JP3390893B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

Info

Publication number
JP3390893B2
JP3390893B2 JP3641495A JP3641495A JP3390893B2 JP 3390893 B2 JP3390893 B2 JP 3390893B2 JP 3641495 A JP3641495 A JP 3641495A JP 3641495 A JP3641495 A JP 3641495A JP 3390893 B2 JP3390893 B2 JP 3390893B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
type
region
semiconductor laser
clad layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3641495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08236862A (ja
Inventor
晋一 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP3641495A priority Critical patent/JP3390893B2/ja
Publication of JPH08236862A publication Critical patent/JPH08236862A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3390893B2 publication Critical patent/JP3390893B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/1228Tapered waveguides, e.g. integrated spot-size transformers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体レーザ装置に関
し、特に、レーザ光の出射角を小さくして光ファイバと
の光学的結合を容易にした光通信システムに用いる半導
体レーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信技術の高度化に伴って、半
導体レーザと他の光半導体装置とを集積化する研究が盛
んに行われており、例えば、DFB(分布帰還)型半導
体レーザと光変調器を集積化したもの或いは半導体レー
ザとビームサイズ変換器とを集積化したもの等の研究が
なされている。
【0003】この内、後者のビームサイズ変換器は、半
導体レーザと光ファイバとをモジュール化する際に、出
射角が30°〜40°と大きい半導体レーザからの出力
ビームを狭めて両者の光学的結合を容易にするために設
けるものであり、ファブリ・ペロー共振器やDBR(分
布ブラッグ反射器)型共振器等の各種の共振器と共に用
いられている。
【0004】この様なビームサイズ変換器を一体化した
BH(埋め込みヘテロ接合)構造の半導体レーザ装置
(特開昭63−233584号公報)を図5を参照して
説明する。
【0005】図5参照 この半導体レーザ装置は、n型InP基板41上にIn
GaAsP光ガイド層42、異なった混晶比のInGa
AsPの多層構造からなる歪量子井戸層43からなる活
性層、及び、InGaAsP光ガイド層44の一方の出
射側において層厚方向にテーパを形成すると共に、メサ
ストライプを形成し、次いで、このメサストライプをp
型InP埋込層45、n型InP埋込層46、及び、再
びp型InP埋込層45で埋め込んで電流狭窄構造を設
け、さらに、メサストライプに対応するストライプ状の
開口を設けたSiO2 等の絶縁膜48を介してp型In
GaAsPコンタクト層47に対してp型電極49(基
板側にはn型電極50)を形成したものである。
【0006】このような半導体レーザ装置においては、
活性層と横方向のモード変換器が同一光軸上に配置され
た構成になっているので、レーザ光はレーザ領域52の
劈開面と横方向モード変換器領域、即ち、ビームサイズ
変換器領域51の端面の劈開面との間で共振することに
なる。
【0007】この場合、ビームサイズ変換器領域51に
