JP3392027B2 - ブレース - Google Patents

ブレース

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨構造や鉄骨鉄
筋コンクリート構造の構造骨組を構成するブレースに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄骨構造や鉄骨鉄筋コンクリー
ト構造においては、図4(a)に示すように、四辺形に
組まれた軸組1に、型鋼や鋼棒等からなるブレース2を
対角線状に設けておき、風や地震等に起因して、上記軸
組1に、図中に矢印(イ)で示すような外力が作用した
場合に、上記ブレース2に生じる引っ張り力や圧縮力と
いった軸力を上記外力に抵抗させることにより、上記軸
組1が菱形に変形することを防止するようにしている。
【0003】一方、上記ブレース2に作用する圧縮力が
大きくなると、図4(b)や(c)に示すように、圧縮
力を受けるブレース2が座屈してしまい、上記軸組1の
剛性が低下してしまうことから、従来では、図5や図6
に示すような、座屈強度を高めたブレース3・4が提案
されている。
【0004】図5に示すブレース3は、図5の(a)・
(b)に示すように、平板状の鋼材からなるブレース芯
材5を鋼管6によって取り囲むとともに、これらのブレ
ース芯材5と鋼管6との間にモルタル7を充填し、か
つ、図5の(c)に示すように、上記ブレース芯材5の
表面にアンボンド処理(A)を施して、このブレース芯
材5とモルタル7とを切り離すことにより、上記鋼管6
およびモルタル7と上記ブレース芯材5とを軸方向に相
対移動自在としたものであり、また、図6に示すブレー
ス4は、図6の(c)に示すように、断面形状が十字状
のブレース芯材8の表面にアンボンド処理(A)を施し
た後に、図6の(a)・(b)に示すように、このブレ
ース芯材8の回りをファイバーコンクリート9によって
覆うことにより、このファイバーコンクリート9によっ
て上記ブレース芯材8を取り囲むとともに、両者を軸方
向へ相対移動自在としたものである。
【0005】そして、これらの各ブレース3・4は、そ
の周囲に配設されたモルタル7やファイバーコンクリー
ト9によって、上記ブレース芯材5・8が面外に変形し
てしまうことを防止してその座屈を防止し、また、ブレ
ース芯材5・8とモルタル7やファイバーコンクリート
9とを切り離した状態とすることにより、上記ブレース
芯材5・8に作用する圧縮力が、モルタル7やファイバ
ーコンクリート9あるいは鋼管6に圧縮力として作用す
ることを回避してその強度を確保し、これらの相乗作用
により、ブレース全体としての座屈強度を高めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の提案に係るブレース3・4においても、なお、つ
ぎのような改善すべき問題点が残されている。すなわ
ち、ブレース芯材5・8の周囲に配置されるモルタル7
やファイバーコンクリート9の重量が重く、ブレース3
・4自体の重量増加を招くとともに、これらのブレース
3・4が組み込まれる軸組1の他の鋼材における支持荷
重が増加することから、軸組1全体の設計強度を高めな
ければならないといった問題点である。また、上記ブレ
ース芯材5・8へのアンボンド処理作業を必要とし、さ
らに、モルタル7やファイバーコンクリート9の充填作
業を必要とすることから、製作作業が煩雑であるといっ
た問題点も有している。
【0007】本発明は、このような従来のブレースが有
する課題を有効に解決すべくなされたもので、座屈強度
を高めつつ、軽量でかつ製作性の良好なブレースを提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のブレー
スは、十字型鋼材からなるブレース芯材の各隅部のそれ
ぞれに、角型鋼管を互いの表面が相対移動可能な状態で
対向配設し、隣接する上記角型鋼管を、その長さ方向に
間隔をおいた複数箇所において連結プレートを介して相
互に連結したことを特徴とするものである。
【0009】ここで、請求項2に記載のブレースは、上
記各角形鋼管の一端部と上記ブレース芯材との間に、両
者の相対移動を拘束する第1の係止手段を設け、かつ上
記各角型鋼管の他端部と上記ブレース芯材との間に、両
者の軸方向の相対移動を許容しつつ両者を連結する第2
の係止手段を設けたことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の上記ブレース芯材と各角型鋼管
との間に、両者間の摩擦力を軽減する摩擦軽減材を介装
したことを特徴とするものである。
【0011】請求項1〜請求項3に記載の発明によれ
ば、ブレース芯材の側部に角型鋼管を互いの表面が相対
移動可能な状態で配設し、これらの角型鋼管を連結プレ
ートによって複数箇所において連結したことにより、上
記ブレース芯材に圧縮力が作用した際に、上記ブレース
芯材の面外変形を上記角型鋼管によって拘束して、上記
