JP3392221B2 - 長尺埋設物の探知方法 - Google Patents

長尺埋設物の探知方法

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JP3392221B2
JP3392221B2 JP15448294A JP15448294A JP3392221B2 JP 3392221 B2 JP3392221 B2 JP 3392221B2 JP 15448294 A JP15448294 A JP 15448294A JP 15448294 A JP15448294 A JP 15448294A JP 3392221 B2 JP3392221 B2 JP 3392221B2
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山田米数
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば地中等に埋設さ
れた物体の埋設場所を探知する方法に係り、特に例えば
地中に敷設された電力ケーブル又は水道管等のように、
被埋設物が非常に長い埋設物である場合の探知方法に関
する。
【0002】
【従来技術】従来、地中埋設物を探知する方法として
は、被探知物の近傍に共振回路からなる応動体を予め埋
設しておき、当該応動体をその共振特性を利用して検知
することにより上記被探知物を探知する第1の方法と、
被探知物が例えば水道管のように長尺物体である場合に
用いられる、所謂ロケーティングワイヤ方式といわれる
方法であって、被探知物が金属(導電体)である場合に
は当該被探知物にその地上露出部分から高周波電流を印
加し、又は被探知物が非金属(絶縁体)である場合には
当該被探知物に沿わせて予め敷設してある金属線(ロケ
ーティングワイヤ)に高周波電流を印加し、これによっ
て被探知物又は金属線の周囲に生ずる磁界を地上で検知
することにより上記被探知物を探知する第2の方法があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記第1の方法
によると、探知するのは応動体の埋設地点であるので、
被探知物が電力線ケーブルのように非常に長い長尺物体
であってその敷設方向に沿って連続して探知する必要が
ある場合には当該応動体を長尺埋設物に沿って数多く埋
設しておかなければならず、また、このように多くの応
動体を埋設した場合であっても検知信号の不連続性を免
れることができないため、特に被探知埋設物の敷設方向
が変向している場合には、変向地点における探知作業が
非常にしづらくなる。
【0004】また、従来の第2の方法によると、被探知
物に高周波信号の発振装置を接続する必要があるため探
知作業が面倒であり、かつ被探知物が金属であってロケ
ーティングワイヤを設けない場合において、当該被探知
物の地上露出部分がなかったり、あるいは上記発振装置
の接続が不可能な場所にしか露出していないような場合
には探知作業そのものが不可能となる。また、被探知物
の探知を必要とする区域が上記発振装置の接続点(被探
知物の地上露出ポイント又はロケーティングワイヤの発
振装置接続端子)と離れている場合があり、このような
場合には探知作業が非常にやりにくい。
【0005】本発明は以上のような従来の問題点を解決
するため提案するものであり、探知作業が容易で長尺埋
設物の敷設方向が連続して正確に探知できる探知方法を
得ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明において、探知の
対象となる長尺埋設物は、例えば電力ケーブルや電話ケ
ーブルのように、それ自体が線状導電体である場合と、
例えばプラスチック管による水道管のように、それ自体
は絶縁体の長尺物体である場合とがあり、前者の場合は
長尺埋設物そのものが探知信号の伝達経路となり、また
後者の場合には、長尺埋設物の長尺方向に予め線状導電
体を添設して当該長尺埋設物とともに埋設しておき、こ
れが探知信号の伝達経路となる。
【0007】以上のようにして埋設された長尺埋設物の
埋設場所を探知するため、本発明は、高周波励振信号を
外部から電磁誘導で印加することにより共振して該励振
信号の周波数と同じ周波数の共振信号を放出する応動体
を、上記線状導電体(上記長尺埋設物自体又はこれに添
設された線状導電体)の近傍で、当該線状導電体と電磁
結合が可能な領域内に予め埋設しておき、上記励振信号
の送出機能と上記共振信号の受信機能を有する探知装置
で当該長尺埋設物の埋設推定区域を走査することによ
り、上記線状導電体を介して上記応動体と上記探知装置
との間で上記励振信号と共振信号の授受を行ない、上記
探知装置で受信される上記共振信号に基いて当該長尺埋
設物の埋設場所を探知するようにしたものである。
【0008】
【作用】図1を参照して作用を説明する。
【0009】探知装置Aによる走査区域に線状導電体B
