電流波形、図6(e)はダイオ
ードブリッジに印加される交流入力の電流波形を表すも
のである。
【0006】従来のスイッチングレギュレータについ
て、図5,図6をもとにその動作を説明する。これは、
1石フォワード形スイッチングレギュレータの回路であ
る。まず、交流電源1から入力された交流電圧(図6
(a)参照)は、ダイオードブリッジ2で全波整流され、
小容量の第1のコンデンサC1で平滑される。第1のコ
ンデンサC1に平滑された直流電圧(略脈流、図6(b)
参照)はトランス3の一次巻線Npとスイッチング素子4
との直列回路に供給され、高周波(通常20〜200kHz)で駆
動されているスイッチング素子4によりオン/オフされ
る。このとき図6(c)に示す電圧波形がトランス3の一
次巻線Np,スイッチング素子に印加される。
【0007】これによりトランス3の二次巻線Nsに交
流起電力が生じ、この起電力をスイッチング素子4がオ
ンのときのみ出力するように、整流平滑手段5のダイオ
ードD4で整流しチョークコイルL1とコンデンサC3
に印加して平滑され出力電圧Voutを出力する。ダイオ
ードD5はスイッチング素子4がオフのときに、チョー
クコイルL1にスイッチング素子4がオン時に蓄えられ
ていたエネルギーを出力し続けるための転流用のダイオ
ードである。
【0008】ドライブ手段6は出力電圧Voutを出力基
準電圧Vref(図示せず)と比較し、その差信号を所定の
周波数でパルス幅変調した駆動信号をスイッチング素子
4のベース・エミッタ間に印加してスイッチング素子4
を駆動する。このときのパルス幅(オン時間)は、出力電
圧Voutを出力基準電圧Vrefとの信号差に対応してお
り、出力電圧Voutが出力基準電圧Vrefより高ければ狭
く、低い場合は広くなるように変調されている。この一
連のフィードバック動作により出力電圧は常に一定とな
り、安定化されるものである。
【0009】トランス3の一次側に配置されたリセット
巻線Nrは、スイッチング素子4がオフのときにトラン
ス3のリセット巻線Nrに発生するフライバックエネル
ギーを、ダイオードD2,リセット巻線Nr,第2のコ
ンデンサC2からなる直列回路の第2のコンデンサC2
に蓄え、ダイオードD3を介してトランス3の一次巻線
Npに帰還させようとするものである。このようにする
ことにより図6(c)に示すスイッチング波形となり、ま
たこのときのダイオードブリッジ2の出力の電流波形は
図6(d)のようになり、交流入力の電流波形では図6
(e)のようになる。この結果ダイオードブリッジ2の直
流出力端における脈流電圧の谷の部分(交流入力の零レ
ベル近傍)でもスイッチング動作が行われ、交流入力の
広い範囲で電流が流れ力率が改善される。
【0010】より具体的な例として図5に示す構成の回
路を、100V入力,150W出力,第1のコンデンサC1=
0.22μF,第2のコンデンサC2=100μFで試作した
結果では、力率0.88,変換効率75%,入力電流はピーク
値4A,実効値2.28Aとなった。一般的なスイッチング
レギュレータ方式の電源の場合の力率は0.5から0.6程度
でありこれと比較すると力率は向上したものの、変換効
率の低下等の不具合もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のスイッチングレギュレータでは、スイッチン
グ素子がオフのとき発生するフライバックエネルギーは
トランスのリセット巻線から取り出され大容量の第2の
コンデンサに蓄えられることになる。このリセット巻線
の巻数は一次巻線とほぼ同じとするのが一般的であり、
フライバックエネルギーはその時の入力電圧の波高値に
略比例する傾向にあり、ダイオードブリッジから出力さ
れる脈流の波高値の高いときにはそれなりのフライバッ
クエネルギーとして取り出されるが、ダイオードブリッ
ジから出力される脈流の波高値の低い谷間では殆ど取り
出すことができず、谷間の電圧を持ち上げるまでには至
らない。このため、図6(d),図6(e)に示したこれら
の波形からも明らかなように、脈流の電流波形の谷間で
はスイッチング動作がかろうじて行われているとはいう
ものの、電圧が低いこともあって電流の流れていない期
間ができる。
【0012】この傾向は入力電圧によっても影響を受
け、入力電圧の高いときは大きいフライバックエネルギ
ーが取り出せるが、低い入力電圧では殆ど取り出せなく
