JP2023166175A - 電線と外導体との圧着構造 - Google Patents

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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
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Abstract

【課題】外導体とシールド電線とを強固に固着する。【解決手段】電線と外導体との圧着構造は、シールド電線10の端部に接続される外導体16に設けられ、シールド電線10の外周に圧着されるオープンバレル状の圧着部25を備えている。圧着部25は、基板部26と、複数の延出部28と、複数の爪部30と、を有している。基板部26は、シールド電線10の外周を包囲するように配置されている。延出部28は、基板部26の後縁からシールド電線10の軸線方向の後向きに片持ち状に延出した形態で、シールド電線10の周方向に並んで配置されている。複数の爪部30は、各延出部28の後端部をシールド電線10の径方向内向きに屈曲して形成され、シールド電線10のシース14の外面に食い込む。周方向に隣合う爪部30の相互間においては、径方向に沿って延び、且つ互いに対向する爪部30の側縁同士が、軸線方向にずれている。【選択図】図1

Description

本開示は、電線と外導体との圧着構造に関するものである。
特許文献1には、外導体の後端部に径方向内向きに突出する突部を設け、この突部をシールド電線の外皮に食い込ませることによって外導体とシールド電線とを固着する構成が開示されている。
特開2018-147564号公報
突部の数を増やすことによって、外導体とシールド電線との固着力をより高め得ることが分かっている。しかし、突部の数を増やすと、周方向に隣合う突部同士が干渉する機会が増える懸念がある。このため、隣合う突部同士が干渉する機会を抑えつつ、外導体と、シールド電線と、をより強固に固着する手法が望まれていた。
本開示は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、外導体とシールド電線とを強固に固着することを目的とする。
本開示の電線と外導体との圧着構造は、
電線の端部に接続される外導体に設けられ、前記電線の外周に圧着されるオープンバレル状の圧着部を備え、
前記圧着部は、
前記電線の外周を包囲するように配置された基板部と、
前記基板部の後縁から前記電線の軸線方向の後向きに片持ち状に延出した形態で、前記電線の周方向に複数並んで配置された延出部と、
各前記延出部の後端部を前記電線の径方向内向きに屈曲して形成され、前記電線の外面に食い込む複数の爪部と、
を有し、
前記周方向に隣合う前記爪部の相互間においては、前記径方向に沿って延び、且つ互いに対向する前記爪部の側縁同士が、前記軸線方向にずれている。
本開示によれば、外導体とシールド電線とを強固に固着することができる。
図1は、実施形態1のシールド導電路の側面図である。 図2は、実施形態1のシールド導電路の側断面図である。 図3は、図1におけるA-A断面図である。 図4は、実施形態1の外導体の部分展開図である。 図5は、実施形態2の外導体の部分展開図である。 図6は、実施形態2のシールド導電路の部分側面図である。 図7は、図6におけるB-B断面図である。 図8は、他の実施形態の外導体の部分展開図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示の電線と外導体との圧着構造は、
(1)電線の端部に接続される外導体に設けられ、電線の外周に圧着されるオープンバレル状の圧着部を備えている。圧着部は、基板部と、複数の延出部と、複数の爪部と、を有している。基板部は、電線の外周を包囲するように配置される。複数の延出部は、基板部の後縁から電線の軸線方向の後向きに片持ち状に延出した形態で、電線の周方向に並んで配置される。複数の爪部は、各延出部の後端部を電線の径方向内向きに屈曲して形成され、電線の外面に食い込む。周方向に隣合う爪部の相互間においては、径方向に沿って延び、且つ互いに対向する爪部の側縁同士が、軸線方向にずれている。この構成によれば、周方向に隣合う爪部の相互間においては、周方向に対向する爪部の側縁が軸線方向にずれているので、爪部の突出端部を細らせなくても、隣合う爪部同士が干渉することを避けることができる。これによって、幅広の爪部の先端を電線の外面に食い込ませることができるので、外導体と電線とを強固に固着することができる。
(2)爪部は、周方向の折り目に沿って屈曲されており、周方向に隣合う延出部の折り目が、軸線方向にずれて配置されていることが好ましい。この構成によれば、隣合う延出部の折り目を軸線方向にずらすという簡単な構成によって、隣合う爪部同士が干渉することを避けることができ、これによって、各爪部の先端を細らせることなく電線の外面に食い込ませることができる。