(被探知長尺物体自体又はこれに添設された線状導電
体)が埋設されている場合において、探知装置Aのアン
テナA2が当該線状導電体Bに近づくと、処理器A1か
ら送出された励振信号によって上記アンテナA2に生じ
た磁束M1が当該線状導電体Bに交鎖して当該線状導電
体Bに電圧が誘起され、当該線状導電体Bには上記励振
信号と同じ周波数の信号電流が流れる。
【0010】線状導電体Bに信号電流が流れると、これ
によって当該線状導電体Bに生ずる磁束M2が応動体C
のアンテナC2に交鎖して当該アンテナC2に上記励振
信号と同じ周波数の電圧が誘起され、共振体C1に印加
される。
【0011】共振体C1に印加される上記電圧の周波数
は当該共振体C1の共振周波数と同一であるので、当該
共振体C1は共振して振動エネルギーを蓄積し、前記励
振信号が断たれると、蓄積された振動エネルギーにより
その瞬間から暫時共振信号を放出する。
【0012】以上のようにして応動体Cから放出された
共振信号は、前記励振信号の伝達作用と同様の作用によ
り、(アンテナC2に生ずる磁束M3が線状導電体Bに
交鎖し、これにより線状導電体Bに生ずる磁束M4がア
ンテナA2に交鎖する。)、前記励振信号とは逆の方向
に探知装置Aの処理器A1まで伝達され、処理器A1で
の当該共振信号の受信及び解析処理によって線状導電体
B(被探知長尺埋設物)の埋設場所を検出する。すなわ
ち、処理器A1において、共振信号が最も強いレベルで
受信されたときのアンテナA2の位置の直下が被探知長
尺埋設物の埋設場所である。
【0013】以上のように、線状導電体Bと探知装置A
のアンテナA2との間の電磁結合、及び応動体Cのアン
テナC2と線状導電体Bとの間の電磁結合を媒介として
当該線状導電体Bの埋設場所を検知するので、被探知長
尺埋設物の敷設方向に対して不連続点を含まない連続し
た探知動作が可能となる。
【0014】
【実施例】図2〜図9はいずれも本発明の実施例を説明
するもので、図2は探知装置と被探知物(長尺埋設物)
との関係を示すシステム構成図、図3(A),(B)は
被探知物が絶縁物体である場合の当該被探知物に施され
る探知構造を示す図、図4は探知装置のブロック図、図
5は応動体の回路図、図6〜図8はタイムチャート、図
9(A),(B)は探知信号(共振信号)の受信特性を
説明する図である。なお、タイムチャート中、交流信号
でなる信号波形は、図6(イ)に示す発振信号(発振部
101の出力信号)を除きエンベロープで示してある。
【0015】図2に示すように、被探知物である長尺埋
設物2が例えば電力ケーブル21である場合、当該電力
ケーブル21は、通常は例えばプラスチック管でなる防
護管4内に収納されて地中51に埋設されている。な
お、防護管4内には多くの場合、複数本の電力ケーブル
21が収納されているが、図2では当該電力ケーブル2
1を1本で示してある。また、埋設場所は地中51に限
られず、例えば建造物の床、壁、柱等の中であっても本
発明を実施することができる。
【0016】防護管4には、ベルト等適宜の締結具34
によって応動体(以下、マーカーという。)3が固定さ
れており、当該マーカー3は電力ケーブル21及び防護
管4とともに地中51に埋設される。なお、電力ケーブ
ル21がケーブルの共同敷設溝に敷設されている場合の
ように、防護管4を用いることなく直埋されている場合
には、マーカー3は当該電力ケーブル21に直接固定さ
れる。
【0017】以上は探知しようとする長尺埋設物2が例
えば電力ケーブル21である場合のように、それ自体が
線状導電体である場合の例であるが、当該長尺埋設物2
が例えばプラスチック管でなる水道管のように、それ自
体は絶縁物である場合には、図3(A)に示すように、
当該水道管22の長尺方向に沿わせて線状導電体6を適
宜の方法により固定する。また、図3(B)に示すよう
に、水道管22を、その内部に予め線状導電体6が埋め
込まれている構造とすることも可能である。
【0018】以上のようにして、絶縁物である長尺埋設
物2に対しては、線状導電体6を添設した上でマーカー
3を当該長尺埋設物2に固定する。
【0019】探知装置1は処理器11とロケータ12と
で構成されており、処理器11はマーカー3への励振信
号の送信、マーカー3からの共振信号の受信、受信した
共振信号の解析による長尺埋設物2の埋設場所の探知及
び探知データの表示等を行ない、また、ロケータ12は
上記励振信号の放出と共振信号の受信を行なう。
【0020】ロケータ12は後で説明するアンテナ10
4(図4参照)を内蔵したケース121と、該ケース1
21に固定した把手122でなり、探知作業は把手12
2を握り持ち、ケース121を地表面52に平行状に走
査することにより行なう。
【0021】また、長尺埋設物2が複数種類あって(例
えば電力ケーブル、電話線、水道管、排水管等のように
用途の違いによる種類、又は例えば異った地域に向けて
