JP3385454B2 - 掘削土の攪拌混合装置 - Google Patents

掘削土の攪拌混合装置

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JP3385454B2 JP18516697A JP18516697A JP3385454B2 JP 3385454 B2 JP3385454 B2 JP 3385454B2 JP 18516697 A JP18516697 A JP 18516697A JP 18516697 A JP18516697 A JP 18516697A JP 3385454 B2 JP3385454 B2 JP 3385454B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削土の攪拌混合
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の掘削土の攪拌混合装置を図14、
及び図15〜図17に示した。先ず図14に示す従来の
掘削土攪拌混合装置を説明すると、30が前後進及び回
転可能な中空の掘削ロッドで、この中空の掘削ロッド3
0の下端部付近には、掘削翼31が固定され、掘削ロッ
ド30の下端部には、固化材の吐出口32が設けられ、
掘削翼31よりも上方の掘削ロッド30部分には、下段
攪拌翼33及び上段攪拌翼34が固定されている。
【0003】また掘削翼31と下段攪拌翼33との間の
掘削ロッド30部分には、ボス35が間隔を置いて上下
に固定され、これらボス35、35の間の掘削ロッド3
0の外周面部分には、中空管38が摺動自在に嵌挿さ
れ、中空管38には、共回り防止翼40、40が固定さ
れている。また下段攪拌翼33と上段攪拌翼34との間
の掘削ロッド30部分には、ボス36が間隔を置いて上
下に固定され、これらボス36、36の間の掘削ロッド
30部分の外周面には、中空管39が摺動可能に嵌挿さ
れ、中空管39には、共回り防止翼41、41が固定さ
れている。
【0004】以上の図14に示す掘削土攪拌混合装置で
は、掘削ロッド30を回転させるとともに下降させて、
掘削翼31により掘削孔42を掘削する。また掘削ロッ
ド30を回転させるとともに下降させて、掘削翼31に
より掘削孔42を掘削するとき、または掘削ロッド30
を回転させるとともに上昇させて、掘削ロッド30を掘
削孔42から引き上げるとき、固化材を吐出口32から
掘削孔42内へ吐出する一方、下段攪拌翼33及び上段
攪拌翼34を掘削ロッド30とともに回転、昇降させ
て、掘削土と固化材とを攪拌混合する。
【0005】この攪拌混合時、共回り防止翼40、41
の両端部40a、41aは、掘削孔42壁に食い込んで
おり、共回り防止翼40、41が掘削ロッド30ととも
に昇降し、掘削孔42内を円周方向に流れる攪拌混合流
の一部が共回り防止翼40、41に当接して、分流した
後、攪拌混合流に再度合流して、攪拌混合が促進され
る。
【0006】次に図15〜図17に示す従来の掘削土攪
拌混合装置を説明すると、30が前後進及び回転可能な
中空の掘削ロッドで、この中空の掘削ロッド30の下端
部付近には、掘削翼31が固定され、掘削ロッド30の
下端部には、固化材の吐出口32が設けられ、掘削翼3
1よりも上方の掘削ロッド30部分には、下段攪拌翼3
3及び上段攪拌翼34が固定されている。
【0007】また下段攪拌翼33と上段攪拌翼34との
間の掘削ロッド30部分には、中空管38が摺動自在に
嵌挿され、中空管38には、アーム43が半径方向外方
に突出する状態に設けられ、アーム43の先端部には、
共回り防止翼40が回転軸44により回転可能に取付け
られている。40a、40aは共回り防止翼40の両端
部である。
【0008】以上の図15〜図17に示す掘削土攪拌混
合装置では、掘削ロッド30を回転させるとともに下降
させて、掘削翼31により掘削孔42を掘削する。また
掘削ロッド30を回転させるとともに下降させて、掘削