(3)(2)において、基板部の後縁部には、径方向に貫通した貫通孔が形成されており、基板部の後縁のうち貫通孔が形成されている領域は、後方へ張り出している。延出部は、周方向に隣合う第1延出部と第2延出部と、を有している。軸線方向において、第1延出部の寸法は、第2延出部の寸法よりも大きい。基板部の後縁のうち貫通孔が形成されている領域に、第1延出部が配置され、基板部の後縁のうち貫通孔が形成されていない領域に、第2延出部が配置されていることが好ましい。この構成によれば、基板部の後縁のうち軸線方向の寸法の大きい第1延出部が延出する位置は、軸線方向の寸法の小さい第2延出部が延出する位置よりも後方に設定されているので、第1延出部の爪部と、第2延出部の爪部と、が干渉することを防止できる。
(4)(1)において、爪部は、軸線方向及び周方向の両方向に対して斜め方向の折り目に沿って屈曲されており、周方向に隣合う折り目の位置が、軸線方向において揃っていることが好ましい。この構成によれば、周方向の隣合う折り目の軸線方向の位置が揃っているので、隣合う爪部同士が干渉することを避けることができるとともに、見た目を良好にすることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
[実施形態1]
本開示を具体化した実施形態1を、図1から図5を参照して説明する。図中、「前側」、「後側」は、それぞれ「F」、及び「B」で表される。
本実施形態1の電線と外導体との圧着構造は、シールド導電路100に適用したものである。図1、2に示すように、シールド導電路100は、シールド電線10と、電線であるシールド電線10に外嵌されたスリーブ18と、シールド電線10の前端部に接続されたシールド端子20と、シールド電線10の先端部に接続される外導体16と、を備えている。
シールド電線10は、軸線方向を前後方向に向けて配置されている。以下の説明において、前後方向と軸線方向は同義で用いる。シールド電線10は、芯線11を絶縁被覆12で包囲し、絶縁被覆12の外周に筒状のシールド層13を重ね、シールド層13の外周をシース14で包囲した形態である。シールド層13は編組線によって構成されている。図2に示すように、シールド電線10の前端部においては、シース14と、絶縁被覆12と、が除去されて、芯線11が絶縁被覆12の前方へ露出している。露出した芯線11よりも後方においては、シース14が除去されてシールド層13が露出している。
シース14が除去されて露出したシールド層13の外周面には、スリーブ18が外嵌されている。スリーブ18は筒状をなしている。スリーブ18は、シールド層13と、絶縁被覆12と、を包囲している。シールド層13の前端部は、後向きに折り返されてスリーブ18の外周を覆っている。シールド層13のうちスリーブ18を包囲する領域を折返部15と定義する。スリーブ18の前端は、絶縁被覆12の前端よりも僅かに後方に位置する。スリーブ18の後端は、シース14の前端よりも前方に位置する。シース14の前端とスリーブ18の後端とは軸線方向に離間している。
シールド端子20は、芯線11の前端部に接続した内導体21と、内導体21を収容した誘電体22と、を備えている。内導体21は、芯線11の前端部に加締め付けられている。内導体21及び誘電体22は、後述する外導体16に収容されている。
外導体16は、圧着部25を備えている。圧着部25は、シールド電線10の外周に圧着されることによって外導体16をシールド電線10の外周面に固着するための部位である。圧着部25をシールド電線10に圧着することによって、シールド電線10の前端部と、シールド端子20の後端部と、が軸線方向に離脱することを規制された状態に接続されるとともに、外導体16と、シールド層13と、が導通可能に接続される。圧着部25には、シールド電線10の周方向に延びる抜止部29が形成されている(図1参照)(以下、シールド電線10の周方向を単に周方向ともいう)。抜止部29は、圧着部25の一部を径方向内向きに叩き出した形状である。圧着部25をシールド電線10に圧着した状態において、抜止部29は、周方向の全体に亘って連続している。
図3に示すように、圧着部25は、基板部26と、複数の延出部28と、複数の爪部30と、を有している。基板部26は、抜止部29よりも後方に設けられている(図1参照)。圧着部25がシールド電線10に圧着される前の状態において基板部26は、周方向の一部分が軸線方向に沿って切り開かれた、いわゆるオープンバレル状とされている。圧着部25がシールド電線10に圧着された状態では、基板部26は、切り開かれた部分が閉じて円環状をなした形態にされ、シールド電線10の外周を包囲するように配置される。基板部26には、外周側係止部33、及び内周側係止部37が設けられている。
