JP3391207B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JP3391207B2 JP3391207B2 JP03161797A JP3161797A JP3391207B2 JP 3391207 B2 JP3391207 B2 JP 3391207B2 JP 03161797 A JP03161797 A JP 03161797A JP 3161797 A JP3161797 A JP 3161797A JP 3391207 B2 JP3391207 B2 JP 3391207B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像、音声、デー
タ等の情報をテープ状磁気記録媒体に記録・再生する磁
気記録再生装置に関する。
タ等の情報をテープ状磁気記録媒体に記録・再生する磁
気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テープ媒体上のトラックに情報信号を記
録再生する磁気記録再生装置は、従来からよく知られて
いる。例えば、回転シリンダ上に取り付けられたヘッド
が、テープ媒体に対して斜めに走査し、傾斜したトラッ
クを形成し、そのトラック上に情報信号を記録し、また
はトラック上から情報信号を再生する磁気記録再生装置
としては、VTRなどが代表的なものである。また、さ
らにトラックの情報信号にパイロット信号を多重記録し
ておき、そのパイロット信号を用いてトラッキング制御
を行う磁気記録再生装置として、8ミリビデオやDAT
などがある。
録再生する磁気記録再生装置は、従来からよく知られて
いる。例えば、回転シリンダ上に取り付けられたヘッド
が、テープ媒体に対して斜めに走査し、傾斜したトラッ
クを形成し、そのトラック上に情報信号を記録し、また
はトラック上から情報信号を再生する磁気記録再生装置
としては、VTRなどが代表的なものである。また、さ
らにトラックの情報信号にパイロット信号を多重記録し
ておき、そのパイロット信号を用いてトラッキング制御
を行う磁気記録再生装置として、8ミリビデオやDAT
などがある。
【0003】以下、このような従来の磁気記録再生装置
について図10を参照しつつ説明する。まず、トラック
には、情報信号と多重して、2種類のパイロット信号f
1、f2が、トラック1本おきに交互に記録されている。
すなわち、トラックは、パイロット信号f1、パイロッ
ト信号無し、パイロット信号f2、パイロット信号無し
というように繰り返される。
について図10を参照しつつ説明する。まず、トラック
には、情報信号と多重して、2種類のパイロット信号f
1、f2が、トラック1本おきに交互に記録されている。
すなわち、トラックは、パイロット信号f1、パイロッ
ト信号無し、パイロット信号f2、パイロット信号無し
というように繰り返される。
【0004】図10において、1は磁気テープ(テープ
媒体、あるいは単にテープと称す)、2aは回転シリン
ダ(図示せず)に取り付けられた磁気ヘッド(ヘッ
ド)、3aは再生された信号からf1パイロット信号を
抽出するf1用BPF(BPFは、バントパスフィル
タ)、3bは同様にf2用BPF、4a,4bは抽出し
た各々のパイロット信号レベルを直流に変換する直流変
換器、5は、検波したf1およびf2パイロット信号レベ
ルを差分する減算回路、6は反転/非反転回路、7はキ
ャプスタン制御回路、8はテープ送りを行うキャプスタ
ンである。これらによって、破線で示すトラッキング制
御手段12が構成されている。また、11はテープ1を
巻き取るリールであり、10は、本装置の全体の動作を
統括するシステムコントローラである。
媒体、あるいは単にテープと称す)、2aは回転シリン
ダ(図示せず)に取り付けられた磁気ヘッド(ヘッ
ド)、3aは再生された信号からf1パイロット信号を
抽出するf1用BPF(BPFは、バントパスフィル
タ)、3bは同様にf2用BPF、4a,4bは抽出し
た各々のパイロット信号レベルを直流に変換する直流変
換器、5は、検波したf1およびf2パイロット信号レベ
ルを差分する減算回路、6は反転/非反転回路、7はキ
ャプスタン制御回路、8はテープ送りを行うキャプスタ
ンである。これらによって、破線で示すトラッキング制
御手段12が構成されている。また、11はテープ1を
巻き取るリールであり、10は、本装置の全体の動作を
統括するシステムコントローラである。
【0005】さて、パイロット信号の記録されていない
トラックをヘッド2aが走査する時には、ヘッド2aに
は両隣接トラックからパイロット信号のクロストーク成
分が混入する。よって、この両隣接トラックからのパイ
ロット信号をそれぞれBPF3a、3bおよび直流変換
器4a、4bにより抽出し、減算回路5で差分を取るこ
とで、ヘッドとトラックの位置ずれを示すトラッキング
誤差信号を得ることができる。この信号をキャプスタン
制御回路7に入力することで、トラッキング制御を行
う。
トラックをヘッド2aが走査する時には、ヘッド2aに
は両隣接トラックからパイロット信号のクロストーク成
分が混入する。よって、この両隣接トラックからのパイ
ロット信号をそれぞれBPF3a、3bおよび直流変換
器4a、4bにより抽出し、減算回路5で差分を取るこ
とで、ヘッドとトラックの位置ずれを示すトラッキング
誤差信号を得ることができる。この信号をキャプスタン
制御回路7に入力することで、トラッキング制御を行
う。
【0006】なお、以下の説明では、通常のトラッキン
グ制御として、パイロット信号が無いトラックは、ヘッ
ド2aで走査し、パイロット信号f1またはf2が記録さ
れるトラックは、ヘッド2aとは逆アジマスを有するヘ
ッド2b(図示せず)で走査するものとする。
グ制御として、パイロット信号が無いトラックは、ヘッ
ド2aで走査し、パイロット信号f1またはf2が記録さ
れるトラックは、ヘッド2aとは逆アジマスを有するヘ
ッド2b(図示せず)で走査するものとする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、以上のような従
来の磁気記録再生装置において、今、記録部(記録され
ている部分)の間に信号の記録されていない無記録部が
