JP3392782B2 - 太陽エネルギモジュール及びその接続構造並びに住宅 - Google Patents

太陽エネルギモジュール及びその接続構造並びに住宅

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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の屋根部分や
外壁等に複数設置される太陽エネルギモジュール(太陽
電池モジュールや太陽熱温水器モジュール等)及びこれ
ら太陽エネルギモジュール同士を互いに接続するための
接続構造に係る。
【0002】
【従来の技術】従来より、石油等の化石燃料を燃焼させ
る火力発電や、廃棄物の処理が困難な原子力発電等と異
なり、地球環境への影響が極めて少ないクリーンな太陽
エネルギを利用して発電する太陽電池が知られている。
この太陽電池は、近年、価格の低下に伴って一般の住宅
にも採用されつつある。このような太陽電池による自家
発電設備を設けることにより、日中は電力会社からの送
電を要することなく電力を得ることが可能になる。しか
も、日中の発電に余剰電力が生じた場合には、この余剰
電力を電力会社へ売電することも可能である。
【0003】また、従来、住宅の屋根に太陽電池を設け
る場合、屋根瓦の上に太陽電池を設置することが一般に
行われてきた。これは、これまでの太陽電池が十分な耐
火性を有していないため、住宅屋根部の耐火性を確保す
るために屋根瓦を必要としていたからである。
【0004】ところが、近年、太陽電池の耐火性の向上
に伴い、屋根瓦を用いることなく、太陽電池を屋根葺き
材として直接葺設することが可能になってきた。例え
ば、特開平11−100962号公報には、屋根部の防
水シート上に支持レールを設置し、この支持レール上に
太陽電池を固定する構成が開示されている。これによ
り、太陽電池の葺設部分には屋根瓦が不要となり、住宅
の施工コストが低減でき、また、工期の短縮化を図るこ
ともできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に太陽電池を屋根葺き材として直接葺設する場合、複数
の太陽電池モジュールを屋根面に順に並べていくことに
なる。その場合の最適な設置構造については未だ提案さ
れていない。
【0006】本発明の発明者らは、この種の太陽電池モ
ジュールの設置構造の最適化について考察した。そし
て、複数の太陽電池モジュールを安定的に設置するため
には、太陽電池モジュールそれぞれを屋根に強固に固定
するばかりでなく、太陽電池モジュール同士を互いに接
続しておく必要があることを見出し、その接続構造につ
いて改良を行った。
【0007】また、上述のような課題は、太陽電池モジ
ュールばかりでなく太陽熱温水器モジュールを葺設する
場合も同様である。更には、この太陽電池モジュールや
太陽熱温水器モジュールは、住宅の屋根部分に葺設され
るばかりでなく、住宅外壁に取り付けられる場合もあ
る。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、住宅の屋根に並べら
れたり住宅外壁に取り付けられる複数の太陽エネルギモ
ジュール(太陽電池モジュールや太陽熱温水器モジュー
ル)に対し、各太陽エネルギモジュールを安定的に設置
するための接続構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記目的を達成するために、本発明は、住宅外面(屋根
や外壁)に設置される複数の太陽エネルギモジュールの
それぞれに、隣り合う太陽エネルギモジュールに接続す
るための接続部材を備えさせる。これにより、各太陽エ
ネルギモジュールを安定的に設置できるようにしてい
る。
【0010】−解決手段− 具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、住宅の
屋組み上に設置されて太陽エネルギを受け取る太陽エネ
ルギモジュールを前提とする。この太陽エネルギモジュ
ールに対し、太陽エネルギパネルと、この太陽エネルギ
パネルの外縁を囲むフレームとを備えさせる。また、こ
のフレームに、枠状のフレーム本体と、このフレーム本
体との間で軒側に開放する差込み空間を形成する接続部
材とを備えさせる。また、ねじ込みによって差込み空間
の高さ方向の間隔を狭めるボルトを備えさせ、軒側に隣
接する太陽エネルギモジュールの棟側フレーム縁部が上
記差込み空間に対して軒から棟に向かう方向に差し込ま
れた状態でボルトをねじ込んで差込み空間の高さ方向の
間隔を狭めることにより、この軒側に隣接する太陽エネ
ルギモジュールの棟側フレーム縁部を接続部材とフレー
ム本体とにより上下方向から挟持する構成としている。
【0011】この特定事項により、住宅の外面に複数の
太陽エネルギモジュールを設置する際、互いに隣り合う
太陽エネルギモジュール同士は接続部材を介して互いに
接続された状態となる。つまり、複数の太陽エネルギモ
ジュールが一体化されることになるため、各太陽エネル
ギモジュールを安定的に設置することが可能になる。
【0012】第2の解決手段は、各モジュールを太陽電
池モジュールとして構成した場合である。つまり、上記
第1の解決手段において、太陽エネルギモジュールを、
太陽光を受けて発電する太陽電池モジュールとして構成
すると共に、このモジュールを住宅の小屋組み上に設置
している。
【0013】この特定事項により、太陽電池モジュール
の設置作業では個々の太陽電池モジュールを順に小屋組
み上に設置していくことになる。この作業は屋根瓦の葺
設作業に近似した作業であり、特別な作業ではない。こ
のため、住宅メーカによる太陽電池モジュールの設置作
業が可能になり、他業者(例えば太陽電池モジュールの
製造メーカ)による設置作業を必要としないので工期の
短縮化を図ることができる。また、個々の太陽電池モジ
