JP3388679B2 - 半導体素子の製造方法 - Google Patents
半導体素子の製造方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子の製造
方法に係り、特にMOS型集積回路装置の製造方法に関
するものである。
方法に係り、特にMOS型集積回路装置の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、以下に示すようなものがあった。
例えば、以下に示すようなものがあった。
【0003】半導体素子の微細化に伴い、寄生容量(就
中接合容量)がデバイス性能を律速するようになってき
ており、ソース/ドレイン部へのコンタクトを、この領
域よりフィールド酸化膜上に延在させた配線上に配置さ
せる局所配線技術は、ソース/ドレイン面積を最小限に
抑えることによって接合容量を小さくする方法として、
注目されている。
中接合容量)がデバイス性能を律速するようになってき
ており、ソース/ドレイン部へのコンタクトを、この領
域よりフィールド酸化膜上に延在させた配線上に配置さ
せる局所配線技術は、ソース/ドレイン面積を最小限に
抑えることによって接合容量を小さくする方法として、
注目されている。
【0004】図3は従来の局所配線を用いたMOSFE
Tの製造工程断面図である。
Tの製造工程断面図である。
【0005】(1)まず、図3(a)に示すように、公
知の技術によって、P型基板1上にPウェル2及びNウ
ェル3を形成し、Pウェル2中に、N型トランジスタ
(N型拡散層11となるソース/ドレイン部と、ゲート
酸化膜5、ゲート電極6を有し、そのゲート電極6は、
オフセット酸化膜7及びゲートサイドウォール8に囲ま
れている)を、Nウェル3中に、P型トランジスタ(ソ
ース/ドレイン部がP型拡散層12よりなる他はN型ト
ランジスタと同様である)を形成する。N型トランジス
タ領域とP型トランジスタ領域は、フィールド酸化膜4
により分離されている。
知の技術によって、P型基板1上にPウェル2及びNウ
ェル3を形成し、Pウェル2中に、N型トランジスタ
(N型拡散層11となるソース/ドレイン部と、ゲート
酸化膜5、ゲート電極6を有し、そのゲート電極6は、
オフセット酸化膜7及びゲートサイドウォール8に囲ま
れている)を、Nウェル3中に、P型トランジスタ(ソ
ース/ドレイン部がP型拡散層12よりなる他はN型ト
ランジスタと同様である)を形成する。N型トランジス
タ領域とP型トランジスタ領域は、フィールド酸化膜4
により分離されている。
【0006】(2)次に、図3(b)に示すように、T
i膜13、a−Si〔アモルファス(非晶質)・シリコ
ン〕膜14を堆積し、ホトリソグラフィ/ドライエッチ
ングによって局所配線領域(領域II及び領域III )に、
a−Si膜14をパターニングする。
i膜13、a−Si〔アモルファス(非晶質)・シリコ
ン〕膜14を堆積し、ホトリソグラフィ/ドライエッチ
ングによって局所配線領域(領域II及び領域III )に、
a−Si膜14をパターニングする。
【0007】(3)次に、図3(c)に示すように、窒
素雰囲気で短時間熱処理(RTA)により、Ti膜13
とa−Si膜14とが反応し、局所配線領域II,III
は、TiSi2 膜15に変換される。この際、領域Iに
おいては、Ti膜13とP型基板1との反応によるTi
Si2 膜15が形成される。また、領域Iの一部、領域
IVのTiN膜13及び未反応Ti膜16は、ウエットエ
ッチングにより除去の形状を得る。
素雰囲気で短時間熱処理(RTA)により、Ti膜13
とa−Si膜14とが反応し、局所配線領域II,III
は、TiSi2 膜15に変換される。この際、領域Iに
おいては、Ti膜13とP型基板1との反応によるTi
Si2 膜15が形成される。また、領域Iの一部、領域
IVのTiN膜13及び未反応Ti膜16は、ウエットエ
ッチングにより除去の形状を得る。
【0008】(4)次に、図3(d)に示すように、さ
らに、より高温のRTAを行う。
らに、より高温のRTAを行う。
【0009】(5)次いで、図3(e)に示すように、
層間絶縁膜17を堆積し、その後、リフローを施す。
層間絶縁膜17を堆積し、その後、リフローを施す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の半導体素子の製造方法では、N型拡散層とP型
拡散層とを局所配線層で直接繋いだ領域(図3に示す、
領域III)においては、N型不純物のP型拡散層への再分
布による、P+ /N接合リーク電流の増加を招くという
問題がある。
た従来の半導体素子の製造方法では、N型拡散層とP型
