JP3388870B2 - 微小3極真空管およびその製造方法 - Google Patents

微小3極真空管およびその製造方法

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
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    • H01J9/025Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes of field emission cathodes

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界放出型の微小3極
真空管およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体スイッチング素子の動作速度は、
固体中におけるキャリアの移動度によって決まるため、
真空中において電子を移動させる3極真空管のそれより
大幅に遅い。現在、半導体スイッチング素子の動作速度
を向上させるべく種々の研究がなされているが、すでに
限界に近付いている。
【0003】このような事情から、最近では半導体加工
技術を利用して形成された電界放出型の冷陰極(エミッ
タ)を用いる微小3極真空管の研究が活発に行なわれて
いる。その代表的な例としては、スピント(C.A.Spind
t)らが、Journal of AppliedPhysics, Vol.47,5248(19
76) に記載したものが知られている。
【0004】上記文献に記載されているものは、Si単
結晶基板上にSiO2 絶縁層とゲート電極層とを形成し
た後、両層に直径約1.5 μm程度の穴をあけ、この穴の
中に電界放出を行なう円錐状のエミッタを蒸着法によっ
て形成している。具体的には、Si単結晶基板上にSi
2 絶縁層をCVD法等の堆積法で形成し、その上にM
o層およびAl層からなるゲート電極層をスパッタリン
グ法で形成する。そして、両層にエッチングによってピ
ンホールをあけた後、基板を回転させながらエミッタと
なる金属、たとえばMoを垂直方向から真空蒸着し、ゲ
ート電極上にMoが堆積されるにしたがってピンホール
の開口端の直径が徐々に小さくなる現象を利用して、ピ
ンホール内の基板上に円錐型のエミッタを堆積形成す
る。そして、これらエミッタに対向させてアノード電極
を配置して微小3極真空管を完成させるようにしてい
る。
【0005】しかし、この方法では、回転蒸着法を利用
して、ピンホール内に円錐状のエミッタを形成している
ため、多数のエミッタを同一基板上に同時に形成したと
き、各エミッタの高さや先端部の形状にばらつきが生じ
易いばかりか、電界放出効率の向上に不可欠なエミッタ
先端部の尖鋭度を上げることが困難であった。また、上
記のようにエミッタの高さや先端部の形状にばらつきが
生じるので、やはり電界放出効率に大きく影響を与える
エミッタ・ゲート間の距離やエミッタ・アノード間の距
離を正確に設定することができず、電界放出効率の低
下、消費電力の増大を招き、しかも再現性、歩留まりも
悪いという問題があった。
【0006】一方、他の代表的な例としては、応用物
理、Vol.59,p146(1990) に記載されているように、Si
単結晶基板に対する異方性エッチングを用いて円錐状の
電界放出型エミッタを作製したものも知られている。
【0007】図7にその作製プロセスおよび構造を示
す。
【0008】まず、同図(a) に示すように、Si単結晶
基板1の上面にSiN膜2を約 4μmの厚さにスパッタ
リングで堆積し、このSiN膜2上にフォトレジスト3
を円形に設ける。次に、同図(b) に示すように、SF6
を用いた反応性イオンエッチング法によって異方性エッ
チング用のマスク4を作製する。次に、同図(c) に示す
ように、異方性エッチング液を使ってマスク4の下部を
アンダーエッチングして、マスク4が付いたままの円錐
形状のエミッタ5を作製する。
【0009】次に、同図(d) に示すように、SiO2
らなる絶縁層6,7とTa等からなる電極層8,9を交
互に2回ずつ蒸着する。電極層8はゲート電極用であ
り、電極層9はアノード電極用である。
【0010】最後に、同図(e) に示すように、絶縁層
6,7および電極層8,9におけるマスク4の上方に位
置している部分、マスク4、絶縁層6におけるマスク4
の下方に位置している部分をそれぞれ除去し、続いて異
方性エッチング液および弗酸によってエミッタ5の先端
の最終加工と絶縁層の軽いエッチングを行い、微小3極
真空管を完成させるようにしている。
【0011】この方法では、Si単結晶に対する異方性
エッチング法を用いているので、前述した回転蒸着法に
比較して、エミッタの先端部尖鋭化、形状の均一化をあ
る程度向上させることができる。しかし、アンダーエッ
チング時間の制御が難しいばかりか、マスク4の剥離に
ばらつきが生じ易く、エミッタ先端部の尖鋭度、形状の
均一性、再現性ともに充分なものではなかった。また、
エミッタ材料としては、仕事関数の値が小さく、物理・
化学的に安定な材料を用いる必要があるが、この方法で
は2つの性質がともに不満足なSiしかエミッタ材料と
して用いることができない問題があった。
【0012】また、この方法では、電極層8,9の作製
時にマスク4の存在が障害になり、電界放出効率に大き
な影響を与えるエミッタ・ゲート間の距離を正確に設定
できないばかりか、エミッタ・アノード間の距離も正確
に設定できない問題があった。さらに、マスク4の存在
が障害になって、エミッタ5の先端部をアノード電極
(電極層9)の開口部10にしか対面させることができ
ないので、エミッタ5から放出された電子流のうち、ア
ノード電極よりもゲート電極(電極層8)へ向かう割合
が極めて大きくなり、消費電力が大きいという問題もあ
った。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の電
