JP3388679B2 - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法

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    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子の製
方法に係り、特にMOS型集積回路装置の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、以下に示すようなものがあった。
【0003】半導体素子の微細化に伴い、寄生容量(就
中接合容量)がデバイス性能を律速するようになってき
ており、ソース/ドレイン部へのコンタクトを、この領
域よりフィールド酸化膜上に延在させた配線上に配置さ
せる局所配線技術は、ソース/ドレイン面積を最小限に
抑えることによって接合容量を小さくする方法として、
注目されている。
【0004】図3は従来の局所配線を用いたMOSFE
Tの製造工程断面図である。
【0005】(1)まず、図3(a)に示すように、公
知の技術によって、P型基板1上にPウェル2及びNウ
ェル3を形成し、Pウェル2中に、N型トランジスタ
(N型拡散層11なるソース/ドレイン部と、ゲート
酸化膜5、ゲート電極6を有し、そのゲート電極6は、
オフセット酸化膜7及びゲートサイドウォール8に囲ま
れている)を、Nウェル3中に、P型トランジスタ(ソ
ース/ドレイン部がP型拡散層12よりなる他はN型ト
ランジスタと同様である)を形成する。N型トランジス
タ領域とP型トランジスタ領域は、フィールド酸化膜4
により分離されている。
【0006】(2)次に、図3(b)に示すように、T
i膜13、a−Si〔アモルファス(非晶質)・シリコ
ン〕膜14を堆積し、ホトリソグラフィ/ドライエッチ
ングによって局所配線領域(領域II及び領域III )に、
a−Si膜14をパターニングする。
【0007】(3)次に、図3(c)に示すように、窒
素雰囲気で短時間熱処理(RTA)により、Ti膜13
とa−Si膜14とが反応し、局所配線領域II,III
は、TiSi2 膜15に変換される。この際、領域Iに
おいては、Ti膜13とP型基板1との反応によるTi
Si2 膜15が形成される。また、領域Iの一部、領域
IVのTiN膜13及び未反応Ti膜16は、ウエットエ
ッチングにより除去の形状を得る。
【0008】(4)次に、図3(d)に示すように、さ
らに、より高温のRTAを行う。
【0009】(5)次いで、図3(e)に示すように、
層間絶縁膜17を堆積し、その後、リフローを施す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の半導体素子の製造方法では、N型拡散層とP型
拡散層とを局所配線層で直接繋いだ領域(図3に示す、
領域III)においては、N型不純物のP型拡散層への再分
布による、P+ /N接合リーク電流の増加を招くという
問題がある。
【0011】すなわち、図4に示すように、局所配線な
しの場合は、つまり、N型拡散層とP型拡散層が独立し
ている場合には、P+ /N接合リーク電流は小さいが、
局所配線ありの場合は、N型拡散層とP型拡散層間の間
隔が短くなると、P+ /N接合リーク電流は大きくな
る。
【0012】また、領域Iにおいては、図5に示すよう
に、熱処理によって得られるTiSi2 /Si界面のラ
フネス(凹凸)が激しくなるという問題もある。
【0013】更に、TiSi2 /Si界面のラフネスの
増加は、層間絶縁膜のリフロー工程によるTiSi2
の凝集、それに伴う接合リーク電流の増加を招く。
【0014】本発明は、上記問題点を除去し、局所配線
によるP+ /N接合リーク電流を低減するとともに、T
iSi2 膜/Si膜界面のラフネスの低減を図り得る半
導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】()Tia−Si膜
を基板上に堆積し、このa−Si膜をパターニングし、
このa−Si膜とTi膜との熱反応により形成されるT
iSi2 膜を有する局所配線構造を含む半導体素子の製
造方法において、前記基板上に前記Ti膜を堆積する前
に前記基板に窒素をイオン注入し、前記基板と前記Ti
膜との反応により、前記TiSi 2 中に窒素を導入する
ようにしたものである。
【0016】()上記()記載の半導体素子の製造
方法において、前記イオン注入する前記窒素の量は、前
記TiSi2 膜の結晶粒界でTiNの結晶を形成する程
度の量である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の第1実施例を示す半導体装
置の製造工程断面図である。
【0019】(1)まず、図1(a)に示すように、P
型基板21上のN型トランジスタ形成予定領域にPウェ
ル22を、そして、P型トランジスタ形成予定領域にN
ウェル23を形成する。ウェルの深さは、約3μmであ
る。
【0020】次いで、LOCOS法により、アクティブ
領域を300nm程度のフィールド酸化膜24によって
分離する。そして、ゲート酸化膜25、ポリサイドゲー
ト電極(Poly−Si/WSix 二層膜)26を形成
後、オフセット酸化膜27を堆積して、ゲート電極をパ
ターニングする。ゲート電極26の側壁には、ゲートサ
イドウォール28を異方性ドライエッチングによって形