翼31により掘削孔42を掘削するとき、または掘削ロ
ッド30を回転させるとともに上昇させて、掘削ロッド
30を掘削孔42から引き上げるとき、固化材を吐出口
32から掘削孔42内へ吐出する一方、下段攪拌翼33
及び上段攪拌翼34を掘削ロッド30とともに回転、昇
降させて、掘削土と固化材とを攪拌混合する。
【0009】この攪拌混合時、アーム43が攪拌混合流
(掘削孔42内を円周方向に流れる攪拌混合流)に押さ
れて、掘削ロッド30を中心に図16の実線位置→点線
位置方向に回転する一方、共回り防止翼40が攪拌混合
流に押されて、回転軸44を中心に実線位置→点線位置
方向に回転し、共回り防止翼40の端部40aが掘削孔
42面に接触して静止し、攪拌混合流のうち、一部の攪
拌混合流が共回り防止翼40に当接して、上下方向に分
流した後、共回り防止翼40の周りを流れる攪拌混合流
に再度合流して、攪拌混合が促進される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記図14に示す従来
の掘削土攪拌混合装置では、共回り防止翼40、41の
両端部40a、41aが掘削孔42壁に食い込んでいる
ので、共回り防止翼40、41の共回りを確実に防止で
きるが、その反面、共回り防止翼40、41を掘削孔4
2壁に食い込ませた状態で掘削ロッド30を共回り防止
翼40、41と共に昇降させるので、掘削ロッド30が
スムーズに昇降せず、場合によっては、共回り防止翼4
0、41に過大な力が作用して、共回り防止翼40、4
1が早期に損傷する。
【0011】一方、前記図15〜図17に示す従来の掘
削土攪拌混合装置は、共回り防止翼40の端部40aが
掘削孔42面に接触するだけで掘削孔42壁に食い込ま
ないので、前記の問題を生じないが、次の不都合があっ
た。即ち、共回り防止翼40の両端部40a、40aの
うち、一方の端部40aが掘削孔42面に強い接触圧で
接触していないと、共回り防止翼40が攪拌混合流(掘
削孔42内を円周方向に流れる攪拌混合流)により押さ
れて共回りしてしまう。
【0012】この共回りを防止するためには、攪拌混合
流を共回り防止翼40に90°に近い大きな角度で当接
させて、端部40aの掘削孔42面に対する接触圧を大
きくする必要があるが、図15〜図17に示す掘削土の
攪拌混合装置では、共回り防止翼40の回転軸44が中
空管38からアーム43の長さだけ半径方向外方に変位
しており、その分だけ、共回り防止翼40が掘削孔42
面に近づいているので、図17に示すように攪拌混合流
の一側部40bへの当接角度θ1 は大きいものの、他側
部40cへの当接角度θ2 は小さく、その分だけ、端部
40aの掘削孔42面に対する接触圧が低くて、共回り
防止翼40の端部40aが掘削孔42面上を滑る恐れが
あった。
【0013】また攪拌混合流がアーム43に当たるの
で、アーム43が早期に損傷するという問題があった。
本発明は前記の問題点に鑑み提案するものであり、その
目的とする処は、共回り防止翼やアームの損傷を防止で
きる上に、共回り防止翼の掘削孔面に対する滑動を防止
できる掘削土の攪拌混合装置を提供しようとする点にあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、回転及び昇降の可能な中空の掘削ロッ
ドと、同掘削ロッドの下端部付近に固定した掘削翼と、
前記掘削ロッドに設けた固化材の吐出口と、前記掘削翼
よりも上方の掘削ロッド部分に固定した攪拌翼と、同攪
拌翼近くの掘削ロッドの外周面に摺動可能に嵌挿した中
空管と、同中空管に取付けた共回り防止翼とを有し、掘
削ロッドの回転下降時に、掘削翼により掘削孔を掘削
し、掘削ロッドの回転昇降時に、攪拌翼により掘削孔内
の掘削土と吐出口から吐出した固化材とを攪拌混合する
と同時に先端部が掘削孔面に係合して静止する共回り防
止翼により掘削土と固化材との攪拌混合を促進する掘削
