JP3385662B2 - 内視鏡の汚損防止機構 - Google Patents

内視鏡の汚損防止機構

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JP3385662B2 JP23920993A JP23920993A JP3385662B2 JP 3385662 B2 JP3385662 B2 JP 3385662B2 JP 23920993 A JP23920993 A JP 23920993A JP 23920993 A JP23920993 A JP 23920993A JP 3385662 B2 JP3385662 B2 JP 3385662B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨て可能な汚損防
止用のスリーブで挿入部を覆うようにした内視鏡の汚損
防止機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は、患者の体腔内に挿入される関
係から、その使用の都度洗浄しなければならない。そし
て、この内視鏡のうち、最も汚損が激しいのは、直接体
腔内に挿入される挿入部であり、このために挿入部は、
二次感染の問題等が生じないようにするために、隈なく
徹底的に洗浄しなければならない。ここで、この挿入部
の洗浄作業は長い時間と多大な労力とを必要とすること
から、1症例に使用した後、直ちに再使用することは不
可能である。このために、挿入部に可撓性を有する鞘部
材を嵌合させて設け、体腔内に挿入して使用した後に
は、鞘部材を交換することによって、挿入部が汚損しな
いように保護するように構成したものも従来から知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに構成した場合には、使用の都度鞘部材を除去して新
たな鞘部材を装着しなければならない。鞘部材の除去は
単純に挿入部から引き抜けば良いが、これに対して新た
な鞘部材を装着するのはかなり困難であり、この交換作
業はかなり面倒である。特に、鞘部材は柔軟性のあるも
のでなければならず、しかも挿入部は用途等によっては
数mの長さを有すること等から、鞘部材の装着を行うの
は著しく困難である。しかも、鞘部材と挿入部との間に
空気が介在していると、挿入時にこの空気が入り込んで
いる部位が膨出して、狭窄部を通過する際等において、
患者に対する苦痛が大きくなり、また鞘部材が破損する
等といった問題点もある。
【0004】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決するためになされたものであって、挿入部を覆う部材
を円滑かつ容易に交換できるようにした使い捨てタイプ
の汚損防止機構を提供することをその目的するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、体腔内に挿入される挿入部の本体操
作部への連設部近傍を覆うカバーゴムを有する折れ止め
用の保護部材の内部に、可撓膜からなるスリーブを所定
の長さ分だけストックするストック部を設け、このスト
ック部から前記スリーブを引き出して、前記挿入部を覆
う構成となし、前記カバーゴムの先端部分を、それが所
定の加圧力で挿入部の外面に圧接する状態と、このカバ
ーゴムの挿入部外面への圧接力を弱めるか、または両者
の間に僅かな隙間が形成される状態との間に変位させる
カバーゴム圧接力調整手段を備える構成としたことをそ
の特徴とするものである。
【0006】
【作用】挿入部と本体操作部との連設部分に設けた保護
部材に装着されたストック部からスリーブを、挿入部の
先端まで引き出して、この先端部を適宜の手段により固
定する。この状態で、挿入部を体腔内に挿入して診断・
検査等を行った後、体腔外に取り出した時には、スリー
ブは汚損されているが、このスリーブに覆われた挿入部
自体は清浄なまま保持されている。そこで、スリーブの
うちの使用済みの部分を引き出すようにする。そして、
使用済みのスリーブを完全に引き出した所で、このスリ
ーブを所定の位置で切断して、先端を挿入部の先端部分
に固定することによって、清浄なスリーブが挿入部を覆
うようになる。そして、このスリーブの先端部分を挿入
部の先端に固定する。
【0007】ところで、ストック部は保護部材の内部に
装着されており、この保護部材は挿入部の外面に圧接す
るカバーゴムを備えていることから、このカバーゴムの
挿入部への圧接力により強力な抵抗となって、ストック
部からのスリーブの引き出しが困難になるだけでなく、
甚だしい場合には、スリーブの引き出し途中で破損する
こともある。ただし、カバーゴムは、本来、挿入部の折
