JP3386116B2 - シリコン表面処理および素子作製方法 - Google Patents
シリコン表面処理および素子作製方法Info
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Description
理方法に関する。より詳細には、シリコン表面に微細な
凹凸を形成する方法に関する。
たは微細な凹凸を有した量子効果素子の作製技術に関す
る半導体表面処理および素子作製方法に関する。
0.2μm以下の設計ルールでのデバイス開発が進めら
れている。特に半導体メモリの開発においては、メモリ
セル面積の縮小によりデータを電荷として保持する容量
素子の構成には厳しい条件が課せられ、より小さなセル
面積に十分な量の電荷を保持する技術が要求されてい
る。これらの要求を満足するために開発されてきたのが
トレンチ型ならびにスタック型のキャパシタ電極を有す
る容量素子である。さらに、近年ではスタック構造のキ
ャパシタ電極表面に半球状のシリコン粒を形成すること
でキャパシタ電極の実効的な表面積を増大させるHSG
(Hemispherical Grained)技術が提案されている。こ
のHSG技術ではCVD法によりアモルファスシリコン
を堆積した後、基板温度を高温に保ったままで原料ガス
の供給を停止してから窒素雰囲気中でアニールすること
により、電極表面でのシリコン原子の表面拡散を促進
し、無数の半球状の多結晶シリコン粒を形成するもので
ある。
した種々の量子効果素子の研究・開発が進められてい
る。これらの素子の作製にあたっては、素子を構成する
材料をナノスケールで加工する技術が必要である。その
一つは電子ビームリソグラフィーに代表されるような、
現在のLSIプロセスの究極を追求したリソグラフィー技
術を用いた微細加工技術である。
となしに、薄膜成長時に現れるナノスケールの島状構造
や種々の表面処理方法によってナノ構造を形成し、これ
を応用した量子効果素子の作製方法も提案されている。
に際して成膜条件を選択することによりシリコン酸化膜
表面に微細なシリコン島(量子ドット)を形成してから
これらの量子ドットをさらに酸化膜中に埋め込むこと
で、シリコン島を電荷蓄積領域として用いる不揮発メモ
リー素子が提案されている。
ン表面を積極的に荒らすことによりシリコン層の厚みを
変化して、膜厚に依存したポテンシャル変調を利用し、
極微細な電気伝導経路や電荷蓄積領域を形成する量子効
果素子作製法も報告されている。
にスタック型のキャパシタ電極を持つ容量素子において
セル面積を一定に保ちつつ十分な電荷蓄積を実現するた
めには、これらの素子の形状を高くする(または深くす
る)必要がある。しかし、集積回路全体の作製プロセス
を考慮すればこのような手法にも限界がある。
パシタ電極が提案されているが、HSGの形成にあたっ
ては、シランガスなどを用いたCVDによるアモルファ
スシリコン層の堆積、ならびに原料ガスの排気後にシリ
コン原子の表面拡散を促すためにアニールを行う工程と
が必要である。
リコン層の堆積工程において、素子構成上不必要な部分
へもシリコンが堆積してしまう。さらに、この手法でシ
リコン電極表面に形成される半球状のシリコン粒の半径
は数十〜100nm程度であり、今後もさらにメモリセ
ルの縮小が進んだ場合にはシリコン粒の形状が後のプロ
セスに障害をもたらす可能性がある。
な凹凸を高密度に、かつ簡便に形成するプロセスが望ま
れている。
開発の面から見た場合、従来のリソグラフィー技術、特
に電子線描画法でも任意の形状の微細な凹凸が設計可能
である。しかし、素子作製が複雑であり量産性に乏し
い。
時の条件を選択することにより、種々の島構造(量子ド
ット)を自発的に形成する手法が提案されている。しか
し、素子作製工程において種々の溶液によるウエット処
理を行うことは簡便ではあるが、プロセスの制御性や以
後の素子作製工程に対しての制約が多く望ましくない。
このように自発的な構造形成手法においても多くの問題
点が指摘されている。また、CVDによるシリコン酸化膜
表面へのシリコン島の形成に際しても、シリコン酸化膜
がプラズマに曝されることによる電気的ダメージや島成
長の様式が酸化膜の表面状態に依存するためにプロセス
条件を最適化する必要があるなど、解決すべき問題点が
多い。