なる。したがって、ダイオードブリッジから出力される
脈流の波高値の低い谷間の近傍や、低入力電圧時では安
定したスイッチング動作は行われない。さらに通常のコ
ンデンサインップト型の整流平滑回路方式と比較すれ
ば、入力電流のピーク値や実効値は低減されるものの、
その効果は満足できるものではない。
【0013】また、コンデンサインップト型の整流平滑
回路を配置した一般的なスイッチングレギュレータと違
い、トランスの一次巻線に印加される電圧の変化幅が、
交流入力100Vの場合に約140Vと極めて大きく、トラン
スの一次巻線と二次巻線との巻数比を大きくとる必要が
ありトランスの大型化を招いていた。さらに、このよう
な回路構成では、入力が略脈流のために出力に大きなリ
ップル電圧を含み、入力の瞬断に対しても弱いものであ
るという問題があった。
【0014】本発明は、前記従来技術の問題を解決する
ものであり、トランスからスイッチング素子がオフのと
きのみでなく、オンのときの起電力も積極的に取り出し
て、入力からみた脈流の谷間の部分のスイッチング動作
をより安定化させて高力率で高信頼性のスイッチングレ
ギュレータを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、交流入力を整流する第1の整流手段と、
第1の整流手段の出力端子間に接続される小容量の第1
のコンデンサと、第1の整流手段のプラス側出力端に一
端が接続される一次巻線およびリセット巻線,電力帰還
用巻線,二次巻線を有するトランスと、一次巻線の他端
と第1の整流手段のマイナス側出力端との間に配置され
るスイッチング素子と、第1の整流手段のマイナス側出
力端からリセット巻線の一端との間に順方向に接続され
る第2の整流手段と、リセット巻線の他端と第1の整流
手段のマイナス側出力端との間に配置される大容量の第
2のコンデンサと、第2のコンデンサのプラス側から一
次巻線の一端との間に順方向に接続される第3の整流手
段と、第2のコンデンサのプラス側に一端が接続される
インダクタと、第1の整流手段のマイナス側出力端と電
力帰還用巻線の他端が接続され、電力帰還用巻線の一端
からインダクタの他端との間に順方向に接続される第4
の整流手段と、電力帰還用巻線の他端からインダクタの
他端との間に順方向に接続される第5の整流手段と、二
次巻線に接続される整流平滑手段と、スイッチング素子
をオン/オフ制御するドライブ手段と備える。
【0016】また、第1の整流手段の出力端と第1のコ
ンデンサとの間で、第1の整流手段の出力端の片端に第
1のインダクタを、または第1の整流手段の出力端の両
端に第1,第2のインダクタを配置するように構成した
ものである。
【0017】前記構成によれば、スイッチング素子のオ
ン/オフ時の起電力を取り出すため、トランスに電力帰
還を主目的とした電力帰還用巻線とフライバックエネル
ギーをリセットするリセット巻線とに分けることで、電
力帰還とフライバックエネルギーリセットの最適化を図
ることができる。
【0018】また、第1の整流手段の出力端の片端また
は両端にインダクタを配置して、商用周波数における入
力電流波形の改善のみならず、インダクタのコア材の選
択により低周波から高周波までの波形改善が図られ、雑
音端子電圧,電界強度等のEMI(Electro Magnetic I
nterference)に対しても低減することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
1におけるスイッチングレギュレータの構成を示す回路
図である。また以下の各図において、前記従来例の図5
で説明した同一の作用効果の部材には同一の符号を付
す。図1において、1は交流電源、2はダイオードブリ
ッジ、3´は一次巻線Np,リセット巻線Nr,電力帰還
用巻線Nfおよび二次巻線Nsを有するトランス、4はス
イッチング素子、5は整流平滑手段、6はドライブ手段
である。また、C1は第1のコンデンサ、C2は第2の
コンデンサ、D2は第2のダイオード、D3は第3のダ
イオード、D10は第4の整流手段である第4のダイオー
ド、D11は第5の整流手段である第5のダイオード、L
10はインダクタであるチョークコイルであり、第4のダ
イオードD10,第5のダイオードD11,チョークコイル
L10および第2のコンデンサC2によりトランス3´の
一次側に整流平滑手段を構成している。