土の攪拌混合装置において、前記共回り防止翼を前記中
空管の外周面近くを通って掘削孔を略横断する長さの1
枚板とし、同共回り防止翼のうち中空管に最も近い長さ
方向の中央部を垂直回転軸により中空管に取付けて、水
平方向への回転を可能に支持している(請求項1)。
【0015】前記請求項1記載の掘削土の攪拌混合装置
において、共回り防止翼の中央部に中空管に沿う半円弧
状部を設け、同半円弧状部を垂直回転軸により中空管に
取付けて、共回り防止翼の左右両翼部を通る中心軸線と
掘削ロッドの中心軸線とを一致させている(請求項
2)。前記請求項1記載の掘削土の攪拌混合装置におい
て、中空管に垂直回転軸を取付け、同垂直回転軸に水平
回転軸を取付けて、垂直回転軸により共回り防止翼を水
平方向への回転を可能に支持するとともに、水平回転軸
により共回り防止翼を上下方向への回転を可能に支持し
ている(請求項3)。
【0016】前記請求項1記載の掘削土の攪拌混合装置
において、共回り防止翼を中央部と左右両側部とにより
構成し、中央部を垂直回転軸により中空管に取付けて、
水平方向への回転を可能に支持するとともに、左右両側
部を水平回転軸により中央部に取付けて、上下方向への
回転を可能に支持している(請求項4)。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)次に本発明の掘削土の攪拌混合装置を図
1〜図6に示す第1実施例により説明すると、1が前後
進及び回転可能な中空の掘削ロッドで、この中空の掘削
ロッド1の下端部付近には、掘削翼2が固定され、掘削
ロッド1の下端部には、固化材の吐出口3が設けられ、
掘削翼2よりも上方の掘削ロッド1部分には、下段攪拌
翼4及び上段攪拌翼5が固定されている。
【0018】また掘削翼2と下段攪拌翼4との間の掘削
ロッド1部分には、ボス6が上下に間隔を置いて固定さ
れ、下段攪拌翼4と上段攪拌翼5との間の掘削ロッド1
部分には、ボス7が上下に間隔を置いて固定され、上段
攪拌翼5よりも上方の掘削ロッド1部分には、ボス8が
上下に間隔を置いて固定されている。またボス6、6間
の掘削ロッド1の外周面には、上下に鍔9aを持つ中空
管9が摺動可能に嵌挿され、ボス7、7間の掘削ロッド
1の外周面には、上下に鍔10aを持つ中空管10が摺
動可能に嵌挿され、ボス8、8間の掘削ロッド1の外周
面には、上下に鍔11aを持つ中空管11が摺動可能に
嵌挿されている。
【0019】12、13、14が本発明で最も特徴とす
る共回り防止翼で、これらの共回り防止翼12〜14
は、中空管9〜11の外周面近くを通って掘削孔18を
略横断する長さの1枚板により形成され、しかも共回り
防止翼12〜14のうち、中空管9〜11に最も近い長
さ方向の中央部が垂直回転軸15〜17により中空管9
〜11の鍔9a〜11aに取付けられて、水平方向への
回転が可能に支持されている。
【0020】共回り防止翼12が図5に示すように中立
位置にあって、共回り防止翼12の両端部が掘削孔18
面に接触したときの長さを最大長L=2L1 とし、共回
り防止翼12が図6に示すように垂直回転軸15を中心
に水平方向に回転して、共回り防止翼12の中央部付近
が中空管9に接触したときの長さを最小長L=2(L 1
−L2 )とすると、共回り防止翼12(及び13、1
4)の長さLは、最大長L=2L1 と最小長L=2(L
1 −L2 )との範囲で適宜選定されるが、最大長になる
程、接触圧が大きいので、共回り防止翼12の長さは最
大長またはその付近に選定するのが望ましい。
【0021】共回り防止翼12が図6に示すように垂直
回転軸15を中心に水平方向に回転して、共回り防止翼
12の中央部付近が中空管9に接触すると、それ以後、
共回り防止翼12は垂直回転軸15を中心に水平方向に
回転しなくなるので、中空管9は共回り防止翼12に対
してストッパ機能を持つことになる。次に前記図1〜図
6に示す掘削土の攪拌混合装置の作用を具体的に説明す
る。
