JP3327192B2 - 磁歪振動子検出装置および交通システム - Google Patents

磁歪振動子検出装置および交通システム

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JP3327192B2
JP3327192B2 JP32740297A JP32740297A JP3327192B2 JP 3327192 B2 JP3327192 B2 JP 3327192B2 JP 32740297 A JP32740297 A JP 32740297A JP 32740297 A JP32740297 A JP 32740297A JP 3327192 B2 JP3327192 B2 JP 3327192B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁歪振動子の存在を
検出する磁歪振動子検出装置に関するものであり、ま
た、道路に備えられた磁歪振動子の位置を検出すること
により、車輛が道路情報を得て走行する交通システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、道路上の車線情報及びカーブ情報
等の道路情報はレーンマークや標識等により表示され車
輛運転者の目視によって視認されていた。
【0003】また、レーンマークや標識等による目視で
は、天候不順時や、夜間走行時及びトンネル内走行時等
では道路情報を的確に得ることが難しく、安全性を妨げ
ていたために、各種マーカー等により道路情報を与えて
走行させる試みがなされていた。
【0004】また磁歪振動子を商品に取り付けておいて
店の出入り口に磁歪振動子の検出装置を配置して不正持
ち出し防止を行っていた。
【0005】磁歪振動子の場合は、フェライトや強磁性
体のアモルファスなどに外部磁界を加えることによって
ジュール効果と呼ばれる寸法変化を起こす性質を磁歪現
象と呼び、このような性質をもった磁歪振動子に電磁波
によって交流磁界を加えると、磁歪振動子は呼び掛け電
磁波と一定の位相差をもった電磁波を発射してくる。従
来はこの位相検波によって送信電磁波と位相差のある電
磁波の存在を検出して磁歪振動子の存在を検知してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、位相検
波の方法は呼び掛け電磁波の発射出力レベルに比べて、
磁歪振動子から発射される電磁波の入力レベルが非常に
小さく出力位相を基準として入力位相を検波する事が困
難であった。通常送信出力と入力との信号レベルの比較
は百万分の1程度である。この送信出力によって受信部
が飽和して微弱な入力信号は検出できず、充分な検出距
離と指向性を得ることは容易ではなかった。特に送信ア
ンテナと受信アンテナが分かれている場合は送信電磁波
による受信障害は顕著であった。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の磁歪振動子検出装置は、磁歪振動
子に固有の機械的共振を発生させる周波数を発振する発
振部と、前記周波数の電磁波を発射する送信部と、機械
的共振をする前記磁歪振動子が発射する電磁波を検出す
る受信部と、前記送信部が前記電磁波を発射している間
前記受信部を非活性にする手段とを備え、前記受信部が
活性化している間に前記発振部の周波数を送信周波数と
異なった周波数を発振させることを特徴とする。
【0009】また、本発明の第2の磁歪振動子検出装置
は、磁歪振動子に固有の機械的共振を発生させる周波数
の電磁波を発射する送信部と、機械的共振をする前記磁
歪振動子が発射する電磁波を検出する受信部と、前記ア
ンテナからの電磁波の送信と受信とを切り替える切り替
え部前記送信部とを有し、前記送信部と前記受信部とは
同一のアンテナから構成され、送信から受信に切り替え
る際に活性化される放電抵抗を備えたものである。
【0010】
【0011】また、本発明の第3の磁歪振動子検出装置
は、受信部の受信した磁歪振動子の共振周波数を特定の
周波数に変換する周波数変換部と、前記周波数変換部か
ら出力された前記特定の周波数をレベル検出する検出部
とを備え、送信部は互いに異なる複数の共振周波数の電
磁波を送信するものである。
【0012】また、本発明の第4の磁歪振動子検出装置
は、送信する電磁波の周波数と特定の周波数との差の周
