JP3386384B2 - シールド電線の端末処理構造 - Google Patents

シールド電線の端末処理構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド電線の端
末部分に加締められる接続端子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド電線の編組線とシールド
コネクタのシールドシェルとの接続を取るためにシール
ド電線の端末部分に接続端子を加締め付ける構造が知ら
れている。このような構造のものは、特開平8−455
75号公報に記載されており、具体的には図11に示す
ように、シールド電線1は、芯線2の周りが絶縁被覆3
により覆われ、その外周に金属細線を編み込んで形成さ
れた編組線4が設けられ、さらにその外周が外皮5によ
って覆われてなる。このシールド電線1の端末部分は、
先端から順に芯線2、絶縁被覆3、編組線4、外皮5が
露出するように皮剥きされており、このうち絶縁被覆3
と編組線4との間には受け筒部6が挿入され、狭持され
ているとともに、その受け筒部6の外周を覆う編組線4
の外周からは接続端子7が加締め付けられている。この
接続端子7は、内周面8が編組線4と接触されるととも
に、外周面9が図示しないコネクタハウジング内に配さ
れたシールドシェルの内周に嵌められて接触が取られる
ようになっている。これにより、編組線4とシールドシ
ェルとが接続端子7を介して導通状態に接続されるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、接続端子7
と編組線4との接触状態を理想的なものにするには、接
続端子7の内周面8と編組線4との接触状態を緊密にす
ればよいから、接続端子7を加締める際の加締力を十分
に増して、接続端子7を潰しつつ加締め付けることが考
えられる。このとき、加締めにより接続端子7の外径は
小さくなるように変化することになるが、このときの外
径の変化量は常に一定にできるものではないため、接続
端子7の外周面9とシールドシェルの内周との接触につ
いては接触状態が不安定になることがあった。
【0004】逆に、シールドシェルとの接触状態を理想
的なものにするために、シールドシェルの内径に合わせ
て、接続端子7の外径が一定になるように加締めると、
今度は、接続端子7を十分な加締力で加締めることが難
しくなるため、接続端子7の内周面8と編組線4との接
触状態が不安定になることがあり、簡単に対応できなか
った。本発明は上記のような事情に基づいて完成された
ものであって、編組線とシールドシェルとの2箇所の接
続を共に理想的なものにすることを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、ハウジング内に備
えられたシールドシェルとシールド電線の編組線とを導
通状態に接続可能な接続端子が、前記シールド電線の端
末部分に加締められてなる構造において、前記接続端子
は、前記シールドシェルに設けられた弾性舌片により弾
性的に接触が取られるシェル接触部と、前記編組線と接
触を取るための編組線接触部とが軸方向に並んだ状態で
連絡部を介して連絡されており、前記編組線接触部が
字型に形成されるとともにシールド電線における編組線
側に、前記シェル接触部が前記編組線接触部と同方向へ
開口するU字型に形成されるとともにシールド電線にお
ける絶縁被覆側または外皮側にそれぞれ加締め付けられ
ている構成としたところに特徴を有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記編組線接触部と前記シェル接触部との間には段
差が形成されているとともに、前記編組線接触部と前記
シェル接触部とが前記シールド電線の端末部分において
外皮が除去された側と外皮が残された側とのいずれか一
方側づつに加締められている構成としたところに特徴を
有する。請求項3の発明は、請求項1の発明において、
前記編組線接触部と前記シェル接触部とが、前記シール
ド電線の端末部分において前記外皮が除去された側また
は前記外皮が残された側のうち、いずれか一方側に加締
められている構成としたところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>シールド電
線の端末部分に取り付けられる接続端子を2部分に分け