決するために、より簡便に数〜数十nmスケールの微細
な凹凸をシリコン表面に形成し、この微細な凹凸を用い
てより高効率の容量素子を製造すること、及びより簡便
かつ制御性よく量子効果素子を作製することにある。
より酸化膜を除去した後、該シリコン表面でエッチング
反応及び酸化反応が同時に進行する温度及び酸素分圧の
条件下に該シリコン表面を暴露し、該シリコン表面に微
細な凹凸を形成するシリコンの表面処理方法を提供す
る。
シリコン表面温度と酸素分圧に依存してシリコンの酸化
反応又は/及びエッチング反応が進行することが知られ
ている。
表面の温度と反応室の酸素分圧とともに示したものであ
る。
ッチング領域”と記載)においては、シリコン表面に衝
突した酸素分子はSiO2を生成するに到らず、揮発性分の
SiOが生成した段階で、SiOがシリコン表面から脱離する
ことによりシリコン表面のエッチング反応が進行する。
下、“酸化領域”と記載)ではシリコン表面の酸化反応
のみが進行する。通常の酸化膜形成プロセスでは、一般
に700℃以上の基板温度で酸化を行っているが、大気
圧条件又は酸素分圧が大気圧の数%である条件であり、
酸素分圧が高いため酸化反応が優先して進行する。
な境界はなく、エッチングと酸化が同時に進行するシリ
コン表面温度及び酸素分圧領域が存在する(図2の網掛
け部であり、“境界領域”と記載)。
である。2本の曲線は下に凸の形状である。両者は、シ
リコン表面温度が上昇するにつれ間隔が狭まる傾向を持
つ。酸素分圧が1×10-6〜1×10-2Paであり、か
つ、シリコン表面温度が500〜900℃の範囲であれ
ば、シリコン表面のエッチング反応と酸化反応が同時に
進行し、本発明の効果が確認される。
1×10-3Paであり、かつ、シリコン表面温度が600
〜800℃の範囲である。処理条件がこの範囲であれ
ば、エッチング反応と酸化反応が同時に進行し、さらに
それぞれの反応が、実用上十分に速い速度で進行する。
×10-5Paであり、かつ、シリコン基板温度が650〜
750℃の範囲で行なうことが望ましい。
示したように各々局所的に進行する。酸素分子102がシ
リコン表面に衝突し、酸化反応が進行した部位では形成
された酸化領域103がエッチング反応に対して酸化膜マ
スク103となる。また、この酸化膜は反応室内の酸素分
圧が低くこれ以上成長することができないため1nm以
上になることはない。
が一旦進行したエッチング領域105では揮発性SiO分子10
4がシリコン表面より脱離するので、常に反応性の高い
シリコン表面が露出し続けエッチング反応が継続する。
なくシリコン表面には自発的に微細な凹凸が形成され
る。また、これらの微細な凹凸の形状は、シリコン表面
温度、酸素分圧及び処理時間によって変更することが可
能である。
することが可能である。処理時間を長くすれば、エッチ
ング反応によって形成される凹部は深くなる。それに対
し、短い処理時間では浅い凹部が形成される。
が同時に進行する現象を応用することで、容量素子や量
子効果素子を構成するシリコン表面に微細な凹凸を形成
するものである。
リコンの表面処理方法により、自然酸化膜のない清浄な
シリコン表面に形成されるものであり、微細な凸の間の
平均的な間隔が数〜数十nm程度であり、シリコン表面に
一様な面密度で存在する凹凸のことを言う。
数〜数十nmの間隔で非常に高密度に生成することが事
前の評価より明らかとなっており、シリコン表面を所定
の温度にて減圧酸素雰囲気中で処理することでシリコン
表面に所望の微細な凹凸を形成することが可能となる。
装置を大気圧にする際に生じる酸化反応により、微細な
凹凸の表面に1nm以下の非常に薄いシリコン酸化層が
残るだけである。従って、引き続いて、素子作製プロセ
スを行なう場合、問題が生じないことも利点の一つであ
る。
自然酸化膜によって阻害されるので、これを利用して、
自然酸化膜よりパターニングを施すことで、所望の領域
にのみ微細な凹凸を形成することも可能である。
化層を形成したい場合には、処理条件を途中から酸化反
応のみが進行する条件(図2の酸化領域)に設定するだ
けで引き続いて同一装置にて酸化膜を形成することが可
能である。
より酸化膜を除去したシリコン表面を用いることができ
る。また、前記シリコン表面として、弗化水素により自
