JP3389900B2 - 印刷処理装置及び印刷処理方法 - Google Patents

印刷処理装置及び印刷処理方法

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JP3389900B2 JP32517599A JP32517599A JP3389900B2 JP 3389900 B2 JP3389900 B2 JP 3389900B2 JP 32517599 A JP32517599 A JP 32517599A JP 32517599 A JP32517599 A JP 32517599A JP 3389900 B2 JP3389900 B2 JP 3389900B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷濃度の制御に
適した印刷処理装置及び印刷処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷処理装置における印刷濃度の制御
は、印刷用紙上又は電子写真方式における感光体上に濃
度判定用のマーク(以下、濃度マークという)を発生さ
せ、その濃度マークを単一のセンサーで読取るととも
に、その読取った濃度を目標濃度に近づけるようにして
いる。
【0003】また、上記のセンサーの汚れ等による検出
不良に関するものとして、たとえば実開昭63−168
459号公報に示されるものがある。
【0004】これは、たとえば図5に示すように、印刷
用紙(又は感光体)104に形成された濃度マーク10
5の反射レベルをセンサー101によって読取ると、濃
度レベル判定回路102が濃度レベル基準回路106か
らの基準レベルとの比較により、濃度マーク105の反
射レベルを判定する。
【0005】また、用紙レベル判定回路103が用紙レ
ベル基準回路107からの基準レベルとの比較により、
印刷用紙104の反射レベルを判定する。そして、制御
部108が濃度レベル判定回路102及び用紙レベル判
定回路103からの判定結果に応じて印刷濃度のレベル
を制御する。
【0006】すなわち、図6に示すように、濃度レベル
判定回路102が濃度レベル基準回路106からの基準
レベルV1との比較を行うと、制御部108が印刷濃度
のレベルを制御するようになっている。
【0007】ここで、T2,T6,T8のように、セン
サー101によって読取られた反射レベルが基準レベル
V1に略等しい場合は、制御部108による印刷濃度の
レベル制御は行われない。
【0008】これに対し、T4のように、センサー10
1によって読取られた反射レベルが基準レベルV1から
ずれている場合、制御部108は濃度レベルを基準レベ
ルV1に合うように制御する。
【0009】また、T1,T3,T5においては、セン
サー101によって印刷用紙104の反射レベルが読取
られ、用紙レベル判定回路103が用紙レベル基準回路
107からの基準レベルV0との比較により、印刷用紙
104の反射レベルを判定する。
【0010】ここで、T7に示すように、センサー10
1によって読取られた印刷用紙104の反射レベルが基
準レベルV0からずれている場合、制御部108はセン
サー101に汚れ等による検出不良が発生していると判
断し、エラー表示等を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の印刷濃度のレベルの制御においては、特に、用紙レ
ベル基準回路107からの基準レベルV0が固定となっ
ている。このため、用紙104を反射率等の異なるもの
とすると、センサー101によって読取られた印刷用紙
104の反射レベルが基準レベルV0からずれてしま
い、制御部108はセンサー101に汚れ等による検出
不良が発生していると誤判断してしまうことになる。
【0012】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、センサーの検出不良の判断と、反射率の
異なる印刷用紙に対する印刷濃度のレベル制御とを同時
に行うことができる印刷処理装置及び印刷処理方法を提
供することができるようにするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の印刷処
理装置は、反射率の異なる各種の印刷用紙からの反射レ
ベル(V1又はV2)、印刷用紙をガイドするガイド板