ュール毎に取り外すことが可能であるため、その保守点
検作業を容易に行うことができる。
【0014】
【0015】この特定事項により、最も棟側に位置する
太陽電池モジュールを屋根に設置した後、軒側に位置す
る太陽電池モジュールを順に屋根に設置していくことに
よって各太陽電池モジュールの設置作業が行われる。こ
の際、軒側の太陽電池モジュールの設置時には、そのフ
レーム本体が、棟側の太陽電池モジュールの接続部材に
接続される。これにより屋根の傾斜方向で隣接する太陽
電池モジュール同士が接続されて一体化されることにな
る。
【0016】
【0017】また、第の解決手段は、住宅の小屋組み
に設置される複数の太陽エネルギモジュール同士を接
続する接続構造を前提とする。この接続構造に対し、各
太陽エネルギモジュールに、太陽エネルギパネルと、こ
の太陽エネルギパネルの外縁を囲む枠状のフレーム本体
と、このフレーム本体との間で軒側に開放する差込み空
間を形成する接続部材とを備えさせる。また、ボルトの
ねじ込みにより上記差込み空間の高さ方向の間隔を小さ
くできるようにする。そして、軒側に位置する太陽エネ
ルギモジュールの棟側フレーム縁部を、棟側に隣接する
太陽エネルギモジュールの上記差込み空間に対して軒か
ら棟に向かう方向に差し込んだ状態で、ボルトをねじ込
んで差込み空間の高さ方向の間隔を狭めることにより、
この軒側に位置する太陽エネルギモジュールの棟側フレ
ーム縁部を棟側に隣接する太陽エネルギモジュールの接
続部材とフレーム本体とにより上下方向から挟持した構
成としている。
【0018】これら特定事項により、1つの太陽エネル
ギモジュールに対し、それに隣接する太陽エネルギモジ
ュールを接続する場合には、予め、接続部材とフレーム
材との間の差込み空間を広くしておく。この状態で、隣
接する太陽エネルギモジュールのフレーム縁部を差込み
空間に差し込んだ状態で接続部材とフレーム材との間隔
を狭める。これにより隣接する太陽エネルギモジュール
のフレーム縁部は接続部材とフレーム材との間で挟持さ
れ、太陽エネルギモジュール同士が接続されて一体化さ
れることになる。この作業を各太陽エネルギモジュール
の設置に際して順に行っていく。このように、接続部材
とフレーム材との間隔を狭めるといった比較的簡単な作
業で隣接する太陽エネルギモジュール同士を接続するこ
とができる。
【0019】第の解決手段は、上記第の解決手段に
係る太陽エネルギモジュールの接続構造をより具体化し
たものである。つまり、太陽電池モジュールを、太陽光
を受けて発電する太陽電池モジュールで構成している。
【0020】この特定事項により、各太陽電池モジュー
ルは、端縁部分の一部が重ね合わされた状態で屋根に設
置される。この状態は、屋根瓦の設置状態と同様である
ので、屋根全体として外観の違和感が無く、屋根の見栄
えを良好に確保した状態で太陽電池モジュールを葺設で
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態では、太陽エネルギモジュ
ールとして太陽電池モジュールを採用し、この太陽電池
モジュールを住宅の屋根部分に葺設した場合について説
明する。
【0022】図1は本実施形態に係る住宅の屋根部分を
示す斜視図である。図2は図1におけるII-II 線に沿っ
た断面図である。これら図に示すように、本住宅の屋根
1は、切妻タイプのものであって、片側の屋根面(例え
ば南側に面する屋根面)11の略全面に亘って複数の太
陽電池モジュール2,2,…が葺設されている。一方、
他方の屋根面(例えば北側に面する屋根面)12には屋
根瓦3,3,…が葺設されている。
【0023】上記各太陽電池モジュール2,2,…は、
棟の延長方向(図2における紙面鉛直方向)に例えば1
0個、屋根1の傾斜方向に例えば8個がマトリックス状
に並べられている。また、太陽電池モジュール2は十分
な耐火性(屋根瓦と同程度の耐火性)を有するものであ
る。このため、この太陽電池モジュール2,2,…が並
べられた屋根面11には屋根瓦は葺設されておらず、太
陽電池モジュール2,2,…自身が屋根葺き材として直
接葺設されている。
【0024】−太陽電池モジュール2の構成− 以下、太陽電池モジュール2の構成について説明する。
各太陽電池モジュール2,2,…は互いに同一の構成で
成っている。具体的に、太陽電池モジュール2は、図3
に示すように太陽電池パネル4とモジュールフレーム5
とにより構成されている。
【0025】太陽電池パネル4は、多結晶シリコンによ
り形成された太陽電池本体を強化ガラスでラミネートす
ることにより作製される。これにより、この太陽電池パ
ネル4は、耐候性が確保された矩形状の薄板として構成
されている。尚、太陽電池本体は、単結晶シリコンやア
モルファスシリコン等で形成されたものであってもよ
い。
【0026】モジュールフレーム5は、図3及び図4
(太陽電池モジュール2のコーナ部分の一部を断面で示
した斜視図)に示すように、上記太陽電池パネル4の四
辺を保持するものであって、上側フレーム材51、下側
フレーム材52、左右一対の側端フレーム材53,54
及び上記下側フレーム材52に取り付けられた接続プレ
ート55を備えており、これらフレーム材51,52,
53,54及び接続プレート55が一体的に組み付けら
れることにより構成されている。尚、これらフレーム材
51,52,53,54により本発明でいうフレーム本
体56が構成される。
【0027】各フレーム材51,52,53,54は、
アルミニウムの押出加工によりそれぞれ成形されてい
る。上側フレーム材51は、太陽電池パネル4における
住宅棟側に位置する端縁を保持している。下側フレーム
材52は、太陽電池パネル4における住宅軒側に位置す
る端縁を保持している。側端フレーム材53,54は、
太陽電池パネル4の左右両側縁を保持すると共に、上記
上側フレーム材51及び下側フレーム材52の両端縁同
士を連結している。