【0022】掘削ロッド1を回転させるとともに下降さ
せて、掘削翼2により掘削孔18を掘削する。また掘削
ロッド1を回転させるとともに下降させて、掘削翼2に
より掘削孔18を掘削するとき、または掘削ロッド1を
回転させるとともに上昇させて、掘削ロッド1を掘削孔
18から引き上げるとき、固化材を吐出口3から掘削孔
18内へ吐出する一方、下段攪拌翼4及び上段攪拌翼5
を掘削ロッド1とともに回転、昇降させて、掘削土と固
化材とを攪拌混合する。
【0023】この攪拌混合時、共回り防止翼12〜14
は、掘削ロッド1とともに昇降する。その際、共回り防
止翼12〜14は、中空管9〜11の外周面近くを通っ
て掘削孔18を略横断する長さの1枚板により形成さ
れ、しかも共回り防止翼12〜14のうち、中空管9〜
11に最も近い長さ方向の中央部が垂直回転軸15〜1
7により中空管9〜11の鍔9a〜11aに取付けられ
て、水平方向への回転が可能に支持されており、共回り
防止翼12〜14の長さ方向の中央部が中空管9〜11
に接近するので、図5に示すように攪拌混合流の一側部
への当接角度θ1も、他側部への当接角度θ2 も大きく
なり、共回り防止翼12〜14の端部が掘削孔18面に
高い接触圧で接触して、共回り防止翼12〜14の端部
が掘削孔18面上を滑らなくなる。
【0024】なお共回り防止翼12〜14の端部上下に
テーパー部(図11の12’’参照)を設けて、共回り
防止翼12を上下方向に動き易くするようにしてもよ
い。前記共回り防止翼12〜14に必要なことは、構
造が簡単なこと、正・逆転に対応できること、掘進
・攪拌と引上・攪拌とに支障を来さないこと、である
が、前記図1〜図6に示す第1実施例は、上記の点
を解決し、後記第3、第4実施例は上記の点も解決し
ている。
【0025】(第2実施例)図7に示す第2実施例で
は、鍔9aの偏心位置に中空管9を取付け、共回り防止
翼12の中央部に中空管9に沿う半円弧状部を設け、同
半円弧状部を垂直回転軸15により中空管9の鍔9aに
取付けて、共回り防止翼12の左右両翼部を通る中心軸
線と掘削ロッド1の中心軸線とを一致させており、掘削
孔18内を円周方向に流れる攪拌混合流が共回り防止翼
12の一側部に当たるときの当接角度も、他側部に当た
るときの当接角度も、さらに大きくなり、共回り防止翼
12の端部が掘削孔18面に一層高い接触圧で接触し
て、共回り防止翼12の端部が掘削孔18面上を殆ど滑
らなくなる。
【0026】(第3実施例)掘削孔18壁が滑らかな状
態であれば、下降・攪拌と、上昇・攪拌とは、何等支障
なく行われるが、孔壁の崩壊等により壁面に凹凸があれ
ば、共回り防止翼12〜14の端部が凹部に入り込み
(図8参照)、その後の下降・攪拌や上昇・攪拌が不可
能になって、工事が続行できなくなるが、第3実施例で
は、この点が解消される。即ち、図9、図10に示す第
3実施例では、中空管9の鍔9a、9aに垂直回転軸1
5を取付け、同垂直回転軸15に水平回転軸19を取付
けて、垂直回転軸15により共回り防止翼12を水平方
向への回転を可能に支持するとともに、水平回転軸19
により共回り防止翼12を上下方向への回転を可能に支
持し、共回り防止翼12の左右両翼部と垂直回転軸15
との間にばね20等の付勢手段を介装して、共回り防止
翼12を常時水平状態に保持するようにしている。
【0027】なお他の共回り防止翼13、14も同様に
構成されている。この第3実施例では、水平回転軸19
により共回り防止翼12が上下方向への回転を可能に支
持されており、掘削ロッド1の回転昇降時、共回り防止
翼12の端部が掘削孔18の凹部に入り込んでも、共回
り防止翼12が水平回転軸19を中心に上下方向(実線
位置→点線位置)に回転し、凹部から脱出して、元の状
態に戻るので、その後の下降・攪拌や上昇・攪拌に支障
を来さない。
【0028】なお図11に示すように共回り防止翼12
の端部に鋸歯状部12’を設け、この鋸歯状部12’を
掘削孔18の壁面に係合させて、抵抗を増大させるよう