存在した場合の再生動作を考えてみる。無記録部に入る
と、当然信号がないのでトラッキング制御は不可能とな
り、速度制御のみで走行する。その状態で、再度記録部
に突入した場合、当然トラッキングはとれていないので
場合によっては、ヘッドとトラックが完全に逆アジマス
状態で再突入する。その際、記録部の設定速度と、再突
入したときの速度が同じであった場合、図11に示すよ
うに、その裏トラック状態(走査すべきトラックとヘッ
ドのアジマスが逆の状態)のまま推移する。逆アジマス
状態では、正常な再生が出来ないので、記録部に突入し
たかどうかの判定もできないので、結果、その逆アジマ
ス状態のまま長時間推移してしまい、再トラッキングが
大幅に遅れることになり、システム動作上極めて問題に
なる、という課題を有していた。
来の磁気記録再生装置において、今、記録部(記録され
ている部分)の間に信号の記録されていない無記録部が
存在した場合の再生動作を考えてみる。無記録部に入る
と、当然信号がないのでトラッキング制御は不可能とな
り、速度制御のみで走行する。その状態で、再度記録部
に突入した場合、当然トラッキングはとれていないので
場合によっては、ヘッドとトラックが完全に逆アジマス
状態で再突入する。その際、記録部の設定速度と、再突
入したときの速度が同じであった場合、図11に示すよ
うに、その裏トラック状態(走査すべきトラックとヘッ
ドのアジマスが逆の状態)のまま推移する。逆アジマス
状態では、正常な再生が出来ないので、記録部に突入し
たかどうかの判定もできないので、結果、その逆アジマ
ス状態のまま長時間推移してしまい、再トラッキングが
大幅に遅れることになり、システム動作上極めて問題に
なる、という課題を有していた。
【0008】本発明は、テープ媒体を用いる磁気記録再
生装置において、無記録部から記録部に再突入する際の
再トラッキングをスムーズに行うことができる磁気記録
再生装置を提供することを目的とする。
生装置において、無記録部から記録部に再突入する際の
再トラッキングをスムーズに行うことができる磁気記録
再生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、テープ媒体に対して、回転シリンダ上に取
付けられたヘッドを斜め回転走査することにより斜めト
ラックに信号を記録再生し、トラックには記録時のテー
プ走行速度(記録モード)によって規定される記録モー
ド情報が多重記録されており、また、トラック1本とび
おきに周波数が異なる2種類のトラッキング用のパイロ
ット信号が交互に情報信号に重畳して記録される磁気記
録再生装置であって、再生時に記録モード情報を検出す
る記録モード検出手段と、記録モード検出手段の出力に
基づいて、テープ媒体上に信号が記録されていない無記
録部の検出を行う無記録部検出手段と、再生時にヘッド
がパイロット信号が記録されていないトラックを走査す
る際に、両側隣接トラックからのパイロット信号の2種
類のクロストーク成分を検出してトラッキング誤差信号
を算出し、このトラッキング誤差信号に基づいてテープ
送りを制御することによりトラッキング制御を行うトラ
ッキング制御手段とを備え、再生時に無記録部が検出さ
れた時に、記録モード情報を規定する複数の異なる速度
のテープ送り速度のいずれとも異なる速度でテープ媒体
を走行させ、トラッキング制御手段の動作を中断するこ
とを特徴とするものである。
に本発明は、テープ媒体に対して、回転シリンダ上に取
付けられたヘッドを斜め回転走査することにより斜めト
ラックに信号を記録再生し、トラックには記録時のテー
プ走行速度(記録モード)によって規定される記録モー
ド情報が多重記録されており、また、トラック1本とび
おきに周波数が異なる2種類のトラッキング用のパイロ
ット信号が交互に情報信号に重畳して記録される磁気記
録再生装置であって、再生時に記録モード情報を検出す
る記録モード検出手段と、記録モード検出手段の出力に
基づいて、テープ媒体上に信号が記録されていない無記
録部の検出を行う無記録部検出手段と、再生時にヘッド
がパイロット信号が記録されていないトラックを走査す
る際に、両側隣接トラックからのパイロット信号の2種
類のクロストーク成分を検出してトラッキング誤差信号
を算出し、このトラッキング誤差信号に基づいてテープ
送りを制御することによりトラッキング制御を行うトラ
ッキング制御手段とを備え、再生時に無記録部が検出さ
れた時に、記録モード情報を規定する複数の異なる速度
のテープ送り速度のいずれとも異なる速度でテープ媒体
を走行させ、トラッキング制御手段の動作を中断するこ
とを特徴とするものである。
【0010】これにより、テープ上の無記録部から記録
部への再突入時に、記録部の設定テープ速度と、再突入
時のテープ速度を異ならせるので、従来例のように裏ト
ラックの逆アジマス状態で長時間推移してしまうことが
なく、速やかに記録部の検出及び再トラッキングを行う
ことができる磁気記録再生装置が得られる。
部への再突入時に、記録部の設定テープ速度と、再突入
時のテープ速度を異ならせるので、従来例のように裏ト
ラックの逆アジマス状態で長時間推移してしまうことが
なく、速やかに記録部の検出及び再トラッキングを行う
ことができる磁気記録再生装置が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、テープ媒体に対して、
回転シリンダ上に取付けられたヘッドを斜め回転走査す
ることにより斜めトラックに信号を記録再生し、前記ト
ラックにはテープ走行速度によって規定される記録モー
ド情報が多重記録されており、また、前記トラック1本
とびおきに周波数が異なる2種類のトラッキング用のパ
イロット信号が交互に情報信号に重畳して記録される磁
気記録再生装置であって、再生時に前記記録モード情報
を検出する記録モード検出手段と、前記記録モード検出
手段の出力に基づいて、前記テープ媒体上に信号が記録
されていない無記録部の検出を行う無記録部検出手段
と、再生時に前記ヘッドが前記パイロット信号が無記録
のトラックを走査する際に、両側隣接トラックからの前
記パイロット信号の2種類のクロストーク成分を検出
し、前記2種類のクロストーク成分の差分からトラッキ
ング誤差信号を算出し、前記トラッキング誤差信号に基