【0028】次に、これら各フレーム材51,52,5
3,54の構成について詳細に説明する。
【0029】上側フレーム材51は、図4に示すよう
に、矩形の閉断面を有するフレーム本体51aの一方の
側面(太陽電池パネル4を保持する側の側面)に一対の
パネル保持片51b,51bが突設されている。このパ
ネル保持片51b,51b同士は、太陽電池パネル4の
厚みと同寸法の間隔を存して対向している。また、フレ
ーム本体51aの他方の側面には、僅かに水平方向に延
びた後、下方へ折り曲げられて成る延長片51cが突設
されている。また、図3に示すように、この上側フレー
ム材51の長手方向の中間部分には、太陽電池モジュー
ル2から延びる電気配線Lを通過させたり、雨水を軒側
に抜くための凹陥部51dが形成されている。
【0030】下側フレーム材52は、パネル保持部52
aと、このパネル保持部52aの下側に連続する固定部
52bとにより成る。パネル保持部52aは、上記上側
フレーム材51と同様に太陽電池パネル4の厚みと同寸
法の間隔を存して対向した上下一対のパネル保持片52
c,52cを備えている。固定部52bは、上記パネル
保持部52aの下端に連続して水平方向に延びる締結部
52d、この締結部52dの一端から斜め下方に延びる
傾斜部52e、この傾斜部52eの下端から僅かに下方
へ延びる鉛直部52f、この鉛直部52fの下端から水
平方向に延びる押圧部52gを備えている。この押圧部
52gと締結部52dとは所定間隔を存して対向してい
る。
【0031】本形態の特徴の一つとして、図3に示す如
く、下側フレーム材52には、屋根1の傾斜方向で隣り
合う太陽電池モジュール(軒側に隣接する太陽電池モジ
ュール)2に接続するための接続部材としての上記接続
プレート55が取り付けられている。この接続プレート
55は、図5に示すように、断面略コ字型の板材で成
る。互いに対向する上側片55a及び下側片55bのう
ち下側片55bの3箇所には釘孔55c,55c,55
cが形成されている。一方、上側片55aには、その中
央部に切り起こし部55dが形成されている。この切り
起こし部55dは、上側片55aにコ字状の切り込みが
入れられ、この切り込みの内側部分を僅かに上方に折り
曲げることにより形成されている。また、この切り起こ
し部55dの両側には内面に雌ねじが形成されたボルト
孔55e,55eが形成されている。
【0032】一方、上記下側フレーム材52の締結部5
2dの長手方向の中央部には、接続プレート55のボル
ト孔55e,55eに対応したボルト孔52h,52h
(図6参照)が形成されている。
【0033】そして、図6に示すように、接続プレート
55の上側片55aが下側フレーム材52の締結部52
dと押圧部52gとの間の空間に挿入されて、接続プレ
ート55のボルト孔55eと締結部52dのボルト孔5
2hとが位置合わせされる。この状態で、上側からボル
トBが挿入され、ボルト孔55eにねじ込まれている。
これにより、接続プレート55が下側フレーム材52に
一体的に組み付けられている。この際、ボルトBをねじ
込んでいくに従って、下側フレーム材52の締結部52
dと接続プレート55の上側片55aとの間隔が小さく
なっていく。ある程度までボルトBをねじ込むと、接続
プレート55の切り起こし部55dが下側フレーム材5
2の締結部52dの下面に当接することになる(図6に
示す状態)。太陽電池モジュール2を屋根1に葺設する
前の状態では、このボルトBのねじ込み量を比較的小さ
くしておく。つまり、切り起こし部55dが締結部52
dの下面に当接しない状態か、若しくは切り起こし部5
5dが変形しない程度の押圧力で締結部52dの下面に
当接する状態にしておく。そして、後述する太陽電池モ
ジュール2,2同士の接続動作において、軒側に隣接す
る太陽電池モジュール2の上側フレーム材51が、下側
フレーム材52の押圧部52gと接続プレート55の下
側片55bとの間の空間(本発明でいう差込み空間)S
に差し込まれた状態で、ボルトBをねじ込んでいく。こ
れにより、上記押圧部52gと下側片55bとの間の間
隔寸法が小さくなっていき、この両者間で差込み空間S
内の上側フレーム材51を上下方向から挟持する構成と
なっている。
【0034】一方、上記側端フレーム材53,54は、
図4に示すように、矩形の閉断面を有するフレーム本体
53a,54aの一方の側面(太陽電池パネル4を保持
する側の側面)に、上記と同様のパネル保持片53b,
54bが突設されている。つまり、このパネル保持片5
3b,54bも太陽電池パネル4の厚みと同寸法の間隔
を存して上下一対設けられている。
【0035】上記上側フレーム材51及び下側フレーム
材52の長手方向両側に位置する各両端縁には、側端フ
レーム材53,54をボルト止めするためのボルト孔5
2hを備えた締結座52i,52iが設けられている。
側端フレーム材53,54には、この締結座52i,5
2iのボルト孔52h,52hに対向する位置にボルト
孔(図示省略)が形成されている。このボルト孔同士を
位置合わせしながら各フレーム材51,52,53,5
4を組み合わせ、このボルト孔にボルトをねじ込むこと
により、各フレーム材51,52,53,54が一体的
に組み付けられて枠状となる。これにより、モジュール
フレーム5が構成されるようになっている。尚、この各
フレーム材51,52,53,54の組み付け時には、
予め、各フレーム材51,52,53,54のパネル保
持片51b,52c,53b,54bによって太陽電池
パネル4の各端縁を保持させておく。これにより、各フ
レーム材51,52,53,54の組み付けと同時に、
モジュールフレーム5の内側に太陽電池パネル4が組み
付けられた太陽電池モジュール2が構成されるようにな
っている。
【0036】−ジョイント部材の説明− 次に、住宅の棟の延長方向で隣り合う太陽電池モジュー
ル2,2同士の間に配設されるジョイント部材6につい
て説明する。