界放出型の微小3極真空管にあっては、エミッタの先端
部尖鋭度を増すことが困難で、電界放出効率を上げるこ
とができず、しかもエミッタの形状を均一にすることが
困難で、アレイ化したときの電界放出効率の均一性に欠
け、そのうえエミッタ材料が特定されるばかりか、消費
電力も大きいという問題があった。
【0014】そこで本発明は、上述した不具合を解消で
きる電界放出型の微小3極真空管およびその製造方法を
提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る微小3極真空管の一例では、先端部が
尖鋭な凸状のエミッタ部を有したエミッタ材料層と、前
記エミッタ材料層上で前記先端部に第1の開口を有する
第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層上、前記先端部を間
隙を設けて囲繞するゲート電極層と、前記ゲート電極上
で前記先端部に第2の開口を有する第2の絶縁層と、
記第1の開口及び前記第2の開口を経て前記先端部に対
向するアノ一ド電極層とを具備し、前記アノ一ド電極層
には、前記先端部に対して正対しない位置で前記第2の
開口に通じる孔を設けることを特徴としている。
【0016】また、本発明に係る微小3極真空管の製造
方法の一例では、補助基板(基板)の一方主面に底部が
尖鋭な凹部を形成する工程と、前記凹部の内面を含む前
記補助基板表面に第1の絶縁層を設ける工程と、前記凹
部を含む前記第1の絶縁層上にエミッタ材料層を形成し
て突状のエミッタ部を設ける工程と、前記エミッタ材料
層に構造基板を接合する工程と、前記補助基板の他方主
面側から前記補助基板を除去して前記第1の絶縁層を露
出させる工程と、露出した前記第1の絶縁層上にゲート
電極層を形成する工程と、前記エミッタ部の先端部上の
前記ゲート電極層を除去する工程と、前記エミッタ部の
前記先端部上の前記第1の絶縁層を除去する工程と、前
記先端部を覆い、前記ゲート電極層上に第2の絶縁層を
形成する工程と、前記第2の絶縁層上に、前記先端部と
正対しない位置に孔を有するアノ一ド電極層を形成する
工程と、前記先端部と前記アノ一ド電極層との間の前記
第2の絶縁層を前記孔を通じて除去する工程とを備えて
いる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【作用】本発明に係る微小3極真空管では、第1の絶縁
層の厚みを制御することによって、エミッタ部の先端部
とゲート電極層との間の距離を高精度に設定することが
でき、また第2の絶縁層の厚みを制御することによって
エミッタ部の先端部とアノード電極層との間の距離を高
精度に設定することが可能となる。また、エミッタ部の
先端部に対向させてアノード電極層を設け、このアノー
ド電極層とゲート電極層との間にエミッタ部の先端部、
アノード電極層の一部およびゲート電極層の一部からな
る3極対向空間を残すように第2の絶縁層を設けてい
る。したがって、エミッタ部の先端部から放出された電
子流のほとんどをアノード電極層に向かわせることがで
き、電子流の有効利用を図ることができるので、消費電
力を抑えることが可能となる。
【0021】また、本発明に係る微小3極真空管の製造
方法では、最初に補助基板あるいは基板に設ける凹部を
高精度に設けておきさえすれば、エミッタ部を高精度
に、かつ尖鋭度よく、しかも均一に作製することができ
る。
【0022】たとえば、補助基板あるいは基板として、
Si単結晶基板を用い、この基板の結晶方位を利用して
異方性エッチングを行えば、精度の高い、たとえば逆ピ
ラミッド状の凹部を形成することができる。そして、上
記基板の凹部の内面を含む表面にSiO2 熱酸化膜を形
成し、これを第1の絶縁層とする。SiO2 熱酸化膜
は、緻密で膜厚の制御が容易であり、しかも凹部先端部
における内側へ膨らんで成長する作用により、SiO2
熱酸化膜で囲まれた逆ピラミッド状空間の先端部をより
尖鋭化させる。
【0023】また、本発明に係る製造方法にしたがう
と、最終的に、エミッタ部は、先端部が尖鋭化された上
述の逆ピラミッド状空間を埋めるように設けられたエミ
ッタ材料で形成されることになる。したがって、高精度
で、かつ尖鋭度が高く、形状の均一なエミッタ部を作成
することが可能になる。しかも、Si,Mo,W,Ta
などの材料に限定されることなく仕事関数の値が小さ
く、物理・化学的に安定な材料でエミッタ部を作成する
ことができるので、効率および耐久性を向上させること
ができる。
【0024】また、エミッタ部の上に設けられた第1の
絶縁層の上にゲート電極層を設け、このゲート電極層お
よび第1の絶縁層の一部を除去してエミッタ部の先端部
を露出させ、これによってエミッタ部の先端部周面に対
してゲート電極層を対向させるようにしているので、膜
厚制御の容易な前述のSiO2 熱酸化膜で第1の絶縁層
を形成することにより、エミッタ部とゲート電極層との
間の距離を正確に設定することが可能となる。また、エ
ミッタ部の先端部の上に一時的に犠牲層を設け、この犠
牲層の上にアノード電極層を設け、その後に上記犠牲層
を除去して3極対向空間を形成するようにしているの
で、上記犠牲層を厚み制御の容易なCVD法または電子
ビーム蒸着法、アパッタリング法等で形成することによ
って、エミッタ部の先端部とアノード電極層との間の距
離を高精度に設定することが可能となる。
【0025】この結果として、電界放出効率が高く、再
現性に優れ、しかも消費電力が低く、耐久性に優れた微
小3極真空管の製造が可能となる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。
【0027】図1(a) 〜(i) には本発明の第1の実施例
に係る微小3極真空管の製造プロセスが示されている。
同図に基づいて、この実施例に係る微小3極真空管の製
造方法および構造を説明する。なお、この図では1つの
