JP2020057493A - シールド電線の端子接続構造 - Google Patents

シールド電線の端子接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】端子とシールド電線との接続強度を十分に高めることのできるシールド電線の端子接続構造を提供する。【解決手段】シールド電線1は、絶縁シース2の内側に配設された導電性の編組線3と、該編組線の内側に配設された絶縁体4と、該絶縁体の内側に配設された芯線5と、軸方向の端末で露出した編組線の外周に嵌挿されたスリーブ6と、を備え、端子10は、端子本体11と、該端子本体から長手方向に延出してシールド電線の端末を圧着固定するバレル部13とを備え、バレル部は、絶縁シースを外周から圧着固定する第3、第4バレル片17,18と、スリーブを介して編組線を外周から圧着固定する第1、第2バレル片15.16と、を備え、第1、第2バレル片は、スリーブの絶縁シース側の軸方向の端部に係止する2つの係止爪19,20が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、例えば自動車内に配設されるシールド電線とこのシールド電線をコネクタに電気的に接続するための端子との接続構造に関する。
従来のシールド電線の端子接続構造としては、以下の特許文献1、2に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載された技術におけるシールド電線は、複数の素線を束ねてなる内導体と編組線よりなる外導体との間に絶縁体が介在し、この絶縁体の外周が柔軟な合成樹脂製の絶縁シースによって被覆されている。
端子は、電線圧着部に上部突起部が設けられ、この上部突起部を外導体の反転部を介して絶縁シースの外周に食い込ませて電線との接続保持力を確保するようになっている。
特許文献2に記載された技術にあっては、端子の電線圧着部に設けられたカシメ片を、電線の絶縁シースの外周に食い込ませて電線との接続保持力を確保するようになっている。
特開2000−164263号公報(段落0018〜0019、図6) 特開2007−244816号公報(段落0014、図3)
しかしながら、前記特許文献1、2に記載されたシールド電線は、前記内導体と外導体と絶縁体及び絶縁シースがそれぞれ個別の素材から形成されている。このため、端子と前記絶縁シースとの接続保持力を強化しても、端子と前記絶縁体や外導体との保持力が十分に得られず、これらが絶縁シースに対して軸方向にずれてしまうおそれがある。この結果、端子とシールド電線との接続強度の低下を招くおそれがある。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、端子によって、シールド電線の絶縁シースの他に、スリーブ自体の固定と該スリーブを介して編組線などを固定することから、端子とシールド電線との接続強度を十分に高めることのできるシールド電線の端子接続構造を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、シールド電線の端末部を端子に接続する端子接続構造であって、前記シールド電線は、絶縁シースの内側に配設された導電性の編組線と、該編組線の内側に配設された絶縁体と、該絶縁体の内側に配設された導線と、軸方向の端末で露出した前記編組線の外周に嵌挿されたスリーブと、を備え、
前記端子は、端子本体と、該端子本体から長手方向に延出して前記シールド電線の端末を圧着固定するバレル部とを備え、
前記バレル部は、前記絶縁シースを外周から圧着固定する第1圧着片と、前記スリーブを介して編組線を外周から圧着固定する第2圧着片と、を備え、
前記第2圧着片は、前記スリーブの前記絶縁シース側の軸方向の端部に係止する係止部が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、第1圧着片によって絶縁シースが圧着されると共に、第2圧着片によってスリーブを介して編組線が圧着されて接続強度が高くなる。しかも、係止部によってスリーブの軸端が係止されることから、スリーブや編組線の軸方向のずれを十分に抑制できる。この結果、シールド電線の端末部と端子との全体の接続強度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明にあっては、前記係止部は、前記シールド電線の軸心方向へ折曲された係止爪によって形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明にあっては、前記スリーブは、前記絶縁シース側の軸方向の端部外周面に、前記係止爪が径方向外側から係止する係止溝が形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明にあっては、前記係止溝は、前記スリーブの前記絶縁シース側の端部の円周方向に沿って設けられた環状のストッパ溝によって形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、シールド電線と端子との接続強度を十分に高めることが可能になる。
本発明の実施形態に供されるシールド電線の端部側を示す斜視図である。 本実施形態に供されるバレル部側から視た端子の斜視図である。 シールド電線の一端部を処理する手順を示し、Aはシールド電線の端部の絶縁シースを除去した状態を示す側面図、Bは露出した編組線の外周にスリーブを被嵌した状態を示す側面図、Cは編組線の先端部を折り返してスリーブの外周面に被せた状態を示す側面図、Dは絶縁体の先端部を除去した状態を示す側面図である。 本実施形態に供される端子のバレル部にシールド電線の端部を挿入してかしめ圧着した状態を示す平面図である。 Aはバレル部の第2圧着片をかしめ圧着する前の状態を示す要部縦断面図、Bはバレル部の第2圧着片をかしめ圧着した状態を示す要部縦断面図である。 本願発明の第2実施形態を示し、Aはバレル部の第2圧着片をかしめ圧着する前の状態を示す要部縦断面図、Bはバレル部の第2圧着片をかしめ圧着した状態を示す要部縦断面図である。
以下、本発明に係るシールド電線の端子接続構造の実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態では、例えば通信などの電子機器類に接続されるシールド電線を接続するためのコネクタに保持される端子との接続に適用したものである。
図1は本発明の実施形態に供されるシールド電線の一端部側を示す斜視図、図2は本実施形態に供されるバレル部側から視た端子の斜視図、図3はシールド電線の端末部を処理する手順を示している。
シールド電線1は、図1及び図3に示すように、可撓性のある合成樹脂材によって形成された絶縁シース2と、該絶縁シース2の内周側に配設された導電性の編組線3と、該編組線3の内周側に配設されて、可撓性のある合成樹脂材によって形成された絶縁体4と、該絶縁材4の内側に配設された同軸状の導線である芯線5と、を備えている。また、このシールド電線1は、端末部において編組線3と絶縁体4及び芯線5が露出している。
前記編組線3は、図3にも示すように、露出された端末部の編組線3の外周面にスリーブ6が被嵌されている。このスリーブ6は、銅合金によって円筒状に形成され、内径が前記編組線3の外径よりも僅かに大きく形成されて編組線3の外周に比較的スムーズに被嵌可能になっている。また、このスリーブ6は、外周面のほぼ全体に、折り返し状に折り曲げられた前記編組線3の先端部3aが被せられている。
端子10は、図2に示すように、導電材である銅や銅合金などの金属プレートをプレス成形によって筒状に折り曲げられて一体に形成されており、ほぼ円筒状に形成された先端側の端子本体11と、該端子本体11の後端側に接続部12を介して一体に結合されて、上方から加圧される(かしめられる)ことにより前記シールド電線1の端末部を圧着して接続するバレル部13と、を有している。
前記端子本体11は、周知の構造であるから簡単に説明すると、前後方向に長い円筒状に形成されていると共に、周壁11aの内部には収容部が形成されている。前記周壁11aには、収容部内で誘電体を所定位置に係止するための撓み変形可能なランスが形成されていると共に、雌型シールドコネクタと弾性的に接触する接触片が形成されている。また、前記収容部の内部には、雌型端子と嵌合可能なタブを有する内側端子が設けられている。
さらに、周壁11aの上端部には、コネクタへ挿入した際の回り止めとなる矩形状の突部11bが設けられている。
前記バレル部13は、前記接続部12を介して端子本体11の後端縁から連続して長手方向に延出された半円筒状の基部14と、この基部14の両上端縁14a、14bから一体に立ち上がって設けられた端子本体11側に有する第2圧着片である一対の第1、第2バレル片15,16と、端子本体11と反対側に有する第1圧着片である一対の第3,第4バレル片17、18と、を有している。
前記基部14は、横断面ほぼU字形状に形成されて、立ち上がった両側壁の軸方向のほぼ中央位置に2つの溝部14c、14dがほぼU字形状に切欠形成されている。この2つの溝部14c、14dは、端子本体11側に位置する第1、第2バレル片15,16と端子本体11と反対側に位置する第3、第4バレル片17,18を分離する形になっている。
図4は本実施形態に供される端子のバレル部にシールド電線の端末部が圧着された状態を示す平面図、図5のAは第1、第2バレル片をかしめ圧着する前の状態を示す要部縦断面図、Bはバレル部の第1、第2バレル片をかしめ圧着した状態を示す要部縦断面図である。
前記第1、第2バレル片15、16は、図4に示すように、図外の圧着用クリンパによって上方からかしめ圧着されることによって、シールド電線1の端末部の露出した前記編組線3を、前記スリーブ6を介して互いに協働して圧着するようになっている。
具体的に説明すれば、第1、第2バレル片15,16は、それぞれ矩形板状に形成されて互いに対向配置されていると共に、互いに向き合う方向へほぼ湾曲状に折曲形成されている。
前記第1バレル片15は、上端部15aのほぼ中央位置に突部15bが一体設けられていると共に、該突部15bの両側に凹状の肩部15c、15が形成されている。前記突部15bは、基部14側の基端部から先端部に掛けて拡径状の扇形に形成されている。
一方、前記第2バレル片16は、上端部16aのほぼ中央位置に前記突部15bが嵌合する嵌合溝16bが切欠形成されていると共に、該嵌合溝16bの両側部に前記両肩部15c、15cに嵌合する嵌合突部16c、16cが設けられている。前記嵌合溝16bは、前記突部15bの形状と同じくほぼ扇状に形成されている一方、両嵌合突部16c、16cは、前記両肩部15c、15cの凹形状に対応した凸形状に形成されている。
そして、両バレル片15,16が上方から加圧(かしめ)された際に、嵌合溝16に突部15bに、両嵌合突部16c、16cが両肩部15c、15cにそれぞれ嵌合して噛み合うようになっている。この両バレル片15,16が、図4に示すように、加圧されることによって、前記編組線3とスリーブ6が絶縁体4の外周部に圧着されるようになっている。
また、第1バレル片15と第2バレル片16は、図5A,Bに示すように前記第3、第4バレル片17,18側の一側縁のそれぞれに係止部である一対の係止爪19,20が一体に設けられている。
この両係止爪19,20は、両バレル片15,16の各一側縁の長手方向ほぼ中央位置に配置されていると共に、前記各溝部14c、14d方向へ延びた細長い長方形状に形成されている。また、この両係止爪19,20は、第1、第2バレル片15,16に結合された各基端部19a、20aから各先端部19b、20bが前記バレル部13の軸心方向(内側)に向かって折り返し状に折曲形成されている。
また、この両係止爪19,20は、図5Aに示すように、各先端部19b、20bの互いの間隔が後述するシールド電線1の端末部が図3Dに示すように処理された該端末部の外径よりも大きく設定されている。したがって、シールド電線1の端末部が、端子10の内部に挿入された際に、両係止爪19,20の各先端部19b、20bが編組線3の先端部3aの外周面に干渉しない位置関係になっている。