づいてテープ送りを制御することによりトラッキング制
御を行うトラッキング制御手段とを具備し、前記記録モ
ード情報は、複数の異なる速度のテープ送り速度により
規定され、再生時に無記録部が検出された時に、前記記
録モード情報を規定する複数の異なる速度のテープ送り
速度のいずれとも異なる速度でテープ媒体を走行させ、
前記トラッキング制御手段の動作を中断することを特徴
としたものであり、テープ上の無記録部から記録部への
再突入時に、記録部の設定テープ速度と、再突入時のテ
ープ速度を異ならせるので、裏トラックの逆アジマス状
態で長時間推移してしまうことがなく、速やかに記録部
の検出及び再トラッキングを行うことができるという作
用を有する。
回転シリンダ上に取付けられたヘッドを斜め回転走査す
ることにより斜めトラックに信号を記録再生し、前記ト
ラックにはテープ走行速度によって規定される記録モー
ド情報が多重記録されており、また、前記トラック1本
とびおきに周波数が異なる2種類のトラッキング用のパ
イロット信号が交互に情報信号に重畳して記録される磁
気記録再生装置であって、再生時に前記記録モード情報
を検出する記録モード検出手段と、前記記録モード検出
手段の出力に基づいて、前記テープ媒体上に信号が記録
されていない無記録部の検出を行う無記録部検出手段
と、再生時に前記ヘッドが前記パイロット信号が無記録
のトラックを走査する際に、両側隣接トラックからの前
記パイロット信号の2種類のクロストーク成分を検出
し、前記2種類のクロストーク成分の差分からトラッキ
ング誤差信号を算出し、前記トラッキング誤差信号に基
づいてテープ送りを制御することによりトラッキング制
御を行うトラッキング制御手段とを具備し、前記記録モ
ード情報は、複数の異なる速度のテープ送り速度により
規定され、再生時に無記録部が検出された時に、前記記
録モード情報を規定する複数の異なる速度のテープ送り
速度のいずれとも異なる速度でテープ媒体を走行させ、
前記トラッキング制御手段の動作を中断することを特徴
としたものであり、テープ上の無記録部から記録部への
再突入時に、記録部の設定テープ速度と、再突入時のテ
ープ速度を異ならせるので、裏トラックの逆アジマス状
態で長時間推移してしまうことがなく、速やかに記録部
の検出及び再トラッキングを行うことができるという作
用を有する。
【0012】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による磁
気記録再生装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、1は磁気テープ(テープ)、2aは磁気ヘッド
(ヘッド)、3aはf1パイロット信号を抽出するf1用
BPF、3bは同様にf2用BPF、4a,4bは抽出
した各々のパイロット信号レベルを直流に変換する直流
変換器、5は、検波したf1およびf2パイロット信号レ
ベルを差分する減算回路、6は反転/非反転回路、7は
キャプスタン制御回路、8はテープ送りを行うキャプス
タンである。これらによって、破線で示すトラッキング
制御手段12が構成されている。また、11はテープ1
を巻き取るリールであり、9はテープ上に記録された情
報信号から、記録モード情報を検出する記録モード検出
手段であり、10は、本装置の全体の動作を統括するシ
ステムコントローラである。
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による磁
気記録再生装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、1は磁気テープ(テープ)、2aは磁気ヘッド
(ヘッド)、3aはf1パイロット信号を抽出するf1用
BPF、3bは同様にf2用BPF、4a,4bは抽出
した各々のパイロット信号レベルを直流に変換する直流
変換器、5は、検波したf1およびf2パイロット信号レ
ベルを差分する減算回路、6は反転/非反転回路、7は
キャプスタン制御回路、8はテープ送りを行うキャプス
タンである。これらによって、破線で示すトラッキング
制御手段12が構成されている。また、11はテープ1
を巻き取るリールであり、9はテープ上に記録された情
報信号から、記録モード情報を検出する記録モード検出
手段であり、10は、本装置の全体の動作を統括するシ
ステムコントローラである。
【0013】図2は、本発明の実施の形態1における回
転シリンダ上のヘッド配置を示す図である。シリンダ1
3上に、互いに異なるアジマスを持つヘッド2aおよび
2bが、180度対向する配置で搭載されている。本実
施の形態における記録トラックの構成を図3に示す。各
トラックの全域に、画像、音声、データ等の情報信号と
ともに、トラッキング制御を行うためのパイロット信号
が多重記録されている。具体的には、異なる周波数f
1、f2で記録された2種類のパイロット信号が、トラッ
ク1本おきに交互に記録される。このパイロット信号は
一般に、情報信号と干渉しない低周波の周波数が選ば
れ、パイロット信号の書かれるトラックはヘッド2b
で、パイロット信号のないトラック(例えば、図3の記
録トラック20)はヘッド2aにより、順次記録形成さ
れる。また、各トラックの先頭に各種情報を記録する領
域が設けられており、この中の一部に記録モード情報
が、2ビットで記録されている。本実施の形態では、記
録モードとして2種類存在する。標準送りモード(以
下、SPモードと称す)と、低速送りモード(以下、L
Pモードと称し、例えば、SPモードの2/3倍速とす
る)である。そして、SPモードの記録時には、記録モ
ードとして”11”が、またLPモードの記録時には”
10”が記録される。
転シリンダ上のヘッド配置を示す図である。シリンダ1
3上に、互いに異なるアジマスを持つヘッド2aおよび
2bが、180度対向する配置で搭載されている。本実
施の形態における記録トラックの構成を図3に示す。各
トラックの全域に、画像、音声、データ等の情報信号と
ともに、トラッキング制御を行うためのパイロット信号
が多重記録されている。具体的には、異なる周波数f
1、f2で記録された2種類のパイロット信号が、トラッ
ク1本おきに交互に記録される。このパイロット信号は