【0020】また、図2は本実施の形態のスイッチング
レギュレータにおける各波形を示す図で、図2(a)はダ
イオードブリッジに印加される交流入力の電圧波形、図
2(b)はダイオードブリッジの直流出力端の電圧波形、
図2(c)はトランスの一次巻線,スイッチング素子に印
加される電圧波形、図2(d)はダイオードブリッジの直
流出力端の電流波形、図2(e)はダイオードブリッジに
印加される交流入力の電流波形を表すものである。
【0021】本実施の形態1は前記従来例の図5に示し
た構成において、ダイオードブリッジ2のマイナス側出
力端と他端が接続される電力帰還用巻線Nfを設けたト
ランス3´と、第2のコンデンサC2のプラス側に一端
が接続されるチョークコイルL10と、電力帰還用巻線N
fの一端からチョークコイルL10の他端との間に順方向
に接続される第4のダイオードD10と、電力帰還用巻線
Nfの他端からチョークコイルL10の他端との間に順方
向に接続される第5のダイオードD11とを備えたもので
ある。
【0022】本実施の形態1はフライバックエネルギー
のみならず、スイッチング素子4がオンのとき、電力帰
還用巻線Nfに発生した起電力を取り出せるように、第
4のダイオードD10,第5のダイオードD11,チョーク
コイルL10,第2のコンデンサC2からなるフォワード
型整流平滑回路を構成し、スイッチング素子4のオン時
の起電力を第2のコンデンサC2に充電し、この充電さ
れた電力を次のスイッチング動作に第3のダイオードD
3を介して一次巻線Npに供給するようにし、安定した
スイッチング動作を行うものである。スイッチング素子
4にオン時のトランス3´の二次巻線Nsに発生した起
電力は二次回路に出力電圧Voutとして出力される。
【0023】また、このスイッチング素子4のオン時の
トランス3´の電力帰還用巻線Nfに発生した起電力は
第4のダイオードD10を通過してチョークコイルL10に
蓄えられるとともに、第2のコンデンサC2,電力帰還
用巻線Nfのループで第2のコンデンサC2に充電され
る。
【0024】次に、このスイッチング素子4がオフする
とチョークコイルL10に蓄えられていたエネルギーは、
第2のコンデンサC2,第5のダイオードD11,チョー
クコイルL10のループで第2のコンデンサC2に充電さ
れ、第3のダイオードD3を介してトランス3´の一次
巻線Npに帰還される。
【0025】また、スイッチング素子4のオフ時のトラ
ンス3´リセット巻線Nrに発生したフライバックエネ
ルギーも第2のコンデンサC2,第2のダイオードD
2,リセット巻線Nrのループで第2のコンデンサC2
に充電され、同様に第3のダイオードD3を介してトラ
ンス3´の一次巻線Npに帰還される。
【0026】この電圧は図2(b)に示すような波形とな
り前記従来例の図6(b)と比較して交流入力電圧0ボル
ト近辺(位相0,180度)の電圧が大幅に高くなり、略直
流電圧となるものである。スイッチング素子4のスイッ
チング波形を数ミリ秒単位で観察すると図2(c)に示す
ように、交流入力電圧0ボルト近辺でも安定したスイッ
チング動作が確認できる。
【0027】このときダイオードブリッジ2の出力端の
電流波形は図2(d)に、また交流入力の電流波形では図
2(e)にそれぞれ示すように、いずれも交流入力電圧の
広い範囲で安定して電流が流れ、ピーク電流も少ないこ
とがうかがわれる。この結果、力率の向上を図ることが
できる。第1のコンデンサC1は1μF以下,第2のコ
ンデンサC2は出力電力にもよるが数100μFでもって
所望の機能を得るに十分となり、従来例に対して第4,
第5のダイオードD10,D11,チョークコイルL10の素
子を追加するだけで機能的条件を満たすことができる。
【0028】さらに従来例と比較するとトランス3´の
一次巻線Npに印加される電圧の変化幅ΔVが小さくな
る(図2(b)参照)。このことは言い換えると、コンデン
サインプット型整流平滑回路を配置した一般的なスイッ
チングレギュレータに使用されるトランス3´の一次と
二次の巻数比を同程度にできるので、トランス3´のコ
ンパクト化を図ることができ、ひいては部品の実装も従
来と同程度に抑えることが可能となる。
【0029】さらに、トランス3´の電力帰還を主目的
とする電力帰還用巻線Nfとフライバックエネルギーを
リセットするリセット巻線Nrとに分けることで電力帰
還の最適化とフライバックエネルギーリセットの最適化
