JP3390386B2 - 合併処理浄化設備および合併処理浄化槽に用いられる汚水処理装置 - Google Patents
合併処理浄化設備および合併処理浄化槽に用いられる汚水処理装置Info
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- JP3390386B2 JP3390386B2 JP32473199A JP32473199A JP3390386B2 JP 3390386 B2 JP3390386 B2 JP 3390386B2 JP 32473199 A JP32473199 A JP 32473199A JP 32473199 A JP32473199 A JP 32473199A JP 3390386 B2 JP3390386 B2 JP 3390386B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生活雑排水および
屎尿を浄化処理するための合併処理浄化設備および合併
処理浄化槽に用いられる汚水処理装置に関する。
屎尿を浄化処理するための合併処理浄化設備および合併
処理浄化槽に用いられる汚水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】汚水放流用の下水道が完備していない地
域における浄化設備として、水洗便所排水を処理する単
独処理浄化槽と、水洗便所排水および生活雑排水の生活
排水を処理する合併処理浄化槽がある。近時、河川や地
下水等の汚染の問題から浄化設備の敷設にあたっては、
生活雑排水を屎尿と併せて処理を行ういわゆる合併浄化
槽の設置が義務づけられる傾向にある。
域における浄化設備として、水洗便所排水を処理する単
独処理浄化槽と、水洗便所排水および生活雑排水の生活
排水を処理する合併処理浄化槽がある。近時、河川や地
下水等の汚染の問題から浄化設備の敷設にあたっては、
生活雑排水を屎尿と併せて処理を行ういわゆる合併浄化
槽の設置が義務づけられる傾向にある。
【0003】合併浄化槽としては、直方体状に形成した
槽の内部を、沈殿分離槽や予備濾過層などの嫌気槽、次
に濾過材が充填され好気性菌の繁殖のための空気を供給
する接触曝気槽、そして消毒槽の順に区画したものが一
般的である。沈殿分離槽では、排水中の固形物について
は沈殿させ貯留させる。予備濾過層は沈殿分離槽からさ
らに固形物が流入する場合を考慮して設けたものであ
る。
槽の内部を、沈殿分離槽や予備濾過層などの嫌気槽、次
に濾過材が充填され好気性菌の繁殖のための空気を供給
する接触曝気槽、そして消毒槽の順に区画したものが一
般的である。沈殿分離槽では、排水中の固形物について
は沈殿させ貯留させる。予備濾過層は沈殿分離槽からさ
らに固形物が流入する場合を考慮して設けたものであ
る。
【0004】嫌気槽によって液化された汚水は接触曝気
槽に送られ、多数充填された濾過材の間を通過させる。
濾過材は表面に好気性菌によって形成された被膜ができ
ていて汚水中の細菌を摂取する。また、好気性菌の活躍
場所であることより、下部から空気(大気)を送り込ん
で通気をはかるようにしている。この接触曝気槽で大体
汚水は浄化されるが、さらに消毒槽を通過させて放流さ
せるようにしている。
槽に送られ、多数充填された濾過材の間を通過させる。
濾過材は表面に好気性菌によって形成された被膜ができ
ていて汚水中の細菌を摂取する。また、好気性菌の活躍
場所であることより、下部から空気(大気)を送り込ん
で通気をはかるようにしている。この接触曝気槽で大体
汚水は浄化されるが、さらに消毒槽を通過させて放流さ
せるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の合併
浄化槽においては、悪臭の発生を阻止することはできな
い。特に、接触曝気槽では、その下部に送り込む空気の
気泡によって水中の臭気が囲まれ、水面上へ排出される
ため、悪臭が発生するという弊害がある。
浄化槽においては、悪臭の発生を阻止することはできな
い。特に、接触曝気槽では、その下部に送り込む空気の
気泡によって水中の臭気が囲まれ、水面上へ排出される
ため、悪臭が発生するという弊害がある。
