JP3388080B2 - 半導体装置用リードフレーム及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置用リードフレーム及び半導体装置の製造方法

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JP3388080B2
JP3388080B2 JP02512796A JP2512796A JP3388080B2 JP 3388080 B2 JP3388080 B2 JP 3388080B2 JP 02512796 A JP02512796 A JP 02512796A JP 2512796 A JP2512796 A JP 2512796A JP 3388080 B2 JP3388080 B2 JP 3388080B2
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英樹 宮原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置用リ
ードフレームに関し、特に、製造コストを低廉化すると
ともに、半導体チップを安定的に所定の接合領域にのみ
接合可能とするための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、この発明の背景となる従来の
半導体装置用リードフレームのダイパッドの近傍を示す
平面図である。図10において、151はリードフレー
ム、51はダイパッド、52はボンディングされた半導
体チップ、54は半導体チップが接合材で接合される領
域である接合領域、56は接合材が塗布されずに半導体
チップの接合が行われない非接合領域、53は接合領域
54と非接合領域56とを分け隔てる貫通溝(スルーホ
ール)、55は接合領域54と非接合領域56とを連結
する連結部、そして、57は銀メッキが施される領域で
あるメッキ領域である。
【0003】半導体チップ52は、ハンダなどの接合材
によって、ダイパッド51へと接合される。この接合材
は、接合領域54のみに選択的に塗布され、半導体チッ
プ52は、接合領域54においてのみダイパッド51へ
と接合される。このことによって、半導体チップ52と
リードフレーム151との間の熱膨張率の差に起因する
熱応力による半導体チップ52の破損、接合部の剥がれ
等を防止している。
【0004】ダイパッド51と半導体チップ52との接
合を行うために、接合領域54に塗布された接合材は一
旦加熱される。溶融した接合材が、接合領域54から非
接合領域56へと侵入しないように、連結部55の半導
体チップ52に対向する一方主面には、凹部が形成され
ている。図11は、凹部の断面形状を示す連結部55の
C−C切断線に沿った断面図である。
【0005】図11に示すように、連結部55では、接
合領域54および非接合領域56に比べて、一方主面が
後退している。この凹部の深さは、リードフレーム15
1の厚さの約1/2以上に設定される。この凹部によっ
て、溶融した接合材の流動が止まり、非接合領域56へ
の侵入が阻止される。
【0006】図12は、もう一つの従来のリードフレー
ム152の形状を示す平面図である。図11に示したリ
ードフレーム151と同一部分または相当部分(同一の
機能をもつ部分)については、同一符号を付してその詳
細な説明を略する。
【0007】このリードフレーム152は、横幅が狭い
細長状の平面輪郭を有する半導体チップ52の搭載に適
したリードフレームである。すなわち、半導体チップ5
2の長手方向に沿って、接合領域54と非接合領域56
への分割がなされており、接合領域54は、半導体チッ
プ52の横幅方向の一端から他端までを横断するように
覆っている。
【0008】このリードフレーム152においても、リ
ードフレーム151と同様に、接合領域54と非接合領
域56とは、連結部55によって連結されており、しか
も、接合材の流動を阻止するために、連結部55の一方
主面には、図11と同様の凹部が形成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、連結部55
に形成される凹部は、リードフレーム151,152の
厚さの約1/2以上の深さに形成される必要があるため
に、ハーフエッチング加工によって形成される。すなわ
ち、連結部55の一方主面の上に選択的に開口部を有す
るマスクパターンが、リードフレーム151,152の
一方主面の上に形成され、この開口部を通じて選択的に
エッチングが施される。そして、凹部の深さがリードフ