外周側係止部33は、基板部26の切り開かれた部分を跨ぐように周方向の一方向に延びている(図1参照)。外周側係止部33は、基板部26から面一状に延びる基部34と、基部34の突出端から径方向内向きに折り返した係止突部35とを有している。係止突部35は、基部34の内面に重なるように配置され、基部34よりも径方向内側に位置する。係止突部35は、基板部26から径方向内向きに突出している。係止突部35は、周方向において基部34の突出方向と反対に向いた第1係止面36を有している。
内周側係止部37は、外周側係止部33と反対向き、すなわち、周方向の他方向に延びている(図1参照)。基板部26の後縁部には、内周側係止部37に対して周方向に並ぶように、板厚方向(径方向)に貫通した方形の貫通孔38が形成されている(図1参照)。貫通孔38の開口縁に沿った内周面のうち、軸線方向と平行であり、かつ周方向において内周側係止部37に近い側の内面は、係止突部35の第1係止面36が対向して係止する第2係止面39として機能する。基板部26の後縁のうち、内周側係止部37及び貫通孔38が形成されている領域は、内周側係止部37及び貫通孔38が形成されていない部分よりも後方へ張り出している(図4参照)。
図4に示すように、複数の延出部28は、基板部26の後縁から軸線方向の後向きに片持ち状に延出した形態とされている。延出部28は、第1延出部28Aと、第2延出部28Bと、を有している。軸線方向において、第1延出部28Aの寸法は、第2延出部28Bの寸法よりも大きい。第1延出部28A、及び第2延出部28B(複数の延出部28)は、周方向に隣合い交互に並んで配置されている(図4において周方向は、上下方向に対応する)。具体的には、外周側係止部33の基端が位置する基板部26の後端縁には、第2延出部28Bが配置されており、内周側係止部37の基端が位置する基板部26の後端縁には、第1延出部28Aが配置されている。基板部26の後縁のうち、貫通孔38が形成されている領域には、第1延出部28Aが配置されており、第2延出部28Bが配置されていない。基板部26の後縁のうち、内周側係止部37及び貫通孔38が形成されていない領域には、第1延出部28A、及び第2延出部28Bが配置されている。
基板部26の後端縁において、延出部28は、外周側係止部33側、及び内周側係止部37側の二か所に偏るように配置されている。換言すると、延出部28は、外周側係止部33側と、内周側係止部37側と、の二か所に分かれて配置されている。具体的には、基板部26の後端縁における外周側係止部33側には、2つの第2延出部28Bと、1つの第1延出部28Aとによって構成された一方側延出部28Cが配置されている。一方側延出部28Cにおいては、1つの第1延出部28Aが2つの第2延出部28Bに周方向に挟まれて配置されている。
基板部26の後端縁における内周側係止部37側には、1つの第2延出部28Bと、2つの第1延出部28Aとによって構成された他方側延出部28Dが配置されている。他方側延出部28Dにおいては、1つの第2延出部28Bが2つの第1延出部28Aに周方向に挟まれて配置されている。つまり、第1延出部28A及び第2延出部28Bは、周方向に交互に隣合うように配置されている。一方側延出部28C及び他方側延出部28Dにおいて、周方向に隣合う延出部28の間の寸法は、各延出部28の幅方向(周方向)の寸法と同じである。周方向における一方側延出部28Cと他方側延出部28Dとの間の寸法は、一方側延出部28C及び他方側延出部28Dにおいて、周方向に隣合う延出部28の間の寸法よりも大きい。一方側延出部28Cと他方側延出部28Dとの間の基板部26の後端縁には、例えばキャリアが連結される。
複数の爪部30は、各延出部28の後端部を径方向の内向きに屈曲させて設けられている(図1、2参照)。具体的には、各爪部30は、周方向に延びる折り目F1に沿って屈曲されている。各爪部30における周方向の両端縁は、互いに平行をなし、径方向に沿うように延びている(図3参照)。各爪部30の先端縁(後端縁)は、折り目F1に対して平行をなすように形成されている。つまり、各爪部30の先端縁(後端縁)は、周方向に延びている。各爪部30の先端部において、周方向の両端部は、面取り(C面)が施されている。
各爪部30の径方向における寸法(突出寸法)は、同じである。換言すると、各爪部30は、各延出部28の内面から径方向内向きに同じ寸法で突出している(図3参照)。周方向に隣合う延出部28の折り目F1は、軸線方向にずれて配置されている(図4参照)。これら爪部30は、圧着部25をシールド電線10に圧着することによって、シールド電線10のシース14の外面に食い込む(図2、3参照)。これによって、シールド電線10に対して外導体16が軸線方向に移動したり、周方向に回転したりすることを抑制する。周方向に隣合う爪部30の相互間においては、径方向に沿って延び、且つ互いに対向する爪部30の側縁同士が、軸線方向にずれている(図1参照)。