拡散層とを局所配線層で直接繋いだ領域(図3に示す、
領域III)においては、N型不純物のP型拡散層への再分
布による、P+ /N接合リーク電流の増加を招くという
問題がある。
【0011】すなわち、図4に示すように、局所配線な
しの場合は、つまり、N型拡散層とP型拡散層が独立し
ている場合には、P+ /N接合リーク電流は小さいが、
局所配線ありの場合は、N型拡散層とP型拡散層間の間
隔が短くなると、P+ /N接合リーク電流は大きくな
る。
しの場合は、つまり、N型拡散層とP型拡散層が独立し
ている場合には、P+ /N接合リーク電流は小さいが、
局所配線ありの場合は、N型拡散層とP型拡散層間の間
隔が短くなると、P+ /N接合リーク電流は大きくな
る。
【0012】また、領域Iにおいては、図5に示すよう
に、熱処理によって得られるTiSi2 /Si界面のラ
フネス(凹凸)が激しくなるという問題もある。
に、熱処理によって得られるTiSi2 /Si界面のラ
フネス(凹凸)が激しくなるという問題もある。
【0013】更に、TiSi2 /Si界面のラフネスの
増加は、層間絶縁膜のリフロー工程によるTiSi2 膜
の凝集、それに伴う接合リーク電流の増加を招く。
増加は、層間絶縁膜のリフロー工程によるTiSi2 膜
の凝集、それに伴う接合リーク電流の増加を招く。
【0014】本発明は、上記問題点を除去し、局所配線
によるP+ /N接合リーク電流を低減するとともに、T
iSi2 膜/Si膜界面のラフネスの低減を図り得る半
導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
によるP+ /N接合リーク電流を低減するとともに、T
iSi2 膜/Si膜界面のラフネスの低減を図り得る半
導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1)Ti/a−Si膜
を基板上に堆積し、このa−Si膜をパターニングし、
このa−Si膜とTi膜との熱反応により形成されるT
iSi2 膜を有する局所配線構造を含む半導体素子の製
造方法において、前記基板上に前記Ti膜を堆積する前
に前記基板に窒素をイオン注入し、前記基板と前記Ti
膜との反応により、前記TiSi 2 中に窒素を導入する
ようにしたものである。
を基板上に堆積し、このa−Si膜をパターニングし、
このa−Si膜とTi膜との熱反応により形成されるT
iSi2 膜を有する局所配線構造を含む半導体素子の製
造方法において、前記基板上に前記Ti膜を堆積する前
に前記基板に窒素をイオン注入し、前記基板と前記Ti
膜との反応により、前記TiSi 2 中に窒素を導入する
ようにしたものである。
【0016】(2)上記(1)記載の半導体素子の製造
方法において、前記イオン注入する前記窒素の量は、前
記TiSi2 膜の結晶粒界でTiNの結晶を形成する程
度の量である。
方法において、前記イオン注入する前記窒素の量は、前
記TiSi2 膜の結晶粒界でTiNの結晶を形成する程
度の量である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の第1実施例を示す半導体装
置の製造工程断面図である。
置の製造工程断面図である。
【0019】(1)まず、図1(a)に示すように、P
型基板21上のN型トランジスタ形成予定領域にPウェ
ル22を、そして、P型トランジスタ形成予定領域にN
ウェル23を形成する。ウェルの深さは、約3μmであ
る。
型基板21上のN型トランジスタ形成予定領域にPウェ
ル22を、そして、P型トランジスタ形成予定領域にN
ウェル23を形成する。ウェルの深さは、約3μmであ
る。
【0020】次いで、LOCOS法により、アクティブ
領域を300nm程度のフィールド酸化膜24によって
分離する。そして、ゲート酸化膜25、ポリサイドゲー
ト電極(Poly−Si/WSix 二層膜)26を形成
後、オフセット酸化膜27を堆積して、ゲート電極をパ
ターニングする。ゲート電極26の側壁には、ゲートサ
イドウォール28を異方性ドライエッチングによって形
成する。N型拡散層31並びにP型拡散層32は、As
+ ,BF2 + をそれぞれ5×1015cm-2程度イオン注
入し、活性化させる。
領域を300nm程度のフィールド酸化膜24によって
分離する。そして、ゲート酸化膜25、ポリサイドゲー
ト電極(Poly−Si/WSix 二層膜)26を形成
後、オフセット酸化膜27を堆積して、ゲート電極をパ
ターニングする。ゲート電極26の側壁には、ゲートサ
イドウォール28を異方性ドライエッチングによって形
成する。N型拡散層31並びにP型拡散層32は、As
+ ,BF2 + をそれぞれ5×1015cm-2程度イオン注