ブレース芯材の座屈強度を高めることができる。
【0012】ここで、上記ブレース芯材と各角型鋼管と
を互いの表面が相対移動可能な状態に保持することによ
り、これらの角型鋼管に圧縮力が作用することを回避
し、この結果上記角型鋼管により上記ブレース芯材に対
する面外変形抑制作用を高めることができる。また、ブ
レースの構成部材の殆どを鋼材によって構成して、その
重量増加を抑制するとともにその組立作業を簡便化し、
さらに、上記構成部材に一般的な素材を用いることを可
能として製造コストを低減することができる。
【0013】そして、請求項2に記載の発明のように、
上記各角型鋼管の一端部とブレース芯材との間に、両者
の相対移動を拘束する第1の係止手段を設けることによ
り、上記ブレース芯材に対する各角型鋼管の軸方向にお
ける相対的な位置関係を一定にして、ブレース芯材に対
する面外変形抑制作用を安定させることができる。加え
て、上記各角型鋼管の他端部とブレース芯材との間に、
両者の軸方向の相対移動を許容しつつ両者を連結する第
2の係止手段を設けることにより、上記各角型鋼管へ圧
縮力が作用することを回避しつつ、これらの角型鋼管を
両端支持として、上記ブレース芯材の幅方向における位
置関係をも一定にして、より一層上記ブレース芯材に対
する面外変形抑制作用を安定させることができる。
【0014】さらに、請求項3に記載の発明のように、
上記ブレース芯材と各角型鋼管との間に、両者間の摩擦
力を軽減する摩擦軽減材を介装することにより、ブレー
スと各角型鋼管との相対移動を円滑にして、上記圧縮力
がブレース芯材を介して上記各角型鋼管に作用すること
を防止し、これらの角型鋼管による上記ブレース芯材の
面外変形力に対する拘束力を確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明のブレース
の一実施形態を示すもので、これらの図において符号
で示す本実施形態に係るブレースは、鉄骨構造の軸組
を構成する柱と梁とで形成される四辺形の内部に対角線
状に介装されて、これらの柱と梁が菱形に変形すること
を防止するようにしたものである。 本実施形態に係るブ
レース30は、図1の(b)に示すように、十字型鋼か
らなるブレース芯材31の各隅部に、断面が正方形状の
角型鋼管32を互いの表面が相対移動可能な状態で対向
配設し、図1の(a)に示すように、隣接する上記角型
鋼管32を、その長さ方向に間隔をおいた複数箇所にお
いて連結プレート33を介して相互に連結した構成とな
っている。
【0016】 ここで、上記連結プレート33は、各角型
鋼管32に溶接によって固定されており、これらの各角
型鋼管32が相互に連結された状態において、上記ブレ
ース芯材31と各角型鋼管32との間、および、ブレー
ス芯材31と各連結プレート33との間に隙間gおよび
隙間sが形成されるように各構成部材の寸法や相対位置
関係が設定されている。
【0017】 上記ブレース芯材31と各角型鋼管32と
の間に形成される隙間gは、以下の点を考慮して設定さ
れる。すなわち、上記ブレース芯材31に圧縮力が作用
すると、このブレース芯材31の厚みが僅かに増加する
が、この厚みが増加した状態において、このブレース芯
材31と上記各角型鋼管32との間に摩擦力を生じさせ
ない程度に設定される。 さらに、図2および図3に示す
ように、上記各角型鋼管32の一端部とブレース芯材3
1との間、および、各角型鋼管32の他端部とブレース
芯材31との間には、第1の係止手段16および第2の
係止手段17が設けられて、両者間の軸方向の相対移動
を許容した状態で、これらを相互に連結するようになっ
ている。
【0018】 上記ブレース芯材31の両端部には、図
に示すように、ブレース30を上記柱あるいは梁に取り
付けるためのボルトが挿通されるボルト挿通孔が多数形
成されているとともに、これらのボルト挿通孔よりも、
上記ブレース芯材31の長さ方向の内側寄りに、図2お
よび図3に示すように、上記第1の係止手段16および
第2の係止手段17を構成する後述する係止ボルト18
・19が挿通される係止孔13b・13cが形成されて
おり、これらの係止孔13b・13cはその内径が、上
記係止ボルト18・19の外径とほぼ同等となされてい
る。
【0019】また、上記各角型鋼管32の一端部には、
上記ブレース芯材31の一方の係止孔13bと同軸状に
位置させられ、上記係止ボルト18の外径とほぼ同等の
内径を有する貫通孔14aが、図2に示すように形成さ
れ、また、他端部には、上記ブレース芯材31の他方の
係止孔13cへ重畳させられ、上記係止ボルト19の外
径とほぼ同等の幅を有する軸方向に沿った長穴14b
が、図3に示すように形成されている。
【0020】 これらの貫通孔14aおよび長穴14bの
それぞれには、上記各係止ボルト18・19が挿通さ
れ、これらの係止ボルト18・19にナット20・21
が螺着されることにより、上記ブレース芯材31と各角
型鋼管32とが連結されており、上記一方の係止孔13
b、貫通孔14a、係止ボルト18、および、ナット2