波数を発振する局部発振部を備え、周波数変換部は受信
した周波数に前記局部発振部の発振する周波数を加えて
前記特定の周波数とするものである。
【0013】また、本発明の第5の磁歪振動子検出装置
は、局部発振部が1つのダイレクトデジタルシンセサイ
ザであって、送信する電磁波の周波数を発振するととも
に、前記送信する電磁波の周波数と特定の周波数との差
の周波数を発振するものである。
【0014】また、本発明の第6の磁歪振動子検出装置
は、互いに異なる共振周波数ごとに同調コンデンサと、
発振する共振周波数に合わせて前記同調コンデンサを選
択する手段とを備えたものである。
【0015】また、本発明の第7の磁歪振動子検出装置
は、互いに異なる共振周波数のうち1つの共振周波数の
電磁波の送信と受信とを行った後、前記1つの共振周波
数とは異なる共振周波数の電磁波の送信と受信とを行う
ものである。
【0016】また、本発明の第8の磁歪振動子検出装置
は、磁歪振動子を特定するとともにその検出レベルを棒
グラフで表示する表示部を備えたものである。
【0017】また、本発明の第1の交通システムは、道
路が磁歪振動子を備えるとともに、車輛が請求項1から
8のいずれかに記載の磁歪振動子検出装置を備えたもの
である。
【0018】また、本発明の第2の交通システムは、互
いに異なる共振周波数を割り付けた道路情報を有する磁
歪振動子を前記共振周波数ごとに所定の間隔をもって連
続して道路に備えたものである。
【0019】また、本発明の第3の交通システムは、車
輛が磁歪振動子を検出して自動走行するものである。
【0020】また、本発明の第4の交通システムは、磁
歪振動子が道路内に埋め込まれたものである。
【0021】また、本発明の第5の交通システムは、道
路及び車輛を表示する表示部を備え、道路上の車輛位置
を表示するものである。
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】上記構成により本発明の第1の磁
歪振動子検出装置は、磁歪振動子に固有の機械的共振を
させる呼び掛け電磁波を発射して磁歪振動子を共振状態
に励起した状態でこの共振周波数を測定することによ
り、磁歪振動子の存在を検出することができる。また、
磁歪振動子に固有の機械的共振をさせる呼び掛け電磁波
を発射して磁歪振動子を共振状態に励起した状態でこの
共振周波数を測定することにより、磁歪振動子の存在を
検出することができる。さらに磁歪振動子の場合この呼
び掛け電磁波を止めても機械的共振は短時間持続し、こ
の間磁歪変化により電磁波を発射し続ける。従ってこの
電磁波の周波数を測定すれば、送信した電磁波との位相
差を見なくても磁歪振動子を特定できる。即ち送信電磁
波の影響を受けずに検出が可能になる。また、が電磁波
を送信中に受信部を非活性状態として待機させるので、
受信部が送信電磁波を受信して飽和状態になることがな
く、送信から受信に切り替えた際直ちに受信状態に入る
ことができ、受信時に磁歪振動子の存在の検出を確実に
行うことができる。
【0025】また、本発明の第2の磁歪振動子検出装置
は、切り替え部を備えることにより、1つのアンテナで
送信と受信とを行うことができる。さらに、送信から受
信に切り替える際に放電抵抗を活性化するので、送信出
力の残響による受信妨害を防止することができる。
【0026】
【0027】また、本発明の第3の磁歪振動子検出装置
は、周波数変換部を備えることにより、互いに異なる複
数の共振周波数の電磁波を受信しても1つの検出部で検
出することができる。
【0028】また、本発明の第4の磁歪振動子検出装置
は、周波数変換部は受信した電磁波の周波数に局部発振
部の出力を加えて中間周波数とするので簡単な構成によ
り上記第5の磁歪振動子検出装置と同様の効果を得るこ
とができる。
【0029】また、本発明の第5の磁歪振動子検出装置
は、1つのダイレクトデジタルシンセサイザを備えるだ
けで、上記第5の磁歪振動子検出装置と同様の効果を得
ることができる。
【0030】また、本発明の第6の磁歪振動子検出装置
は、送信する電磁波の共振周波数に合わせて同調コンデ
ンサを選択することにより、複数の共振周波数を確実に
送受信することができる。
【0031】また、本発明の第7の磁歪振動子検出装置
は、互いに異なる複数の共振周波数のうち1つの共振周
波数の電磁波の送信と受信とを行った後、前記1つの共
振周波数とは異なる共振周波数の送信と受信を行うこと