【0006】そこで、本発明においては、悪臭の発生を
阻止することができる合併処理浄化設備およびこれに用
いられる汚水処理装置を提供する。
阻止することができる合併処理浄化設備およびこれに用
いられる汚水処理装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の合併処理浄化設
備(以下、「浄化設備」と称す)は、沈殿分離槽と接触
曝気槽と消毒槽とを備えた合併処理浄化槽(以下、「浄
化槽」と称す)に、接触曝気槽の水面上の空間へ酸素を
水に溶解した酸素溶解水(以下、「酸素水」と称す)を
噴霧する酸素水噴霧装置を備えたものである。酸素を高
濃度に溶解した酸素水を噴霧することによって、接触曝
気槽の水面より上昇してきた臭気を酸素水に溶解した高
濃度の酸素と接触させて酸化分解させ、臭気を除去する
ことができる。
備(以下、「浄化設備」と称す)は、沈殿分離槽と接触
曝気槽と消毒槽とを備えた合併処理浄化槽(以下、「浄
化槽」と称す)に、接触曝気槽の水面上の空間へ酸素を
水に溶解した酸素溶解水(以下、「酸素水」と称す)を
噴霧する酸素水噴霧装置を備えたものである。酸素を高
濃度に溶解した酸素水を噴霧することによって、接触曝
気槽の水面より上昇してきた臭気を酸素水に溶解した高
濃度の酸素と接触させて酸化分解させ、臭気を除去する
ことができる。
【0008】さらに、接触曝気槽中へ酸素水を吐出する
酸素水吐出装置を備えることによって、接触曝気槽の水
中に含まれる臭気を酸素水に溶解した高濃度の酸素と接
触させ、さらに酸化分解作用を向上させることができ
る。ここで、酸素水は酸素を水に溶解したものであるた
め、接触曝気槽中へ吐出しても気泡を発生せず、臭気を
浮上させずに水中で酸化分解する。また、酸素水噴霧装
置からの酸素水の噴霧によって、臭気が接触曝気槽の水
面へ叩き付けられて水中へ戻されている。そして、この
水中へ戻された臭気と酸素水吐出装置によって吐出した
酸素水に含まれる高濃度の酸素とを接触させることによ
って、さらに酸化分解を促進させることができる。ま
た、このように酸素を予め水に溶解した酸素水を吐出す
ることによって、大気や酸素を直接接触曝気槽中へバブ
リングやエアレーションする場合と比較して溶解効率が
非常に高く、エネルギー、設備費やランニングコスト等
を節約することができる。
酸素水吐出装置を備えることによって、接触曝気槽の水
中に含まれる臭気を酸素水に溶解した高濃度の酸素と接
触させ、さらに酸化分解作用を向上させることができ
る。ここで、酸素水は酸素を水に溶解したものであるた
め、接触曝気槽中へ吐出しても気泡を発生せず、臭気を
浮上させずに水中で酸化分解する。また、酸素水噴霧装
置からの酸素水の噴霧によって、臭気が接触曝気槽の水
面へ叩き付けられて水中へ戻されている。そして、この
水中へ戻された臭気と酸素水吐出装置によって吐出した
酸素水に含まれる高濃度の酸素とを接触させることによ
って、さらに酸化分解を促進させることができる。ま
た、このように酸素を予め水に溶解した酸素水を吐出す
ることによって、大気や酸素を直接接触曝気槽中へバブ
リングやエアレーションする場合と比較して溶解効率が
非常に高く、エネルギー、設備費やランニングコスト等
を節約することができる。
【0009】また、本発明の浄化設備の沈殿分離槽の前
段に曝気型スクリーンにより固液分離を行う前処理槽を
備え、曝気型スクリーンの水面上の空間へ酸素水を噴霧
する酸素水噴霧装置を備えたものとすることが望まし
い。曝気型スクリーンにより水中の固形物を予め取り除
くことができ、曝気型スクリーンの曝気により浮上した
臭気を酸素水の噴霧によって、酸化分解させ除去するこ
とができる。
段に曝気型スクリーンにより固液分離を行う前処理槽を
備え、曝気型スクリーンの水面上の空間へ酸素水を噴霧
する酸素水噴霧装置を備えたものとすることが望まし
い。曝気型スクリーンにより水中の固形物を予め取り除
くことができ、曝気型スクリーンの曝気により浮上した
臭気を酸素水の噴霧によって、酸化分解させ除去するこ
とができる。
【0010】さらに、本発明の浄化設備には、消毒槽中
へオゾンを水に溶解したオゾン溶解水(以下、「オゾン