からの反射レベル(V0)、印刷用紙に形成される濃度
マークからの反射レベル(V3)を検出するセンサー
と、印刷用紙に対して印刷処理を行う印刷処理部と、セ
ンサーによって検出された反射レベルに応じて印刷処理
部に対し印刷濃度の可変指示を行ったり、エラー表示を
行ったりする制御部とを備えることを特徴とする。ま
た、制御部は、反射レベル(V0),(V1又はV
2),(V3)の適正値を記憶しており、反射レベル
(V0),(V1又はV2)が適正値よりずれている場
合、センサーが検出不良であると判断し、反射レベル
(V3)が適正値よりずれている場合、印刷処理部に対
し、印刷濃度が適正値に近づくように、印刷濃度の可変
指示を行うようにすることができる。また、制御部は、
反射レベル(V1又はV2)を、印刷処理部による印刷
処理毎に記憶するようにすることができる。請求項4に
記載の印刷処理方法は、センサーにより、反射率の異な
る各種の印刷用紙からの反射レベル(V1又はV2)、
印刷用紙をガイドするガイド板からの反射レベル(V
0)、印刷用紙に形成される濃度マークからの反射レベ
ル(V3)を検出する第1の工程と、印刷用紙に対し印
刷処理部によって印刷処理を行う第2の工程と、制御部
により、センサーによって検出された反射レベルに応じ
て印刷処理部に対し印刷濃度の可変指示を行ったり、エ
ラー表示を行ったりする第3の工程とを備えることを特
徴とする。また、第3の工程には、反射レベル(V
0),(V1又はV2),(V3)の適正値を記憶して
おく第4の工程と、反射レベル(V0),(V1又はV
2)が適正値よりずれている場合、センサーが検出不良
であると判断する第5の工程と、反射レベル(V3)が
適正値よりずれている場合、印刷処理部に対し、印刷濃
度が適正値に近づくように、印刷濃度の可変指示を行う
第6の工程とが含まれるようにすることができる。ま
た、第4の工程には、反射レベル(V1又はV2)を、
印刷処理部による印刷処理毎に記憶する第7の工程が含
まれるようにすることができる。本発明に係る印刷処理
装置及び印刷処理方法においては、センサーにより、反
射率の異なる各種の印刷用紙からの反射レベル(V1又
はV2)、印刷用紙をガイドするガイド板からの反射レ
ベル(V0)、印刷用紙に形成される濃度マークからの
反射レベル(V3)を検出し、制御部により、センサー
によって検出された反射レベルに応じて印刷処理部に対
し印刷濃度の可変指示を行ったり、エラー表示を行った
りするようにする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0015】図1は、本発明の印刷処理装置の一実施の
形態を示すブロック図、図2は、図1の印刷用紙に形成
される濃度マークの一例を示す図、図3は、図1のセン
サーの出力値の一例を示す波形図、図4は、図1の印刷
処理装置の動作を説明するための波形図である。
【0016】図1に示す印刷処理装置は、センサー2
1、制御部22及び印刷処理部23を備えている。
【0017】センサー21は、ガイド板24によって矢
印方向にガイドされる印刷用紙25や印刷用紙25に形
成される濃度マーク26の反射レベルを検出する。ま
た、ガイド板24に印刷用紙25がセットされていない
場合、センサー21はガイド板24の反射レベルを検出
する。すなわち、センサー21は、発光部と受光部とを
有し、発光部からの光が物体に当った際の反射光を受光
部で受け、その反射光を電気信号に変換し、制御部22
に与える。
【0018】制御部22は、センサー21によって検出
された反射レベルに応じて印刷処理部23を制御したり
する。すなわち、制御部22は、印刷処理部23に対し
印刷濃度可変指示を行ったり、エラー表示を行ったりす
る。
【0019】印刷処理部23は、印刷用紙25に対し、
図2のように、画像(A〜D)を形成したりする。濃度
マーク26は、図2に示すように、たとえば印刷用紙2
5の隅に形成されている。
【0020】次に、図3により、センサー21の出力値
の一例を説明する。
【0021】まず、V3は、適正な印刷濃度を検出した
際の反射レベルであり、濃度目標電位でもある。V0
は、センサー21に汚れ等が無く、しかも印刷用紙25
が無い状態での反射板24からの反射レベルである。
【0022】すなわち、V3,V0は、印刷処理装置の
検査時において、正常動作が確認された際の値であり、