おいては、レーザ領域52に比べて光閉じ込めが弱いた
め先端部での近視野像は拡がり、結果として近視野像の
回折パターンである遠視野像は狭くなり、したがって、
ビーム出射角は小さくなるので、光ファイバとの光学的
結合が容易になる。
【0008】また、このような構造以外に、共振器の光
軸方向に沿って活性層自体の厚さ方向と直交する方向の
幅をテーパ状に細くすることによって出射角を小さくし
たテーパ導波路集積化レーザ(1994年電子情報通信
学会春季大会予稿集C243)も報告されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来提案され
ているビームサイズ変換器付き半導体レーザ装置におい
ては、再結合発光の起こる活性層自体をエッチングして
所定の形状に加工するものであるので、製造工程が複雑
化するため製造歩留りが低下すると共に、活性層に加工
損傷が生じやすいので、リーク電流が増加し、しきい値
電流密度が増加する等の基本的なレーザ特性も低下する
問題があった。
【0010】したがって、本発明は、簡単な製造工程に
よってレーザの基本的特性を劣化させることなく、光フ
ァイバとの光学的結合を容易にするビームサイズ変換器
を一体化した半導体レーザを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成を説明するためのビームサイズ変換器付き半導体レー
ザ装置の斜視図であり、この図1を参照して本発明にお
ける課題を解決するための手段を説明する。
【0012】図1参照 本発明は、基板1上に一導電型の第1クラッド層2、第
1光導波路層3、一導電型の第2クラッド層4、活性層
を含む第2光導波路層5、及び、光軸方向において一部
が欠落したメサストライプ状のリッジ8を有する反対導
電型のクラッド層6,7とを順次積層させた半導体レー
ザ装置において、リッジ8が一定のメサ幅Wを有する長
さL1 の領域と、メサ幅が光軸方向にテーパ状になった
長さL2の領域とからなり、リッジ部が一定のメサ幅を
有する領域をレーザ領域10とし、リッジの欠落した長
さL3 の領域を方向性結合器領域12としたことを特徴
とする。なお、図1における図番9は電極であり、図番
11はテーパ領域である。
【0013】また、本発明は、反対導電型のクラッド層
が第2光導波路層5と接する平坦な第1クラッド層6と
リッジ8を構成する第2クラッド層7とからなることを
特徴とする。
【0014】また、本発明は、反対導電型の第1クラッ
ド層6と第2クラッド層7との間に、第2クラッド層7
と組成の異なるエッチング停止層を設けたことを特徴と
する。
【0015】
【作用】本発明の半導体レーザ装置においては、メサ幅
がテーパ状になった領域11と方向性結合器領域12と
によってビームサイズ変換器が構成され、活性層を含む
第2光導波路層5及び出力用の第1光導波路層3にはエ
ッチング加工を施さないのでレーザの基本特性が劣化す
ることがなく、また、最上層の反対導電型のクラッド層
6,7の一部にエッチングによりリッジ8を形成するだ
けであるので、製造歩留りも向上する。
【0016】また、反対導電型のクラッド層が第2光導
波路層5と接する平坦な第1クラッド層6とリッジ8を
構成する第2クラッド層7とからなることによって、第
2光導波路層5は平坦な第1クラッド層6により保護さ
れ、さらに、両者の間に第2クラッド層7と組成の異な
るエッチング停止層を設けることにより、リッジ構造を
精度良く且つ再現性良く形成することができる。
【0017】次に、図2を参照して、本発明の動作・作
用を説明する。なお、図2(a)は、図1の光軸方向、
即ち、図1のA−A’方向と直交する方向の断面図を示
すものであり、図2(b)は、図1のA−A’に沿った
断面図を示すものである。但し、リッジ8については、
夫々正面図、側面図を示している。
【0018】図2(a)及び(b)参照 リッジ8のメサ幅が一定のレーザ領域10で発生したレ
ーザ光は、レーザ領域10においては第2光導波路層5
と第1光導波路層3との結合係数が小さいため第1光導
波路層3に移行せず、図2(b)において略円形の破線
で示すように通常の比較的狭い近視野像を持つ垂直横モ
ードで発振するが、テーパ領域11に入ると水平横モー
ドの近視野像が拡がり、テーパ領域11が終わって方向
性結合領域12になるとリッジ8がなくなって第1光導
波路層3と第2光導波路層5との結合係数が大きくなる