により、複数の磁歪振動子を確実に検出することができ
る。
【0032】また、本発明の第8の磁歪振動子検出装置
は、各磁歪振動子の検出レベルを見やすくすることがで
きる。
【0033】また、本発明の第1の交通システムは、道
路が磁歪振動子を備えるとともに、車輛が上記第1から
第8のいずれかに記載の磁歪振動子検出装置を備えるこ
とにより、車輛が安全に走行するシステムを提供するこ
とができる。
【0034】また、本発明の第2の交通システムは、互
いに異なる共振周波数を割り付けた道路情報を有する磁
歪振動子を前記共振周波数ごとに所定の間隔をもって連
続して道路に備えるので、連続的に安全・確実な走行シ
ステムを提供することができる。
【0035】また、本発明の第3の交通システムは、車
輛が磁歪振動子を検出して自動走行するので、高齢化社
会に適応した安全・確実な交通システムを提供すること
ができる。
【0036】また、本発明の第4の交通システムは、磁
歪振動子が道路内に埋め込まれているので、磁歪振動子
の耐久性が向上するものである。
【0037】また、本発明の第5の交通システムは、道
路上の車輛の位置を簡単確実に把握することができる。
【0038】以下、本発明の一実施の形態について説明
する。一般に、磁気バイアスを与えられた略板状若しく
は棒状の磁歪振動子に機械的共振を発生させる特定され
た周波数の交流電界または交流磁界をあたえてその長手
方向に振動を生じさせると、磁歪振動子は共振周波数で
は共振振幅が最大になる。同時にこの振動は交流電磁界
を除去しても短時間機械的共振状態にありこれによって
交流磁化を生じ電磁波として放出される(菊地喜充著、
株式会社コロナ社発行、改訂増補「磁歪振動と超音波」
第34頁〜第36頁(4)磁歪送波器の原理、参照)。
【0039】図1(a)は本発明の一実施の形態におけ
る磁歪振動子検出装置の検出原理を示す図、同(b)は
同装置にて検出される検出信号を示す図である。図1に
おいて、アンテナ7より共振周波数の電磁波を短時間送
信し(1)磁歪振動子1を共振状態にさせる(2)。つ
いで送信を止めてこの共振状態の磁歪振動子から放出さ
れる電磁波をアンテナ7により検出する(3)。
【0040】図2は本発明の一実施の形態における磁歪
振動子検出装置を交通システムに応用した例を示す図で
あり、車輛21にアンテナ7を取り付け各マーカ用磁歪
振動子1a,1b,1cを道路20に埋設した位置関係
を示している。
【0041】以下、本発明の一実施の形態における磁歪
振動子検出装置について図面を参照しながら説明する。
【0042】図3は本発明の一実施の形態における磁歪
振動子検出装置の構成図である。図3において、14は
磁歪振動子検出装置の制御を司るマイクロプロセッサ
(以下、MPUと呼ぶ)、4は各磁歪振動子の共振周波
数を発振するとともに、この共振周波数と中間周波数と
の差の周波数を発振するダイレクトデジタルシンセサイ
ザ(以下、DDSと呼ぶ)、5は送信と受信とを切り替
える送受信切り替え部、6は送信増幅器、7は送信およ
び受信に使用するアンテナ、8は送信および受信する共
振周波数によって最適のコンデンサが選択される同調コ
ンデンサ部、9は送信終了時(送信から受信への切り替
え時)に短時間活性化される放電抵抗、10は受信した
信号を増幅する受信増幅部、11は受信した周波数を中
間周波数に変換する中間周波数変換部、12は中間周波
数以外のノイズを減衰させるフィルター部、13は増幅
検波部、15は表示部である。
【0043】なお、磁歪振動子1a,1b,1cの共振
周波数は90kHzから概ね30kHzごとに設定が可
能であり商用中波放送の手前445kHzまで選択でき
る。本実施の形態では中央マーカ用磁歪振動子1aは共
振周波数をf1=210kHzとし、上り路側マーカ用
磁歪振動子1bは共振周波数をf2=240kHzと
し、下り路側マーカ用磁歪振動子1cの共振周波数はf
3=270kHzとして埋設されているものとする。
【0044】本実施の形態において、車輛21に搭載さ
れた磁歪振動子検出装置の動作は次の様に行われる。
【0045】MPU14はDDS4に中央マーカ用磁歪
振動子1aの共振周波数であるf1を発振させ、送受信
切り替え部5を送信にして送信増幅器6で電力増幅を行
い、アンテナ7より出力する。このときアンテナ7のリ
ターン端子には同調コンデンサ部8にて送信する周波数