微小3極真空管を取出して示しているが、実際には複数
の微小3極真空管をアレイ状に配列したものが作られ
る。
【0028】まず、図1(a) に示すように補助基板とし
てのSi単結晶基板11を用意し、このSi単結晶基板
11の片側表面に底部を尖らせた凹部12を形成する。
【0029】このような凹部12を形成する方法として
は、Si単結晶基板11への異方性エッチングを利用す
る。すなわち、まず、p型で(100) 結晶面方位のSi単
結晶基板11上に厚さ0.1 μmのSiO2 熱酸化膜をド
ライ酸化法で形成し、この熱酸化膜上にフォトレジスト
をスピンコート法で塗布する。次に、光ステッパを用い
て、フォトレジスト層にたとえば0.8 μm角の正方形開
口部が得られるよう露光、現像等のパターニングを行っ
た後、露出したSiO2 熱酸化膜をNH4 F・HF混合
溶液によってエッチングする。フォトレジストを除去し
た後、30wt%KOH水溶液を用いて異方性エッチング
を行い、図1(a) に示すように、深さ0.56μmの逆ピラ
ミッド状の凹部12をSi単結晶基板11に形成する。
【0030】次に、NH4 F・HF混合溶液を用いて、
残っているSiO2 酸化膜を除去する。次に、図1(b)
に示すように、凹部12の内面を含めてSi単結晶基板
11上にSiO2 熱酸化膜(以後、第1の絶縁層と呼称
する。)13を形成する。この実施例では、厚さ0.2 μ
mとなるように、第1の絶縁層13をドライ酸化法で形
成した。なお、この第1の絶縁層13を形成するに当た
り、CVD法等によりSiO2 を堆積することによって
も形成できるが、SiO2 熱酸化膜は緻密で厚さの制御
も容易なうえ、凹部12の内側へ膨らん凸状に成長する
作用により、SiO2 熱酸化膜で囲まれた逆ピラミッド
状空間の先端部をより尖鋭化させるので好ましい。
【0031】次に、第1の絶縁層13の露出している一
方の面上に、凹部12(表面が第1の絶縁層13で覆わ
れている。)を埋めるようにエミッタ材料層14として
の、たとえばW層やMo層やTa層等を形成する。これ
らの材料は仕事関数の値が小さく、物理的・化学的に安
定している。この実施例では厚さ0.8 μmとなるように
エミッタ材料層14をスパッタリング法で形成した。そ
の上に、Al層等の導電層15を同じくスパッタリング
法により、たとえば厚さ0.5 μmとなるように形成す
る。なお、この導電層15はエミッタ材料層14の材質
によっては省くことができ、その場合にはエミッタ材料
層14がカソード電極層を兼ねることになる。
【0032】一方、構造基板として、背面に厚さ0.4 μ
mのAl層16をコートした厚さ 1mmのパイレックス
ガラス基板17を用意し、図1(c) に示すように、ガラ
ス基板17とSi単結晶基板11とをエミッタ材料層1
4および導電層15を介して接着する。この接着には、
たとえば静電接着法を適用することもできる。静電接着
法は、最終的に出来上がった真空管の軽量化や薄型化に
寄与する。
【0033】次に、図1(d) に示すように、ガラス基板
17の背面のAl層16をHNO3・CH3 COOH・
HFの混酸溶液で除去した後、エチレンジアミン・ピロ
カテコール・ピラジンから成る水溶液(エチレンジアミ
ン:ピロカテコール:ピラジン:水=75cc:12g :3mg
:10cc)でSi単結晶基板11のみをエッチング除去
し、第1の絶縁層13の他方の面を露出させる。この露
出によって、第1の絶縁層13で覆われたピラミッド状
の凸部18が突出したものとなる。このピラミッド状の
凸部18内は、前述したエミッタ材料14で形成されて
いる。
【0034】次に、図1(e) に示すように、露出してい
る第1の絶縁層13の他方の面上に凸部18の形状に沿
わせて、ゲート電極層19としての、たとえばW層を厚
さ0.3 μmとなるようにスパッタリング法により形成す
る。その後、ゲート電極層19上にフォトレジスト20
をスピンコート法で約0.3 μm厚程度、つまりゲート電
極層19で覆われている凸部18の先端が隠れる程度の
厚さに塗布する。
【0035】次に、図1(f) に示すように、酸素プラズ
マによるドライエッチングを行い、ゲート電極層19で
覆われている凸部18の先端部が0.4 μm程現れるよう
に、フォトレジスト20をエッチング除去する。
【0036】次に、図1(g) に示すように、反応性イオ
ンエッチングにより、凸部18の先端部を覆っているゲ
ート電極層19を除去する。
【0037】次に、フォトレジスト20を除去した後、
図1(h) に示すように、NH4 F・HF混合溶液を用
い、凸部18の先端部を形成している第1の絶縁層13
を選択的に除去して、凸部18内に存在しているピラミ
ッド状のエミッタ材料、つまりエミッタ部21の先端部
を露出させる。この工程によって第1の絶縁層13上に
エミッタ部21の先端部周面を囲むようにゲート電極層
19が設けられたことになる。
【0038】次に、露出しているエミッタ部21の先端
部を含めてゲート電極層19上に第2の絶縁層を兼ねた
犠牲層となるPSGガラス(Phosphorus-doped Silicon
Dioxide Glass) 層22を厚み制御の容易なCVD法ま
たは電子ビーム蒸着法、スパッタリング法などで形成
し、このPSGガラス層22の上にスパッタリング法等
でたとえばW,Mo,Ta等の導電性材からなるアノー
ド電極層23を形成する。
【0039】次に、図1(i) に示すように、アノード電
極層23で、エミッタ部21の先端部と対向しない位置
に小孔24を設け、この小孔24を通してエミッタ部2
1の先端部上およびその近傍に存在しているPSGガラ
ス層22を溶解除去する。なお、小孔24は、アノード
電極層23を形成するときに設けておいてもよい。上記
工程によって、エミッタ部21の先端部、アノード電極
層23の一部およびゲート電極層19の一部が露出状態
で対向する3極対向空間25を持った微小3極真空管が
形成される。
