JP3390519B2 - ハーネスプロテクタ及びハーネスプロテクタ配設構造 - Google Patents

ハーネスプロテクタ及びハーネスプロテクタ配設構造

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JP3390519B2
JP3390519B2 JP08185294A JP8185294A JP3390519B2 JP 3390519 B2 JP3390519 B2 JP 3390519B2 JP 08185294 A JP08185294 A JP 08185294A JP 8185294 A JP8185294 A JP 8185294A JP 3390519 B2 JP3390519 B2 JP 3390519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、自動車の電
気配線に用いられるハーネスを収納するハーネスプロテ
クタ及びハーネスプロテクタ配設構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のハーネスプロテクタとし
ては、図12に示す実開昭61−967141号公報に
記載されているようなものが一般的に知られている。こ
の様なものでは、ハーネスとして自動車の車種に拘りな
く必要とされる電源系回路、計器系回路等、必須の電装
回路から構成される共用ハーネス1と、付属的機能毎の
電装回路から構成されるアンチスキッド用ハーネス、パ
ワーシート用ハーネス、エアコン用ハーネス等の専用ハ
ーネス2,3とが存在している。
【0003】そして、その自動車の車種によって各専用
ハーネス2,3等のうち必要とされるものを前記共用ハ
ーネス1に組み合わせて、このハーネスプロテクタ5内
にテープ又はストラップ等で束ねて収納する様にしてい
た。
【0004】また、このように、テーピング等によって
まとめられた共用ハーネス1と各専用ハーネス2,3等
とをダッシュアッパパネルの湾曲している部分に沿って
配設する。
【0005】なお、他の従来のハーネスプロテクタとし
ては、実開平3−30716号公報等に記載されている
ようなものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、一般にどの「専用ハーネ
ス」を共用ハーネス1に組み合わせるかを決定するまで
は、共用ハーネス1と各専用ハーネス2,3等とが、別
々となっているので、移動させる時等、各ハーネス1〜
3が散在して取扱い作業性が良好であるとは言い難かっ
た。
【0007】また、テーピング等によってまとめられた
共用ハーネス1と各専用ハーネス2,3等とをダッシュ
アッパパネルの湾曲している部分に沿って配設している
ので、湾曲の分、ハーネスの長さが長くなると共に、ハ
ーネスプロテクタ5を使用する場合には、この湾曲に沿
って数種類のハーネスプロテクタ5を車種毎に異なる形
状としなければならず、多品種生産を行なうために製造
コストが高くなってしまうといった問題もあった。
【0008】そこで、この発明は、どの「専用ハーネ
ス」を共用ハーネスに組み合わせるかを決定するまでの
間も、共用ハーネスにまとまりを持たせて完結させ、取
扱作業性を向上させると共に、製造コストを低減させる
ことが出来るハーネスプロテクタ及びハーネスプロテク
タ配設構造を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、かかる課題
に着目してなされたもので、請求項1に記載されたもの
では、共用ハーネスを収納する共用ハーネス収納部と、
専用ハーネスを収納する専用ハーネス収納部とが並設さ
れ、該各収納部からのハーネスの脱落を防止する係止部
を該各収納部毎に設けているハーネスプロテクタであっ
て、前記共用ハーネス収納部の係止部は、前記共用ハー
ネス収納部の上面部と第1のヒンジを介して自在に接続
される前記専用ハーネス収納部の蓋体の基部に内向きに
突設されて形成され、該共用ハーネス収納部を前記蓋体
の回動に伴って断面ロ字状に閉塞する突設片を有すると
共に、前記専用ハーネス係止部は、前記蓋体の先端部に