(この場合f1)に最も適したコンデンサが選択されて
直列に接続される。
【0046】こうして中央マーカ用磁歪振動子1aに電
磁波が発射され、もし共振範囲にあれば共振状態に入
る。ついで受信に入るがこのとき短時間放電抵抗9を活
性化する。
【0047】次にDDS4から中間周波数fc(例えば
3.58MHz)と中央マーカ用磁歪振動子1aの共振
周波数f1との差の周波数を発振させ中間周波数変換部
11の局部発振とする。同時に送受信切り替え部5は受
信にする。
【0048】中央マーカ用磁歪振動子1aの共振による
電磁波のエコー信号はアンテナ7より受信増幅部10へ
入り信号増幅される。このとき同調コンデンサ部8は引
き続き同じ値が選択される。このエコー信号は中間周波
数変換部11で中間周波数に変換される。
【0049】ついでフィルター部12で中間周波数fc
以外のノイズを減衰させる。更に増幅検波部13で受信
レベルとし、MPU14のA/Dコンバータ入力を介し
て取り込まれて演算処理がなされ、表示15に表示され
る。
【0050】これを引き続いて上り路側マーカ用磁歪振
動子1b、下り路側マーカ用磁歪振動子1cと順次サイ
クリックに行い道路上の位置を判別する。このときDD
S4と同調コンデンサ8の選択は上記と同様のルールで
行われる。
【0051】なお、本実施の形態の磁歪振動子検出装置
にあっては、表示部15は磁歪振動子を特定するととも
に、その検出レベルを棒グラフで表示している。
【0052】また、表示部15は道路及び車輛を表示す
るとともに、道路上の車輛位置を表示するようにしても
よい。
【0053】このように本実施の形態では道路20に埋
設した中央マーカ用磁歪振動子1a、上り路側マーカ用
磁歪振動子1b、下り路側マーカ用磁歪振動子1cに特
定された共振周波数の電磁波を車輛21に取り付けたア
ンテナ7より順次発射し各マーカ用磁歪振動子1a,1
b,1cが共振状態になれる電磁波を受ける範囲にある
とき各磁歪振動子1a,1b,1cの共振状態の電磁波
エコーを前記アンテナ7より入力して増幅検出して車輛
21と道路20との位置関係を判別している。
【0054】また、各マーカ用磁歪振動子1a,1b,
1cに選択的に電磁波を短時間発射し、その発射終了は
ブリーダ電流を流すことによって行っている。またアン
テナ7には各共振周波数ごとの同調回路(同調コンデン
サ部8)を設けている。また受信時は共振範囲にある各
マーカ用磁歪振動子の振動エコーを効率よく弁別するた
めヘテロダイン方式によって受信した信号を中間周波数
信号に周波数変換して増幅検波を行い受信レベルとして
MPU14のA/Dコンバータ部に取り込み判別処理を
施して表示出力及び制御出力を行っている。
【0055】従って、本実施の形態の磁歪振動子検出装
置を車輛21に搭載することによって道路20上に埋設
されている各マーカ用磁歪振動子1a,1b,1cを非
接触でリアルタイムに検知することが可能となり、さら
に上り下りのマーカ検出や中央マーカ検出によって道路
上の車輛に道路情報を的確に伝達することが可能となり
気象条件や夜間条件に左右されないで位置が判別でき、
車輛走行の安全に果たす役目は大なるものがある。
【0056】さらに社会インフラ構築が整えば車輛の自
動走行支援に役立つものである。なお、道路20に設け
るマーカ用磁歪振動子1a,1b,1cの配置は、狭い
道では肩方近傍のみとしたり、逆に片側に複数車線を有
する広い道路では、車線ごとの間に磁歪振動子を追加し
てもよい。また、各車線の境界ではなく、各車線ごとに
中央部に磁歪振動子を設置しても良い。
【0057】また、磁歪振動子の検出順(共振周波数の
発振順)は本実施の形態に限定されるものではなく、中
央マーカ用磁歪振動子1a、上り路側マーカ用磁歪振動
子1b、中央マーカ用磁歪振動子1a、下り路側マーカ
用磁歪振動子1cの順で行う等、様々な方法が考えられ
る。
【0058】さらに、磁歪振動子は車線の中央部に設け
て車輛21の自動走行を行わせてもよく、また、1つの
磁歪振動子に複数の情報を盛り込んでもよい。あるいは
複数の磁歪振動子を集合させて道路情報を与えてもよ
い。
【0059】さらにまた、本実施の形態では1つのアン
テナと送受信双方に使用したが、送信アンテナと受信ア
ンテナとを別々に設けたり、さらにそれぞれを複数個設
けてもよい。
【0060】
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の磁歪振動子検出装置は、磁歪振動子に固有の機