れ止め機能を発揮させるものであるから、スリーブの引
き出しを容易にするためにカバーゴムの挿入部への圧接
力自体を弱くすることはできない。そこで、カバーゴム
圧接力調整手段によって、スリーブを引き出す時には、
カバーゴムの挿入部への圧接力を弱めるか、またはカバ
ーゴムを所定間隔だけ挿入部から離間させることによっ
て、スリーブをストック部から円滑に引き出すことがで
きる。そして、スリーブの先端を固定した後に、カバー
ゴムの圧接力を、挿入部の折れ止め防止という本来の機
能を発揮できる程度にまで高めるようにする。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1に内視鏡の全体構成を示す。同
図から明らかなように、内視鏡は挿入部1と、本体操作
部2及びライトガイドコネクタ3とから大略構成される
ものであって、ライトガイドコネクタ3は光源装置(図
示せず)に着脱可能に接続されるようになっており、術
者は本体操作部2を把持して操作を行い、挿入部1が体
腔内に挿入される。
【0009】図2に挿入部1及びこの挿入部1と本体操
作部2との連設部の構成を示す。挿入部1における本体
操作部2への連設部分には、挿入部1の基端部の折れ止
め機能を発揮する保護部材10が設けられている。この
保護部材10はばね性を有する金属板を段付きリング状
に成形してなる連結金具11と、この連結金具11に固
着して設けた弾性部材からなるカバーゴム12とからな
り、連結金具11は本体操作部2のケーシングに螺挿さ
れるようになっており、これによって保護部材10は本
体操作部2に対して着脱可能になっている。そして、こ
の保護部材10を装着すると、カバーゴム12の先端は
挿入部1の基端部近傍に圧接するようになり、その圧接
力の作用によって、挿入部1から本体操作部2への移行
部において硬さが急激に変化するのを防止している。
【0010】保護部材10における連結金具11は挿入
部1に対して非接触状態となるように組み込まれる。従
って、この連結金具11の内面と挿入部1の基端部との
間には所定の円環状の空間が形成されている。この空間
内には軟性の樹脂フィルムを筒状に形成してなる可撓膜
のスリーブ20をストックするカセット状のスリーブカ
ートリッジ21が設けられる。
【0011】スリーブカートリッジ21は、図3に示し
たように、中空の筒状部材からなり、その内径は挿入部
1の外径より僅かに大きくなっており、外径は連結金具
11の内径より小さくなっている。そして、このスリー
ブカートリッジ21内には挿入部1の長さ寸法の十数倍
乃至数十倍程度の長さのスリーブ20が収納されてお
り、かつこのスリーブ20はスリーブカートリッジ21
の端部に形成したスリット状の引き出し口21aから引
き出されるようになっている。ここで、スリーブ20
は、挿入部の全長より僅かに長い部分毎にミシン目を設
ける等によって、容易に切断できる脆弱部20aが形成
されており、またこの脆弱部20aの手前側には断面が
略円形の膨出部20bが設けられている。従って、この
スリーブ20のうち、脆弱部20a,20aの間の長さ
分が1回に使用されるものとなる。
【0012】挿入部1の先端部には先端キャップ23が
着脱可能に螺挿されるようになっている。この先端キャ
ップ23は、図4からも明らかなように、前面が透明ガ
ラス23aからなり、周胴部23bの内面にはねじ溝が
形成されている。また、この周胴部23bのねじ溝形成
部には、カバー部23cが連設されている。そして、挿
入部1の先端部分における先端キャップ23のカバー部
23cが位置する部位には、段差部24が形成されてお
り、スリーブ20が挿入部1に完全に覆った時に、その
先端部分における膨出部20bがこの段差部24に入り
込むようになっており、従って先端キャップ23はスリ
ーブ20の先端の固定部材として機能する。
【0013】スリーブカートリッジ21は、連結金具1
1とカバーゴム12とからなる保護部材10の内部に配
置されるようになっており、このスリーブカートリッジ
21からのスリーブ20はカバーゴム12と挿入部1の
外面との間を通って先端部にまで引き出されるが、カバ
ーゴム12は、挿入部1の基端部分の折損を防止するた
めに硬さを連続的に変化させるという本来の機能からし
て、その先端部分は挿入部1の外面に対してかなりの力
で圧接されている。このために、スリーブ20を引き出
す時には、カバーゴム12による抵抗が極めて大きくな
り、円滑な引き出しが行えないだけでなく、薄膜からな
るスリーブ20の破損を来すおそれもある。とりわけ、
膨出部20bがカバーゴム12の内側を通過は極めて困
難になる。そこで、スリーブ20の引き出し時には、カ