シールド電線10に圧着部25を圧着する圧着工程を実行する際には、圧着部25とシールド電線10の前端部とをアプリケータ(図示せず)にセットして行う。圧着工程では、基板部26が縮径変形し、シールド電線10の外周に対して巻き付くように加締め付けられる。圧着部25をシールド電線10に圧着した状態では、圧着部25のうち抜止部29よりも前方の領域が、スリーブ18及び折返部15の外周面に加締め付けられ、折返部15がスリーブ18と圧着部25との間で径方向に挟まれる(図2参照)。これにより、折返部15とスリーブ18と圧着部25とが、一体化された状態で導通可能に固着される。
圧着部25をシールド電線10に圧着した状態では、抜止部29がシース14の前端とスリーブ18の後端との間に配置される(図2参照)。そして、外周側係止部33が基板部26の切り開かれた部分を跨いで係止突部35が貫通孔38に収容される(図3参照)。例えば、圧着工程を実行する際には、基部34の内面が接触する内周側係止部37が基部34を介して径方向内向きに押圧される。これによって、基部34の内面が接触する内周側係止部37は、径方向内向きに凹むように変形する(図3参照)。こうして、第1係止面36と第2係止面39とが周方向に向かい合った状態になり、当接して係止した状態となる(図1、3参照)。第1係止面36と第2係止面39との係止によって、圧着部25は、周方向に開くことが防止され、シールド電線10の外周に対して固着された状態が保持される。
圧着部25をシールド電線10に圧着する際には、各爪部30は、径方向内向きに押圧されて周方向に隣合う爪部30の間の間隔が狭まりつつ、シース14の外面に食い込む。周方向に隣合う爪部30は、軸線方向にずれて配置されている。このため、各爪部30は、周方向に隣合う爪部30同士の間隔が狭まっても、周方向に接触することがない。
次に、実施形態1の作用を説明する。
本開示の電線と外導体との圧着構造は、シールド電線10の端部に接続される外導体16に設けられ、シールド電線10の外周に圧着されるオープンバレル状の圧着部25を備えている。圧着部25は、基板部26と、複数の延出部28と、複数の爪部30と、を有している。基板部26は、シールド電線10の外周を包囲するように配置されている。複数の延出部28は、基板部26の後縁からシールド電線10の軸線方向の後向きに片持ち状に延出した形態で、シールド電線10の周方向に並んで配置されている。複数の爪部30は、各延出部28の後端部をシールド電線10の径方向内向きに屈曲して形成され、シールド電線10のシース14の外面に食い込む。周方向に隣合う爪部30の相互間においては、径方向に沿って延び、且つ互いに対向する爪部30の側縁同士が、軸線方向にずれている。この構成によれば、周方向に隣合う爪部30の相互間においては、周方向に対向する爪部30の側縁が軸線方向にずれているので、爪部30の突出端部を細らせなくても、隣合う爪部30同士が干渉することを避けることができる。これによって、幅広の爪部30の先端をシールド電線10の外面に食い込ませることができるので、外導体16とシールド電線10とを強固に固着することができる。
爪部30は、周方向の折り目F1に沿って屈曲されており、周方向に隣合う延出部28の折り目F1が、軸線方向にずれて配置されている。この構成によれば、隣合う延出部28の折り目F1を軸線方向にずらすという簡単な構成によって、隣合う爪部30同士が干渉することを避けることができ、これによって、各爪部30の先端を細らせることなくシールド電線10の外面に食い込ませることができる。
基板部26の後縁部には、径方向に貫通した貫通孔38が形成されており、基板部26の後縁のうち貫通孔38が形成されている領域は、後方へ張り出している。延出部28は、周方向に隣合う第1延出部28Aと、第2延出部28Bと、を有している。軸線方向において、第1延出部28Aの寸法は、第2延出部28Bの寸法よりも大きい。基板部26の後縁のうち貫通孔38が形成されている領域に、第1延出部28Aが配置され、基板部26の後縁のうち貫通孔38が形成されていない領域に、第2延出部28Bが配置されている。この構成によれば、基板部26の後縁のうち軸線方向の寸法の大きい第1延出部28Aが延出する位置は、軸線方向の寸法の小さい第2延出部28Bが延出する位置よりも後方に設定されている。これによって、第1延出部28Aの爪部30と、第2延出部28Bの爪部30と、が干渉することを防止できる。
[実施形態2]
本開示を具体化した実施形態2を、図5から図7を参照して説明する。実施形態2の電線と外導体との圧着構造を有するシールド導電路200は、折り目F2が延びる向きが、実施形態1と異なる。その他の構成については実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。図中、「前側」、「後側」は、それぞれ「F」、及び「B」で表される。