水」と称す)を吐出するオゾン水吐出装置を備えること
が望ましい。このオゾン水の吐出によって消毒槽中の水
を攪拌し、オゾンによる脱臭、脱色および殺菌作用を促
進させることができる。また、予めオゾンを水に溶解し
たオゾン水を消毒槽中へ吐出することによって、オゾン
を直接消毒槽中へ吐出する場合と比較して溶解効率が非
常に高く、エネルギー、設備費やランニングコスト等を
節約することができる。
へオゾンを水に溶解したオゾン溶解水(以下、「オゾン
水」と称す)を吐出するオゾン水吐出装置を備えること
が望ましい。このオゾン水の吐出によって消毒槽中の水
を攪拌し、オゾンによる脱臭、脱色および殺菌作用を促
進させることができる。また、予めオゾンを水に溶解し
たオゾン水を消毒槽中へ吐出することによって、オゾン
を直接消毒槽中へ吐出する場合と比較して溶解効率が非
常に高く、エネルギー、設備費やランニングコスト等を
節約することができる。
【0011】一方、本発明の汚水処理装置は、沈殿分離
槽と接触曝気槽と消毒槽とを備えた浄化槽に用いられる
汚水処理装置であって、酸素を水に溶解して酸素水とす
る酸素溶解装置と、接触曝気槽の水面上の空間へ酸素水
を噴霧する酸素水噴霧装置とを備えたものである。この
酸素水噴霧装置を浄化槽に設置することにより、前述と
同様、酸素を高濃度に溶解した酸素水を接触曝気槽の水
面に向かって噴霧して、上昇してきた臭気を酸素水に溶
解した高濃度の酸素と接触させて酸化分解させ、臭気を
除去することができる。
槽と接触曝気槽と消毒槽とを備えた浄化槽に用いられる
汚水処理装置であって、酸素を水に溶解して酸素水とす
る酸素溶解装置と、接触曝気槽の水面上の空間へ酸素水
を噴霧する酸素水噴霧装置とを備えたものである。この
酸素水噴霧装置を浄化槽に設置することにより、前述と
同様、酸素を高濃度に溶解した酸素水を接触曝気槽の水
面に向かって噴霧して、上昇してきた臭気を酸素水に溶
解した高濃度の酸素と接触させて酸化分解させ、臭気を
除去することができる。
【0012】接触曝気槽中へ酸素溶解水を吐出する酸素
水吐出装置をさらに備えた汚水処理装置とし、浄化槽に
設置することにより、前述と同様、接触曝気槽の水中に
含まれる臭気を酸素水に溶解した高濃度の酸素と接触さ
せ、さらに酸化分解作用を向上させることができる。
水吐出装置をさらに備えた汚水処理装置とし、浄化槽に
設置することにより、前述と同様、接触曝気槽の水中に
含まれる臭気を酸素水に溶解した高濃度の酸素と接触さ
せ、さらに酸化分解作用を向上させることができる。
【0013】さらに、オゾンを水に溶解してオゾン水と
するオゾン溶解装置と、消毒槽中へオゾン水を吐出する
オゾン水吐出装置を備えた汚水処理装置とし、浄化槽に
設置することにより、前述と同様、オゾン水の吐出によ
って消毒槽中の水を攪拌し、オゾンによる脱色および殺
菌作用を促進させることができる。
するオゾン溶解装置と、消毒槽中へオゾン水を吐出する
オゾン水吐出装置を備えた汚水処理装置とし、浄化槽に
設置することにより、前述と同様、オゾン水の吐出によ
って消毒槽中の水を攪拌し、オゾンによる脱色および殺
菌作用を促進させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
る浄化設備を示す概略構成図である。図1に示すよう
に、本発明の実施の形態における浄化設備は、主に、水
洗便所排水および生活雑排水の生活排水を導入し処理す
る浄化槽1と、この浄化槽1へ酸素水およびオゾン水を
供給する汚水処理装置2とによって構成される。
る浄化設備を示す概略構成図である。図1に示すよう
に、本発明の実施の形態における浄化設備は、主に、水
洗便所排水および生活雑排水の生活排水を導入し処理す
る浄化槽1と、この浄化槽1へ酸素水およびオゾン水を
供給する汚水処理装置2とによって構成される。
【0015】浄化槽1は、上流側から順に、後述する曝
気型スクリーン31により固液分離させる前処理槽3、
固形物を沈殿分離させると共に嫌気性消化を行わせる沈
殿分離槽4、曝気によって好気性消化を行わせる接触曝
気槽5、水中のSS(浮遊物質)等を沈殿除去する沈殿
