JP3389486B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3389486B2 JP00957598A JP957598A JP3389486B2 JP 3389486 B2 JP3389486 B2 JP 3389486B2 JP 00957598 A JP00957598 A JP 00957598A JP 957598 A JP957598 A JP 957598A JP 3389486 B2 JP3389486 B2 JP 3389486B2
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康成 野口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOS型トランジ
スタの半導体装置であって特に高耐圧用途の電界効果型
トランジスタ、就中、樹脂封止型半導体装置にして表面
リーク電流の時間的変化の極く微少なトランジスタの構
造を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスクリートトランジスタと呼
ばれる分野においては、高周波特性や高耐圧特性が要求
され、しかも高信頼性は当然要求されるようになってき
た。本発明は、この内、特に高耐圧用途のトランジスタ
の信頼性を向上させる構造に関するものである。
【0003】本来、この種トランジスタは、個別である
が故、その特性はいわば究極の特性である事が要求さ
れ、その要求が満たされ且つ安価に生産されなければ差
別化は出来なかった。即ち、ICと異なり、他の特性に
影響を与えるデバイスが同一基板内に、存在しないのが
ディスクリート装置の特徴であったので、特性の改善も
ある意味で容易であった。
【0004】しかし、高耐圧用途のディスクリートに関
しては最早、ICと同じように複数のデバイスで構成さ
れるようになり、従来のディスクリートの定義を変えな
ければならない。即ち、単にトランジスタの一つの特性
を変えるための処理がシステム全体の特性を変えてしま
うことになる危惧が発生する。しかも、安価に生産する
ことで使用するエポキシ系樹脂を始めとするプラスチッ
ク封止による素子封止の影響が素子本体に影響を与える
ほどの高電圧で使用するケースが多くなった。
【0005】従来の典型的なパターンを図3に示す平面
図に従って説明する。半導体基板上にエピタキシャル成
長させたN型層21を形成するようにP型拡散層による
分離層22が設けられる。この分離層22で囲繞された
エピタキシャル成長によるN型層21の一部を残してM
OS型トランジスター領域として、P−ウエル領域23
が設けられ、その中に離間してソース領域24とドレイ
ン領域25が形成される。MOS型トランジスターを構
成する各領域からソース電極26ドレイン電極27、薄
い酸化膜を介してゲート電極28、グランドライン29
と電源ライン30が設けられる。ここで、グランドライ
ン29はP型の分離層22に、電源ライン30はN型層
21にオーミックコンタクトされていることは、当然の
ことである。又、チャネルの発生が希望する領域以外に
広がることを防止するために、ウエル領域23を囲繞し
てこれの濃度より高いP+型の反転防止領域31も設定
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このMOS型トランジ
スターの表面への各電極から或いは各配線で構成する電
界の不必要な影響を少しでも除去するために、P−ウエ
ル領域23の中でありソース領域24とドレイン領域2
5とで囲まれる領域であって、ゲート電極28の下にの
み薄い酸化膜を配置し、その他の表面は、フィールド絶
縁膜のように極端に厚い酸化膜に設計される。構造とし
ては、この後に、水の半導体装置のシリコン表面に対す
る影響や外部から不本意なイオンの影響の防止のため全
体がオーバーコートされる。更には、図示しないが全体
がエポキシ系の樹脂などで封止される。
【0007】斯様にして構成されたMOS型トランジス
ターにあっては前記したように信頼性のテストで表面の
リークの症状が発生することが屡々あった。更には、高
耐圧半導体素子においては、その使用範囲が高電圧とい
う事で、電圧に関する信頼性試験を、厳しくし如何にそ
の評価を余裕を持ってクリアーすることがテーマであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した従来の
課題に鑑みて成されたものであり、半導体基板上に形成
されたMOS型トランジスタのパターンの大幅な変更が
無く、集積密度を低下させずに温度とバイアスを掛けた
信頼性テスト(BT試験)を余裕を持ってクリアーでき