レーム151,152の厚さの約1/2以上となるよう
に、エッチングの時間が精密に調整される。
【0010】しかしながら、加工時間の精密な調整を要
するハーフエッチング加工工程は複雑であり、リードフ
レーム151,152の製造コストを高める大きな要因
となっていた。また、凹部によって接合材の流動を有効
に阻止するために、接合の条件を細密に調整する必要が
あった。
【0011】この発明は、従来の装置における上記した
問題点を解消するためになされたもので、製造コストが
低廉で、しかも半導体チップを安定的に所定の接合領域
に限って接合することが可能な半導体装置用リードフレ
ームを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明のリードフレ
ームは、ダイパッドの中の半導体チップに対向する領域
が、半導体チップが接合される接合領域と接合されない
非接合領域とに、貫通溝によって分け隔てられ、これら
双方の領域の間が複数の連結部によって部分的に連結さ
れている半導体装置用リードフレームにおいて、前記複
数の連結部の各1が、細長状であって、しかも、前記接
合領域と前記非接合領域とを最短距離ではなく、これら
の領域の境界に沿って延びる迂回する経路に沿って連
するように形成されており、前記複数の連結部の各1の
平面視輪郭が、波型に屈曲ないし蛇行していることを特
徴とする。
【0013】
【0014】第2の発明のリードフレームは、ダイパッ
ドの中の半導体チップに対向する領域が、半導体チップ
が接合される接合領域と接合されない非接合領域とに、
貫通溝によって分け隔てられ、これら双方の領域の間が
複数の連結部によって部分的に連結されている半導体装
置用リードフレームにおいて、前記複数の連結部の各1
が、細長状であって、しかも、前記接合領域と前記非接
合領域とを最短距離ではなく、これらの領域の境界に沿
って延びる迂回する経路に沿って連結するように形成さ
れており、前記複数の連結部の各1の平面視輪郭におい
て、長手方向に直交する方向の幅が前記非接合領域に接
近するのにともなって次第に狭くなるテーパ状であるこ
とを特徴とする。
【0015】第の発明のリードフレームは、第1また
は第2の発明の半導体装置用リードフレームにおいて、
前記ダイパッドの中で、前記接合領域に限って、選択的
に銀メッキが施されていることを特徴とする。
【0016】第4の発明のリードフレームは、ダイパッ
ドの中の半導体チップに対向する領域が、半導体チップ
が接合される接合領域と接合されない非接合領域とに、
貫通溝によって分け隔てられ、これら双方の領域の間が
複数の連結部によって部分的に連結されている半導体装
置用リードフレームにおいて、前記複数の連結部の各1
が、細長状であって、しかも、前記接合領域と前記非接
合領域とを最短距離ではなく、これらの領域の境界に沿
って延びる迂回する経路に沿って連結するように形成さ
れており、前記複数の連結部の各1の前記半導体チップ
に対向する主面に、凹部が形成されていることを特徴と
する。
【0017】第の発明のリードフレームは、第の発
明の半導体装置用リードフレームにおいて、前記凹部
が、コイニング加工で形成されていることを特徴とす
る。
【0018】第の発明のリードフレームは、第また
は第の発明の半導体装置用リードフレームにおいて、
前記凹部が、前記複数の連結部の各1毎に、複数箇所に
分割して形成されていることを特徴とする。第7の発明
の半導体装置の製造方法は、第1乃至第6のいずれか一
つの発明のリードフレームを用いた半導体装置の製造方
法であって、(a)前記ダイパッド中の前記接合領域の
みに、選択的に接合材を塗布する工程と、(b)前記ダ
イパッドと半導体チップとを前記接合材で接合する工程
とを備える。
【0019】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>図1は、実施の形態1の半導体装置用
リードフレームのダイパッドの近傍を示す平面図であ
る。図1において、101はリードフレーム、1は半導
体チップがボンディングされるダイパッド、2はボンデ
ィングされた半導体チップ、4は半導体チップが接合材
で接合される領域である接合領域、6は接合材が塗布さ
れずに半導体チップの接合が行われない非接合領域、3
は接合領域4と非接合領域6とを分け隔てる貫通溝(ス
ルーホール)、8は接合領域4と非接合領域6とを連結
する連結部、そして、7は銀メッキが施される領域であ
るメッキ領域である。
【0020】リードフレーム101は、好ましくは、銅
系金属すなわち銅を母材とする金属で構成される。そし