【0037】図3に示すように、このジョイント部材6
は、ジョイント本体61の上面に樹脂製のスペーサ6
2,63,63が取り付けられて構成されている。ジョ
イント本体61は、短冊形の板材の左右両端縁部分が上
側へ折り返されて成る折り返し部64,64を備えてい
る。この折り返し部64はジョイント本体61の中央部
に向かうに従って上方へ傾斜している。つまり、この折
り返し部64は、上方からの押圧力に対して僅かに弾性
変形が可能になっている。一方、ジョイント本体61の
奥側端部には、太陽電池モジュール2,2の上端部分
(上側フレーム材51)を保持するための保持部65が
形成されている。この保持部65は、ジョイント本体6
1の奥側端が上方へ折り曲げられた後、図3の手前側に
折り曲げられて形成されている。この保持部65の高さ
寸法は上記モジュールフレーム5の高さ寸法(太陽電池
モジュール2の厚さ寸法)に略一致している。そして、
ジョイント本体61の中央部分には、その長手方向の全
体に亘って樹脂製の第1スペーサ62が取り付けられて
いる。また、このジョイント本体61の保持部65の内
側の左右両側部分には樹脂製の第2スペーサ63,63
が取り付けられている。
【0038】これにより、ジョイント部材6の左右両側
から太陽電池モジュール2,2が組み付けられた場合に
は、図12に示すように、各太陽電池モジュール2,2
の側端フレーム材53,54が折り返し部64,64に
載置されて弾性支持される。つまり、折り返し部64,
64が各太陽電池モジュール2,2に対して上方へ押し
上げるような付勢力を付与した状態となり、これら太陽
電池モジュール2,2が安定して保持されるようになっ
ている。また、各側端フレーム材53,54同士の間で
第1スぺーサ62を挟持することになり、この第1スぺ
ーサ62が側端フレーム材53,54同士の間をシール
するようになっている。更に、上側フレーム材51が第
2スぺーサ63に当接することになり、この上側フレー
ム材51とジョイント部材6の保持部65との間もシー
ルするようになっている。
【0039】一方、このジョイント部材6には、後述す
る屋根1の野地板78及び母屋77に固定される固定プ
レート66が取り付けられている。この固定プレート6
6は、ジョイント本体61の下面に取り付けられてお
り、このジョイント本体61の下端縁よりも下方(図3
の手前側)に延長された延長部67を備えている。この
延長部67の2箇所には釘孔68,68が形成されてい
る。
【0040】−屋根1の各部の説明− 次に、上記太陽電池モジュール2,2,…及びジョイン
ト部材6,6,…が設置される住宅屋根部分の各部の構
成について説明する。
【0041】図7は住宅の棟部分の断面、図8は住宅の
軒部分の断面、図9は屋根1の中間部分(棟と軒との間
の中間部分)の断面をそれぞれ示している。図2、図7
〜図9に示すように、本住宅の小屋組み7は、陸梁71
上に、屋根勾配に応じた寸法の複数の小屋束72,7
2,…が立てられ、各小屋束72,72,…の上端に亘
って垂木73が傾斜配置されている。また、陸梁71と
垂木73との間の複数箇所には方杖74,74,…が架
設されている。垂木73の棟側の端部は真束75の上端
に接続金具76を介して接続されている。垂木73の上
側には住宅桁方向(図2の紙面鉛直方向)に延びる複数
本の母屋77,77,…が架設され、この母屋77,7
7,…の上側に野地板78が敷設されている。更に、こ
の野地板78の上側には防水シート79が敷設されてい
る。
【0042】本形態の特徴の一つとして、上記母屋7
7,77,…の配設位置は、野地板78上に太陽電池モ
ジュール2及びジョイント部材6が載置された際におけ
る太陽電池モジュール2の接続プレート55及びジョイ
ント部材6の延長部67に対向する位置に設定されてい
る。つまり、これら接続プレート55及び延長部67が
野地板78に釘打ちされる際、その釘が野地板78及び
母屋77に打ち込まれるようになっている。
【0043】また、住宅棟部分には換気棟役物13が設
置されており、屋根裏空間の換気及び太陽電池モジュー
ル下側空間への空気流通による太陽電池モジュール2の
冷却が行えるようになっている。
【0044】そして、この住宅棟部分の特徴として、換
気棟役物13の下側と、最も棟側に位置する太陽電池モ
ジュール2との間に亘ってカバープレート8が配設され
ている。以下、このカバープレート8及びその周辺部分
の構成について説明する。図3、図7及び図10に示す
ように、カバープレート8は、金属製板材の複数箇所が
折り曲げられて形成されており、棟側の端部は上方に折
り返された棟側折り返し部81に形成され、軒側の端部
は下方に折り返された軒側折り返し部82に形成されて
いる。また、このカバープレート8にも上記接続プレー
ト55が取り付けられている。つまり、図11に示すよ
うに、カバープレート8の所定位置(後述する繋ぎ合わ
せ部分以外の位置)には、接続プレート55のボルト孔
55e,55eに対応したボルト孔83,83が形成さ
れている。そして、接続プレート55の上側片55aが
カバープレート8の軒側折り返し部82の内部に挿入さ
れて、接続プレート55のボルト孔55eとカバープレ
ート8のボルト孔83とが位置合わせされる。この状態
で、上側からボルトBが挿入され、ボルト孔55eにね
じ込まれている。これにより、接続プレート55がカバ
ープレート8に一体的に組み付けられている。この際、
ボルトBをねじ込んでいくに従って、軒側折り返し部8
2の上側片82aと接続プレート55の上側片55aと
の間隔が小さくなっていく。ある程度までボルトBをね
じ込むと、接続プレート55の切り起こし部55dが軒
側折り返し部82の上側片82aの下面に当接すること
になる(図11に示す状態)。太陽電池モジュール2を
屋根1に葺設する前の状態では、このボルトBのねじ込
み量を比較的少なくしておく。つまり、切り起こし部5