【0040】図2には上記工程によって形成された微小
3極真空管を一部切欠した斜視図が示されている。そし
て、このようにして形成された微小3極真空管は、真空
雰囲気内に収容されて使用される。
【0041】このように、上記実施例に係る微小3極真
空管では、まず補助基板としてのSi単結晶基板11に
異方性エッチングによって凹部12を形成し、その後に
凹部12を含むSi単結晶基板11の表面にSiO2
酸化膜からなる第1の絶縁層13を形成し、この第1の
絶縁層13で覆われた凹部12内にエミッタ材料を充填
してエミッタ部21を形成している。このため、凹部1
2の形状に応じたエミッタ部21を再現性良く形成する
ことができる。さらに、上述した異方性エッチングによ
る形状再現性は勿論のこと、SiO2 熱酸化膜からなる
第1の絶縁層13による凹部12の内側空間への成長作
用ならびに補助基板除去の際の第1の絶縁層13による
エミッタ部21への保護作用により、先端部が鋭く尖
り、かつ高さの均一性に優れたピラミッド状のエミッタ
部21を安定して形成することができる。したがって、
電界放射効率の向上および各エミッタ部21の電界放射
効率の均一性を向上させることができる。
【0042】また、エミッタ部21の先端部とゲート電
極層19とがSiO2 熱酸化膜からなる第1の絶縁層1
3を挟んで形成され、さらにゲート電極層19とアノー
ド電極層23とが第2の絶縁層であるPGSガラス層2
2を挟んで形成されているので、これらの絶縁層の厚み
制御によって、ゲート・エミッタ間距離、ゲート・アノ
ード間距離、さらにはエミッタ・アノード間距離を高精
度に設定でき、電界放出効率を一層向上させることがで
きる。
【0043】また、エミッタ部21の先端部をアノード
電極層23に正対させることができるので、電界分布を
改善することができ、ゲート電極層19に流れる電流よ
りもアノード電極層23に流れる電流の割合を向上させ
ることができる。したがって、消費電力を減少させるこ
ともできる。さらに、エミッタ材料として、仕事関数が
低く、物理的・化学的に安定な種々の材料を用いること
ができるので、効率の向上および耐久性の向上を図るこ
とができる。
【0044】なお、上述した実施例においては、エミッ
タ部21をピラミッド形に形成しているが、電流容量を
持たせようとするときには、図3に示すように、エミッ
タ部21aを屋根形に形成するとよい。このような形状
は、Si単結晶補助基板に異方性エッチング処理を施す
ときに、マスクの開口部形状を長方形に設定することに
よって実現できる。また、上述した実施例においては、
エミッタ材料層14と導電層15とでカソード電極およ
びその配線を構成としているが、エミッタ材料層14だ
けで両方を兼ねさせるようにしてもよい。さらに、上述
した実施例においては、凸部18の先端部を覆っている
ゲート電極層を除去するのに反応性イオンエッチング用
いているが、ウェットエッチング法等の他の手段を用い
てもよい。また、犠牲層となる材料としては、PSG以
外に、たとえばフォトレジストを用いてもよし、形成す
る方法もスピンコート法等の他の方法でも所期の目的が
得られれば構わない。
【0045】図4(a) 〜(i) には本発明の第2の実施例
に係る微小3極真空管の製造プロセスが示されている。
同図に基づいて、この実施例に係る微小3極真空管の製
造方法およびその構造を説明する。なお、この図におい
ても、1つの微小3極真空管だけを取出して示している
が、実際には複数の微小3極真空管が同じ製造方法で同
時に作られる。
【0046】この実施例において、図4(a) 〜(d) に示
すプロセスでは、図1(a) 〜(d) を用いて説明した工程
と同じ工程を採用している。
【0047】すなわち、まず図4(a) に示すように、補
助基板としてのSi単結晶基板31を用意し、このSi
単結晶基板31の片側表面に図1(a) で説明した手法を
用いて底部を尖らせた深さがたとえば0.56μmの逆ピラ
ミッド状の凹部32を形成する。
【0048】次に、図4(b) に示すように、Si単結晶
基板31の凹部32が形成されている側の面に凹部32
の内面を含めてSiO2 熱酸化膜(以後、第1の絶縁層
と呼称する。)33を形成する。この実施例では、厚さ
0.2 μmとなるように、第1の絶縁層33をドライ酸化
法で形成した。なお、この第1の絶縁層33を形成する
に当たり、CVD法等によりSiO2 を堆積することに
よっても形成できるが、SiO2 熱酸化膜は緻密で厚さ
の制御が容易なうえ、凹部32の内側空間へ膨らんで成
長する作用により、凹部32の先端部空間形状を尖鋭化
するので、より好ましい。
【0049】次に、第1の絶縁層33の露出している一
方の面上に、凹部32(表面が第1の絶縁層33で覆わ
れている。)を埋めるようにエミッタ材料層34として
の、たとえばW層やMo層やTa層等を形成する。この
実施例ではスパッタリング法で厚さ0.8 μmとなるよう
にエミッタ材料層34を形成した。次に、このエミッタ
材料層34の上に、Al層等の導電層35を同じくスパ
ッタリング法により、厚さがたとえば0.5 μmとなるよ
うに形成する。なお、この導電層35はエミッタ材料層
34の材質によっては省くことができる。その場合には
エミッタ材料層34がカソード電極層を兼ねることにな
る。
【0050】一方、図4(c) に示すように、構造基板と
して、背面に厚さ0.4 μmのAl層36をコートした厚
さ 1mmのパイレックスガラス基板37を用意し、この
ガラス基板37とSi単結晶基板31とをエミッタ材料
層34および導電層35を介して接着する。この接着に
は、たとえば静電接着法を適用することもできる。静電
接着法は、出来上がった真空管の軽量化や薄型化に寄与
する。
【0051】次に、図4(d) に示すように、ガラス基板
37の背面のAl層36をHNO3・CH3 COOH・
HFの混酸溶液で除去した後、エチレンジアミン・ピロ
カテコール・ピラジンからなる水溶液(エチレンジアミ
