JP2023009381A - シールド導電路 - Google Patents

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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
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Abstract

【課題】引張り荷重に対する固着機能の信頼性向上を図る。【解決手段】シールド導電路10は、芯線16を包囲する編組線14と編組線14を包囲するシース15とを有し、編組線14の前端部を後方へ折り返してシース15の外面を覆う折返部14Aが形成されたシールド電線11と、シース15の外面と折返部14Aとの間に配置され、シース15の外面に加締め付けられたスリーブ27と、後端部に後側圧着部45が形成された第2外導体34とを備え、後側圧着部45は、筒状の加締め部50と、加締め部50の後端から径方向内側へ片持ち状に突出した爪部52とを有し、スリーブ27は、筒状の基部27Aと、基部27Aの後端縁から後向きに延びる延出部27Bを有し、延出部27Bの後端の外径は、基部27Aの外径より大きく、後側圧着部45は、加締め部50が折返部14Aを包囲し、爪部52が延出部27Bに対して後方から対向してスリーブ27に圧着される。【選択図】図5

Description

本開示は、シールド導電路に関する。
特許文献1には、シールド電線と端子とを有する端子付きシールド電線が開示されている。シールド電線は、電線を包囲する編組線と、編組線を包囲する外被とを有し、編組線の前端部を後方へ折り返すことによって外被の外周面を覆う折返部を形成したものである。端子の後端部にはバレルが形成され、バレルの後端には、径方向内向きに突出する突部が形成されている。外被の外周面と折返部との隙間にはスリーブが配置され、スリーブは、シースの外周面に加締め付けられている。バレルは、折返部を包囲した状態でスリーブに加締め付けられている。突部は、スリーブに対して後方から対向した状態で配置されている。シールド電線に後方への引張力が作用すると、シールド電線と一体のスリーブが突部に係止することによって、シールド電線と端子とが固着した状態に保持されるようになっている。
特開2018-147564号公報
バレルの内周面とスリーブの外周面との間には、編組線の折返部が介在しているため、シールド電線の引張り荷重が作用したときにスリーブが突部を押す位置は、突部とバレルとが連なる屈曲部よりも、径方向内側の部位である。スリーブが突部を押したときに、突部とバレルが連なる屈曲部を原点とする力のモーメントは、突部の突出端に近いほど大きくなる。そのため、特許文献1のものでは、シールド電線に引張り荷重が作用したときに、スリーブに押された突部が開くように変形し、スリーブと突部との係止による固着機能の信頼性が低下することが懸念される。
本開示のシールド導電路は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、引張り荷重に対する固着機能の信頼性向上を図ることを目的とする。
本開示のシールド導電路は、
導体を包囲するシールド層と、前記シールド層を包囲するシースと、を有し、前記シールド層の前端部を後方へ折り返すことによって前記シースの外周面を覆う折返部が形成されたシールド電線と、
前記シースの外周面と前記折返部との隙間に配置され、前記シースの外周面に加締め付けられたスリーブと、
後端部に圧着部が形成された外導体と、
を備え、
前記圧着部は、筒状の加締め部と、前記加締め部の後端から径方向内側へ片持ち状に突出した爪部とを有し、
前記スリーブは、基部と、前記基部の後端縁から後向きに延びる延出部を有し、
前記延出部の後端の外径は、前記基部の外径よりも大きく、
前記圧着部は、前記加締め部が前記折返部を包囲し、前記爪部が前記延出部に対して後方から対向した状態で前記スリーブに圧着されている。
本開示によれば、引張り荷重に対する固着機能の信頼性を向上させることができる。
図1は、シールド導電路の分解斜視図である。 図2は、シースに加締め付けられる前のスリーブの斜視図である。 図3は、シースに加締め付けられた後のスリーブの斜視図である。 図4は、第2外導体の斜視図である。 図5は、シールド電線の端部に後側圧着部を加締め付けた状態を示す部分側断面図である。 図6は、皮剥ぎを施したシールド電線の端部を示す側断面図である。 図7は、雌端子を被覆電線の端部に接続した状態を示す側断面図である。 図8は、スリーブをシールド電線の端部に外挿して加締め付け、クリップを被覆電線の端部に取り付けた状態を示す側断面図である。 図9は、雌端子に取り付けた誘電体を、第1外導体の角筒部に挿入した状態を示す側面図である。 図10は、第2外導体を取り付けた状態を示す側面図である。 図11は、図10におけるA-A断面図である。 図12は、図10におけるB-B断面図である。 図13は、シールド電線の端部に後側圧着部を加締め付けた状態の他の実施形態を示す部分側断面図である。 図14は、スリーブの他の実施形態を示す側断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のシールド導電路は、