5dが軒側折り返し部82の上側片82aに当接しない
状態か、若しくは切り起こし部55dが変形しない程度
の押圧力で軒側折り返し部82の上側片82aに当接す
る状態にしておく。そして、後述する太陽電池モジュー
ル2,2同士の接続動作において、最も棟側に位置する
太陽電池モジュール2の上側フレーム材51が、軒側折
り返し部82の下側片82bと接続プレート55の下側
片55bとの間に差し込まれた状態で、ボルトBをねじ
込んでいく。これにより、上記軒側折り返し部82の下
側片82bと接続プレート55の下側片55bとの間の
間隔寸法が小さくなっていき、この両者間で上側フレー
ム材51を上下方向から挟持する構成となっている。
【0045】また、カバープレート8は、複数枚が棟の
延長方向で繋ぎ合わされている(図10に実線で示すカ
バープレート8及び仮想線で示すカバープレート8’を
参照)。このカバープレート8,8’同士の繋ぎ合せ部
分では、図10に示すように、繋ぎプレート84が架設
されている(図7では、この繋ぎプレート84を破線で
示している)。この繋ぎプレート84は、断面形状がカ
バープレート8の断面形状に略近似している。つまり、
この繋ぎプレート84も、カバープレート8と同様に棟
側折り返し部85及び軒側折り返し部86を備えてい
る。つまり、図10に示すように、この繋ぎプレート8
4の棟側折り返し部85が、カバープレート8,8’同
士の繋ぎ合せ部分における各カバープレート8,8’の
棟側折り返し部81,81の外側に嵌まり込む。同様
に、繋ぎプレート84の軒側折り返し部86が、カバー
プレート8,8’同士の繋ぎ合せ部分における各カバー
プレート8,8’の軒側折り返し部82,82の内側に
嵌まり込む。これにより、隣り合うカバープレート8,
8’同士の位置ずれを招くこと無しに棟の延長方向に沿
って繋ぎ合わせることが可能になる。
【0046】また、この繋ぎプレート84は、棟側折り
返し部85の下側に固定片87が一体形成されている。
この固定片87は、棟側折り返し部85の下端から下方
へ延びた後、軒側に折り曲げられて形成されている。こ
の固定片87が野地板78に釘止めされることにより、
カバープレート8,8’同士の繋ぎ合せ部分を安定して
保持できるようになっている。
【0047】一方、住宅軒部分では、図8に示すよう
に、鼻隠し板14に雨樋15が取り付けられている。そ
して、この住宅軒部分の特徴として、軒側端縁と、最も
軒側に位置する太陽電池モジュール2との間に亘って軒
先プレート9が配設されている。以下、この軒先プレー
ト9及びその周辺部分の構成について説明する。図8に
示すように、軒先プレート9は、上記カバープレート8
と同形状の部材で成り、棟側折り返し部91及び軒側折
り返し部92を備えている。
【0048】また、この軒先プレート9も、カバープレ
ート8と同様に、複数枚が軒の延長方向で繋ぎ合わされ
ている。この軒先プレート9,9同士の繋ぎ合せ部分で
は、上記と同形状の繋ぎプレート94が架設されてい
る。この繋ぎプレート94により、隣り合う軒先プレー
ト9,9同士の位置ずれを招くこと無しに軒の延長方向
に沿って繋ぎ合わせることが可能となっている。
【0049】また、この繋ぎプレート94は、棟側折り
返し部95及び固定片97が、最も軒側に位置する太陽
電池モジュール2の下側フレーム材52と接続プレート
55との間で挟持されている。この構造は、上述した太
陽電池モジュール2,2同士の場合と同様に、下側フレ
ーム材52及び接続プレート55に亘ってねじ込まれる
ボルトにより、下側フレーム材52の押圧部52gと接
続プレート55の下側片55bとの間で繋ぎプレート9
4の棟側折り返し部95及び固定片97を上下方向から
挟持するようになっている。尚、この部分では、ボルト
が下側フレーム材52の押圧部52gを貫通するように
して、このボルトによって軒先プレート9を押さえ込む
ようにしてもよい。
【0050】更に、軒側の端縁には軒先止め金具98が
瓦桟99上に釘止めにより固定されている。この軒先止
め金具98は、先端が繋ぎプレート94の軒側折り返し
部96に係止している。また、上記軒先プレート9及び
繋ぎプレート94の各軒側折り返し部92,96、軒先
止め金具98の先端部のそれぞれにはボルト孔が形成さ
れており、これらボルト孔が位置合わせされた状態で上
方からボルトBが締結されている。これにより、軒先プ
レート9が繋ぎプレート94を介して軒側の端縁に安定
的に固定されている。
【0051】−配線構造の説明− 以下、各太陽電池モジュール2に繋がる電気配線を屋根
裏空間に抜き出すための配線構造について説明する。こ
の配線は各太陽電池モジュール2の太陽電池パネル4で
発電した電力を家庭内へ供給するためのものである。図
14に示すように、野地板78には配線挿通用の開口7
8aが形成されている。この開口78aの周囲には第1
及び第2の2枚の配線プレート17,18が取り付けら
れている。
【0052】第1配線プレート17は、開口78aの形
成位置の僅かに軒側に取り付けられている。この第1配
線プレート17は、棟側の縁部が折り返された折り返し
部17aを備えている。
【0053】一方、第2配線プレート18は、上記開口
78a及び第1配線プレート17の折り返し部17aを
覆うものである。この第2配線プレート18は、断面ハ
ット型の板材で成り、住宅棟側の縁部、住宅桁方向の両
側部には、野地板78に取り付けられる取り付け部18
aが形成されている。この第2配線プレート18が野地
板78に取り付けられた状態(図14(b)の状態)で
は、開口78aが覆い隠されると共に、この第2配線プ
レート18の軒側端縁と第1配線プレート17の折り返
し部17aとの間に僅かな隙間が形成される。各太陽電
池モジュール2から延びる電気配線L,L,…は、この
隙間を通り、開口78aを経て屋根裏空間に抜き出され
ることになる。尚、第2配線プレート18の取り付け部