ため方向性結合領域12の影響が強くなり、垂直方向の
近視野像の下半分は一導電型の第2クラッド層4及び第
1クラッド層2からなる下部クラッド層に拡がる。
【0019】その結果、垂直横モードの中心は、図2
(b)において略楕円形の破線で示すように第1光導波
路層3に移行し、レーザ光は拡がった近視野像として方
向性結合領域12の出射端面から出射されるので、近視
野像の回折パターンである遠視野像は狭くなり、出射角
は小さくなる。
【0020】
【実施例】図3を参照して本発明の第1の実施例である
InGaP系半導体レーザ装置を説明する。なお、本発
明の第1の実施例の半導体レーザ装置の基本的構造は図
1に示す構造と同様であり、図3(a)は図1のA−
A’に沿った断面に相当する断面図を示し、また、図3
(b)は図3(a)の積層方向に沿った禁制帯幅の相対
的大きさを示すものである。
【0021】図3(a)参照 まず、厚さ100μmのn型GaAs基板13上に3μ
mのn型InGaP第1クラッド層14、0.2μmの
n型GaAs光導波路層15、3μmのn型InGaP
第2クラッド層16、禁制帯幅Eg が1.61eVで光
ガイド層となる50nm(0.05μm)のInGaA
sP層17、バリア層となる10nmのGaAs層1
8、10nmのIn0.2 Ga0.8 As歪量子井戸層1
9、バリア層となる10nmのGaAs層20、Eg
1.61eVで光ガイド層となる50nmのInGaA
sP層21、0.2μmのp型InGaP第1クラッド
層22、10nmのp型GaAsエッチング停止層2
3、2μmのp型InGaP第2クラッド層24、及
び、0.5μmのp型GaAsコンタクト層25を順次
エピタキシャル成長させる。なお、この場合の各クラッ
ド層14、16、22、及び、24を構成するInGa
Pの組成は、GaAsと格子整合するIn0.49Ga0.51
Pである。
【0022】図3(b)参照 この場合、各層の禁制帯幅分布から判るように、GaA
s層18、In0.2 Ga0.8 As歪量子井戸層19、及
び、GaAs層20によって単一量子井戸型活性層を構
成し、且つ、InGaAsP層17乃至InGaAsP
層21によって、活性層及び光ガイド層からなるSCH
(separate−confinement het
erostructure)型光導波路を構成してい
る。
【0023】また、n型InGaP第1クラッド層1
4、n型GaAs光導波路層15、及び、n型InGa
P第2クラッド層16によって、出力用の光導波路を構
成している。
【0024】次いで、p型GaAsコンタクト層25を
エッチングすることによって、幅が2μmで一定の部分
と、幅が光軸方向にテーパ状となっている部分とからな
るメサストライプを形成したのち、p型InGaP第2
クラッド層24を同じパターンにエッチングしてリッジ
26を形成する。
【0025】この場合、p型InGaP第2クラッド層
24とp型InGaP第1クラッド層22との間にp型
GaAsエッチング停止層23を設けているので、精度
良くリッジを形成することができるが、必ずしも必要と
するものではない。
【0026】次いで、n型GaAs基板13裏面及びp
型GaAsコンタクト層25表面に電極(図示せず)を
形成したのち劈開することによって、図1に示す構造と
同様な、リッジ幅が一定で長さが600μmのレーザ領
域、長さ200μmのテーパ領域、及び、リッジの存在
しない長さ100μmの方向性結合器領域とからなる全
体の長さが900μmの共振器長を有する半導体レーザ
装置が完成する。この様な構成にすることによって、レ
ーザ光の出射角を10%以下にすることができる。
【0027】なお、各層の厚さも実施例に示した数値に
限られるものではなく、n型InGaP第1クラッド層
14、n型GaAs光導波路層15、n型InGaP第
2クラッド層16、InGaAsP層17、GaAs層
18、In0.2 Ga0.8 As歪量子井戸層19、GaA
s層20、InGaAsP層21、p型InGaP第1
クラッド層22、p型GaAsエッチング停止層23、
p型InGaP第2クラッド層24、及び、p型GaA
sコンタクト層25の厚さは、夫々2.5〜3.0μ
m、0.1〜0.2μm、2.5〜3.0μm、30〜
70nm、0〜10nm、5〜10nm、0〜10n
m、30〜70nm、0.1〜0.3μm、3〜10n
m、1.5〜2.0μm、及び、0.3〜0.5μmで