(1)シールド電線と、スリーブと、外導体と、を備える。シールド電線は、導体を包囲するシールド層と、シールド層を包囲するシースと、を有し、シールド層の前端部を後方へ折り返すことによってシースの外周面を覆う折返部が形成されている。スリーブは、シースの外周面と折返部との隙間に配置され、シースの外周面に加締め付けられている。外導体は、後端部に圧着部が形成されている。圧着部は、筒状の加締め部と、加締め部の後端から径方向内側へ片持ち状に突出した爪部とを有している。スリーブは、基部と、基部の後端縁から後向きに延びる延出部を有し、延出部の後端の外径は、基部の外径よりも大きい。圧着部は、加締め部が折返部を包囲し、爪部が延出部に対して後方から対向した状態でスリーブに圧着されている。
シールド電線が後方へ引っ張られると、延出部が爪部を後方へ押圧する。延出部が爪部を押したときに、爪部と加締め部とが連なる屈曲部を原点とする力のモーメントは、爪部の突出端部を押した場合よりも基端部を押した場合の方が小さい。本開示のシールド導電路は、延出部が爪部の基端部を押すので、爪部が後方へ開くように変形するおそれがない。したがって、本開示のシールド導電路によれば、引張り荷重に対する固着機能の信頼性を向上させることができる。
(2)延出部の後端の外周縁が、加締め部の内周に接触していることが好ましい。この構成によれば、延出部が爪部を押す位置を、加締め部に最も近い位置に設定することができるので、引張り荷重に対する固着機能の信頼性を最も高めることができる。
(3)延出部の外周面と加締め部の内周面との間に、折返部の一部が潰された状態で挟まれていることが好ましい。この構成によれば、スリーブと折返部との間における位置ずれを防止することができる。
(4)延出部の後端外周縁が円形をなし、圧着部の後端部が楕円形をなしていることが好ましい。この構成によれば、スリーブの加締め付けの精度と圧着部の加締め付けの精度が低くても、加締め部のうち短軸に連なる部位を延出部の外周縁に当接させることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
[実施形態1]
本開示を具体化した実施形態1を、図1から図12を参照して説明する。本実施形態1において、前後の方向については、図1における下方を前方、上方を後方と定義する。上下の方向については、図1における左側を上方、右側を下方と定義する。左右の方向については、図1における奥側を右方、手前側を左方と定義する。
シールド導電路10は、図1に示すように、シールド電線11、スリーブ27、雌端子18、誘電体19、及び第1外導体33、外導体である第2外導体34を備える。
[シールド電線]
シールド電線11は、2本の被覆電線13の外周を、金属細線からなるシールド層である編組線14で包囲すると共に、編組線14の外周をシース15で包囲して形成されている。2本の被覆電線13は、所謂、ツイストペア線である。各被覆電線13は、導体である芯線16と、芯線16の外周を包囲する絶縁被覆17と、を備える。芯線16には、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等が用いられる。芯線16は、1本の金属素線であってもよく、複数本の金属素線が撚り合わされた撚り線であってもよい。絶縁被覆17、及びシース15は、絶縁性及び可撓性を有する合成樹脂製である。シールド電線11の端末は、皮剥ぎ等の端末処理が施され、芯線16、絶縁被覆17、及び編組線14のそれぞれの端末が露出している。編組線14は、複数の金属細線を筒状に編んで形成されている。編組線14のうちシース15の端末から延出して露出した部分は、シース15の端末側(後方)に折り返されて、シース15の外周面を覆う折返部14Aとして形成されている。
[スリーブ]
スリーブ27は金属製である。図2、図3に示すように、スリーブ27は、基部27A、及び延出部27Bを有している。シース15の端末に加締め付けられる前において、スリーブ27の基部27Aは、円筒状をなしている(図2参照。)。延出部27Bは、基部27Aに連通した筒状をなし、基部27Aの後端縁から後向きに延びている。延出部27Bは、基部27Aから後方に離れるにしたがって漏斗状に拡径している。