バーゴム12の挿入部1への圧接力を弱めるために、カ
バーゴム圧接力調整手段を備えている。
【0014】このカバーゴム圧接力調整手段は、ゴム等
の弾性リング30を有し、この弾性リング30はカバー
ゴム12の外面に嵌合させて設けるようにしている。カ
バーゴム12の外面部には、弾性リング30の位置決め
用の凹部31,32が形成されている。先端側の凹部3
1に弾性リング30を係合させると、カバーゴム12
は、弾性リング30の締め付け力によって、その本来の
機能である折れ止め機能を十分に発揮できるように、挿
入部1の外面に圧接される。もう一方の凹部32は、カ
バーゴム12の基端側で、連結金具11に固着した部位
に位置している。そして、連結金具11はばね性を有す
る板体から構成されており、その先端側の部分が拡開す
る方向に付勢されている。従って、弾性リング30をこ
の基端側の凹部32に係合させると、図5に示したよう
に、カバーゴム12は、連結金具11の付勢力によっ
て、挿入部1から僅かに離間した状態に変位せしめられ
るようになっている。
【0015】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、次にその作用について説明する。この内視鏡の
挿入部1を体腔内に挿入するに当っては、その表面が汚
損しないように使い捨てのスリーブ20で覆うことがで
きるようになっている。而して、挿入部1の基端部にお
ける本体操作部2への連設部分には保護部材10が設け
られているが、この保護部材10を、その連結金具11
の本体操作部2のケーシングへの螺合状態を解除して、
挿入部1の先端側に引き出すようにして取り外す。ここ
で、カバーゴム12に嵌合している弾性リング30を基
端側の凹部32に係合させることによって、カバーゴム
12は挿入部1の外面から離間させた状態になり、保護
部材10は抵抗なく円滑に挿入部1から取り外せる。ま
た、先端キャップ23も挿入部1の先端部から脱着させ
ておく。
【0016】この状態で、まずスリーブカートリッジ2
1を挿入部1に嵌合させ、このスリーブカートリッジ2
1からスリーブ20を所定の長さ導出させて、このスリ
ーブ20の上から保護部材10を挿入部1に嵌合させ
る。そして、スリーブ20の先端部を手で把持する等し
て固定しておき、スリーブカートリッジ21及び保護部
材10を挿入部1の基端部にまで移動させて、保護部材
10を本体操作部2のケーシングに螺合することにより
固定する。弾性リング30は凹部32に係合しているた
めに、保護部材10におけるカバーゴム12の内径は挿
入部1の外径より僅かに広くなっているから、この保護
部材10を極めて容易かつ円滑に移動することができ
る。ただし、弾性リング30の凹部32への係合による
このカバーゴム12の内径は挿入部1の外径に対して僅
かしか広くなっていないので、この挿入部1の外面に対
して実質的に接触した状態で移動することになる。従っ
て、挿入部1に外装されるスリーブ20はカバーゴム1
2でしごかれるようになり、内部に空気が封入されるの
を防止できる。
【0017】この状態で、スリーブ20に設けられてい
る膨出部20bを段差部24に入り込ませて、先端キャ
ップ23を挿入部1の先端に螺着する。この先端キャッ
プ23の装着によって、段差部24内に入り込んだスリ
ーブ20の膨出部20bはカバー部23cで覆われて、
このスリーブ20の先端部分が逸脱しないように保持で
きるようになり、しかも先端キャップ23の追い込みに
よりこの膨出部20bは段差部24内に封じ込められて
シール機能を発揮する。ここで、スリーブ20は弛み等
がなく、ある程度の張りを持った状態にして装着される
ようにする必要がある。スリーブ20に張りを持たせる
には、保護部材10を本体操作部2のケーシングに螺合
させた状態で、弾性リング30を凹部31に係合させ
て、カバーゴム12を挿入部1の外面に圧接させる。こ
れによって、先端キャップ23によりスリーブ20の先
端部分を固定する際に、このスリーブ20にある程度の
引っ張り力が加わり、先端キャップ23とカバーゴム1
2の挿入部1への圧接部との間でスリーブ20に所望の
張力を持たせた状態で固定できるようになる。また、ス
リーブ20における膨出部20bの配置間隔を、このス
リーブ20に所望の張力を持たせた状態で前方側の膨出
部20bが段差部24内に位置し、かつ後方側の膨出部
20bがカバーゴム12の内面側に当接する位置となる
ように設定しておけば、外力等が加わったとしても、ス
リーブ20に弛み等が生じないようになる。
【0018】これによって、挿入部1の全体はスリーブ
20により完全に覆われるようになる。しかも、スリー
ブ20は挿入部1の外面に密着した状態に保持されるか
