JP3390302B2 - 防曇剤組成物および農業用フィルム - Google Patents
防曇剤組成物および農業用フィルムInfo
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Description
性が改良された防曇剤組成物およびそれを熱可塑性樹脂
フィルムに塗布、乾燥等により得られる防曇性、耐候
性、保温性等に優れた農業用フィルムに関するものであ
る。
覆する透明性材料として、樹脂材料、ガラス等が用いら
れている。しかしながら、被覆する透明性材料の表面の
温度が、その環境の露点以下となる場合、結露を生じ表
面が曇る現象が起こる。表面が曇ると、材料の透明性が
失われ、太陽光の透過率が低下して作物の生育が遅れる
などの悪影響があるほか、付着した水滴が作物上に落下
して作物の病気が発生するなどの問題があった。また、
ハウス、トンネル内で作業する人に対しても衣服が濡れ
てしまうといった不快感を与えていた。樹脂材料の場
合、表面に防曇性を付与するため、あらかじめ樹脂中に
界面活性剤を添加した組成物からなる被覆用のフィルム
を用い、界面活性剤のフィルム表面へのブリードによっ
て防曇性を発揮させる方法が一般に用いられている。し
かし、この方法では表面へブリードした界面活性剤が雨
等により洗い流されれば、界面活性剤の濃度が減少し、
防曇性の効果が減少するため、2年以上の効果の持続に
は問題がある。そこで特に長期に防曇性の効果を持続す
る目的で、防曇性被膜を被覆用フィルム上にコーティン
グする方法が研究され、種々の試みがなされてきた。例
えば、ヒドロキシエチルメタクリレートの重合体や、ポ
リビニルアルコールを主成分とする防曇性被膜をフィル
ム上に形成させることが知られている。
ている防曇性被膜をフィルムにコーティングした場合、
形成された防曇性被膜は極めて傷がつきやすく耐磨耗性
に乏しく、さらに屋外で使用した場合は耐候性に乏しい
といった欠点があった。また通常、熱可塑性樹脂には、
フィルム加工する時、あるいは加工後のフィルム同士の
摩擦を減少させるために、脂肪酸アミド系や炭化水素
類、エステル類などの滑剤が添加されていることが多
い。添加した滑剤がフィルム表面で結晶化すると、摩擦
を減少させ、加工性を良くすることができるが、反面、
フィルム表面の塗布性が悪くなることが知られている。
表面エネルギーが低く疎水性である熱可塑性樹脂フィル
ムの表面へのコーティング液の塗布性を良くするため
に、いくつかの方法が試みられており、このような方法
として、例えば、コーティング液に界面活性剤を添加し
て、コーティング液の表面張力を下げ、塗布性を改善す
る方法等が挙げられる。しかしこの方法だけでは満足な
塗布性は得られなかった。従って、コーディング液の塗
布性をさらに改善するために、フィルム面を予めコロナ
放電処理しておくなどのフィルムへの前処理が必須であ
った。さらに、最近は農業従事者の高齢化にともない特
に省力目的で、農業用フィルムの多年使用が増えてお
り、農業用フィルムに要求される性能は防曇性持続だけ
でなく、耐候性、防塵性の持続など多岐にわたってい
る。耐候性については太陽光による熱および光劣化に加
えて、農薬の影響も明らかになってきており、従来用い
られてきた光・熱安定剤などの耐候剤の添加だけでは、
樹脂の劣化を抑えられず、使用中に破れてしまうといっ
た問題も生じていた。
うな問題点を解決するために鋭意検討を重ねた結果、塗
布性が改良された防曇組成物を見出し、本発明に至っ
た。すなわち、本発明は、分散媒100重量部に対し、
コロイド状アルミナが0.1〜5重量部、コロイド状シ
リカが0.01〜1重量部、アニオン性界面活性剤0.
001〜0.1重量部、無機層状化合物0.005〜
0.5重量部からなる組成物であって、コロイド状アル
ミナおよびシリカの重量比(コロイド状アルミナ/コロ
イド状シリカ)が、(90/10)〜(60/40)の
範囲であり、かつ、23℃での低剪断速度(1sec -1)
における粘度(A)が、1<A<5(ポイズ)、高剪断
速度(500sec -1)における粘度(B)が、0.01
<B<0.05(ポイズ)、さらに粘度の比(A/B)
が、50〜300の範囲である防曇剤組成物、およびこ
れを熱可塑性樹脂フィルムに塗布、乾燥等することによ
って得られる、防曇性、保温性、耐候性等に優れた農業
用フィルムを提供するものである。
本発明に用いるコロイド状アルミナとは、後述する分散
媒中にアルミナがコロイド状に分散する性質を有するア
ルミナ粒子である。陽性に帯電したアルミナ粒子は分散
媒中の陰イオンにより安定化されることから、通常はC
l- 、NO3 -、CH3 COO- などが添加された分散
溶液として市販されている。また、アルミナ水和物は基
本的に結晶性であるため、アルミナ水和物コロイドは重
合して大きくなることはなく、一般には微小コロイドが
方向性を持ち強く凝集結合する。そのため、みかけの粒
子形状は製造法、製造条件により異なるが繊維状または
羽毛状になることが多く、コロイドの大きさは、通常、
5〜200nmの範囲である。また、高剪断下では粘度
が低く、低剪断下では粘度が高い性質、すなわちチキソ
トロピー性が見られることがある。コロイド状アルミナ
の配合量は、分散媒100重量部に対し、0.1〜5重
量部であり、好ましくは0.5〜4重量部、さらに好ま
しくは0.5〜1.5重量部である。
他、水酸化アルミニウムなどが含まれ、特に限定されな
い。水酸化アルミニウムには結晶構造の違いからギブス
石、バイヤライトと呼ばれるものや、一般式AlO(O
H)で示されるベーム石などがある。また、一般式Al
x (OH)y Cl3x-yで示される塩基性塩化アルミもA
l/Clモル比が大きくなるとコロイドをつくりやすい
