JP3392173B2 - Icメモリカードの記憶管理方式 - Google Patents

Icメモリカードの記憶管理方式

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JP3392173B2 JP03317293A JP3317293A JP3392173B2 JP 3392173 B2 JP3392173 B2 JP 3392173B2 JP 03317293 A JP03317293 A JP 03317293A JP 3317293 A JP3317293 A JP 3317293A JP 3392173 B2 JP3392173 B2 JP 3392173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データや文字デー
タなどのデータを記憶するためのICメモリーカードに係
り、たとえば、EEPROM(電気的に消去・再書込み可能な
ROM )などの半導体メモリが搭載されたICメモリカード
に適用されるICメモリカードの記憶管理方式に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえばディジタルスチルカメラ
において、撮像した画像を表わす画像データを記録する
媒体として半導体メモリを用いたICメモリカードが使用
されるようになってきた。ICメモリカードにて使用され
る半導体メモリとして、記憶内容を保持するためのバッ
テリが不要のEEPROM(電気的に消去および再書き込みが
可能なROM )がICメモリカードに採用される。EEPROM
は、大別してバイト書換型と、フラッシュ型とがあり、
前者のバイト書換型のEEPROMは、1バイト毎にデータの
書き換えができる反面、記憶セルの小型化が困難のた
め、大容量の記憶容量を有するICメモリカードを構成す
るには適さない。また、後者のフラッシュ型のEEPROM
は、さらに一括消去型と、部分消去型とがあり、これら
は、記憶セルを小さく構成することができるため大容量
のICメモリカードを構成することができる。したがっ
て、たとえば、データ量が多い画像データを取り扱うデ
ィジタルスチルカメラでは、フラッシュ型EEPROMにて構
成されたICメモリカードが有利に適応される。
【0003】また、このフラッシュ型EEPROMにて構成さ
れたICメモリカード(以降、フラッシュメモリカードと
称す)は、スタティックRAM (SRAM)を用いたICメモリカ
ードとの互換性が取られるのが望ましく、この場合フラ
ッシュメモリカードは、SRAMを用いたICメモリカードの
インタフェースとほぼ同様のインタフェースを有して、
EEPROMに対するデータ読み書き制御は、フラッシュメモ
リカード内の制御回路にて行なわれるように構成され
る。このようなICメモリカードの一例として、日本電子
工業振興協会(JEIDA) にて、ディジタルスチルカメラに
て使用されるICメモリカードの標準化が進められている この方式によると、ICメモリカードの記憶領域は、複数
のクラスタにて構成され、記憶される画像データは、論
理的集合であるパケット単位にてそれぞれのクラスタに
記憶される。さらに記憶領域は、記憶する画像データを
管理するための管理データが記憶される管理データ領域
と、画像データが記憶される画像データ領域とによって
構成される。管理データ領域は、さらに属性情報、ヘッ
ダ情報、パケット識別情報、ディレクトリ情報およびMA
T(Memory Allocation Table)が記録されるそれぞれの領
域を有している。画像データ領域に記憶される画像デー
タは、複数のクラスタからなる論理的なパケット単位に
て記憶される。このパケットの始まりはディレクトリ情
報にて指示され、パケットに関連するクラスタのつなが
りがMAT にて指示される。また、記憶されるパケットの
種別およびパケットの状態を表わす属性がパケット識別
情報にて指示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなフラッシュメモリカードは、SRAMによるICメモリ
カードと較べて、データの書き込み時間が長くかかる。
このため、ディジタルスチルカメラにて撮影されて得ら
れた画像データがICメモリカードに書き込まれている最
中に、このICメモリカードが抜かれてしまういわゆる活
線抜去が発生する。データの書き込み中に活線抜去が発
生すると、その記憶領域には、書き込み途中のデータが
残留したり、異常なデータがICメモリカードに書き込ま
れてしまったりして、最悪の場合には、すでにICメモリ
カードに記憶されているデータがまったく読み出せなく
なるという問題があった。この場合、ICメモリカードの
記憶領域に記憶されたデータを全て消去(初期化)すれ
ば、またそのICメモリカードが使用できるようになる
が、すでに記録された画像データまでもが消去されてし
まうという問題があった。
【0005】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、ICメモリカードへのデータの書き込み中に、データ
の書き込み動作が異常終了した場合であっても、そのIC
メモリカードが再び装着されて引き続き正常に使用する
ことができるICメモリカードの記憶管理方式を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、ホスト処理装置に着脱自在なICメモリカ
ードへのデータの記録再生を管理するICメモリカードの
記憶管理方式において、ICメモリカードは、画像データ
などの主データがパケット単位にて記録されるデータ領
域と、この記録されたパケット単位の主データを管理す
る従データが記録される管理領域と、このICメモリカー
ドの記憶制御を行なう記憶制御手段とを含み、少なくと
も管理領域には、それぞれのパケットの読み出しまたは
書き込み形態を示すデータ識別領域と、該ICメモリカー
ドへの書込中に該ICメモリカードがホスト処理装置から
抜去されたことを表わすための活線抜去フラグを格納す
るヘッダ領域と、パケット内のデータ割り当て状態を示
すデータ割り当て領域とを含み、ホスト処理装置は、主
データの書き込みに先立って、ヘッダ領域に有意状態に
設定された活線抜去フラグを書き込んだ後、パケットの
異常を表わす識別情報をデータ識別領域に書き込み、こ
の主データの書き込みが完了すると、パケットの異常を
表わす識別情報を消去した後、活線抜去フラグの有意状
態を解除し、さらに、このホスト処理装置は、ICメモリ
カードへの主データおよび従データの書き込みの前にIC
メモリカードに有意状態に設定された活線抜去フラグを
検出すると、もともとは活線抜去されたパケットの書き
込み以前に管理領域に記録されていた従データに基づい
て、管理領域に記録された従データを修復することを特
徴とする。
【0007】この場合、もともとは活線抜去されたパケ
ットの書き込み以前に管理領域に記録されていた従デー
タは、パケットの異常を表わす識別情報が記録されたパ
ケットを除いたパケットに対応する識別情報であるとよ
い。
【0008】また、ホスト処理装置は、パケットの異常
を表わす識別情報が記録されたパケットを除いたパケッ
トを検出し、この検出したパケットに対応する識別情報
に基づいて、データ割り当て領域に記録された正常な従
データを確認し、この正常な従データを除く割り当て領
域のデータを消去することによって管理領域の従データ
を修復するとよい。
【0009】また、ホスト処理装置は、有意状態に設定
された活線抜去フラグをヘッダ領域に書き込むに先立っ
て、ICメモリカードの管理領域に記録された従データを
このホスト処理装置の所定の記憶領域に退避させ、ICメ
モリカードがホスト処理装置に装着されて、有意状態に
設定された活線抜去フラグが検出されると、ホスト処理
装置に退避させた従データをICメモリカードの管理領域