あれば良いが、この数値は好適な数値範囲を示すもの
で、これらの数値と異なっても多少特性は劣るものの充
分機能するものである。
【0028】また、p型GaAs層18及び20はその
数値範囲が0〜10nmのように、必ずしも設ける必要
のないものであり、その場合にはInGaAsP層17
及び21がバリア層として作用する。また、p型GaA
sエッチング停止層23の厚さは薄いので、電気的にも
光学的にもレーザの特性に悪影響を与えるものではな
い。
【0029】次に、第4図を参照して本発明の第2の実
施例であるAlGaAs系半導体レーザ装置を説明す
る。なお、本発明の第2の実施例の半導体レーザ装置の
基本的構造も図1に示す構造と同様であり、図4(a)
は図1のA−A’に沿った断面に相当する断面図を示
し、また、図4(b)は図4(a)の積層方向に沿った
禁制帯幅の相対的大きさを示すものである。
【0030】図4(a)参照 まず、厚さ100μmのn型GaAs基板27上に3μ
mのn型AlGaAs第1クラッド層28、0.2μm
のn型GaAs光導波路層29、3μmのn型AlGa
As第2クラッド層30、光ガイド層となる50nmの
Al0.2 Ga0. 8 As層31、バリア層となる5nmの
GaAs層32、7nmのIn0.2 Ga 0.8 As歪量子
井戸層33、バリア層となる5nmのGaAs層34、
7nmのIn0.2 Ga0.8 As歪量子井戸層35、バリ
ア層となる5nmのGaAs層36、光ガイド層となる
50nmのAl0.2 Ga0.8 As層37、2μmのp型
AlGaAsクラッド層38、及び、0.5μmのp型
GaAsコンタクト層39を順次エピタキシャル成長さ
せる。なお、この場合のクラッド層28、30、及び、
38となるAlGaAs層は、Al比が0.4のAl
0.4 Ga0.6 Asである。
【0031】図4(b)参照 この場合も、各層の禁制帯幅分布から判るように、Ga
As層32、In0.2Ga0.8 As歪量子井戸層33、
GaAs層34、In0.2 Ga0.8 As歪量子井戸層3
5、及び、GaAs層36によって多重量子井戸型活性
層を構成し、且つ、Al0.2 Ga0.8 As層31乃至A
0.2 Ga0.8 As層37によって、活性層及び光ガイ
ド層からなるSCH型光導波路を構成している。
【0032】また、n型AlGaAs第1クラッド層2
8、n型GaAs光導波路層29、及び、n型AlGa
As第2クラッド層30によって、出力用の光導波路を
構成している。
【0033】次いで、p型GaAsコンタクト層39を
エッチングすることによって、幅が2μmで一定の部分
と、幅が光軸方向にテーパ状となっている部分とからな
るメサストライプを形成したのち、p型AlGaAsク
ラッド層38を同じパターンに所定深さまでエッチング
してリッジ40を形成する。
【0034】この場合は、エッチング停止層を設けてい
ないので、精度の良いエッチング工程を必要とするが、
第1の実施例と同様にAl0.4 Ga0.6 As層とエッチ
ング特性の異なる他の半導体層、例えば、GaAs層を
3〜10nm程度設けても良い。
【0035】次いで、n型GaAs基板27裏面及びp
型GaAsコンタクト層39表面に電極(図示せず)を
形成したのち劈開することによって、第1の実施例と同
様に、リッジ幅が一定で長さが600μmのレーザ領
域、長さ200μmのテーパ領域、及び、リッジの存在
しない長さ100μmの方向性結合器領域とからなる全
体の長さが900μmの共振器長を有する半導体レーザ
装置が完成する。この場合にも、レーザ光の出射角を1
0%以下にすることができる。
【0036】なお、この第2の実施例においても各層の
厚さは実施例に示した数値に限られるものではなく、n
型AlGaAs第1クラッド層28、n型GaAs光導
波路層29、n型AlGaAs第2クラッド層30、A
0.2 Ga0.8 As層31、GaAs層32、In0.2
Ga0.8 As歪量子井戸層33、GaAs層34、In
0.2 Ga0.8 As歪量子井戸層35、GaAs層36、
Al0.2 Ga0.8 As層37、p型AlGaAsクラッ
ド層38、及び、p型GaAsコンタクト層39の厚さ
は、夫々2.5〜3.0μm、0.1〜0.2μm、
2.5〜3.0μm、30〜70nm、4〜6nm、6
〜8nm、4〜6nm、6〜8nm、4〜6nm、30
〜70nm、1.5〜2.0μm、及び、0.3〜0.