ン:ピロカテコール:ピラジン:水=75cc:12g :3mg
:10cc)でSi単結晶基板31のみをエッチング除去
し、第1の絶縁層33の他方の面を露出させる。
【0052】この露出によって、第1の絶縁層33で覆
われたピラミッド状の凸部38が突出したものとなる。
このピラミッド状の凸部38内は前述したエミッタ材料
で形成されている。
【0053】次に、図4(e) に示すように、露出してい
る第1の絶縁層33の他方の面上に凸部38の形状に沿
わせて、ゲート電極層39としての、たとえばW層を厚
さ0.3 μmとなるようにスパッタリング法により形成す
る。次に、このゲート電極層39の上にSiO2 層(以
後、第2の絶縁層と呼称する。)40をCVD法で堆積
させる。続いて、第2の絶縁層40の上にフォトレジス
ト41をスピンコート法で約0.3 μm厚程度、つまりゲ
ート電極層39および第2の絶縁層40で覆われている
凸部38の先端が隠れる程度の厚さに塗布する。
【0054】次に、図4(f) に示すように、酸素プラズ
マによるドライエッチングを行い、ゲート電極層39お
よび第2の絶縁層40で覆われている凸部38の先端部
が0.4 μm程現れるようにフォトレジスト41をエッチ
ング除去する。
【0055】次に、図4(g) に示すように、ゲート電極
層39および第2の絶縁層40における凸部38の先端
部を覆っている部分を反応性イオンエッチングにより除
去する。
【0056】次に、フォトレジスト41を除去した後、
図4(h) に示すように、NH4 F・HF混合溶液を用
い、第1の絶縁層33で凸部38の先端部を形成してい
る部分を除去して、凸部38内に存在しているピラミッ
ド状のエミッタ材料、つまりエミッタ部42の先端部を
露出させる。この工程によって、露出したエミッタ部4
2の先端部周面を囲むようにゲート電極層39が第1の
絶縁層33を介して配置されたことになる。
【0057】次に、エミッタ部42の先端部およびその
近傍を覆うように、窒化膜や酸化膜等からなる犠牲層4
3を厚み制御の容易なCVD法、電子ビーム蒸着法、プ
ラズマCVD法などで設け、この犠牲層43の上および
第2の絶縁層40の上に一体にスパッタリング法等でア
ノード電極層44を形成する。
【0058】次に、図4(i) に示すように、アノード電
極層44で、エミッタ部42の先端部とは対向しない位
置、つまり性能に影響を与えない位置に小孔45を設
け、この小孔45を通してエミッタ部42の先端部上お
よびその近傍に存在している犠牲層43の一部または全
部を溶解除去する。なお、小孔45は、アノード電極層
44を形成するときに設けておいてもよい。
【0059】上記工程によって、エミッタ部42の先端
部、アノード電極層44の一部およびゲート電極層39
の一部が露出状態で対向する3極対向空間46を持った
微小3極真空管が形成される。
【0060】このようにして形成された微小3極真空管
は、真空雰囲気内に収容されて使用される。
【0061】この第2の実施例に係る微小3極真空管に
あっても、基本的には図1に示した微小3極真空管と同
様の手法で製造されているので、図1に示したものと同
様の効果が得られる。
【0062】なお、この第2の実施例においても、エミ
ッタ部42をピラミッド状に形成しているが、電流容量
を持たせようとするときには、図3に示すように、エミ
ッタ部を屋根形に形成するとよい。このような形状は、
先に説明したように、Si単結晶補助基板に異方性エッ
チング処理を施すときに、マスクの開口部形状を長方形
に設定することによって実現できる。また、この第2の
実施例においては、エミッタ材料層34と導電層35と
でカソード電極およびその配線を構成しているが、エミ
ッタ材料層だけで両方を兼ねさせるようにしてもよい。
さらに、上述した実施例においては、ゲート電極層39
および第2の絶縁層40を除去するのに反応性イオンエ
ッチングを用いたが、ウェットエッチング等の他の手段
を用いてもよい。また、犠牲層もPGSガラス、フォト
レジストなどの他の材料で形成することができる。
【0063】図5(a) 〜(j) には本発明の第3の実施例
に係る微小3極真空管の製造プロセスが示されている。
同図に基づいて、この実施例に係る微小3極真空管の製
造方法およびその構造を説明する。なお、この図におい
ても、1つの微小3極真空管だけを取出して示している
が、実際には複数の微小3極真空管が同じ製造方法で同
時に作られる。
【0064】まず、構造基板としてのSi単結晶基板5
1を用意し、図5(a) に示すように、Si単結晶基板5
1の片側表面に、図5(c) に示すように、底部を尖らせ
た逆ピラミッド状の凹部52を形成する。
【0065】このような凹部52を形成する方法として
は、先の実施例と同様にSi単結晶基板への異方性エッ
チングを利用する。すなわち、まず、p型で(100) 結晶
面方位のSi単結晶基板51の一表面に、図5(a) に示
すように、厚さ0.1 μmのSiO2 熱酸化膜53をドラ
イ酸化法により形成し、この熱酸化膜53の上にフォト
レジスト54をスピンコート法で塗布する。
【0066】次に、図5(b) に示すように、光ステッパ
を用いて、フォトレジスト54にたとえば1 μm角の正
方形開口部55が得られるように露光、現像等のパター
ニングを行った後、NH4 F・HF混合溶液により、露
出しているSiO2 熱酸化膜53のエッチングを行な
う。フォトレジスト54を除去した後、30wt%KOH
水溶液を用いて異方性エッチングを行い、図5(c) に示
すように、Si単結晶基板51に深さがたとえば0.71μ
mの逆ピラミッド状の凹部52を形成させる。
【0067】次に、図5(d) に示すように、NH4 F・
HF混合溶液を用いて、熱酸化膜53を除去した後、S
i単結晶基板51の凹部52が形成されている一方の表
面に凹部52の内面を含めてSiO2 熱酸化膜(以後、
第1の絶縁層と略称する。)56を形成する。この実施