ら、外面部分に凹凸が生じるようなことがなくなり、体
腔内への挿入操作の円滑性及び患者の苦痛軽減等が図ら
れる。ここで、スリーブ20はその長手方向に張力が作
用することになるから、このスリーブ20はこの方向に
強度を持たせたものを使用するのが好ましい。
【0019】挿入部1を患者の体腔内に挿入して診断,
検査等を行い、この挿入部1を患者の体から取り出した
後には、先端キャップ23及びスリーブ20は体液等で
汚損されている。しかしながら、挿入部1自体は、その
全体が体腔等と接触することはないので、清浄な状態に
保たれている。そこで、先端キャップ23を挿入部1の
先端部分から脱着し、また弾性リング30を凹部32に
係合する状態に移動させて、カバーゴム12を挿入部1
の外面から離間させる。この状態で、現に挿入部1を覆
っている体液等で汚損されたスリーブ20に引っ張り力
を加えて引き出す。これによって、スリーブカートリッ
ジ21の引き出し口21aから汚損されていない清浄な
スリーブ20が繰り出されて、この清浄なスリーブ20
が挿入部1を覆うようになる。ここで、カバーゴム12
は挿入部1から離間しているので、ほぼ抵抗なく円滑に
引き出され、途中で破損する等の不都合はない。また、
カバーゴム12は挿入部1から僅かしか離れていないの
で、スリーブ20は挿入部1の外面に密着するようにし
ごかれながら繰り出され、その間に空気が封じ込められ
る等といった不都合を生じることはない。
【0020】スリーブ20における次の膨出部20bが
挿入部1の先端における段差部24の位置にまで引き出
されると、この膨出部20bを段差部24内に押し込む
と共に、新たに引き出されたスリーブ20の部位を手で
押える等して、既に使用された部位に強力な引っ張り力
を作用させる。これによって、スリーブ20における使
用済みの部位は膨出部20bの前方位置に形成されてい
る脆弱部20aの位置で切断される。然る後に、新たに
先端キャップ23を挿入部1の先端部分に螺合させるこ
とによってスリーブ20が固定される。また、弾性リン
グ30を凹部31に移行させると、この弾性リング30
の締め付け力によって、カバーゴム12は挿入部1の外
面に圧接されて、その本来の機能である折れ止め機能を
発揮できるようになる。
【0021】以上のような極めて簡単な操作によって、
挿入部1を洗浄することなく、その再使用が可能とな
る。しかも、この挿入部1はその全体が完全に清浄な状
態に保たれ、使用の都度洗浄を行って汚れを洗い落とす
よりもかえって清潔になり、衛生上の点からは極めて好
ましい。而して、使用済みのスリーブ20は使い捨てと
するが、先端キャップ23については、洗浄することに
より再使用することができ、またこの先端キャップ23
も使い捨てにすることが、衛生上の見地からさらに好ま
しいものとなる。そして、スリーブカートリッジ21内
におけるスリーブ20のストック分を使い切るまで、前
述の操作を繰り返し行うことによって、内視鏡を洗浄す
ることなく何度も使用できる。また、スリーブカートリ
ッジ21を使い切った時には、保護部材10を脱着して
新たなスリーブカートリッジ21と交換すれば良い。
【0022】ところで、内視鏡においては、鉗子その他
の処置具を用いて治療等も行うことができるようになっ
ている。図6に示したように、処置具40は、挿入部4
1に設けた処置具挿通チャンネル42を介して、この挿
入部41の先端に設けた処置具導出口42aから外部に
導出させるようにするが、このためには先端キャップ2
3により挿入部41の先端面が完全に覆われていると、
処置具40を導出させることができなくなってしまう。
従って、このような処置具40を用いるタイプの内視鏡
にあっては、先端キャップ23に代えて、例えば図示の
ような先端リング43を用いる。この先端リング43
は、スリーブ20を固定するための周胴部43bの内面
にはねじ部が形成され、またこの周胴部43bにカバー
部43cが連設されている点は、先端キャップ23と同
様であるが、先端部分は開口している。そして、挿入部
41における先端面はともかく、この先端部分の外周面
におけるねじを形成した部位が汚損されないように保護
するために、先端リング43の周胴部43bの先端側の
内面にはシールリング44を嵌着するように構成する。
【0023】以上のように構成すれば、前述した第1の
実施例と同様に、スリーブ20を引き出すことによっ
て、長尺の挿入部41の大半の部分は使用の都度洗浄し
なくとも、その先端面と、処置具挿通チャンネル42と
を除いて、体液等で汚損されるおそれはない。従って、
処置具挿通チャンネル42には、その処置具導入口42
aから洗浄消毒液を流通させることにより洗浄して、こ