に書き込むことによって管理領域に記録された従データ
を修復するとよい。
【0010】この場合、ホスト処理装置は、ICメモリカ
ードがホスト処理装置に装着された際に、このICメモリ
カードが直前までこのホスト処理装置に装着されていた
ものと同一のICメモリカードであることを従データに基
づいて確認し、同一のICメモリカードであれば、このIC
メモリカードの管理領域に記録された従データを修復さ
せるとよい。
【0011】また、方式は、ホスト処理装置から出力さ
れる複数の主データを連続して順次ICメモリカードに記
録させる際に、この複数の主データの一番始めの主デー
タの書き込みに先立ってのみ有意状態に設定された活線
抜去フラグを前記ヘッダ領域に書き込み、この複数の主
データの一番最後の主データの書き込みの終了後にこの
有意状態の活線抜去フラグを解除するとよい。
【0012】
【作用】本発明のICメモリカードの記憶管理方式によれ
ば、ICメモリカードのデータ領域および管理領域にそれ
ぞれ主データおよび従データを書き込む前に、このICメ
モリカードが活線抜去されたことを表わすために有意状
態に設定された活線抜去フラグを書き込み、これら主デ
ータおよび従データが正常に書き込まれると、設定した
活線抜去フラグを解除するので、活線抜去されたICメモ
リカードを認識し得る。また、活線抜去されたパケット
を特定するための識別情報をパケットの書込毎にデータ
識別情報領域に書き込み、また、書き込んだ識別情報を
パケットの書き込み完了毎に解除しているので、活線抜
去された際に書き込み中であったパケットを特定し得
る。ホスト処理装置は、これら活線抜去フラグおよび識
別情報に基づいて、活線抜去によって異常が発生してい
るパケット単位の主データを特定し、この異常な主デー
タが発生する以前に管理領域に記録された従データに相
当するデータに基づいて、この管理領域に記録された従
データを復旧し得る。
【0013】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明によるICメモ
リカードの記憶管理方式の実施例を詳細に説明する。図
1を参照すると本発明のICメモリカードの記憶管理方式
が適用されるディジタルスチルカメラ10の実施例が示さ
れている。ディジタルスチルカメラ10(以下、カメラ10
と称す)は、レンズ12を介して入射されて、撮像素子14
の撮像面に結像した光学像を電気信号に変換して、この
信号をディジタルの画像データに変換し、ディジタル化
された画像データに圧縮処理等のデータ処理を施して、
処理された静止画像を表わす画像データをカメラ10のコ
ネクタ16に装着されるICメモリカード18に書き込む装置
である。この実施例におけるICメモリカードの記憶管理
方式は、このカメラ10からICメモリカード18へのデータ
の書き込み中に誤ってカード18が引き抜かれる、いわゆ
る活線抜去が発生した場合に、そのICメモリカード18の
データ復旧を有効に行ない得る管理方式である。以下の
説明において、本発明に直接関係のない部分は、図示お
よびその説明を省略し、また、信号の参照符号はその現
われる接続線の参照番号で表わす。
【0014】このカメラ10は、被写体から入射される光
束を結像させるレンズ12と、結像した被写体像を表わす
画素信号を出力する撮像素子14と、撮像素子14にて得ら
れた画素信号を増幅して、色補正およびガンマ補正など
の信号処理を施す信号処理回路20と、信号処理20にて処
理された画素信号をディジタル値にて表わされる画像デ
ータに変換する A/D変換回路22と、ディジタル化された
画像データに圧縮符号化等のディジタルデータ処理を施
して処理された画像データを一時保持するデータ処理回
路24とを備え、これら回路は、被写体を撮像するカメラ
部26を構成している。また、データ処理回路24の出力28
は、カメラ部26の出力を構成している。
【0015】また、このカメラ10は、データおよびアド
レスとが転送されるバスを切り替えて、コネクタ16を介
してICメモリカード18とのデータ転送を行なうデータセ
レクタ30と、ICメモリカード18に記録されている管理デ
ータを読み出す管理情報読出回路32と、ICメモリカード
18に記録されている管理データを更新する管理情報更新
回路34と、カメラ部26を制御して、さらに、ICメモリカ
ード18への画像データの書込制御を行なうシステム制御
部36とを備えている。
【0016】データセレクタ30は、入力100 に入力され
るシステム制御部36からの切替信号に応じて、バス102
に接続するバスを選択する選択回路である。詳しくはデ
ータセレクタ30は、カメラ部26の出力28に接続されて、
その入力100 に入力されるシステム制御部36からの切替
信号100 に応じて、バス102 をバス28に接続する。ま
た、データセレクタ30は、管理情報読出回路32の入力10
4 および管理情報更新回路34の出力106 にそれぞれ接続
されて、ICメモリカード18に記録された管理データの読
み出し時に、切替信号100 に応じてバス102 をバス104
に接続し、ICメモリカード18への管理データの書き込み
時にバス102 をバス106 に接続する。さらにデータセレ
クタ30は、切替信号100 に応じてバス102 をバス108 に
接続して、システム制御部36の出力108 から出力される
アドレスをICメモリカード18に転送する。
【0017】管理情報読出回路32は、システム制御部36
の制御の下にICメモリカード18に記録された後述の管理
データを読み出して、カメラ部26にて得られた画像デー
タを書き込むために必要な情報を得る回路である。管理
情報読出回路32は、読み出した管理データをその出力11
2 に接続されたシステム制御部36に通知する。
【0018】管理情報更新回路34は、システム制御部36
の制御の下に画像データがICメモリカード18に書き込ま
れる際に、画像データの記憶管理のために管理データを
更新して、更新された管理データをシステム制御部36の
制御に応じてICメモリカード18に記録する回路である。
管理情報更新回路34は、システム制御部36の出力114に
接続され、入力114 に現われる現在の管理データを認識
する。管理情報更新回路34は認識した管理データに基づ
いて、カメラ部26にて得られた画像データをICメモリカ
ード18に記録するための新たな管理データを生成する。
管理情報更新回路34はシステム制御部36の制御に応じ
て、更新した管理データをその出力106 に出力する。ま
た、管理情報更新回路34は、システム制御部36から後述
の活線抜去フラグを書き込むための情報が通知される
と、その通知された情報に応じて、活線抜去フラグ"1"
または、"0" をICメモリカード18に書き込む。さらに、
管理情報更新回路34は、システム制御部36から後述の異
常パケットビットを書き込むための情報が通知される
と、その通知された情報に応じて異常パケットビット"
1"または"0" をICメモリカード18に書き込む。
【0019】システム制御部36は、カメラ10の全体の動
作を制御する回路であり、さらに、コネクタ16a に装着
されたICメモリカード18を駆動する制御回路である。詳
しくは、システム制御部36は、ICメモリカード18を駆動
するための制御信号「-A/D」、制御信号「R/-W」、制御信号
「ERASE」 およびバスクロック「BCK」 を生成して、その出
力110 に出力する。システム制御部36の出力110 は、制
御線110 を介してコネクタ16a に接続されている。ま
た、システム制御部36は、データセレクタ30を制御する
ための切替信号を生成してその出力110 に出力する。シ
ステム制御部36の出力110 は、データセレクタ30に接続
されている。さらに、システム制御部36は管理情報読出
回路32にて読み出した管理データを管理情報更新回路34
に通知し、カメラ部26にて得られた画像データをICメモ
