JP3386796B2 - ニシキギ科サラキア属の植物および/またはそれからの抽出物の品質判定方法 - Google Patents
ニシキギ科サラキア属の植物および/またはそれからの抽出物の品質判定方法Info
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Description
症、肥満の予防または治療に有用なサラキア(Salacia)
属の植物および/またはそれからの抽出物、それらを含
有する製剤または食品の品質を判定するための方法に関
する。
レティキュラータ(Salacia reticulata)は、主にスリラ
ンカ、インドなどの温暖で湿潤な地方に生育する「つる
性」の植物で、現地では、炎症、通経、潰瘍、肝保護な
らびに糖尿病などの治療に用いられてきた伝承薬効を有
する。サラキア属の植物には、サラキア・レティキュラ
ータ以外に、サラキア・オブロンガ、サラキア・キネン
シス(Salacia chinensis)、サラキア・マクロフィラ
(Salacia macrophylla)、サラキア・エクスクルプー
タ(Salacia exculpta)、サラキア・プリノイデス(Sa
lacia prinoides)、サラキア・ウンドゥラータ(Salac
ia undulata)などが知られている。
抽出物に関する様々な研究が報告されている。例えば、
サラキア・レティキュラータの根や幹からの水抽出物
は、ラットおよびヒトにおける糖質負荷時の血糖値上昇
抑制作用[下田ら著、日本栄養・食糧学会誌、51巻、第2
79〜287頁(1998年)]および高脂血症予防作用 [下田ら
著、日本栄養・食糧学会誌、53巻、149〜154頁(2000
年)]、安全性[下田ら著、食品衛生学雑誌、40巻、第19
8〜205頁(1999年)])および境界域糖尿病患者における
血糖値改善作用[梶本ら著、日本栄養・食糧学会誌、53
巻、199〜205頁(2000年)]などを有することが知られ
ている。さらに、サラキア・レティキュラータからの水
およびメタノール抽出物は、肝毒物による肝細胞傷害を
抑制する作用も有することが分かっている[2000年7月
6日出願の特願2000-20993号;および下田ら著、第17回
和漢医薬学会大会要旨集、63頁]。さらに、これらに関
する薬理活性成分についても詳細な研究が成されてお
り、例えば、前記血糖値上昇抑制作用に関し、α-グル
コシダーゼ阻害活性能の高い成分として、新規のチオ糖
スルホニウム硫酸分子内塩構造を有するサラシノール
(salacinol)[Yoshikawa M.ら著、Tetrahedron Let
t.、38巻、8367〜8370頁(1997年)]とコタラノール(kot
alanol)[Yoshikawa M.ら著、Chem. Pharm. Bull.、46
巻、1339〜1340頁(1998年)]がサラキア・レティキュラ
ータから単離され、それらの化学構造も明らかとなって
いる。これら2成分は、サラキア・オブロンガからも単
離され、そして同定されている [Matsuda H.ら著、Che
m. Pharm. Bull.、47巻、1725〜1729頁(1999年)]。
らの抽出物における糖尿病や肥満、高脂血症などの生活
習慣病に対する有効性が明らかになるに従って、例えば
健康維持食品としてのそれらの使用に関する需要も高ま
ってきている。しかしながら、実際には、現在日本国内
で流通されているサラキア属の植物は全てインドやスリ
ランカなどに自生しているものであって、生長過程や輸
入経路において十分な品質管理がなされていないため
に、カビが発生していたり、変質していることがある。
こうした低品質のサラキア属の植物を使用すると、所望
の薬効が得られなかったり、あるいは必要な有効成分の
抽出が困難または不可能であることがある。そのため、
使用前に、サラキア属の植物の品質の良否を判定するこ
とは必須である。
ための基準としては、例えば、前記α-グルコシダーゼ
阻害活性成分であるサラシノールやコタラノールの定量
が考えられる。しかしながら、これら成分の定量によれ
ば、いずれもサラキア属の植物中に微量しか存在せず、
また発色試薬との反応性が低くかつ紫外線および可視光
の波長域に吸収を持たないことから、検出が困難でかつ
再現性が低いこと;およびその特異的な分子内塩構造の
