JP3385223B2 - 掘削工具および掘削工法 - Google Patents

掘削工具および掘削工法

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JP3385223B2
JP3385223B2 JP36570098A JP36570098A JP3385223B2 JP 3385223 B2 JP3385223 B2 JP 3385223B2 JP 36570098 A JP36570098 A JP 36570098A JP 36570098 A JP36570098 A JP 36570098A JP 3385223 B2 JP3385223 B2 JP 3385223B2
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博之 福田
潤 牟田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシングパイプ
内に挿通されるロッドの先端に取り付けられた工具本体
によって掘削を行いつつケーシングパイプを建て込む掘
削工具に係わり、特に掘削終了後に工具本体をロッドご
とケーシングパイプ内を通して引き抜き可能とされた掘
削工具、およびかかる掘削工具を用いた掘削工法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の掘削工具としては、例えば特公
昭46−30083号公報や実公昭62−39182号
公報に記載されたものが知られている。このうち、特公
昭46−30083号公報に記載された掘削工具は、上
記ロッドの先端に取り付けられてその軸線回りに回転さ
れる工具本体の先端に先端切刃部が設けられるととも
に、この工具本体の外周には工具外周側に突出する突出
切刃部が設けられたものであり、この突出切刃部を含め
た工具本体の外径が上記ケーシングパイプ内に挿入可能
な大きさとされるとともに、突出切刃部の切刃の外周端
の上記軸線回りの回転径、すなわち突出切刃部の外径は
ケーシングパイプの外径よりも大きくされている。
【0003】しかるに、このような掘削工具では、掘削
時には上記先端切刃部および突出切刃部をケーシングパ
イプの先端から突き出した状態で、工具本体の上記軸線
をケーシングパイプの中心軸に一致させてロッドを回転
することにより、まず先行する先端切刃部によって地盤
にパイロット孔を形成し、このパイロット孔に案内され
つつ工具本体が前進して上記突出切刃部によってより径
の大きな削孔を形成し、こうして形成された削孔にケー
シングパイプを建て込んでゆく。なお、この掘削時に先
端切刃部や突出切刃部の切刃によって生成された掘削屑
は工具後端側に送られ、ケーシングパイプ内のロッドの
外周との間を通して排出される。その一方で、掘削終了
後には上記ロッドをケーシングパイプ内で撓ませるなど
して工具本体の軸線をケーシングパイプの中心軸に対し
て突出切刃部と反対側に偏心させることにより、ケーシ
ングパイプだけを削孔に残し、ロッドおよび工具本体を
ケーシングパイプ内を通して引き抜くことが可能であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された掘削工具および該掘削工具を用いた掘削工法
において、掘削時に生成された掘削屑は上述のようにケ
ーシングパイプ内のロッド外周との間を通して工具後端
側に送り出されて排出されるのであるが、この掘削屑が
ケーシングパイプ内で詰まりを生じたりすると、ロッド
を回転させる際の抵抗やケーシングパイプを建て込む際
の抵抗が増大して大きな駆動力を要することになるのは
勿論、その後に送り出された掘削屑もケーシングパイプ
内で滞留してしまうため、掘削終了後に工具本体を引き
抜くことができなくなってしまうおそれがある。この
点、例えば上記実公昭62−39182号公報などに
は、上記ロッドとして管状のものを用いるとともに工具
本体にはこのロッドの内周部に連通する孔を形成した掘
削工具が記載されており、かかる掘削工具において、こ
のロッドの内周部を通して工具本体に圧縮空気等の掘削
屑排出用媒体を供給して上記孔から噴出させた場合に
は、この媒体によって掘削屑を強制的にケーシングパイ
プ内に送り込んで排出し、ケーシングパイプ内での掘削
屑の詰まりを防止することができる。
【0005】しかしながら、このように掘削屑排出用媒
体を噴出させるようにした掘削工具および掘削工法にお
いても、単に工具本体から掘削屑排出用媒体を噴出する
ようにしただけでは、例えば軟弱な地盤に削孔を形成し
てケーシングパイプを建て込む場合には、却って弊害を
生じることがある。すなわち、このような軟弱な地盤に
おいては、圧縮空気のような掘削屑排出用媒体を噴出さ
せただけでも、かかる媒体が削孔の孔壁に直接当たった
場合には孔壁の崩壊を招き、地山の損傷が大きくなると
ともに余堀りが発生しやすくなって、ケーシングパイプ
を安定して建て込むことが困難となるおそれがある。そ