リカード18に記録する際にこの画像データを管理するた
めの管理データを生成させる。システム制御部36は、IC
メモリカード18がデータ書き込み中に抜去されたことを
表わすための活線抜去フラグおよびこの抜去時に書き込
み途中のパケットであったことを表わすための異常パケ
ットビットをICメモリカード18に書き込むための指示を
管理情報更新回路34に通知する機能を有している。ま
た、この実施例では、システム制御部36は、カメラ部26
を制御して所定の時間毎に連続して撮影させ、得られた
画像データをICメモリカード18に書き込む制御を行なう
機能を有している。この連続撮影モード時のシステム制
御部36は、たとえば、シャッタボタン等の操作ボタンを
有する不図示の操作パネルから出力される操作者による
操作状態を表わす信号を検出する。システム制御部36
は、その操作状態を表わす信号に基づいて、たとえば、
あらかじめ設定された所定の時間毎に所定のコマ数分の
画像を撮影させる。システム制御部36は、得られた画像
データを順次ICメモリカード18に書き込む制御を行な
う。
【0020】一方、この実施例におけるICメモリカード
18は、図2に示すように画像データおよび画像データを
記憶するための管理データを記憶する記憶部40と、記憶
部40へのデータの書込制御および読出制御を行なう記憶
制御部42とを備えている。この記憶制御部42は、さら
に、カメラ10から転送されるデータを一時格納するデー
タバッファ44と、アドレスを出力するアドレスラッチ46
と、記憶部40へのデータの書込制御および読出制御を行
なうメモリコントローラ48と、記憶制御部42の動作を制
御するカードコントローラ50とを備えている。また、カ
メラ10と、ICメモリカード18とは、それぞれの信号線を
接続するコネクタ16b にてカメラ10のコネクタ16a に着
脱自在に結合される。
【0021】ICメモリカード18の記憶部40は、たとえ
ば、複数のEEPROMセル(電気的に消去および再書込み可
能なROM )にて構成される。記憶部40はこの実施例にお
いて、所定のブロック毎にデータの消去が可能であっ
て、画像データを格納するデータ領域が割り当てられる
フラッシュ型EEPROM60と、画像データなどの記録データ
を管理する管理データを1バイト毎に書き換えることが
可能であって、フラッシュ型EEPROM60に書き込まれるデ
ータを管理する管理領域が割り当てられるバイト書換型
EEPROM62とにて構成される。記憶部40は、記憶制御部42
から接続線202 を介して転送される書込コマンドに応じ
て、接続線204 を介して転送されるアドレスに対応する
記憶領域に接続線206 を介して転送されるデータを書き
込み、また、接続線202 を介して転送される読出コマン
ドに応じて、接続線204 を介して転送されるアドレスに
対応する記憶領域に格納されたデータを接続線206 に出
力し、さらに、接続線202 を介して転送される消去コマ
ンド応じて、アドレスにて指定された記憶領域の内容を
消去する。
【0022】これら管理領域およびデータ領域を詳述す
ると、図3に示すように記憶部40の記憶領域300 は、メ
モリの管理単位となるクラスタ毎に区画化されて管理さ
れる。この実施例では、クラスタは、それぞれ8キロバ
イトの記録容量を有し、記憶領域300 には第0クラスタ
〜第2047クラスタまでのクラスタが形成されている。こ
の記憶領域300 は、バイト書換型EEPROM62に割り当てら
れる管理領域302 と、フラッシュ型EEPROM60に割り当て
られるデータ領域304 とに区分される。管理領域302 の
第0クラスタには、ICメモリカード18の固有の情報が記
録されたカード属性情報領域310 と、記憶領域300 の利
用状況などを表わすヘッダ情報が記録されるヘッダ領域
320 と、画像データの記録単位となるパケットを構成し
ているデータの属性および種別が記録されるパケット識
別情報領域330 と、各パケット毎に関連するパケットが
記録されるパケット関連情報領域340 とのそれぞれの管
理情報を格納する領域が形成されている。また、管理領
域302 の第1クラスタには、各パケットの先頭のクラス
タを示すスタートクラスタが記録されるディレクトリ情
報領域350 と、各クラスタの連鎖状態が記録されるMAT
領域360 とが形成されている。
【0023】特にヘッダ情報領域320 は、図4に示すよ
うに、記憶領域300 内の未使用の残留クラスタ数および
使用クラスタ数と、最終使用パケット番号と、先頭未使
用クラスタ番号と、これら情報の誤りを検出するための
符号が記録されるパリティとがパケットの記録毎に更新
されて書き込まれるテンポラリ情報タプル370 を含む。
さらに、この実施例のテンポラリ情報タプル370 には、
このICメモリカード18が活線抜去された状態を表わすた
めの活線抜去フラグが記録される。この活線抜去フラグ
は、画像データの書き込み開始時に、データ領域304 へ
のパケットの書き込みおよび管理領域302 に記録された
管理データの更新されたデータの書き込みに先立って、
テンポラリ情報タプル370 に活線抜去フラグ"1" が書き
込まれ、パケットの書き込みが終了して、画像データを
表わすパケットの書き込みが完了した最後に活線抜去フ
ラグ"0" が書き込まれるフラグである。したがって、IC
メモリカード18へのパケットおよび管理データの書き込
みが正常に行なわれて、データの書き込みが正常に終了
したICメモリカード18は、活線抜去フラグが"0" となっ
ている。また、パケットおよび管理データの書き込み中
にICメモリカード18が抜去されるなどして、これらデー
タの書き込みが中断した場合には、活線抜去フラグは"
1" として、テンポラリ情報タプル370 に記録されてい
る状態となる。
【0024】パケット識別情報領域330 は、図5に示す
ように、データ領域304 に記録される各パケットのそれ
ぞれに対応して1バイトが割り当てられ、対応するパケ
ットの識別情報が記録される領域である。この識別情報
は、パケットのデータの種類を表わす種別と、パケット
の状態を表わす属性とから構成される。この実施例で
は、パケットの種類は、同図(a) に示すように、データ
領域304 に記録されるパケットに対応して、記録される
データが画像情報であることを表わす識別情報として、
D2〜D0の各ビットには、このパケットに画像情報が記録
されていることを表わす(0,0,0) が記録される。また、
パケットの属性は、同図(b) に示すように、データ領域
304 に記録されるパケットに対応して、パケットに情報
が記録されていることを示す使用済みビットD7と、この
パケットへの情報の記録の可否を示すライトプロテクト
ビットD6と、このパケットのデータを記録中に活線抜去
されたことを示す異常パケットビットD5と、記録されて
いる情報の複製の可否を示すコピープロテクトビットD4
と、本ICメモリカード18の複製が行なわれたか否かを示
すコピー済ビットD3とにて構成される。特に、異常パケ
ットビットは、対応するパケットの書き込みに先立っ
て、そのパケットの識別情報として異常パケットビッ
ト"1" がパケット識別情報領域330 に書き込まれ、ま
た、そのパケットの書き込みが正常に書き込み完了とな
った直後に異常パケットビット"0" が書き込まれる。し
たがって、正常に記録されたパケットに対応するパケッ
ト識別情報の異常パケットビットは、"0" となる。ま
た、たとえば、パケットの書き込み中にICメモリカード
18が抜去されてパケットの書き込みが中断した場合、そ
のパケットに対応する異常パケットビットは、"1" とし
てパケット識別情報領域330 に記録されている状態とな
る。
【0025】図3に戻って、記憶領域300 のデータ領域
304 は、第2クラスタ〜第2047クラスタが割り当てら
れ、それぞれのクラスタには、カメラ10にて撮影された