ために、ガスクロマトグラフィーや高速液体クロマトグ
ラフィーなどでの定量のための誘導体化も困難であるこ
となど、品質判定において種々の問題点があった。
は、サラキア属の植物やそれからの抽出物の品質の良否
をより容易に見分けるための判定基準を見出すことであ
った。さらに、サラキア属の植物やそれからの抽出物が
処方された製剤や食品においても、それらが配合されて
いることを確認するための判定基準を見出すことでもあ
った。
を解決するため、サラキア属の植物中の成分を調査した
結果、サラキア属の植物の各部位(例えば、根や幹な
ど)に含有されていることが知られているキサントン配
糖体であるマンギフェリン:
いることが、サラキア属の植物およびそれからの抽出物
が良好な品質である、すなわち、前述の特徴的な活性や
作用(例えば、糖質負荷時の血糖値上昇抑制作用など)
を発揮し得ることの一つの指標と成り得ることを見出
し、本発明を完成するに至った。
されていることを品質判定基準とする、ニシキギ科サラ
キア属の植物および/またはそれからの抽出物の品質判
定方法である。本発明の方法では、マンギフェリンが、
サラキア属の植物中には全固形分の少なくとも0.1重
量%の量で、またはサラキア属の植物からの抽出物中に
は全固形分の少なくとも0.9重量%の量で含有されて
いることが、良好な品質であることの判定基準とされ
る。
植物およびそれからの抽出物が処方された製剤または食
品中にマンギフェリンの存在を確認することによって、
その製剤または食品の品質を判定する方法も提供する。
ェリンは、以下の構造式:
離例[Karunanayake E. H.ら、J. Ethnopharmacology、1
3巻、227〜228頁(1985年)]が既に報告されている。その
生物活性についても、抗酸化作用[Sanchez G. M.ら、Ph
armacol. Res.、42巻、565〜573頁(2000年)]、骨吸収抑
制作用[Li H.ら、Biol. Pharm. Bull.、21巻, 1322〜13
26頁(1998年)]、免疫調節作用[Chattopadhyay U.ら、Ca
ncer Lett.、37巻、293〜299頁(1987年)]、および血糖
降下作用[Ichiki H.ら、Biol. Pharm. Bull.、21巻、13
89〜1390頁(1998年)]が報告されている。マンギフェリ
ンは、前記サラキア・レティキュラータ以外のサラキア
属の植物(例えば、サラキア・オブロンガ、サラキア・
キネンシス、サラキア・マクロフィラ、サラキア・エク
スクルプータ、サラキア・プリノイデス、サラキア・ウ
ンドゥラータなど)の各部位(例えば、根や幹など)に
も含有されていることが知られている。
れからの抽出物中に含まれるが、前述の特徴的な活性お
よび作用(例えば、糖質負荷時の血糖値上昇抑制作用、
高脂血症予防作用、境界域糖尿病患者における血糖値改
善作用など)を発揮し得る直接的な成分ではない。しか
しながら、本発明では、サラキア属の植物やそれからの
抽出物が前記活性および作用を十分に発揮し得る条件下
では、必ず一定以上の量でマンギフェリンが存在するこ
とに基づき、マンギフェリンを品質判定基準とすること
で、高い再現性で品質の良否を簡便に判定できる方法を
提供するものである。
フェリンの含有量が一定以上であることを品質判定基準
とする品質の判定方法である。マンギフェリンの含有量
は、判定を要する母体がサラキア属の植物(例えば、根
や幹など)であるかあるいはそれからの抽出物であるか
によって変化する。例えば、母体がサラキア属の植物、
具体的にはその根、幹または葉である場合、マンギフェ
リンは、母体中の全固形分に対して、少なくとも0.1
重量%の量で含有されていれば、その母体の品質は良好
であると判定される。そして、母体がサラキア属の植物
からの抽出物(例えば、水抽出物やアルコール系溶媒抽
出物など)の場合には、抽出物中の全固形分に対して、
少なくとも0.9重量%の量で含有されていれば、その
母体の品質は良好であると判定される。
しては、所望の作用や活性を発揮し得る成分を含むとさ
れているものであれば、植物の種類や部位(例えば、
葉、樹皮、根皮、木部、根の木部等)に限定されない。
の抽出物は、水(特に、純水)あるいは有機溶媒を抽出
溶媒とするものであってよい。有機溶媒の例としては、
アルコール類(例えば、メタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等);エステル類(例えば、酢酸エチル
等);ケトン類(例えば、アセトン);エーテル類(例
えば、メチルエチルエーテル等)を用いることができ
る。これらの水または有機溶媒は、2種以上組み合わせ
て使用してもよく、特に好ましい抽出溶媒は水またはエ
タノールである。前記植物からの抽出方法について、そ
の一例を示すと次の通りである。サラキア属の植物の所
望の部位を乾燥した後、溶媒を加え、2〜4時間加温抽
出した後、抽出液を濾過し、必要であれば濾液を40℃
以下の減圧下で溶媒を除去して濃縮または乾燥すること
により、目的の抽出物を得ることができる。母体として
は、上記抽出後の濾液のままの形態で、一度濃縮もしく
は希釈した後の形態で、またはその乾燥粉末の形態で、
あるいはそれらの混合物のいずれの形態でも使用するこ
とができる。
はそれからの抽出物中のマンギフェリンを定量する方法
や手段は特に限定されず、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)法、ガスクロマトグラフィー(「GC」)
法、比色定量法等が適用できるが、再現性良く、短時間
で簡便に行なうことができることから、HPLC法によ
る定量が最も好ましい。
移動相としてpH2〜3に調整されたメタノールと酢酸
水溶液との混合溶液を用い、例えばメタノールと酢酸水
溶液の容積混合比を15:85v/v%から65:35
v/v%まで変化させる傾斜溶離法(グラジェント法)
に従って溶出させ、360nmに設定された検出波長で
測定する。これにより、例えば図1に示すように、メタ
ノール:酢酸水溶液=50:50v/v%により溶出さ
れた分画中、マンギフェリンがピーク保持時間12分前
後に検出される。
物および/またはそれからの抽出物が処方された製剤ま
たは食品についても適用できる。これら製剤または食品
中のマンギフェリン含量の定量法は、前記と同様にして
行ってよい。
属の植物の所望の部位および/またはそれからの抽出物
を、単独で、または2種以上を組み合わせて処方されて
いるものであればどのようなものであってもよい。製剤
は、さらに必要に応じて他の薬剤(例えば、結晶セルロ
ース、澱粉、エリスリトール、マルチット、乳糖、タル
ク、エタノール、精製水等)を配合していてもよく、液
状、タブレット、粉末またはカプセルなどの適した形態
に成形され得る。
/またはそれからの抽出物の濃度は、所望の作用または
活性を発揮し得る量であれば特に限定されないが、例え
ば、サラキア属の植物の乾燥粉末を使用する場合には、
製剤全重量に対して好ましくは10重量%以上の量で含
有され、また、抽出物乾燥粉末を使用する場合は、製剤
全重量に対して好ましくは1重量%以上の量とすること
が好ましい。
る、製剤中のマンギフェリン含量は、製剤中にサラキア
属の植物が処方されているか、またはそれからの抽出物
が処方されているかによって変化し得る。例えば、製剤
中におけるサラキア属の植物の存在を知る手がかりとし
ては、マンギフェリンが製剤全重量の少なくとも0.0
01重量%の量で含まれていることを指標とし、これに
より製剤中にサラキア属の植物形態が前記の好ましい含
有量で配合されていることが確認できる。あるいは、製
剤中におけるサラキア属の植物からの抽出物の存在を知
る手がかりとしては、製剤全重量の少なくとも0.00
1重量%の量でマンギフェリンが含まれていることを指
標とし、これによってサラキア属の植物からの抽出物が
前記の好ましい含有量で配合されことが確認される。
の植物および/またはそれからの抽出物を含有する食品
(例えば、ドリンク類、チューインガム、キャンディ
ー、ゼリー等)にも適用できる。食品中のサラキア属の
植物および/またはそれからの抽出物の含有量も、前記
製剤についてと同様に特に限定されないが、例えば、植
物の乾燥粉末を使用する場合には、食品全重量の10重
量%以上の量で、あるいは抽出物乾燥粉末を使用する場
合は、食品全重量の1重量%以上の量で好ましく含有さ
れる。
の植物であるか、それからの抽出物であるかによって、
定量すべきマンギフェリン含量は変化し得るが、サラキ