第2のヒンジを介して接続される前端蓋を有して構成さ
れているハーネスプロテクタを特徴としている。
【0010】また、請求項2に記載されたものでは、前
記ハーネスプロテクタは、インストルメントパネル内に
配設される基板の車幅方向に沿う部分に配設される請求
項1記載のハーネスプロテクタ配設構造を特徴としてい
る。
【0011】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記ハーネスプロテクタは、車幅方向に配設されるステ
アリングメンバに沿って配設される請求項1記載のハー
ネスプロテクタ配設構造を特徴としている。
【0012】
【作用】前記ハーネスプロテクタの共用ハーネス収納部
共用ハーネスを収納して、該共用ハーネスを係止
である前記突設片によって、前記蓋体を第1のヒンジを
中心に回動させると共に押し込んで係止すれば、移動時
等にも、該共用ハーネスが従来のように散在することな
く、まとまる。この際、前記突設片が治具のように作用
して前記共用ハーネス収納部に共用ハーネスを収納する
ので、従来、テープ又はストラップ等で束ねて収納して
いた作業を簡略化することが出来る。
【0013】そして、どの専用ハーネスを使用するか決
定されてから、前記ハーネスプロテクタの専用ハーネス
収納部に、必要とされる専用ハーネスを前端開口から挿
入、収納して係止部である前記前端蓋を、第2のヒンジ
を中心に回動させれば、蓋体係止部が、各々蓋体被係止
部に係止して専用ハーネス収納部を閉塞する。この際、
該前端蓋が、治具のように作用するので、専用ハーネス
の収納が容易で、従来、テープ又はストラップ等で束ね
て収納していた作業を簡略化することが出来る。このた
め、どの専用ハーネスを共用ハーネスに組み合わせるか
を決定するまでの間も、共用ハーネスにまとまりを持た
せて完結させ、取扱作業性を向上させることが出来る。
【0014】また、請求項2記載のものによれば、ハー
ネスプロテクタが、インストルメントパネル内に配設さ
れる基板に車幅方向に沿って配設されるので、湾曲する
部分を少なくすることが出来る。このため、ハーネスの
全長を短くすることが出来ると共に、ハーネスプロテク
タの種類を少なくしてコストの低減化を図ることが出来
る。
【0015】更に、請求項3記載のものによれば、ハー
ネスプロテクタが、インストルメントパネル内の車幅方
向に配設されるステアリングメンバに沿って配設される
ので、湾曲する部分を少なくすることが出来る。このた
め、ハーネスの全長を短くすることが出来ると共に、ハ
ーネスプロテクタの種類を少なくしてコストの低減化を
図ることが出来る。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0017】図1乃至図5は、この発明の第1実施例を
示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部
分については、同一符号を付して説明する。
【0018】図1及び図3中符号1は、この発明の第1
実施例の自動車の車種に拘りなく必要とされる電源系回
路、計器系回路等、必須の電装回路から構成される共用
ハーネスであり、この共用ハーネス1には、メータシス
テム、エアコンシステム、エンジンシステム、ハザード
システム等に関係するハーネスがある。また、付属的機
能毎の電装回路から構成される専用ハーネスとしては、
符号2は、AT(オートマチック・トランスミッション
システム)に関係するハーネスを、符号3は、ASCD
(オート・スピード・コントロール・デバイス)に関係
するハーネスを各々示している。なお、専用ハーネスと
しては、この他に、ABS(アンチスキッド・ブレーキ
・システム)に関するハーネス等が知られている。
【0019】これらの各ハーネス1〜3は、図5に示す
ような合成樹脂製のハーネスプロテクタ12内に収納さ
れて配設されている。このハーネスプロテクタ12は、
車両のインストルメントパネル10内に配設される基板
としてのコアインスト11のスリット11aに裏面側に
形成される係止部13を挿入係止することによって車幅