制御部22に予め登録されている。V1,V2は、印刷
用紙25の未印刷部分の反射レベルである。すなわち、
反射率等の異なる印刷用紙25の反射レベルであり、V
0より値の高いV1を示すものや、V0より値の低いV
2を示すものがある。
【0023】次に、このような構成の印刷処理装置の動
作について説明する。
【0024】まず、ガイド板24に印刷用紙25がセッ
トされておらず、しかもセンサー21の検出が適正に行
われている場合、図4のT1に示すように、センサー2
1によりガイド板24からの反射レベルであるV0が出
力される。
【0025】次いで、ガイド板24に印刷用紙25がセ
ットされると、図4のT2に示すように、センサー21
により印刷用紙25からの反射レベルであるV1又はV
2が出力される。このV1又はV2は、上述したよう
に、反射率等の異なる印刷用紙25に応じた反射レベル
である。
【0026】このとき、制御部22は、センサー21か
らの印刷用紙25の反射レベルであるV1又はV2を記
憶する。なお、これら反射レベルであるV1又はV2
は、予め制御部22に記憶させるようにしてもよい。
【0027】そして、印刷用紙25への印刷が開始され
ると、図4のT3に示すように、センサー21から濃度
マーク26の反射レベルが出力される。このとき、セン
サー21から出力された反射レベルがV3に近い場合、
制御部22は濃度制御を行わない。
【0028】次に、図4のT4に示すように、印刷用紙
25の未印刷部分がセンサー21によって読取られる
と、制御部22はその読取られた印刷用紙25からの反
射レベルであるV1又はV2と先に記憶したV1又はV
2とを比較する。
【0029】このとき、制御部22は、読取られた印刷
用紙25からの反射レベルであるV1又はV2と先に記
憶したV1又はV2とに差が無ければセンサー21が正
常であると判断し、印刷処理部23に対し次の頁への印
刷を促す。
【0030】次に、図4のT5に示すように、濃度マー
ク26の反射レベルがV3に対して差を生じたとき、制
御部22は、図4のT7に示すように、以降の印刷時に
濃度マーク26の読取り値がV3に近づくよう印刷処理
部23に対し濃度変更制御を行う。ちなみに、図4のT
6では、上述したT4と同様の制御が行われる。
【0031】次に、図4のT8に示すように、読取られ
た印刷用紙25からの反射レベルであるV1又はV2と
先に記憶したV1又はV2とに差が生じた場合、制御部
22はセンサー21が汚れ等によって検出不良であると
判断し、エラー表示等を行う。また、制御部22は、印
刷処理部23に対し、印刷動作を停止させる。
【0032】そして、センサー21の汚れ等を除去した
後、再度印刷が指示されると、図4のT9に示すよう
に、読取られた印刷用紙25からの反射レベルであるV
1又はV2と先に記憶したV1又はV2との差が無くな
る。これにより、制御部22は、センサー21が正常に
復帰したと判断し、印刷処理部23に対し、印刷動作を
継続させる。
【0033】このように、本実施の形態では、センサー
21により、反射率の異なる各種の印刷用紙25からの
反射レベル(V1又はV2)、印刷用紙25をガイドす
るガイド板24からの反射レベル(V0)、印刷用紙2
5に形成される濃度マーク26からの反射レベル(V
3)を検出し、制御部22により、センサー21によっ
て検出された反射レベルに応じて印刷処理部に対し印刷
濃度の可変指示を行ったり、エラー表示を行ったりする
ようにしたので、センサーの検出不良の判断と、反射率
の異なる印刷用紙25に対する印刷濃度のレベル制御と
を同時に行うことができる。
【0034】なお、本実施の形態では、印刷用紙25の
濃度マーク26をセンサー21によって読取る場合につ
いて説明したが、この例に限らず、電子写真方式におけ
る感光体に形成される濃度マークを読取るようにするこ
ともできる。
【0035】
【発明の効果】以上の如く本発明に係る印刷処理装置及
び印刷処理方法によれば、センサーにより、反射率の異
なる各種の印刷用紙からの反射レベル(V1又はV
2)、印刷用紙をガイドするガイド板からの反射レベル
(V0)、印刷用紙に形成される濃度マークからの反射
レベル(V3)を検出し、制御部により、センサーによ
って検出された反射レベルに応じて印刷処理部に対し印
刷濃度の可変指示を行ったり、エラー表示を行ったりす