一般に、情報信号と干渉しない低周波の周波数が選ば
れ、パイロット信号の書かれるトラックはヘッド2b
で、パイロット信号のないトラック(例えば、図3の記
録トラック20)はヘッド2aにより、順次記録形成さ
れる。また、各トラックの先頭に各種情報を記録する領
域が設けられており、この中の一部に記録モード情報
が、2ビットで記録されている。本実施の形態では、記
録モードとして2種類存在する。標準送りモード(以
下、SPモードと称す)と、低速送りモード(以下、L
Pモードと称し、例えば、SPモードの2/3倍速とす
る)である。そして、SPモードの記録時には、記録モ
ードとして”11”が、またLPモードの記録時には”
10”が記録される。
【0014】以上のようなシステムにおいて、テープ上
にすでに情報が記録されている記録の途中に、情報が記
録されていない無記録部が存在した場合の動作について
説明していく。まず、記録部を走行する際の、本磁気記
録再生装置のテープ1の搬送動作と、ヘッド2a,2b
によるテープ1上の記録トラックの再生動作について説
明する。テープ1は、シリンダ13(図2)に約180
度期間にわたって巻き付けられ、キャプスタン8によっ
て、その長手方向に走行する。シリンダ13はシリンダ
制御器(図示せず)によって所定の回転速度に回転制御
される。キャプスタン8の回転はキャプスタン制御回路
7によって制御され、テープ1はシリンダ13の半回転
期間にトラック1本相当だけ進むようになされる。そし
て、ヘッド2aと2bが、シリンダ13の回転に伴いテ
ープを走査する。この構成により各ヘッドは互いに1ト
ラックずつずれた位置を走査して行く。
にすでに情報が記録されている記録の途中に、情報が記
録されていない無記録部が存在した場合の動作について
説明していく。まず、記録部を走行する際の、本磁気記
録再生装置のテープ1の搬送動作と、ヘッド2a,2b
によるテープ1上の記録トラックの再生動作について説
明する。テープ1は、シリンダ13(図2)に約180
度期間にわたって巻き付けられ、キャプスタン8によっ
て、その長手方向に走行する。シリンダ13はシリンダ
制御器(図示せず)によって所定の回転速度に回転制御
される。キャプスタン8の回転はキャプスタン制御回路
7によって制御され、テープ1はシリンダ13の半回転
期間にトラック1本相当だけ進むようになされる。そし
て、ヘッド2aと2bが、シリンダ13の回転に伴いテ
ープを走査する。この構成により各ヘッドは互いに1ト
ラックずつずれた位置を走査して行く。
【0015】記録時には、記録モードに応じて、ヘッド
2aによって、パイロット信号無記録トラックが、ヘッ
ド2bによって、パイロット信号が多重記録されるトラ
ックが順次形成されていく。つまり、SPモードの場合
は、標準ピッチ(例えば、10μm)のトラック、LPモ
ードの場合は、狭ピッチ(例えば、6.67μm)のトラ
ックが記録形成される。
2aによって、パイロット信号無記録トラックが、ヘッ
ド2bによって、パイロット信号が多重記録されるトラ
ックが順次形成されていく。つまり、SPモードの場合
は、標準ピッチ(例えば、10μm)のトラック、LPモ
ードの場合は、狭ピッチ(例えば、6.67μm)のトラ
ックが記録形成される。
【0016】次に、再生時のトラッキング制御動作につ
いて説明する。まず、システムコントローラ10のキャ
プスタン制御回路7に対する命令により、SPモード、
LPモードのいずれかのモードの速度により、キャプス
タン8を起動する。その時に、再生されてくる情報信号
の内の記録モード情報を記録モード情報検出手段9によ
り検出する。検出された記録モードが、起動したモード
と一致していれば、そのままの速度で走行する。また、
異なる場合は、検出された記録モードに従って、速度を
切り換えて走行する。なお、記録されているモードと、
起動時のモードが異なる場合、当然トラックをヘッドは
斜め走査することになるが、間欠的にせよ、記録モード
情報は拾えるので、検出可能である。
いて説明する。まず、システムコントローラ10のキャ
プスタン制御回路7に対する命令により、SPモード、
LPモードのいずれかのモードの速度により、キャプス
タン8を起動する。その時に、再生されてくる情報信号
の内の記録モード情報を記録モード情報検出手段9によ
り検出する。検出された記録モードが、起動したモード
と一致していれば、そのままの速度で走行する。また、
異なる場合は、検出された記録モードに従って、速度を
切り換えて走行する。なお、記録されているモードと、
起動時のモードが異なる場合、当然トラックをヘッドは
斜め走査することになるが、間欠的にせよ、記録モード
情報は拾えるので、検出可能である。
【0017】再生動作時のヘッド2aからの再生信号に
は、クロストーク現象により、隣接トラックからのf
1、f2パイロット信号のもれ成分が含まれている。それ
らの量を比較することによって、ヘッドと希望するトラ
ックとの相対位置関係を知ることができる。すなわち、
ヘッド2aからの再生信号は、f1用BPF3aおよび
f2用BPF3bに入力され、その周波数成分が抽出さ
れる。各周波数成分は、直流変換器4a,4bにより、
各信号レベルに応じた直流成分に変換される。減算回路
5により、これらの差(f1成分振幅−f2成分振幅)
を出力する。
は、クロストーク現象により、隣接トラックからのf
1、f2パイロット信号のもれ成分が含まれている。それ
らの量を比較することによって、ヘッドと希望するトラ
ックとの相対位置関係を知ることができる。すなわち、
ヘッド2aからの再生信号は、f1用BPF3aおよび
f2用BPF3bに入力され、その周波数成分が抽出さ
れる。各周波数成分は、直流変換器4a,4bにより、
各信号レベルに応じた直流成分に変換される。減算回路
5により、これらの差(f1成分振幅−f2成分振幅)
を出力する。
【0018】トラックパターンから明らかなように、ヘ
ッド2aの走査毎に隣接トラックのトラッキングパイロ
ット配置が入れ代わるので、トラッキング誤差信号の極
性が反転する。従って制御極性を一定とするために、反
転/非反転回路6にて、生のトラッキング誤差信号(減
算回路5からのトラッキング誤差信号)を、システムコ
ントローラ10の指令により、走査毎に極性を反転(反