械的共振をさせる電磁波を発射して磁歪共振子を共振状
態に励起した状態でこの共振周波数を測定することによ
り、磁歪振動子の存在を検出することができる。特に送
信した電磁波との位相差をみる必要がないので、送信信
号がなくても磁歪振動子を特定できる特長がある。また
送信電磁波の影響を受けずに磁歪振動子の検出ができる
ので車載するに十分な検出距離と指向性が得られる。ま
た、送信部が電磁波を送信中に受信部を非活性状態とし
て待機させるので、受信部が送信電磁波を受信して飽和
状態になることがなく、送信から受信に切り替えた際直
ちに受信状態に入ることができ、受信時に磁歪振動子の
存在の検出を確実に行うことができる。
【0062】また、本発明の第2の磁歪振動子検出装置
は、切り替え部を備えることにより、1つのアンテナで
送信と受信とを行うことができる。さらに、送信から受
信に切り替える際に放電抵抗を活性化するので、送信出
力の残響による受信妨害を防止することができる。
【0063】
【0064】また、本発明の第3の磁歪振動子検出装置
は、周波数変換部を備えることにより、互いに異なる複
数の共振周波数の電磁波を受信しても1つの検出部で検
出することができる。
【0065】また、本発明の第4の磁歪振動子検出装置
は、周波数変換部は受信した電磁波の周波数に局部発振
部の出力を加えて中間周波数とするので簡単な構成によ
り上記第5の磁歪振動子検出装置と同様の効果を得るこ
とができる。
【0066】また、本発明の第5の磁歪振動子検出装置
は、1つのダイレクトデジタルシンセサイザを備えるだ
けで、上記第5の磁歪振動子検出装置と同様の効果を得
ることができる。
【0067】また、本発明の第6の磁歪振動子検出装置
は、送信する電磁波の共振周波数に合わせて同調コンデ
ンサを選択することにより、複数の共振周波数を確実に
送受信することができる。
【0068】また、本発明の第7の磁歪振動子検出装置
は、互いに異なる複数の共振周波数のうち1つの共振周
波数の電磁波の送信と受信とを行った後、前記1つの共
振周波数とは異なる共振周波数の送信と受信とを行うこ
とにより、複数の磁歪振動子を確実に検出することがで
きる。
【0069】また、本発明の第8の磁歪振動子検出装置
は、各磁歪振動子の検出レベルを見やすくすることがで
きる。
【0070】また、本発明の第1の交通システムは、道
路が磁歪振動子を備えるとともに、車輛が上記第1から
第8のいずれかに記載の磁歪振動子検出装置を備えるこ
とにより、車輛が安全に走行するシステムを提供するこ
とができる。
【0071】また、本発明の第2の交通システムは、互
いに異なる共振周波数を割り付けた道路情報を有する磁
歪振動子を前記共振周波数ごとに所定の間隔をもって連
続して道路に備えるので、連続的に安全・確実な走行シ
ステムを提供することができる。
【0072】また、本発明の第3の交通システムは、車
輛が磁歪振動子を検出して自動走行するので、高齢化社
会に適応した安全・確実な交通システムを提供すること
ができる。
【0073】また、本発明の第4の交通システムは、磁
歪振動子が道路内に埋め込まれているので、磁歪振動子
の耐久性が向上するものである。
【0074】また、本発明の第5の交通システムは、道
路上の車輛の位置を簡単確実に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施の形態における磁歪振
動子検出装置の検出原理を示す図 (b)は同装置にて検出される検出信号を示す図
【図2】同装置を交通システムに応用した例を示す図
【図3】同装置の構成図
【図4】(a)は同装置において磁歪振動子の検出レベ
ルを棒グラフ表示した例を示す第1の図 (b)は同第2の図
【図5】同装置において道路と車輛の位置関係を表示し
た例を示す図
【符号の説明】 1 磁歪振動子 1a 中央マーカ用磁歪振動子 1b 上り路側マーカ用磁歪振動子 1c 下り路側マーカ用磁歪振動子 4 ダイレクトデジタルシンセサイザ(DDS) 5 送受信切り替え部 6 送信増幅器 7 アンテナ 8 同調コンデンサ 9 放電抵抗 10 受信増幅部 11 中間周波数変換部 12 フィルター部 13 増幅検波部 14 マイクロプロセッサ(MPU) 15 表示部 20 道路 21 車輛