るようにしたので、センサーの検出不良の判断と、反射
率の異なる印刷用紙に対する印刷濃度のレベル制御とを
同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷処理装置の一実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図2】図1の印刷用紙に形成される濃度マークの一例
を示す図である。
【図3】図1のセンサーの出力値の一例を示す波形図で
ある。
【図4】図1の印刷処理装置の動作を説明するための波
形図である。
【図5】従来の印刷濃度の制御系の一例を示すブロック
図である。
【図6】図5の制御系の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
21 センサー 22 制御部 23 印刷処理部 24 ガイド板 25 印刷用紙 26 濃度マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/46 G03G 15/00 303 G03G 21/00 386 B41J 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射率の異なる各種の印刷用紙からの反
    射レベル(V1又はV2)、前記印刷用紙をガイドする
    ガイド板からの反射レベル(V0)、前記印刷用紙に形
    成される濃度マークからの反射レベル(V3)を検出す
    るセンサーと、 前記印刷用紙に対して印刷処理を行う印刷処理部と、 前記センサーによって検出された前記反射レベルに応じ
    て前記印刷処理部に対し印刷濃度の可変指示を行った
    り、エラー表示を行ったりする制御部とを備えることを
    特徴とする印刷処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記反射レベル(V
    0),(V1又はV2),(V3)の適正値を記憶して
    おり、前記反射レベル(V0),(V1又はV2)が前
    記適正値よりずれている場合、前記センサーが検出不良
    であると判断し、前記反射レベル(V3)が前記適正値
    よりずれている場合、前記印刷処理部に対し、前記印刷
    濃度が前記適正値に近づくように、前記印刷濃度の可変
    指示を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記反射レベル(V1又
    はV2)を、前記印刷処理部による印刷処理毎に記憶す
    ることを特徴とする請求項2に記載の印刷処理装置。
  4. 【請求項4】 センサーにより、反射率の異なる各種の
    印刷用紙からの反射レベル(V1又はV2)、前記印刷
    用紙をガイドするガイド板からの反射レベル(V0)、
    前記印刷用紙に形成される濃度マークからの反射レベル
    (V3)を検出する第1の工程と、 前記印刷用紙に対し印刷処理部によって印刷処理を行う
    第2の工程と、 制御部により、前記センサーによって検出された前記反
    射レベルに応じて前記印刷処理部に対し印刷濃度の可変
    指示を行ったり、エラー表示を行ったりする第3の工程
    とを備えることを特徴とする印刷処理方法。
  5. 【請求項5】 前記第3の工程には、 前記反射レベル(V0),(V1又はV2),(V3)
    の適正値を記憶しておく第4の工程と、 前記反射レベル(V0),(V1又はV2)が前記適正
    値よりずれている場合、前記センサーが検出不良である
    と判断する第5の工程と、 前記反射レベル(V3)が前記適正値よりずれている場
    合、前記印刷処理部に対し、前記印刷濃度が前記適正値
    に近づくように、前記印刷濃度の可変指示を行う第6の
    工程とが含まれることを特徴とする請求項4に記載の印
    刷処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第4の工程には、前記反射レベル
    (V1又はV2)を、前記印刷処理部による印刷処理毎
    に記憶する第7の工程が含まれることを特徴とする請求
    項5に記載の印刷処理方法。
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