の一方で、このように媒体が直接孔壁に当たるのを避け
るため、媒体がケーシングパイプ内に向けて噴出するよ
うに噴出孔を配置することも考えられるが、そのような
場合には、この噴出媒体がケーシングパイプの内周に当
たる位置がケーシングパイプの先端から離れすぎている
と、この位置よりも工具先端側において掘削屑のケーシ
ングパイプ内への送り出しが効率的に行われなくなって
しまい、掘削屑が滞留して詰まりを生じ、その排出性の
低下を招くおそれがある。
【0006】本発明は、このような背景の下になされた
もので、上述したような構成の掘削工具および掘削工法
において、たとえ軟弱な地盤であっても徒に孔壁を崩壊
させることがなく、掘削時に生成される掘削屑を確実に
ケーシングパイプ内に送り込んで排出することが可能な
掘削工具および掘削工法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明の掘削工具は、
円筒状のケーシングパイプ内に挿入されたロッドの先端
に工具本体が取り付けられて軸線回りに回転されるとと
もに該軸線方向に工具先端側に向けて打撃力を受ける掘
削工具において、上記工具本体の先端に上記軸線を中心
とした先端切刃部を設けるとともに、この先端切刃部よ
りも後端側には工具外周側に突出する突出切刃部を設
け、かつ上記工具本体の外周面には、工具外周側に向か
うに従い工具後端側に向けて傾斜する掘削屑排出用媒体
の噴出孔を開口させて、この噴出孔の中心線と、上記ケ
ーシングパイプの内周面または該内周面の工具先端側へ
の延長面との交点を、該ケーシングパイプの先端から上
記軸線方向において工具後端側または工具先端側に上記
突出切刃部の外径D1と等しい距離の範囲内に位置する
ように設定したことを特徴とする。
【0008】また、本発明の掘削工法は、先端に工具本
体が取り付けられたロッドを円筒状のケーシングパイプ
内に挿入し、上記ロッドを介して上記工具本体を軸線回
りに回転するとともに該軸線方向に工具先端側に向けて
打撃して削孔を形成しつつ、この削孔内に上記ケーシン
グパイプを建て込んでゆく掘削工法において、上記工具
本体の先端には上記軸線を中心とした先端切刃部を設け
るとともに、この先端切刃部よりも後端側には工具外周
側に突出する突出切刃部を設け、かつ上記工具本体の外
周面には、工具外周側に向かうに従い工具後端側に向け
て傾斜する掘削屑排出用媒体の噴出孔を開口させて、こ
の噴出孔の中心線と、上記ケーシングパイプの内周面ま
たは該内周面の工具先端側への延長面との交点を、該ケ
ーシングパイプの先端から上記軸線方向において工具後
端側または工具先端側に上記突出切刃部の外径D1と等
しい距離の範囲内に位置させることを特徴とする。
【0009】しかるに、このように構成された掘削工具
および掘削工法によれば、まず工具本体に形成された掘
削屑排出用媒体の噴出孔が、工具外周側に向かうに従い
工具後端側に向かうように傾斜させられており、従って
先端切刃部や突出切刃部によって生成された掘削屑を工
具後端側に送り出してケーシングパイプ内に収容するこ
とができる。そして、この噴出孔の中心線と、上記ケー
シングパイプの内周面または該内周面の工具先端側への
延長面との交点が、該ケーシングパイプの先端から上記
軸線方向において工具後端側または工具先端側に上記突
出切刃部の上記軸線回りの外径D1の距離の範囲内に位
置するように配置されているので、削孔の孔壁の崩壊を
防ぎつつもケーシングパイプ内に収容された上記掘削屑
を確実に工具後端側に送り出して排出することが可能と
なる。すなわち、上記交点の位置が上記範囲よりも工具
先端側に位置するように配置されていると、軟弱な地盤
では孔壁の崩壊が著しくなってしまう一方、上記範囲よ
りも工具後端側に位置していると、それよりも工具先端
側において掘削屑が滞留して詰まりを生じるおそれがあ
る。
【0010】なお、上記公報に記載された従来の掘削工
具では、突出切刃部が一つであって掘削効率を向上させ
るにも自ずと限度があったり、突出切刃部が円板状の切
刃部をケーシングパイプの先端を閉塞するように工具外
周側に偏心させたものであって、そもそもの掘削屑の排
出性が良好とは言えないものであった。そこで、本発明
の掘削工具において、上述のように工具本体をケーシン
グパイプ内に収容可能としつつも掘削効率の向上を図る
には、上記工具本体に一対の突出切刃部を該工具本体の
周方向に隣接して設けるのが望ましく、これにより個々
の突出切刃部に作用する掘削負荷の低減を図って掘削効
率を向上させることができる。そして、この場合には、
これらの突出切刃部の間に掘削屑の排出溝を形成して、
上記噴出孔を、その少なくとも一つがこの排出溝の溝底
部に開口するように形成し、突出切刃部を増やすことに
よって掘削屑の排出性が損なわれるのを防ぐようにする
のが望ましい。
【0011】さらに、上記構成の掘削工具では、上記ロ
ッドの外径D3は、上記ケーシングパイプの内径D2に対
して0.3〜0.6×D2の範囲に設定されるのが望ま