成する。N型拡散層31並びにP型拡散層32は、As
+ ,BF2 + をそれぞれ5×1015cm-2程度イオン注
入し、活性化させる。
【0021】(2)次に、図1(b)に示すように、希
フッ酸洗浄により、自然酸化膜を除去した後、Ti膜3
3を40nm、a−Si膜34を90nmをDCマグネ
トロンスパッタリングにより堆積する。通常Ti膜のス
パッタは、Ar雰囲気で行うが、ここでは、N2 分圧を
5%程度に設定し、微量に窒素を含んだTi膜33を堆
積する。次いで、ホトリソグラフィ/ドライエッチング
により、a−Si膜34をパターニングする。a−Si
膜34のドライエッチングは、フッ素系のガスを用い、
Ti膜並びにTiN膜に対して、高選択比の条件で行う
ため、微量の窒素を含んだTi膜についても、従来技術
同様の高選択比エッチングが可能である。
【0022】(3)次に、図1(c)に示すように、6
50℃、30秒程度のRTAを窒素雰囲気中で行い、領
域I〜III にTiSi2 膜35を形成する。
【0023】(4)次に、図1(d)に示すように、領
域I、IVのTiN膜及び未反応Ti膜36〔図1(c)
参照〕は、アンモニア過水に浸漬させ、除去する。
【0024】(5)次に、図1(e)に示すように、領
域IのTiSi2 膜35を低抵抗化するために、850
℃、30秒程度のRTAを追加し、層間絶縁膜37を形
成する。
【0025】この方法では、Ti膜33中に含まれる微
量の窒素がTiSi2 膜35の結晶粒界で、TiNの微
結晶を形成して、偏析し、TiSi2 膜35中の不純物
の拡散の主要因とされている粒界拡散を阻止することが
できる。
【0026】また、領域Iにおいては、TiSi2 膜形
成反応の初期において、表面に均一なTiN膜の形成を
もたらす。
【0027】このように、微量の窒素が、TiSi2
粒界のTiN膜微結晶となって、不純物の粒界拡散を抑
制した結果、従来技術において見られたAsのN型拡散
層から、領域III のTiSi2 膜を通じて、P型拡散層
へ再分布することに起因する接合リーク電流の発生が抑
えられる。
【0028】また、微量の窒素による、反応初期のTi
N膜均一形成は、従来技術において見られた、TiSi
2 膜形成反応とTiN膜形成反応の競合における優勢反
応のサイト毎の違いを反映した、TiSi2 膜界面のラ
フネスを抑制することができる。すなわち、領域Iにお
いて、図2に示すように、TiSi2 /Si界面のラフ
ネスを抑制できる。
【0029】この結果、TiSi2 膜の耐熱性も向上
し、層間絶縁膜のリフロー工程におけるTiSi2 膜の
凝集、それに伴う、接合リーク電流の増加を抑制するこ
とができる。
【0030】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0031】図6は本発明の第2実施例を示す半導体素
子の製造工程断面図である。
【0032】(1)まず、図6(a)に示すように、P
型基板41上のN型トランジスタ形成予定領域にPウェ
ル42を、P型トランジスタ形成予定領域にNウェル4
3を形成する。ウェルの深さは約30nmである。次
に、LOCOS法により、アクティブ領域をフィールド
酸化膜44によって分離する。そして、ゲート酸化膜4
5、ポリサイドゲート電極(Poly−Si/WSix
二層膜)46を形成後、オフセット酸化膜47を堆積し
て、ゲート電極46をパターニングする。ゲート電極4
6の側壁には、ゲートサイドウォール48を異方性ドラ
イエッチングによって形成する。N型拡散層51並びに
P型拡散層52は、As+ ,BF2 + をイオン注入し、
活性化させ、第1実施例と同様に、N型トランジスタ、
P型トランジスタを形成する。
【0033】(2)次に、図6(b)に示すように、希
フッ酸洗浄により、自然酸化膜を除去した後、Ti膜5
3(膜厚40nm)を従来技術同様、100%Ar雰囲
気のDCマグネトロンスパッタリングにより堆積する。
【0034】(3)続いて、図6(c)に示すように、
+ イオン54を1×1015cm-2程度注入する。この
際、Ti原子のP型基板41へのノックオンを避けるた
め、注入条件には注意を要する。その後、図6(d)に
示すように、a−Si膜55を堆積した後、ホトリソグ
ラフィ/ドライエッチングにより、a−Si膜55をパ
ターニングし、同様に、2段階RTAにより、図6
(e)に示すように、TiSi2 膜56を領域I〜III
に形成する。なお、57はTiN膜及び未反応Ti膜で
ある。
【0035】この実施例も、第1実施例と同様に、Ti
膜中に導入された微量の窒素が、TiSi2 膜中の結晶
粒界でTiN微結晶を形成し、粒界における不純物拡散
を抑制する。
【0036】また、領域Iにおいて、同様に最表面にお
いて、反応初期の均一なTiN膜の形成をもたらす。
【0037】この実施例においても、図7に示すよう
に、領域Iにおいて、TiSi2 /Si界面のラフネス
を抑制できる。
【0038】この結果、TiSi2 膜の耐熱性も向上
し、層間絶縁膜のリフロー工程におけるTiSi2 膜の
凝集、それに伴う、接合リーク電流の増加を抑制するこ
とができる。
【0039】また、窒素の基板への滲み込みによって、
基板表面のダメージ層を修復し、トータルプロセスに起
因する表面ダメージによる接合リーク電流を抑制するこ
とも可能である。
【0040】本発明は、更に以下のような利用形態を有
する。
【0041】第1実施例においては、Ti膜の堆積を、