性質があり、コロイド状アルミナの原料として一般に用
いられている。
記分散媒中にシリカがコロイド状に分散する性質を有す
るシリカ粒子である。シリカ粒子は一般には陰性に帯電
しているため、適当な対カチオンが安定化に用いられる
ことが多い。通常、コロイド状シリカには対カチオンと
して、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、
1〜4級アンモニウムイオンなどが添加された分散溶液
として市販されている。シリカはネットワークフォーマ
ーであるため、生成したコロイドはアモルファスとなり
球状粒子となる。コロイドの大きさは通常、粒径5〜1
00nmのものが用いられる。コロイド状シリカの配合
量は、分散媒100重量部に対し、0.01〜1重量部
であり、好ましくは0.05〜0.8重量部、さらに好
ましくは0.1〜0.5重量部である。ここでシリカと
は、特に限定されず、一般式SiO2 で示される二酸化
珪素の他、無水ケイ酸、または単にケイ酸などと呼ばれ
るもの全般をさす。
コロイド状に分散させる場合に用いられる分散媒とは、
水の他、メチルアルコール、イソプロピルアルコール、
n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、エチレ
ングリコール、キシレンなど、コロイド化できるもので
あれば特に限定されないが、圃場で使用する農業用フィ
ルムに本発明のコロイド状アルミナ及びシリカを含有す
る防曇剤組成物を適用する場合は、環境の安全性を考慮
して水分散媒がより好ましい。
重量比(コロイド状アルミナ/コロイド状シリカ)は、
(90/10)〜(60/40)の範囲が好ましく、
(85/15)〜(75/25)の範囲が、後述する他
の成分と配合した際の粘度発現性の点から、さらに好ま
しい。コロイド状アルミナがコロイド状シリカに対し
(90/10)より多いと、乾燥後の被膜が均一に形成
されず、防曇効果が低下する。また、コロイド状アルミ
ナがコロイド状シリカに対し(60/40)より少ない
と、分散媒中の電荷バランスが崩れてコロイドとしての
安定性が失われ、ゲル化して沈殿を生じる。
とは、特には限定されないが、例えばカプリル酸ナトリ
ウム、カプリル酸カリウム、デカン酸ナトリウム、カプ
ロン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、オレイン
酸カリウム、ステアリン酸テトラメチルアンモニウム、
ステアリン酸ナトリウム、ベヘン酸カリウムなどの炭素
数6以上24以下のアルキル鎖を有するカルボン酸の金
属塩またはアンモニウム塩、オクチルスルホン酸ナトリ
ウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸
アンモニウムなどの炭素数6以上24以下のアルキル鎖
を有するスルホン酸の金属塩またはアンモニウム塩、炭
素数6以上24以下のアルキル鎖を有するリン酸エステ
ルの金属塩またはアンモニウム塩、炭素数6以上24以
下のアルキル鎖を有するホウ酸エステルの金属塩または
アンモニウム塩、パーフルオロデカン酸ナトリウム、パ
ーフルオロオクチルスルホン酸ナトリウムなどのフッ素
系アニオン性界面活性剤、ポリジメチルシロキサン基と
カルボン酸金属塩などに陰イオン性基を有するシリコン
系アニオン性界面活性剤などがあげられ、特に、炭素数
6以上10以下のアルキル鎖を有するカルボン酸のアル
カリ金属塩が好ましい。アニオン性界面活性剤の配合量
は、防曇剤組成物の塗布性の点から、分散媒100重量
部に対し0.001〜0.1重量部の範囲が好ましく、
0.01〜0.05重量部の範囲がさらに好ましい。
0.001重量部より少ないと充分な界面活性効果が得
られず塗布性は悪化する。また0.1重量部より多いと
塗布時に気泡が発生しやすいという問題がある。
無機層状化合物とは、単位結晶層が互いに積み重なって
層状構造を有している無機化合物であり、粒径が5μm
以下であるものならば特に限定されないが、溶媒に膨潤
・へき開するものが好ましく用いられる。また、粒径が
3μm以下であれば透明性がより良好となり好ましい。
無機層状化合物の具体例としては、グラファイト、リン
酸塩系誘導体型化合物(リン酸ジルコニウム系化合
物)、カルコゲン化物〔 族(Ti,Zr,Hf)、
族(V,Nb,Ta)および 族(Mo,W)のジカル
コゲン化物であり、式MX2 で表わされる。ここで、X
はカルコゲン(S,Se,Te)を示す。〕、粘土系鉱
物などをあげることができる。ここで粘土系鉱物とは、
シリカの四面体層の上部に、アルミニウムやマグネシウ
ム等を中心金属にした8面体層を有する2層構造よりな
るタイプと、シリカの4面体層が、アルミニウムやマグ
ネシウム等を中心金属にした8面体層を両側から挟んだ
3層構造よりなるタイプに分類される。前者としてはカ
オリナイト族、アンチゴライト族等を挙げることがで
き、後者としては層間カチオンの数によってスメクタイ
ト族、バーミキュライト族、マイカ族等を挙げることが
できる。具体的には、カオリナイト、ディッカイト、ナ
クライト、ハロイサイト、アンチゴライト、クリソタイ
ル、パイロフィライト、モンモリロナイト、ヘクトライ
ト、テトラシリリックマイカ、ナトリウムテニオライ
ト、白雲母、マーガライト、タルク、バーミキュライ
ト、金雲母、ザンソフィライト、緑泥石等をあげること
ができるが、特にその水分散液がチキソトロピックな粘
性をもつことを特徴とするスメクタイト族が好ましい。
これら無機層状化合物の配合量は、分散媒100重量部
に対し、0.005〜0.5重量部が好ましく、0.0
1〜0.02重量部がより好ましい。0.005重量部
より少ないと塗布性改良に有効な粘性が得られず、0.