方向に沿って配設されている。
【0020】このハーネスプロテクタ12は、主にコア
インスト11の段差11bを有する形状に沿い、図2に
示す様に段上部12a及び段下部12bと、これらの段
上部12a及び段下部12bを連結する連結部12cと
から構成されている。この段上部12a及び段下部12
bは、略同一形状を呈しているので、ここでは、段上部
12aを用いて構成を説明する。
【0021】このハーネスプロテクタ12には、図1に
示すように前記共用ハーネス1を収納する共用ハーネス
収納部14と、専用ハーネス2,3を収納する専用ハー
ネス収納部15とが並設されている。
【0022】このハーネスプロテクタ12には、これら
各収納部14,15からの各ハーネス1及び2〜3の脱
落を防止する係止部としての共用ハーネス係止部16及
び専用ハーネス係止部17が各々設けられている。
【0023】この共用ハーネス係止部16は、このハー
ネスプロテクタ12上面部12aと第1のヒンジ18を
介して開閉自在に接続される蓋体19の基部19aに内
向きに突設されて形成され、前記共用ハーネス収納部1
4を蓋体19の回動に伴って断面ロ字状に閉塞する突設
片20によって主に構成されている。
【0024】また、前記専用ハーネス係止部17は、前
記蓋体19と、この蓋体19の先端部19bに第2のヒ
ンジ21を介して接続される前端蓋22とから主に構成
されている。
【0025】この前端蓋22に形成される蓋体係止部2
3…は、このハーネスプロテクタ12の下面側の蓋体被
係止部24に係止されて、前記専用ハーネス収納部15
を断面ロ字状に閉塞する様にしている。
【0026】又、前記共用ハーネス1、及び、専用ハー
ネス2,3には、その各配線一端部に接続される接続コ
ネクタ7,5,6が取り付けられている。
【0027】更に、共用ハーネス1と、専用ハーネス
2,3とを導通させるための連絡コネクタ50…が各共
用ハーネス1、及び、専用ハーネス2,3の各他端部に
設けられている。
【0028】前記接続コネクタ5〜7は、図4に示すよ
うな形状を呈して分割コネクタを構成しており、これに
ついては、特開平4−33274号公報、特開平3−2
26978号公報等に記載されているため、ここでは説
明を省略するが、ガイド溝120および山形係止爪12
1が「被係止部」に相当し、突条122および係止部1
23が「係止部」に相当する。即ち、接続コネクタ5,
6の突条122を接続コネクタ7のガイド溝120に挿
入し、山形係止爪121に係止部123を係止させて、
接続コネクタ5〜7を接合する。この接合により、図4
に示すように雄コネクタ4a,4bを構成するようにし
ている
【0029】そして、このうち接続コネクタ7には、ね
じ孔18が形成されて、ネジ9を螺合する事により、車
体側コネクタである雌コネクタ8,8と各々ねじ止めが
行なわれるようにしている。
【0030】このねじ孔18を共用ハーネス1の接続コ
ネクタ7に設けたのは、共用ハーネス1がハーネス仕様
に拘らず必ず用いられ、その接続コネクタ7にねじ孔1
8を設ければ、他の接続コネクタ5,6に設ける必要が
ないからである。
【0031】この雌コネクタである一方の車体側コネク
タ8は、特開平3−226978号公報等に記載されて
いるものと、略同様な構成を呈し、図5に示すように、
エンジンルームハーネス8aの一端に設けられ、このエ
ンジンルームハーネス8aの他端は、図示省略のヘッド
ランプやバッテリ等と接続し、他方の車体側コネクタ8
は、ボディハーネス8bの一端に設けられ、このボディ
ハーネス8bの他端は、図示省略のテールランプやリヤ
パーセル内の電子部品等と接続している。
【0032】従って、これらの雄コネクタ4a,4bを
車体側コネクタ8,8に接続することによって、共用ハ
ーネス1及び専用ハーネス2,3が、前記エンジンルー
ムハーネス8aやボディハーネス8bに連結するもので
ある。
【0033】この車体側コネクタ8,8は、図5に示す
ように、ダッシュサイドパネル8cに図示省略の取付ブ
ラケットを用いて配設されている。この配設位置は、ダ
ッシュサイドパネル8cの下部に位置させてあるので、