にしてもよい。また共回り防止翼12の端部上下にテー
パー部12’’を設けて、共回り防止翼12を水平回転
軸19を中心に上下方向に回転するときに、共回り防止
翼12を上下方向に動き易くするようにしてもよい。
【0029】(第4実施例)図12、図13に示す第4
実施例では、共回り防止翼12を、中央部12−1と、
左側部12−2と、右側部12−3とにより構成し、中
央部12−1を垂直回転軸15により中空管9に取付け
て、水平方向への回転を可能に支持するとともに、左右
両側部12−2、12−3を水平回転軸19により中央
部12−1に取付けて、上下方向への回転を可能に支持
し、さらに中央部12−1と左右両側部12−2、12
−3との間にばね21等の付勢手段を介装して、左右両
側部12−2、12−3を常時水平状態に保持するよう
にしている。
【0030】なお他の共回り防止翼13、14も同様に
構成されている。この第4実施例では、水平回転軸19
により共回り防止翼12の左右両側部12−2、12−
3が上下方向への回転を可能に支持されており、掘削ロ
ッド1の回転昇降時、共回り防止翼12の端部が掘削孔
18の凹部に入り込んでも、共回り防止翼12の左右両
側部12−2、12−3が水平回転軸19を中心に上下
方向(実線位置→点線位置)に回転し、凹部から脱出し
て、元の状態に戻るので、その後の下降・攪拌や上昇・
攪拌に支障を来さない。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明では、共回り防止翼を中
空管の外周面近くを通って掘削孔を略横断する長さの1
枚板とし、同共回り防止翼のうち中空管に最も近い長さ
方向の中央部を垂直回転軸により中空管に取付け、水平
方向への回転を可能に支持して、共回り防止翼の長さ方
向中央部を掘削孔の中心側に位置させており、掘削孔内
を円周方向に流れる攪拌混合流が共回り防止翼の一側部
に当たるときの当接角度も、他側部に当たるときの当接
角度も、共に大きくなり、共回り防止翼の端部が掘削孔
面に高い接触圧で接触して、共回り防止翼の端部が掘削
孔面上を滑らなくなる。また図15〜図17に示す従来
の攪拌混合装置のようにアームが無いので、この部分の
損傷が防止される。
【0032】請求項2の発明では、共回り防止翼の中央
部に半円弧状部を設け、同半円弧状部を垂直回転軸によ
り中空管に取付けて、共回り防止翼の左右両翼部を通る
中心軸線と掘削ロッドの中心軸線とを一致させており、
掘削孔内を円周方向に流れる攪拌混合流が共回り防止翼
の一側部に当たるときの当接角度も、他側部に当たると
きの当接角度も、さらに大きくなり、共回り防止翼の端
部が掘削孔面に一層高い接触圧で接触して、共回り防止
翼の端部が掘削孔面上を殆ど滑らなくなる。
【0033】請求項3の発明では、中空管に垂直回転軸
を取付け、同垂直回転軸に水平回転軸を取付けて、垂直
回転軸により共回り防止翼を水平方向への回転を可能に
支持するとともに、水平回転軸により共回り防止翼を上
下方向への回転を可能に支持しており、共回り防止翼の
端部が掘削孔の凹部に入り込んでも、共回り防止翼が水
平回転軸を中心に上下方向に回転し、凹部から脱出し
て、元の状態に戻るので、その後の下降・攪拌や上昇・
攪拌に支障を来さない。
【0034】請求項4の発明では、共回り防止翼を中央
部と左右両側部とにより構成する一方、中央部を垂直回
転軸により中空管に取付けて、水平方向への回転を可能
に支持するとともに、左右両側部を水平回転軸により中
央部に取付けて、上下方向への回転を可能に支持してお
り、共回り防止翼の端部が掘削孔の凹部に入り込んで
も、共回り防止翼の左右両側部が水平回転軸を中心に上
下方向に回転し、凹部から脱出して、元の状態に戻るの
で、その後の下降・攪拌や上昇・攪拌に支障を来さな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘削土の攪拌混合装置の第1実施例を