然酸化膜を除去し、かつ表面を水素終端化したシリコン
表面を用いることができる。
スの一部として用いる場合には、シリコン表面を高温に
することが難しいことが多い。このような場合、微細な
凹凸を形成したいシリコン表面を弗化水素処理などによ
って水素終端化することが有効である。つまり、シリコ
ン表面に吸着した水素原子は表面を不活性化して汚染を
防ぐだけでなく、上述の酸化反応とエッチング反応が同
時に進行するような温度域(一般に400℃以上)では、
昇温中に試料表面の水素吸着層が脱離してしまうため
に、上記の酸化反応及びエッチング反応を阻害すること
がない。
より表面に微細な凹凸が形成されたシリコンも本発明の
構成に含まれる。
に微細な凹凸を形成する工程を少なくとも有する半導体
装置の製造工程の一つの工程として好適に用いられる。
により微細な凹凸を形成することで、キャパシタ電極の
表面積を従来法以上に増加することが可能となる。これ
により、従来と同じセルサイズでありながら蓄積するこ
とができる電荷量が2〜3倍に増加した容量素子を作成
することが可能となった。
に微細な凹凸が形成されたシリコン製のキャパシタ電極
及び、このキャパシタ電極を含む半導体装置も本発明の
構成に含まれる。
するシリコン層の表面に本発明のシリコンの表面処理方
法を施し、該シリコン層の表面に微細な凹凸を形成する
シリコンの表面処理方法を提供する。
tor)基板のシリコン層に適用するものである。勿論、
本発明の表面処理は通常のシリコン基板表面に限らず、
SOI基板のシリコン層ならびにシリコン酸化膜に代表さ
れる異種材料上に成膜したシリコン薄膜表面に応用する
ことも可能である。
表面に前記のシリコンの表面処理方法を該シリコン酸化
膜が露出するまで適用し、該シリコン酸化膜上にお互い
同士が電気的に孤立した微細なシリコン島(量子ドッ
ト)を形成するシリコンの表面処理方法を提案する。
構成である。このように、本発明によりシリコン酸化膜
上に微細なシリコン島(量子ドット)を簡単に作成する
ことが可能となった。
島をさらに酸化膜で被覆して、シリコン酸化膜中に埋め
込むことで、不揮発性メモリー素子の電荷蓄積領域とす
ることができる。
間隔が数〜数十nmであり、シリコン酸化膜表面に一様な
面密度で分布し、ぞれぞれの島が電気的に孤立している
ものを言う。勿論、本発明をSOI基板に適用した第2の構
成は通常のシリコン基板表面に限らず、SOI基板のシリ
コン層ならびにシリコン酸化膜に代表される異種材料上
に成膜したシリコン薄膜表面に応用することも可能であ
る。
素子を作製する場合には、シリコン表面に形成した微細
な凹凸に起因したシリコン中のポテンシャルの揺らぎを
使用してナノスケールの電気伝導パスを形成したり、ナ
ノスケールの電荷蓄積部位(量子ドット)を自発的に形
成することが可能となる。
た電荷蓄積領域を少なくとも有する半導体素子も発明の
構成として含む。
シリコン表面の微細な凹凸形成の実施例を図1を用いて
示す。まず超高真空中(5×10-7Pa)での1000℃、5
秒の加熱を3回繰り返すことでシリコン基板101の清
浄表面を準備した。その後、10-7Pa台の真空度を維持し
ながらシリコン基板101を680℃まで昇温した。続い
て、反応室に酸素ガスを2×10-5Paとなるまで導入し
た。酸素ガスは30秒をかけてゆっくりと反応室中に導
入し、その後、反応室が2×10-5Paで一定となるよう
に酸素ガス流量を調整し、処理が終了するまで酸素ガス
を流しつづけた。
を施した。この酸素分圧と基板温度は図2に示したエッ
チングと酸化の境界領域に位置しており、両反応が同時
に進行する。
断面図である。シリコン基板101では、低圧で供給され
ている酸素分子102は、シリコン基板101表面と衝
突し、基板表面を酸化して酸化領域103を形成する。
しかし、基板表面に衝突した酸素分子102の全てが表
面の酸化に消費されるのではなく、一部は、揮発性Si
O分子104となり、シリコン基板101表面をエッチ
ングし、基板上でエッチング領域105を形成する。一
方、一旦酸化されて酸化領域103となったシリコン基
板はその酸化膜がマスクとなり、その部分ではエッチン
グは進行しない。
加熱を停止し、真空装置からシリコン基板を取出した後
に原子間力顕微鏡により表面形状を、また透過型電子顕