画像データが格納される。1コマの画像を表わす画像デ
ータは、たとえば、複数のクラスタを占有してデータ領
域304 に格納され、この画像データは、1つのパケット
として管理領域302 にて管理される。それぞれのパケッ
トは、たとえば、連続したクラスタを使用してもよく、
また、飛び飛びのクラスタを使用してもよい。パケット
の始まりを示すスタートクラスタの番号は、第1クラス
タのディレクトリ情報領域350 に記録され、パケットを
構成するクラスタの接続状態を表わす MAT(Memory Allo
cation Table) は、MAT 領域360 に記録される。図6を
参照すると、第2パケットが記録された状態におけるデ
ィレクトリ情報領域350 およびMAT領域360 の一例がそ
れぞれ示されている。図6(a) には、第2パケットのス
タートクラスタが記録されたディレクトリ領域 350の一
例が示されている。また、図6(b) 〜(e) には、第2パ
ケットのクラスタ連鎖を表わすMAT が記録されたMAT領
域 360の一例が示されている。この例によると第2パケ
ットのスタートクラスタは、第2クラスタであることが
示され、また、第2パケットは、第2、第3、第5およ
び第7クラスタがそれぞれ連鎖して割り当てられている
ことが示されている。同様にして、図7には、第3パケ
ットのスタートクラスタは、第4クラスタであることが
示され、また、第3パケットは、第4、第6、第9およ
び第10がそれぞれ連鎖して割り当てられていることが示
されている。
【0026】図2に戻って、記憶制御部42のデータバッ
ファ44は、コネクタ16を介してバス102 に現われるデー
タ/アドレスからデータを一時格納するメモリ回路であ
る。データバッファ44の記憶容量は、たとえば、記憶部
40のフラッシュ型EEPROM60の消去単位に対応する容量の
512 バイト記憶容量にて構成される。アドレスラッチ46
は、バス102 に3分割して現われるデータ/アドレスか
らアドレスを保持し、保持したアドレスから記憶部40に
おける16Mbyte のアドレス空間を指定するアドレスデー
タを生成して、生成したアドレスデータをメモリコント
ローラ48に転送する回路である。メモリコントローラ48
は、記憶部40へのデータの書き込みおよび読み出しを制
御する回路である。メモリコントローラ48は、アドレス
ラッチ46から転送されるアドレスデータに応じて、記憶
部40の書込アドレスおよび読出アドレスを指定する。ま
た、メモリコントローラ48は、カードコントローラ50の
制御を受けて、記憶部40のアドレスを設定するアドレス
設定コマンド、記憶部60にデータを書き込む書込コマン
ド、記憶されているデータを読み出す読出コマンドおよ
び記憶されているデータを消去する消去コマンドを生成
して、それぞれ出力102 に出力する。さらに、メモリコ
ントローラ48は、カードコントローラ50の制御を受け
て、データバッファ44に一時格納されたデータを記憶部
40に転送させ、また、記憶部40から読み出したデータを
データバッファ44に一時記憶させる。
【0027】カードコントローラ50は、記憶部40へのデ
ータの書込制御および読出制御を行なう制御回路であ
る。カードコントローラ50は、コネクタ16を介して接続
線110に現われる制御信号「-A/D」と、接続線110 に現わ
れる制御信号「R/-W」と、接続線110 に現われる制御信号
「ERASE」 とに応じて、アドレスラッチ46およびメモリコ
ントローラ48を制御する。詳しくは、カードコントロー
ラ50は、接続線110 に現われるバスクロック「BCK」 に同
期して、記憶部40へのデータの書込制御および読出制御
を行なうための制御信号をメモリコントローラ48に供給
する。カードコントローラ50は、制御信号「-A/D」および
制御信号「R/-W」がそれぞれ「Low」 状態の時にICメモリカ
ード18の動作モードをアドレス設定モードに設定する。
またカードコントローラ50は、制御信号「-A/D」と、制御
信号「R/-W」とがそれぞれ「Hi」状態、「Low」 状態の時に動
作モードを書込モードに設定し、また制御信号「-A/D」お
よび制御信号「R/-W」がそれぞれ「Hi」状態の時に動作モー
ドを読出モードに設定する。さらにカードコントローラ
50は、制御信号「-A/D」が「Low」 状態、制御信号「R/-W」が
「Hi」状態の時に動作モードをフラグ読出モードに設定し
て、ヘッダ領域320 に設定された活線抜去フラグを読み
出す。この活線抜去フラグは、上述の書込モードにおけ
るデータの書き込みに先立ってヘッダ領域320 に書き込
まれる。また、カードコントローラ50は、接続線110 に
現われる制御信号「ERASE」 および制御線「-A/D」がそれぞ
れ「Hi」状態であるときに、アドレス設定モードにて設定
されたアドレスに対応する記憶領域300 のクラスタの内
容を消去する。
【0028】以上のような構成のカメラ10およびICメモ
リカード18において、本発明のICメモリカードの記憶管
理方式によるデータ記録方法およびデータ復旧方法をそ
の動作とともに説明する。
【0029】始めに、図8を参照してデータ記録方法を
説明する。ICメモリカード18が装着されたカメラ10が操
作されて、シャッタボタン(図示せず)が押下される
と、システム制御部36は、カメラ部26を制御する。ま
ず、レンズ12を介して入射して、撮像素子14の撮像面に
結像した光学像がその画素毎の画素信号に変換される。
変換された画素信号は、信号処理回路20に転送されて、
信号処理回路20にて増幅され、さらに色補正およびガン
マ補正等の信号処理が施される。処理された画素信号
は、 A/D変換器22にてディジタル値にて表わされた画像
データに変換される。変換された画像データは、データ
処理回路24にて圧縮符号化等の処理を受ける。圧縮符号
化された画像データは、データ処理回路24にて一時保持
される。
【0030】一方、シャッタボタン(図示せず)が押下
されると、ステップ800 において、システム制御部36の
出力100 から切替信号が出力されて、また、所望の管理
データを読み出すためのアドレスがその出力108 に出力
される。この切替信号がデータセレクタ30に入力される
とバス102 がバス108 に接続されて、バス108 に出力さ
れたアドレスがコネクタ16を介してICメモリカード18の
アドレスラッチ46に転送される。このとき、「Low」 状態
となった制御信号「-A/D」および制御信号「R/-W」がバスク
ロック「BCK」 とともにシステム制御部36の出力110 に出
力される。これら制御信号がICメモリカード18に入力さ
れて、ICメモリカード18はアドレス設定モードとなる。
このアドレス設定モードにてバス102 に現われたアドレ
スがアドレスラッチ46にてラッチされ、ICメモリカード
18におけるアドレスデータが生成されて、メモリコント
ローラ48に転送される。メモリコントローラ48は、アド
レスデータに基づいて記憶部40のアドレスを指定するア
ドレス設定コマンドをその出力202 に出力する。これに
よって、バイト書換型EEPROM62に記憶されている所望の
管理データが格納されたアドレスが指定される。アドレ
スが指定されると、切替信号がシステム制御部36の出力
100 に出力されてバス102 がバス104 に接続される。次
いで、システム制御部36から出力されていた制御信号「-
A/D」および制御信号「R/-W」がともに「Hi」状態となる。こ
れら制御信号がバスクロック「BCK」 とともにカードコン
トローラ50に入力されて、ICメモリカード18は読出モー
ドとなる。読出モードにおいて、メモリコントローラ48
は、カードコントローラ50の制御の下に読出コマンドを
生成してその出力202 に出力する。記憶部40に読出コマ
ンドが入力されると、すでに設定されたアドレスのデー
タが読み出されて、読み出されたデータはバス206 に出