図5に示すように、複数の延出部128の軸線方向の寸法は同じである。折り目F2は、軸線方向及び周方向の両方向に対して斜め方向に交差するように延びている。周方向に隣合う折り目F2の位置は、軸線方向において揃っている。換言すると、複数の折り目F2の位置は、軸線方向において揃いつつ周方向に一列に並んでいる。各爪部130の先端縁(後端縁)は、折り目F2に対して平行をなすように形成されている。各爪部130は、軸線方向及び周方向の両方向に対して斜め方向の折り目F2に沿って屈曲されている(図6参照)。図7に示すように、軸線方向から見ると、各爪部130の先端縁は、周方向に沿った向きに延びている。
爪部130は、軸線方向及び周方向の両方向に対して斜め方向の折り目F2に沿って屈曲されており、周方向に隣合う折り目F2の位置が、軸線方向において揃っている。この構成によれば、周方向に隣合う折り目F2の軸線方向の位置が揃っているので、隣合う爪部130同士が干渉することを避けることができるとともに、見た目を良好にすることができる。
<他の実施形態>
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
(1)実施形態1、2とは異なり、図8に示すように、軸線方向の寸法を3種類に異ならせた延出部228を設けてもよい。この場合、軸線方向の寸法が大きい延出部228の周方向の幅寸法を、軸線方向の寸法が小さい延出部228よりも大きくすることが好ましい。これによって、軸線方向の寸法が大きい延出部228を径方向に撓み難くすることができ、爪部230がシースに食い込んだ状態を保持し易くできる。
(2)爪部の先端における周方向の幅寸法を大きくする(すなわち、シースの外面に接触する爪部先端の接触寸法を大きくする)ことによって、外導体とシールド電線との固着をより強固にすることができる。このため、実施形態1、2とは異なり、図8に示すように、基板部226の後縁の全体にわたり延出部228を設けると、シースの外面に接触する爪部先端の接触寸法をより大きくすることができ、外導体とシールド電線との固着をより強固にすることができる。
(3)実施形態1、2とは異なり、シールド層を金属箔としてもよい。
10…シールド電線(電線)
11…芯線
12…絶縁被覆
13…シールド層
14…シース
15…折返部
16…外導体
18…スリーブ
20…シールド端子
21…内導体
22…誘電体
25…圧着部
26,226…基板部
28,128,228…延出部
28A…第1延出部
28B…第2延出部
28C…一方側延出部
28D…他方側延出部
29…抜止部
30,130,230…爪部
33…外周側係止部
34…基部
35…係止突部
36…第1係止面
37…内周側係止部
38…貫通孔
39…第2係止面
100,200…シールド導電路
F1,F2…折り目

Claims (4)

  1. 電線の端部に接続される外導体に設けられ、前記電線の外周に圧着されるオープンバレル状の圧着部を備え、
    前記圧着部は、
    前記電線の外周を包囲するように配置された基板部と、
    前記基板部の後縁から前記電線の軸線方向の後向きに片持ち状に延出した形態で、前記電線の周方向に複数並んで配置された延出部と、
    各前記延出部の後端部を前記電線の径方向内向きに屈曲して形成され、前記電線の外面に食い込む複数の爪部と、
    を有し、
    前記周方向に隣合う前記爪部の相互間においては、前記径方向に沿って延び、且つ互いに対向する前記爪部の側縁同士が、前記軸線方向にずれている、電線と外導体との圧着構造。
  2. 前記爪部は、前記周方向の折り目に沿って屈曲されており、
    前記周方向に隣合う前記延出部の前記折り目が、前記軸線方向にずれて配置されている請求項1に記載の電線と外導体との圧着構造。
  3. 前記基板部の後縁部には、前記径方向に貫通した貫通孔が形成されており、
    前記基板部の後縁のうち前記貫通孔が形成されている領域は、後方へ張り出しており、
    前記延出部は、前記周方向に隣合う第1延出部と第2延出部と、を有し、
    前記軸線方向において、前記第1延出部の寸法は、前記第2延出部の寸法よりも大きく、
    前記基板部の後縁のうち前記貫通孔が形成されている領域に、前記第1延出部が配置され、
    前記基板部の後縁のうち前記貫通孔が形成されていない領域に、前記第2延出部が配置されている、請求項2に記載の電線と外導体との圧着構造。
  4. 前記爪部は、前記軸線方向及び前記周方向の両方向に対して斜め方向の折り目に沿って屈曲されており、
    前記周方向に隣合う前記折り目の位置が、前記軸線方向において揃っている請求項1に記載の電線と外導体との圧着構造。
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