5μmであれば良いが、この数値も好適な数値範囲を示
すもので、これらの数値と異なっても多少特性は劣るも
のの充分機能するものである。
【0037】また、p型GaAs層32、34、及び、
36は、Al比xが0.2以下のAlx Ga1-x As層
であっても良く、x=0.2の場合は、光ガイド層とな
るAl0.2 Ga0.8 As層31及び37と同一になるの
で省略することが可能であり、更に、AlGaAsはG
aAsと格子定数が略等しいので、クラッド層及び光導
波路層の組成比は実施例の数値に限られるものではな
く、適宜変更可能なものである。
【0038】また、第1の実施例及び第2の実施例にお
ける他の数値も一つの例示であってその数値に限られる
ものではなく、例えば、リッジの幅(図1のWに相当)
は、2〜3μmであれば良く、また、レーザ領域の長さ
(図1のL1 に相当)、テーパ領域の長さ(図1のL2
に相当)、及び、方向性結合器領域の長さ(図1のL 3
に相当)は、夫々300〜600μm、200〜400
μm、及び、100〜200μmであれば良いが、これ
らの数値も好適な数値範囲を示すもので、これらの数値
と異なっても機能するものである。
【0039】また、第1及び第2の実施例は、0.98
μm(980nm)帯の半導体レーザ装置を対象として
いるため、再結合発光領域としてIn0.2 Ga0.8 As
歪量子井戸層を用いており、それに伴って、他の層もI
0.2 Ga0.8 As歪量子井戸層と略格子整合する組成
の半導体層を用いてInGaP系半導体レーザ装置及び
AlGaAs系半導体レーザ装置を構成しているが、本
発明の基本的技術思想は、0.98μm帯の半導体レー
ザ装置に限られるものでなく、必要とする波長帯に応じ
て各層の組成を適宜選択すれば良いものである。
【0040】また、第1及び第2の実施例は、n型基板
を用いた半導体レーザ装置であるが、この導電型は反対
でも良く、その場合には、p型基板を用いると共に基板
からより離れた側の上部クラッド層をn型層にすれば良
く、さらに、基板の厚さとして100μmを採用してい
るが、この値に限られるものではなく、これ以上の厚さ
を有する基板を用いても良いものである。
【0041】また、第1及び第2の実施例の場合は、通
常のファブリ・ペロー共振器を用いているが、集積化型
半導体レーザ装置に多用されているDFB(分布帰還)
型共振器を用いても良いものである。
【0042】さらに、第1及び第2の実施例に場合に
は、レーザ発振のしきい値を低くするために、テーパ領
域及び方向性結合器領域を一方の端面側にのみ設けてい
るが、両側、即ち、光軸方向に沿って対称的に設けても
良く、この場合には、ファブリ・ペロー共振器のみでは
しきい値が高くなるので、DFB構造を設けることがよ
り有効になる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、基板からより離れた側
の上部クラッド層の一部にテーパ部を有するリッジを設
けてレーザ領域、テーパ領域、及び、方向性結合器領域
とを一体化したので、簡素化された構造のビームサイズ
変換器を簡単な製造工程によって作製することができ、
したがって、光ファイバ等との光学的結合が良好なビー
ムサイズ変換器付き半導体レーザ装置を、レーザの基本
特性を劣化することなく且つ製造歩留り良く提供するこ
とができ、加入者系光ファイバ通信の発展に寄与すると
ころが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の作用の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図5】従来のビームサイズ変換器を有する半導体レー
ザの説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 一導電型の第1クラッド層 3 第1光導波路層 4 一導電型の第2クラッド層 5 第2光導波路層 6 反対導電型の第1クラッド層 7 反対導電型の第2クラッド層 8 リッジ 9 電極 10 レーザ領域 11 テーパ領域 12 方向性結合器領域 13 n型GaAs基板 14 n型InGaP第1クラッド層 15 n型GaAs光導波路層 16 n型InGaP第2クラッド層 17 InGaAsP層 18 GaAs層 19 In0.2 Ga0.8 As歪量子井戸層 20 GaAs層 21 InGaAsP層 22 p型InGaP第1クラッド層 23 p型GaAsエッチング停止層 24 p型InGaP第2クラッド層 25 p型GaAsコンタクト層 26 リッジ 27 n型GaAs基板 28 n型AlGaAs第1クラッド層 29 n型GaAs光導波路層 30 n型AlGaAs第2クラッド層 31 Al0.2 Ga0.8 As層 32 GaAs層 33 In0.2 Ga0.8 As歪量子井戸層 34 GaAs層 35 In0.2 Ga0.8 As歪量子井戸層 36 GaAs層 37 Al0.2 Ga0.8 As層 38 p型AlGaAsクラッド層 39 p型GaAsコンタクト層 40 リッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−243679(JP,A) 特開 平6−174982(JP,A) 特開 昭62−293204(JP,A) 特開 平7−142814(JP,A) 特開 平7−168146(JP,A) 特開 平6−160658(JP,A) 米国特許5078516(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 G02B 6/12 - 6/14 H01L 33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に一導電型の第1クラッド層、第
    1光導波路層、一導電型の第2クラッド層、活性層を含
    む第2光導波路層、及び、光軸方向において一部が欠落
    したメサストライプ状のリッジ部を有する反対導電型の
    クラッド層とを順次積層した半導体レーザ装置におい
    て、前記リッジ部が一定のメサ幅を有する領域と、前記
    メサ幅が光軸方向にテーパ状になった領域とからなり、
    前記リッジ部が一定のメサ幅を有する領域をレーザ領域
    とし、前記リッジの欠落した領域を方向性結合器領域と
    したことを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 上記反対導電型のクラッド層が、上記第
    2光導波路層と接する平坦な第1のクラッド層と上記リ