示す縦断側面図である。
【図2】図1の矢視A−A線に沿う横断平面図である。
【図3】同部分の斜視図である。
【図4】同部分の分解斜視図である。
【図5】共回り防止翼の最大長範囲を示す説明図であ
る。
【図6】共回り防止翼の最小長範囲を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の掘削土の攪拌混合装置の第2実施例を
示す横断平面図である。
【図8】共回り防止翼の端部が掘削孔の凹部に入り込ん
だ状態を示す説明図である。
【図9】本発明の掘削土の攪拌混合装置の第3実施例を
示す横断平面図である。
【図10】図9の矢視B−B線に沿う正面図である。
【図11】共回り防止翼の端部に鋸歯状部及びテーパ部
を設けた例を示す正面図である。
【図12】本発明の掘削土の攪拌混合装置の第4実施例
を示す横断平面図である。
【図13】図12の矢視C−C線に沿う正面図である。
【図14】従来の掘削土の攪拌混合装置の一例を示す縦
断側面図である。
【図15】従来の掘削土の攪拌混合装置の他の例を示す
縦断側面図である。
【図16】同攪拌混合装置の横断平面図である。
【図17】同攪拌混合装置の作用説明図である。
【符号の説明】
1 掘削ロッド 2 掘削翼 3 吐出口 4、5 攪拌翼 6〜8 掘削ロッド1側のボス 9〜11 中空管 12〜14 共回り防止翼 15〜17 垂直回転軸 18 掘削孔 19 水平回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 3/12 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転及び昇降の可能な中空の掘削ロッド
    と、同掘削ロッドの下端部付近に固定した掘削翼と、前
    記掘削ロッドに設けた固化材の吐出口と、前記掘削翼よ
    りも上方の掘削ロッド部分に固定した攪拌翼と、同攪拌
    翼近くの掘削ロッドの外周面に摺動可能に嵌挿した中空
    管と、同中空管に取付けた共回り防止翼とを有し、掘削
    ロッドの回転下降時に、掘削翼により掘削孔を掘削し、
    掘削ロッドの回転昇降時に、攪拌翼により掘削孔内の掘
    削土と吐出口から吐出した固化材とを攪拌混合すると同
    時に先端部が掘削孔面に係合して静止する共回り防止翼
    により掘削土と固化材との攪拌混合を促進する掘削土の
    攪拌混合装置において、前記共回り防止翼を前記中空管
    の外周面近くを通って掘削孔を略横断する長さの1枚板
    とし、同共回り防止翼のうち中空管に最も近い長さ方向
    の中央部を垂直回転軸により中空管に取付けて、水平方
    向への回転を可能に支持したことを特徴とする掘削土の
    攪拌混合装置。
  2. 【請求項2】 前記共回り防止翼の中央部に中空管に沿
    う半円弧状部を設け、同半円弧状部を垂直回転軸により
    中空管に取付けて、共回り防止翼の左右両翼部を通る中
    心軸線と掘削ロッドの中心軸線とを一致させた請求項1
    記載の掘削土の攪拌混合装置。
  3. 【請求項3】 前記中空管に垂直回転軸を取付け、同垂
    直回転軸に水平回転軸を取付けて、垂直回転軸により共
    回り防止翼を水平方向への回転を可能に支持するととも
    に、水平回転軸により共回り防止翼を上下方向への回転
    を可能に支持した請求項1記載の掘削土の攪拌混合装
    置。
  4. 【請求項4】 前記共回り防止翼を中央部と左右両側部
    とにより構成し、中央部を垂直回転軸により中空管に取
    付けて、水平方向への回転を可能に支持するとともに、
    左右両側部を水平回転軸により中央部に取付けて、上下
    方向への回転を可能に支持した請求項1記載の掘削土の
    攪拌混合装置。
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