る構造を提供するものである。BT試験の結果に因れ
ば、樹脂を始めとして表面に付着した不純物イオン又は
分極によって、試験中の電界による(+)イオンの局在
化が、P−ウエル層表面を反転させることが主たる原因
であって本発明は、具体的には図3のソース領域24と
ドレイン領域25間に発生するリークを防止するもので
ある。
【0009】即ち本発明は、図3に示す従来例で表面反
転を生じている領域に対し、ソース電極26、ドレイン
電極27、ゲート電極28、グランドライン29或いは
電源ライン30とで構成する領域を使ってゲート電極2
8をグランドライン29或いは電源ライン30に接続は
しないが、重畳させて防止しようとするものである。本
発明は、これによって新たな面積をとらず即ち集積密度
を低下することなく反転現象を防止し又この処理を単独
の効果で他に影響を与えない対策にして、リークを少な
くしてBT試験の如き経時変化をも解決するものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1の平面図と図2のそのA−
A’断面図を使って本発明の詳細な説明をする。本発明
は、図1の平面図、図2の断面図によって示す通り、一
導電型の半導体基板1上にエピタキシャル成長させた他
の導電型のエピタキシャル層2を作り、それを分離層3
で囲繞して島を得る。MOS型トランジスタのため一導
電型のウエル領域4が設けられこの中にMOS型トラン
ジスタを構成する各領域が作られる。即ち、半導体基板
1内には、ソース領域5、ドレイン領域6、反転防止領
域7、コンタクトを取り出すためにソース、ドレイン領
域の工程と同時に設けられる他の導電型のコンタクト層
8を設け、半導体基板1の表面上には、ソース領域5と
ドレイン領域6で区画されるチャネル領域上に設けられ
たゲート絶縁膜9と厚い絶縁膜で構成されるフィールド
絶縁膜10、ソース電極11、ドレイン電極12、ゲー
ト電極13、グランドライン14、電源ライン15、層
間絶縁層16、オーバーコート層17が設けられる。
【0011】このトランジスタは、その表面への各電極
から或いはラインからの電界の影響をトランジスタ以外
の部分具体的にはチャネルに影響を与えないようにゲー
ト電極13の下のゲート絶縁膜だけが800Åでその他
の領域上のフィールド絶縁膜10は約10倍以上の10
000Åに設計されている。フィールド絶縁膜10より
上に存在する層間絶縁膜16は、その上下に配線される
各ラインの要求される特性によって定められるが130
00Å、オーバーコート層17は30000Åであっ
た。
【0012】更には重畳部18はグランドライン14の
下で、幅は10μmを用いた。即ち、5μmのグランド
ライン14にその先端が隠されているが、突き抜けてい
ない配置とした重畳部18を設けた。本発明によれば、
図1、図2からも理解できるようにゲート電極13の先
端部は電気的には直接接続していないが、グランドライ
ン14と平面的には重畳した部分即ち重畳部18を有し
ているのである。発明者の実験によればNチャネル型の
MOS型トランジスタには上記した構造の一部又は一部
の実現で効果的であることが解った。即ち、ゲート電極
13に設けた重畳部18は以下の配置で有効であること
が確認されたのである。第1の配置は、前記したように
グランドライン14下であって層間絶縁膜16と、フィ
ールド絶縁膜10とで挟まれた位置であり、半導体領域
としては分離層3の上に配置することである。又、第2
の配置は、反転防止領域7の上に配置することである。
効果としては、第1の配置であっても、第2の配置であ
っても論理的には同一の理由で効果があるのであり、ど
ちらか一方のみ又は、重畳部18が分離層3および反転
防止領域7の両方にまたがって配置されても良いことは
自明である。図1、図2はよって示した例では、第1の
配置および第2の配置の両方を備えた配置を示してい
る。
【0013】上記形態は、Nチャネル型MOSトランジ
スタの場合であったが、本発明の更なる形態をPチャネ
ル型で説明する。図1、図2で説明した場合と全く同様
の物理現象によるものであるので図示しないが、Nチャ
ネル型とは反対の導電型の領域で構成されるMOS構造
であることは当然であるが、ゲート電極の一端は反転防
止領域を横切ることは当然であるが、他端は電源ライン
に設けられるのである。Nチャネル型トランジスタとの
差は、この重畳部がグランドラインに設けられるのでは
なく、電源ラインに設けられるのであり、ソース領域、
ドレイン領域に誘起されたPチャネルによる反転層を途
中で切断して両領域に対するリークを防止するものであ
る。
【0014】
【発明の効果】前記したように本発明の必要性は、装置
をシールするためのエポキシ樹脂などのプラスチック中