の電力ケーブルのように、敷設方向の違いによる種類、
等)、種類別の探知を必要とする場合には、マーカー3
は共振周波数の違いによる複数種類が用意され、長尺埋
設物2には、その種別ごとに別個の共振周波数のマーカ
ー3が取り付けられる。
【0022】図4により探知装置1の構成を説明する。
【0023】101は発振部で、マーカー3の共振周波
数と実質同一の周波数の高周波信号を発振する。なお、
ここで実質同一とは、高周波信号の周波数とマーカー3
の共振周波数との差が許容誤差範囲内であることをい
う。また、当該発振部101の発振周波数は、実施例に
よっては切替によって変わるようになっている。
【0024】102は送信部で、発振部101からの高
周波信号を電力増幅してマーカー3を励振するための励
振信号を送出する。
【0025】103は受信部で、マーカー3から返送さ
れる共振信号を受信する。なお、当該受信部103は、
実施例によっては周波数の異なる複数の信号を周波数ご
とに弁別受信するようになっている。
【0026】104は送受信兼用の電磁誘導信号用アン
テナで、送信部102からの励振信号を被探知物である
長尺埋設物2に向けて送出し、及びマーカー3からの共
振信号を上記長尺埋設物2を経由して受信する。このア
ンテナ104はループコイルで構成され、該ループコイ
ルの形成する面が地表面52に平行となるような姿勢、
又は地表面52に垂直となるような姿勢でロケータ12
(図2参照)のケース121内に収納される。
【0027】105は送受切替部で、アンテナ104を
送信部102と受信部103とに交互に切替接続する。
【0028】106は信号検出部で、受信部103から
の受信信号のレベルが設定レベル以上であるとき、これ
を検出して検出信号を出力する。なお、当該検出信号
は、実施例によっては設定レベル以上の受信信号につい
て、受信レベルに比例したレベルの信号として出力され
る。
【0029】107は表示制御部で、信号検出部106
から出力される検出信号によって起動し、表示信号を出
力する。表示信号には可視表示用信号と可聴表示用信号
とがあり、可視表示用信号は通常は直流信号であり、可
聴表示用信号は通常は可聴範囲の低周波信号である。な
お、上記信号は、連続信号でも断続信号でもよく、ま
た、断続信号とした場合には、特に信号検出部106か
らの検出信号が受信信号の受信レベルに比例したレベル
の信号である場合において、その断続周期が変化するよ
うに制御される。
【0030】108は表示部で、例えば発光ダイオード
のような可視表示手段と例えばスピーカのような可聴表
示手段とで構成される。なお、表示手段としては、可視
表示手段と可聴表示手段のいずれか一方であってもよ
く、この場合には、上記表示制御部107からは可視表
示用信号又は可聴表示用信号のいずれか一方の表示信号
を出力すればよい。
【0031】109は送受切替制御部で、送受切替部1
05に送信、受信の切替信号を送出する。
【0032】110は周波数切替部で、マーカー3が共
振周波数の異なる複数種類設けられる場合に必要となる
ものであり、発振部101の発振周波数を、探知しよう
とする長尺埋設物2に取付けられたマーカー3の応動周
波数(共振周波数)に切替え設定する。
【0033】また、この周波数切替部110における上
記切替制御は、実施態様により手動操作による場合と、
自動的に行なわれる場合、及び手動、自動の双方で選択
的に行なわれる場合とがある。
【0034】次に図5によりマーカー3の構成を説明す
る。
【0035】31は共振振動体として用いる水晶振動子
で、前記探知装置1から送出される励振信号の周波数を
その共振周波数とし、該励振信号が印加されると励振さ
れて振動し、振動エネルギーが蓄積される。その後、上
記励振信号の印加が断たれると励振は停止するが、蓄積
された振動エネルギーによってその共振周波数による振
動が当該振動エネルギーの消費につれて減衰しながら暫
時継続し、その間共振信号を放出する。また、共振振動
体としては、一般に圧電振動素子(水晶振動子の他に
は、セラミック振動子等がある。)が使用できるが、そ
の中でも振動エネルギーの蓄積効率、共振周波数の尖頭
特性等の条件により水晶振動子が最適である。
【0036】32は送受信兼用の電磁誘導信号用アンテ
ナで、水晶振動子31の双方の電極にそれぞれ接続した
直線状の導電線でなり、前記探知装置1からの励振信号
を受信して水晶振動子31に印加し、及び当該水晶振動
子31の共振信号を放出する。また、当該アンテナ32
はループアンテナで構成することもでき、この場合のル
ープアンテナは数ターン(2〜3ターン、多くとも10
ターン以下)のループコイルで構成される。
【0037】マーカー3は以上の2素子31,32をプ
ラスチックケース(図示しない)内に収納して構成さ
れ、また、当該ケースには前記したように長尺埋設物2
に固定するための適宜の締結具34(図2参照)が設け