18aと野地板78との間には防水テープ19が貼着さ
れている。
【0054】この構成により、開口78aから雨水が屋
根裏空間に浸入することを阻止しながら、各太陽電池モ
ジュール2,2,…に繋がる電気配線L,L,…を屋根
裏空間に抜き出すための配線構造を実現することができ
る。
【0055】−太陽電池モジュール2の葺設作業の説明
− 次に、上述の如く構成された太陽電池モジュール2の葺
設作業について説明する。この葺設作業は、屋根の棟側
から軒側に向かって順に太陽電池モジュール2を野地板
78上に固定していくことにより行われる。
【0056】先ず、最も棟側に位置する太陽電池モジュ
ール2の葺設作業について説明する。この太陽電池モジ
ュール2を屋根1に設置する前に、住宅の桁方向で隣接
する太陽電池モジュール2との間にジョイント部材6を
配設しておく。つまり、図3に示すように、各太陽電池
モジュール2,2の端縁(側端フレーム材53,54)
をジョイント部材6に載置しておく。
【0057】その後、図7及び図11に示すように、太
陽電池モジュール2の上側フレーム材51を、カバープ
レート8の軒側折り返し部82の下側片82bと接続プ
レート55の下側片55bとの間に差し込む。この差込
み方向は軒から棟に向かう方向である。この状態で、ボ
ルトBをねじ込んでいく。これにより、接続プレート5
5の切り起こし部55dが弾性変形しながら軒側折り返
し部82の下側片82bと接続プレート55の下側片5
5bとの間の間隔寸法が小さくなっていき、この両者間
で上側フレーム材51が挟持される。尚、カバープレー
ト8に取り付けられている接続プレート55は、下側片
55bが予め野地板78から母屋77に亘って釘止めさ
れている(図7参照)。このため、上記ボルトBのねじ
込み動作に伴って軒側折り返し部82の下側片82bが
太陽電池モジュール2の上側フレーム材51を下向きに
押さえ込むことになり、この上側フレーム材51は野地
板78に強固に取り付けられることになる。
【0058】その後、この最も棟側に位置する太陽電池
モジュール2の下側フレーム材52に取り付けられてい
る接続プレート55の下側片55bを野地板78から母
屋77に亘って釘止めする。また、この最も棟側に位置
する太陽電池モジュール2を支持しているジョイント部
材6の延長部67も野地板78から母屋77に亘って釘
止めされる。これにより、太陽電池モジュール2の下側
フレーム材52も野地板78に強固に取り付けられるこ
とになる。このようにして、最も棟側に位置する太陽電
池モジュール2は、上側フレーム材51がカバープレー
ト8に係止され、下側フレーム材52が小屋組み7に固
定される。以上の作業により、最も棟側に位置する太陽
電池モジュール2が屋根に設置される。この状態では、
図12(図3におけるXII-XII 線に沿った断面図)に示
すように、住宅の桁方向で隣り合う太陽電池モジュール
2,2同士の間にはジョイント部材6の第1スペーサ6
2が介在し、この両者間の隙間をシールして雨漏り等を
防止している。
【0059】次に、上記太陽電池モジュール2の軒側に
位置する太陽電池モジュール2の葺設作業について説明
する。この葺設作業においても図3に示すように、太陽
電池モジュール2を屋根に設置する前に、住宅の桁方向
で隣接する太陽電池モジュール2,2の端縁をジョイン
ト部材6に載置しておく。
【0060】その後、図6及び図9に示すように、軒側
の太陽電池モジュール2の上側フレーム材51を、棟側
に位置する太陽電池モジュール2の下側フレーム材52
の押圧部52gと接続プレート55の下側片55bとの
間の差込み空間Sに差し込む(本発明でいう差込み動
作)。この差込み方向も軒から棟に向かう方向である。
この状態で、ボルトBをねじ込んでいく。これにより、
下側フレーム材52の押圧部52gと接続プレート55
の下側片55bとの間の間隔寸法が小さくなっていき、
この両者間で上側フレーム材51が挟持される。これと
同時にジョイント部材6の保持部65も下側フレーム材
52の押圧部82と棟側のジョイント部材6の延長部6
7との間に挟持される(本発明でいう挟持動作)。尚、
上述したように、最も棟側に位置する太陽電池モジュー
ル2の接続プレート55の下側片55bは野地板78か
ら母屋77に亘って釘止めされている。このため、上記
ボルトBのねじ込み動作に伴って下側フレーム材52の
押圧部52gが軒側の太陽電池モジュール2の上側フレ
ーム材51を下向きに押さえ込むことになり、この軒側
の太陽電池モジュール2の上側フレーム材51は棟側の
太陽電池モジュール2を介して野地板78に強固に取り
付けられることになる。本作業においても太陽電池モジ
ュール2の下側フレーム材52に取り付けられている接
続プレート55の下側片55b及びジョイント部材6の
延長部67を野地板78から母屋77に亘って釘止めす
る。これにより、太陽電池モジュール2の下側フレーム
材52も野地板78に強固に取り付けられることにな
る。このようにして、太陽電池モジュール2は、上側フ
レーム材51が、棟側に隣接する太陽電池モジュール2
の下側フレーム材52に係止され、下側フレーム材52
が小屋組み7に固定される。以上の作業により、軒側に
位置する太陽電池モジュール2が屋根に設置される。
【0061】以上の動作を繰り返すことにより、棟側か
ら軒側に向かって順に太陽電池モジュール2を葺設して
いく。つまり、棟側の太陽電池モジュール2の下側フレ
ーム材52と軒側の太陽電池モジュール2の上側フレー
ム材51とを重ね合わせながら各太陽電池モジュール2
を軒側に向かって順に葺設していく。
【0062】そして、最も軒側に位置する太陽電池モジ
ュール2の葺設作業が終了した後には、軒先プレート9
の葺設作業を行う。この軒先プレート9の葺設作業で
は、軒先プレート9を繋ぎプレート94と共にその軒側
端を軒先止め金具98の先端に係止させながら、軒先プ
レート9及び繋ぎプレート94の棟側折り返し部91,