て、半導体装置の製造工程の中で、半導体チップ2は、
ハンダあるいはAu−Si共晶合金などの接合材を用い
て、リードフレーム101の中のダイパッド1へと接合
される。メッキ領域7に施される銀メッキは、この接合
材による接合を容易化する。
【0021】半導体チップ2とリードフレーム101と
の間の熱膨張率の差に起因する熱応力が過大となること
を防止するために、半導体チップ2はその全面にわたっ
てダイパッド1へと接合されるのではなく、その中央部
を含む限られた領域でのみ接合が行われる。この目的の
ために、ダイパッド1の中の半導体チップ2で覆われる
領域が、貫通溝3によって接合領域4と非接合領域6と
に分け隔てられている。半導体チップ2を接合するため
の接合材は、この接合領域4に選択的に塗布され、連結
部8にて、非接合領域6への侵入が阻止される。
【0022】接合領域4は半導体チップ2で覆われる領
域の中央部を占めており、非接合領域6はその外側に位
置する。しかも、接合領域4、貫通溝3、連結部8、お
よび非接合領域6は、矩形である半導体チップ2の輪郭
形状に適するように、ダイパッド1の中心点の周りに4
回回転対称となるように形成されている。接合領域4と
非接合領域6とは、連結部8によって連結されている。
この連結部8は、細長状に形成され、しかも、その主要
部は接合領域4と非接合領域6の境界に沿って延びてい
る。
【0023】すなわち、連結部8は、接合領域4と非接
合領域6とを、最短距離で連結するのではなく、迂回路
に沿って連結している。このような形状を有する連結部
8は、パンチ加工(打ち抜き加工)によってリードフレ
ーム101の所定のパターンを形成する際に、同時に形
成される。しかも、従来のリードフレーム151,15
2の連結部55とは異なり、連結部8にはハーフエッチ
ング加工は施されない。すなわち、連結部8を形成する
ために特別な工程を必要とはしない。
【0024】接合領域4に選択的に塗布された接合材を
加熱し溶融することによって、ダイパッド1と半導体チ
ップ2との接合が行われる。溶融した接合材は、流動性
を有するので、接合領域4から唯一の流動経路である連
結部8を伝って、非接合領域6へと侵入しようとする。
【0025】しかしながら、連結部8は、迂回路に沿っ
て形成されることによって、距離が長くなっている。こ
のため、溶融した接合材が連結部8へと流動しても、非
接合領域6へは達することなく、連結部8の途中で阻止
される。すなわち、連結部8は、迂回しているために、
ハーフエッチング加工等の処理が施されていないにも拘
らず、溶融した接合材の非接合領域6への流動を効果的
に防止する。接合材の流動が効果的に阻止されるので、
従来のリードフレーム151,152で細密な調整が必
要とされた接合条件が緩和される。
【0026】このように、リードフレーム101は、パ
ンチ加工以外の新たな工程を要することなく、すなわ
ち、従来のリードフレーム151,152に比べて低廉
なコストで、接合領域4から非接合領域6への接合材の
侵入を安定的に阻止する。
【0027】<実施の形態2>図2は、実施の形態2の
半導体装置用リードフレームのダイパッドの近傍を示す
平面図である。なお、以下の図において、図1に示した
実施の形態1の装置と同一部分または相当部分(同一の
機能をもつ部分)については、同一符号を付してその詳
細な説明を略する。
【0028】このリードフレーム102では、ダイパッ
ド1内の接合領域4、貫通溝3、連結部8、および非接
合領域6は、平面形状がダイパッド1の中心点の周りに
2回回転対称となるように形成されている。すなわち、
連結部8は接合領域4と非接合領域6とを2箇所におい
て連結している点が、実施の形態1のリードフレーム1
01とは特徴的に異なる。
【0029】連結部8が、細長状に形成され、しかも、
その主要部は接合領域4と非接合領域6の境界に沿って
延びるように、すなわち、迂回するように形成されてい
る点は、リードフレーム101と同様である。したがっ
て、リードフレーム102は、リードフレーム101と
同様に、低廉なコストで製造が可能であるとともに、接
合領域4から非接合領域6への接合材の侵入を効果的に
阻止する。
【0030】<実施の形態3>図3は、実施の形態3の
半導体装置用リードフレームの連結部の近傍を示す平面
図である。このリードフレーム103は、連結部9の平
面視輪郭が直線状ではなく、波型である点が、リードフ
レーム102とは特徴的に異なっている。すなわち、連
結部9は、ダイパッド1の主面に沿って、異なる方向に