て、それぞれ編組線との接触を取るための編組線接触部
と、ハウジング内においてシールドシェルとの接触を取
るためのシェル接触部として、これらを連絡部により連
絡することで、編組線接触部は、編組線との接続状態を
理想的なものにするために、十分な加締力でもって加締
め付けることができ、またシェル接触部は、シールドシ
ェルとの接続状態を理想的なものにするために、シェル
接触部の外径をシールドシェルの内径に合わせてシール
ド電線に加締め付けることができる。すなわち、1つの
接続端子に編組線用の接触部とシールドシェル用の接触
部とを2箇所に分けてシールド電線の軸方向の別の位置
に加締め付けるようにしたことで、編組線とシールドシ
ェルとの2箇所の接続を共に理想的なものにすることが
できる。
【0008】<請求項2の発明>シールド電線の端末部
分において、外皮が除去された部分と外皮が残された部
分との間には、外皮の厚さ分だけ段差が形成されてお
り、接続端子の編組線接触部とシェル接触部との間には
同じ幅の段差が形成されるように連絡部が斜めの姿勢で
設けられている。接続端子をシールド電線の端末部分に
加締める際には、編組線接触部とシェル接触部とが、外
皮が除去された側と外皮が残された側との段差をまたぐ
形で、それぞれがいずれか一方の側に加締められるよう
になっている。これにより、シールド電線に外皮が残さ
れた側から押し込む力が加えられても、接続端子の連絡
部はシールド電線に形成された段差に引っ掛かるから、
接続端子の軸方向へのずれや抜けが防止される。<請求
項3の発明>接続端子をシールド電線の端末部分に加締
める際に、編組線接触部とシェル接触部とをシールド電
線の外皮が除去された側または外皮が残された側のうち
のいずれか一方側に偏った状態で加締めるようにするこ
とで、接続端子の連絡部を斜めの姿勢で設ける必要が無
く、これにより接続端子の製造コストを抑えることがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
5によって説明する。この実施形態は、雄側のシールド
コネクタに収容するシールド電線に適用した場合を示
す。この雄側のシールドコネクタは、図1に示すよう
に、二重筒構造とされたコネクタハウジング10(以
下、ハウジング10という)内に筒形のシールドシェル
20が収容されてなる。
【0010】ハウジング10は、外筒部11の内側に支
持部12を介して内筒部13が設けられることで二重筒
構造とされている。内筒部13の内側には、端子収容室
14が側壁15を隔てて3室並んで設けられており、こ
こにそれぞれシールド電線30の端末に圧着された端子
金具35が収容可能とされている。内筒部13の後方に
おいて、外筒部11には端子収容室14に連通して3室
の接続端子収容室16が設けられており、ここには後記
するシールド電線30に加締められた接続端子40が収
容可能とされている。この接続端子収容室16の後方に
は、開口部17が設けられて、ゴム栓26が圧入可能と
されており、このゴム栓26を抜け止めするための押さ
え部27が外筒部11の後端を覆うようにして取り付け
可能とされている(図5参照)。また、外筒部11の前
端側には嵌合凹部18が開口して設けられ、ここに図示
しない雌ハウジングが嵌合可能とされている。
【0011】外筒部11と内筒部13との間には、筒形
のシールドシェル20が取り付けられている。このシー
ルドシェル20は、導電性を有する金属板から形成され
ており、ハウジング10内に収容された状態で前端をな
す嵌合部21がハウジング10の嵌合凹部18内に突出
して配され、この嵌合部21が雌ハウジングのシールド
部と嵌合されて接続されるようになっている。シールド
シェル20のうち、ハウジング10の外筒部11と内筒
部13により挟まれた部分の上下面からは内側に向けて
係止片22が片持ち状に突出して形成されており、この
係止片22が内筒部13の外周面に設けられた係止部に
係止可能とされている。
【0012】シールドシェル20は、接続端子収容室1
6内において各接続端子収容室16ごとに上下面から内
側に弾性舌片23が折り返して設けられている。この弾
性舌片23は、中央部分が内側に突出して頂点部24が
形成されることで山状に形成され、この頂点部24が外
側に押圧されることで、弾性舌片23は外側に撓み変形
可能とされている。頂点部24の外側からは規制片25