入し、活性化させる。
【0021】(2)次に、図1(b)に示すように、希
フッ酸洗浄により、自然酸化膜を除去した後、Ti膜3
3を40nm、a−Si膜34を90nmをDCマグネ
トロンスパッタリングにより堆積する。通常Ti膜のス
パッタは、Ar雰囲気で行うが、ここでは、N2 分圧を
5%程度に設定し、微量に窒素を含んだTi膜33を堆
積する。次いで、ホトリソグラフィ/ドライエッチング
により、a−Si膜34をパターニングする。a−Si
膜34のドライエッチングは、フッ素系のガスを用い、
Ti膜並びにTiN膜に対して、高選択比の条件で行う
ため、微量の窒素を含んだTi膜についても、従来技術
同様の高選択比エッチングが可能である。
フッ酸洗浄により、自然酸化膜を除去した後、Ti膜3
3を40nm、a−Si膜34を90nmをDCマグネ
トロンスパッタリングにより堆積する。通常Ti膜のス
パッタは、Ar雰囲気で行うが、ここでは、N2 分圧を
5%程度に設定し、微量に窒素を含んだTi膜33を堆
積する。次いで、ホトリソグラフィ/ドライエッチング
により、a−Si膜34をパターニングする。a−Si
膜34のドライエッチングは、フッ素系のガスを用い、
Ti膜並びにTiN膜に対して、高選択比の条件で行う
ため、微量の窒素を含んだTi膜についても、従来技術
同様の高選択比エッチングが可能である。
【0022】(3)次に、図1(c)に示すように、6
50℃、30秒程度のRTAを窒素雰囲気中で行い、領
域I〜III にTiSi2 膜35を形成する。
50℃、30秒程度のRTAを窒素雰囲気中で行い、領
域I〜III にTiSi2 膜35を形成する。
【0023】(4)次に、図1(d)に示すように、領
域I、IVのTiN膜及び未反応Ti膜36〔図1(c)
参照〕は、アンモニア過水に浸漬させ、除去する。
域I、IVのTiN膜及び未反応Ti膜36〔図1(c)
参照〕は、アンモニア過水に浸漬させ、除去する。
【0024】(5)次に、図1(e)に示すように、領
域IのTiSi2 膜35を低抵抗化するために、850
℃、30秒程度のRTAを追加し、層間絶縁膜37を形
成する。
域IのTiSi2 膜35を低抵抗化するために、850
℃、30秒程度のRTAを追加し、層間絶縁膜37を形
成する。
【0025】この方法では、Ti膜33中に含まれる微
量の窒素がTiSi2 膜35の結晶粒界で、TiNの微
結晶を形成して、偏析し、TiSi2 膜35中の不純物
の拡散の主要因とされている粒界拡散を阻止することが
できる。
量の窒素がTiSi2 膜35の結晶粒界で、TiNの微
結晶を形成して、偏析し、TiSi2 膜35中の不純物
の拡散の主要因とされている粒界拡散を阻止することが
できる。
【0026】また、領域Iにおいては、TiSi2 膜形
成反応の初期において、表面に均一なTiN膜の形成を
もたらす。
成反応の初期において、表面に均一なTiN膜の形成を
もたらす。
【0027】このように、微量の窒素が、TiSi2 膜
粒界のTiN膜微結晶となって、不純物の粒界拡散を抑
制した結果、従来技術において見られたAsのN型拡散
層から、領域III のTiSi2 膜を通じて、P型拡散層
へ再分布することに起因する接合リーク電流の発生が抑
えられる。
粒界のTiN膜微結晶となって、不純物の粒界拡散を抑
制した結果、従来技術において見られたAsのN型拡散
層から、領域III のTiSi2 膜を通じて、P型拡散層
へ再分布することに起因する接合リーク電流の発生が抑
えられる。
【0028】また、微量の窒素による、反応初期のTi
N膜均一形成は、従来技術において見られた、TiSi
2 膜形成反応とTiN膜形成反応の競合における優勢反
応のサイト毎の違いを反映した、TiSi2 膜界面のラ
フネスを抑制することができる。すなわち、領域Iにお
いて、図2に示すように、TiSi2 /Si界面のラフ
ネスを抑制できる。
N膜均一形成は、従来技術において見られた、TiSi
2 膜形成反応とTiN膜形成反応の競合における優勢反
応のサイト毎の違いを反映した、TiSi2 膜界面のラ
フネスを抑制することができる。すなわち、領域Iにお
いて、図2に示すように、TiSi2 /Si界面のラフ
ネスを抑制できる。
【0029】この結果、TiSi2 膜の耐熱性も向上
し、層間絶縁膜のリフロー工程におけるTiSi2 膜の
凝集、それに伴う、接合リーク電流の増加を抑制するこ
とができる。
し、層間絶縁膜のリフロー工程におけるTiSi2 膜の
凝集、それに伴う、接合リーク電流の増加を抑制するこ
とができる。
【0030】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