力される。このデータは、さらにバス102 およびバス10
4 を介して、管理情報読出回路32に入力される。管理情
報読出回路32に読み出されたデータはシステム制御部36
に通知される。この場合、管理領域302 のヘッダ領域32
0 に形成されたテンポラリー情報タプル370 に記録され
た情報がシステム制御部36にて認識される。
【0031】次にステップ810 に進み、システム制御部
36の出力110 から出力される制御信号「-A/D」が「Low」 状
態、また制御信号「R/-W」が「Hi」状態となって、ICメモリ
カード18の動作モードがフラグ読出モードに設定され
る。ICメモリカード18がフラグ読出モードに設定される
と、テンポラリ情報タプル370 に記録された活線抜去フ
ラグの内容が読み出されて、システム制御部36にて検査
される。このとき、読み出された活線抜去フラグが"0"
であれば、装着されたICメモリカード18が活線抜去され
ていない正常なICメモリカード18であるとシステム制御
部36にて判定されて、ステップ820 に進む。
【0032】ステップ820 において、システム制御部36
は、カメラ部26にて作成された画像データをICメモリカ
ード18に書き込むための情報および認識した管理データ
を管理情報更新回路34に通知する。この通知を受けた管
理情報更新回路34にて、これから書き込むパケットの番
号が決定されて、さらに、このパケットを書き込むため
のMAT が作成される。また、このパケットを書き込んだ
際に変更されるヘッダ情報が管理情報更新回路34にて更
新される。さらに、管理情報更新回路34は、このパケッ
トの識別情報を更新する。この時、管理情報更新回路34
にて、パケット識別情報領域330 のこのパケットに対応
する異常パケットビットが"1" に更新される。
【0033】次にステップ830 に進んで、システム制御
部36から切替信号100 が出力されてバス102 がバス108
に接続され、さらにアドレスを設定する制御信号がその
出力110 に出力されて、ICメモリカード18はアドレス設
定モードに設定される。アドレス設定モードになると切
替信号100 が出力されて、バス102 がバス108 に接続さ
れて、活線抜去フラグが書き込まれるアドレスがシステ
ム制御部36の出力108に出力される。このアドレスは、I
Cメモリカード18に転送されてアドレスが指定される。
次に「Hi」状態の制御信号「-A/D」、「Low」 状態の制御信号
「R/-W」およびバスクロック「BCK」 がシステム制御部36の
出力110 に出力されて、ICメモリカード18が書込モード
に設定される。活線抜去フラグを書き込むための情報が
システム制御部36の出力114 から管理情報更新回路34に
出力される。次にシステム制御部36から切替信号100 が
出力されて、バス102 がバス104 に接続される。管理情
報更新回路34の出力106 に活線抜去フラグ"1" が出力さ
れて、指定されたアドレスのヘッダ領域 320に活線抜去
フラグ"1" が書き込まれる。
【0034】活線抜去フラグが書き込まれると、次に、
ステップ840 に進んで、管理情報更新回路34にて更新さ
れた管理データのうち、これから記録するパケットに対
応するパケットの異常パケットビット"1" を含むパケッ
ト識別情報がパケット識別情報領域330 に書き込まれ
る。異常パケットビット"1" を含むパケット識別情報が
パケット識別領域 330に書き込まれると、ステップ850
に進んで、ステップ840にて書き込まれたパケット識別
情報を除く管理データが管理情報更新回路34の出力106
に出力されて、管理領域302 の所定のアドレスにそれぞ
れ更新された管理データが書き込まれる。更新された新
しい管理データが管理領域302 に書き込まれて管理デー
タが更新されるとステップ860 に進む。
【0035】ステップ860 において、システム制御部36
から切替信号100 が出力されてバス102 がバス108 に接
続される。システム制御部36の出力108 に出力されるア
ドレスがICメモリカード18に転送される。バス110 に出
力される制御信号「-A/D」および制御信号「R/-W」に応じ
て、書込アドレスが指定される。次に、制御信号「R/-W」
および制御信号「-A/D」がともに「Hi」状態となって、これ
ら制御信号がシステム制御部36の出力110 に出力され
て、記憶制御部42のカードコントローラ50に入力され
る。これら制御信号がカードコントローラ50に入力され
ると、カードコントローラ50の制御を受けたメモリコン
トローラ48の出力202 から書込コマンドが出力されて書
込モードが設定される。ICメモリカード18が書込モード
となると、切替信号がシステム制御部100 の出力から出
力されて、バス102 がカメラ部26の出力28に接続され
て、カメラ部26のデータ処理回路24にて保持されている
画像データがその出力28に出力されて、出力された画像
データがデータセレクタ30およびコネクタ16を介して、
ICメモリカード18の記憶制御部42に転送される。記憶制
御部42に入力された画像データは、データバッファ44に
て一時保持されて、保持された画像データは所定のデー
タ長ごとにその出力206 に出力される。データバッファ
44から出力された画像データは、指定されたアドレスお
よび管理データに対応するフラッシュ型EEPROM60に形成
されたデータ領域 304の第2、第3、第5および第7ク
ラスタに第2パケットとして書き込まれる。
【0036】次にステップ870 に進み、システム制御部
36の出力から切替信号および第2パケットに対応する異
常パケットビットを書き換えるためのアドレスが出力さ
れて、データセレクタ30およびコネクタ16を介して記憶
制御部42のアドレスラッチ46に入力される。アドレスラ
ッチ46にて解読された第2クラスタのアドレスがメモリ
コントローラ48に入力され、メモリコントローラの出力
204 に出力される。また、システム制御部36の出力110
にアドレス設定モードを設定する制御信号「-A/D」および
制御信号「R/-W」が出力される。これら制御信号が入力さ
れたカードコントローラ50の制御に基づいて、メモリコ
ントローラ48の出力202 にアドレス設定コマンドが出力
される。次に、アドレスラッチ46にて保持されたアドレ
スがメモリコントローラ48を介して記憶部40に出力され
て、書込アドレスが設定される。書込アドレスが設定さ
れると、システム制御部36の出力110 に制御信号「ERAS
E」が出力されて、カードコントローラ50に転送されて、
設定された書込アドレスに対応する領域が一旦消去され
る。管理情報更新回路34にて更新された管理データのう
ち、第2パケットに対応するパケット識別情報の異常検
出ビットが"0" に更新される。更新された異常検出ビッ
ト"0" を含む第2パケットのパケット識別情報は、バス
106 に出力される。一方、システム制御部36の出力100
から切替信号が出力されて、データセレクタ30にてバス
102 がバス106 に接続される。管理情報更新回路34から
出力された第2パケットのパケット識別情報は、データ
セレクタ30およびICメモリカード18のデータバッファ44
を介して、バス206 に接続された記憶部40に入力され
る。記憶部40に入力された第2パケットのパケット識別
情報は、設定された書込アドレスに書き込まれる。
【0037】次に、ステップ890 に進み、システム制御
部36から通知を受けた管理情報更新回路34にて活線抜去
フラグ"0" を表わすデータが生成されて、ヘッダ領域32
0 に活線抜去フラグ"0" が書き込まれる。
【0038】以上のようにして、1コマの画像データを
表わすパケットがICメモリカード18に正常に記録され
る。また、複数枚のコマを連続して撮影するいわゆる連
続撮影モード時において、そのモードに設定された連続