が切り起こして設けられており、その先端部分が弾性舌
片23の頂点部24からやや距離を置いた位置に配さ
れ、弾性舌片23の過度の撓み変形を規制可能とされて
いる。
【0013】このハウジング10内に挿入されるシール
ド電線30について説明する。このシールド電線30
は、図2に示すように、金属線を束ねてなる芯線31が
絶縁樹脂材からなる絶縁被覆32により覆われ、その外
周に金属細線が編み込まれて形成された編組線33が被
せられ、さらにその外周が絶縁樹脂材からなる外皮34
により覆われて形成されている。このシールド電線30
は、端末部分において外皮34が所定幅にわたって剥か
れることで、編組線33が露出されるようになってい
る。
【0014】シールド電線30の外皮34の前端部分に
は、受け筒部36が加締め付けられるようになってい
る。この受け筒部36は、U字型に形成された金属板か
らなり、その両開放端の中央部分には半円状の凸部37
と凹部38がそれぞれ対向して設けられており、シール
ド電線30に加締められた状態でこれらの凸部37と凹
部38とが嵌合されるようになっている。この受け筒部
36が取り付けられた後、図3に示すように、編組線3
3が外皮34の外周側へ折り返されるようになってい
る。
【0015】さて、シールド電線30には編組線33が
折り返された状態で、編組線33とシールドシェル20
とを接続するための接続端子40が加締め付けられるよ
うになっている。この接続端子40は、図3に示すよう
に、金属板を2箇所に分けてそれぞれ違う大きさのU字
型に形成されており、2つのU字部分のうち大きい側が
編組線接触部41とされ、小さい側がシェル接触部43
とされており、これらが連絡部46により連絡されて構
成されている。この連絡部46は、編組線接触部41と
シェル接触部43との間に所定幅の段差が形成されるよ
うに、シールド電線30の軸方向に対して斜めに傾いた
姿勢で設けられており、シェル接触部43は、編組線接
触部41よりも高い位置に配されるようになっている。
この段差の幅は、シールド電線30の外皮34の厚さと
ほぼ同じ幅とされている。
【0016】編組線接触部41は、シールド電線30の
外皮34が残された側であるとともに編組線33が折り
返された側において、受け筒部36が加締め付けられた
部分の上から加締め付けられるようになっている。この
編組線接触部41の両開放端の中央部分には、3片ずつ
嵌合片42が対向状に設けられており、これらの嵌合片
42はそれぞれ二等辺三角形状に形成され、いわば山切
り状に形成されている。なお、一方側の後端の嵌合片4
2及び他方側の前端の嵌合片42については、他の嵌合
片42を半分にした形状とされている。シェル接触部4
3はシールド電線30に加締め付けられた状態で、各嵌
合片42が対向する嵌合片42間に形成された谷部分に
それぞれ嵌合されるようになっている(図4参照)。
【0017】シェル接触部43は、シールド電線30の
外皮34が除去されて、絶縁被覆32が露出された側に
おいて加締め付けられるようになっている。シェル接触
部43の両開放端の中央部分には、半円状の凸部44と
凹部45がそれぞれ対向して設けられており、シェル接
触部43がシールド電線30に加締め付けられた状態に
おいて、これらの凸部44と凹部45とが嵌合されるよ
うになっている(図4参照)。この加締められた状態で
シェル接触部43の外径は、シールドシェル20の上下
に設けられた弾性舌片23間の幅よりも大きくなるよう
に設定されている。
【0018】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてシールド電線30の端末処理作業と、それに引き続
いて行われるハウジング10の組付作業について説明す
る。まず、図2に示すように、シールド電線30の端末
部分の外皮34を剥いて編組線33を露出させ、これに
より形成された外皮34の前端部分に受け筒部36を宛
がい、治具等を用いて加締め付ける。
【0019】次に、図3に示すように、絶縁被覆32を
覆っている編組線33を外皮34の外周側へ折り返す。
これにより、外皮34に加締め付けられた受け筒部36
とその後方の外皮34の外周面は編組線33により覆わ
れるとともに、外皮34が除去された側の絶縁被覆32
は露出される。
【0020】続いて、接続端子40をシールド電線30