る。
【0031】図6は本発明の第2実施例を示す半導体素
子の製造工程断面図である。
子の製造工程断面図である。
【0032】(1)まず、図6(a)に示すように、P
型基板41上のN型トランジスタ形成予定領域にPウェ
ル42を、P型トランジスタ形成予定領域にNウェル4
3を形成する。ウェルの深さは約30nmである。次
に、LOCOS法により、アクティブ領域をフィールド
酸化膜44によって分離する。そして、ゲート酸化膜4
5、ポリサイドゲート電極(Poly−Si/WSix
二層膜)46を形成後、オフセット酸化膜47を堆積し
て、ゲート電極46をパターニングする。ゲート電極4
6の側壁には、ゲートサイドウォール48を異方性ドラ
イエッチングによって形成する。N型拡散層51並びに
P型拡散層52は、As+ ,BF2 + をイオン注入し、
活性化させ、第1実施例と同様に、N型トランジスタ、
P型トランジスタを形成する。
型基板41上のN型トランジスタ形成予定領域にPウェ
ル42を、P型トランジスタ形成予定領域にNウェル4
3を形成する。ウェルの深さは約30nmである。次
に、LOCOS法により、アクティブ領域をフィールド
酸化膜44によって分離する。そして、ゲート酸化膜4
5、ポリサイドゲート電極(Poly−Si/WSix
二層膜)46を形成後、オフセット酸化膜47を堆積し
て、ゲート電極46をパターニングする。ゲート電極4
6の側壁には、ゲートサイドウォール48を異方性ドラ
イエッチングによって形成する。N型拡散層51並びに
P型拡散層52は、As+ ,BF2 + をイオン注入し、
活性化させ、第1実施例と同様に、N型トランジスタ、
P型トランジスタを形成する。
【0033】(2)次に、図6(b)に示すように、希
フッ酸洗浄により、自然酸化膜を除去した後、Ti膜5
3(膜厚40nm)を従来技術同様、100%Ar雰囲
気のDCマグネトロンスパッタリングにより堆積する。
フッ酸洗浄により、自然酸化膜を除去した後、Ti膜5
3(膜厚40nm)を従来技術同様、100%Ar雰囲
気のDCマグネトロンスパッタリングにより堆積する。
【0034】(3)続いて、図6(c)に示すように、
N+ イオン54を1×1015cm-2程度注入する。この
際、Ti原子のP型基板41へのノックオンを避けるた
め、注入条件には注意を要する。その後、図6(d)に
示すように、a−Si膜55を堆積した後、ホトリソグ
ラフィ/ドライエッチングにより、a−Si膜55をパ
ターニングし、同様に、2段階RTAにより、図6
(e)に示すように、TiSi2 膜56を領域I〜III
に形成する。なお、57はTiN膜及び未反応Ti膜で
ある。
N+ イオン54を1×1015cm-2程度注入する。この
際、Ti原子のP型基板41へのノックオンを避けるた
め、注入条件には注意を要する。その後、図6(d)に
示すように、a−Si膜55を堆積した後、ホトリソグ
ラフィ/ドライエッチングにより、a−Si膜55をパ
ターニングし、同様に、2段階RTAにより、図6
(e)に示すように、TiSi2 膜56を領域I〜III
に形成する。なお、57はTiN膜及び未反応Ti膜で
ある。
【0035】この実施例も、第1実施例と同様に、Ti
膜中に導入された微量の窒素が、TiSi2 膜中の結晶
粒界でTiN微結晶を形成し、粒界における不純物拡散
を抑制する。
膜中に導入された微量の窒素が、TiSi2 膜中の結晶
粒界でTiN微結晶を形成し、粒界における不純物拡散
を抑制する。
【0036】また、領域Iにおいて、同様に最表面にお
いて、反応初期の均一なTiN膜の形成をもたらす。
いて、反応初期の均一なTiN膜の形成をもたらす。
【0037】この実施例においても、図7に示すよう
に、領域Iにおいて、TiSi2 /Si界面のラフネス
を抑制できる。
に、領域Iにおいて、TiSi2 /Si界面のラフネス
を抑制できる。
【0038】この結果、TiSi2 膜の耐熱性も向上
し、層間絶縁膜のリフロー工程におけるTiSi2 膜の
凝集、それに伴う、接合リーク電流の増加を抑制するこ
とができる。
し、層間絶縁膜のリフロー工程におけるTiSi2 膜の
凝集、それに伴う、接合リーク電流の増加を抑制するこ
とができる。
【0039】また、窒素の基板への滲み込みによって、
基板表面のダメージ層を修復し、トータルプロセスに起
因する表面ダメージによる接合リーク電流を抑制するこ
とも可能である。
基板表面のダメージ層を修復し、トータルプロセスに起
因する表面ダメージによる接合リーク電流を抑制するこ
とも可能である。
【0040】本発明は、更に以下のような利用形態を有
する。
する。
【0041】第1実施例においては、Ti膜の堆積を、