撮影枚数のうち、最初に記録される1コマの画像を表わ
すパケットの書込に先立つステップ830 にてのみ活線抜
去フラグ"1" をICメモリカード18に書き込み、設定され
た連続撮影枚数のうち最後に記録される1コマの画像を
表わすパケットの記録が終了した後にヘッダ領域320 に
書き込まれている活線抜去フラグを"0" に書き換える。
つまり、連続撮影枚数のうち、最初の1コマ目および最
終コマのパケットを除くパケットは、ステップ840 〜ス
テップ870 の間にて繰り返し処理されて、ICメモリカー
ド18のデータ領域304 にそれぞれのコマを表わすパケッ
トが書き込まれる。また、この際、ステップ850 にて1
コマごとに管理データが更新されて、更新された管理デ
ータがそのつど管理領域302 に書き込まれるとよい。
【0039】このようなICメモリカード18の画像データ
を表わすパケットの書き込み時に、たとえば、ステップ
840 〜ステップ870 の間にICメモリカード18が活線抜去
されると、その抜去されたタイミングに応じて、異常な
データがICメモリカード18の記憶領域300 に書き込まれ
てしまって記録データが破壊されたり、書込途中の不完
全なデータが記憶領域300 に残留してしまう。したがっ
て、この活線抜去されてデータ異常が発生したICメモリ
カード18が再びカメラ10に装着された場合、ICメモリカ
ード18の記憶領域300 に記録されているデータは、信頼
ができないため、ICメモリカード18をそのまま状態にて
継続して使用することができない。そこで、このような
活線抜去されたICメモリカード18のデータ復旧方法を以
下に説明する。
【0040】図8に示すステップ800 において、ICメモ
リカード18が再びカメラ10に装着されると、ICメモリカ
ード18の管理データ領域302 に記録された管理データが
管理情報読出回路32に読み出される。管理情報読出回路
32にて読み出された管理データのヘッダ領域320 に記録
された活線抜去フラグが"1" である場合、図9に示した
ステップ900 に処理工程を移す。活線抜去フラグ"1" を
検出したステップ900において、管理情報読出回路32に
て読み出されたパケット識別情報に基づいて、異常パケ
ットビットが"1" となっているパケットの番号がシステ
ム制御部36にて認識される。
【0041】次に、ステップ910 に進み、異常パケット
ビットが"1" となっているパケットを除くパケットに対
応するMAT がシステム制御部36にて認識されて、認識さ
れたMAT は、正常なMAT としてシステム制御部36に登録
される。次に、ステップ920に進み、ステップ910 にて
登録された正常MAT に基づいて、その正常MAT 以外のMA
T がシステム制御部36にて認識される。
【0042】ステップ930 において、ステップ920 にて
認識されたMAT に基づいてMAT 領域のデータが消去され
る。詳しくは、システム制御部36の出力108 から消去し
ようとするアドレスが出力されて、ICメモリカード18に
転送される。転送されたアドレスに対応するMAT 領域 3
60の所定のアドレスが設定される。次に、システム制御
部36から制御信号「ERASE」 が出力されて、アドレスが設
定された領域の記録内容が消去される。これによって、
MAT 領域360 には、ステップ910 にて登録された正常MA
T に対応する正常なMAT がMAT 領域360 に残る。次にス
テップ940 に進み、登録された正常MAT に基づいて、ス
テップ800 にて読み出した管理データが管理情報更新回
路34にて更新される。管理データが更新されると、図8
に示したステップ830 以降の画像データの書き込みが上
述のとおりに行なわれる。
【0043】以上のようにして、あらかじめ、ICメモリ
カード18が活線抜去されたことを表わす活線抜去フラグ
をデータの書き込みに先立って、ICメモリカード18に書
き込んでいる。また、ICメモリカード18がカメラ10に装
着されると、データの書き込みに先立って、活線抜去フ
ラグを確認して、この活線抜去フラグがすでに"1" とな
っている場合に、正常MAT に基づいてデータ復旧を行な
っている。この場合、信頼できないパケットに対応する
最小限のデータを消去しているので、データ復旧が迅速
にかつ確実に行なわれる。つまり、主データである画像
データをバックアップしたり、ICメモリカード18の全領
域を初期化したりする必要がなく、そのまま撮影を続け
て行なうことができる。
【0044】次に、図10を参照して本発明のICメモリカ
ードの記憶管理方式が適用されるディジタルスチルカメ
ラのその他の実施例を説明する。なお、同図において、
図1に示したカメラ10と同じ構成は同じ参照符号で表わ
す。この実施例におけるディジタルスチルカメラ70(以
下、カメラ70と称す)は、図1に示したカメラ10と同様
にカメラ部26にて得られた画像データを図2に示したIC
メモリカード18に記録する装置である。詳しくは、カメ
ラ70は、ICメモリカード18の管理領域302 に記録されて
いる管理データをバックアップするバックアップメモリ
72を備えている。このバックアップメモリ72は、たとえ
ば、ICメモリカード18の管理領域302 に記録されている
管理データを格納する16kByte の記憶容量を有するRAM
にて構成される。このバックアップメモリ72は、バス74
を介してデータセレクタ30に接続されている。また、バ
ックアップメモリ72は、システム制御部82に接続され
て、システム制御部82の制御に基づいて、バス74に現わ
れたデータを記憶し、また、記憶したデータをバス74に
出力する。
【0045】システム制御部82は、図1に示した機能構
成のほかに、データセレクタ30に切替信号を出力して、
バス102 をバス74に接続させる機能を有している。さら
に、システム制御部82は、バス74に現われる管理データ
をバックアップメモリ72に格納させ、また、格納した管
理データをバス74の出力させる機能を有する。さらにシ
ステム制御部82は、カメラ70に装着されたICメモリカー
ド18が直前までにそのカメラ70に装着されていたICメモ
リカードであるか否かを判別する機能を有している。
【0046】以上のような構成のカメラ70およびICメモ
リカード18において、この実施例におけるデータ記録方
法およびデータ復旧方法をその動作とともに説明する。
始めに、図11を参照してデータ記録方法を説明する。ま
ず、ICメモリカード18が装着されたカメラ70が操作され
て、シャッタボタン(図示せず)が押下されると、レン
ズ12にて結像された画像を表わす画像データがカメラ部
26にて生成される。一方、図11に示したステップ1100に
おいて、管理データを読み出すアドレスを設定するため
の制御信号「R/-W」、制御信号「-A/D」およびバスクロック
「BCK」 がシステム制御部82の出力110 に出力される。こ
れら制御信号「-A/D」がICメモリカード18に転送されて、
ICメモリカード18は、アドレス設定モードとなる。この
アドレス設定モードにおいて、システム制御部82の出力
100 から切替信号が出力される。この切替信号がデータ
セレクタ30に入力されると、バス102 がバス108 に接続
される。次に、システム制御部82の出力108 にアドレス
が出力される。ICメモリカード18の記憶制御部42にアド
レスが入力されると、ICメモリカード18におけるアドレ
スデータが生成されて、管理領域302 を指定するアドレ
スが設定される。アドレスが設定されると、システム制
御部82から切替信号が出力されて、バス102がバス104
に接続される。次に、管理データを読み出すための制御
信号「-A/D」、制御信号「R/-W」およびバスクロック「BCK」
がシステム制御部82の出力110 に出力される。これら制
御信号がICメモリカード18に転送されると、設定された