槽6、オゾンにより消毒する消毒槽7および浄化後の水
を排水する排水ポンプ槽8に区分されている。
気型スクリーン31により固液分離させる前処理槽3、
固形物を沈殿分離させると共に嫌気性消化を行わせる沈
殿分離槽4、曝気によって好気性消化を行わせる接触曝
気槽5、水中のSS(浮遊物質)等を沈殿除去する沈殿
槽6、オゾンにより消毒する消毒槽7および浄化後の水
を排水する排水ポンプ槽8に区分されている。
【0016】汚水処理装置2は、酸素およびオゾンを発
生させる酸素・オゾン発生装置21、発生した酸素を水
に溶解して酸素水とする酸素溶解装置22、および発生
したオゾンを水に溶解してオゾン水とするオゾン溶解装
置23からなる気液混合装置20を備える。この気液混
合装置20は、酸素およびオゾンを溶解させるための水
を排水ポンプ槽8(または、接触曝気槽5や沈殿槽6
等)から原水吸込管24によって取り込む。
生させる酸素・オゾン発生装置21、発生した酸素を水
に溶解して酸素水とする酸素溶解装置22、および発生
したオゾンを水に溶解してオゾン水とするオゾン溶解装
置23からなる気液混合装置20を備える。この気液混
合装置20は、酸素およびオゾンを溶解させるための水
を排水ポンプ槽8(または、接触曝気槽5や沈殿槽6
等)から原水吸込管24によって取り込む。
【0017】汚水処理装置2は、さらに、酸素溶解装置
22により得られる酸素水をそれぞれ接触曝気槽5の水
面上へ噴霧する第1の酸素水噴霧装置11および接触曝
気槽5中へ吐出する酸素水吐出装置12と、同じく酸素
溶解装置22により得た酸素水を前処理槽3の曝気型ス
クリーン31の水面上へ噴霧する第2の酸素水噴霧装置
13と、オゾン溶解装置23により得られるオゾン水を
消毒槽7中へ吐出するオゾン水吐出装置14とを備え
る。
22により得られる酸素水をそれぞれ接触曝気槽5の水
面上へ噴霧する第1の酸素水噴霧装置11および接触曝
気槽5中へ吐出する酸素水吐出装置12と、同じく酸素
溶解装置22により得た酸素水を前処理槽3の曝気型ス
クリーン31の水面上へ噴霧する第2の酸素水噴霧装置
13と、オゾン溶解装置23により得られるオゾン水を
消毒槽7中へ吐出するオゾン水吐出装置14とを備え
る。
【0018】次いで、図2から図4を用い、本実施形態
における浄化設備について詳細に説明する。図2は本実
施形態における浄化設備の前段(上流側)部分の構成を
示す一部省略した縦断面図、図3は本実施形態における
浄化設備の後段(下流側)部分の構成を示す一部省略し
た縦断面図、図4は酸素水噴霧装置の噴射部の詳細図で
ある。
における浄化設備について詳細に説明する。図2は本実
施形態における浄化設備の前段(上流側)部分の構成を
示す一部省略した縦断面図、図3は本実施形態における
浄化設備の後段(下流側)部分の構成を示す一部省略し
た縦断面図、図4は酸素水噴霧装置の噴射部の詳細図で
ある。
【0019】図2において、前処理槽3は曝気型スクリ
ーン31を備え、屎尿や生活雑排水等は導入管30より
この曝気型スクリーン31内側へ導入される。曝気型ス
クリーン31は、細目のメッシュによって形成されたス
クリーンであり、この曝気型スクリーン31内側には、
曝気のための散気管32が設けられている。散気管32
からは、大気または汚水処理装置2からの酸素水等が送
り込まれ、曝気型スクリーンを好気状態とする。
ーン31を備え、屎尿や生活雑排水等は導入管30より
この曝気型スクリーン31内側へ導入される。曝気型ス
クリーン31は、細目のメッシュによって形成されたス
クリーンであり、この曝気型スクリーン31内側には、
曝気のための散気管32が設けられている。散気管32
からは、大気または汚水処理装置2からの酸素水等が送
り込まれ、曝気型スクリーンを好気状態とする。
【0020】第2の酸素水噴霧装置13は、この曝気型
スクリーン31の水面全面上へ酸素溶解装置22により
得た酸素水を噴霧するように設けられている。図4に示
すように、酸素水噴霧装置13は、酸素溶解装置22に
接続された連通管13aの先端に拡散板13bを設けた
ものである。連通管13aの途中には、流量調整弁13
cを設けている。連通管13aによって導入された酸素