微鏡によって断面構造を評価した。その結果、20〜40n
m間隔で凹凸構造の凸が形成されていることが明らかと
なった。処理時間の増加と共に凹部が深くなり、5分間
の処理では凹凸の深さは10nmであったが、20分間の処
理で凹凸の深さが50nmに達していることを確認した。
リコン層(SOI基板)表面、及びシリコン酸化膜上に
シランガスを原料ガスとしたプラズマCVD法によって堆
積した100nm厚のポリシリコン薄膜表面とを対象とし
て、上述と同じ条件(基板温度:680℃、酸素分圧:2×
10-5Pa)で処理を行った結果、上記のシリコン基板の場
合と同ように微細な凹凸が形成されることを確認した。
この時の微細な凹凸の周期及び凹凸の深さは上述のシリ
コン基板と同様であった。
たSOI基板について同条件での処理を施したところ、酸
化反応とエッチング反応が同時に進行し、エッチングに
よりシリコン層が完全に除去されて下地のシリコン酸化
膜層に達し、酸化膜上に微細なシリコンの島が形成され
た。この島は、それぞれが電気的に孤立していることが
確認された。その様子を模式的に図3に示す。
様子を示す。シリコン基板304上に過剰に酸素をイオ
ン注入し、その後アニールを行なうことで、SOI基板を
作成した。図3(1)では、酸素分子が酸化層303上
のシリコン層302の表面に衝突する様子が描かれてい
る。図3(2)は処理終了後のSOI基板の様子を示す。
部分的な酸化により、局所酸化領域305が形成されて
おり、局所酸化領域305直下のシリコン層302はエ
ッチングされずに島状に残留している。また、局所酸化
領域305以外のシリコン層302は酸化層303が露
出するまでエッチングされている。この島状の残留シリ
コン島は20〜40nmの間隔で酸化層303上に一様な面
密度で分布している。また、シリコン島の高さはシリコ
ン層の膜厚とほぼ等しい30nmである。
nmのポリシリコンを堆積した試料にも適用して、SOI
基板の場合と同様の結果を得た。
な例として真空中での加熱によってシリコン表面より自
然酸化膜を除いたが、本実施例以降では、実際の素子作
製へ本発明を応用することを考慮してフッ酸溶液処理に
よりシリコン基板表面を準備した例を示す。
後、微細な凹凸を形成すべきシリコン基板表面を1%希
釈のフッ酸溶液に2分間浸してから純水中で3分間の洗浄
を行い、シリコン基板表面の自然酸化膜を除去すると共
に水素終端表面を形成した。
0-7Paまで真空排気を行った後に基板を680℃まで昇温し
た。昇温後、酸素ガスは30秒をかけてゆっくりと反応
室中に導入し、その後、反応室が2×10-5Paで一定と
なるように酸素ガス流量を調整し、処理が終了するまで
酸素ガスを流しつづけた。
昇温した段階でシリコン表面から熱脱離し始め、シリコ
ン清浄表面が現われる。その後、基板温度を680℃で保
持して20分間処理を施すことで実施例1と同様の微細な
凹凸を形成することができた。この様子を図4(1)、
(2)を用いて説明する。水素脱離温度である300℃ま
では、シリコン基板403表面のシリコン原子は水素原
子と結合して水素終端表面402を形成している。この
時には、酸素分子401がシリコン基板表面に近づいて
きても、酸化反応及びエッチング反応も進行しない。し
かし、基板温度が300℃を越えると、水素終端表面40
2から次々と水素が脱離し始め(熱離脱水素原子40
4)、やがて、シリコン原子がむき出しとなる。さら
に、400℃を越えると、シリコン基板403表面で
は、上述のようにエッチングと酸化が同時に発生し、局
所酸化領域405及びエッチング領域406が基板表面
に微細な凹凸を生み出す。
コン基板を用いた以外は実施例2と同様の処理を行なっ
た。その結果、シリコン基板表面の酸化が僅かに進行
し、自然酸化膜厚の平均値が約0.2nm増加したのみで
あり、シリコン基板表面に微細な凹凸は形成されなかっ
た。
子の高性能化を図った例を示した。まず通常のプロセス
によりシリコン基板上にMOSFETを作製した後にC
VD法によって層間絶縁膜502を形成した。ここで、
層間絶縁膜502は膜厚1.5μmのBPSGである。
(ただ、図面の見易さのために、MOSFETは図示し
ていない。) その後、層間絶縁膜に径が0.3μmφのコンタクトホ
ール503を開口してからCVD法によって層間絶縁膜