アドレスに対応する管理データが記憶部40のバイト書換
型EEPROM62から読み出される。読み出された管理データ
は、管理情報読出回路32に入力される。
【0047】次にステップ1110に進み、読み出された管
理データは、システム制御部82に通知されて、活線抜去
フラグの状態が検査される。このとき活線抜去フラグ
が"1"である場合には、ステップ1200に進み、活線抜去
フラグが"0" である場合には、ステップ1120に進む。
【0048】活線抜去フラグが"0" であった場合のステ
ップ1120において、ICメモリカード18の管理領域302 に
記録された管理データが読み出されて、バックアップメ
モリ72に退避される。詳しくは、システム制御部82の出
力100 に切替信号が出力されて、バス102 がバス108 に
接続される。次に、システム制御部82の出力110 にアド
レスを設定するための制御信号「-A/D」およびバスクロッ
ク「BCK」 が出力される。これら制御信号は、ICメモリカ
ード18に転送されて、ICメモリカード18は、アドレス設
定モードに設定される。システム制御部82の出力100 に
切替信号が出力されてバス102 がバス108 に接続され
る。管理領域302 のアドレスを指定するアドレスがICメ
モリカード18に転送されて、管理領域302 のアドレスが
設定される。次に、管理データを読み出すための制御信
号「R/-W」、制御信号「-A/D」およびバスクロック「BCK」 が
システム制御部82の出力110 に出力される。これら制御
信号は、ICメモリカード18に転送されて、ICメモリカー
ド18は、読出モードに設定される。次にシステム制御部
82の出力100 に切替信号が出力されて、バス102 がバス
74に接続される。この読出モードにおいて読み出された
管理データがデータセレクタ30を介してバス74に現われ
る。バス74に現われた管理データは、システム制御部82
の制御を受けたバックアップメモリ72に順次入力され
て、その記憶領域に格納される。これらが繰り返され
て、図3に示した記憶領域300 の第0クラスタおよび第
1クラスタに格納された管理データが全てバックアップ
メモリ72に退避される。
【0049】次にステップ1130に進み、管理情報読出回
路32に読み出された管理データに基づいて、カメラ部26
にて保持されている画像データをICメモリカード18に記
録するための管理データが作成されて、管理情報更新回
路34にて管理データが更新される。管理データが更新さ
れるとステップ1140に進み、システム制御部82から切替
信号、アドレス、制御信号「-A/D」、制御信号「R/-W」およ
びバスクロック「BCK」が出力されて、ICメモリカード18
のヘッダ領域320 に活線抜去フラグ"1" が書き込まれ
る。
【0050】活線抜去フラグ"1" がヘッダ領域320 に書
き込まれると、ステップ1150に進み、これから記録する
パケットの番号に対応するパケット識別情報の異常パケ
ットビットが"1" に書き換えられる。次にステップ1160
に進み、管理情報更新回路34にて更新された管理データ
がICメモリカード18の管理領域302 に書き込まれる。
【0051】管理データが書き込まれると次にステップ
1170に進み、システム制御部82の制御を受けて、カメラ
部26にて保持されている画像データがその出力28に出力
される。カメラ部26から出力された画像データは、デー
タセレクタ30を介してICメモリカード18のバス102 に転
送されて記憶制御部42に入力される。またシステム制御
部82の制御を受けてICメモリカード18は、アドレスが設
定されて、さらに書込モードとなる。この書込モードに
てバス102 に現われたデータがデータ領域304の所定の
アドレスに書き込まれる。
【0052】画像データの書き込みが完了するとステッ
プ1180に進んで、このパケットに対応するパケット識別
情報の異常パケットビットが"0" に書き換えられる。次
に、ステップ1190に進み、ヘッダ領域320 に書き込まれ
ている活線抜去フラグが"0"に書き換えられて処理が終
了する。
【0053】この実施例のカメラ70もまた、図1に示し
た実施例と同様に連続撮影モードを有するとよい。その
場合たとえば、第1番目のコマと最終コマを除くコマの
画像データの記録は、図11に示したステップ1150〜ステ
ップ1180の処理を行なうとよい。この場合、管理データ
書込処理を行なうステップ1160にて、ステップ1130にて
行なわれる管理データ更新処理を行なうとよい。
【0054】このようなICメモリカード18の画像データ
を表わすパケットの書き込み時に、たとえば、ステップ
1150〜ステップ1180の間にICメモリカード18が活線抜去
されると、その抜去されたタイミングに応じて、異常な
データがICメモリカード18に書き込まれてしまって記録
データが破壊されたり、書込途中のデータがデータ領域
304 に残留してしまう。この活線抜去されてデータ異常
が発生したICメモリカード18が再びカメラ70に装着され
た場合、ICメモリカード18の記憶領域300 に記録されて
いるデータが信頼できないため、ICメモリカード18をそ
のまま状態にて継続して使用することができない。そこ
で次に、このような活線抜去されたICメモリカード18の
データ復旧方法を以下に説明する。
【0055】図11に示したステップ1100において、ICメ
モリカード18が再びカメラ70に装着されると、ICメモリ
カード18の管理データ領域302 に記録された管理データ
が管理情報読出回路32に読み出される。管理情報読出回
路32にて読み出された管理データのヘッダ領域320 に記
録された活線抜去フラグが"1" である場合、同図に示し
たステップ1200に処理工程を移す。このステップ1200に
おいて、管理情報読出回路32にて読み出された管理デー
タに基づいて、カメラ70に直前まで装着されていたICメ
モリカード18と同一のものであるか否かがチェックされ
てステップ1210に進む。ステップ1210において、同一カ
ードであれば処理工程をステップ1220に移す。このとき
ICメモリカード18が同一のものでない場合は、処理を終
了させるか、あるいは、たとえば、図8および図9に示
した他のデータ復旧方法の処理モードに移行するとよ
い。
【0056】それまでに装着されていたICメモリカード
18が活線抜去されて、このICメモリカード18が再装着さ
れたステップ1220において、カメラ70のシステム制御部
82の制御によって、ICメモリカード18の管理領域302 を
指定するアドレスが設定される。次に、システム制御部
82から切替信号が出力されて、バス102 がバス74に接続
される。次に、システム制御部82の制御を受けたバック
アップメモリ72に格納されている管理データが読み出さ
れて、その出力74に順次出力される。バックアップメモ
リ72から出力された管理データは、データセレクタ30を
介してバス102に転送されて、ICメモリカード18の記憶
制御部42に入力される。管理データは、記憶部40に出力
されて管理領域302 に書き込まれる。これよって、ICメ
モリカード18の管理領域302 は、このICメモリカード18
の抜去時のパケットの書き込み以前の状態に戻る。した
がって、ICメモリカード18の管理領域302 は、正常な状
態となって、ステップ1130以降の処理が正常に行なわれ
る。
【0057】この実施例では、あらかじめ管理領域302
に格納されている管理データをカメラ70のバックアップ
メモリ72にバックアップしている。このバックアップ
は、管理データ領域の16kByte の管理データをカメラ70
に退避させるだけでよく、したがって、データ領域304
に記録されたパケットデータをバックアップする必要が
ない。この実施例も前述の実施例と同様に、あらかじ
め、ICメモリカード18が活線抜去されたことを表わす活