水はこの拡散板13bによって放射状に拡散され、霧状
となって散布される。なお、拡散板13bとしては、様
々な形状が考えられるが、連通管13aによって導入さ
れた酸素水を拡散させることのできるものであればよ
い。
スクリーン31の水面全面上へ酸素溶解装置22により
得た酸素水を噴霧するように設けられている。図4に示
すように、酸素水噴霧装置13は、酸素溶解装置22に
接続された連通管13aの先端に拡散板13bを設けた
ものである。連通管13aの途中には、流量調整弁13
cを設けている。連通管13aによって導入された酸素
水はこの拡散板13bによって放射状に拡散され、霧状
となって散布される。なお、拡散板13bとしては、様
々な形状が考えられるが、連通管13aによって導入さ
れた酸素水を拡散させることのできるものであればよ
い。
【0021】また、曝気型スクリーン31内側には、粗
目スクリーン33が設けられている。導入管30より導
入される屎尿や生活雑排水等には、トイレで使用される
ちり紙、風呂排水から導かれる髪の毛、洗濯排水から導
かれる糸くずおよび衣服の微細な繊維が含まれており、
これらはまず粗目スクリーン33によって大きなものが
取り除かれ、曝気型スクリーン31によって小さなもの
が取り除かれる。
目スクリーン33が設けられている。導入管30より導
入される屎尿や生活雑排水等には、トイレで使用される
ちり紙、風呂排水から導かれる髪の毛、洗濯排水から導
かれる糸くずおよび衣服の微細な繊維が含まれており、
これらはまず粗目スクリーン33によって大きなものが
取り除かれ、曝気型スクリーン31によって小さなもの
が取り除かれる。
【0022】沈殿分離槽4は第1室4aおよび第2室4
bに区分されており、前処理槽3で固形物が除去された
排水はポンプ装置34によって吸い上げられ、沈殿分離
槽4の第1室4aへ導入される。沈殿分離槽4の第1室
4aおよび第2室4bはいずれも、固液分離を行わせる
と共に嫌気性菌によって沈殿した汚物を液化させること
を主たる目的とした槽である。なお、沈殿分離槽4は、
その全部もしくは一部に濾材を充填して窒素やリンを除
去するための嫌気濾床としてもよい。
bに区分されており、前処理槽3で固形物が除去された
排水はポンプ装置34によって吸い上げられ、沈殿分離
槽4の第1室4aへ導入される。沈殿分離槽4の第1室
4aおよび第2室4bはいずれも、固液分離を行わせる
と共に嫌気性菌によって沈殿した汚物を液化させること
を主たる目的とした槽である。なお、沈殿分離槽4は、
その全部もしくは一部に濾材を充填して窒素やリンを除
去するための嫌気濾床としてもよい。
【0023】接触曝気槽5は、第1室5aおよび第2室
5bに区分されており、いずれも沈殿分離槽4から送ら
れる液化した排水を、好気性菌を表面に繁殖させた多数
の濾過材51の間を通過させるように構成した槽であ
る。第1室5aの上方には、第1室5aの水面上へ酸素
溶解装置22により得た酸素水を噴霧する酸素水噴霧装
置13と同様の酸素水噴霧装置11が設けられている。
さらに、第1室5aの槽の下部からこの酸素水を送り込
んで好気性菌を繁殖させるように酸素水吐出装置12が
設けられている。なお、図示していないが、第2室5b
にも同様の酸素水噴霧装置および酸素水吐出装置が設け
られている。
5bに区分されており、いずれも沈殿分離槽4から送ら
れる液化した排水を、好気性菌を表面に繁殖させた多数
の濾過材51の間を通過させるように構成した槽であ
る。第1室5aの上方には、第1室5aの水面上へ酸素
溶解装置22により得た酸素水を噴霧する酸素水噴霧装
置13と同様の酸素水噴霧装置11が設けられている。
さらに、第1室5aの槽の下部からこの酸素水を送り込
んで好気性菌を繁殖させるように酸素水吐出装置12が
設けられている。なお、図示していないが、第2室5b
にも同様の酸素水噴霧装置および酸素水吐出装置が設け
られている。
【0024】沈殿槽6は、接触曝気槽5の曝気によって
剥がれた生物膜等、接触曝気槽5から導入された水中に
含まれるSSを沈殿除去するものである。このSSを除
去することにより、SS中の生物膜中の微生物が取り込
んだBOD等も除去される。また、沈殿槽6には、エア