転・非反転を切り換える)してから、キャプスタン制御
回路7に加える。キャプスタン制御回路7は、トラッキ
ング誤差信号が0になるように、キャプスタン8を動か
し、ヘッド2aのヘッドセンターとトラック(パイロッ
ト信号無記録)センターとが一致するように制御する。
ッド2aの走査毎に隣接トラックのトラッキングパイロ
ット配置が入れ代わるので、トラッキング誤差信号の極
性が反転する。従って制御極性を一定とするために、反
転/非反転回路6にて、生のトラッキング誤差信号(減
算回路5からのトラッキング誤差信号)を、システムコ
ントローラ10の指令により、走査毎に極性を反転(反
転・非反転を切り換える)してから、キャプスタン制御
回路7に加える。キャプスタン制御回路7は、トラッキ
ング誤差信号が0になるように、キャプスタン8を動か
し、ヘッド2aのヘッドセンターとトラック(パイロッ
ト信号無記録)センターとが一致するように制御する。
【0019】なお、このトラッキング誤差信号のキャプ
スタン制御回路7への入力は起動と同時に行うようにす
る。つぎに、図4のように情報信号が記録されているテ
ープにおいて、記録部(例えばSPモード)から、無記
録部への突入時、そして記録部(SPモード)への再突
入時の動作について、図5、図6を参照しつつ説明す
る。
スタン制御回路7への入力は起動と同時に行うようにす
る。つぎに、図4のように情報信号が記録されているテ
ープにおいて、記録部(例えばSPモード)から、無記
録部への突入時、そして記録部(SPモード)への再突
入時の動作について、図5、図6を参照しつつ説明す
る。
【0020】無記録部に突入すると、当然、記録モード
情報が検出されなくなる。そこで、所定時間、記録モー
ド情報信号が記録モード情報検出手段9より出力されな
くなった時点で、無記録部に突入したと判定する。無記
録部判定が行われると、システムコントローラ10は、
もっとも最近検出された記録モード情報に対応するテー
プ速度の2倍の速度で走行するようにキャプスタン制御
回路7に指令する。また、無記録部では、トラッキング
誤差信号も得られない。しかし、検波回路4a、4bの
ノイズなどの影響で予期せぬトラッキング誤差信号が出
力される場合がある。キャプスタン制御回路7では、定
常誤差補償のためにトラッキング誤差信号を積分するル
ーチンがあるため、そのような信号をそのまま受け付け
ていると、その積分ルーチンに異常なデータが蓄積され
てしまい、そのまま記録部に再突入すると、トラッキン
グ再引き込みに余計な時間を生じる結果となる。そこ
で、無記録部に突入した場合は、キャプスタン制御回路
7は、入力されてくるトラッキング誤差信号を無視し、
速度制御のみで走行する。
情報が検出されなくなる。そこで、所定時間、記録モー
ド情報信号が記録モード情報検出手段9より出力されな
くなった時点で、無記録部に突入したと判定する。無記
録部判定が行われると、システムコントローラ10は、
もっとも最近検出された記録モード情報に対応するテー
プ速度の2倍の速度で走行するようにキャプスタン制御
回路7に指令する。また、無記録部では、トラッキング
誤差信号も得られない。しかし、検波回路4a、4bの
ノイズなどの影響で予期せぬトラッキング誤差信号が出
力される場合がある。キャプスタン制御回路7では、定
常誤差補償のためにトラッキング誤差信号を積分するル
ーチンがあるため、そのような信号をそのまま受け付け
ていると、その積分ルーチンに異常なデータが蓄積され
てしまい、そのまま記録部に再突入すると、トラッキン
グ再引き込みに余計な時間を生じる結果となる。そこ
で、無記録部に突入した場合は、キャプスタン制御回路
7は、入力されてくるトラッキング誤差信号を無視し、
速度制御のみで走行する。
【0021】無記録部を通過すると、SPモード記録部
に突入する。記録部の設定速度の2倍の速度で再突入す
るので、図6に示すように、ヘッドはトラックを斜め走
査することになる。その結果、図6の走査軌跡の場合、
記録モード情報が記録されている領域をヘッド2bが順
アジマスで走査することになるので、記録モード情報が
再生可能になる。なお、これ以外の位相で再突入して
も、いずれかのヘッドで記録モード情報を検出すること
ができる。
に突入する。記録部の設定速度の2倍の速度で再突入す
るので、図6に示すように、ヘッドはトラックを斜め走
査することになる。その結果、図6の走査軌跡の場合、
記録モード情報が記録されている領域をヘッド2bが順
アジマスで走査することになるので、記録モード情報が
再生可能になる。なお、これ以外の位相で再突入して
も、いずれかのヘッドで記録モード情報を検出すること
ができる。
【0022】記録モード情報が検出されると、システム
コントローラ10は検出されたSPモードに対応する速
度で走行するようにキャプスタン制御回路7に指令す
る。また、トラッキング誤差信号を再びキャプスタン制
御回路7で受け付けるようにして、トラッキング制御を
行うことで、通常の再生動作に速やかに移ることができ
る。
コントローラ10は検出されたSPモードに対応する速
度で走行するようにキャプスタン制御回路7に指令す
る。また、トラッキング誤差信号を再びキャプスタン制
御回路7で受け付けるようにして、トラッキング制御を
行うことで、通常の再生動作に速やかに移ることができ
る。
【0023】無記録部直前が、LPモード記録部であっ
た場合は、無記録部はLPモード速度の2倍、すなわち
SPモード比4/3倍で走行するようにする。無記録部
前後で、記録モードが異なる場合でも、動作は同様であ
る。いずれの場合でも、再突入したときの記録部の記録
モードの設定速度と、再突入時の速度は異なるので、逆
アジマス状態のまま推移してしまうことがない。
た場合は、無記録部はLPモード速度の2倍、すなわち
SPモード比4/3倍で走行するようにする。無記録部
前後で、記録モードが異なる場合でも、動作は同様であ
る。いずれの場合でも、再突入したときの記録部の記録
モードの設定速度と、再突入時の速度は異なるので、逆
アジマス状態のまま推移してしまうことがない。
【0024】なお、より単純には、後述の本発明の実施
の形態2のように、無記録部の走行速度は、存在する記
録モードの設定速度のいずれとも異なる一意の速度でか