線抜去フラグをデータの書き込みに先立って、ICメモリ
カード18に書き込んでいる。また、活線抜去されたICメ
モリカード18が装着されると、データの書き込みに先立
って、活線抜去フラグを確認して、この活線抜去フラグ
がすでに"1" となっている場合に、所定のデータ復旧を
行なっている。この場合、すでにバックアップメモリ72
に退避してある正常な管理データをICメモリカード18に
書き込んでいるので、データ復旧が迅速に行なわれる。
つまり、主データである画像データをバックアップした
り、ICメモリカード18の記憶領域300 の全領域を初期化
したりする必要がなく、そのまま撮影を続けて行なうこ
とができる。
【0058】したがって、以上説明した2つの実施例に
おいて、データ領域304 に記録されているパケットデー
タをバックアップすることなしで、データ復旧を行なう
ことができる。したがって、ICメモリカード18が活線抜
去されたときでも迅速にかつ確実にデータ復旧を行なう
ことができる。特に、カメラ10およびカメラ70が使用さ
れる頻度が高い屋外において、ICメモリカード18が活線
抜去されても、すでに記録済の画像データをバックアッ
プせずにICメモリカード18を復旧させることができ、こ
のICメモリカード18を継続して使用することができる。
【0059】
【発明の効果】このように本発明によるICメモリカード
の記憶管理方式によれば、ホスト処理装置は、主データ
の書き込みに先立って、活線抜去フラグを有意状態に設
定し、さらに、パケット単位の主データの書き込みに先
立って、このパケットの異常状態を表わす識別情報を書
き込んでいる。書き込まれた識別情報は、このパケット
の書き込みが終了すると解除されるので、たとえば、IC
メモリカードが活線抜去された場合、どのパケットの書
き込み中に活線抜去されたのかを即座に認識することが
できる。この場合、活線抜去されたパケットをすぐに特
定することができ、その異常なパケットに対応する管理
データを除いた管理データであって、この異常パケット
が発生する以前にすでに作成された管理データに基づい
て、現状の管理領域の記録データを修復することができ
る。この場合、活線抜去されたICメモリカードでも、IC
メモリカードの全体の記憶領域を初期化することなく記
録データを修復して、新たなデータをICメモリカードに
追記することができる。
【0060】また、すでにICメモリカードに記録済の画
像データを他のバックアップ装置に退避させることなく
ICメモリカードを復旧させることができるので、データ
復旧のためのシステムがシンプルに構成できる。活線抜
去したICメモリカードでもそのままデータを復旧させて
使用することができるので、特に、屋外で活線抜去が発
生した場合に有利であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICメモリカードの記憶管理方式が
適用されるディジタル電子スチルカメラの一実施例を示
すブロック図である。
【図2】この実施例におけるICメモリカードの一実施例
を示すブロック図である。
【図3】図2に示したICメモリカードの記憶領域を示す
図である。
【図4】図2に示したICメモリカードのテンポラリ情報
タプルを示す図である。
【図5】図2に示したパケット識別領域の詳細を示す図
である。
【図6】図2に示したディレクトリ情報領域およびMAT
領域の一例を示す図である。
【図7】図2に示したディレクトリ情報領域およびMAT
領域の一例を示す図である。
【図8】この実施例におけるデータ記録方法およびデー
タ復旧方法を示すフローチャートである。
【図9】この実施例におけるデータ記録方法およびデー
タ復旧方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明によるICメモリカードの記憶管理方式が
適用されるディジタル電子スチルカメラの他の実施例を
示すブロック図である。
【図11】図10に示した実施例におけるデータ記録方法お
よびデータ復旧方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ディジタルスチルカメラ 12 レンズ 14 撮像素子 16 コネクタ 18 ICメモリカード 20 信号処理回路 22 A/D 変換回路 24 データ処理回路 26 カメラ部 30 データセレクタ 32 管理情報読出回路 34 管理情報更新回路 36 システム制御部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト処理装置に着脱自在なICメモリカ
    ードへのデータの記録再生を管理するICメモリカードの
    記憶管理方式において、 前記ICメモリカードは、画像データなどの主データがパ
    ケット単位にて記録されるデータ領域と、該記録された
    パケット単位の主データを管理する従データが記録され
    る管理領域と、該ICメモリカードの記憶制御を行なう記
    憶制御手段とを含み、少なくとも前記管理領域は、それ
    ぞれのパケットの読み出しまたは書き込み形態を示すデ
    ータ識別領域と、該ICメモリカードへの書込中に該ICメ
    モリカードが前記ホスト処理装置から抜去されたことを
    表わすための活線抜去フラグを格納するヘッダ領域と、
    前記パケット内のデータ割り当て状態を示すデータ割り
    当て領域とを含み、 前記ホスト処理装置は、前記主データの書き込みに先立
    って、前記ヘッダ領域に有意状態に設定された活線抜去
    フラグを書き込んだ後、パケットの異常を表わす識別情
    報を前記データ識別領域に書き込み、前記主データの書
    き込みが完了すると、前記パケットの異常を表わす識別
    情報を消去した後、前記活線抜去フラグの有意状態を解
    除し、前記有意状態に設定された活線抜去フラグを前記ヘッダ
    領域に書き込むに先立って、前記ICメモリカードの管理
    領域に記録された従データを該ホスト処理装置の所定の
    記憶領域に退避させ、 さらに、該ホスト処理装置は、前記ICメモリカードが装
    着されて、該ICメモリカードに有意状態に設定された活
    線抜去フラグを検出すると、該ホスト処理装置に退避さ
    せた前記従データを前記ICメモリカードの管理領域に書
    き込むことによって前記管理領域に記録された従データ
    を修復することを特徴とするICメモリカードの記憶管理
    方式。
  2. 【請求項2】 請求項に記載のICメモリカードの記憶
    管理方式において、前記ホスト処理装置は、前記ICメモ
    リカードが前記ホスト処理装置に装着された際に、該IC
    メモリカードが直前まで該ホスト処理装置に装着されて
    いたものと同一のICメモリカードであることを前記従デ
    ータに基づいて確認し、同一のICメモリカードであれ
    ば、該ICメモリカードの前記管理領域に記録された従デ
    ータを修復させることを特徴とするICメモリカードの記
    憶管理方式。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のICメモリカードの記憶
    管理方式において、該方式は、前記ホスト処理装置から
    出力される複数の主データを連続して順次ICメモリカー
    ドに記録させる際に、該複数の主データの一番始めの主
    データの書き込みに先立ってのみ前記有意状態に設定さ
    れた活線抜去フラグを前記ヘッダ領域に書き込み、該複
    数の主データの一番最後の主データの書き込みの終了後
    に該有意状態の活線抜去フラグを解除することを特徴と
    するICメモリカードの記憶管理方式。
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