リフトポンプ61および汚泥移送管62が設置され、沈
殿した生物膜等を沈殿分離槽4まで移送して、繰り返し
浄化処理を行わせる。
剥がれた生物膜等、接触曝気槽5から導入された水中に
含まれるSSを沈殿除去するものである。このSSを除
去することにより、SS中の生物膜中の微生物が取り込
んだBOD等も除去される。また、沈殿槽6には、エア
リフトポンプ61および汚泥移送管62が設置され、沈
殿した生物膜等を沈殿分離槽4まで移送して、繰り返し
浄化処理を行わせる。
【0025】消毒槽7には、オゾン溶解装置22により
得たオゾン水を槽下部へ吐出するオゾン水吐出装置14
を設け、このオゾン水により消毒槽7中の排水を攪拌す
るように吐出させる。消毒槽7によって脱色および殺菌
された排水は排水ポンプ槽8へ流入し、排水ポンプ槽8
から外部へと放流される。また、排水ポンプ槽8には、
フード弁24aを先端に備えた原水吸込管24を備えて
おり、気液混合装置2によって酸素およびオゾンを溶解
させるための水を排水ポンプ槽8から取り込んでリサイ
クルするようにしている。
得たオゾン水を槽下部へ吐出するオゾン水吐出装置14
を設け、このオゾン水により消毒槽7中の排水を攪拌す
るように吐出させる。消毒槽7によって脱色および殺菌
された排水は排水ポンプ槽8へ流入し、排水ポンプ槽8
から外部へと放流される。また、排水ポンプ槽8には、
フード弁24aを先端に備えた原水吸込管24を備えて
おり、気液混合装置2によって酸素およびオゾンを溶解
させるための水を排水ポンプ槽8から取り込んでリサイ
クルするようにしている。
【0026】上記構成の浄化設備によれば、前処理槽3
および接触曝気槽5において、曝気により水面上へ上昇
してきた臭気に対し、酸素水噴霧装置11,13から酸
素を高濃度に溶解した酸素水を噴霧することによって、
臭気を酸素と接触させて酸化分解させ、臭気を除去する
ことが可能である。
および接触曝気槽5において、曝気により水面上へ上昇
してきた臭気に対し、酸素水噴霧装置11,13から酸
素を高濃度に溶解した酸素水を噴霧することによって、
臭気を酸素と接触させて酸化分解させ、臭気を除去する
ことが可能である。
【0027】また、曝気に対しても酸素を直接送り込ま
ずに酸素を溶解した酸素水を送り込むことによって、曝
気の際に気泡が発生せずに臭気が浮上しにくくなると共
に、水中に含まれる臭気を酸化分解することができる。
さらに、高濃度の酸素を溶解した酸素水を曝気に用いる
ことによって、好気性菌がより活性され、BOD除去効
果を向上させることが可能である。また、このように酸
素を予め水に溶解した酸素水を吐出することによって、
酸素を直接消毒槽中へ吐出する場合と比較して溶解効率
が非常に高く、エネルギー、設備費やランニングコスト
等を節約することができる。エネルギー消費が少なくな
ることにより、騒音も小さくすることができる。
ずに酸素を溶解した酸素水を送り込むことによって、曝
気の際に気泡が発生せずに臭気が浮上しにくくなると共
に、水中に含まれる臭気を酸化分解することができる。
さらに、高濃度の酸素を溶解した酸素水を曝気に用いる
ことによって、好気性菌がより活性され、BOD除去効
果を向上させることが可能である。また、このように酸
素を予め水に溶解した酸素水を吐出することによって、
酸素を直接消毒槽中へ吐出する場合と比較して溶解効率
が非常に高く、エネルギー、設備費やランニングコスト
等を節約することができる。エネルギー消費が少なくな
ることにより、騒音も小さくすることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
ができる。
【0029】(1)接触曝気槽の水面上の空間へ酸素水
を噴霧する酸素水噴霧装置を備えることによって、接触
曝気槽の水面より上昇してきた臭気を酸素水に溶解した
高濃度の酸素と接触させて酸化分解させ、臭気を除去す
ることができる。
を噴霧する酸素水噴霧装置を備えることによって、接触
曝気槽の水面より上昇してきた臭気を酸素水に溶解した
高濃度の酸素と接触させて酸化分解させ、臭気を除去す
ることができる。
【0030】(2)接触曝気槽中へ酸素水を吐出する酸