5重量部より多いと防曇剤組成物をフィルムに塗布、乾
燥後得られる塗布膜が白化し、塗布膜を有するフィルム
の透明性が損われるので好ましくない。
3℃条件下でそれぞれ一定の剪断速度を与えた時に発生
する粘度を測定したものであり、低剪断速度(1sec
-1)における粘度(A)と高剪断速度(500sec
-1)における粘度(B)で表わされる。この低剪断速
度における粘度(A)とは、液がフィルムに付着した直
後にどれほどの粘性をもってフィルム上にとどまるかを
示すものであり、大きいほどはじきが少なく、塗りやす
い性質であることを示す。また、高剪断速度における粘
度(B)は、防曇剤組成物の撹拌がし易いという点、動
力噴霧器を用いてノズルから防曇剤組成物を噴射する際
の抵抗が少なくなるという点、また、ロールコーティン
グ法等で防曇剤組成物をコーティングする際に薄膜化さ
せやすいという点から、できるだけ小さいことが望まし
い。したがって、低剪断速度における粘度(A)は、1
<A<5(ポイズ)、高剪断速度における粘度(B)
は、0.01<B<0.05(ポイズ)であることが好
ましい。低剪断速度における粘度(A)が、1ポイズよ
り小さいと、液がフィルム面に付着した時の粘度が低い
ために流れ落ちやすく、塗布ムラになりやすい。また、
高剪断速度における粘度(B)が0.05ポイズより大
きすぎると、撹拌作業に負担がかかり、ホースやノズル
での流動性が悪くなる。また、粘度の比(A/B)は5
0〜300の範囲であることが好ましく、特に100〜
200の範囲がさらに好ましい。
は、お互いに電気的に反対の性質を有していることか
ら、高濃度のコロイド液どうしを混合すると、ゲル化し
て、沈殿を生じ、その後の分散性が著しく悪くなる場合
がある。したがって、本発明における防曇剤組成物を調
製する方法としては、得られる防曇剤組成物の安定性の
点から以下の順序で配合することが好ましい。まず、水
または適当な分散媒を所定量用意し、配合量の多いコロ
イド状アルミナを先に所定量加えて均一に分散させる。
次に、コロイド状アルミナが分散した液へ、コロイド状
シリカ、アニオン性界面活性剤、必要に応じて後述する
有機系電解質を順次分散させながら所定量加える。ま
た、アニオン性界面活性剤と必要に応じて有機電解質を
高濃度に含有する混合溶液へコロイド状シリカを加えた
ものを予め調製しておき、このシリカ含有液を、最終的
にコロイド状シリカの固形分が所定量となるように、コ
ロイド状アルミナが分散した液へ加えてもよい。最後
に、上記方法により得られた液に無機層状化合物を所定
量加えて均一に分散させる。このとき、無機層状化合物
は微紛末のままで加えてもよいし、あらかじめ適当な分
散媒に分散させてから加えてもよい。防曇剤組成物のp
Hは通常、3〜8、好ましくはpH4〜7が粘度特性の
点で好ましい。本発明の防曇剤組成物は後述するように
熱可塑性樹脂フィルムに塗布されることから、該防曇剤
組成物をさらに分散媒で希釈した防曇剤組成物の分散液
(以下、塗布液と称することもある)とすることもでき
る。希釈に用いられる分散媒としては上述したものと同
様のものが例示できる。
物の塗布性がより改良される点から、さらに有機電解質
を配合してもよい。有機系電解質とは、電離性イオン性
基を有する有機化合物であり、例えば、p−トルエンス
ルホン酸ナトリウム、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、
ブチルスルホン酸カリウム、フェニルホスフィン酸ナト
リウム、ジエチルリン酸ナトリウムなどが挙げられ、特
に、ベンゼンスルホン酸誘導体が好ましい。有機系電解
質の配合量は、分散媒100重量部に対し、有機電解質
の効果と電気的バランスの点から、通常、0.0001
〜0.01重量部の範囲であり、0.001〜0.00
5の範囲がより好ましい。
たもの以外に、本発明の目的を損なわない範囲であれ
ば、必要に応じて界面活性剤(炭化水素系、シリコン
系、フッ素系)や樹脂、無機化合物を配合してもよく、
また以下の種々成分を配合してもよい。例えば、紫外
光、可視光の吸収・反射剤や波長変換機能を有する蛍光
染料・顔料等、また、徐放されることによって効果を発
揮する各種薬剤等が挙げられる。
は、農業用フィルムとして用いる熱可塑性樹脂フィルム
の防曇性を必要とする部分に、本発明の防曇剤組成物を
均一に塗布し、乾燥させて熱可塑性樹脂フィルム上に被
膜を形成することをいう。防曇剤組成物を塗布、乾燥し
て形成される層は少なくとも1層あればよく、該層と熱
可塑性樹脂フィルムの間には通常用いられる、アンカー
コート剤等が下塗りまたは積層コートされていてもよ
い。さらに、該層の上には目的に応じて、トップコート
層、例えば多糖類、ポリビニルアルコール等の親水性樹
脂層が設けられていてもよい。また、熱可塑性樹脂フィ
ルムはコロナ処理、フレーム処理、プラズマ処理などが
施されていてもよい。
脂フィルムへの塗布方法としては、防曇剤組成物をフィ
ルムに付着させることができれば、手動の霧吹きや電動
のスプレーやエンジンポンプを用いた動力噴霧機など、
いずれの方法でもよい。また、塗布する時期は農業用ハ
ウスにフィルムを展張する前後いずれでも良い。農業用
ハウスにフィルムを展帳後、該フィルムに塗布する場合
には、吐出量が多く、現場作業に便利な動力噴霧機を用
いた塗布方法が好ましい。動力噴霧機としては、エンジ
ンポンプ、タンク、ホースなどが一式セットとなって作
業用車に乗せて移動する大型なものや、狭い場所の作業
に便利な背負い型のポータブル動力噴霧機があり、通常
農薬散布に用いられているものを、農薬を充分洗浄して
から分散液の塗布用に利用できる。動力噴霧器のホース
の先に取付けるノズルの形状は、特には限定されず、鉄
砲型、散布型などが用いられるが、噴射口が1つで水平
に広がるものが好ましい。ノズルから出す液の形状は、
先端の絞り具合により、ジェット状から霧状まで調節で
きるが、必要最小限の液量で広い面積を処理できるので
霧状で塗布するのが好ましい。塗布する回数は、複数回
繰返し塗布した方が、被膜が厚く、ムラなく仕上るため
できるだけ2回以上塗布することが好ましい。また、展
張する前に塗布しておく場合も動力噴霧機が使用できる
が、通常のコーティング加工に用いられているロール式
コーターやスプレー式コーターも好ましく用いられる
(参考文献;「コーティング方式」原崎勇次著、197
9年、槙書店発行)。さらに、塗布後は風乾または加熱
乾燥してできるだけ速やかに塗布液を乾燥し、防曇剤組
成物から成る被膜の形成を促す方が好ましい。乾燥が充
分でなく、被膜が形成されないうちに水滴が付着してし
まうと、防曇剤組成物が水滴とともに流去してしまうこ
とがある。また、使用開始後、被膜の欠損があった場合
は、その部分に再塗布することで容易に欠損部を修復す
ることができる。
アーチ型あるいは屋根型の天井と、側面およびつま面か
らなる比較的大型のハウスや、天井と側面が一体となっ
たドーム型のトンネルがある。ハウスは1棟ずつ独立し
ている単棟、あるいは複数のハウスの天井が横につなが
っている連棟いずれでもよい。骨材には鉄製パイプや鋼
材、木材などが用いられるが、特に台風の多い地域や風
の強い地域で使用する場合は、ハウスの倒壊を防ぐため
基礎のしっかりしたものが望ましい。
はトンネル等の施設に展張する場合は、フィルムの構成
が単層、または同種多層の場合はフィルムの裏表の区別
はないが、異種多層の場合は予めフィルムの裏と表を決
めておく必要がある。フィルムが異種多層構成の場合の
表と裏の決め方は、例えば、比較的ブロッキングが小さ
い層を表とし、表が施設の外側に向くようにして展張す
る方が、汚れの付着が少なく好ましい。具体例を挙げる
と、例えば、層構成が(エチレン−酢酸ビニル共重合体
層/低密度ポリエチレン層)となっている場合は、比較
的ブロッキングが小さい低密度ポリエチレン層を表とす
る方が好ましい。また、フィルムをパイプなどの骨材に
固定する方法は従来から行なわれている方法でよく、骨
材に付属の溝に沿ってスプリングで押え込んで留める方
法が好ましく用いられる。
用ハウスで一般に用いられている資材のうち、外張りや
内張り(カーテン)、トンネルとして使われ、防曇性、
保温性、防霧性、耐候性、防汚性などが必要とされてい
るものをさす。透明性や汎用性の点から、通常、主に熱