が図られ、より信頼性の高い高力率,高効率の電源をコ
ンパクトで低コストに実現できる。
【0030】図1に示す実施の形態1の回路で100V入
力,240W出力(24V10A)のスイッチングレギュレータ
を構成した場合、入力電流の実効値3.45A,ピーク値7
A、変換効率78%,力率0.89となり、従来例と比較して
高出力化が行われ、かつ力率及び変換効率の改善を図る
ことができる。
【0031】図3は本発明の実施の形態2におけるスイ
ッチングレギュレータの構成を示す回路図である。図3
において、1は交流電源、2はダイオードブリッジ、3
´はトランス、4はスイッチング素子、5は整流平滑手
段、6はドライブ手段である。また、C1は第1のコン
デンサ、C2は第2のコンデンサ、D2は第2のダイオ
ード、D3は第3のダイオード、D10は第4のダイオー
ド、D11は第5のダイオード、L10はチョークコイル、
L11は第1のインダクタである。
【0032】本実施の形態2は前記実施の形態1の図1
に示した構成において、ダイオードブリッジ2のプラス
側出力端と第1のコンデンサC1との間に第1のインダ
クタL11を備えたものである。前記実施の形態1と同様
かそれ以上の効果を得ようとするもので、基本的な動作
は前記実施の形態1と同じであるためその説明は省略す
る。この第1のインダクタL11としては、珪素鋼板,ア
モルファス箔,フェライトコア,ダストコア等の材料を
単体もしくは複合でコア材として使用するので、商用周
波数,スイッチング周波数,スイッチング周波数の高次
成分と目的に応じて選択できるものである。
【0033】この第1のインダクタL11の使用による効
果としては、入力電流波形の高周波成分を低減でき、よ
り一層の波形改善と力率向上が図れるとともに、雑音端
子電圧,電解強度等のEMIに対しても低減効果が大き
いことが挙げられる。また、本実施の形態2の説明に用
いた構成において、第1のインダクタL11はダイオード
ブリッジ2のプラス側出力端に設けたが、ダイオードブ
リッジ2のマイナス側出力端に設けてもよい。
【0034】図4は本発明の実施の形態3におけるスイ
ッチングレギュレータの構成を示す回路図である。図4
において、1は交流電源、2はダイオードブリッジ、3
´はトランス、4はスイッチング素子、5は整流平滑手
段、6はドライブ手段である。また、C1は第1のコン
デンサ、C2は第2のコンデンサ、D2は第2のダイオ
ード、D3は第3のダイオード、D10は第4のダイオー
ド、D11は第5のダイオード、L10はチョークコイル、
L11は第1のインダクタ、L12は第2のインダクタであ
る。
【0035】本実施の形態3は前記実施の形態1の図1
に示した構成において、ダイオードブリッジ2のプラス
側出力端と第1のコンデンサC1との間に第1のインダ
クタL11を、またダイオードブリッジ2のマイナス側出
力端と第1のコンデンサC1との間に第2のインダクタ
L12を備えたものである。前記実施の形態1,2と同様
かそれ以上の効果を得ようとするもので、基本的な動作
は前記実施の形態1,2と同じであるためその説明は省
略する。
【0036】第2のインダクタL12の使用による効果
は、前記実施の形態2と同様に入力電流波形の高周波成
分を低減でき、より一層の力率向上が図れるとともに、
雑音端子電圧,電解強度等のEMIに対しても低減効果
をより大きなものとすることである。特に、ダイオード
ブリッジ2のプラス側,マイナス側の両出力端に第1,
第2のインダクタL11,L12が配置されることになるの
で、EMIに対する低減に絶大なる効果を発揮できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トランスに電力帰還を主目的とした電力帰還用巻線を設
け、ダイオードとチョークコイルからなるフォワード型
整流回路を配置し、スイッチング素子のオン/オフ時の
電力帰還用巻線,リセット巻線に発生する起電力を取り
出して、一次巻線に印加される交流入力電圧0ボルト近
辺の電圧を高くし、それにより一次巻線に印加される電
圧の変化幅を小さくして、スイッチング動作を安定させ
て、信頼性の高い高力率,高効率の電源をコンパクトに
低コストで実現することができる。
【0038】また、ダイオードブリッジの出力端子の片
端または両端にインダクタを配置し、商用周波数におけ
る入力電流波形の改善のみならず、インダクタのコア材