そして、この両係止爪19、20は、図5Bに示すように、第1、第2バレル片15,16が加圧さられて編組線3とスリーブ6を圧着した際に、各先端部19b、20bの内端縁19c、20cが前記スリーブ6の軸方向の後端縁6aに当接して該スリーブ6の第3、第4バレル片17,18側の軸方向の移動を規制するストッパとして機能するようになっている。また、各先端部19b、20bの外端縁19d、20dは、各バレル片15,16が加圧されて軸心方向へ変形した際に、前記編組線3を通して絶縁体4の外周部に食い込むようになっている。
前記第3、第4バレル片17、18は、基部14の両側部の各上端縁からそれぞれ立ち上がって対向配置されていると共に、ほぼ同一長さの矩形プレート状に形成されている。
また、第3、第4バレル片17,18は、図4に示すように、図外の圧着用クリンパによって上方から加圧されることによって、各先端部17a、18aが互いに内方、つまり、基部14の軸心方向(内方)へ互いに湾曲状に折り曲げられて絶縁シース2の外周部を圧着するようになっている。
〔シールド電線の端末部の処理手順と端子による圧着工程〕
以下、図3に基づいてシールド電線1の端末部の処理手順について説明する。まず、図3Aに示すように、シールド電線1の端末部にある絶縁シース2を所定長さまで切り込み除去する。これによって、編組線3の一端部を露出させる。
次に、図3Bに示すように、スリーブ6を、露出された編組線3の先端部側から絶縁シース2の端縁付近まで嵌挿する。このとき、スリーブ6は、内径が編組線3の外径よりも大きく設定されているから、該編組線3の外周面に比較的スムーズに嵌挿させることができる。その後は、スリーブ6を、外側から治具により適正な力で圧着することも可能である。これによって、スリーブ6は、編組線3の外周で位置決め固定されることになる。
次に、図3Cに示すように、露出している編組線3の先端部3aを絶縁シース2方向へ折り返し状に折り曲げてスリーブ6の外周面に被せる。
続いて、図3Dに示すように、露出状態にある絶縁体4の先端部を切り込み除去して、芯線5を所定長さで露出させる。これによって、シールド電線1は、その端末部が図1にも示すように、芯線5と絶縁体4及びスリーブ6に被せられた編組線3が所定長さで露出された状態になる。
次に、シールド電線1の端末部を端子10のバレル部13に圧着する手順について説明する。
まず、シールド電線1の端末部を、端子10のバレル部13の開口側から内部に挿入して軸方向の位置決めを行う。
すなわち、図5Aに示すように、シールド電線1の露出した編組線3(スリーブ6)を、第1、第2バレル片15,16の間に配置する。
なお、このとき、絶縁シース2の端部は、第3、第4バレル片17,18の間に配置される。また、各係止爪19,20は、前記絶縁シース2の端部と編組線3との間の環状溝に臨んだ位置に配置される。
その後、この状態で基台に載置された端子10のバレル部13の第1〜第4バレル片15〜18を、図外の圧着用クリンパによって上方から一緒に加圧してかしめ圧着する。そうすると、第3、第4バレル片17,18が、図4及び図5Bに示すように、絶縁シース2の外周部を上方から圧着すると共に、内側に巻き込み変形した各先端部17a、18aが絶縁シース2の外周部に食い込み圧着する。
一方、第1、第2バレル片15,16が、編組線3の外側に折り返された先端部3a(外周部)とスリーブ6及び内側の内周部3bを一緒に圧着すると共に、これらの圧着に伴って絶縁体4も同時に圧着される。
このとき、各係止爪19、20は、図5Bに示すように、その各先端部19b、20bの内端縁19c、20cがスリーブ6の後端縁6aに当接すると共に、外端縁19d、20dが絶縁体4の外周部に食い込み状態に圧着する。
このように、本実施形態では、バレル部13の第3、第4バレル片17,18が、絶縁シース2の外周部に圧着、食い込むと共に、第1、第2バレル片15,16が、スリーブ6を介して編組線3の内周部を圧着することから、強固な接続が得られる。
特に、本実施形態では、各係止爪19、20の各内端縁19c、20cが、各溝部14c、14dを介してスリーブ6の後端縁6aに当接することから、スリーブ6に対するストッパとして機能を発揮する。このため、スリーブ6は、編組線3と共に絶縁シース2方向へのずれ(移動)が規制される。また、各係止爪19,20が、スリーブ6の後端縁6aに当接すると同時に、反対側の前端縁6bは折り曲げ部に当接していることから、スリーブ6の絶縁シース2と反対方向へのずれも規制される。したがって、端子10と編組線3及び絶縁体4とのさらなる強固な接続力が得られる。