ア属の植物の形態が前記の好ましい含有量で配合された
場合には、食品全重量の少なくとも0.001重量%の
量で、またはサラキア属の植物からの抽出物が前記の好
ましい含有量で配合された場合には、食品全重量の少な
くとも0.001重量%の量でそれぞれマンギフェリン
が含まれていることを判定基準とする。
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。実施例1(サラキア・レティキュラータからのマンギフ
ェリンの調製) サラキア・レティキュラータ(原産地:インド;以下、
SRと略す)の乾燥根1.0kgを粉砕し、水10Lを加え
て100℃で3時間還流しながら抽出を行った。得られた
抽出液を濾別後、残渣を水1Lで洗浄し、抽出液と合わ
せた。この抽出液を減圧下(60℃、750mmHg)で濃
縮および噴霧乾燥処理することで、水抽出物(120.7
g、収率:12.7%)を得た。水抽出物(120g)を水
(1.2L)に60℃で30分間加温溶解し、遠心分離(3000
回転/分、20分間)して、得られた上清を減圧下で溶媒
を留去して、水可溶部(84.8g、9.0%)を得た。これ
をSephadex LH-20カラムクロマトグラフィーにおいて、
グラジエント法により混合比を順に変えた移動相(水
100% → 水:メタノール=50:50 → メタノ
ール100%)を用いて溶出させて、水溶出部(59.1g、
6.6%)、50%メタノール溶出部(8.3g、0.88%)およ
びメタノール溶出部(7.8g、0.89%)にそれぞれ分画
した。このうち、50%メタノール溶出部について、順相
シリカゲルカラムクロマトグラフィー、分取高速液体ク
ロマトグラフィーおよび再結晶から成る操作を繰り返す
ことによりマンギフェリン(624mg、0.066%)を得
た。
13C−核磁気共鳴法および質量分析によって、下記構
造式を有するものであることを同定した。これを、以下
の実施例における判定基準として使用した。
物中のマンギフェリンの定量) 1.水抽出物試料の調製:SRの乾燥根(原産地:イン
ド)6検体(ロット番号:981201、9906A06、9910A10、
9911B11、9912B12、0001A01)をそれぞれ、熱水(100
℃)で3時間抽出し、ろ過した後、濃縮乾固することに
よって、水抽出物を調製した。この水抽出物0.1gを正
確に秤量し、蒸留水で溶解して100mL容積とした後、
メンブランフィルター(孔径0.45μm)で濾過した溶液
を以下の定量分析法に付した。
Rの乾燥根6検体各1gを熱水(100℃)で3時間抽出
し、ろ過した後、100mL容積とした後、メンブランフ
ィルター(孔径0.45μm)で濾過した溶液についてもそ
れぞれ、以下の定量分析を行なった。
体クロマトグラフィー(ウォーターズ・コーポレイショ
ン製) ・紫外可視分光光度計検出器:ウォーターズ2487(ウォ
ーターズ・コーポレイション製) ・カラム:XTerra MS C18(ウォーターズ・コーポレイ
ション製、充填剤:オクタデシルシリル化シリカゲル、
カラムサイズ:長さ150mm×内径3.9mm、充填剤の粒
径5μm) 移動相であるメタノールと1%酢酸水溶液との混合溶液
を、直線的なグラジエント法(0分、メタノール:1%
酢酸水溶液=15:85 → 20分、=25:75 →60分、=
65:35)に従って流速毎分1.0mLで流し、カラム温度3
5℃および測定波長360nmにおいて測定した(各水抽出物
試料の注入量は20μLであった)。
よびそれらからの水抽出物中のマンギフェリン含量は、
得られた各クロマトグラフからの絶対検量線法によりそ
れぞれ求めた。各結果を表1に示す。また、ロット#99
10A10からの水抽出物についてのクロマトグラフを図1
に示す。図1によれば、マンギフェリンのピークが保持
時間約12分に明確に認められた。他のロットに関して
も、保持時間約12分に同様のピークが観察された。
(%)で表す。
定量を行なうことにより、判定基準としてのマンギフェ
リンが、具体的な数値として、水抽出物であれば全固形
分の少なくとも0.9重量%、あるいは植物のまま使用
される場合には全固形分の少なくとも0.1重量%の量
で含有されていれば良品であると判定できた。
A06、9910A10、9911B11、9912B12、0001A01)および、