0とによって上記第1の係止手段16が構成され、ま
た、上記他方の係止孔13c、長穴14b、係止ボルト
19、および、ナット21とによって上記第2の係止手
段17が構成されている。
【0021】 そして、上記第1の係止手段16は、上記
係止ボルト18が、その外径と略同一内径を有する上記
係止孔13bと貫通孔14aに挿通されることによっ
て、上記各角型鋼管32とブレース芯材31とをその一
端部においてピン結合して、両者の軸方向への相対移動
を拘束するようになっており、上記第2の係止手段17
は、上記係止ボルト19が、その外径と略同一内径を有
する上記他方の係止孔13cに挿通されて上記ブレース
芯材31との相対位置が規制され、また、この係止ボル
ト19に、上記各角型鋼管32の軸方向の長穴14bが
嵌合させられることによって、上記ブレース芯材31
各角型鋼管32との、上記第1の係止手段16を中心と
した回動を拘束しつつ、上記長穴14bの長さ分、上記
角型鋼管 に対する上記ブレース芯材31の相対移動
(伸縮)を許容するようになっている。
【0022】以上の構成からなる本実施形態に係るブレ
ース30は、たとえば、ブレース芯材31の四角隅部に
角型鋼管32をそれぞれ対向させ、これらの角型鋼管
とブレース芯材31を第1の係止手段16および第2
の係止手段17によって仮止めし、ついで、上記隣接す
る角型鋼管32の側面間に、長さ方向に所定の間隔をお
いて連結プレート33を掛け渡し、これらの連結プレー
33を上記各角型鋼管32の側面に溶接することによ
って上記両角型鋼管32を相互に連結した後に、上記各
係止手段16・17の締結力を調整することにより組み
上げられる。
【0023】ここで、ブレース30の組立を、鋼材のボ
ルトとナットによる締結、また、連結プレート33の溶
接といった簡便な作業で行なえるとともに、従来必要と
されていたアンボンド処理や、モルタルあるいはファイ
バーコンクリートの充填作業等のように流動物を取り扱
う作業を不用にすることができるので、この点からも作
業を簡素化することができ、また、工事現場を汚染する
こともなく、さらに、上記鋼材に一般的な素材を使用す
ることができるので、安価に製造することができる。ま
た、組み上げられた上記ブレース30は、その構成部位
の全てが鋼材によって構成されていることから、モルタ
ルやファイバーコンクリートを用いる従来のブレースに
比して軽量であり、この結果、上記軸組への取り付け作
業が容易となり、さらに、軸組を構成する柱や梁の支持
荷重の増加を抑制して、これらの柱やや梁への要求強度
を軽減することができる。
【0024】そして、前述のように組み上げられたブレ
ース30は、一対の柱と一対の梁とによって構成されて
いる軸組の内側にV字状に配設されるとともに、各ブレ
ース30の各端部を、上記両柱と上方の梁との連結部に
設けられたガセットプレートと、下方の梁の長さ方向の
中間部に設けられたガセットプレートのそれぞれに、多
数のボルトを用いて接続することにより、上記軸組に組
み込まれる。
【0025】このように軸組中に組み込まれたブレース
30は、上記軸組に、この軸組を菱形に変形させるよう
な外力が作用した際に、引っ張り力や圧縮力を受けて上
記軸組の変形を防止する。そして、圧縮力を受けるブレ
ース30においては、その圧縮力がブレース芯材31
作用するが、このブレース芯材31の四角隅部にそれぞ
れ角型鋼管32を配置するとともに、これらの角型鋼管
32を相互に剛に連結してあるから、これらの角型鋼管
32によって上記ブレース芯材31の面外変形を拘束す
ることができ、これによって、ブレース30の座屈を防
止することができる。
【0026】 また、上記角型鋼管32を上記ブレース芯
31に対して互いの表面が相対移動可能な状態に保持
したことにより、上記ブレース芯材31に作用する圧縮
力が上記各角型鋼管32に伝播することを防止すること
ができ、上記各角型鋼管32に座屈荷重が作用すること
を回避して上記ブレース芯材31に対する面外変形抑制
作用を高めることができる。
【0027】 さらに、 第1の係止手段16および第2の
係止手段17とによって上記角型鋼管32とブレース芯
31との相対位置を一定に保持するようにしたから、
各角型鋼管32の上記ブレース芯材31に対する面外変
形抑制作用を安定して得ることができる。しかも、上記
第2の係止手段17は、ブレース芯材31と角型鋼管
との軸方向の相対移動を許容する構成としたから、上
記角型鋼管32へ座屈荷重が作用することを回避する機
能が損なわれることはない。
【0028】そして、本実施形態においては、各角型鋼
管32をブレース芯材31の周囲に固定した状態におい
て、ブレース30の断面形状が、ブレース芯材31の中
心を中心として点対称となることにより、ブレース30
の径方向全方向において安定した面外変形抑制機能を得
ることができる。
【0029】なお、上記各実施形態においてはブレース
芯材31と各角型鋼管32との間に隙間gを設けて、こ
れらを直に対向させた例について示したが、上記ブレー