全て5%、N2 分圧下で堆積するようにしたが、例え
ば、下層の20nmはN2 分圧0%、上層の20nmの
みN2分圧5%とする。または、下層の35nm程度は
100%Ar雰囲気で堆積し、上層の5nm程度を10
0%N2 雰囲気にてTiN膜を堆積させる等の変形例も
可能である。
【0042】これらの変形例においては、領域Iにおけ
るTiSi2 化反応時のTiN膜被覆効果を最表面に限
定できるため、仕上がりのTiSi2 膜厚は、従来のN
2 を添加しない製造方法と遜色のないものとなる。
【0043】また、第2実施例においては、Tiスパッ
タ→N+ イオン注入→a−Siスパッタの順に記述した
が、 (1)Ti/a−Siスパッタ→N+ イオン注入 (2)N+ イオン注入→Ti/a−Siスパッタ と置き換えることも可能である。
【0044】(1)の場合、Ti膜とa−Si膜とを真
空チャンバー中で連続堆積できるため、従来技術と同様
に界面に反応阻害層を持ち込まない利点がある。
【0045】(2)の場合、Ti膜とa−Si膜との連
続堆積効果に加えて、N+ イオン注入に、Si基板のT
iSi2 膜形成予定領域に対するプリアモルファス化の
効果も含まれるため、領域IにおけるTiSi2 膜の耐
熱性向上、TiSi2 /Si界面のラフネス低減に寄与
することができる。ただし、この際には、領域III にお
いては、窒素が反応に寄与しないフィールド酸化膜中に
導入されることを考慮し、窒素の注入量を幾分増加させ
る必要がある。
【0046】また、Tiスパッタ後、軽く窒化を行った
後に、a−Si膜を堆積する方法も、変形例として含め
ることも考えられる。ただし、この際には、窒化された
Ti膜とa−Si膜との反応を阻害しないように、十分
コントロールされた窒化が要求される。(通常のRTA
ではなく、低温でのN2 プラズマ処理が適していると考
えられる)。
【0047】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0049】微量の窒素が、TiSi2 膜粒界のTiN
膜微結晶となって、不純物の粒界拡散を抑制した結果、
従来技術において見られたAsのN型拡散層からTiS
2膜を通じて、P型拡散層へ再分布することに起因す
る接合リーク電流の発生が、抑えられる。
【0050】また、微量の窒素による、反応初期のTi
N膜均一形成は、従来技術において見られた領域Iにお
けるTiSi2 膜形成反応とTiN膜形成反応の競合に
おける優勢反応のサイト毎の違いを反映した、TiSi
2 /Si界面のラフネスを抑制できる。
【0051】その結果、TiSi2 膜の耐熱性も向上
し、層間膜のリフロー工程におけるTiSi2 膜の凝
集、それに伴う、接合リーク電流の増加を抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す半導体装置の製造工
程断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す半導体装置の領域I
のTiSi2 /Si界面の断面図である。
【図3】従来の局所配線を用いたMOSFETの製造工
程断面図である。
【図4】従来技術の問題点(その1)の説明図である。
【図5】従来技術の問題点(その2)の説明図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す半導体素子の製造工
程断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す半導体素子の領域I
のTiSi2 /Si界面の断面図である。
【符号の説明】
21,41 P型基板 22,42 Pウェル 23,43 Nウェル 24,44 フィールド酸化膜 25,45 ゲート酸化膜 26,46 ゲート電極 27,47 オフセット酸化膜 28,48 ゲートサイドウォール 31,51 N型拡散層 32,52 P型拡散層 33,53 微量に窒素を含んだTi膜 34,55 a−Si膜 35,56 TiSi2 膜 36,57 TiN膜及び未反応Ti膜 37 層間絶縁膜 54 N+ イオン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/088 H01L 21/8234 H01L 21/28 H01L 29/40 H01L 21/3205 H01L 21/768 H01L 29/78 H01L 21/336

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Tia−Si膜を基板上に堆積し、該
    a−Si膜をパターニングし、該a−Si膜とTi膜と
    の熱反応により形成されるTiSi2 膜を有する局所配
    線構造を含む半導体素子の製造方法において、 前記基板上に前記Ti膜を堆積する前に前記基板に窒素
    をイオン注入し、前記基板と前記Ti膜との反応によ
    り、前記TiSi 2 中に窒素を導入することを特徴とす
    る半導体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記イオン注入する前記窒素の量は、前
    記TiSi2 膜の結晶粒界でTiNの結晶を形成する程
    度の量であることを特徴とする請求項記載の半導体素
    子の製造方法。
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