例では、ウエット酸化法により、厚さ0.3 μmの第1の
絶縁層56を形成した。
【0068】次に、図5(e) に示すように、Si単結晶
基板51の他方の表面にフォトレジストを塗布し、この
フォトレジストの凹部52に対向する部分に開口部が形
成されるようにパターニングする。次に、上記開口部を
使って反応性イオンエッチングによってSi単結晶基板
51をエッチングし、このSi単結晶基板51に第1の
絶縁層56のピラミッド状に尖った部分の外面を露出さ
せるための穴57を形成する。
【0069】次に、フォトレジストを除去した後、図5
(f) に示すように、穴57の内面を含むSi単結晶基板
51の他方の表面に第2の絶縁層58を形成する。本実
施例では、絶縁層58として、SiO2 熱酸化膜を厚さ
0.2 μmとなるように形成した。次に、第1の絶縁層5
6の凹部の形成されている側の表面に凹部を埋めるよう
にエミッタ材料層59としてのたとえばW層やMo層を
形成する。本実施例では、スパッタリング法によりW層
を厚さ2 μmとなるように形成した。
【0070】この工程によって、エミッタ材料層59に
ピラミッド状の突部、つまりエミッタ部60が形成され
る。なお、本実施例の場合には、エミッタ材料層59が
カソード電極を兼ねているが、エミッタ材料層の材質に
よっては、さらにITO層等の導電層を形成してもよ
い。
【0071】次に、図5(g) に示すように、第1の絶縁
層56のエミッタ部60を覆っている部分の外面上およ
び第2の絶縁層58の外面上にゲート電極層61として
のたとえばW層を形成する。本実施例では厚さ0.4 μm
となるようにスパッタリング法によりW層を形成した。
【0072】次に、図5(h) に示すように、ゲート電極
層61の上にフォトレジスト62を塗布し、酸素プラズ
マによるドライエッチングを行い、ピラミッド状部の先
端部だけが0.5 μm程現れるように、フォトレジスト層
を除去した。
【0073】次に、図5(i) に示すように、反応性イオ
ンエッチングにより、ゲート電極層61におけるピラミ
ッド状部の先端部を形成している部分を除去し、次にフ
ォトレジスト層およびNH4 F・HF混合溶液を用いて
第1の絶縁層56におけるエミッタ部60の先端部を覆
っている部分を除去する。
【0074】この工程によって、エミッタ部60の先端
部が露出し、この露出したエミッタ部60の先端部周面
を囲むようにゲート電極層61が第1の絶縁層56を介
して配置されたことになる。
【0075】次に、フォトレジスト62を除去した後、
露出しているエミッタ部60の先端部を含めてゲート電
極層61の上に第3の絶縁層を兼ねた犠牲層となるPS
Gガラス層63を厚み制御の容易なCVD法、電子ビー
ム蒸着法、スパッタリング法などで形成し、このPSG
ガラス層63の上にスパッタリング法等でアノード電極
層64を形成する。
【0076】次に、アノード電極層64のエミッタ部6
0の先端部と対向しない位置に小孔65を設け、この小
孔65を通して図5(j) に示すように、エミッタ部60
の先端部上およびその近傍に存在しているPSGガラス
層を溶解除去する。なお、小孔65は、アノード電極層
64を形成するときに設けておいてもよい。
【0077】上記工程によって、エミッタ部60の先端
部、アノード電極層64の一部およびゲート電極層61
の一部が露出状態で対向する3極対向空間66を持った
微小3極真空管が形成される。
【0078】この第3の実施例に係る微小3極真空管に
あっても、基本的には図1に示した微小3極真空管と同
様の手法で製造されているので、図1に示したものと同
様の効果が得られる。
【0079】図6(a) 〜(j) には本発明の第4の実施例
に係る微小3極真空管の製造プロセスが示されている。
同図に基づいて、この実施例に係る微小3極真空管の製
造方法およびその構造を説明する。なお、この図におい
ても、1つの微小3極真空管だけを取出して示している
が、実際には複数の微小3極真空管が同じ製造方法で同
時に作られる。
【0080】この実施例において、図6(a) 〜(f) に示
すプロセスでは、図5(a) 〜(f) を用いて説明した工程
と同じ工程を採用している。
【0081】まず、同図(a) に示すように、構造基板と
してのSi単結晶基板71を用意し、このSi単結晶基
板71の片側表面に、図6(c) に示すように、底部を尖
らせた逆ピラミッド状の凹部72を形成する。
【0082】凹部72を形成する方法としては、図5
(a) 〜(c) を用いて説明した手法と同様な手法でSi単
結晶基板71への異方性エッチングを利用する。
【0083】すなわち、まず、p型で(100) 結晶面方位
のSi単結晶基板71の一表面に、図6(a) に示すよう
に、厚さ0.1 μmのSiO2 熱酸化膜73をドライ酸化
法により形成し、この熱酸化膜73の上にフォトレジス
ト74をスピンコート法で塗布する。
【0084】次に、図6(b) に示すように、光ステッパ
を用いて、フォトレジスト74にたとえば1 μm角の正
方形開口部75が得られるように露光、現像等のパター
ニングを行った後、NH4 F・HF混合溶液により、露
出しているSiO2 熱酸化膜73のエッチングを行な
う。フォトレジストを除去した後、30wt%KOH水溶
液を用いて異方性エッチングを行い、図7(c) に示すよ
うに、Si単結晶基板71に深さがたとえば0.71μmの
逆ピラミッド状の凹部72を形成させる。
【0085】次に、図6(d) に示すように、NH4 F・
HF混合溶液を用いて、熱酸化膜73を除去した後、S
i単結晶基板71の凹部72が形成されている一方の表
面に凹部72の内面を含めてSiO2 熱酸化膜(以後、
第1の絶縁層と略称する。)76を形成する。この実施
例では、厚さが0.3 μmとなるように、第1の絶縁層7
6をウエット酸化法により形成した。
【0086】次に、図6(e) に示すように、Si単結晶
基板71の他方の面にフォトレジストを塗布し、このフ