可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂フィルムが用いられ
る。かかる熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹
脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−メチルメタクリレー
ト共重合体、ポリ塩化ビニリデンなどの塩素系樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
などのポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂などが好まし
く用いられる。また、ポリオレフィン系樹脂としては、
エチレンまたは炭素数3〜10のα−オレフィンの単独
重合体、炭素数3〜10のα−オレフィンを主成分とす
る異種単量体との共重合体であり、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−ブテン共重合体、エチ
レン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−
ヘキセン共重合体などのエチレン−α−オレフィン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重
合体、エチレン−酢酸ビニル−メチルメタクリレート共
重合体、アイオノマー樹脂などが挙げられる。これらポ
リオレフィン系樹脂の中では、密度が0.935g/c
m3 以下の低密度ポリエチレンやエチレン−α−オレフ
ィン共重合体、および酢酸ビニル含有量が30重量%以
下のエチレン−酢酸ビニル共重合体が透明性や柔軟性に
優れ、かつ安価なフィルムが得られる点で特に好まし
い。
塑性樹脂フィルムには、複合水酸化物を含有させること
ができる。複合水酸化物としては、例えば、一般式
(1) Li+(Al3+)2(OH)6・(An-)1/n・mH2O (1) (式中、An-は、n価陰イオンを示し、mは、式:0≦
m≦3の条件を満たす。)で示される化合物が例示でき
る。該化合物は、例えば特開平5−179052号公報
に記載の方法で容易に合成できる。上記一般式(1)に
おいて、An-で示されるn価のアニオンとしては特に限
定されないが具体的には、例えば、Cl-、 Br-、I
-、 NO3 -、ClO4 -、SO4 2-、 CO3 2-、 S
iO3 2-、HPO4 2-、 HBO4 4-、PO4 3-、Fe
(CN)6 3-、 Fe(CN)6 4-、 CH3CO
O-、 C6H4(OH)COO-、(COO)2 2-、テレ
フタル酸イオン、p−ヒドロキシ安息香酸イオン、ナフ
タレンスルホン酸イオン等のアニオンが挙げられる。具
体例としては、商品名ミズカラック(水沢化学工業製)
等が挙げられる。
(1)の他に、例えば、ハイドロタルサイト類化合物も
例示することができる。ハイドロタルサイト類とは、下
記一般式(2) M2+ 1-x Alx (OH)2 (An-)x/n ・mH2 O (2) (式中、M2+はマグネシウム、カルシウムおよび亜鉛よ
りなる群から選ばれた2価金属イオンを示し、An-はn
価のアニオンを示し、xおよびmは次の条件、0<x<
0.5、0≦m≦2を満足する。)で示される化合物で
あり、具体的には、天然ハイドロタルサイトMg0.75A
l0. 25(OH)2 CO3 ・4H2 Oや、合成ハイドロタ
ルサイトMg0.69Al0.31(OH)2 CO3 ・3.5 H2
Oなどが挙げられる。その他の複合水酸化物の具体例と
しては、商品名フジレインLS、LMA(富士化学工業
製)等が挙げられる。
耐候性改良効果、透明性やフィルム強度の点で、ポリオ
レフィン系樹脂100重量部に対して通常、0.03〜
25重量部、好ましくは1〜15重量部である。平均粒
子径は通常、5μm以下、好ましくは0.05〜2μm
である。またフィルムに対する分散性を向上させるため
高級脂肪酸、高級脂肪酸のアルカリ金属塩等による表面
処理を施してもよい。
種々の無機化合物を併用することができる。たとえば、
珪酸化合物、アルミノ珪酸化合物、が挙げられる。珪酸
化合物としては、酸化珪素、珪酸マグネシウム、珪酸カ
ルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸チタンなど、アルミ
ノ珪酸化合物としては、アルミノ珪酸ナトリウム、アル
ミノ珪酸カリウム、アルミノ珪酸カルシウムなど、アル
ミン酸化合物としては、アルミナ、アルミン酸ナトリウ
ム、アルミン酸カリウム、アルミン酸カルシウムなどが
挙げられる。
塑性樹脂フィルムには、安定剤としてヒンダードアミン
系化合物を含有させることができる。かかるヒンダード
アミン系化合物とは、分子量が250以上で、4−位に
置換基を有する2,2,6,6−テトラアルキルピペリ
ジン誘導体であり、その4−位の置換基としては、例え
ばカルボン酸残基、アルコキシ基、アルキルアミノ基等
が挙げられる。またN−位にはアルキル基が置換してい
てもよい。これらヒンダードアミン系化合物の配合量は
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、耐候性改
良効果の点から、通常、0.02重量部以上であり、ブ
ルーミング現象の点から5重量部以下、好ましくは0.
1〜2重量部である。またこれらのヒンダードアミン系
化合物は単独で用いてもよいし、2種類以上を併用する
こともできる。
る熱可塑性樹脂フィルムには、紫外線吸収剤を含有させ
ることができる。かかる紫外線吸収剤としては、ベンゾ
フェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、シアノアクリレ
ート系紫外線吸収剤が挙げられる。これらの紫外線吸収
剤の配合量はポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て、耐候性向上の点から、通常、0.01重量部以上で
あり、ブルーミング現象の点から5重量部以下、好まし
くは0.05〜1重量部である。またこれらの紫外線吸
収剤は単独で用いてもよいし、2種類以上を併用するこ
ともできる。
応じて、本発明の目的を損なわない範囲で上記以外の種
々添加剤を配合することができる。かかる添加剤として
は以下のものが例示できる。例えば、農業用フィルムな
どの内面が結露による微小水滴に覆われることによって
透明性が悪化するのを防ぐ目的で添加される流滴剤が挙
げられる。かかる流滴剤には室温で固体状のものと液体
状のものがある。固体状の流滴剤としては非イオン性界
面活性剤、例えば、ソルビタンモノステアレート、ソル
ビタンモノパルミテート、ソルビタンモノベヘネートな
どのソルビタン脂肪酸エステル系界面活性剤、グリセリ
ンモノラウレート、グリセリンモノパルミテート、グリ
セリンモノステアレート、ジグリセリンジステアレー
ト、トリグリセリンモノステアレート等のグリセリン脂
肪酸エステル系界面活性剤、ポリエチレングリコールモ
ノパルミテート、ポリエチレングリコールモノステアレ
ート等のポリエチレングリコール系界面活性剤、アルキ
ルフェノールのアルキレンオキシド付加物、ソルビタン
/グリセリン縮合物と有機酸とのエステル等が挙げられ
る。室温で液体状の流滴剤としては、例えば、グリセリ
ンモノオレエート、ジグリセリンモノオレエート、ジグ
リセリンセスキオレエート、テトラグリセリンモノオレ
エート、ヘキサグリセリンモノオレエート、ヘキサグリ
セリンペンタオレエート、テトラグリセリントリオレエ
ート、テトラグリセリンモノラウレート、ヘキサグリセ
リンモノラウレート等のグリセリン系脂肪酸エステル
が、また、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンジオ
レエート、ソルビタントリオレエート等のソルビタン系
脂肪酸エステルが挙げられる。これら液体状の流滴剤
は、フィルム保管時などに流滴剤がフィルム表面にブリ
ードアウトしてフィルムの製造初期の透明性が損なわれ
るという現象を回避することができる。固体状および液
体状の流滴剤の含有量は、通常、熱可塑性樹脂100重
量部に対して、0.01〜10重量部、好ましくは0.