    ッジを構成する第2のクラッド層とからなることを特徴
    とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 上記反対導電型の第1クラッド層と第2
    クラッド層との間に、前記第2クラッド層と組成の異な
    るエッチング停止層を設けたことを特徴とする請求項2
    記載の半導体レーザ装置。
JP3641495A 1995-02-24 1995-02-24 半導体レーザ装置 Expired - Fee Related JP3390893B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3641495A JP3390893B2 (ja) 1995-02-24 1995-02-24 半導体レーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3641495A JP3390893B2 (ja) 1995-02-24 1995-02-24 半導体レーザ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08236862A JPH08236862A (ja) 1996-09-13
JP3390893B2 true JP3390893B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=12469179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3641495A Expired - Fee Related JP3390893B2 (ja) 1995-02-24 1995-02-24 半導体レーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3390893B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6381380B1 (en) * 1998-06-24 2002-04-30 The Trustees Of Princeton University Twin waveguide based design for photonic integrated circuits
JP3595167B2 (ja) * 1998-07-29 2004-12-02 日本オプネクスト株式会社 半導体発光素子およびその素子を組み込んだ半導体発光装置ならびにそれらの製造方法
FR2786278B1 (fr) * 1998-11-24 2001-01-26 Cit Alcatel Composant optique a semi-conducteur comportant un adapteur de mode
DE102007058950A1 (de) * 2007-09-28 2009-04-02 Osram Opto Semiconductors Gmbh Kantenemittierender Halbleiterlaser mit einem Wellenleiter
JP6065663B2 (ja) * 2013-03-08 2017-01-25 住友電気工業株式会社 半導体光導波路素子を作製する方法
JP6372112B2 (ja) * 2014-03-14 2018-08-15 住友電気工業株式会社 半導体光導波路素子を作製する方法
WO2016129618A1 (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 古河電気工業株式会社 半導体レーザ素子およびレーザ光照射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08236862A (ja) 1996-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6219366B1 (en) Semiconductor optical device and method of manufacturing the same
JP4387472B2 (ja) 半導体レーザ
EP0617471A2 (en) Optical functional devices, integrated optical devices, and methods for producing such devices
US8273585B2 (en) Optical semiconductor device and method for manufacturing the same
US5517517A (en) Semiconductor laser having integrated waveguiding lens
EP0674368A2 (en) Semiconductor laser devices
JPH05226789A (ja) 歪層量子井戸レーザを含む製品
JP2007311522A (ja) 半導体レーザ
JPH11112081A (ja) 半導体レーザ,及びその製造方法
JP3390893B2 (ja) 半導体レーザ装置
US5345460A (en) Semiconductor laser device with window regions
JPH08340147A (ja) 半導体レーザ装置
JP2882335B2 (ja) 光半導体装置およびその製造方法
US6862311B2 (en) Semiconductor laser device
EP0332723A1 (en) High-power semiconductor diode laser
JP2002111125A (ja) 分布帰還型半導体レーザ
JP3401714B2 (ja) 光半導体装置
JPH0983059A (ja) 半導体レーザ
JP2555954B2 (ja) 半導体レーザ
JPH08236853A (ja) 半導体レーザ
JP2002368335A (ja) 半導体レーザ素子およびその作製方法および半導体レーザアレイおよび光通信システムおよび光インターコネクションシステムおよび光ピックアップシステムおよび電子写真システム
JPH05275800A (ja) 歪量子井戸半導体レーザ
JP2000353859A (ja) 光導波路及び半導体レーザ素子
JP2000101186A (ja) 半導体光素子およびその製造方法
JPH07111363A (ja) 半導体レーザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees