JP3345553B2 - シールド電線の端末処理構造 - Google Patents

シールド電線の端末処理構造

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    • H01R9/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, e.g. terminal strips or terminal blocks; Terminals or binding posts mounted upon a base or in a case; Bases therefor
    • H01R9/03Connectors arranged to contact a plurality of the conductors of a multiconductor cable, e.g. tapping connections
    • H01R9/05Connectors arranged to contact a plurality of the conductors of a multiconductor cable, e.g. tapping connections for coaxial cables
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯線の周囲に絶縁
体を挟んで編組が設けられたシールド電線の端末処理構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6(a)、(b)は実開平2−977
66号公報に記載されたシールド電線1を示す。このシ
ールド電線1は、2本の信号線(芯線)2、3の周囲に
絶縁体を間に挟んで遮断線(編組線)4が設けられ、こ
の遮断線4は絶縁被覆5により覆われている。
【0003】このシールド電線1の端末部分を図7に示
すようにコネクタ6に連結する場合には、信号線2、3
の端末部分を剥き出して先端部に端子金具7、8を接続
し、遮断線の端末部分を皮剥きして露出させると共に、
一つに束ねて電線9の一方の端末に圧着端子10により
加締め接続し、電線9の他方の端末に端子金具11を接
続する。次に、信号線2、3、遮断線4の引出部分をノ
イズ遮断用筒状体12により覆う。そして、コネクタ6
の端子収容室13内に、信号線2、3の端末の端子金具
7、8、遮断線4の端末の端子金具11を挿入する。こ
の場合、信号線2、3の端末部分及び遮断線4の端末部
分に端子金具7、8、11を接続することでシールド電
線1の端末部分を処理し、コネクタ6の端子収容室13
内にこれらの端子金具7、8、11を挿入・収容するこ
とでコネクタ6にシールド電線1の端末部分を連結する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シールド電
線1の端末部分をコネクタに連結するための上記端末処
理構造では、遮断線4の端末部分を皮剥きして露出さ
せ、一つに束ねて圧着端子10で加締めるため、非常に
手間がかかる。また、遮断線4に直接端子金具11を加
締め接続することができないため、電線9の一端に遮断
線4の端末部分を接続し、この電線9の他端に端子金具
11を接続している。このため、電線9への接続作業の
分工数が増えるという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、シールド電線の端末を
容易に処理することができるシールド電線の端末処理構
造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、芯線と、この芯線の周囲に絶縁
体を間に挟んで設けられた編組と、この編組と、この編
組を覆う絶縁被覆とからなるシールド電線の端末処理構
造であって、前記芯線の端末に接続される端子金具と、
この端子金具が収容される端子収容室を有し相手コネク
タと嵌合されるコネクタハウジングと、前記コネクタハ
ウジングに埋設されて前記端子収容室内への前記端子金
具の挿入・収容時に前記絶縁被覆を破断して編組と導通
する接触刃部と相手端子と接続される端子部とを備えた
編組用端子とを有することを特徴といている。
【0007】このシールド電線の端末処理構造では、芯
線の端末の端子金具をコネクタハウジングの端子収容室
内に挿入すると、編組用端子の接触刃部がシールド電線
の絶縁被覆を破断して編組と導通する。この端末処理構
造では、シールド電線の端末部分を処理する場合、芯線
のみを引き出してその端末部分に端子金具を接続すれば
良く、編組を皮剥きし一つに束ねる必要がない。これに
より、シールド電線の端末を容易に処理することができ
る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記接触刃部が端子収容室の端子金具挿入開口
側に配置されて端子収容室内に収容される端子金具が挿
通される筒状部の内壁に、所定の間隔で中心に向けて突
設されていることを特徴としている。
【0009】このシールド電線の端末処理構造では、芯