まわない。しかし、実施の形態1のように、無記録部の
直前の記録モードを保持しておき、無記録部はその2倍
の速度で走行させる(すなわち直前の記録モードによっ
て無記録部を走行する速度が2種類あることになる)方
式を取ることで、テープ残量の計算などをソフトウェア
処理する場合に既存のサブルーチンを用いて、効率よく
行うことができるなどのメリットがある。
の形態2のように、無記録部の走行速度は、存在する記
録モードの設定速度のいずれとも異なる一意の速度でか
まわない。しかし、実施の形態1のように、無記録部の
直前の記録モードを保持しておき、無記録部はその2倍
の速度で走行させる(すなわち直前の記録モードによっ
て無記録部を走行する速度が2種類あることになる)方
式を取ることで、テープ残量の計算などをソフトウェア
処理する場合に既存のサブルーチンを用いて、効率よく
行うことができるなどのメリットがある。
【0025】(実施の形態2)つぎに、本発明の実施の
形態2について説明する。この実施の形態2は、実施の
形態1に対して、記録モードが増えた場合である。具体
的には、実施の形態1のSPおよびLPモードに対し
て、高圧縮SPモード(ESPモード)、高圧縮LPモ
ード(ELPモード)が追加される。高圧縮SP(または
LP)モードとは、記録再生のテープ速度をSP(L
P)モードの1/2にして(トラックピッチは変えな
い)、信号を2回に1回間欠的に記録するものである。
したがって、記録時間は、各モードの2倍となる。ただ
し、このような速度で間欠的に記録する場合、図2のよ
うな180度対向のヘッド構成では、ヘッド2aのみを
使うことになり、記録されるトラックのアジマスがすべ
て同じになってしまうため、都合が悪い。そこで、図7
に示すようにヘッド2cを追加することで対応する。ヘ
ッド2cは、ヘッド2bと同アジマスであり、高圧縮モ
ード(ESPモード及びELPモード)の記録には、ヘ
ッド2aおよび2cを用いる。もちろん、通常のSPも
しくはLPモードの記録再生時には、ヘッド2aと2b
を用いる。
形態2について説明する。この実施の形態2は、実施の
形態1に対して、記録モードが増えた場合である。具体
的には、実施の形態1のSPおよびLPモードに対し
て、高圧縮SPモード(ESPモード)、高圧縮LPモ
ード(ELPモード)が追加される。高圧縮SP(または
LP)モードとは、記録再生のテープ速度をSP(L
P)モードの1/2にして(トラックピッチは変えな
い)、信号を2回に1回間欠的に記録するものである。
したがって、記録時間は、各モードの2倍となる。ただ
し、このような速度で間欠的に記録する場合、図2のよ
うな180度対向のヘッド構成では、ヘッド2aのみを
使うことになり、記録されるトラックのアジマスがすべ
て同じになってしまうため、都合が悪い。そこで、図7
に示すようにヘッド2cを追加することで対応する。ヘ
ッド2cは、ヘッド2bと同アジマスであり、高圧縮モ
ード(ESPモード及びELPモード)の記録には、ヘ
ッド2aおよび2cを用いる。もちろん、通常のSPも
しくはLPモードの記録再生時には、ヘッド2aと2b
を用いる。
【0026】高圧縮モードの記録時のタイミングについ
て、図8を参照しつつ説明する。図8(a)は、記録信
号を導通するヘッドとタイミングを示す図、図8(b)
は、ヘッド2aがテープに当接するタイミング、図8
(c)は、ヘッド2cがテープに当接するタイミングを
示す図である。まず、ヘッド2aにて1トラック記録し
た後、空白区間を置いてヘッド2cがテープに当接する
タイミングで1トラック記録する。この時、ヘッド2c
での記録区間中に、再びヘッド2aの当接期間がくるが
(図8(b))、ここではヘッド2aに記録信号を通電
しない。そして、再び空白区間を置いて、つぎのヘッド
2cの記録を1回休み、再度ヘッド2aにより記録を開
始することで、一巡する。つまり、シリンダ2回転で、
ヘッド2aおよびヘッド2cで1トラックずつ形成され
ることになり、1/2レートの記録が実現できる。な
お、当然のごとくヘッドの構成上、高圧縮モードの記録
時は、トラックピッチとしてはSPもしくは、LPのい
ずれかのピッチでしか記録できない。しかし、再生では
幅広ヘッドを用いることで、全モードに対応することが
可能である。
て、図8を参照しつつ説明する。図8(a)は、記録信
号を導通するヘッドとタイミングを示す図、図8(b)
は、ヘッド2aがテープに当接するタイミング、図8
(c)は、ヘッド2cがテープに当接するタイミングを
示す図である。まず、ヘッド2aにて1トラック記録し
た後、空白区間を置いてヘッド2cがテープに当接する
タイミングで1トラック記録する。この時、ヘッド2c
での記録区間中に、再びヘッド2aの当接期間がくるが
(図8(b))、ここではヘッド2aに記録信号を通電
しない。そして、再び空白区間を置いて、つぎのヘッド
2cの記録を1回休み、再度ヘッド2aにより記録を開
始することで、一巡する。つまり、シリンダ2回転で、
ヘッド2aおよびヘッド2cで1トラックずつ形成され
ることになり、1/2レートの記録が実現できる。な
お、当然のごとくヘッドの構成上、高圧縮モードの記録
時は、トラックピッチとしてはSPもしくは、LPのい
ずれかのピッチでしか記録できない。しかし、再生では
幅広ヘッドを用いることで、全モードに対応することが
可能である。
【0027】本発明の実施の形態2における無記録部突
入時、また、記録部への再突入時の動作について図9を
参照しつつ、説明する。実施の形態2の構成のブロック
図は、実施の形態1(図1)とシリンダ上のヘッド配置
を除き同じである。記録部(例えばELPモードで記録
済み)から、無記録部に突入すると、実施の形態1と同
様にして、無記録部判定が行われる。無記録部判定が行
われると、システムコントローラ10はSPモードのテ
ープ速度の2倍の速度で走行するようにキャプスタン制
御回路7に指令する。また、無記録部では実施の形態1
と同様に一時的にトラッキング制御を中断し、キャプス
タン制御回路7は、入力されてくるトラッキング誤差信
号を無視し、速度制御のみで走行する。
入時、また、記録部への再突入時の動作について図9を
参照しつつ、説明する。実施の形態2の構成のブロック
図は、実施の形態1(図1)とシリンダ上のヘッド配置