1〜3重量部である。
配合することができる。かかる防霧剤としては、パーフ
ルオロアルキル基、ω−ヒドロフルオロアルキル基等を
有するフッ素化合物(特にフッ素系界面活性剤)、アル
キルシロキサン基を有するシリコン系化合物(特にシリ
コン系界面活性剤)等が挙げられる。フッ素系界面活性
剤の具体例としてはユニダインDS−403、DS−4
06、DS−401(いずれもダイキン工業製)が挙げ
られる。
かる熱安定剤としては、2,6−ジアルキルフェノール
誘導体や2−アルキルフェノール誘導体等のヒンダード
フェノール系化合物、2価のイオウ原子を含むチオール
結合もしくはチオエーテル結合を有するイオウ系化合物
または、3価のリン原子を含む亜リン酸エステル系化合
物などが挙げられる。
に応じて、上記以外の一般に使用されている各種安定剤
(例えばニッケル化合物等の光安定剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤等)、界面活性剤、帯電防止剤、滑剤、顔
料、難燃剤等の添加剤を添加することができる(「ポリ
マー添加剤の分離・分析技術および別冊」(田中ら、日
本科学情報(株)出版、1987年)、「プラスチック
およびゴム用添加剤実用便覧」(後藤ら、(株)化学工
業出版、1970年)参照)。また、各添加剤は単独で
用いてもよいし、2種類以上を併用することもできる。
成形する方法としては、通常用いられるいずれの成形方
法でもよく、例えば、カレンダー成形、インフレーショ
ン成形、Tダイ成形などが挙げられる。また、熱可塑性
樹脂は1種又は数種の樹脂をブレンドしてもよく、フィ
ルムの構成は単層構成でも多層構成でもよい。多層構成
の場合、各層の樹脂は目的に応じていろいろな組合せと
することができる。
に優れた熱可塑性樹脂フィルムに塗布して防曇性被膜を
形成することによって、長期間使用の農業用フィルムに
必要な機能を充分にそなえた資材を容易に提供すること
ができる。まず、本発明の防曇剤組成物は、塗布液調整
時および塗布液の撹拌作業時等は粘度が低く、塗布後は
急速に粘度が高くなるため、熱可塑性樹脂フィルムへの
塗布性が優れている。例えば、噴霧直後に粘度が高くな
ることによって液だれが少なく、ムダなく効率的に液を
使用できる。またフィルム展張後のハウス内で塗布する
場合は、作業している塗布液が人に降りかかることが少
なくなり、足元がぬかるんでハウス内の耕土を荒す心配
も減る。本発明の方法により熱可塑性樹脂フィルムに防
曇性被膜を形成した農業用フィルムを、例えば、ハウス
の外張りとして用いると、多湿条件下でもフィルム内面
が水滴で曇ったり、水滴がボタ落ちして作物を痛めるこ
とがない。また、流滴が速やかであるためフィルムの乾
燥が速く湿度が低くなり、作物の病気の発生を抑えるこ
とができる。さらに、本発明の防曇剤組成物より成る被
膜は霧の発生を抑えることができる。これにより、ハウ
ス内への太陽光の透過が霧に妨げられることがなく、ま
た、作物への水滴の付着を防ぎ、病気の発生を抑えるこ
とができる。さらには、熱可塑性樹脂に配合された流滴
剤や防霧剤によって防曇性や防霧性を発揮していたフィ
ルムが、高温期を経過したことや、長期間使用されたこ
とにより、流滴剤や防霧剤が消費され、フィルムの防曇
性や防霧性が失われた場合でも、本発明の防曇剤組成物
を塗布、乾燥することで、防曇性や防霧性をフィルムに
再付与することができる。本発明により熱可塑性樹脂フ
ィルムに防曇剤組成物からなる皮膜を形成させ、農業用
ハウスのフィルムを防曇することができる。形成された
防曇性被膜は、アルミナ、シリカを主成分としているた
め、化学的に極めて安定であり、初期からの防曇性が経
時で変化することがない。従って、一度形成された被膜
は物理的に剥離しないかぎり長期に亘って防曇性、防霧
性を発揮し、かつ耐候性にも極めて優れたものである。
本発明の農業用フィルムには、前記化合物(1)やハイ
ドロタルサイト類等の複合水酸化物、さらに、ヒンダー
ドアミン系化合物および紫外線吸収剤等を配合すること
ができ、これらにより耐侯性が著しく向上する。特にブ
ドウ、モモなどの果樹類や、花き類の栽培など、農薬を
多く使用する施設栽培においてフィルムの劣化を抑える
ことができる。さらに、本発明の熱可塑性樹脂フィルム
に複合水酸化物やその他の無機化合物を含有させた場合
は、複合水酸化物やその他の無機化合物がハウス内の熱
を吸収して外へ逃さず、後述する保温性指数が65%以
上、場合によっては75%以上と保温性において優れて
いる。
本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施
例中の試験法は次の通りであり、結果は表1にまとめて
示した。
ドスペクトロメーターRfs II を用いて粘度特性の測
定を実施した。測定条件は、温度23℃、サンプル液量
4cc、治具はカップ型を用いた(カップ直径17m
m、ボブ直径16mm、長さ32mm)。ステッププロ
グラムの設定は、500sec -1で60秒回転、続けて1
sec -1で60秒回転、これを2回繰返す。これにより得
られた粘度のデータについて1sec -1における粘度のピ
ーク値をAとし、500sec -1における粘度のピーク値
をBとして、A/Bの比を求めた。
のフィルムに、手動の霧吹きを用いて正面から塗布液を
吹き付け、フィルムへの液の付着性を観察し、以下の基
準で判定した。 ○:全くはじくことなく液がムラなく塗れる。 △:少しはじくが、何回も繰返し塗布すれば塗れる。 ×:はじいてしまい、液がフィルムに付着しない。
cmのアクリル製の枠に両面テープで貼り付け、試験面
を下にして、温度一定の環境試験室内に置いた恒温水槽
の上に水平面に対して15度の傾斜をつけて設置した。
このときの、(環境試験室/恒温水槽)の温度条件は、
低温試験:3℃/20℃と、高温試験:20℃/40℃
とした。そしてフィルム面の水滴のようすを観察し、以
下の基準で判定した。 ○:フィルム面が均一に濡れている。 △:部分的に水滴が付着しているところがある。 ×:全体に水滴が付着し、白く曇っている。
0cmのアクリル製の枠に両面テープで貼り付け、試験
面を下にして、23℃の恒温室内に置いた40℃の恒温
水槽の上に水平に設置した。試験面を充分湿らせた後、
フィルム外側に氷水を接触させておいた時の霧の発生量
および消えるまでの時間などを目視で観察し、以下の基
準で判定した。 ○:霧の発生量が少なく、すぐに消える。 △:霧の発生量がやや多く、消えるまでに時間がかか
る。 ×:霧の発生量が非常に多く、消えるまでに時間がかか