全て5%、N2 分圧下で堆積するようにしたが、例え
ば、下層の20nmはN2 分圧0%、上層の20nmの
みN2分圧5%とする。または、下層の35nm程度は
100%Ar雰囲気で堆積し、上層の5nm程度を10
0%N2 雰囲気にてTiN膜を堆積させる等の変形例も
可能である。
全て5%、N2 分圧下で堆積するようにしたが、例え
ば、下層の20nmはN2 分圧0%、上層の20nmの
みN2分圧5%とする。または、下層の35nm程度は
100%Ar雰囲気で堆積し、上層の5nm程度を10
0%N2 雰囲気にてTiN膜を堆積させる等の変形例も
可能である。
【0042】これらの変形例においては、領域Iにおけ
るTiSi2 化反応時のTiN膜被覆効果を最表面に限
定できるため、仕上がりのTiSi2 膜厚は、従来のN
2 を添加しない製造方法と遜色のないものとなる。
るTiSi2 化反応時のTiN膜被覆効果を最表面に限
定できるため、仕上がりのTiSi2 膜厚は、従来のN
2 を添加しない製造方法と遜色のないものとなる。
【0043】また、第2実施例においては、Tiスパッ
タ→N+ イオン注入→a−Siスパッタの順に記述した
が、 (1)Ti/a−Siスパッタ→N+ イオン注入 (2)N+ イオン注入→Ti/a−Siスパッタ と置き換えることも可能である。
タ→N+ イオン注入→a−Siスパッタの順に記述した
が、 (1)Ti/a−Siスパッタ→N+ イオン注入 (2)N+ イオン注入→Ti/a−Siスパッタ と置き換えることも可能である。
【0044】(1)の場合、Ti膜とa−Si膜とを真
空チャンバー中で連続堆積できるため、従来技術と同様
に界面に反応阻害層を持ち込まない利点がある。
空チャンバー中で連続堆積できるため、従来技術と同様
に界面に反応阻害層を持ち込まない利点がある。
【0045】(2)の場合、Ti膜とa−Si膜との連
続堆積効果に加えて、N+ イオン注入に、Si基板のT
iSi2 膜形成予定領域に対するプリアモルファス化の
効果も含まれるため、領域IにおけるTiSi2 膜の耐
熱性向上、TiSi2 /Si界面のラフネス低減に寄与
することができる。ただし、この際には、領域III にお
いては、窒素が反応に寄与しないフィールド酸化膜中に
導入されることを考慮し、窒素の注入量を幾分増加させ
る必要がある。
続堆積効果に加えて、N+ イオン注入に、Si基板のT
iSi2 膜形成予定領域に対するプリアモルファス化の
効果も含まれるため、領域IにおけるTiSi2 膜の耐
熱性向上、TiSi2 /Si界面のラフネス低減に寄与
することができる。ただし、この際には、領域III にお
いては、窒素が反応に寄与しないフィールド酸化膜中に
導入されることを考慮し、窒素の注入量を幾分増加させ
る必要がある。
【0046】また、Tiスパッタ後、軽く窒化を行った
後に、a−Si膜を堆積する方法も、変形例として含め
ることも考えられる。ただし、この際には、窒化された
Ti膜とa−Si膜との反応を阻害しないように、十分
コントロールされた窒化が要求される。(通常のRTA
ではなく、低温でのN2 プラズマ処理が適していると考
えられる)。
後に、a−Si膜を堆積する方法も、変形例として含め
ることも考えられる。ただし、この際には、窒化された
Ti膜とa−Si膜との反応を阻害しないように、十分
コントロールされた窒化が要求される。(通常のRTA
ではなく、低温でのN2 プラズマ処理が適していると考
えられる)。
【0047】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0049】微量の窒素が、TiSi2 膜粒界のTiN
膜微結晶となって、不純物の粒界拡散を抑制した結果、
従来技術において見られたAsのN型拡散層からTiS
i2膜を通じて、P型拡散層へ再分布することに起因す
る接合リーク電流の発生が、抑えられる。
膜微結晶となって、不純物の粒界拡散を抑制した結果、
従来技術において見られたAsのN型拡散層からTiS
i2膜を通じて、P型拡散層へ再分布することに起因す
る接合リーク電流の発生が、抑えられる。
【0050】また、微量の窒素による、反応初期のTi
N膜均一形成は、従来技術において見られた領域Iにお
けるTiSi2 膜形成反応とTiN膜形成反応の競合に
おける優勢反応のサイト毎の違いを反映した、TiSi
2 /Si界面のラフネスを抑制できる。
N膜均一形成は、従来技術において見られた領域Iにお
けるTiSi2 膜形成反応とTiN膜形成反応の競合に
おける優勢反応のサイト毎の違いを反映した、TiSi
2 /Si界面のラフネスを抑制できる。
【0051】その結果、TiSi2 膜の耐熱性も向上