線の端末の端子金具を、編組用端子の筒状部を挿通させ
てコネクタハウジングの端子収容室内に挿入すると、筒
状部の内壁に突設された接触刃部が絶縁被覆を破断して
絶縁被覆の下側の編組と接触する。これにより、編組を
皮剥きし束ねる必要がなくり、編組用端子と編組との接
続が容易になる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の発明であって、前記コネクタハウジングが、前
記端子収容室の近傍に前記編組用端子の端子部が突出す
るフード部を有することを特徴としている。
【0011】このシールド電線の端末処理構造では、編
組用端子の端子部は、コネクタハウジングのフード部内
に突出しているので、相手コネクタとコネクタハウジン
グとを嵌合するとフード部内に挿入した相手端子と端子
部とが接続される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシールド電線
の端末処理構造の実施形態について説明する。なお、図
1は本発明が適用されたシールド電線の端末部分を示す
斜視図であり、図2はシールド電線21の端末部分とこ
のシールド電線21の端末部分に連結されたコネクタ2
2を示す。
【0013】図1及び図2に示すように、本形態のシー
ルド電線の端末処理構造により端末部分が処理されるシ
ールド電線21は、複数本の導電線からなる芯線23
と、この芯線23の周囲に絶縁体24を間に挟んで設け
られた編組25と、この編組26を覆う絶縁被覆26と
からなる。
【0014】そして、このようなシールド電線21の端
末部分は、芯線23の端末に接続される端子金具27
と、この端子金具27が収容されるコネクタハウジング
28と、このコネクタハウジング28に埋設されてシー
ルド電線21の絶縁被覆26を破断し編組25と導通す
る編組用端子29とを有している。
【0015】端子金具27は、平板を展開状態で打ち抜
き、折曲加工されて成形され、相手端子と接続される電
気接触部30と、電線加締め部31とからなる。そし
て、シールド電線21の端末部分を芯線23のみ残して
他の部分(絶縁体24、編組25、絶縁被覆26)を切
除し、残った芯線23の端末を電線加締め部31に加締
め接続することで、芯線23の端末に端子金具27が接
続される。この端子金具27は、コネクタハウジング2
8に設けた端子収容室32内に収容される。
【0016】コネクタハウジング28は、内部に前後に
開口する端子収容室32が形成されている。この端子収
容室32の内壁33からは端子収容室32内に挿入され
た端子金具27と係合してその抜けを阻止する係止突起
34が突設されている。端子収容室32の一方の開口3
5は、端子収容室32の内径より小さく形成され、他方
の開口36は端子収容室32の内径より大きく形成され
ている。開口35からは、相手端子が端子収容室32内
に挿入され、開口36からは端子金具27が端子収容室
32内に挿入される。また、開口36側に編組用端子2
9が配置されコネクタハウジング28に一体に埋設され
ている。
【0017】編組用端子29は、図3及び図4に示すよ
うに、リング状の筒状部37と、この筒状部37の外周
から突設された端子部38とからなる。筒状部37の内
壁39からは所定の間隔で中心に向けて複数個の接触刃
部40が突設されている。これらの接触刃部40で囲ま
れる筒状部37の中心部の内径は端子金具27が挿通可
能な寸法で、かつ編組25に接触刃部40が接触可能な
寸法に設定されている。また、編組用端子29は、筒状
部37の内側開口と端子収容室32の開口36とが同軸
となるようにコネクタハウジング28に埋設されてい
る。また、端子部38は、端子収容室32側に形成され
たフード部41内に突設されている。
【0018】次にシールド電線21の端末を処理する手
順について説明する。図2に示すようにシールド電線2
1の端末部分を芯線23を残して他の部分を切除し、残
した芯線23の端末を端子金具27に加締め接続する。
そして、この状態のまま端子金具27を編組用端子29
の筒状部37内に挿通させ、端子収容室32内に挿入す
る。
【0019】この挿入動作により、シールド電線21の
絶縁被覆26が、編組用端子29の接触刃部40により
切断され、接触刃部40が編組25に接触する。これに
より、編組25と編組用端子29とが導通される。そし
て、端子金具27を端子収容室32内に完全に挿入する
と、係止突起34が端子金具27に係合して、端子収容
室32内からの端子金具27の抜けが阻止され、端子金
具27が端子収容室32内に保持される。また、この状
態では、編組25は接触刃部40を介して編組用端子2
9と導通されている。以上により、シールド電線21の
端末が処理される。
【0020】この状態から、図5に示すように相手コネ
クタ42のフード部43内にコネクタハウジング28を
嵌合させることにより、相手コネクタ42内の端子と端
子金具27とが接続され、編組用端子29の端子部38
と相手コネクタ42内の端子とが接続される。
【0021】このように、本実施形態のシールド電線の