に加締め付ける。編組線接触部41をシールド電線30
の受け筒部36が加締められた部分に位置させるととも
に、シェル接触部43を外皮34が除去された絶縁被覆
32に位置させつつ、接続端子40をシールド電線30
に宛がって治具等を用いて、図4に示すように編組線接
触部41及びシェル接触部43をそれぞれ加締め付け
る。
【0021】ここで、編組線接触片を加締め付ける際に
は、編組線33との接触状態を良好にすることのみを考
慮すればよいから、編組線接触部41が潰れてその外径
が縮径される程度の強い加締力でもって編組線接触部4
1を加締め付けることができ、これにより編組線33と
の接触状態を理想的なものにすることができる。さら
に、編組線接触部41の両開放端には、山切り状の嵌合
片42が設けられ、それぞれ対向する側の谷部分に嵌合
されるときに嵌合片42が編組線33及び外皮34に食
い付くから、編組線33に対する接触がより良好なもの
とされる。
【0022】一方、シェル接触部43を加締め付ける際
には、シールドシェル20の弾性舌片23との接触状態
を良好にすることのみを考慮すればよいから、シェル接
触部43の外径がシールドシェル20の上下面に設けら
れた弾性舌片23間の幅よりも大きく、弾性舌片23を
撓み変形させる程度の大きさになるように加締力を調節
することで、シェル接触部43の外径を一定にすること
ができる。
【0023】また、編組線接触部41は外皮34が残さ
れた側に、シェル接触部43は外皮34が除去された側
にそれぞれ加締め付けられているから、編組線接触部4
1とシェル接触部43は外皮34の厚さ分の段差を介し
て配されている。それに対応して、編組線接触部41と
シェル接触部43との間は、この段差の幅と同じ幅にな
るように斜めに設けられた連絡部46により連絡されて
いるから、シールド電線30に外皮34が残された側か
ら押し込む力が加えられても、接続端子40の連絡部4
6がシールド電線30の外皮34に引っ掛かって、接続
端子40の軸方向へのずれや抜けが防止される。
【0024】接続端子40が取り付けられた後、絶縁被
覆32の前端部分を所定幅皮剥きし、芯線31を露出さ
せ、ここに端子金具35を圧着する。これにより、シー
ルド電線30の端末処理作業が完了する。
【0025】続いて、図1及び図5に示すように、接続
端子40及び端子金具35を取り付けた状態のシールド
電線30をハウジング10の後方から挿入する。端子金
具35は、端子収容室14内に収容されるとともにその
先端部分は、端子収容室14内を通過して前方の嵌合凹
部18内に突出して配される。接続端子40は、開口部
17を通って接続端子収容室16内に配される。このと
き、シェル接触部43はシールドシェル20の弾性舌片
23の頂点部24と接触されて、この頂点部24を外側
へ押し出しつつ奥側へ挿入される。これにより、弾性舌
片23は外側へ撓み変形された状態とされつつ、シェル
接触部43は弾性的に保持される。このときのシェル接
触部43の外径は、加締め段階においてシールドシェル
20の弾性舌片23間の幅よりも大きくなるように設定
されているから、シェル接触部43は十分な接触圧をも
って弾性舌片23間に狭持され、これにより、シェル接
触部43とシールドシェル20は良好な接触状態に保た
れる。
【0026】この後、ハウジング10の開口部17にゴ
ム栓26を圧入し、押さえ部27を外筒部11の後端部
分に嵌めることで、ハウジング10の組付作業が完了す
る。
【0027】以上説明したように本実施形態によれば、
接続端子40をシールド電線30の編組線33に接触さ
せるための編組線接触部41と、ハウジング10内にお
いてシールドシェル20に接触させるためのシェル接触
部43とに分けて形成することで、編組線接触部41を
シールド電線30に加締め付ける際には、編組線接触部
41の外径を考慮する必要がなく、十分な加締力でもっ
て加締め付けることができるから、編組線接触部41と
編組線33との接触状態を理想的なものにすることがで
きる一方、シェル接触部43をシールド電線30に加締
め付ける際には、シールド電線30に対する緊密な接続
状態を考慮せずに、シェル接触部43がシールドシェル
20の弾性舌片23を撓み変形させ、弾性舌片23によ
り弾性的に十分な接触圧でもって保持されるように、シ
ェル接触部43の外径を設定することができるから、シ
ェル接触部43とシールドシェル20との接触状態を理