を除き同じである。記録部(例えばELPモードで記録
済み)から、無記録部に突入すると、実施の形態1と同
様にして、無記録部判定が行われる。無記録部判定が行
われると、システムコントローラ10はSPモードのテ
ープ速度の2倍の速度で走行するようにキャプスタン制
御回路7に指令する。また、無記録部では実施の形態1
と同様に一時的にトラッキング制御を中断し、キャプス
タン制御回路7は、入力されてくるトラッキング誤差信
号を無視し、速度制御のみで走行する。
【0028】無記録部を通過して、例えばSPモード記
録部に突入したとする。その時点で記録モード情報が検
出され始めるので、システムコントローラ10は検出さ
れたSPモードに対応するヘッド組み合わせ(2a、2
b)に再生を切り換えると同時に、SPモードの速度で
走行するようにキャプスタン制御回路7に指令する。ま
た、トラッキング誤差信号を再びキャプスタン制御回路
7で受け付けるようにして、トラッキング制御を行う。
録部に突入したとする。その時点で記録モード情報が検
出され始めるので、システムコントローラ10は検出さ
れたSPモードに対応するヘッド組み合わせ(2a、2
b)に再生を切り換えると同時に、SPモードの速度で
走行するようにキャプスタン制御回路7に指令する。ま
た、トラッキング誤差信号を再びキャプスタン制御回路
7で受け付けるようにして、トラッキング制御を行う。
【0029】このように無記録部をSPモードの2倍の
速度で走行することで、再突入したときの記録部の記録
モードの設定速度と、再突入時の速度(SPモードの2
倍)は再突入部分の記録モードがいずれの場合でも異な
るので、逆アジマス状態のまま推移してしまうことがな
い。なお、実施の形態2において、実施の形態1のよう
に、無記録部の直前の記録モードを保持しておき、無記
録部はその2倍の速度で走行させるという方法をとるこ
とは不可能である。なんとなれば、実施の形態2におい
ては、走行速度として、SPモードを基準とすると、そ
の2/3(LPモード)、1/2(ESPモード)1/3
(ELPモード)が存在するが、ESPモードは、SP
モードの速度のちょうど1/2なので、仮にESPモー
ドの記録部から、無記録部に突入し、ESPモードの2
倍で走行した後、SPモードの記録部が存在した場合、
再突入速度と記録部の設定速度が一致してしまうので不
都合である。もちろん、速度を2倍ではなく任意の適当
な実数倍とすれば、実施の形態1の方法を用いることが
できる。しかし、速度が整数倍、もしくは整数分の1で
ない場合は、残量時間計算などのソフトウェア処理は、
当然重たくなるので、実施の形態1の方法をとった場合
のサブルーチンによる処理削減効果との、トレードオフ
で考える必要がある。
速度で走行することで、再突入したときの記録部の記録
モードの設定速度と、再突入時の速度(SPモードの2
倍)は再突入部分の記録モードがいずれの場合でも異な
るので、逆アジマス状態のまま推移してしまうことがな
い。なお、実施の形態2において、実施の形態1のよう
に、無記録部の直前の記録モードを保持しておき、無記
録部はその2倍の速度で走行させるという方法をとるこ
とは不可能である。なんとなれば、実施の形態2におい
ては、走行速度として、SPモードを基準とすると、そ
の2/3(LPモード)、1/2(ESPモード)1/3
(ELPモード)が存在するが、ESPモードは、SP
モードの速度のちょうど1/2なので、仮にESPモー
ドの記録部から、無記録部に突入し、ESPモードの2
倍で走行した後、SPモードの記録部が存在した場合、
再突入速度と記録部の設定速度が一致してしまうので不
都合である。もちろん、速度を2倍ではなく任意の適当
な実数倍とすれば、実施の形態1の方法を用いることが
できる。しかし、速度が整数倍、もしくは整数分の1で
ない場合は、残量時間計算などのソフトウェア処理は、
当然重たくなるので、実施の形態1の方法をとった場合
のサブルーチンによる処理削減効果との、トレードオフ
で考える必要がある。
【0030】なお、上記の各実施の形態におけるテープ
トラック上の記録モード情報の記録位置、記録方法は図
3に示すものに限定されるものではない。また、上記で
各実施の形態におけるシリンダ上のヘッド配置は説明し
たものに限定されるものではなく、他の構成もあり得
る。
トラック上の記録モード情報の記録位置、記録方法は図
3に示すものに限定されるものではない。また、上記で
各実施の形態におけるシリンダ上のヘッド配置は説明し
たものに限定されるものではなく、他の構成もあり得
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、テープ上
に無記録部がある場合に、無記録部の走行する場合のテ
ープ速度を記録部のどの設定テープ速度とも異なるよう
にしているので、記録部に再突入したときに、記録部検
出のできない逆アジマス状態のまま長時間推移すること
がなくなり、速やかに記録部検出を行って、再トラッキ
ングができるという効果が得られる。
に無記録部がある場合に、無記録部の走行する場合のテ
ープ速度を記録部のどの設定テープ速度とも異なるよう
にしているので、記録部に再突入したときに、記録部検
出のできない逆アジマス状態のまま長時間推移すること
がなくなり、速やかに記録部検出を行って、再トラッキ
ングができるという効果が得られる。
【図1】本発明の実施の形態1による磁気記録再生装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図2】同磁気記録再生装置のシリンダ上のヘッド配置
を示す図
を示す図
【図3】同磁気記録再生装置の記録トラックの構成を示
す図
す図
【図4】同磁気記録再生装置のテープ上の記録部、無記
録部の配置例を示す図
録部の配置例を示す図
【図5】同磁気記録再生装置のテープ上の無記録部前後
でのテープ速度を示す図
でのテープ速度を示す図
【図6】同磁気記録再生装置の再生動作中の無記録部か
ら記録部への再突入時のヘッド走査軌跡例を示す図
ら記録部への再突入時のヘッド走査軌跡例を示す図
【図7】本発明の実施の形態2における磁気記録再生装
置のシリンダ上のヘッド配置を示す図
置のシリンダ上のヘッド配置を示す図