コアインスト11配設時にも前記雄コネクタ4a,4b
との接続作業性が良好になる。
【0034】一方、前記連絡コネクタ50…は、共用ハ
ーネス1とAT用、又は、ASCD用専用ハーネス2,
3等の所望の回路を互いに引き込むためのコネクタであ
り、これらの接続により、例えば、共用ハーネス1の電
源回路がAT用専用ハーネス2に導通されるようになっ
ている。
【0035】なお、図3において、符号51は、メータ
やエアバック等の各種の電子部品と接続するコネクタを
示す。
【0036】次に、この第1実施例の作用について説明
する。この第1実施例記載のものによれば、図1に示す
様にハーネスプロテクタ12の共用ハーネス収納部14
に共用ハーネス1を収納して、この共用ハーネス1を係
止部である突設片20によって、蓋体19を第1のヒン
ジ18を中心に回動させると共に押し込んで係止すれ
ば、移動時等にも、共用ハーネス1が従来のように散在
することなく、まとまる。この際、この突設片20が治
具のように作用して共用ハーネス収納部14に共用ハー
ネス1を収納するので、従来、テープ又はストラップ等
で束ねて収納していた作業を簡略化することが出来る。
【0037】そして、どの専用ハーネス2,3を使用す
るか決定されてから、ハーネスプロテクタ12の専用ハ
ーネス収納部15に、必要とされる専用ハーネス2,3
を前端開口から挿入、収納して係止部である前端蓋22
を第2のヒンジ21を中心に回動させれば、蓋体係止部
23…が、各々蓋体被係止部24に係止して専用ハーネ
ス収納部15を閉塞する。この際、この前端蓋22が、
治具のように作用するので、専用ハーネス2,3の収納
が容易で、従来、テープ又はストラップ等で束ねて収納
していた作業を簡略化することが出来る。
【0038】このため、どの専用ハーネス2,3を共用
ハーネス1に組み合わせるかを決定するまでの間も、共
用ハーネス1にまとまりを持たせて完結させ、取扱作業
性を向上させることが出来る。
【0039】また、このハーネスプロテクタ12が、イ
ンストルメントパネル10内の車幅方向に沿って配設さ
れるコアインスト11に配設されるので、湾曲する部分
を少なくすることが出来る。このため、各ハーネス1〜
3の全長を短くすることが出来ると共に、従来のよう
に、車種によって異なる湾曲形状のハーネスプロテクタ
を用意する必要がなくなり、ハーネスプロテクタ12の
種類を少なくして製造コストの低減化を図ることが出来
る。
【0040】更に、この第1実施例では、各ハーネス1
〜3の端部に接続コネクタ5〜7等が配設されているの
で、電気端子の破損が減少する。また、各ハーネス1〜
3単位で作り置きして、ハーネスプロテクタ12に組み
込む際に、接続コネクタ5〜7を接合させて雄コネクタ
4a,4bを構成してから、車体側コネクタ8,8と接
続すればよい。
【0041】このため、この接続コネクタ5〜7の接合
で、各ハーネス1〜3の両端部がまとめられているの
で、この第1実施例では、更にまとまりを良好なものと
するためテーピング等を用いて各ハーネス1〜3毎にま
とめているが、特にテーピング等でまとめる必要が無
い。従って、テーピング及びストラップでまとめる作業
分の労力が軽減され、更に作業性が良好である。しか
も、共用ハーネス1は、自動車の台数分、確実に使用さ
れるので、計画的な生産を行なうことが出来、作り置き
に適している。
【0042】図6は、この発明の第2実施例のハーネス
プロテクタ25を示すものである。前記第1実施例のハ
ーネスプロテクタ12と同一乃至均等な部分については
同一符号を付して説明する。
【0043】この第2実施例のハーネスプロテクタ25
では、前記係止部としての共用ハーネス係止部16の突
設片20先端に、鈎状部26が形成されている。又、ハ
ーネスプロテクタ25底部には、この鈎状部26が係止
する事により、前記突設片20の開放を阻止する阻止鈎
部27が形成されている。
【0044】この様に構成された第2実施例のハーネス
プロテクタ25では、突設片20が、ヒンジ21を介し
て前記蓋体19と共に、図6中矢印の方向に回動する
と、この突設片20が弾性変形して阻止鈎部27を乗り