られている。また、マーカー3の作動エネルギーは探知
装置1からの励振信号であり、当該マーカー3自体には
電池等の電源を必要としない。
【0038】当該マーカー3の長尺埋設物2への固定位
置は、当該マーカー3と長尺埋設物2(又は長尺埋設物
2が絶縁体であるときは、これに添設した線状導電体
6)とが、これらに流れる探知信号(励振信号と共振信
号)により相互に有効に電磁結合する距離以内に設定さ
れる。
【0039】そして、当該マーカー3の固定方向は、そ
のアンテナ32が直線状のアンテナであるときには、当
該アンテナ32の指向方向が長尺埋設物2の長尺方向と
一致し、かつ平行であるように設定され、また、アンテ
ナ32がループアンテナであるときには、ループ面を対
称に2分する線上の当該ループ面に対して垂直となる面
内に長尺埋設物2がないような方向に設定され、典型的
には、ループ面が地表面52に対して垂直となる方向に
設定される。なお、念のため言及すると、ループ面の対
称2分線垂直面内に長尺埋設物2があると、ループアン
テナの当該対称2分線の左半分は、いずれの点をとって
も長尺埋設物2から等距離となるので、当該左半分と右
半分の部分に生ずる誘起電圧は等しく、かつそれぞれの
極性が互に打ち消し合う方向となるので、探知信号の長
尺埋設物2を介した伝送は不可能となる。
【0040】次に図6に示すタイムチャートを参照して
実施例の動作を説明する。
【0041】図6に示す動作は、長尺埋設物2の埋設場
所のみを探知する実施例(長尺埋設物2の種類の識別は
行なわない。)の動作であり、この実施例では、マーカ
ー3の種類は1種類であって、探知装置1において周波
数切替部110は必要としない。
【0042】発振部101は、図6の(イ)に示すよう
に常時一定周波数の高周波信号を発振している。この高
周波信号の周波数はマーカー3の水晶振動子31の共振
周波数に許容誤差範囲内で一致しており、実施例では1
0MHZ以上の周波数に設定されている。
【0043】送信部102は、発振部101から出力さ
れた上記高周波信号を電力増幅してマーカー3を励振す
るに充分なレベルの励振信号とし、送受切替部105に
送出する。
【0044】送受切替制御部109は送受切替部105
に図6の(ロ)に示す送受切替信号を周期tにより出力
しており、この送受切替信号により送受切替部105
は、図6の(ハ)に示すように上記周期t毎にアンテナ
104を送信部102と受信部103に交互に切替接続
する。
【0045】送信部102から出力されている前記励振
信号は、上記送受切替部105によりアンテナ104が
送信部102に接続される毎に、図6の(ニ)に示すよ
うに当該アンテナ104から地表面52に向けて送出さ
れる。すなわち、励振信号は周期2tの間隔でt時間づ
つ間欠的に継続する送信信号となって長尺埋設物2に向
けて送出される。
【0046】探知装置1による地表面52の走査でロケ
ータ12(図2参照)が長尺埋設物2の埋設場所に接近
すると、長尺埋設物2が線状導電体である場合、前記作
用の項で説明したように探知装置1のアンテナ104と
当該長尺埋設物2との間の電磁結合及び当該長尺埋設物
2とマーカー3のアンテナ32との間の電磁結合によっ
て励振信号がマーカー3に印加される。また、長尺埋設
物2に線状導電体6が添設されている場合(長尺埋設物
2が絶縁材で形成された物であるとき、図3参照)に
は、前記したように上記電磁結合は上記2つのアンテナ
104,32と当該線状導電体6との間で生起する。な
お、以下の説明では特に言及しない限り長尺埋設物2自
体が線状導電体であるものとする。
【0047】以上のようにしてマーカー3に励振信号が
印加されると、当該マーカー3は図6の(ホ)に示すよ
うに応動する。すなわち、励振信号が水晶振動子31に
印加されると、当該水晶振動子31は上記励振信号が印
加されている間、その印加レベルに応じて自己の共振周
波数で共振振動する。
【0048】送受切替部105の動作によりアンテナ1
04が受信部103側に切替わると、励振信号のアンテ
ナ104からの送出が停止し、水晶振動子31への励振
信号の印加も断たれるが、当該水晶振動子31は、励振
期間中に蓄積された振動エネルギーにより上記励振信号
の印加停止直後から同じ共振周波数で、振動エネルギー
の消費に従い減衰しながら暫時共振振動を持続する。
【0049】水晶振動子31の上記減衰共振振動によ
り、マーカー3のアンテナ32からは図6の(ヘ)に示
すような減衰振動の共振信号が放出され、前記励振信号
の伝達作用と同様にして、当該共振信号は長尺埋設物2
を介して探知装置1のアンテナ104に入射する。
【0050】アンテナ104に上記共振信号が入射する
ときには、当該アンテナ104は送受切替部105によ
り受信部103に接続されているので、当該受信部10
3には図6の(ヘ)に示すような共振信号が入力され、
受信部103は当該共振信号を受信する。
