JP3391592B2 - 脱臭シート及び脱臭シート束 - Google Patents

脱臭シート及び脱臭シート束

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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維状吸着剤よりなる
脱臭シートに関し、さらに詳しくは、一般家庭や事業場
のトイレや作業場等の密閉空間において使用される脱臭
効果の持続期間が大幅に長くなるような脱臭シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維状吸着剤よりなる脱臭剤は不
織布などのシートに成型され、壁掛け式で用いられる場
合が多い。このような使用方法の場合、繊維状吸着剤は
表面積が大きいので吸着速度が大きく、脱臭効果が大き
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、上記の利点と裏腹に早く効果がな
くなってしまうという寿命上の欠点があった。特に、繊
維状吸着剤がイオン交換繊維の場合は、吸着容量の目安
となるイオン交換容量が1〜5meq/gとそれ程高くな
いので、トイレなど比較的悪臭濃度の高い個室で使用す
ると、すぐに効果がなくなる場合が多かった。
【0004】本発明は、脱臭速度を維持しながら、寿命
を長くした改良された脱臭シートを提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその作用】前述の目的
を達成するため、本発明は、繊維状吸着剤よりなる脱臭
シート素材の表面を、少なくとも一部に開口部が形成さ
れたガスを透過しない材質からなるフィルムで覆って上
記シート素材の開口面積比率を制御したものである。こ
のような本発明においては、臭気物質は多孔性フィルム
の孔を通過し、繊維状吸着剤と接触することにより吸着
される。したがって、臭気物質の吸着速度はフィルムの
開口面積によってコントロールすることができる。フィ
ルムで覆うことにより、有効表面積を調節し、必要な脱
臭速度を維持しながら寿命を延ばすことができる。
【0006】開口部から入り込んだ臭気物質は繊維に吸
着する。吸着した臭気物質は繊維内を拡散し、非開口部
の方にも移動するので、繊維全体での吸着容量がそのま
ま利用できる。したがって、吸着速度を小さくした分寿
命が延びる。この現象は特にイオン交換繊維の場合に顕
著である。
【0007】請求項2の発明は、前記開口面積率が5〜
95%としたものである。ここで言う面積率は、シート
の表裏の全体の平均を言う。開口面積率が5%以下であ
ると脱臭性能が悪く、95%以上の場合は、寿命長期化
の効果が顕著でない。より好ましくは、開口面積率が1
0〜90%である。開口面積率は、使用場所の臭気物質
の濃度、脱臭シート素材の吸着速度、目付、厚みなど種
々の条件を考慮して決めることができる。
【0008】記フィルムが、多孔性フィルムの部分を
有するようにしてもよい。用いる多孔性フィルムの開孔
率は、100%と0%の間のものを用いることができ
る。ここで、開孔率100%はフィルムが全く存在しな
い場合を示し、また、開孔率0%は孔の無い非多孔性フ
ィルムの場合である。フィルムは脱臭シート素材の表裏
を覆うが、表裏ともに同じ材質である必要はなく、例え
ば、脱臭シートの表面はフィルムで覆わず、裏面を非多
孔性フィルムで覆った場合は、開孔率100%と0%の
場合であり、全体としては50%の開口面積率に相当す
るので、本発明に含まれる。孔の形状は特に円形である
必要はないが、円形の方が便利である。孔径が0.1μ
m以下の場合は、ラミネートを行う場合に孔を塞ぐ可能
性があるので好ましくない。
【0009】前記フィルムを前記繊維状脱臭シート素材
にラミネートしてもよい。フィルムと繊維の間は粘着剤
等でラミネートするのが、製作上便利であり、また臭気
物質の遮断も効果的である。多孔性フィルムおよび非多
孔性フィルムの材質はガスを透過しないものが好ましい
が、極端にガス透過性の良いもの以外ならば使用でき
る。ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなど
の材質で厚み5μ〜100μmのものが使用できる。厚
めのフィルムを使用した場合は、脱臭シートの補強材と
して使うこともできる。
【0010】請求項の発明は、前記繊維状吸着剤をイ
オン交換繊維としたものである。請求項の発明は、前
記の脱臭シートをガス不透過性の袋に入れ、これを複数
枚まとめて一端で綴じ、さらに切り離しができるように
切り込み線を入れたものである。このような本発明によ
れば脱臭シートを長期間、例えば1年間程度使用する場
合に、複数枚綴じた脱臭シートを順番に切り取って使用
すればよい。記袋を合成樹脂製フィルムから作成し
もよい記複数枚の袋をまとめて一端で綴じた部分に
フックを設け、壁に掛けて使用できるようにしてもよ
【0011】
【実施例】以下、本発明による実施例を図1及び図2を
参照して説明する。強酸性カチオン交換繊維(繊維径1
0〜30μm)よりなる繊維状脱臭シート素材1(目付
170g/m2 ,厚み0.8mm)の一面を、非多孔性フ
ィルム2(厚み20μm,ポリプロピレン製)でラミネ