しかも、前記各係止爪19,20の各先端部19b、20bの各外端縁19d、20dが絶縁体4の外周部にも直接的に食い込むことから、さらに絶縁体4との接続力も高くなる。
したがって、シールド電線1の端末部全体に対する端子10の接続強度が大幅に向上する。
また、第1バレル片15と第2バレル片16は、加圧された際において、それぞれの突部15bと嵌合溝16bが嵌合すると共に、各肩部15c、15cと嵌合突部16c、16cがそれぞれ噛み合い嵌合する。このため、両者15,16の強固な結合が得られると共に、編組線3やスリーブ6に対する強い圧着力が得られる。この結果、シールド電線1と端子10との接続強度がさらに高くなる。
また、本実施形態では、スリーブ6を軸方向から保持する係止爪19,20を設けるだけであるから、構造が簡素化されて製造作業性が良好になる。また、各バレル片15〜18のかしめと一緒に係止爪19,20によってスリーブ6の軸端を保持するだけであるから、端子10との接続作業工数が増加することなく通常と同じであるので、その接続作業能率の低下も抑制できる。
なお、本出願人が先に出願した特開2007−294238号公報には、編組線の外周にスリーブを通して、このスリーブを全周に亘って均一な力で加圧することによって編組線と密着される技術も開示されているが、これらは単に編組線とスリーブとの密着性を図るものであって、本実施形態のような係止爪19,20を用いた接続構造とは全く相違している。したがって、前記いずれの従来技術からも本実施形態の作用効果が奏せられない。
〔第2実施形態〕
図6は本願発明の第2実施形態を示し、基本構造は第1実施形態と同じであるが、異なるところは、スリーブ6の外周面の絶縁シース2側に係止溝である円環状のストッパ溝7が形成されている。
このストッパ溝7は、スリーブ6の外周面を例えばプレス成形機によって圧潰することによって形成されており、この圧潰加工によって内周側には円環状の突起部7aがエンボス加工されている。
前記ストッパ溝7は、図3Cに示すように、編組線3の先端部3aを折り返してスリーブ6の外周面を覆う際に同じく前記先端部3aによって覆い被されるようになっている。
一方、第1、第2バレル15,16の各係止爪19,20は、第1実施形態のものと同じ構造であって、この各係止爪19,20が、各バレル15,16のかしめ時に、編組線3の折り返し状に折曲された先端部3aを介して前記ストッパ溝7内に係止するようになっている。
以下、図6A、Bに基づいて端子10のかしめ工程を簡単に説明する。
かしめの前提となる端子10へのシールド電線1の配設などについては第1実施形態と同じであるから説明を省略する。
基台に載置された端子10のバレル部13の第1〜第4バレル片15〜18を、図外の圧着用クリンパによって上方から加圧される。そうすると、第3、第4バレル片17,18が、図4及び図6Bに示すように、絶縁シース2の外周部を上方から圧着すると共に、内側に巻き込み変形した各先端部17a、18aが絶縁シース2の外周部に食い込み圧着する。
同時に、第1、第2バレル片15,16が、外側の編組線3の先端部3a(外周部)とスリーブ6及び内周部3bを一緒に圧着すると共に、これらの圧着に伴って絶縁体4も同時に圧着される。
このとき、各係止爪19、20は、同図に示すように、その各先端部19b、20bが編組線3の先端部3a(外周部)を介してストッパ溝7の内部に入り込んで該ストッパ溝7の底面に当接する。そして、各先端部19b、20bの内端縁19c、20cが、スリーブ6のストッパ溝7の一方の内側面7bに当接すると共に、外端縁19d、20dが編組線3の先端部3aを介してストッパ溝7の底面に圧接する。
なお、前記かしめ時における各係止爪19,20の各先端部19b、20bは、ストッパ溝7内で編組線3の網目を突き破るかそのまま編組線3をストッパ溝7の底面に押し付けるようになっている。