【0051】受信部103は上記共振信号を受信する
と、これを検波整流して図6の(ト)に示すような共振
信号の受信レベルに比例するレベルの受信信号を出力す
る。
【0052】受信部103から出力された受信信号は信
号検出部106で基準レベルLと比較され、受信信号の
レベルが当該基準レベルLより高いときに信号検出部1
06は図6の(チ)に示す検出信号を表示制御部107
に出力する。このように信号検出部106により受信部
103の受信信号に対して信号検出のための基準レベル
Lを設定したのは、受信部103の出力に現われる雑音
による誤検出を排除するためである。
【0053】また、ロケータ12(図2参照)による走
査個所が長尺埋設物2の検出範囲内にある間は以上の動
作がアンテナ104からの励振信号の送出毎に繰り返さ
れるので、上記信号検出部106から出力される検出信
号の送出周期は2tとなる。
【0054】表示制御部107は上記検出信号により表
示部108に表示信号を出力する。この表示信号は、信
号検出部106から周期2tで検出信号の出力が繰り返
されている間、図6の(リ)に示すように継続して当該
表示制御部107から出力され、表示部108はこれに
よって長尺埋設物2の存在を可視的又は/及び可聴的に
表示する。
【0055】表示制御部107から出力される表示信号
は、例えば発光ダイオードのような発光素子を発光させ
るための直流信号(可視的表示信号)と、例えばスピー
カのような発音素子を鳴動させるための低周波交流信号
(可聴的表示信号)があり、これらの表示信号は、表示
制御部107における断続制御によって断続信号とする
ことも可能である。
【0056】ここで、探知装置1のアンテナ104が長
尺埋設物2に対向する姿勢と信号検出部106における
信号の検知レベル(受信部103が出力する受信信号の
レベル)の関係を説明する。
【0057】図9(A),(B)は、アンテナ104
(ロケータアンテナ)の2つの走査姿勢について、それ
ぞれ検知レベル特性を示したものである。
【0058】アンテナ104は前記したようにループア
ンテナで構成されており、図9(A)に示すように、ル
ープ面が地表面52と平行であるように当該アンテナ1
04を移動させた場合には、アンテナ104の中心(ル
ープ面を対称に2分する線)の直下に長尺埋設物2があ
る場合に、急激に検知レベルが低下し、当該地点の両側
に検知レベルの最大点がある双峰特性となり、また、図
9(B)に示すように、ループ面が地表面52に垂直で
あるように当該アンテナ104を移動させた場合には、
アンテナ104の中心(ループ面を縦方向としたときの
巻線巾の中心線)の直下に長尺埋設物2がある場合に検
知レベルの最大点がある単峰特性となる。
【0059】図9(A)に示す場合、すなわち、アンテ
ナ104のループ面を地表面52に平行して走査した場
合には、検知レベルが一旦ピークに達したあと再度ピー
クに達する間のレベル低下点を検出することにより、長
尺埋設物2の埋設場所の探知を精度よく行なうことがで
きる。ただし、検知レベルはループ面の対称2分線の両
側に誘起される誘起電圧の差のレベルとなるので、図9
(B)に示す場合に比べて検知レベルが低く、探知しよ
うとする長尺埋設物2が深く埋設されている場合の探知
には難がある。
【0060】また、図9(B)に示す場合、すなわち、
アンテナ104のループ面を地表面52に垂直にして走
査した場合には、検知レベルのピーク点のレベルは図9
(A)の場合に比べて高いので、高感度で探知が可能と
なる。ただし、探知点は検知レベルのピーク点であり、
かつ当該ピーク点の近傍ではレベル変化巾が小さいの
で、探知精度に若干の難がある。
【0061】上記いずれの方法で地面走査を行なうか
は、被探知物(長尺埋設物2)の埋設状況及び要求され
る探知位置精度等によって決めればよく、また、双方の
方法を併用することも容易である(ロケータ12のケー
ス121を把手122に軸支し、当該ケース121の地
表面52に対する角度を変えることができるようにすれ
ばよい。)。
【0062】次に探知しようとする長尺埋設物2が複数
種類あって、当該長尺埋設物2の埋設場所の探知ととも
にその種別をも識別する場合の実施例を説明する。
【0063】この実施例では、長尺埋設物2の種類毎に
別個の共振周波数の水晶振動子31を有するマーカー3
が埋設される。水晶振動子31の共振特性は急峻な尖頭
特性を有するので、1種類の水晶振動子31の共振周波
数が占有する周波数帯域巾が狭くてよく、従って限られ
た周波数帯域内で多くの種類のマーカー3を作ることが
できる。
【0064】また、この実施例では、探知装置1に周波
数切替部110が設けられ、発振部101の発振周波数
は上記複数種類のマーカー3の共振周波数(水晶振動子
31の共振周波数)の範囲内で可変制御できるようにな
っており、受信部103は上記複数種類のマーカー3を