ォトレジストの凹部72に対向する部分に開口部が形成
されるようにパターニングする。次に、上記開口部を使
って反応性イオンエッチングによりSi単結晶基板71
をエッチングし、このSi単結晶基板71に第1の絶縁
層76のピラミッド状に尖った部分の外面を露出させる
ための穴77を形成する。
【0087】次に、フォトレジストを除去した後、図6
(f) に示すように、穴77の内面を含むSi単結晶基板
71の他方の表面に第2の絶縁層78を形成する。本実
施例では、第2の絶縁層78として、SiO2 熱酸化膜
を厚さが0.2 μmとなるように形成した。次に、第1の
絶縁層76の凹部が形成されている側の面上に、凹部を
埋めるようにエミッタ材料層79としてのたとえばW層
やMo層を形成する。本実施例では、スパッタリング法
によりW層を厚さ2 μmとなるように形成した。
【0088】この工程によって、エミッタ材料層79に
ピラミッド状の突部、つまりエミッタ部80が形成され
る。なお、本実施例の場合には、エミッタ材料層79が
カソード電極を兼ねているが、エミッタ材料層の材質に
よっては、さらにITO層等の導電層を形成してもよ
い。
【0089】次に、図6(g) に示すように、第1の絶縁
層76のエミッタ部80を覆っている部分の外面および
第2の絶縁層78の外面にゲート電極層81としてのた
とえばW層を形成する。本実施例では厚さが0.6 μmと
なるようにスパッタリング法によりW層を形成した。次
に、ゲート電極層81の上に第3の絶縁層82を形成す
る。
【0090】次に、図6(h) に示すように、第3の絶縁
層82の上にフォトレジスト83を塗布し、酸素プラズ
マによるドライエッチングを行い、ピラミッド状部の先
端部だけが0.7 μm程現れるように、フォトレジスト層
を除去する。
【0091】次に、図6(i) に示すように、反応性イオ
ンエッチングにより、第3の絶縁層82およびゲート電
極層81におけるピラミッド状部の先端部を形成してい
る部分を除去し、次にフォトレジスト層およびNH4
・HF混合溶液を用いて第1の絶縁層76におけるエミ
ッタ部80の先端部を覆っている部分を除去する。
【0092】この工程によって、エミッタ部80の先端
部が露出し、この露出したエミッタ部80の先端部周面
を囲むようにゲート電極層81が第1の絶縁層76を介
して配置されたことになる。
【0093】次に、フォトレジスト83を除去した後、
露出しているエミッタ部80の先端部近傍を含めて穴7
7を埋めるように窒化膜や酸化膜からなる犠牲層84を
膜厚制御の容易なCVD法、電子ビーム蒸着法、スパッ
タリング法等で形成し、次に犠牲層84上および第3の
絶縁層82の上にスパッタリング法等でアノード電極層
85を形成する。
【0094】次に、アノード電極層85で、エミッタ部
80の先端部と対向しない位置に小孔86を設け、この
小孔86を通して図6(j) に示すように、エミッタ部8
0の先端部上およびその近傍に存在している犠牲層84
を溶解除去する。なお、小孔86は、アノード電極層8
5を形成するときに設けておいてもよい。
【0095】上記工程によって、エミッタ部80の先端
部、アノード電極層85の一部およびゲート電極層81
の一部が露出状態で対向する3極対向空間87を持った
微小3極真空管が形成される。
【0096】この第4の実施例に係る微小3極真空管に
あっても、基本的には図1および図4に示した微小3極
真空管と同様の手法で製造されているので、図1および
図4に示したものと同様の効果が得られる。
【0097】なお、図1および図5に示す実施例では犠
牲層22,63をPSGガラス層で形成しているが、絶
縁性の窒化膜層や酸化膜層で形成してもよい。同様に、
図4および図6に示す実施例では犠牲層43,84を窒
化膜層や酸化膜層で形成しているが、レジスト層で形成
してもよい。
【0098】また、本発明に係る微小3極真空管および
本発明に係る製造方法によって製造された微小真空管
は、スイッチング素子に限らず、表示素子としても使用
できる。この場合、アノード側は、たとえば光を透過さ
せることが可能な薄いアノード電極層、蛍光物質層の少
なくとも2層または薄いアノード電極を支持する透光材
層を含めた3層構造に形成される。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電界放出効率が高く、アレイ化したときの均一性を満た
すことができ、消費電力が少なく、耐久性に富み、作り
易さを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る微小3極真空管の
製造プロセスを説明するための図
【図2】同製造プロセスを経て製造された微小3極真空
管を一部切欠して示す斜視図
【図3】エミッタ部の別の形状を示す斜視図
【図4】本発明の第2の実施例に係る微小3極真空管の
製造プロセスを説明するための図
【図5】本発明の第3の実施例に係る微小3極真空管の
製造プロセスを説明するための図
【図6】本発明の第4の実施例に係る微小3極真空管の
製造プロセスを説明するための図
【図7】従来の微小3極真空管の製造プロセスの一例を
説明するための図
【符号の説明】
11,31…補助基板 12,32…凹部 13,33…第1の絶縁層 14,34…エミ
ッタ材料層 18,38…凸部 19,39…ゲー
ト電極層 21,42…エミッタ部 22…第2の絶縁
層としての犠牲層 40…第2の絶縁層 43…犠牲層 23,44…アノード電極層 25,42…3極
対向空間 51,71…基板 52,72…凹部 56,76…第1の絶縁層 59,79…エミ
ッタ材料層 60,80…エミッタ部 61,81…ゲー
ト電極層 63…第3の絶縁層としての犠牲層 82…第3の絶縁
層 84…犠牲層 64,85…アノ
ード電極層 66,87…3極対向空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 1/304 H01J 9/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部が尖鋭な凸状のエミッタ部を有した