越えて、この阻止鈎部27に前記鈎状部26が係止す
る。他の構成及び作用については、前記第1実施例と同
一であるので説明を省略する。
【0045】図7乃至図8は、この発明の第3実施例の
ハーネスプロテクタ28を示すものである。前記第1実
施例のハーネスプロテクタ12と同一乃至均等な部分に
ついては同一符号を付して説明する。
【0046】この第3実施例のハーネスプロテクタ28
では、前記係止部としての共用ハーネス係止部16の突
設片20を省略し、代わって複数の弾性係止片29…が
ハーネスプロテクタ28の底部に形成されて、前記共用
ハーネス1を係止するようにしている。
【0047】この様に構成された第3実施例のハーネス
プロテクタ28では、共用ハーネス1を共用ハーネス収
納部14内に挿入すると弾性係止片29…が、図8中二
点鎖線で示すように弾性変形して、乗り越えて、共用ハ
ーネス1を共用ハーネス収納部14内に収納する。共用
ハーネス1が弾性係止片29…を乗り越えると、この弾
性係止片29…は、図8中実線で示す位置まで戻り、共
用ハーネス1の脱落を防止する様に係止する。
【0048】他の構成及び作用については、前記第1実
施例と同一であるので説明を省略する。
【0049】図9は、この発明の第4実施例のハーネス
プロテクタ30を示すものである。前記第1実施例のハ
ーネスプロテクタ12と同一乃至均等な部分については
同一符号を付して説明する。
【0050】この第4実施例のハーネスプロテクタ30
では、このハーネスプロテクタ30の底部に中央壁部3
1を形成して、断面略コ字状に形成される共用ハーネス
収納部32及び専用ハーネス収納部33を隔てる様にし
ている。この中央壁部31には、係止爪31a,31a
及び31b,31bが形成されている。
【0051】また、このハーネスプロテクタ30には、
前記共用ハーネス収納部32を閉塞する係止部としての
共用収納部蓋体34がヒンジ35を介して回動自在に接
続されている。
【0052】この共用収納部蓋体34の先端部34aに
は、前記係止爪31a,31a及び31b,31bを挿
入して係止する係止孔36,36及び37,37が形成
されている。
【0053】また、この先端部34aには、ヒンジ38
を介して、前記専用ハーネス収納部33を閉塞する係止
部としての専用収納部蓋体39が、回動自在に接続され
ている。この専用収納部蓋体39の先端には、蓋体係止
部40,40が形成されている。そして、前記専用ハー
ネス収納部33の外側壁端部には、この蓋体係止部4
0,40と係合する被係合突起41,41が形成されて
いる。
【0054】この様に構成された第4実施例のハーネス
プロテクタ30では、共用ハーネス1を共用ハーネス収
納部32内に収納してヒンジ35を中心として、共用収
納部蓋体34を回動させると、係止爪31a,31a及
び31b,31bが係止孔36,36及び37,37に
挿入されて、この共用収納部蓋体34を係止する。
【0055】次に、前記専用収納部蓋体39をヒンジ3
8を中心として回動させ、前記専用ハーネス収納部33
内にアンチスキッド用ハーネス2等の必要な専用ハーネ
スを収納して、蓋体係止部40,40を被係合突起4
1,41に係合させて、閉塞する。
【0056】他の構成及び作用については、前記第1実
施例と同一であるので説明を省略する。
【0057】図10は、この発明の第5実施例のハーネ
スプロテクタ12を示すものである。この第5実施例の
ハーネスプロテクタ12は、車両車幅方向に配設される
ステアリングメンバ42に沿って配設されている。
【0058】このステアリングメンバ42には、ハーネ
スプロテクタ12の取付用係止部13を取り付ける取付
片43…が複数形成されている。
【0059】この様に構成された第5実施例のハーネス
プロテクタ12では、ハーネスプロテクタ12が、イン
ストルメントパネル10内の車幅方向に配設されるステ
アリングメンバ42に沿って配設されるので、湾曲する
部分を少なくすることが出来る。このため、ハーネス1
等の全長を短くすることが出来ると共に、ハーネスプロ
テクタ12の種類を少なくしてコストの低減化を図るこ
とが出来る。