の選択により低周波から高周波までの波形改善が図ら
れ、より一層の波形改善と力率向上がなされるとともに
雑音端子電圧,電界強度等のEMIに対する低減を大き
くできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるスイッチングレ
ギュレータの構成を示す回路図である。
【図2】(a)はダイオードブリッジに印加される交流入
力の電圧波形、(b)はダイオードブリッジの直流出力端
の電圧波形、(c)はトランスの一次巻線,スイッチング
素子に印加される電圧波形、(d)はダイオードブリッジ
の直流出力端の電流波形、(e)はダイオードブリッジに
印加される交流入力の電流波形を表すものである。
【図3】本発明の実施の形態2におけるスイッチングレ
ギュレータの構成を示す回路図である。
【図4】本発明の実施の形態3におけるスイッチングレ
ギュレータの構成を示す回路図である。
【図5】従来のスイッチングレギュレータの構成を示す
回路図である。
【図6】(a)は図5に示すダイオードブリッジに印加さ
れる交流入力の電圧波形、(b)はダイオードブリッジ
の直流出力端の電圧波形、(c)は図5に示すトランス
の一次巻線,スイッチング素子に印加される電圧波形、
(d)はダイオードブリッジの直流出力端の電流波形、
(e)はダイオードブリッジに印加される交流入力の電流
波形を表すものである。
【符号の説明】
1…交流電源、 2…ダイオードブリッジ、 3´…ト
ランス、 4…スイッチング素子、 5…整流平滑手
段、 6…ドライブ手段、 C1…第1のコンデンサ、
C2…第2のコンデンサ、 D2…第2のダイオー
ド、 D3…第3のダイオード、 D10…第4のダイオ
ード、 D11…第5のダイオード、 L10…チョークコ
イル、 L11…第1のインダクタ、 L12…第2のイン
ダクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28 H02M 3/335 H02M 7/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流入力を整流する第1の整流手段と、
    該第1の整流手段の出力端子間に接続される小容量の第
    1のコンデンサと、前記第1の整流手段のプラス側出力
    端に一端が接続される一次巻線およびリセット巻線,電
    力帰還用巻線,二次巻線を有するトランスと、該トラン
    スの一次巻線の他端と前記第1の整流手段のマイナス側
    出力端との間に配置されるスイッチング素子と、前記第
    1の整流手段のマイナス側出力端から前記トランスのリ
    セット巻線の一端との間に順方向となるように接続され
    る第2の整流手段と、前記トランスのリセット巻線の他
    端と前記第1の整流手段のマイナス側出力端との間に配
    置される大容量の第2のコンデンサと、該第2のコンデ
    ンサのプラス側から前記トランスの一次巻線の一端との
    間に順方向となるように接続される第3の整流手段と、
    前記第2のコンデンサのプラス側に一端が接続されるイ
    ンダクタと、前記第1の整流手段のマイナス側出力端と
    前記トランスの電力帰還用巻線の他端が接続され、該電
    力帰還用巻線の一端から前記インダクタの他端との間に
    順方向となるように接続される第4の整流手段と、前記
    電力帰還用巻線の他端から前記インダクタの他端との間
    に順方向となるように接続される第5の整流手段と、前
    記トランスの二次巻線に接続される整流平滑手段と、前
    記スイッチング素子をオン/オフ制御するドライブ手段
    とを備えたことを特徴とするスイッチングレギュレー
    タ。
  2. 【請求項2】 第1の整流手段の出力端と第1のコンデ
    ンサとの間で、前記第1の整流手段の出力端の片端に第
    1のインダクタを配置することを特徴とする請求項1記
    載のスイッチングレギュレータ。
  3. 【請求項3】 第1の整流手段の出力端と第1のコンデ
    ンサとの間で、前記第1の整流手段の出力端の両端にそ
    れぞれ第1,第2のインダクタを配置することを特徴と
    する請求項1記載のスイッチグレギュレータ。
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