    エミッタ材料層と、 前記エミッタ材料層上で前記先端部に第1の開口を有す
    る第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層上、前記先端部を間隙を設けて囲繞す
    るゲート電極層と、 前記ゲート電極上で前記先端部に第2の開口を有する第
    2の絶縁層と、 前記第1の開口及び前記第2の開口を経て前記先端部に
    対向するアノ一ド電極層とを具備し、 前記アノ一ド電極層には、前記先端部に対して正対しな
    い位置で前記第2の開口に通じる孔を設けることを特徴
    とする微小3極真空管。
  2. 【請求項2】前記第1の絶縁層、前記ゲート電極層及び
    前記第2の絶縁層は、前記エミッタ部側面に沿うことを
    特徴とする請求項1記載の微小3極真空管。
  3. 【請求項3】補助基板の一方主面に底部が尖鋭な凹部を
    形成する工程と、 前記凹部の内面を含む前記補助基板表面に第1の絶縁層
    を設ける工程と、 前記凹部を含む前記第1の絶縁層上にエミッタ材料層を
    形成して突状のエミッタ部を設ける工程と、 前記エミッタ材料層に構造基板を接合する工程と、 前記補助基板の他方主面側から前記補助基板を除去して
    前記第1の絶縁層を露出させる工程と、 露出した前記第1の絶縁層上にゲート電極層を形成する
    工程と、 前記エミッタ部の先端部上の前記ゲート電極層を除去す
    る工程と、 前記エミッタ部の前記先端部上の前記第1の絶縁層を除
    去する工程と、 前記先端部を覆い、前記ゲート電極層上に第2の絶縁層
    を形成する工程と、 前記第2の絶縁層上に、前記先端部と正対しない位置に
    孔を有するアノ一ド電極層を形成する工程と、 前記先端部と前記アノ一ド電極層との間の前記第2の絶
    縁層を前記孔を通じて除去する工程とを具備してなるこ
    とを特徴とする微小3極真空管の製造方法。
  4. 【請求項4】凸状のエミッタ部の先端部上に犠牲層を形
    成する工程と、 前記犠牲層上に、前記先端部と正対しない位置に孔を有
    するアノ一ド電極層を形成する工程と、 前記先端部と前記アノ一ド電極層との間の前記犠牲層を
    前記孔を通じて除去する工程とを具備してなることを特
    徴とする微小3極真空管の製造方法。
  5. 【請求項5】補助基板の一方主面に底部が尖鋭な凹部を
    形成する工程と、 前記凹部の内面を含む前記補助基板表面に第1の絶縁層
    を設ける工程と、 前記凹部を含む前記第1の絶縁層上にエミッタ材料層を
    形成して前記エミッタ部を設ける工程と、 前記エミッタ材料層に構造基板を接合する工程と、 前記補助基板の他方主面側から前記補助基板を除去して
    前記第1の絶縁層を露出させる工程と、 露出した前記第1の絶縁層上にゲート電極層を形成する
    工程と、 前記ゲート電極層上に第2の絶縁層を形成する工程と、 前記エミッタ部の先端部上の前記第2の絶縁層を除去す
    る工程と、 前記エミッタ部の前記先端部上の前記ゲート電極層を除
    去する工程と、 前記エミッタ部の前記先端部上の前記第1の絶縁層を除
    去する工程とを具備してなることを特徴とする請求項4
    記載の微小3極真空管の製造方法。
  6. 【請求項6】基板の一方主面に底部が尖鋭な凹部を形成
    する工程と、 前記凹部の内面を含む前記基板表面に第1の絶縁層を設
    ける工程と、前記基板の他方主面側から前記基板の前記エミッタ部に
    対応する部分を除去して前記第1の絶縁層を露出させる
    工程と、 前記凹部を含む前記第1の絶縁層上にエミッタ材料層を
    形成して突状のエミッタ部を設ける工程と、 露出した前記第1の絶縁層上にゲート電極層を形成する
    工程と、 前記エミッタ部の先端部上の前記ゲート電極層を除去す
    る工程と、 前記エミッタ部の前記先端部上の前記第1の絶縁層を除
    去する工程と、 前記先端部を覆い、前記ゲート電極層上に第2の絶縁層
    を形成する工程と、 前記第2の絶縁層上に、前記先端部と正対しない位置に
    孔を有するアノ一ド電極層を形成する工程と、 前記先端部と前記アノ一ド電極層との間の前記第2の絶
    縁層を前記孔を通じて除去する工程とを具備してなるこ
    とを特徴とする微小3極真空管の製造方法。
  7. 【請求項7】基板の一方主面に底部が尖鋭な凹部を形成
    する工程と、 前記凹部の内面を含む前記基板表面に第1の絶縁層を設
    ける工程と、前記基板の他方主面側から前記基板の前記エミッタ部に
    対応する部分を除去して前記第1の絶縁層を露出させる
    工程と、 前記凹部を含む前記第1の絶縁層上にエミッタ材料層を
    形成して突状のエミッタ部を設ける工程と、 露出した前記第1の絶縁層上にゲート電極層を形成する
    工程と、 前記エミッタ部の先端部を覆い、前記ゲート電極層上に
    第2の絶縁層を形成する工程と、 前記エミッタ部の先端部上の前記第2の絶縁層を除去す
    る工程と、 前記エミッタ部の前記先端部上の前記ゲート電極層を除
    去する工程と、 前記エミッタ部の前記先端部上の前記第1の絶縁層を除
    去する工程と、 前記エミッタ部の前記先端部を覆い、前記第2の絶縁層
    上に犠牲層を形成する工程と、 前記犠牲層上に、前記先端部と正対しない位置に孔を有
    するアノ一ド電極層を形成する工程と、 前記エミッタ部の前記先端部と前記アノ一ド電極層との
    間の前記犠牲層を前記孔を通じて除去する工程とを具備
    してなることを特徴とする微小3極真空管の製造方法。
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