【図8】同磁気記録再生装置の高圧縮モードの記録時の
タイミングを示す図
タイミングを示す図
【図9】同磁気記録再生装置のテープ上の無記録部前後
でのテープ速度を示す図
でのテープ速度を示す図
【図10】従来例の磁気記録再生装置の構成を示すブロ
ック図
ック図
【図11】従来例の磁気記録再生装置の再生動作中の無
記録部から記録部への再突入時のヘッド走査軌跡例を示
す図
記録部から記録部への再突入時のヘッド走査軌跡例を示
す図
1 磁気テープ
2a、2b 磁気ヘッド
3a、3b BPF
4a、4b 直流変換器
5 減算回路
6 反転/非反転回路
7 キャプスタン制御回路
8 キャプスタン
9 記録モード検出手段
10 システムコントローラ
11 リール
12 トラッキング制御手段
13 シリンダ
20 記録トラック
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G11B 15/467
Claims (4)
- 【請求項1】 テープ媒体に対して、回転シリンダ上に
取付けられたヘッドを斜め回転走査することにより斜め
トラックに信号を記録再生し、前記トラックにはテープ
走行速度によって規定される記録モード情報が多重記録
されており、また、前記トラック1本とびおきに周波数
が異なる2種類のトラッキング用のパイロット信号が交
互に情報信号に重畳して記録される磁気記録再生装置で
あって、 再生時に前記記録モード情報を検出する記録モード検出
手段と、 前記記録モード検出手段の出力に基づいて、前記テープ
媒体上に信号が記録されていない無記録部の検出を行う
無記録部検出手段と、 再生時に前記ヘッドが前記パイロット信号が無記録のト
ラックを走査する際に、両側隣接トラックからの前記パ
イロット信号の2種類のクロストーク成分を検出し、前
記2種類のクロストーク成分の差分からトラッキング誤
差信号を算出し、前記トラッキング誤差信号に基づいて
テープ送りを制御することによりトラッキング制御を行
うトラッキング制御手段とを具備し、 前記記録モード情報は、複数の異なる速度のテープ送り
速度により規定され、 再生時に無記録部が検出された時に、前記記録モード情
報を規定する複数の異なる速度のテープ送り速度のいず
れとも異なる速度でテープ媒体を走行させ、前記トラッ
キング制御手段の動作を中断することを特徴とする磁気
記録再生装置。 - 【請求項2】 テープ媒体に対して、回転シリンダ上に
取付けられたヘッドを斜め回転走査することにより斜め
トラックに信号を記録再生し、前記トラックにはテープ
走行速度によって規定される記録モード情報が多重記録
されており、また、前記トラック1本とびおきに周波数
が異なる2種類のトラッキング用のパイロット信号が交
互に情報信号に重畳して記録される磁気記録再生装置で
あって、 再生時に前記記録モード情報を検出する記録モード検出
手段と、 前記記録モード検出手段の出力に基づいて、前記テープ
媒体上に信号が記録されていない無記録部の検出を行う
無記録部検出手段と、 再生時に前記ヘッドが前記パイロット信号が無記録のト
ラックを走査する際に、両側隣接トラックからの前記パ
イロット信号の2種類のクロストーク成分を検出し、前
記2種類のクロストーク成分の差分からトラッキング誤
差信号を算出し、前記トラッキング誤差信号に基づいて
テープ送りを制御することによりトラッキング制御を行
うトラッキング制御手段とを具備し、 前記記録モード情報は、複数の異なる速度のテープ送り
速度により規定され、 再生時に無記録部が検出された時に、無記録部検出前に
前記記録モード検出手段で検出された前記記録モードに
対応するテープ送り速度のa倍(aは0より大きい実
数)の速度でテープ媒体を走行させ、前記トラッキング
制御手段の動作を中断し、 前記a倍の速度は、前記記録モード情報を規定する複数
の異なる速度のテープ送り速度のいずれとも異なるよう
に前記aを選定することを特徴とする磁気記録再生装
置。 - 【請求項3】 テープ送り速度を示す記録モード情報
は、標準送りモードと、前記標準送りモードの2/3、
1/2、および1/3の速度で走行する3種の低速送り
モードの計4種の記録モードを持ち、無記録部では前記
標準送りモードに対応するテープ送り速度の2倍で走行
することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装
置。 - 【請求項4】 テープ送り速度を示す記録モード情報
は、標準送りモードと、前記標準送りモードの2/3の
速度で走行する低速送りモードの2種のモードを持ち、
無記録部では、a=2となることを特徴とする請求項2
記載の磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03161797A JP3391207B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03161797A JP3391207B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10228694A JPH10228694A (ja) | 1998-08-25 |
JP3391207B2 true JP3391207B2 (ja) | 2003-03-31 |
Family
ID=12336182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03161797A Expired - Fee Related JP3391207B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3391207B2 (ja) |
-
1997
- 1997-02-17 JP JP03161797A patent/JP3391207B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10228694A (ja) | 1998-08-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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