想的なものにすることができる。すなわち、接続端子4
0を編組線接触部41とシェル接触部43とに分け、こ
れらをシールド電線30の軸方向の別の位置にそれぞれ
加締め付けるようにしたから、シールド電線30の編組
線33とシールドシェル20との接続を理想的なものと
することができる。
【0028】また、編組線接触部41とシェル接触部4
3との間には、連絡部46によりシールド電線30の外
皮34の厚さと同じ幅の段差が形成されているととも
に、編組線接触部41がシールド電線30の外皮34が
残された側に、シェル接触部43が外皮34が除去され
た側にそれぞれ加締め付けられるから、シールド電線3
0に外皮34が残された側から押し込む力が加えられて
も、接続端子40の連絡部46がシールド電線30の外
皮34の先端に引っ掛かって、接続端子40の軸方向へ
のずれや抜けが防止される。
【0029】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図6ないし図8に基づいて説明する。この実施形
態では、編組線33を折り返さないシールド電線30に
接続端子40Aを加締める場合について示す。
【0030】シールド電線30の端末部分は、図6に示
すように、予め前方から芯線31、絶縁被覆32、編組
線33、外皮34の順に露出されるように皮剥きがなさ
れており、ここに接続端子40Aが加締め付けられる。
この接続端子40Aは、金属板からなるとともに大小2
つのU字型部分からなり、このうち小さい側が編組線接
触部41Aとされ、大きい側がシェル接触部43Aとさ
れている。編組線接触部41Aの両開放端には、山切り
状の嵌合片42Aが3片ずつ設けられ、シェル接触部4
3Aの両開放端には、半円状の凸部44Aと凹部45A
がそれぞれ設けられている。編組線接触部41Aとシェ
ル接触部43Aは、シールド電線30の軸方向に対して
斜めに傾いて設けられた連絡部46Aにより、シールド
電線30の外皮34の厚さ分だけ段差をもった状態で連
絡されている。その他の構造は前記第1実施形態と同様
であって、同一機能を有する部位については同一符号を
付すことにより重複した説明は省略する。
【0031】この接続端子40Aをシールド電線30に
加締め付けるには、図6に示すように、接続端子40A
のシェル接触部43Aをシールド電線30の外皮34
に、編組線接触部41Aを外皮34が剥かれた編組線3
3にそれぞれ配置し、治具等を用いて、図7に示すよう
に編組線接触部41Aとシェル接触部43Aを加締め付
ける。
【0032】続いて、シールド電線30の芯線31に端
子金具35を圧着した後、図8に示すように、シールド
電線30をハウジング10内に挿入する。このとき、シ
ールドシェル20の弾性舌片23間に挟まれた状態で弾
性的に保持されているシェル接触部43Aは、シールド
電線30の外皮34に加締め付けられているから、弾性
舌片23を大きく撓ませることができ、もってシェル接
触部43Aは、大きな接触圧をもって弾性舌片23間に
狭持される。
【0033】<第3実施形態>次に、本発明の第3実施
形態を図9及び図10に基づいて説明する。この実施形
態では、第1実施形態と比べて、接続端子40の編組線
接触部41とシェル接触部43とが段差なく連絡部46
により連絡されている場合について示す。
【0034】接続端子40Bは、図9に示すように、同
じ大きさに形成された2つのU字型部分からなり、これ
らのうち手前側が編組線接触部41Bとされ、奥側がシ
ェル接触部43Bとされている。編組線接触部41Bの
両開放端には、山切り状の嵌合片42Bが3片ずつ設け
られ、シェル接触部43Bの両開放端には、半円状の凸
部44Bと凹部45Bがそれぞれ設けられている。編組
線接触部41Bとシェル接触部43Bは、シールド電線
30の軸方向に対して水平とされた連絡部46Bにより
段差部分が無い状態で連絡されている。その他の構造は
前記第1実施形態と同様であって、同一機能を有する部
位については同一符号を付すことにより重複した説明は
省略する。
【0035】この接続端子40Bは治具等を用いて、図
10に示すような状態に加締め付けられており、このと
き編組線接触部41Bは外皮34の外周側に折り返され
た編組線33と接触が取られる位置に加締め付けられ、
シェル接触部43Bは折り返された編組線33のさらに
奥側の外皮34に加締め付けられている。すなわち、こ