全面にポリシリコンを堆積した。続いて、リソグラフィ
ーによってパターニングしたレジストをマスクとして、
ドライエッチングによって図5に示したようなキャパシ
タ電極501を形成した。キャパシタ電極はのサイズ
は、直径0.4μm、高さ0.6μmである。
分間基板を浸漬してキャパシタ電極501表面の自然酸
化膜を除去すると共に表面を水素終端化した。用いたフ
ッ酸が希薄であり、1.5μmの層間絶縁膜に対するフ
ッ酸によるエッチングの影響は極めて微小なので、層間
絶縁膜の保護は行なわなかった。
備排気を行った後に反応室に導入した。続いて処理室の
真空度を10-7Pa台で保持しながらウエハを680℃まで昇
温してから反応室に酸化ガスを2×10-5Paまで導入し20
分間の処理を行い、キャパシタ電極であるポリシリコン
表面に微細な凹凸(凹凸構造)504を形成した。
電子顕微鏡で評価したところ、表面の微細な凹凸の深さ
は50nmであり、微細な凹凸の凸の間隔は約40nmであ
り、キャパシタ表面に一様に分布していた。
ングならびにキャパシタ絶縁膜505と上部電極506
を形成して、容量素子を完成した。このようにして作製
した容量素子のメモリセル容量を評価したところ、キャ
パシタ電極表面に微細な凹凸を形成しなかったセルに比
べてセル容量が2〜3倍に増加していることを確認し
た。
の微細な島(量子ドット)を有した不揮発性メモリー素
子の作製例を示した。
イ酸化によって3nmのシリコン酸化層602(トンネル
酸化膜)を形成した。
Dにより15nm厚のポリシリコン層603を堆積した。
ポリシリコン表面をフッ酸にて洗浄し、表面より自然酸
化膜を除去するとともに、表面の水素終端化を行なっ
た。この試料を反応室に搬入して700℃に昇温した。昇
温終了後、実施例1同様に30秒かけて酸素ガスを酸素
分圧が5×10-5Paとなるまで導入し、その後、反応室の
真空度が5×10-5Paで一定となるように酸素ガス流量
を調整しし、処理が終了するまで酸素ガスを流しつづけ
た。
表面処理を行った。
化膜表面に孤立したシリコンドット604(量子ドッ
ト)が形成されていることを原子間力顕微鏡にて確認し
た。このシリコンドットは、高さは、成膜されたポリシ
リコン膜厚とほぼ等しい12〜15nmであり、シリコン
ドットは40nm程度の間隔でシリコン酸化膜表面に一様
に分布していた。
0nm堆積し、上述したシリコンドットを酸化層中に埋
め込んだ。その後、通常のリソグラフィー工程及びイオ
ン注入工程を経てポリシリコンゲート電極606ならび
にソース領域607とドレイン領域608を形成した。
酸化膜中に微細なシリコンドットを埋め込んだデバイス
において、ゲート電圧を印加した際にソースとドレイン
間を流れる電子がトンネル酸化膜を介してシリコンドッ
トに注入され蓄積される。
荷量によってソースとドレイン間を流れる電流が変化
し、シリコンドットへの蓄積電荷によるメモリー効果と
その読み出しの基本動作を確認し、本デバイスがフロー
ティングゲートを有するメモリ素子として機能すること
を確認した。
コン系の単電子トランジスタを作製した例を示した。SO
I基板のシリコン層701を酸化ならびにフッ酸による
ウエットエッチングにより約10nmまで薄膜化した。そ
の後、ゲート電極領域の自然酸化膜をHFにより選択的
に除去し、さらに、同部分を水素終端化した。このウエ
ハを反応室に搬入して排気し、基板温度700℃、酸素分
圧5×10-5Paとして約4分処理し先ほどの水素終端化し
た部分に微細な凹凸703を形成した。この際に、下地
である埋め込み酸化膜702が露出しないように、処理
時間を調整した。
及び原子間力顕微鏡観察によると、深さ8nmで、突起
間の平均的な間隔は40nm程度であり一様に分布してい
た。
03を有したシリコン基板表面に6nmの熱酸化膜70
7を形成し、リソグラフィー工程ならびにイオン注入工
程を経てポリシリコンゲート電極704ならびにソース
領域705とドレイン領域706を形成した。
4直下ではシリコン層膜厚の揺らぎに起因した電気的ポ
テンシャルの揺らいだ領域が形成される。その結果、ソ
ースとドレイン間の伝導経路はゲート領域に散在した伝
導部位の微小接続となり、単電子効果(クーロンブロッ
ケイド効果)が発現した。また、本デバイスについては