素水吐出装置を備えることによって、接触曝気槽の水中
に含まれる臭気および酸素水の噴霧によって水中へ戻さ
れた臭気を酸素水に溶解した高濃度の酸素と接触させ、
さらに酸化分解作用を向上させて、臭気を除去すること
ができる。また、このように酸素を予め水に溶解した酸
素水を吐出することによって、大気や酸素を直接接触曝
気槽中へバブリングやエアレーションする場合と比較し
て溶解効率が非常に高く、エネルギー、設備費やランニ
ングコスト等を節約することができる。
素水吐出装置を備えることによって、接触曝気槽の水中
に含まれる臭気および酸素水の噴霧によって水中へ戻さ
れた臭気を酸素水に溶解した高濃度の酸素と接触させ、
さらに酸化分解作用を向上させて、臭気を除去すること
ができる。また、このように酸素を予め水に溶解した酸
素水を吐出することによって、大気や酸素を直接接触曝
気槽中へバブリングやエアレーションする場合と比較し
て溶解効率が非常に高く、エネルギー、設備費やランニ
ングコスト等を節約することができる。
【0031】(3)前処理槽の曝気型スクリーンの水面
上の空間へ酸素水を噴霧する酸素水噴霧装置を備えるこ
とによって、曝気型スクリーンにより水中の固形物を予
め取り除くことができ、曝気型スクリーンの曝気により
浮上した臭気を酸素水の噴霧によって、酸化分解させ臭
気を除去することができる。
上の空間へ酸素水を噴霧する酸素水噴霧装置を備えるこ
とによって、曝気型スクリーンにより水中の固形物を予
め取り除くことができ、曝気型スクリーンの曝気により
浮上した臭気を酸素水の噴霧によって、酸化分解させ臭
気を除去することができる。
【0032】(4)消毒槽中へオゾン水を吐出するオゾ
ン水吐出装置を備えることによって、消毒槽中の水をこ
の吐出するオゾン水によって攪拌し、オゾンによる脱
臭、脱色および殺菌作用を促進させることができる。ま
た、予めオゾンを水に溶解したオゾン水を消毒槽中へ吐
出することによって、オゾンを直接消毒槽中へ吐出する
場合と比較して溶解効率が非常に高く、エネルギー、設
備費やランニングコスト等を節約することができる。
ン水吐出装置を備えることによって、消毒槽中の水をこ
の吐出するオゾン水によって攪拌し、オゾンによる脱
臭、脱色および殺菌作用を促進させることができる。ま
た、予めオゾンを水に溶解したオゾン水を消毒槽中へ吐
出することによって、オゾンを直接消毒槽中へ吐出する
場合と比較して溶解効率が非常に高く、エネルギー、設
備費やランニングコスト等を節約することができる。
【図1】 本発明の実施の形態における浄化設備を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】 本実施形態における浄化設備の前段部分の構
成を示す一部省略した縦断面図である。
成を示す一部省略した縦断面図である。
【図3】 本実施形態における浄化設備の後段部分の構
成を示す一部省略した縦断面図である。
成を示す一部省略した縦断面図である。
【図4】 酸素水噴射装置の噴射部の詳細図である。
1 浄化槽
11,13 酸素水噴霧装置
12 酸素水吐出装置
13a 連通管
13b 拡散板
13c 流量調整弁
14 オゾン水吐出装置
2 汚水処理装置
21 酸素・オゾン発生装置
22 酸素溶解装置
23 オゾン溶解装置
24 原水吸込管
24a フード弁
3 前処理槽
30 導入管
31 曝気型スクリーン
32 散気管
33 粗目スクリーン
4 沈殿分離槽
4a 第1室
4b 第2室
5 接触曝気槽
5a 第1室
5b 第2室
6 沈殿槽
7 消毒槽
8 排水ポンプ槽
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C02F 3/00
C02F 3/12
C02F 3/28 - 3/34
B01D 53/34
A61L 9/00 - 9/14
Claims (7)
- 【請求項1】 沈殿分離槽と接触曝気槽と消毒槽とを備
えた合併処理浄化槽に、前記接触曝気槽の水面上の空間
へ酸素を水に溶解した酸素溶解水を噴霧する酸素水噴霧
装置を備えた合併処理浄化設備。 - 【請求項2】 さらに、前記接触曝気槽中へ前記酸素溶