スリーブ27は、シース15の外周面に加締め付けられ、その後、露出した編組線14が折り返されることによって、シース15の端末の外周面と、折返部14A(編組線14)との隙間にシース15の外周面を覆うように配置される(図8参照。)。基部27Aは、シース15の端末に加締め付けられることによって、六つの平板が環状に並べられた六角形状に変化する(図3参照。)。シース15の端末に加締め付けられた後において、延出部27Bの形状は、基部27Aから後向きに離れるにつれて六角形状から円形状に徐々に変化する形状にされる。延出部27Bの後端の外径は、基部27Aの外径よりも大きい。
[雌端子]
雌端子18は、金属板材を所定の形状にプレス加工して形成される。雌端子18には、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属が用いられる。図7に示すように、雌端子18は、各被覆電線13の端末に接続される。雌端子18は、インシュレーションバレル21と、ワイヤーバレル22と、筒部23と、を有する。インシュレーションバレル21は、被覆電線13の絶縁被覆17の外周に巻き付くように圧着する。ワイヤーバレル22は、インシュレーションバレル21の前方に連なって芯線16の外周に巻き付くように圧着する。筒部23は、ワイヤーバレル22の前方に連なって図示しない相手側端子が挿入される。筒部23内には図示しない弾性接触片が配置されている。相手側端子が筒部23内に前方から挿入されることによって、相手側端子と弾性接触片とが弾性的に接触し、相手側端子と雌端子18とが電気的に接続される。
[クリップ]
シース15の端末から導出された2本の被覆電線13には、1つのクリップ25が取り付けられる。クリップ25は、金属板材を所定の形状にプレス加工して形成されている。クリップ25は、図1に示すように、前後方向から見て、概ねW字状をなしている。クリップ25は、各被覆電線13の絶縁被覆17の外周に巻き付くように圧着される(図8参照。)。2本の被覆電線13にクリップ25が圧着することによって、2本の被覆電線13の相対的な位置が保持される。
[誘電体]
誘電体19は、図1に示すように、上方に開口すると共に下側に配置される下側誘電体28と、下側誘電体28に上方から組み付けられる上側誘電体29と、を備える。下側誘電体28、及び上側誘電体29は、絶縁性を有する合成樹脂製である。下側誘電体28と、上側誘電体29と、が組み付けられた状態において、誘電体19には、雌端子18が収容されるキャビティが前後方向に延びて形成される。本実施形態においては、2つのキャビティが左右方向に並んで形成されている。
[第1外導体]
第1外導体33は、金属板材を所定の形状にプレス加工して形成されている。第1外導体33には、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等が用いられる。図1に示すように、第1外導体33は、角筒部35と、接続板部36と、第1連結部37と、を有している。角筒部35は、前後方向に延びる角筒状をなしている。接続板部36は、角筒部35の後方に設けられ、前後方向に延びる細長い板状をなすと共に折返部14Aに下方から重ねられる。第1連結部37は、角筒部35と接続板部36とを前後に連結する。角筒部35の内側形状は、誘電体19の外形状と同じか、やや大きく形成されている。角筒部35の内部には、誘電体19が後方から挿入されるようになっている。角筒部35の左右壁の後部の各々には、左右方向外側に向けて叩き出されて突出する突出部43が形成されている(図9参照。)。
図1に示すように、第1連結部37は、角筒部35の後端縁の下側から後向き下方に傾斜して延びている。接続板部36は、第1連結部37の後端縁の左右方向中央部から後向きに延びている。接続板部36は前後方向に細長く延びる板状をなしている。接続板部36の左右方向中央部は、前端から後端にわたって下向きに膨らむように湾曲している。
[第2外導体]
第2外導体34は、金属板材を所定の形状にプレス加工して形成されている。第2外導体34には、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等が用いられる。第2外導体34は、前側圧着部44と、圧着部である後側圧着部45と、第2連結部46と、を有する。前側圧着部44は、前側に位置し、角筒部35の外周に圧着する(図10参照。)。後側圧着部45は、後側に位置し、折返部14A、及び折返部14Aに重ねられた接続板部36に圧着する(図11参照。)。第2連結部46は、前側圧着部44と後側圧着部45とを連結する。