95を下側フレーム材52の押圧部52gと接続プレー
ト55の下側片55bとの間に差し込む。この状態で、
ボルトBをねじ込んでいく。これにより、下側フレーム
材52の押圧部52gと接続プレート55の下側片55
bとの間の間隔寸法が小さくなっていき、この両者間で
上記棟側折り返し部91,95が挟持される。このた
め、軒先プレート9は、軒側端部が軒先止め金具98に
係止され、棟側端部が最も軒側に位置する太陽電池モジ
ュール2に挟持された状態で野地板78に取り付けられ
ることになる。
【0063】尚、このようにして屋根面11に葺設され
た太陽電池モジュール2のうち住宅桁側の端部は、図1
3に示すように、けらば部材16と側端フレーム材54
との間に樹脂製のスペーサ16aが介在され、この両者
16,54間からの雨漏りを阻止している。
【0064】以上の動作により太陽電池モジュール2の
葺設作業が終了する。 −実施形態の効果− 以上説明したように、本形態によれば、屋根1の傾斜方
向で隣り合う太陽電池モジュール2,2同士は、軒側の
太陽電池モジュール2の棟側端縁を棟側の太陽電池モジ
ュール2の軒側端部で挟持することにより互いに接続さ
れている。このため、最も棟側に位置する太陽電池モジ
ュール2から最も軒側に位置する太陽電池モジュール2
までの複数の太陽電池モジュール2,2,…が一体化さ
れることになり、各太陽電池モジュール2,2,…を小
屋組み7上に安定的に設置することが可能になる。これ
により、太陽電池モジュール2,2,…を屋根葺き材と
して直接葺設する場合における各太陽電池モジュール
2,2,…の最適な設置構造を実現することができる。
【0065】また、最も棟側に位置する太陽電池モジュ
ール2の棟側端は、繋ぎプレート84を介して母屋77
に固定されたカバープレート8に支持されている。一
方、最も軒側に位置する太陽電池モジュール2の軒側端
は、軒先止め金具98に係止された軒先プレート9に係
合されている。このように、屋根1の傾斜方向両端に位
置する太陽電池モジュール2,2が安定的に設置されて
いることにより、各太陽電池モジュール2,2,…の葺
設状態もより安定して得ることができる。
【0066】また、本形態の太陽電池モジュール2,
2,…の設置作業は屋根瓦の葺設作業に近似した作業で
あり、特別な作業ではない。このため、住宅メーカによ
る太陽電池モジュール2,2,…の設置作業が可能にな
り、他業者による設置作業を必要としないので工期の短
縮化を図ることができる。また、個々の太陽電池モジュ
ール2,2,…毎に取り外すことが可能であるため、そ
の保守点検作業を容易に行うことができる。
【0067】更に、上記作業で設置された各太陽電池モ
ジュール2,2,…は、端縁部分の一部が重ね合わされ
た状態となっている。この状態は、屋根瓦の設置状態と
略同様であるので、屋根瓦の葺設作業と同様の作業で各
太陽電池モジュール2,2,…を葺設することができ、
且つ屋根全体として外観の違和感が無く屋根全体の見栄
えを良好に確保することができる。
【0068】−その他の実施形態− 上記実施形態では、太陽エネルギモジュールとして太陽
電池モジュール2,2,…を採用し、この太陽電池モジ
ュール2,2,…を住宅の屋根部分に葺設した場合につ
いて説明した。本発明は、これに限らず、太陽エネルギ
モジュールとして太陽熱温水器モジュールを採用した
り、これら太陽電池モジュールや太陽熱温水器モジュー
ルを住宅の外壁に取り付ける構成に採用することも可能
である。
【0069】また、上記実施形態では、住宅の片側の屋
根面の全面に亘って複数の太陽電池モジュール2,2,
…を葺設する場合について説明した。本発明はこれに限
らず、屋根面の一部に太陽電池モジュールを葺設し、そ
の他の部分には屋根瓦を葺設するようにした住宅に対し
ても適用可能である。また、本発明は、切妻タイプの屋
根を有する住宅に限らず、寄棟タイプの屋根を有する住
宅等への適用も可能である。
【0070】また、上記実施形態では、屋根1の傾斜方
向で隣り合う太陽電池モジュール2,2同士を一体的に
接続する場合について説明した。本発明はこれに限ら
ず、住宅の桁方向で隣り合う太陽電池モジュール同士を
接続プレートを用いて一体的に接続するようにしてもよ
い。
【0071】更に、隣り合う太陽電池モジュール2,2
を接続するための接続構造としては、上述のような接続
プレート55を利用して太陽電池モジュール2を挟持す
るものに限らない。例えば、モジュールフレーム5,5
同士をボルト止め等の手段によって連結したり、モジュ
ールフレーム5,5にフック状の係合片を設けて、この
係合片同士を係合させる構成としてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。
【0073】請求項1記載の発明では、住宅外面(屋根
や外壁)に設置される複数の太陽エネルギモジュールの
それぞれに、隣り合う太陽エネルギモジュールに接続す
るための接続部材を備えさせている。このため、互いに
隣り合う太陽エネルギモジュール同士を一体化すること
ができ、各太陽エネルギモジュールを住宅外面に安定的
に設置することが可能になる。
【0074】請求項2記載の発明にあっては、太陽電池
モジュールの設置作業では個々の太陽電池モジュールを
順に小屋組み上に設置していくことになる。この作業は
屋根瓦の葺設作業に近似した作業であり、この屋根瓦の
葺設作業と同様に作業者は棟側を向いて作業することが
できる。このため、住宅メーカによる太陽電池モジュー
ルの設置作業が可能になり、他業者による設置作業を必
要としない。その結果、工期の短縮化を図ることが可能
になる。また、個々の太陽電池モジュール毎に取り外す
ことが可能であるため、その保守点検作業が容易にな
り、太陽電池モジュールのメンテナンス性の向上を図る
ことができる。これにより、太陽電池モジュールを屋根
葺き材として直接葺設する場合における各太陽電池モジ