その共振周波数ごとに弁別受信するようになっていて、
信号検出部106は受信部103の周波数弁別受信出力
ごとに別個の検出信号(例えば別個の端子に出力する信
号)を出力するようになっており、更に、表示制御部1
07は、上記信号検出部106が出力する別個の検出信
号ごとに、すなわち、上記マーカー3の種別により別個
の表示信号を出力するようになっている。
【0065】当該切替制御部110による周波数切替制
御は、周波数を特定の1つの周波数に固定的に設定する
手動切替制御と、一定周期毎にサイクリックに周波数を
自動切替する自動切替制御とがある。
【0066】最初に手動切替制御による動作を説明す
る。手動切替制御は探知するに際して、探知目的の長尺
埋設物2が特定の1種類である場合に用いられる。
【0067】周波数切替部110で手動操作(例えば、
押ボタン操作)により探知しようとする長尺埋設物2に
対応づけられたマーカー3の種別データを入力すると、
発振部101の発振周波数は、当該マーカー3の共振周
波数と同じ周波数に設定され、表示制御部107から出
力される表示信号は、当該マーカー3の種別に対応した
表示信号となる。ここで、マーカー3の種別に対応した
表示信号とは、可視表示の場合、例えばマーカー3の種
別ごとに発光ダイオードが設けられている場合におい
て、発光駆動すべき発光素子を選択し、これに出力され
る表示信号であり、また、可聴表示の場合、例えばマー
カー3の種別ごとにスピーカ鳴動の断続周期が設定され
ている場合において、鳴動すべき断続周期を選択し、こ
の断続周期によって出力される表示信号である。
【0068】また、可視的表示と可聴的表示が併用され
る場合においては、上記マーカー3の種別毎の表示はい
ずれか一方に用いればよく、通常は可視的表示を上記種
別毎の表示とする方が識別が容易である。
【0069】また、可視的表示手段を、文字表示が可能
な、例えばLCD(液晶表示器)で構成した場合には、
上記マーカー3の種別毎の表示信号は、例えばマーカー
3の種別番号を具体的に表示する表示信号とすることが
できる。
【0070】手動切替制御による動作は、以上のように
して周波数切替部110での手動操作による周波数の設
定(マーカー3の種別設定)を行ったあとは、当該設定
した周波数によって前記図6で説明したと同じ動作とな
り、ロケータ12が所期の長尺埋設物2の埋設場所を走
査すると、表示制御部107からは当該長尺埋設物2の
種別に対応する表示信号が出力され、表示部108には
当該長尺埋設物2の存在とその種別が表示される。な
お、手動切替制御においては、手動操作によって探知す
る長尺埋設物2が固定的に決まるので(検知するマーカ
ー3は特定の1種類のみ)、上記種別の表示はなくても
よい。
【0071】次に自動切替制御による動作を説明する。
【0072】自動切替制御は、探知しようとする長尺埋
設物2が複数種類であって、ロケータ12による地面走
査の1度の作業で同時に当該複数種類の長尺埋設物2を
その種別毎に探知する場合に用いられる。なお、自動切
替制御は、予め設定されているマーカー3の全種類(長
尺埋設物2の全種類)について、順次サイクリックに周
波数切替を行っていく第1の方法と、当該マーカー3の
全種類から予め複数種類の所期のマーカー3を指定し、
指定したマーカー3の種類について、順次サイクリック
に周波数切替を行っていく第2の方法とがあり、当該第
2の方法を採る場合には、周波数切替部110での例え
ばボタン操作によって被検知マーカー3の種類(複数)
を設定する(なお、被検知マーカー3の種類が1種類の
場合は前記手動切替制御となる。)。
【0073】図7は、応動周波数(水晶振動子31の共
振周波数)がそれぞれf1〜f4の4種類のマーカー3
により4種類の長尺埋設物2を種別に探知する場合の周
波数切替動作を示すタイムチャートである。
【0074】周波数切替部110から発振部101には
図7の(ヌ)に示すような周波数切替信号が送付され、
発振部101は当該周波数切替信号を受ける毎に、図7
の(ル)に示すようにその発振周波数をサイクリックに
切替えていく。
【0075】周波数切替部110は送受切替部105か
ら送受切替のタイミング情報を受けており、上記周波数
切替信号は送受切替部105が受信側に切替っている間
に、各受信期間同一タイミングで出力される。従って、
送信期間が到来するごとに発振部101の発振周波数は
f1,f2,f3,f4,f1・・・のように変化して
いることとなり、図7の(ニ)に示すように、励振信号
はその周波数をf1,f2,f3,f4,f1・・・の
ようにサイクリックに変化しながら間欠的にアンテナ1
04から送出されることとなる。
【0076】以上のようにして周波数がサイクリックに
変化する励振信号が送出されると、マーカー3は自己の
共振周波数に一致した周波数の励振信号を受信したとき
にその水晶振動子31が共振し、被探知物である長尺埋
設物2を介して上記励振信号と同じ周波数の共振信号を