前側圧着部44は、前後方向及び左右方向に拡がる上壁の左右両端縁から左右壁が垂下している。左右壁の各々の前後方向中央部には、図4に示すように、上向きに窪むようにスリット44Aが形成されている。スリット44Aよりも後側の左右壁の各々の下端部44Bは、第1外導体33に組付けられる前には、二点鎖線で示すように垂下している。そして、各下端部44Bは、第1外導体33に組付けられた後、第1外導体33を下側から抱え込むように左右方向中央に向けて折り曲げられる(図10参照。)。
前側圧着部44の左壁のスリット44Aには、角筒部35の左壁に設けられた突出部43が嵌合する(図10参照。)。前側圧着部44の右壁のスリット44Aには、角筒部35の右壁に設けられた突出部43が嵌合する(図10参照。)。これにより、角筒部35と、前側圧着部44との前後方向の相対位置が定まる。第2連結部46は、前側圧着部44の後端縁から後向きに延びている。
第2外導体34の後端部であって、第2連結部46の後方には、後側圧着部45が設けられている。後側圧着部45は、第2連結部46の後端縁から後方に延びる加締め部50と、加締め部50の後端から径方向内側へ片持ち状に突出した6つの爪部52と、を有している。
加締め部50は、前後方向から見て上向きに湾曲した形態をなしている。加締め部50は、2つの右圧着片50Aと、左圧着片50Bと、を有している。2つの右圧着片50Aは、加締め部50の右端縁に前後方向に間隔を空けて延出して設けられている。右圧着片50Aは、加締め部50の右端縁の前端部と、後端部とに、1つずつ設けられている。各右圧着片50Aの先端部には、右係止部50Cが形成されている。右係止部50Cは、右圧着片50Aの先端部を、左右方向内側に折り返して形成されている。これら右圧着片50Aは、シールド電線11に加締め付けられる前には、二点鎖線で示すように垂下している。そして、これら右圧着片50Aは、シールド電線11に加締め付けられた後、シールド電線11を下側から抱え込むようにシールド電線11の外周面に沿うように湾曲した形態に変形する(図11参照。)。
左圧着片50Bは、加締め部50の左端縁の前後方向中央部に延出して設けられている。左圧着片50Bの前後方向の幅寸法は、一対の右圧着片50Aの前後方向の間隔よりも小さく設定されている。左圧着片50Bの先端部には、左係止部50Dが形成されている。左係止部50Dは、左圧着片50Bの先端部を、左右方向内側に折り返して形成されている。左圧着片50Bは、シールド電線11に加締め付けられる前には、二点鎖線で示すように垂下している。そして、左圧着片50Bは、シールド電線11に加締め付けられた後、シールド電線11を下側から抱え込むようにシールド電線11の外周面に沿うように湾曲した形態に変形する(図11参照。)。この場合、左圧着片50Bは、2つの右圧着片50Aの間に配置される。加締め部50、右圧着片50A、及び左圧着片50Bは、シールド電線11の端部に加締め付けられて上下方向を短軸とした楕円形状をなした筒状に変化する(図11、図12参照。)。
6つの爪部52は、加締め部50の後端縁に沿って、互いに離隔して設けられている。これら爪部52は、加締め部50がシールド電線11の端部に加締め付けられた状態において、加締め部50の後端縁から、シールド電線11の径方向の内方に、概ね直角をなすように屈曲している(図5参照。)。加締め部50の後端と、爪部52の基端部52Bとは、屈曲部52Aを介して直角をなして繋がっている。爪部52の先端部52Cは、屈曲部52A、及び基端部52Bよりも、シールド電線11の径方向の内側に位置している。加締め部50、右圧着片50A、及び左圧着片50Bがシールド電線11の端部に加締め付けられると、これら爪部52の先端部52Cは、シース15の外周に食い込む(図5参照。)。
後側圧着部45が折返部14A及び接続板部36(すなわち、シールド電線11の端部)に加締め付けられて圧着した状態において、爪部52は、スリーブ27の延出部27Bの後端に後方から対向して接触するように配置される(図5参照。)。
また、後側圧着部45が折返部14A及び接続板部36(すなわち、シールド電線11の端部)に加締め付けられて圧着した状態において、右係止部50Cは、接続板部36の左側縁に僅かに間隔を設けて左方から対向する(図11参照。)。そして、左係止部50Dは、接続板部36の右側縁に僅かに間隔を設けて右方から対向する(図11参照。)。これによって、後側圧着部45がシールド電線11の径方向に拡開して変形することが抑制される。
[シールド導電路の組み立て]
次に、シールド導電路10の組み立て工程の一例について説明する。シールド導電路10の組み立て工程は以下の記載に限定されない。