ュールの最適な設置構造を実現することができる。
【0075】また、本発明では、屋根の傾斜方向で隣接
する太陽電池モジュール同士を接続している。このた
め、各太陽電池モジュールの葺設状態の安定性を効果的
に得ることができ、太陽電池モジュールを屋根葺き材と
して直接葺設する構成の実用性を向上することができ
る。
【0076】請求項記載の発明では、接続部材とフレ
ーム本体との間の差込み空間に、隣接する太陽電池モジ
ュールのフレーム縁部を差し込んだ状態で、接続部材と
フレーム本体との間隔を狭めることによってこの隣接す
る太陽電池モジュールのフレーム縁部を接続部材とフレ
ーム本体との間で挟持している。このため、上記請求項
1記載の発明に係る効果に加えて、比較的簡単な構成で
太陽電池モジュール同士を接続することが可能になる。
【0077】また、本発明では、互いに隣接する太陽電
池モジュール同士の端縁部分を重ね合わせた状態で屋根
に葺設している。この状態は、屋根瓦の設置状態と同様
であるので、屋根全体として外観の違和感が無く、屋根
の見栄えを良好に確保した状態で上記請求項記載の発
明に係る効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る住宅の屋根部分を示す斜視図
である。
【図2】図1におけるII-II 線に沿った断面図である。
【図3】太陽電池モジュールの接続作業を説明するため
の斜視図である。
【図4】太陽電池モジュールのコーナ部分の一部を断面
で示した斜視図である。
【図5】接続プレートの斜視図である。
【図6】屋根の傾斜方向で隣接する太陽電池モジュール
同士の接続部分を示す断面図である。
【図7】住宅の棟部分を示す断面図である。
【図8】住宅の軒部分を示す断面図である。
【図9】住宅の棟と軒との中間部分を示す断面図であ
る。
【図10】カバープレート同士の繋ぎ合わせ部分を示す
斜視図である。
【図11】カバープレートと太陽電池モジュールとの接
続部分を示す断面図である。
【図12】図3におけるVII-VII 線に沿った断面図であ
る。
【図13】図1におけるVIII-VIII 線に沿った断面図で
ある。
【図14】太陽電池モジュールの配線構造を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 屋根 2 太陽電池モジュール(太陽エネルギモジュー
ル) 4 太陽電池パネル 5 モジュールフレーム(フレーム) 55 接続プレート(接続部材) 56 フレーム本体 S 差込み空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−317604(JP,A) 特開 平10−292583(JP,A) 特開 平7−292907(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/00 E04D 13/18 E04D 3/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅の小屋組み上に設置されて太陽エネ
    ルギを受け取る太陽エネルギモジュールにおいて、 太陽エネルギパネルと、 この太陽エネルギパネルの外縁を囲むフレームとを備え
    ており、 上記フレームは、枠状のフレーム本体と、このフレーム
    本体との間で軒側に開放する差込み空間を形成する接続
    部材とを備えており、 ねじ込みによって差込み空間の高さ方向の間隔を狭める
    ボルトが備えられ、 軒側に隣接する太陽エネルギモジュールの棟側フレーム
    縁部が上記差込み空間に対して軒から棟に向かう方向に
    差し込まれた状態でボルトをねじ込んで差込み空間の高
    さ方向の間隔を狭めることにより、この軒側に隣接する
    太陽エネルギモジュールの棟側フレーム縁部を接続部材
    とフレーム本体とにより上下方向から挟持する構成とな
    っている ことを特徴とする太陽エネルギモジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の太陽エネルギモジュール
    において、 太陽光を受けて発電する太陽電池モジュールで構成され
    ていることを特徴とする太陽エネルギモジュール。
  3. 【請求項3】 住宅の小屋組み上に設置される複数の太
    陽エネルギモジュール同士を接続する接続構造におい
    て、 各太陽エネルギモジュールは、太陽エネルギパネルと、
    この太陽エネルギパネルの外縁を囲む枠状のフレーム本
    体と、このフレーム本体との間で軒側に開放する差込み
    空間を形成する接続部材とを備えており、ボルトのねじ込みにより上記差込み空間の高さ方向の間
    隔を小さくできるようになっており、 軒側に位置する太陽エネルギモジュールの棟側フレーム
    縁部を、棟側に隣接する太陽エネルギモジュールの上記
    差込み空間に対して軒から棟に向かう方向に差し込んだ
    状態で、ボルトをねじ込んで差込み空間の高さ方向の間
    隔を狭めることにより、この軒側に位置する太陽エネル
    ギモジュールの棟側フレーム縁部を棟側に隣接する太陽
    エネルギモジュールの接続部材とフレーム本体とにより
    上下方向から挟持している ことを特徴とする太陽エネル
    ギモジュールの接続構造。
  4. 【請求項4】 請求項記載の太陽エネルギモジュール
    の接続構造において、 太陽エネルギモジュールは、太陽光を受けて発電する太
    陽電池モジュールで構成されていることを特徴とする太
    陽エネルギモジュールの接続構造。
  5. 【請求項5】 上記請求項1または2記載の太陽エネル
    ギモジュールが小屋組み上に設置されていることを特徴
    とする住宅。
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