交互に反復して屈曲ないし湾曲するように形成されてい
る。その結果、連結部9に沿った経路長がさらに長くな
るので、溶融した接合材の流動を阻止する効果がさらに
高められる。
【0031】<実施の形態4>図4は、実施の形態4の
半導体装置用リードフレームの連結部の近傍を示す平面
図である。このリードフレーム104は、連結部10の
平面視輪郭が長手方向に沿ってテーパ状となるように形
成されている点が、リードフレーム102とは特徴的に
異なっている。すなわち、連結部10は、接合領域4側
の端部から非接合領域6側の端部へと接近するのにとも
なって、ダイパッド1の主面に沿った幅(長手方向に直
交する方向の幅)が次第に狭くなっている。その結果、
リードフレーム102に比べて、溶融した接合材の流動
を阻止する効果がさらに高められる。
【0032】<実施の形態5>図5は、実施の形態5の
半導体装置用リードフレームの連結部の近傍を示す平面
図である。図5において、11はメッキ領域である。す
なわち、このリードフレーム105では、銀メッキが接
合領域4にのみ選択的に施されており、連結部8および
非接合領域6には施されない。このため、溶融した接合
材の流動性は、連結部8では効果的に低減される。すな
わち、リードフレーム105では、リードフレーム10
2に比べて、溶融した接合材の流動を阻止する効果がさ
らに高められる。
【0033】<実施の形態6>図6は、実施の形態6の
半導体装置用リードフレーム106の連結部の近傍を示
す平面図である。図6において、12はコイニング加工
によって連結部8の一部に形成された凹部である。図7
および図8は、それぞれ、凹部12のA−A切断線、お
よびB−B切断線に沿った断面図である。
【0034】図7に示すように、凹部12は、連結部8
の一部において、ダイパッド1の半導体チップ2に対向
する一方主面に形成される。コイニング加工は、加工対
象を押しつぶして成型する加工方法である。コイニング
加工を容易に行い得るように、連結部8の幅(図6の符
号W)は、厚さと大体同程度に設定されるのが望まし
い。例えば、厚さが0.2mmであれば、好ましくは、
幅Wも約0.2mm程度に設定される。
【0035】図8に示すように、コイニング加工にとも
なって、凹部12が形成される部分では、その周辺の部
分(図8において二点鎖線で示される)に比べて、連結
部8の幅が幾分広くなる。凹部12の深さDは、代表的
には、凹部12が形成される前の連結部8の厚さT(言
い替えると、ダイパッド1の厚さ)の約1/3程度ない
しそれ以下である。すなわち、従来のリードフレーム1
51,152に施されるハーフエッチング加工による凹
部に比べて、コイニング加工による凹部の加工の度合い
は軽微なものにとどまる。
【0036】コイニング加工は、従来のリードフレーム
151,152においても、パンチング加工の後に、ダ
イパッド1の周囲に配列するインナーリード(図示を略
する)に対して施されている。しかも、この加工は、パ
ンチング加工と同様に、ハーフエッチング加工に比べて
はるかに簡単な工程であり、低廉なコストで実行し得
る。リードフレーム106では、この簡単な加工を、連
結部8の一部に施すことによって、加工程度が比較的軽
微な凹部12を形成している。
【0037】リードフレーム106では、連結部8の一
部に、凹部12が形成されているために、接合部材の非
接合領域6への侵入を阻止する効果が、リードフレーム
102に比べて、さらに高められる。凹部12は、ハー
フエッチングで形成される連結部55の凹部(図11)
に比べて、加工の度合いが軽微ではあるが、連結部8が
迂回するように形成されているために、連結部8の効果
をさらに高める機能を果たす上では、十分に寄与し得
る。
【0038】すなわち、リードフレーム106では、簡
単でコストが低廉な加工工程を付加することによって、
接合部材の非接合領域6への侵入を阻止する効果をさら
に高めている。また、コイニング加工は、ハーフエッチ
ング加工に比べて幅Wの狭い連結部8にも施すことがで
きるので、このリードフレーム106は、パターンの微
細化の要請にも応えることができる。
【0039】<実施の形態7>図9は、実施の形態7の
半導体装置用リードフレームの連結部の近傍を示す平面
図である。図7に示すように、このリードフレーム10
7では、凹部12が、一つの連結部8の長手方向に沿っ
た複数の部位(図9では2箇所の例を示す)に分割して
配置されている点が、リードフレーム106とは特徴的
に異なっている。
【0040】このため、それぞれの凹部12を形成する
ためのコイニング加工が、さらに容易に行い得る。ま