の洗浄消毒液を先端面にまで及ばせて、布等で拭き取る
ようにすれば、再使用が可能な状態となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、スリー
ブを所定の長さ分だけストックするストック部を挿入部
の基端側の部位に設け、このストック部から引き出され
るスリーブで挿入部を覆うようにしたので、内視鏡の使
用の都度、スリーブを引き出して、挿入部を覆うように
することによって、極めて簡単な操作で、長尺の部材か
らなる挿入部のほぼ全長を汚損防止用のスリーブで覆う
ことができるようになり、このスリーブに覆われた部位
は洗浄を行う必要がないだけでなく、洗浄を行うよりも
衛生上好ましいものとなり、しかもカバーゴムの挿入部
外面への圧接力を弱めるか、または両者の間に僅かな隙
間が形成される状態との間に変位させるカバーゴム圧接
力調整手段を設ける構成としたので、ストック部からス
リーブを引き出す際には、カバーゴムを挿入部から離間
させるようにすることによって、スリーブを極めて容易
かつ円滑に引き出すことができ、この引き出し操作の途
中でスリーブが破損する等の事態を確実に防止できる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡の全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す汚損防止機構を装
着した挿入部及びこの挿入部と本体操作部との連設部の
構成説明図である。
【図3】スリーブカートリッジの構成説明図である。
【図4】先端キャップの外観図である。
【図5】カバーゴム圧接力調整手段の作用説明図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例を示す汚損防止機構を装
着した挿入部の先端部分の構成説明図である。
【符号の説明】
1,31 挿入部 10 保護部材 11 連結金具 12 カバーゴム 20 スリーブ 20a 脆弱部 20b 肉厚部 21 スリーブカートリッジ 23 先端キャップ 24 凹部 30 弾性リング 31,32 凹部 43 先端リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−228114(JP,A) 特開 平1−227735(JP,A) 実開 平5−51301(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入される挿入部の本体操作部
    への連設部近傍を覆うカバーゴムを有する折れ止め用の
    保護部材の内部に、可撓膜からなるスリーブを所定の長
    さ分だけストックするストック部を設け、このストック
    部から前記スリーブを引き出して、前記挿入部を覆う構
    成となし、前記カバーゴムの先端部分を、それが所定の
    加圧力で挿入部の外面に圧接する状態と、このカバーゴ
    ムの挿入部外面への圧接力を弱めるか、または両者の間
    に僅かな隙間が形成される状態との間に変位させるカバ
    ーゴム圧接力調整手段を備える構成としたことを特徴と
    する内視鏡の汚損防止機構。
  2. 【請求項2】 前記カバーゴムをばね性を有する連結部
    材に固着して設け、この連結部材を常時には少なくとも
    カバーゴムの挿入部外面に対する圧接力を弱める方向に
    付勢するようになし、かつカバーゴムの外面に弾性リン
    グを嵌合させて設け、この弾性リングを、カバーゴムの
    先端側に位置させて、このカバーゴムを挿入部外面に圧
    接させる状態と、連結部材への連結部に位置させて、こ
    の連結部材によってカバーゴムを挿入部外面から離間す
    る方向の付勢力が作用する状態との間に変位可能な構成
    としたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡の汚損防
    止機構。
  3. 【請求項3】 前記挿入部には、前記スリーブの先端の
    固定部材を装着し、前記スリーブとこの固定部材によっ
    て、前記挿入部の外面を完全に覆う構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の内視鏡の汚損防止機構。
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JP5322448B2 (ja) * 2008-02-05 2013-10-23 Hoya株式会社 検診用内視鏡
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