る。
ンエルマー社製 1640型FTIR)を用いて、330c
m -1から4400cm-1の範囲の透過率を測定し、27℃黒体
吸収域に対するフィルム(厚み100μm)による吸収
の割合(%)(保温性指数とする)をピーク面積から求
め、保温性の尺度とした。すなわち、フィルムによる吸
収の割合が大きければ、保温性も高いといえる。
ち抜いた試験片を7倍水希釈した石灰硫黄合剤(多硫化
カルシウム27.5%水溶液 北興化学工業製)に24
時間浸漬後、洗浄、乾燥処理を施した。この試験片をサ
ンシャインウェザー・オ・メーター(スガ試験機社製)
においてブラックパネル温度63℃の条件下で経時曝露
させた。経時させた試験片について、オートグラフDS
S100(島津製作所製)を用いて、引張試験を行ない
伸び率(%)を測定し、伸び率がもとの試験片の伸び率
に対して半分になったときの耐候性試験時間(以下、
「耐候性半減期」という)を求めた。この時間の値が大
きいほど耐候性が優れていることを示す。 伸び率(%)=〔破断時における標線間距離(mm)−
引張試験前の標線間距離(mm)〕÷〔引張試験前の標
線間距離(mm)〕×100
ム。 塗布液1:水100重量部に対し、コロイド状アルミナ
Aを3重量部、コロイド状シリカAを0.8重量部、ア
ニオン性界面活性剤としてカプリル酸ナトリウム0.0
15重量部、有機系電解質としてp−トルエンスルホン
酸ナトリウム0.002重量部、さらに無機層状化合物
としてスメクトンSAを0.03重量部加えたものを塗
布液1とした。このときの重量比(アルミナ/シリカ)
は(79/21)であった。フィルム1をA4の大きさ
に切りとり、塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で
風乾した。
イド状シリカAを0.56重量部とした以外は塗布液1
と同様にし、これを塗布液2とした。このときの重量比
(アルミナ/シリカ)は(85/15)であった。実施
例1に記載のフィルム1を、A4の大きさに切りとり、
塗布液2を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。
イド状シリカAを1.1重量部とした以外は塗布液1と
同様にし、これを塗布液3とした。このときの重量比
(アルミナ/シリカ)は(71/29)であった。 実
施例1に記載のフィルム1をA4の大きさに切りとり、
塗布液3を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。
ウムを0.018重量部用いた以外は塗布液1と同様に
し、これを塗布液4とした。実施例1記載のフィルム1
を、A4の大きさに切りとり、塗布液4を霧吹きを使っ
て噴霧し、室温で風乾した。
トリウムの代りにアニオン性界面活性剤であるドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王(株)製「ネオペ
レックスF25」)を0.002重量部加えた以外は塗
布液1と同様にし、これを塗布液5とした。実施例1に
記載のフィルム1を、A4の大きさに切りとり、塗布液
5を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。
重量部用いた以外は塗布液1と同様にし、これを塗布液
6とした。実施例1に記載のフィルム1をA4の大きさ
に切りとり、塗布液6を霧吹きを使って噴霧し、室温で
風乾した。実施例1〜6のフィルムについて塗布性、防
曇性、防霧性試験を行った。結果は表に記載したとおり
優れたものであった。
ル含有量:15重量%、密度:0.94g/cm3 、M
FR:1.1g/10分)100重量部に対して、無機
化合物A8.0重量部、耐候性付与剤としてヒンダード
アミン系化合物A0.35重量部、ヒンダードアミン系
化合物B0.45重量部、酸化防止剤I0.1重量%、
滑剤0.4重量部を加え、バンバリーミキサーを用いて
130℃、5分間混練後、造粒機により造粒し、組成物
ペレットを得た。これを樹脂組成物とする。次に、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(商品名 エバテートD2
011 住友化学工業(株)製)100重量部に対し
て、ヒンダードアミン系化合物A0.8重量部、紫外線
吸収剤U0.1重量部、酸化防止剤I0.1重量部、滑
剤0.4重量部を加え、樹脂組成物 と同様にペレット
を得た。これを樹脂組成物とする。樹脂組成物を中
間層に、樹脂組成物を両外層としてインフレーション
フィルム成形機によってフィルム厚み100μmのフィ
ルム(中間層60μm、両外層20μm)を作製した。
これをフィルム2とする。フィルム2をA4の大きさに
切りとり、実施例1に記載の塗布液1を外層側に霧吹き
を使って噴霧し、室温で風乾した。
化合物として無機化合物Bを8.0重量部配合した以外
は実施例7と同様にした。これをフィルム3とする。フ
ィルム3をA4の大きさに切りとり、実施例1に記載の
塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。
化合物として無機化合物A2.0重量部、無機化合物C
を10重量部配合した以外は実施例7と同様にした。こ
れをフィルム4とする。フィルム4をA4の大きさに切
りとり、実施例1に記載の塗布液1を霧吹きを使って噴
霧し、室温で風乾した。
化合物として無機化合物A16.0重量部配合した以外
は実施例7と同様にした。これをフィルム5とする。フ
ィルム5をA4の大きさに切りとり、実施例1に記載の
塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。
に流滴剤としてモノグリセリンモノステアレート0.3
5重量部、ジグリセリンジステアレート0.15重量
部、防霧剤としてフッ素系化合物(商品名ユニダインD
S403 ダイキン工業製)0.1重量部配合した以外
は実施例10と同様にした。これをフィルム6とする。
フィルム6をA4の大きさに切りとり、実施例1に記載
の塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で乾燥した。
化合物として無機化合物B16.0重量部配合した以外
は実施例7と同様にした。これをフィルム7とする。フ
ィルム7をA4の大きさに切りとり、実施例1に記載の
塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。
に流滴剤としてモノグリセリンモノステアレート0.