た、それぞれの凹部12の深さを浅くしても、リードフ
レーム106と同等の効果を得ることができる。すなわ
ち、リードフレーム106に比べて、コイニング加工を
さらに軽微で低コストなものとすることができる。
【0041】<変形例>リードフレーム101〜107
は、銅系金属以外の金属で構成されていてもよい。例え
ば、鉄・ニッケル合金等で構成されていてもよい。ただ
し、銅系金属では熱膨張係数が特に高いので、銅系金属
で構成されるリードフレームと半導体チップとの間で
は、熱膨張係数の差が特に大きくなる。このため、銅系
金属で構成されるリードフレームでは、半導体チップと
リードフレームとの間に発生する熱応力を緩和する必要
性が特に高い。すなわち、この発明は、銅系の金属で構
成されたリードフレームに特に適している。
【0042】
【発明の効果】第1の発明のリードフレームでは、各連
結部が細長状であって、しかも、迂回する経路に沿って
形成されているために経路が長くなっているので、接合
領域に塗布された接合材の流動が連結部によって効果的
に阻止され、非接合領域への侵入が防止される。流動を
阻止する効果が高いので、従来において精密な調整が必
要とされた接合のための条件が緩和される。また、各連
結部の平面視輪郭が波型に形成されているので、経路が
さらに長くなり、接合材の流動がさらに効果的に阻止さ
れる。
【0043】
【0044】第の発明の装置では、各連結部が細長状
であって、しかも、迂回する経路に沿って形成されてい
るために経路が長くなっているので、接合領域に塗布さ
れた接合材の流動が連結部によって効果的に阻止され、
非接合領域への侵入が防止される。流動を阻止する効果
が高いので、従来において精密な調整が必要とされた接
合のための条件が緩和される。また、各連結部が平面視
輪郭がテーパ状に形成されているので、接合材の流動が
さらに効果的に阻止される。
【0045】第の発明の装置では、接合領域に銀メッ
キが施されているので、接合材による接合が良好に行わ
れる。しかも、銀メッキはダイパッドの中で、接合領域
に限って、選択的に施され、連結部等には施されないの
で、連結部では接合材が流動し難い。すなわち、接合領
域における良好な接合と、接合材の流動の効果的な阻止
とが両立的に実現する。
【0046】第の発明の装置では、各連結部が細長状
であって、しかも、迂回する経路に沿って形成されてい
るために経路が長くなっているので、接合領域に塗布さ
れた接合材の流動が連結部によって効果的に阻止され、
非接合領域への侵入が防止される。流動を阻止する効果
が高いので、従来において精密な調整が必要とされた接
合のための条件が緩和される。また、各連結部の半導体
チップに対向する主面に、凹部が形成されているので、
接合材の流動がさらに効果的に阻止される。
【0047】第の発明の装置では、凹部がコイニング
加工で形成されているので、凹部の形成が容易であり、
ハーフエッチング加工を要する従来のリードフレームに
比べて、製造コストが低廉である。また、各連結部が迂
回する経路に沿って形成されているので、コイニング加
工による軽微な凹部であっても、各連結部による接合材
の流動を阻止する効果の向上に十分に寄与する。
【0048】第の発明の装置では、凹部が各連結部ご
とに、複数箇所に分割して形成されているので、接合材
の流動がさらに効果的に阻止される。また、コイニング
加工によって、凹部を形成する場合には、コイニング加
工がさらに容易となる。第7の発明の半導体装置の製造
方法では、ダイパッドの各連結部が細長状であって、し
かも、迂回する経路に沿って形成されているために経路
が長くなっているので、接合領域に塗布された接合材の
流動が連結部によって効果的に阻止され、非接合領域へ
の侵入が防止される。流動を阻止する効果が高いので、
従来において精密な調整が必要とされた接合のための条
件が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のリードフレームの平面図であ
る。
【図2】 実施の形態2のリードフレームの平面図であ
る。
【図3】 実施の形態3のリードフレームの平面図であ
る。
【図4】 実施の形態4のリードフレームの平面図であ
る。
【図5】 実施の形態5のリードフレームの平面図であ
る。
【図6】 実施の形態6のリードフレームの平面図であ
る。
【図7】 図6のリードフレームのA−A切断線に沿っ
た断面図である。
【図8】 図6のリードフレームのB−B切断線に沿っ
た断面図である。
【図9】 実施の形態7のリードフレームの平面図であ
る。