ートし、他方の面を、前記フィルムに径5mm、ピッチ1
0mmの孔4をあけた多孔性フィルム3でラミネートし
た。これから縦50cm,横30cmの脱臭シートAを製作
し、約4m3 の一般家庭のトイレの壁に掛けたところ、
アンモニア臭が消え、効果が2ヵ月間持続した。
【0012】実施例1で使用した繊維状脱臭シート素材
1にフィルムをラミネートせず、上と同じ寸法に切断し
て、同じトイレの同じ場所に掛けたところ、脱臭効果は
0.5ヵ月しかなかった。
【0013】実施例1で使用した繊維状脱臭シート素材
1に同様のラミネートを行い、4.5畳の書斎の壁に掛
けたところ、タバコ臭がなくなり、効果が2.5ヵ月持
続した。実施例2の書斎の同一場所に、同じ大きさのラ
ミネートしない繊維状脱臭シート素材1を掛けたとこ
ろ、1ヵ月弱しか効果が持続しなかった。
【0014】第3図は、この発明の他の実施例を示すも
ので、より長期間の使用に好適な脱臭シート束である。
適当な大きさ、例えば2ヵ月の寿命の脱臭シートAをポ
リ袋のようなガスを透過しない袋5に入れる。このよう
な袋5を6枚一端で綴じ、袋5および繊維状シートAに
ミシン目のような切り込み6を入れ、手で簡単に切り取
れるようにしてある。
【0015】使用する場合は、先ず、1枚目の袋のみを
切り取り、脱臭シートAを脱臭の必要な空間に暴露す
る。2ヵ月経過し、脱臭効果がなくなれば、この脱臭シ
ートAを切り取ると同時に、次の脱臭シートAの入った
袋5のみを切り取る。このようにして、6枚綴りにして
おくと1年間脱臭効果が持続する。
【0016】脱臭シートAが袋5に入っている間は臭気
物質の袋内への侵入がないので、脱臭能力の低下を防止
できる。ミシン目などの切り込みからの臭気物質の侵入
が心配される場合は、その切り込み6に添ってテープな
どを貼るなど適当な手段を講じることができる。第3図
の例では、綴じた一端にフック7を設け、壁掛け式脱臭
シートとして使用できる。その場合、繊維状脱臭シート
素材1の表面やラミネートフィルム2,3の表面に暦や
風景などを印刷しておけば、インテリア商品としての価
値を高めることができる。
【0017】実施例1で作成した脱臭シートAを用い
て、図3に示すような6枚綴りの壁掛け式の脱臭シート
束を製作した。これを実施例2で使用した書斎の壁に掛
けて、2ヵ月毎に新しい脱臭シートAが表れるよう、使
用済脱臭シートAと袋5を切り取って使用したところ、
脱臭効果が1年間持続した。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明による脱臭シ
ートは、脱臭性能を損なわず、寿命を大幅に延長させる
ことができるため、実用上その効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脱臭シートの実施例を示すもの
で、素材の一面に非多孔性フィルム、他の面に多孔性の
フィルムをラミネートした脱臭シートの一例である。
【図2】図1の部分的拡大図である。
【図3】本発明に係る脱臭シート束の実施例を示すもの
で、脱臭シートを透明フィルムの袋に入れたもの複数枚
を一端で綴じ、ミシン目を入れて、次々と切り取れるよ
うにした壁掛け式の脱臭シートである。ラミネートフィ
ルムは図示していない。
【符号の説明】
1 繊維状脱臭シート素材 2 非多孔性フィルム 3 多孔性フィルム 4 孔 5 袋 6 ミシン目 7 フック A 脱臭シート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−7774(JP,A) 特開 昭51−103090(JP,A) 特開 昭62−298359(JP,A) 特開 平5−23589(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 9/12 A61L 9/01

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維状吸着剤よりなる脱臭シート素材の
    表面を、少なくとも一部に開口部が形成されたガスを透
    過しない材質からなるフィルムで覆って上記シート素材
    の開口面積比率を制御したことを特徴とする脱臭シー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記開口面積率が5〜95%であること
    を特徴とする請求項1記載の脱臭シート。
  3. 【請求項3】 前記繊維状吸着剤がイオン交換繊維であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の脱臭シー
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の脱
    臭シートをガス不透過性の袋に入れ、これを複数枚まと
    めて一端で綴じ、さらに切り離しができるように切り込
    み線を入れたことを特徴とする脱臭シート束。
JP32175394A 1994-11-30 1994-11-30 脱臭シート及び脱臭シート束 Expired - Fee Related JP3391592B2 (ja)

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