の接続端子40Bは、編組線接触部41Bとシェル接触
部43Bとの間に段差が無い形状とされているから、そ
の製造コストを抑えることができる。
【0036】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、雄側のシールドコネクタ
について示したが、雌側のシールドコネクタにも本発明
は勿論適用できる。 (2)上記した実施形態では、受け筒部はU字型の金属
板を加締めて形成したが、例えば円筒状の樹脂材から形
成してもよく、また受け筒部を省略してもよい。 (3)上記した第3実施形態では、編組線が外皮の外周
側に折り返されたシールド電線の外皮が残された側に編
組線接触部とシェル接触部との間に段差が無い接続端子
を加締め付けた場合について示したが、シールド電線の
編組線を折り返さず、外皮が除去された側に段差の無い
接続端子を加締め付けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシールド電線及び
シールドコネクタの一部切欠側面図
【図2】シールド電線に受け筒部を取り付ける作業を示
す斜視図
【図3】シールド電線に接続端子を取り付ける作業を示
す斜視図
【図4】シールド電線の端末処理が終わった状態を示す
斜視図
【図5】シールド電線がハウジング内に収容された状態
を示す一部切欠側面図
【図6】本発明の第2実施形態に係るシールド電線及び
接続端子の斜視図
【図7】シールド電線の端末処理が終わった状態を示す
斜視図
【図8】シールド電線がハウジング内に収容された状態
を示す一部切欠側面図
【図9】本発明の第3実施形態に係るシールド電線及び
接続端子の斜視図
【図10】シールド電線の端末処理が終わった状態を示
す斜視図
【図11】従来例のシールド電線の斜視図
【符号の説明】
10…ハウジング 20…シールドシェル 23…弾性舌片 24…頂点部 30…シールド電線 33…編組線 34…外皮 40…接続端子 41,41A,41B…編組線接触部 43,43A,43B…シェル接触部 46,46A,46B…連絡部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−96895(JP,A) 特開 平10−144403(JP,A) 特開 平10−144404(JP,A) 特開 平9−92385(JP,A) 特開 平5−343123(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 15/02 H01R 24/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に備えられたシールドシェ
    ルとシールド電線の編組線とを導通状態に接続可能な接
    続端子が、前記シールド電線の端末部分に加締められて
    なる構造において、 前記接続端子は、前記シールドシェルに設けられた弾性
    舌片により弾性的に接触が取られるシェル接触部と、前
    記編組線と接触を取るための編組線接触部とが軸方向に
    並んだ状態で連絡部を介して連絡されており、前記編組
    線接触部がU字型に形成されるとともにシールド電線に
    おける編組線側に、前記シェル接触部が前記編組線接触
    部と同方向へ開口するU字型に形成されるとともにシー
    ルド電線における絶縁被覆側または外皮側にそれぞれ加
    締め付けられていることを特徴とするシールド電線の端
    末処理構造。
  2. 【請求項2】 前記編組線接触部と前記シェル接触部と
    の間には段差が形成されているとともに、前記編組線接
    触部と前記シェル接触部とが前記シールド電線の端末部
    分において外皮が除去された側と外皮が残された側との
    いずれか一方側づつに加締められていることを特徴とす
    る請求項1記載のシールド電線の端末処理構造。
  3. 【請求項3】 前記編組線接触部と前記シェル接触部と
    が、前記シールド電線の端末部分において前記外皮が除
    去された側または前記外皮が残された側のうち、いずれ
    か一方側に加締められていることを特徴とする請求項1
    記載のシールド電線の端末処理構造。
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