し、層間膜のリフロー工程におけるTiSi2 膜の凝
集、それに伴う、接合リーク電流の増加を抑制すること
ができる。
し、層間膜のリフロー工程におけるTiSi2 膜の凝
集、それに伴う、接合リーク電流の増加を抑制すること
ができる。
【図1】本発明の第1実施例を示す半導体装置の製造工
程断面図である。
程断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す半導体装置の領域I
のTiSi2 /Si界面の断面図である。
のTiSi2 /Si界面の断面図である。
【図3】従来の局所配線を用いたMOSFETの製造工
程断面図である。
程断面図である。
【図4】従来技術の問題点(その1)の説明図である。
【図5】従来技術の問題点(その2)の説明図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す半導体素子の製造工
程断面図である。
程断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す半導体素子の領域I
のTiSi2 /Si界面の断面図である。
のTiSi2 /Si界面の断面図である。
21,41 P型基板
22,42 Pウェル
23,43 Nウェル
24,44 フィールド酸化膜
25,45 ゲート酸化膜
26,46 ゲート電極
27,47 オフセット酸化膜
28,48 ゲートサイドウォール
31,51 N型拡散層
32,52 P型拡散層
33,53 微量に窒素を含んだTi膜
34,55 a−Si膜
35,56 TiSi2 膜
36,57 TiN膜及び未反応Ti膜
37 層間絶縁膜
54 N+ イオン
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 27/088
H01L 21/8234
H01L 21/28
H01L 29/40
H01L 21/3205
H01L 21/768
H01L 29/78
H01L 21/336
Claims (2)
- 【請求項1】 Ti/a−Si膜を基板上に堆積し、該
a−Si膜をパターニングし、該a−Si膜とTi膜と
の熱反応により形成されるTiSi2 膜を有する局所配
線構造を含む半導体素子の製造方法において、 前記基板上に前記Ti膜を堆積する前に前記基板に窒素
をイオン注入し、前記基板と前記Ti膜との反応によ
り、前記TiSi 2 中に窒素を導入することを特徴とす
る半導体素子の製造方法。 - 【請求項2】 前記イオン注入する前記窒素の量は、前
記TiSi2 膜の結晶粒界でTiNの結晶を形成する程
度の量であることを特徴とする請求項1記載の半導体素
子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22197796A JP3388679B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 半導体素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22197796A JP3388679B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 半導体素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1065021A JPH1065021A (ja) | 1998-03-06 |
JP3388679B2 true JP3388679B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=16775146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22197796A Expired - Fee Related JP3388679B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 半導体素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3388679B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-23 JP JP22197796A patent/JP3388679B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1065021A (ja) | 1998-03-06 |
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