端末処理構造では、コネクタハウジング28内に芯線2
3の端末の端子金具27を挿入するだけで、編組25と
編組用端子29とを接続することができるので、編組を
皮剥きし束ねる必要がない。従って、シールド電線の端
末を容易に処理することができる。
【0022】また、編組25と電線、あるいは端子とを
加締める作業が不要になるため、作業工数が低減し、こ
れによってもシールド電線の端末を容易に処理すること
ができる。
【0023】また、本実施形態では、編組用端子の筒状
部の内壁から所定の間隔を開けて突設した複数個の接触
刃部40により、絶縁被覆26を破断し、接触刃部40
が編組25に接触するため、編組25と編組用端子29
とを確実に接続することができる。
【0024】なお、本形態のシールド電線21は、芯線
23が1本であったが、2本の場合でも本発明の端末の
処理構造を適用することができる。
【0025】また、本形態における編組用端子29の端
子部38は雄端子とした例を示したが、この端子部38
は、雌端子であっても良い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、シールド電線の端末部分を処理する場合、芯線の
みを引き出して端末部分に端子金具を接続すれば良く、
編組を皮剥きし束ねる必要がない。これにより、シール
ド電線の端末を容易に処理することができる。
【0027】請求項2の発明によれば、芯線の端末の端
子金具を、編組用端子の筒状部を挿通させてコネクタハ
ウジングの端子収容室内に挿入すると、筒状部の内壁に
突設された接触刃部が絶縁被覆を破断して絶縁被覆の下
側の編組と接触するので、編組を皮剥きし束ねる必要が
なくり、編組用端子と編組との接続が容易になると共
に、絶縁被覆が周方向にわたり破断されて接触刃部が編
組に接触するので、編組と編組用端子とを確実に接続す
ることができる。
【0028】請求項3の発明によれば、編組用端子の端
子部は、コネクタハウジングのフード部内に突出してい
るので、相手コネクタとコネクタハウジングとを嵌合す
るとフード部内に挿入した相手端子と端子部とを容易に
接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールド電線の端末処理構造が適
用されたシールド電線の端末部分とコネクタとを示す斜
視図である。
【図2】本発明に係るシールド電線の端末処理構造が適
用されたシールド電線の端末部分とコネクタとを示す断
面図である。
【図3】シールド電線の端末部をコネクタに連結した状
態を示す断面図である。
【図4】編組用端子を示す斜視図である。
【図5】相手コネクタと嵌合される状態を示す斜視図で
ある。
【図6】従来のシールド電線の端末処理構造を示し、
(a)は遮断用筒状体を被せる前の状態を示す斜視図、
(b)は遮断用筒状体を被せた状態を示す斜視図であ
る。
【図7】従来のシールド電線の端末処理構造によりシー
ルド電線の端末部分をコネクタに接続した状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
21 シールド電線 22 コネクタ 23 芯線 24 絶縁体 25 編組 26 絶縁被覆 27 端子金具 28 コネクタハウジング 29 編組用端子 37 筒状部 38 端子部 40 接触刃部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/652

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線と、この芯線の周囲に絶縁体を間に
    挟んで設けられた編組と、この編組を覆う絶縁被覆とか
    らなるシールド電線の端末処理構造であって、前記芯線
    の端末に接続される端子金具と、この端子金具が収容さ
    れる端子収容室を有し相手コネクタと嵌合されるコネク
    タハウジングと、前記コネクタハウジングに埋設されて
    前記端子収容室内への前記端子金具の挿入・収容時に前
    記絶縁被覆を破断して編組と導通する接触刃部及び相手
    端子と接続される端子部とを備えた編組用端子とを有す
    ることを特徴とするシールド電線の端末処理構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記接触
    刃部が端子収容室の端子金具挿入側の開口側に配置され
    て端子収容室内に収容される端子金具が挿通される筒状
    部の内壁に、所定の間隔で中心に向けて突設されている
    ことを特徴とするシールド電線の端末処理構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の発明であ
    って、前記コネクタハウジングが、前記端子収容室の近
    傍に前記編組用端子の端子部が突出するフード部を有す
    ることを特徴とするシールド電線の端末処理構造。
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