【図10】 従来のリードフレームの平面図である。
【図11】 図10のリードフレームのC−C切断線に
沿った断面図である。
【図12】 もう一つの従来のリードフレームの平面図
である。
【符号の説明】
1 ダイパッド、2 半導体チップ、3 貫通溝、4
接合領域、6 非接合領域、7 メッキ領域、8 連結
部、9 連結部、10 連結部、12 凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−213538(JP,A) 特開 平5−114688(JP,A) 特開 平2−172265(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/50

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイパッドの中の半導体チップに対向す
    る領域が、半導体チップが接合される接合領域と接合さ
    れない非接合領域とに、貫通溝によって分け隔てられ、
    これら双方の領域の間が複数の連結部によって部分的に
    連結されている半導体装置用リードフレームにおいて、 前記複数の連結部の各1が、細長状であって、しかも、
    前記接合領域と前記非接合領域とを最短距離ではなく、
    これらの領域の境界に沿って延びる迂回経路に沿って連
    結するように形成されており、 前記複数の連結部の各1の平面視輪郭が、波型に屈曲な
    いし蛇行していることを特徴とする半導体装置用リード
    フレーム。
  2. 【請求項2】 ダイパッドの中の半導体チップに対向す
    る領域が、半導体チップが接合される接合領域と接合さ
    れない非接合領域とに、貫通溝によって分け隔てられ、
    これら双方の領域の間が複数の連結部によって部分的に
    連結されている半導体装置用リードフレームにおいて、 前記複数の連結部の各1が、細長状であって、しかも、
    前記接合領域と前記非接合領域とを最短距離ではなく、
    これらの領域の境界に沿って延びる迂回経路に沿って連
    結するように形成されており、 前記複数の連結部の各1の平面視輪郭において、長手方
    向に直交する方向の幅が前記非接合領域に接近するのに
    ともなって次第に狭くなるテーパ状であることを特徴と
    する半導体装置用リードフレーム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の半導体
    装置用リードフレームにおいて、前記ダイパッドの中で、前記接合領域に限って、選択的
    に銀メッキが施されてい ることを特徴とする半導体装置
    用リードフレーム。
  4. 【請求項4】 ダイパッドの中の半導体チップに対向す
    る領域が、半導体チップが接合される接合領域と接合さ
    れない非接合領域とに、貫通溝によって分け隔てられ、
    これら双方の領域の間が複数の連結部によって部分的に
    連結されている半導体装置用リードフレームにおいて、 前記複数の連結部の各1が、細長状であって、しかも、
    前記接合領域と前記非接合領域とを最短距離ではなく、
    これらの領域の境界に沿って延びる迂回経路に沿って連
    結するように形成されており、 前記複数の連結部の各1の前記半導体チップに対向する
    主面に、凹部が形成されていることを特徴とする半導体
    装置用リードフレーム。
  5. 【請求項5】 請求項に記載の半導体装置用リードフ
    レームにおいて、前記凹部が、コイニング加工で 形成されていることを特
    徴とする半導体装置用リードフレーム。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の半導体
    装置用リードフレームにおいて、 前記凹部が、前記複数の連結部の各1毎に、複数箇所に
    分割して形成されていることを特徴とする半導体装置用
    リードフレーム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一つに
    記載の半導体装置用リードフレームを用いた半導体装置
    の製造方法であって、 (a)前記ダイパッド中の前記接合領域のみに、選択的
    に接合材を塗布する工程と、 (b)前記ダイパッドと半導体チップとを前記接合材で
    接合する工程とを備える、半導体装置の製造方法。
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