【0060】他の構成及び作用については、前記第1実
施例と同一であるので説明を省略する。
【0061】図11は、この発明の第6実施例のハーネ
スプロテクタ12を示すものである。この第6実施例の
ハーネスプロテクタ12の裏面側には、前記共用ハーネ
ス1を導出するハーネス孔44が形成されている。この
ハーネスプロテクタ12の裏面側には、このハーネス孔
44から導出される前記共用ハーネス1を係止するA車
用分岐ハーネス固定部45とB車用分岐ハーネス固定部
46とを形成している。
【0062】次に、この第6実施例のハーネスプロテク
タ12の作用について説明する。
【0063】このように構成された第6実施例のハーネ
スプロテクタ12では、A車及びB車で、図11中に示
すように車体側コネクタ8又は47の位置が異なってい
ても、余分な長さのハーネスを固定して位置を規制する
ことが出来る。このため、車種によって様々な車体側コ
ネクタ8又は47の位置を採用しても、同一のハーネス
1等及びハーネスプロテクタ12を使用出来る。
【0064】したがって、車体側コネクタ8又は47の
レイアウトの自由度が向上すると共に、異なる車種でも
同一のハーネス1等及びハーネスプロテクタ12を使用
することにより、製造コストを低減させることが出来
る。
【0065】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限らず、この
発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても
この発明に含まれる。例えば、前記第1実施例では、コ
アインスト11のスリット11aに裏面側に形成される
係止部13が挿入係止されることによりハーネスプロテ
クタ12を配設する様にしているが、特にこれに限ら
ず、例えば、クリップ等によってこのハーネスプロテク
タ12をコアインスト11に配設するようにしてもよ
い。
【0066】また、前記実施例では、接続コネクタ7,
5及び7,6は、突状122,係止部123及びガイド
溝120を介して接合するように構成されているが、接
続コネクタ4〜6は、例えば、実開平5−31821号
公報や実開平3−101879号公報等で開示された互
いに独立したコネクタが集合して一つの最終接続コネク
タに構成することが出来れば、この発明に適用する事が
出来るものである。
【0067】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、ハーネスプロテクタの共用
ハーネス収納部に共用ハーネスを収納して、該共用ハー
ネスを係止部である前記突設片によって、前記蓋体を第
1のヒンジを中心に回動させると共に押し込んで係止す
れば、移動時等にも、共用ハーネスが従来のように散
在することなく、まとまる。この際、前記突設片が治具
のように作用して前記共用ハーネス収納部に共用ハーネ
スを収納するので、従来、テープ又はストラップ等で束
ねて収納していた作業を簡略化することが出来る。
【0068】そして、どの専用ハーネスを使用するか決
定されてから、前記ハーネスプロテクタの専用ハーネス
収納部に、必要とされる専用ハーネスを前端開口から挿
入、収納して係止部である前記前端蓋を、第2のヒンジ
を中心に回動させれば、蓋体係止部が、各々蓋体被係止
部に係止して専用ハーネス収納部を閉塞する。この際、
該前端蓋が、治具のように作用するので、専用ハーネス
の収納が容易で、従来、テープ又はストラップ等で束ね
て収納していた作業を簡略化することが出来る。
【0069】このため、どの専用ハーネスを共用ハーネ
スに組み合わせるかを決定するまでの間も、共用ハーネ
スにまとまりを持たせて完結させ、取扱作業性を向上さ
せることが出来る。また、請求項2記載のものによれ
ば、ハーネスプロテクタが、インストルメントパネル内
に配設される基板に車幅方向に沿って配設されるので、
湾曲する部分を少なくすることが出来る。このため、ハ
ーネスの全長を短くすることが出来ると共に、ハーネス
プロテクタの種類を少なくしてコストの低減化を図るこ
とが出来る。
【0070】更に、請求項3記載のものによれば、ハー