先ず、図6に示すように、シールド電線11の端末部分において、所定の範囲のシース15を除去する。これにより、シース15を除去した領域において編組線14を露出させる。そして、露出した編組線14において、編組線14を所定の領域切断し、被覆電線13を露出させる。そして、被覆電線13の端末部分において、所定の範囲の絶縁被覆17を除去する。これにより、絶縁被覆17を除去した領域において芯線16を露出させる。
次に、図7に示すように、芯線16の外周に雌端子18のワイヤーバレル22を圧着させると共に、絶縁被覆17の外周に雌端子18のインシュレーションバレル21を圧着させる。こうして、被覆電線13の端末に雌端子18を接続する。
次に、図8に示すように、シース15の端部にスリーブ27を外挿する。このとき、延出部27Bを基部27Aよりも後方にした向きでスリーブ27をシース15の端部に外挿する。そして、スリーブ27の基部27Aをシース15に対して加締め付ける。これによって、基部27Aの外形は円筒形状から六角形状に変化する(図2、3参照。)。そして、シース15の端部から露出した編組線14を折り返して、スリーブ27の外周面を覆う折返部14Aを形成する。シース15に外挿したスリーブ27の基部27Aの前端は、シース15の前端よりも僅かに後方に位置する。そして、2本の被覆電線13に、クリップ25を取り付ける。
次に、上側誘電体29内に、雌端子18を配置し、下側誘電体28を、上側誘電体29に組み付ける。そして、第1外導体33の角筒部35内に、後方から誘電体19を挿入する(図9参照。)。このとき、第1外導体33の接続板部36は、折返部14Aの下方に重ねられる(図9参照。)。
次に、図10に示すように、第2外導体34を取り付ける。このとき、角筒部35の各突出部43に第2外導体34の各スリット44Aを嵌合させる。そして、前側圧着部44の下端部44Bを左右方向中央に向けて折り曲げて角筒部35の外周に圧着させると共に、後側圧着部45(加締め部50、右圧着片50A、左圧着片50B)を折返部14A(編組線14)及び接続板部36の外周に圧着させる。
このとき、図11に示すように、右圧着片50A及び左圧着片50Bは、折返部14A、及び接続板部36の外周に巻き付けるように圧着される。この際、左圧着片50Bの左係止部50Dを接続板部36の右側縁に右方から係止させると共に、右圧着片50Aの右係止部50Cを接続板部36の左側縁に左方から係止させる。これにより、後側圧着部45が拡開して変形することが抑制される。こうして、後側圧着部45の加締め部50、右圧着片50A、左圧着片50Bは、折返部14Aを包囲してスリーブ27に圧着される。後側圧着部45が折返部14A、及び接続板部36に圧着することによって、編組線14と、第1外導体33と、第2外導体34とが電気的に接続される。このとき、折返部14Aを構成する金属細線は、六角形状をなす基部27Aの角部から遠ざかり、各辺の中央部に偏るように集まる。こうして、シールド導電路10の組み立てが終了する。
このとき、図12に示すように、スリーブ27の延出部27Bの後端外周縁は、円形状をなしている。そして、後側圧着部45の後端部の加締め部50、右圧着片50A、及び左圧着片50Bは、上下方向を短軸とした楕円形状の筒状をなしている。さらに、図5に示すように、後側圧着部45の爪部52の先端部52Cは、シース15の外周に食い込んだ状態にされている。そして、爪部52の基端部52Bは、スリーブ27の延出部27Bの後端に対して後方から対向して接触した状態にされている。さらに、延出部27Bの最も外径の大きい後端部の外周縁と、加締め部50の内面と、の間には、折返部14A(編組線14)が介在していない。そして、延出部27Bの外周縁は、加締め部50の上端部の左右中央部の内周に接触している(図12参照。)。これによって、シールド電線11が後向きに引っ張られた場合であっても、爪部52が後向きに拡がるように変形することが抑えられるのである。
次に、実施形態1の作用効果を説明する。
本開示のシールド導電路10は、シールド電線11と、スリーブ27と、第2外導体34と、を備えている。シールド電線11は、芯線16を包囲する編組線14と、編組線14を包囲するシース15と、を有し、編組線14の前端部を後方へ折り返すことによってシース15の外周面を覆う折返部14Aが形成されている。スリーブ27は、シース15の外周面と折返部14Aとの隙間に配置され、シース15の外周面に加締め付けられている。第2外導体34は、後端部に後側圧着部45が形成されている。後側圧着部45は、筒状の加締め部50と、加締め部50の後端から径方向内側へ片持ち状に突出した爪部52とを有している。スリーブ27は、筒状をなした基部27Aと、基部27Aの後端縁から後向きに延びる延出部27Bを有している。延出部27Bの後端の外径は、基部27Aの外径よりも大きい。後側圧着部45は、加締め部50が折返部14Aを包囲し、爪部52が延出部27Bに対して後方から対向した状態でスリーブ27に圧着されている。