解水を吐出する酸素水吐出装置を備えた請求項1記載の
合併処理浄化設備。 - 【請求項3】 さらに、前記沈殿分離槽の前段に曝気型
スクリーンにより固液分離を行う前処理槽を備え、前記
曝気型スクリーンの水面上の空間へ前記酸素溶解水を噴
霧する酸素水噴霧装置を備えた請求項1または2記載の
合併処理浄化設備。 - 【請求項4】 さらに、前記消毒槽中へオゾンを水に溶
解したオゾン溶解水を吐出するオゾン水吐出装置を備え
た請求項1から3のいずれかに記載の合併処理浄化設
備。 - 【請求項5】 沈殿分離槽と接触曝気槽と消毒槽とを備
えた合併処理浄化槽に用いられる汚水処理装置であっ
て、酸素を水に溶解して酸素溶解水とする酸素溶解装置
と、前記接触曝気槽の水面上の空間へ前記酸素溶解水を
噴霧する酸素水噴霧装置とを備えたことを特徴とする汚
水処理装置。 - 【請求項6】 さらに、前記接触曝気槽中へ前記酸素溶
解水を吐出する酸素水吐出装置を備えた請求項5記載の
汚水処理装置。 - 【請求項7】 さらに、オゾンを水に溶解してオゾン溶
解水とするオゾン溶解装置と、前記消毒槽中へ前記オゾ
ン溶解水を吐出するオゾン水吐出装置を備えた請求項5
または6記載の汚水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32473199A JP3390386B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 合併処理浄化設備および合併処理浄化槽に用いられる汚水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32473199A JP3390386B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 合併処理浄化設備および合併処理浄化槽に用いられる汚水処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001137875A JP2001137875A (ja) | 2001-05-22 |
JP3390386B2 true JP3390386B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=18169077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32473199A Expired - Fee Related JP3390386B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 合併処理浄化設備および合併処理浄化槽に用いられる汚水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3390386B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN1305787C (zh) * | 2002-09-27 | 2007-03-21 | 上海金迪生物技术工程有限公司 | 一种污水综合处理方法 |
JP2008049261A (ja) * | 2006-08-24 | 2008-03-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 酸素水生成装置 |
JP2009022864A (ja) * | 2007-07-19 | 2009-02-05 | Iib:Kk | 排水処理装置及び排水処理方法 |
KR101583063B1 (ko) * | 2014-05-15 | 2016-01-06 | 박종만 | 기액 혼합기와 이를 이용한 폭기장치 |
-
1999
- 1999-11-15 JP JP32473199A patent/JP3390386B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001137875A (ja) | 2001-05-22 |
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