ネスプロテクタが、インストルメントパネル内の車幅方
向に配設されるステアリングメンバに沿って配設される
ので、湾曲する部分を少なくすることが出来る。このた
め、ハーネスの全長を短くすることが出来ると共に、ハ
ーネスプロテクタの種類を少なくしてコストの低減化を
図ることが出来るハーネスプロテクタの配設方法を提供
することが出来る、という実用上有益な効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のハーネスプロテクタを示
し、図2のA−A線に沿った断面図である。
【図2】同一実施例のハーネスプロテクタを示す斜視図
である。
【図3】同一実施例のハーネスプロテクタ内に配設する
ハーネスを示す斜視図である。
【図4】同一実施例のコネクタを示す分解斜視図であ
る。
【図5】同一実施例のハーネスプロテクタを示し、イン
ストルメントパネル内に配設する様子を説明する分解斜
視図である。
【図6】第2実施例のハーネスプロテクタを示し、図2
のA−A線に沿った位置に対応する位置の断面図であ
る。
【図7】第3実施例のハーネスプロテクタを示す斜視図
である。
【図8】第3実施例のハーネスプロテクタを示し、図7
のB−B線に沿う断面図である。
【図9】第4実施例のハーネスプロテクタを示す斜視図
である。
【図10】第5実施例のハーネスプロテクタの配設構造
を示す分解斜視図である。
【図11】第6実施例のハーネスプロテクタを示す後方
から見た斜視図である。
【図12】従来例のハーネスプロテクタを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 共用ハーネス 2 専用ハーネス(AT用) 3 専用ハーネス(ASCD用) 10 インストルメントパネル 11 基板(コアインスト) 12,25,28,30 ハーネスプロテクタ 14,32 共用ハーネス収納部 15,33 専用ハーネス収納部 係止部 16 共用ハーネス係止部 20 突設片 34 共用収納部蓋体 17 専用ハーネス係止部 19 蓋体 22 前端蓋 39 専用収納部蓋体 42 ステアリングメンバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−4858(JP,U) 実開 平2−37515(JP,U) 実開 昭59−114719(JP,U) 実開 昭60−132130(JP,U) 実開 平4−29476(JP,U) 実開 平4−62252(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/04 B60R 16/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共用ハーネスを収納する共用ハーネス収納
    部と、専用ハーネスを収納する専用ハーネス収納部とが
    並設され、該各収納部からのハーネスの脱落を防止する
    係止部を該各収納部毎に設けているハーネスプロテクタ
    であって、 前記共用ハーネス収納部の係止部は、前記共用ハーネス
    収納部の上面部と第1のヒンジを介して自在に接続され
    る前記専用ハーネス収納部の蓋体の基部に内向きに突設
    されて形成され、該共用ハーネス収納部を前記蓋体の回
    動に伴って断面ロ字状に閉塞する突設片を有すると共
    に、前記専用ハーネス係止部は、前記蓋体の先端部に第
    2のヒンジを介して接続される前端蓋を有して構成され
    いることを特徴とするハーネスプロテクタ。
  2. 【請求項2】前記ハーネスプロテクタは、インストルメ
    ントパネル内に配設される基板の車幅方向に沿う部分に
    配設されることを特徴とする請求項1記載のハーネスプ
    ロテクタ配設構造。
  3. 【請求項3】前記ハーネスプロテクタは、車幅方向に配
    設されるステアリングメンバに沿って配設されることを
    特徴とする請求項1記載のハーネスプロテクタ配設構
    造。
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