35重量部、ジグリセリンジステアレート0.15重量
部、防霧剤としてフッ素系化合物(商品名ユニダインD
S403 ダイキン工業製)0.1重量部配合した以外
は実施例10と同様にした。これをフィルム6とする。
フィルム6をA4の大きさに切りとり、実施例1に記載
の塗布液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で乾燥した。
実施例7〜13のフィルムについて塗布性、防曇性、防
霧性、保温性、耐候性の試験を行った。結果は表に記載
したとおり優れたものであった。
化合物として無機化合物D8.0重量部配合し、樹脂組
成物に無機化合物Bを1.5重量部配合した以外は実
施例7と同様にした。これをフィルム9とする。フィル
ム9をA4の大きさに切りとり、実施例1に記載の塗布
液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。
機化合物として無機化合物E8.0重量部配合し、樹脂
組成物に無機化合物Cを2重量部配合した以外は実施
例7と同様にした。これをフィルム10とする。フィル
ム10をA4の大きさに切りとり、実施例1に記載の塗
布液1を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。実施
例14および15のフィルムについて塗布性、防曇性、
防霧性の試験を行った。結果は表に記載したとおり優れ
たものであった。
Aを7.5重量部、コロイド状シリカAを2重量部、カ
プリル酸ナトリウム0.038重量部、p−トルエンス
ルホン酸ナトリウム0.005重量部、さらに無機層状
化合物としてスメクトンSAを0.08重量部加えたも
のを塗布液7とした。このときの重量比(アルミナ/シ
リカ)は(79/21)であった。フィルム1をA4の
大きさに切りとり、塗布液7を霧吹きを使って噴霧し、
室温で風乾した。
Aを2.0重量部、コロイド状シリカAを0.5重量
部、カプリル酸ナトリウム0.009重量部、p−トル
エンスルホン酸ナトリウム0.001重量部、さらに無
機層状化合物としてスメクトンSAを0.02重量部加
えたものを塗布液8とした。このときの重量比(アルミ
ナ/シリカ)は(79/21)であった。フィルム1を
A4の大きさに切りとり、塗布液8を霧吹きを使って噴
霧し、室温で風乾した。実施例16および17のフィル
ムについて塗布性、防曇性、防霧性の試験を行った。結
果は表に記載したとおり優れたものであった。
mのパイプハウスにフィルム2を展張し、200リットルの
塗布液1を動力噴霧機を用いて塗布した。ホンダ製エン
ジンポンプの水圧目盛は30kg/cm2 とし、ノズルは
イケウチ製で水平に広がるものを用いた。この時の塗布
性は極めて良好であり、換気を良くして風乾した後の防
曇性も良好であった。
びに流滴剤としてモノグリセリンモノステアレート
1.4重量部、ジグリセリンジステアレート0.6重量
部、防霧剤としてフッ素系化合物(商品名ユニダインD
S403 ダイキン工業製)0.1重量部配合した以外
は実施例11と同様にした。これをフィルム11とす
る。9月に間口4.6m、長さ100mのパイプハウス
にフィルム11を展張し、1年後、有効な流滴剤がブリ
ードして防曇性が失われた状態になった。そこへ塗布液
1を実施例17と同様にして塗布したところ、塗布性は
良好で、乾燥後の防曇性も良好であった。実施例18お
よび19のフィルムについて塗布性、防曇性、防霧性の
試験を行った。結果は表に記載したとおり優れたもので
あった。
合した。 (1) 水150kgを容器に計量する。 (2) コロイド状アルミナA16.2kgを(1) へ加えて
撹拌する。 (3) コロイド状シリカA4.3kgを(2) へ加えて撹拌
する。 (4) アニオン性界面活性剤としてカプリル酸ナトリウム
を0.68重量%、有機系電解質としてp−トルエンス
ルホン酸ナトリウム0.1重量%を含む水溶液を予め調
整しておき、この水溶液3.6kgを(3) へ加えて撹拌
する。 (5) 無機層状化合物としてスメクトンSAを1.5重量
%水へ分散させた溶液10.8kgを(4) へ加えて撹拌
する。 上記方法で調整した塗布液15は、分散性良好でチキソ
トロピー性を有し、塗布性、塗布後の透明性にも優れた
ものであった。
ナAを9重量部、コロイド状シリカを2.4重量部、ア
ニオン性界面活性剤としてカプリル酸ナトリウム0.0
136重量部、有機系電解質としてp−トルエンスルホ
ン酸ナトリウム0.002重量部、無機層状化合物とし
てスメクトンSAを0.09重量部加えたものを塗布液
10とした。塗布液10の重量比(アルミナ/シリカ)
は(79/21)であり、粘度比(1sec -1/500se
c -1)は(2.6/0.02=130)であった。フィ
ルム1から11までの11種類のフィルムについて、そ
れぞれ幅32cm、長さ100mの紙管巻きフィルムサ
ンプルを作製した。この原反にシャーマン製コロナ処理
機を用いて、ライン速度20m/minのとき、表面張
力が54dyne/cm以上となるよう巻き外側にコロナ処
理を施した。コロナ処理後速やかに、筒井精機製マルチ
パーパスコーターを用い、マイクログラビア方式(メッ
シュ90、同調回転)で塗布液10をコーティングし
た。ライン速度は5m/min、ドライヤー温度は90
℃であった。このときの塗布性はいずれも良好で、はじ
きやムラはみられなかった。また、得られたサンプルの
防曇性、防霧性も良好であった。
ロイド状シリカAを0.2重量部とした以外は塗布液1
と同様にし、これを塗布液11した。このときの重量比
(アルミナ/シリカ)は(95/5)であった。実施例
1に記載のフィルム1をA4の大きさに切りとり、塗布
液11を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。
ロイド状シリカAを1.9重量部とした以外は塗布液1
と同様にし、これを塗布液12とした。このときの重量
比(アルミナ/シリカ)は(50/50)であった。実
施例1に記載のフィルム1をA4の大きさに切りとり、
塗布液12を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。
(後述)を0.01重量部加えた以外は塗布液1と同様