返送するので、受信部103で当該共振信号をその周波
数別に弁別受信することにより、表示部108に前記手
動切替制御におけるのと同様の表示がなされる。
【0077】次に探知作業の際にロケータ12(アンテ
ナ104)が目的とする長尺埋設物2に近づいた度合い
を表示することのできる実施例について説明する。
【0078】この実施例では、信号検出部106は受信
部103からの受信信号のレベルに比例したレベルの検
出信号(受信レベル検出信号)を出力するように構成さ
れており、表示制御部107は当該受信レベル検出信号
のレベルに従って変化する表示信号を出力するように構
成され、これにより、表示部108にはアンテナ104
と長尺埋設物2との間の距離に応じた表示がなされる。
【0079】図8は、以上の実施例に関係する部分のタ
イムチャートを示している。
【0080】ロケータ12の走査によりアンテナ104
が長尺埋設物2に近づいていくと、長尺埋設物2を介し
てマーカー3で受信される励振信号のレベルが高くなっ
ていき、当該マーカー3の水晶振動子31は、図8の
(ホ)に示すようにその振幅を大きくしながら間欠的に
振動していく。従って受信部103に入力される共振信
号のピーク値も図8の(ヘ)に示すように大きくなって
いく。アンテナ104が長尺埋設物2から遠ざかってい
けば、上記共振信号のピーク値は小さくなっていく。
【0081】このような共振信号を受けて、受信部10
3は図8の(ト)に示すように、当該共振信号に比例し
たレベルの受信信号を出力し、信号検出部106は当該
受信信号のピーク値のレベルを基準レベルLと比較して
当該基準レベルLを越えた受信信号について、図8の
(オ)に示すように、そのピーク値のレベルに対応する
レベルの受信レベル検出信号を表示制御部107に出力
する。この受信レベル検出信号は、図8の(オ)に示す
ように、新たな受信信号が入力されると、この新たな受
信信号に対応したレベルに変化するような形態で出力さ
れる。
【0082】表示制御部107は、上記受信レベル検出
信号が入力されると、図8の(リ)に示すように、その
レベルの変化に従って信号形態がS1,S2,S3・・
・と変化していく表示信号を表示部108に出力し、該
表示部108は当該表示信号の信号形態の変化に応じて
表示形態を変えながら表示していくことによりロケータ
12(アンテナ104)と長尺埋設物2との接近の度合
いを表示する。
【0083】表示部108における上記接近度合いの表
示は、例えば次の方法によって行なわれる。すなわち、
可視的表示にあっては、例えば探知表示手段として複数
の発光ダイオードを設けて、受信レベル検出信号のレベ
ルが高くなっていくに従って発光駆動する発光ダイオー
ド数を増していくことにより接近度合いを表示し、ま
た、可聴的表示にあっては、例えばスピーカの鳴動信号
を断続信号とし、受信レベル検出信号のレベルが高くな
っていくに従って当該断続信号の断続周期を短かくして
いく(アンテナ104が長尺埋設物2に最接近したとき
には連続信号としてもよい。)ことにより接近度合いを
表示する。
【0084】なお、以上に述べたロケータ12と長尺埋
設物2との接近度合いの表示は、長尺埋設物2の埋設の
深さ、ロケータ12による地表面52からの走査高さ等
の違いによっても表示形態が変化するため、表示部10
8への表示形態と長尺埋設物2までのロケータ12の距
離とが絶対的には対応しないが、ロケータ12の一連の
走査作業において、発光ダイオードが最も多数発光する
走査地点、あるいは鳴動信号の断続周期が最も短かくな
る走査地点は、その前後の表示形態から判断できるの
で、目的とする長尺埋設物2の埋設場所の特定をするう
えで、この実施例は充分効果的である。
【0085】また、以上のように、ロケータ12と長尺
埋設物2との接近度合いを表示することは、前記図6又
は図7により説明したいずれの実施例においても可能で
ある。
【0086】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は探知目
的物である長尺埋設物又はこれに添設した線状導電体と
探知装置のアンテナ及び応動体(マーカー)のアンテナ
とのそれぞれの間の電磁結合を介して上記探知装置と応
動体との間で探知信号の授受を行なうことにより長尺埋
設物の埋設場所を探知するようにしたものであり、被探
知長尺埋設物の埋設方向に沿って不連続点がない連続的
な探知が可能であるので、例えば電力ケーブル等が複雑
に変向して敷設されている場合であっても、当該電力ケ
ーブルの敷設方向の探知が正確に可能となる。
【0087】また、被探知長尺埋設物とともに予め埋設
しておく応動体の数は同様の方式による従来の方法(応
動体そのものを探知する方法)に比べて非常に少なくて
よく、探知のため予め必要とする費用が非常に少なくな
る。
【0088】また、特性(共振周波数)の異なる応動体