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−198843(JP,A) 特開 平7−244788(JP,A) 特開 平1−312488(JP,A) 特開 昭62−115385(JP,A) 特開 平7−167949(JP,A) 特開 平11−161890(JP,A) 特開 平7−227308(JP,A) 特開 平8−33670(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95 G08G 1/01

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁歪振動子に固有の機械的共振を発生さ
    せる周波数を発振する発振部と、前記周波数の電磁波を
    発射する送信部と、機械的共振をする前記磁歪振動子が
    発射する電磁波を検出する受信部と、前記送信部が前記
    電磁波を発射している間前記受信部を非活性にする手段
    とを備え、前記受信部が活性化している間に前記発振部
    の周波数を送信周波数と異なった周波数を発振させるこ
    とを特徴とする磁歪振動子検出装置。
  2. 【請求項2】 磁歪振動子に固有の機械的共振を発生さ
    せる周波数の電磁波を発射する送信部と、機械的共振を
    する前記磁歪振動子が発射する電磁波を検出する受信部
    と、前記アンテナからの電磁波の送信と受信とを切り替
    える切り替え部前記送信部とを有し、前記送信部と前記
    受信部とは同一のアンテナから構成され、送信から受信
    に切り替える際に活性化される放電抵抗を備えた磁歪振
    動子検出装置。
  3. 【請求項3】 受信部の受信した磁歪振動子の共振周波
    数を特定の周波数に変換する周波数変換部と、前記周波
    数変換部から出力された前記特定の周波数をレベル検出
    する検出部とを備え、送信部は互いに異なる複数の共振
    周波数の電磁波を送信する請求項1、2のいずれかに記
    載の磁歪振動子検出装置。
  4. 【請求項4】 送信する電磁波の周波数と特定の周波数
    との差の周波数を発振する局部発振部を備え、周波数変
    換部は受信した電磁波の周波数に前記局部発振部の発振
    する周波数を加えて前記特定の周波数とする請求項3記
    載の磁歪振動子検出装置。
  5. 【請求項5】 局部発振部が1つのダイレクトデジタル
    シンセサイザであって、送信する電磁波の周波数を発振
    するとともに、前記送信する電磁波の周波数と特定の周
    波数との差の周波数を発振する請求項4記載の磁歪振動
    子検出装置。
  6. 【請求項6】 複数の異なる共振周波数ごとに同調する
    コンデンサを備え、発振する共振周波数に合わせて前記
    コンデンサを選択する手段とを備えた請求項1から5の
    いずれかに記載の磁歪振動子検出装置。
  7. 【請求項7】 複数の異なる共振周波数のうち1つの共
    振周波数の電磁波の送信と受信とを行った後、前記1つ
    の共振周波数とは異なる共振周波数の電磁波の 送信と受
    信とを行う請求項1から6のいずれかに記載の磁歪振動
    子検出装置。
  8. 【請求項8】 磁歪振動子を特定するとともにその検出
    レベルを棒グラフで表示する表示部を備えた請求項1か
    ら7のいずれかに記載の磁歪振動子検出装置。
  9. 【請求項9】 道路が磁歪振動子を備えるとともに、車
    輛が請求項1から8のいずれかに記載の磁歪振動子検出
    装置を備えた交通システム。
  10. 【請求項10】 互いに異なる共振周波数を割り付けた
    道路情報を有する磁歪振動子を前記共振周波数ごとに所
    定の間隔をもって連続して道路に備えた請求項9記載の
    交通システム。
  11. 【請求項11】 車輛が磁歪振動子を検出して自動走行
    する請求項9または10記載の交通システム。
  12. 【請求項12】 磁歪振動子が道路内に埋め込まれた請
    求項9から11のいずれかに記載の交通システム。
  13. 【請求項13】 道路及び車輛を表示する表示部を備
    え、道路上の車輛位置を表示する請求項9から12のい
    ずれかに記載の交通システム。
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