にし、これを塗布液13とした。実施例1に記載のフィ
ルム1をA4の大きさに切りとり、塗布液13を霧吹き
を使って噴霧し、室温で風乾した。
(後述)を0.01重量部加えた以外は塗布液1と同様
にし、これを塗布液14とした。実施例1に記載のフィ
ルム1をA4の大きさに切りとり、塗布液14を霧吹き
を使って噴霧し、室温で風乾した。
液1と同様にし、これを塗布液15とした。実施例1に
記載のフィルム1を、A4の大きさに切りとり、塗布液
15を霧吹きを使って噴霧し、室温で風乾した。比較例
1〜5のフィルムについて塗布性、防曇性、防霧性の試
験を行った。結果は表に記載したとおり劣ったものであ
った。
ロイド状アルミナ、コロイド状シリカおよび界面活性
剤、有機系電解質、無機層状化合物、滑剤、無機化合
物、ヒンダードアミン系化合物、紫外線吸収剤、酸化防
止剤等については下記のものを用いた。 ・コロイド状アルミナA:日産化学工業(株)製「アル
ミナゾル520」、(分散媒:水、アルミナ粒子含量:
20重量%) ・コロイド状シリカA:日産化学工業(株)製「スノー
テックス20」、(分散媒:水、シリカ粒子含量:20
重量%) ・有機系電解質A:p−トルエンスルホン酸ナトリウム
(ナカライテスク(株)製試薬)、界面活性剤A:カプ
リル酸ナトリウム(東京化成(株)製試薬)、 ・界面活性剤B:デカン酸ナトリウム(東京化成(株)
製試薬)、 ・界面活性剤C:カチオン性界面活性剤(ナカライテス
ク(株)製試薬「ラウリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド」)、 ・界面活性剤D:ノニオン性界面活性剤(阪本薬品工業
(株)「SYグリスターML750」)(デカグリセリ
ンモノラウレート)、 ・無機層状化合物A:スメクトンSA(クニミネ工業
(株)製合成スメクタイト) ・無機層状化合物B:クニピアF(クニミネ工業(株)
製モンモリロナイト)、 ・無機化合物A:水沢化学工業製 「ミズカラック」、 ・無機化合物B:協和化学工業製 「DHT−4A」
(合成ハイドロタルサイト)、 ・無機化合物C:スノーマークSP−3(キンセイマテ
ック製) ・無機化合物D:フジレインLS(富士化学工業製) ・無機化合物E:LMA(富士化学工業製) ・ヒンダードアミン系化合物A:チバガイギー製 「チ
ヌビン622−LD」、 ・ヒンダードアミン系化合物B:チバガイギー製 「キ
マソーブ944−LD」 ・酸化防止剤I:チバガイギー製 「イルガノックス1
010」、 ・紫外線吸収剤U:住友化学工業製 「スミソーブ13
0」 ・滑剤:下記3種の混合使用(オレイン酸アミド/ステ
アリン酸アミド/エチレン−ビス−ステアリン酸アミド
)=(3/2/15)重量比
Claims (15)
- 【請求項1】分散媒100重量部に対し、コロイド状ア
ルミナが0.1〜5重量部、コロイド状シリカが0.0
1〜1重量部、アニオン性界面活性剤0.001〜0.
1重量部、無機層状化合物0.005〜0.5重量部か
らなる組成物であって、コロイド状アルミナおよびシリ
カの重量比(コロイド状アルミナ/コロイド状シリカ)
が、(90/10)〜(60/40)の範囲であり、か
つ、23℃での低剪断速度(1sec -1)における粘度
(A)が、1<A<5(ポイズ)、高剪断速度(500
sec -1)における粘度(B)が、0.01<B<0.0
5(ポイズ)、さらに粘度の比(A/B)が、50〜3
00の範囲である防曇剤組成物。 - 【請求項2】分散媒100重量部に対して、さらに有機
系電解質が0.0001〜0.01重量部含有されてい
る請求項1記載の防曇剤組成物。 - 【請求項3】コロイド状アルミナと分散媒からなる分散
液へ、コロイド状シリカを加えることを特徴とする請求
項1または2記載の防曇剤組成物。 - 【請求項4】コロイド状シリカとアニオン性界面活性剤
と分散媒からなる分散液を、コロイド状アルミナと分散
媒からなる分散液に加えることを特徴とする請求項3記
載の防曇剤組成物。 - 【請求項5】コロイド状シリカとアニオン性界面活性剤
と有機系電解質と分散媒からなる分散液を、コロイド状
アルミナと分散媒からなる分散液に加えることを特徴と
する請求項2記載の防曇剤組成物。 - 【請求項6】請求項1または2記載の防曇剤組成物を農
業用フィルムに塗布することを特徴とする農業用ハウス
の防曇方法。 - 【請求項7】請求項1または2記載の防曇剤組成物を農
業用フィルムに霧状ノズルで塗布することを特徴とする
請求項6記載の農業用ハウスの防曇方法。 - 【請求項8】熱可塑性樹脂フィルムに、請求項1または
2記載の防曇剤組成物からなる層を設けたことを特徴と
する農業用フィルム。 - 【請求項9】熱可塑性樹脂フィルムに、請求項1または
2記載の防曇剤組成物を塗布し、乾燥することにより得
られる農業用フィルム。 - 【請求項10】熱可塑性樹脂フィルムが、熱可塑性樹脂
100重量部に対して、複合水酸化物0.03〜25重
量部含有する組成物からなる熱可塑性樹脂フィルムであ
る請求項8または9に記載の農業用フィルム。 - 【請求項11】複合水酸化物が、一般式(1) Li+ (Al3+)2 (OH)6 ・(An-)1/n ・mH2 O (1) (式中、An-は、n価陰イオンを示し、mは、式:0≦
m≦3の条件を満たす。)で示される化合物である請求
項10記載の農業用フィルム。 - 【請求項12】熱可塑性樹脂フィルムが、熱可塑性樹脂
100重量部に対し、さらにヒンダードアミン系化合物
0.02〜5重量部含有する組成物からなる請求項11
記載の農業用フィルム。 - 【請求項13】複合水酸化物がハイドロタルサイト類化
合物である請求項10に記載の農業用フィルム。 - 【請求項14】熱可塑性樹脂フィルムが、熱可塑性樹脂
100重量部に対し、さらにヒンダードアミン系化合物
0.02〜5重量部含有する組成物からなる請求項13
記載の農業用フィルム。 - 【請求項15】熱可塑性樹脂フィルムが、熱可塑性樹脂
100重量部に対し、さらに紫外線吸収剤0.01〜5
重量部含有する組成物からなる請求項8〜14のいずれ
か1項に記載の農業用フィルム。
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