を準備することで、被探知長尺埋設物をその種別ごとに
探知することも容易に可能であり、更に長尺埋設物と応
動体と探知装置との相互間はいずれも非接触に結合され
るので、探知作業のための機器接続作業を殆んど必要と
せず、探知作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用説明図。
【図2】本発明実施例のシステム構成図。
【図3】(A),(B)は本発明実施例に係る被探知物
例を示す図。
【図4】本発明実施例に係る探知装置のブロック図。
【図5】本発明実施例に係るマーカーの回路図。
【図6】本発明実施例の基本動作を示すタイムチャー
ト。
【図7】本発明実施例の発振周波数切替動作を示すタイ
ムチャート。
【図8】本発明実施例の受信信号のレベル検出動作を示
すタイムチャート。
【図9】(A),(B)は本発明実施例の探知信号検出
レベル特性を示す図。
【符号の説明】
A,1…探知装置 2…長尺埋設物 B,6…線状導電体 C,3…応動体
(マーカー) A1,11…処理器 12…ロケータ 101…発振部 102…送信部 103…受信部 104,A2…ア
ンテナ 105…送受切替部 106…信号検出
部 107…表示制御部 108…表示部 109…送受切替部 110…周波数切
替部 31,C1…共振体(水晶振動子) 32,C2…アン
テナ M1〜M4…磁束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−250888(JP,A) 特開 平4−66892(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 3/12 G01V 3/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺埋設物の埋設場所を探知する方法で
    あって、当該長尺埋設物は、それ自体が線状導電体であ
    るか、又は当該長尺埋設物の長尺方向に線状導電体が添
    設されており、高周波励振信号を電磁誘導により外部か
    ら印加することにより共振して該励振信号の周波数と同
    じ周波数の共振信号を放出する応動体を、上記線状導電
    体の近傍で、当該線状導電体と電磁結合が可能な領域内
    に予め埋設しておき、上記励振信号の送信機能と上記共
    振信号の受信機能を有する探知装置で上記長尺埋設物の
    埋設推定区域を走査することにより、上記線状導電体を
    介して上記応動体と上記探知装置との間で上記励振信号
    と上記共振信号の授受を行ない、上記探知装置で受信さ
    れる上記共振信号に基いて上記長尺埋設物の埋設場所を
    探知するようにした長尺埋設物の探知方法。
  2. 【請求項2】 相互に識別すべき複数種類の長尺埋設物
    の埋設場所を探知する方法であって、当該長尺埋設物の
    種類ごとに別個の共振周波数の応動体を埋設しておき、
    探知装置から送信する励振信号の周波数を探知しようと
    する長尺埋設物の種別に対応させて変えることにより、
    当該長尺埋設物をその種類別に探知するようにした請求
    項1に記載の長尺埋設物の探知方法。
  3. 【請求項3】 励振信号の周波数を手動によって切替設
    定することにより特定の周波数の励振信号を探知装置か
    ら送信し、特定種類の長尺埋設物について、その埋設場
    所を探知するようにした請求項2に記載の長尺埋設物の
    探知方法。
  4. 【請求項4】 励振信号の周波数を連続して自動的に切
    替制御することにより探知装置から周波数の異なる複数
    の励振信号を順次サイクリックに送信し、複数種類の長
    尺埋設物について、種別ごとにその埋設場所を探知する
    ようにした請求項2に記載の長尺埋設物の探知方法。
  5. 【請求項5】 探知装置で受信される応動体からの共振
    信号の受信レベルを検出し、これに基いて長尺埋設物へ
    の探知装置の接近の度合いを知るようにした請求項1乃
    至4のいずれかに記載の長尺埋設物の探知方法。
  6. 【請求項6】 応動体は励振信号と共振信号の授受のた
    めの直線状アンテナを有し、該直線状アンテナの指向方
    向が長尺埋設物の長尺方向と一致し、かつ平行である姿
    勢で当該応動体を埋設するようにした請求項1乃至5の
    いずれかに記載の長尺埋設物の探知方法。
  7. 【請求項7】 応動体は励振信号と共振信号の授受のた
    めのループアンテナを有し、該ループアンテナのループ
    面の対称2分線垂直面内以外に長尺埋設物が存在するよ
    うに当該応動体を埋設するようにした請求項1乃至5の
    いずれかに記載の長尺埋設物の探知方法。
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