このように、第1実施形態と同じく、第3、第4バレル片17,18が、絶縁シース2の外周部に圧着、食い込むと共に、第1、第2バレル片15,16が、スリーブ6を介して編組線3の内周部を圧着することから、強固な接続が得られる。
また、本実施形態では、各係止爪19、20各内端縁19c、20cが、各溝部14c、14dを介してスリーブ6の後端縁6aに当接してストッパとして機能して編組線3と共に絶縁シース2方向の軸方向ずれ(移動)が規制される。
特に、かしめと同時に、前記各係止爪19,20の各先端部19b、20bの各外端縁19d、20dがストッパ溝7の底面に圧接してスリーブ6の突起部7aを内側へ押圧する。このため、該突起部7aが、絶縁体4の外周部に強く押し付けられることから、絶縁体4との接続力も高くなる。したがって、シールド電線1の端末部と端子10の接続強度が大幅に向上する。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、前記係止爪19,20は、2つ以上であっても構わない。また、係止部としては、爪状ではなく円弧状に形成することも可能である。
また、編組線3は、先端部3aを折り返し状に折曲させることなく、スリーブ6の軸方向の長さとほぼ同じ長さに形成することも可能である。
前記ストッパ溝7は、円環状ではなく、前記2つの係止爪19,20に対応した位置に2つ設けることも可能であり、2つ以上の係止爪の数に対応してさらに2つ以上形成することも可能である。
さらに、各バレル15〜18は、コネクタや端子10の仕様や大きさに応じて数を増減変更することも可能であり、また、それぞれの軸方向の幅も任意に変更することが可能である。
1…シールド電線、2…絶縁シース、3…編組線、3a…先端部(折り曲げ外周部)、4…絶縁体、5…芯線、6…スリーブ、6a…後端縁、6b…前端縁、7…ストッパ溝(係止溝)、7a…突起部、7b…一方の内側面、10…端子、11…端子本体、12…接続部、13…バレル部、14…基部、15…第1バレル片、16…第2バレル片、17…第3バレル片、18…第4バレル片、19・20…係止爪(係止部)、19a・20a…基端部、19b・20b…先端部、19c・20c…内端縁、19d・20d…外端縁。

Claims (4)

  1. シールド電線の端末部を端子に接続する端子接続構造であって、
    前記シールド電線は、絶縁シースの内側に配設された導電性の編組線と、該編組線の内側に配設された絶縁体と、該絶縁体の内側に配設された導線と、軸方向の端末で露出した前記編組線の外周に嵌挿されたスリーブと、を備え、
    前記端子は、端子本体と、該端子本体から長手方向に延出して前記シールド電線の端末を圧着固定するバレル部とを備え、
    前記バレル部は、前記絶縁シースを外周から圧着固定する第1圧着片と、前記スリーブを介して編組線を外周から圧着固定する第2圧着片と、を備え、
    前記第2圧着片は、前記スリーブの前記絶縁シース側の軸方向の端部に係止する係止部が設けられていることを特徴とするシールド電線の端子接続構造。
  2. 請求項1に記載のシールド電線の端子接続構造において、
    前記係止部は、前記シールド電線の軸心方向へ折曲された係止爪によって形成されていることを特徴とするシールド電線の端子接続構造。
  3. 請求項2に記載のシールド電線の端子接続構造において、
    前記スリーブは、前記絶縁シース側の軸方向の端部外周面に、前記係止爪が径方向外側から係止する係止溝が形成されていることを特徴とするシールド電線の端子接続構造。
  4. 請求項3に記載のシールド電線の端子接続構造において、
    前記係止溝は、前記スリーブの前記絶縁シース側の端部の円周方向に沿って設けられた環状のストッパ溝によって形成されていることを特徴とするシールド電線の端子接続構造。
JP2018186433A 2018-10-01 2018-10-01 シールド電線の端子接続構造 Active JP7096123B2 (ja)

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