実施例2においてそれらから調製された各水性溶媒抽出
物について、以下の手順に従って、ラット空腸刷子縁膜
粗酵素を用いたα−グルコシダーゼ阻害試験を実施し
た。0.1Mマレイン酸緩衝液(pH6.0)で希釈した各試
料(50μL)と74mMスクロース(100μL)を混合後、37
℃で3分間プレインキュベートを行った。ここへ、緩衝
液で希釈(対照群のグルコース生成量が5mg/dLに
なるように調製)した粗酵素50μLを添加して、30分間
反応させた。30分後、精製水(800μL)を加え、沸騰水
浴中に試験管を2分間浸漬して反応を停止した。冷却
後、生成したグルコース量をムタロターゼ・グルコース
オキシダーゼ法(グルコースCIIテストワコー、和光純
薬工業)を用いて測定した。ショ糖の加水分解酵素であ
るスクラーゼの活性阻害率を、対照群との比較で算出し
た。得られた結果をそれぞれ「50%α−グルコシダーゼ
阻害濃度(IC50)」として上記表1に示す。
ン含量と50%α−グルコシダーゼ阻害活性(IC50)
の相関を図2に示す。マンギフェリン含量とα−グルコ
シダーゼ阻害活性の間に高い相関がみられ、本定量法が
サラキア・レティキュラータの品質の判定基準になり得
ることがわかる。
ンギフェリンが、具体的な数値として、水抽出物であれ
ば全固形分の0.9重量%以上、または植物のまま使用
される場合には全固形分の0.1重量%以上の量で含有
されていれば良品であると判定することができる。
タノール抽出物中のマンギフェリンの定量) 1.メタノール抽出物試料の調製:サラキア属の植物4
種(SR、サラキア・オブロンガ、サラキア・プリノイ
デスおよびサラキア・キネンシス)の根をメタノールで
抽出し(80℃、3時間)、ろ過して、濃縮乾固すること
により、メタノール抽出物をそれぞれ調製した。この収
率を、植物重量に対する固形分含量で表3に示す。これ
らメタノール抽出物各0.1gを正確に秤量し、メタノー
ルと水の混合溶液(容積混合比=1:1v/v)に溶解
して100mLとした。これを、メンブランフィルター
(孔径0.45μm)で濾過した後の溶液を分析試料として
用い、実施例2と同様の定量分析法に付して、マンギフ
ェリン含量を定量した。得られた結果をそれぞれ表2に
示す。
物の乾燥根 各1gをメタノールで溶解し、ろ過し、10
0mL容積とした後、メンブランフィルター(孔径0.45
μm)で濾過した溶液についてもそれぞれ実施例2と同
様の定量分析を行なった。各結果を表2に示す。
(%)で表す。
物についてのクロマトグラムはいずれも、図1に示すS
R(ロット#9910A10)からの水抽出物のパターンと類
似していた。上記表3の結果より、各サラキア属植物お
よびそれらからの各メタノール抽出物に関しても、実施
例2に記載した量(メタノール抽出物であれば全固形分
の少なくとも0.9重量%、あるいは植物のまま使用さ
れる場合には全固形分の少なくとも0.1重量%の量)
でマンギフェリンが存在していることが判明し、本発明
の判定基準が他のサラキア属の植物にも適用可能である
ことが分かった。
ンギフェリンの定量) 市販SR含有タブレット製剤[森下仁丹株式会社製、商
品名「サラシア(登録商標)ダイエット粒」;組成=S
Rからの水抽出物乾燥粉末(製剤中の全固形分に対し1
3.3重量%配合)、エリスリトール、マルチット、シ
ョ糖エステルおよびトンブリエキス]5粒を採取し、粉
砕後に50号篩い(孔径300μm)で分級したものを試料
とした。試料0.1gを正確に秤取後、蒸留水10mLを加
えて超音波照射下で撹拌して均一な懸濁液を調製した。
これを遠心分離(毎分3000回転以上、10分間、室温)し
て得られた上清を、メンブランフィルター(孔径0.45μ
m)で濾過したものを分析に用いた。高速液体クロマト
グラフィーによる定量は、実施例2と同じ条件で行っ
た。図3に得られたクロマトグラムを示す。図3中、ピ
ーク1は、マンギフェリン(保持時間12分)を示す。
マンギフェリンが分離よく定量でき、その結果、この製
剤1粒(300mg)当たりに0.50mgのマンギフ
ェリンが含有されていることが明らかになった。この結
果から、この製剤が、サラキア属植物からの抽出物を十
分な量で配合し得るものと判定できる。
ンの定量) 市販サラキア・レティキュラータ含有ドリンク[森下仁