シールド電線11が後方へ引っ張られると、延出部27Bが爪部52を後方へ押圧する。延出部27Bが爪部52を押したときに、爪部52と加締め部50とが連なる屈曲部52Aを原点とする力のモーメントは、爪部52の先端部52Cを押した場合よりも基端部52Bを押した場合の方が小さい。本開示のシールド導電路10は、延出部27Bが爪部52の基端部52Bを押すので、爪部52が後方へ開くように変形するおそれがない。したがって、本開示のシールド導電路10によれば、引張り荷重に対する固着機能の信頼性を向上させることができる。
本開示のシールド導電路10の延出部27Bの後端の外周縁は、加締め部50の内周に接触している。この構成によれば、延出部27Bが爪部52を押す位置を加締め部50の内周面に最も近い位置(すなわち、基端部52B)に設定することができるので、引張り荷重に対する固着機能の信頼性を最も高めることができる。
本開示のシールド導電路10の延出部27Bの後端外周縁は円形をなし、後側圧着部45の後端部が楕円形をなしている。この構成によれば、スリーブ27の加締め付けの精度と後側圧着部45の加締め付けの精度が低くても、加締め部50のうち短軸に連なる部位を延出部27Bの外周縁に当接させることができる。
[他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
上記実施形態とは異なり、図13に示すように、延出部27Bの外周面と加締め部50の内周面との間に、折返部14Aの一部が潰された状態で挟まれていてもよい。この構成によれば、スリーブ27と折返部14Aとの間における位置ずれを防止することができる。
上記実施形態では、シールド層が編組線であるが、シールド層は、編組線に限らず、金属箔等であってもよい。
上記実施形態では、延出部の後端外周縁が円形をなし、後側圧着部の後端部が楕円形をなしているが、延出部の後端外周縁と後側圧着部の後端部の両方共に円形であってもよい。
上記実施形態では、シールド電線としてツイストペア電線を用いているが、同軸ケーブルであってもよい。
上記実施形態とは異なり、軸方向の一端から他端にわたってスリットが形成されたスリーブであってもよい。また、図14に示すスリーブ127のように、延出部127Bの前端から後端にかけての外径が基部127Aよりも大きい形態としてもよい。
10…シールド導電路
11…シールド電線
13…被覆電線
14…編組線(シールド層)
14A…折返部
15…シース
16…芯線
17…絶縁被覆
18…雌端子
19…誘電体
21…インシュレーションバレル
22…ワイヤーバレル
23…筒部
25…クリップ
27,127…スリーブ
27A,127A…基部
27B,127B…延出部
28…下側誘電体
29…上側誘電体
33…第1外導体
34…第2外導体(外導体)
35…角筒部
36…接続板部
37…第1連結部
43…突出部
44…前側圧着部
44A…スリット
44B…下端部
45…後側圧着部(圧着部)
46…第2連結部
50…加締め部
50A…右圧着片
50B…左圧着片
50C…右係止部
50D…左係止部
52…爪部
52A…屈曲部
52B…基端部
52C…先端部

Claims (4)

  1. 導体を包囲するシールド層と、前記シールド層を包囲するシースと、を有し、前記シールド層の前端部を後方へ折り返すことによって前記シースの外周面を覆う折返部が形成されたシールド電線と、
    前記シースの外周面と前記折返部との隙間に配置され、前記シースの外周面に加締め付けられたスリーブと、
    後端部に圧着部が形成された外導体と、
    を備え、
    前記圧着部は、筒状の加締め部と、前記加締め部の後端から径方向内側へ片持ち状に突出した爪部とを有し、
    前記スリーブは、基部と、前記基部の後端縁から後向きに延びる延出部を有し、
    前記延出部の後端の外径は、前記基部の外径よりも大きく、
    前記圧着部は、前記加締め部が前記折返部を包囲し、前記爪部が前記延出部に対して後方から対向した状態で前記スリーブに圧着されているシールド導電路。
  2. 前記延出部の後端の外周縁が、前記加締め部の内周に接触している請求項1に記載のシールド導電路。
  3. 前記延出部の外周面と前記加締め部の内周面との間に、前記折返部の一部が潰された状態で挟まれている請求項1に記載のシールド導電路。
  4. 前記延出部の後端外周縁が円形をなし、
    前記圧着部の後端部が楕円形をなしている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のシールド導電路。
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