ス芯材31と各角型鋼管32との間に摩擦軽減材(たと
えば、紙、プラスチック、テープ等)を介装することも
可能である。このような構成とすることにより、ブレー
ス芯材31と角型鋼管32との相対移動を円滑にして、
上記ブレース材31に作用する圧縮力が角型鋼管32
伝播されることを有効に回避することができる。また、
上記角型鋼管32の断面寸法や連結プレート33による
連結間隔等を調整することにより、上記ブレース芯材
として、超低降伏点鋼を用いることも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
3の何れかに記載の発明によれば、ブレース芯材の面外
変形を、その両側部に配設された角型鋼管によって拘束
することができるので、上記ブレース芯材の座屈を防止
して座屈強度の高いブレースを得ることができ、また、
一般的な素材を用いた構成とすることができることによ
り、安価でかつ軽量であるとともに、組立作業が簡便な
ブレースを得ることができる。また、角型鋼管を上記ブ
レース芯材に対して互いの表面が相対移動可能な状態に
保持することにより、上記ブレース芯材に作用する圧縮
力が上記各角型鋼管に伝播することを防止することがで
き、これによって、上記各角型鋼管に圧縮力すなわち座
屈荷重が作用することを回避して上記ブレース芯材に対
する面外変形抑制作用を高めることができる。
【0031】そして、請求項2に記載の発明のように、
ブレース芯材の一端部と角型鋼管との間に第1の係止手
段を設けて、上記ブレース芯材と角型鋼管との軸方向の
相対移動を拘束することにより、ブレース芯材に対する
角型鋼管の位置関係を一定に保持して、この角型鋼管に
よるブレース芯材に対する面外変形抑制作用を安定化す
ることができ、加えてブレース芯材の他端部と角型鋼管
との間に第2の係止手段を設けて、ブレース芯材と角型
鋼管との連結位置を2点としているので、これらの位置
ずれをさらに確実に防止して、前述したブレース芯材に
対する面外変形抑制作用を一層安定化させることができ
る。しかも、上記第2の係止手段において、ブレース芯
材と角型鋼管との軸方向に沿う相対移動を許容するよう
にしたから、角型鋼管に座屈荷重が作用することを回避
する機能を確保することができる。
【0032】さらに、請求項3に記載の発明のように、
ブレース芯材と角型鋼管との間に摩擦軽減材を介装する
ことにより、ブレース芯材と角型鋼管との滑りを円滑に
して、角型鋼管へ座屈荷重が作用することを、より一層
確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレースの実施形態を示すもので、
(a)は正面図、(b)は、拡大縦断面図である。
【図2】第1の係止手段を示す縦断面図である。
【図3】第2の係止手段を示す縦断面図である。
【図4】一般的な鉄骨構造示す概略図であり、(a)は
通常時の状態を示し、(b)は横荷重を受けた場合にお
ける軸組の変形状態を示し、(c)は、梁が弱い場合に
おける軸組の変形状態を示す。
【図5】従来のブレースの一例を示すもので、(a)は
縦断面図、(b)は横断面図、(c)はブレース芯材の
正面図である。
【図6】従来のブレースの他の例を示すもので、(a)
は縦断面図、(b)は横断面図、(c)はブレース芯材
の正面図である。
【符号の説明】30 ブレース31 ブレース芯材32 角型鋼管33 連結プレート 16 第1の係止手段 17 第2の係止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 2/56 651 E04B 2/56 651A 651D 651L 651S 652 652J E04C 3/04 E04C 3/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 十字型鋼材からなるブレース芯材の各隅
    部のそれぞれに、角型鋼管を互いの表面が相対移動可能
    な状態で対向配設し、隣接する上記角型鋼管を、その長
    さ方向に間隔をおいた複数箇所において連結プレートを
    介して相互に連結したことを特徴とするブレース。
  2. 【請求項2】 上記各角形鋼管の一端部と上記ブレース
    芯材との間に、両者の相対移動を拘束する第1の係止手
    段を設け、かつ上記各角型鋼管の他端部と上記ブレース
    芯材との間に、両者の軸方向の相対移動を許容しつつ両
    者を連結する第2の係止手段を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載のブレース。
  3. 【請求項3】 上記ブレース芯材と各角型鋼管との間
    に、両者間の摩擦力を軽減する摩擦軽減材を介装したこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のブレース。
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