丹株式会社製、商品名「サラシア(登録商標)ダイエッ
トドリンク;組成=SRからの水抽出物乾燥粉末:全食
品の固形分に対し0.16重量%配合)、紅茶エキス
末、エリスリトール、クエン酸および精製水]2mL
を、メンブランフィルター(孔径0.45μm)直接濾過し
たものを試料とした。高速液体クロマトグラフィーによ
る定量は、実施例2と同じ条件で行った。結果として、
図4に示すクロマトグラムが得られた。図4中、ピーク
1は、マンギフェリン(保持時間12分)を示す。
4に示すクロマトグラムには紅茶エキス末由来のピーク
も複数存在するが、本発明では、保持時間約12分に観
られるマンギフェリンピークに注目し、これからマンギ
フェリン含量を定量し、その量により、サラキア属の植
物および/またはそれからの抽出物の存在確認を行なう
ことができる。このドリンクの場合、1本(50mL)
あたり1.30mgのマンギフェリンが含有されている
ことが判明したことから、この食品は、サラキア属植物
からの抽出物を十分な量で配合し得るものと判定でき
る。
物および/またはそれからの抽出物の品質判定基準とし
てマンギフェリン含量を適用することで、従来よりも短
時間で簡便に良否の判定を行なうことができる。また、
この方法は、ニシキギ科サラキア属の植物および/また
はそれからの抽出物を含み得る製剤や食品の良否判定に
も十分適用可能である。さらには、サラキア属植物から
の抽出物におけるマンギフェリン含量の測定結果とα−
グルコシダーゼ阻害活性(IC50)とが非常に高い相
関を示すことも見出した。すなわち、本発明の品質判定
基準であるマンギフェリン含量の測定が、従来行なわれ
ている時間と手間のかかるバイオアッセイに変わる有効
な代替手段であることも確認できた。
ィキュラータの乾燥根(ロット#9910A10)からの水抽
出物についてのHPLCクロマトグラフである。
ータ水抽出物についてのマンギフェリン含量とα−グル
コシダーゼ阻害活性(IC50)との相関関係を表すグ
ラフである。
キュラータ含有タブレット食品についてのHPLCクロ
マトグラフである。
キュラータ含有ドリンクについてのHPLCクロマトグ
ラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記構造式を有するマンギフェリンが含
有されていることを品質判定基準とする、ニシキギ科サ
ラキア属の植物および/またはそれからの抽出物の品質
判定方法。 【化1】 - 【請求項2】 マンギフェリンが、サラキア属の植物
中、全固形分の少なくとも0.1重量%の量で含有され
ていることを品質判定基準とする、請求項1記載のニシ
キギ科サラキア属の植物の品質判定方法。 - 【請求項3】 マンギフェリンが、サラキア属の植物か
らの抽出物中、全固形分の少なくとも0.9重量%の量
で含有されていることを品質判定基準とする、請求項1
記載のニシキギ科サラキア属の植物からの抽出物の品質
判定方法。 - 【請求項4】 ニシキギ科サラキア属の植物およびそれ
からの抽出物が処方された製剤中にマンギフェリンの存
在を確認することを品質判定基準とする、ニシキギ科サ
ラキア属の植物およびそれからの抽出物が処方された製
剤の品質判定方法。 - 【請求項5】 ニシキギ科サラキア属の植物およびそれ
からの抽出物を含有する食品中にマンギフェリンの存在
を確認することを品質判定基準とする、ニシキギ科サラ
キア属の植物およびそれからの抽出物を含有する食品の
品質判定方法。
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---|---|---|---|
JP2001065041A JP3386796B2 (ja) | 2001-03-08 | 2001-03-08 | ニシキギ科サラキア属の植物および/またはそれからの抽出物の品質判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2001065041A JP3386796B2 (ja) | 2001-03-08 | 2001-03-08 | ニシキギ科サラキア属の植物および/またはそれからの抽出物の品質判定方法 |
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