に含まれる希望しない不純物イオン又は分極による
(+)イオンの局在化が起こってP−ウエル層4の表面
反転を誘引するのである。しかも、高耐圧用MOS型ト
ランジスタでは、200V以上の電圧が掛けられるので
これらが電圧によって、更には、温度の影響によってウ
エル層4表面により影響を与えるのである。
【0015】これらの原因に対して、本発明はゲート電
極13が電気的には接続していないが、グランドライン
14の下に重畳部18を設けているので、この例のN―
チャネルMOS型トランジスタでは、エポキシ樹脂など
に含まれる希望しない不純物イオン又は分極による
(+)イオンによる影響をグランドライン14およびゲ
ート電極13の重畳部18がシールド電極として働くの
で、等価的に負の電界をP−ウエル層4に与えることと
同じになり、グランドライン14およびゲート電極13
の重畳部18が重なるP−ウエル層4の位置で不要の表
面反転を防止し、ソース領域5とドレイン領域6を表面
反転層でつなぐことがなくリークを発生しない。即ち、
グランドライン14とゲート電極13の下に位置するP
−ウエル層4の表面に発生する表面反転層の影響に対し
てはグランドライン14およびゲート電極13がシール
ド電極として作用するので表面反転層は形成されない。
【0016】本発明は、グランドライン14の下に設置
した重畳部18の効果又は影響を説明したが、分離層
3、反転防止領域7の上に配置して接続しなくても同じ
効果があることが確認されているので、例えばグランド
ライン14のコンタクトを取らなければならない時に
は、このコンタクトを避けて分離層3の上に配置して
も、反転防止領域7の上に配置しても、何ら変わらない
効果を示すことは明白である。図からも簡単に理解でき
るが、本目的を達成するために半導体基板上に如何なる
新たな領域も必要とせず、ゲート電極をグランドライン
下にのばして重畳部を、設けただけのパターン上の変化
でウエル層の反転を防止できることは、熱処理条件や不
純物濃度の設計変更ではないので迅速に且つ誤り無く対
策できるのであるしまた、集積密度を低下させることな
く目的を達成できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための模式的平面図である。
【図2】本発明を説明するための模式的断面図である。
【図3】従来例を説明するための模式的平面図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−198764(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 21/336

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエル領域を形成する一導電型の分離層
    と、前記ウエル領域に形成される一導電型で離間して形
    成されたソース領域とドレイン領域と、前記ソース領域
    とドレイン領域から各々取り出されたソース電極とドレ
    イン電極と、前記ソース領域とドレイン領域を囲繞して
    設けられた他の導電型の高濃度の反転防止層と、少なく
    ともソース領域とドレイン領域の対向するチャネル領域
    上に薄い絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、前記
    薄い絶縁膜より十分厚いフィールド絶縁膜を介して接続
    配線されたグランドラインと電源ラインとを備え、前記
    チャネル領域上の前記ゲート電極の一端は前記反転防止
    層を横切って延在され、他端は前記グランドラインまた
    は前記電源ラインの下で前記分離層または前記反転防止
    層上の前記フィールド絶縁膜上に延在されて前記グラン
    ドラインまたは前記電源ラインとは電気的に絶縁した重
    畳部を形成して前記ウエル領域の表面反転を防止する
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 Nチャネル型MOSトランジスタにおい
    て、前記重畳部を前記分離層または前記反転防止層上の
    前記グランドライン下に設けたことを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 Pチャネル型MOSトランジスタにおい
    て、前記重畳部を前記分離層または前記反転防止層上の
    前記電源ライン下に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置。
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