50K以下の温度領域でドレイン電流のクーロン振動、な
らびにゲート電圧印加による電流変調を観測することが
できた。
り、シリコン表面に数〜数十nmスケールの微細な凹凸
を自発的に、かつ簡便に形成することが可能となった。
本発明によって形成した微細な凹凸を、シリコンLSIを
構成するメモリセルのシリコンキャパシタ電極表面に用
いることで、キャパシタ電極の表面積が増加し、従来法
以上に電荷蓄積効率の良い容量素子を得ることが可能と
なり、半導体回路の高集積化に大きく寄与した。
及び/又は 酸化膜上の微細なシリコン島を利用するこ
とで種々の量子効果デバイスの開発が可能となった。
る。
板温度および酸素分圧依存性。
表面への微細な凹凸の形成例。
処置手法を容易にした例。
により増加させた場合の模式図。
を有する不揮発性メモリ素子の構造図。
の構造図。
Claims (14)
- 【請求項1】 シリコン表面より酸化膜を除去した後、
該シリコン表面でエッチング反応及び酸化反応が同時に
進行する温度及び酸素分圧の条件下に該シリコン表面を
暴露し、該シリコン表面に微細な凹凸を形成するシリコ
ンの表面処理方法。 - 【請求項2】 シリコン表面より酸化膜を除去し、該シ
リコン表面を酸素分圧が10-6〜10-2(Pa)かつ、該シ
リコン表面温度が 500〜900(℃)である条件下に
暴露して、該シリコン表面に微細な凹凸を形成するシリ
コンの表面処理方法。 - 【請求項3】 前記シリコン表面として、加熱により酸
化膜を除去したシリコン表面を用いる請求項1又は2記
載のシリコンの表面処理方法。 - 【請求項4】 前記シリコン表面として弗化水素によ
り、自然酸化膜を除去しかつ表面を水素終端化したシリ
コン表面を用いる請求項1又は2記載のシリコンの表面
処理方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のシ
リコンの表面処理方法により表面に微細な凹凸が形成さ
れたシリコン。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のシ
リコンの表面処理方法により、シリコン製のキャパシタ
電極表面に微細な凹凸を形成する工程を少なくとも有す
る半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のシ
リコンの表面処理方法により表面に微細な凹凸が形成さ
れたシリコン製のキャパシタ電極。 - 【請求項8】 請求項7記載のキャパシタ電極を少なく
とも有する半導体装置。 - 【請求項9】 シリコン酸化膜上に存在するシリコン層
の表面に請求項1〜4のいずれか一項に記載のシリコン
の表面処理方法を施し、該シリコン層の表面に微細な凹
凸を形成するシリコンの表面処理方法。 - 【請求項10】 シリコン酸化膜上に存在するシリコン
層の表面に請求項1〜4のいずれか一項に記載のシリコ
ンの表面処理方法を該シリコン酸化膜が露出するまで適
用し、該シリコン酸化膜上にお互い同士が電気的に孤立
した微細なシリコン島(量子ドット)を形成するシリコ
ンの表面処理方法。 - 【請求項11】 請求項10記載のシリコンの表面処理
方法により形成された前記シリコン酸化膜上の微細なシ
リコン島を別のシリコン酸化膜で被覆して酸化膜中に埋
め込み電荷蓄積領域とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 請求項11記載の半導体装置の製造方
法により製造された電荷蓄積領域を少なくとも有する半
導体装置。 - 【請求項13】 シリコンと異種材料との界面に20〜
40nm間隔で凹凸構造の凸が形成されている半導体素
子。 - 【請求項14】 シリコン界面の凹凸の深さが8〜50
nmである半導体素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37149699A JP3386116B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | シリコン表面処理および素子作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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