しい。すなわち、このロッドの外径D3がケーシングパ
イプの内径D2に対して0.3×D2を下回るほど細い
と、ケーシングパイプを建て込み可能な内径の削孔を形
成するために工具本体に作用する掘削負荷に対してロッ
ドの剛性が不十分となり、特に工具外周側に突出する突
出切刃部を備えた上述のような掘削工具においては、掘
削時に作用する負荷により工具本体がその軸線から偏心
しながら回転して芯振れを生じて削孔の真直度や真円度
が損なわれるおそれがある。また一方、ロッドの外径D
3がケーシングパイプの内径D2に対して0.6×D2
上回るほど太いと、逆にロッドの剛性が高くなりすぎて
しまい、掘削終了後にロッドを撓ませることにより工具
本体を偏心させてケーシングパイプから引き抜こうとし
ても、ロッドの撓みが小さくなり、場合によってはロッ
ドおよび工具本体の引き抜きが困難となるとともに、工
具後端側に送られた掘削屑が排出されるケーシングパイ
プ内の空間が小さくなって排出性が損なわれるおそれが
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は、本発明の一実
施形態を示すものである。本実施形態において工具本体
1は、後述する一対の突出切刃部2,2を除いてその外
形が工具先端側に向けて一段縮径する軸線Oを中心とし
た略多段円柱状をなし、この一段縮径する先端部が先端
切刃部3とされている。また、この工具本体1内には、
その後端面から工具先端側に向けて軸線Oを中心とする
取付孔4が形成されていて、この取付孔4の内周には管
状のロッド5の先端外周に形成された雄ねじ部5Aに螺
合する雌ねじ部4Aが形成されるとともに、該取付孔4
の底面からさらに工具先端側に向けては、ロッド5の内
周部5Bに連通する小径の掘削屑排出用媒体の供給孔6
が、軸線Oに沿って該軸線O方向に上記先端切刃部3の
中ほどまで延びるように穿設されている。
【0013】上記先端切刃部3の外周には、その先端か
ら軸線Oに平行に工具後端側に向けて延びる断面略円弧
状の3条の掘削屑の排出溝7…が周方向に等間隔に形成
されており、これらの排出溝7…は軸線O方向において
先端切刃部3の中ほどで外周側に切り上げられている。
また、この先端切刃部3の先端中央には円柱状のコアピ
ース8が埋設されるとともに、このコアピース8から工
具外周側に向けては、周方向に隣接する上記排出溝7,
7同士の中央に、超硬合金等の硬質材料よりなる平板状
のチップ9がその側面を上記コアピース8に当接させ
て、工具先端側から見て先端切刃部3の半径方向に延び
るように植設されており、これらのチップ9…の先端面
に、周方向に等間隔に軸線Oを含む平面に沿ってそれぞ
れ切刃10が形成されている。
【0014】ここで、この切刃10は、その内周端から
外周端に向けて一旦工具先端側に延びた後、鈍角に曲折
して工具後端側に延びる山型に形成されるとともに、先
端切刃部3の先端面は、上記チップ9の先端面も含めて
上記排出溝7,7同士の間の部分が、切刃10が形成さ
れる上記軸線Oを含む平面に垂直に該平面から離間する
に従い工具後端側に向けて傾斜しており、すなわち切刃
10を稜線とした山型傾斜面状に形成されている。さら
に、これらの山型傾斜面同士の谷部、すなわち工具先端
側から見てコアピース8を挟んで各チップ9…とは反対
側の部分には、先端側に向けて「コ」字状に開口する凹
溝11…が、切刃10が形成される上記軸線Oを含む平
面に沿って、この反対側の上記排出溝7に連通するよう
それぞれ形成されている。
【0015】一方、上記一対の突出切刃部2,2は、こ
の先端切刃部3よりも工具後端側の工具本体1の外径が
一段拡径する部分において、該拡径部分の工具先端側に
形成され、周方向に互いに隣接して設けられている。こ
こで、本実施形態の突出切刃部2はそれぞれ、工具本体
1の上記拡径部分の工具先端側に工具外周側に突出する
突出部12が工具本体1に一体に形成されるとともに、
この突出部12の工具先端側を向く先端面12Aに超硬
合金等の硬質材料よりなるチップ13が植設され、この
チップ13に切刃14が形成されて構成されており、特
に本実施形態では両突出切刃部2,2は、先端切刃部3
の3つの切刃10…のうち一の切刃10が形成される軸
線Oを含む平面Pについて、互いに対称となるように形
成されている。
【0016】ここで、上記突出部12は、工具先端側か
ら見て工具本体1の軸線Oに対する径方向に工具外周側
に突出するように形成されており、その工具先端側を向
く上記先端面12Aは軸線Oに対して略垂直に工具外周
側に延びるように形成される一方、工具後端側を向く後
端面12Bは、工具内周側に向かうに従い工具後端側に
向かうように傾斜して工具本体1の外周面に滑らかに連
なるように、かつ軸線Oに直交する断面が軸線Oを中心
とした円弧状をなすように形成されている。また、この
突出部12の工具外周側を向く外周面12Cは、上記後
端面12Bの傾斜角よりも極小さな傾斜角で、やはり工
具後端側に向かうに従い工具内周側に向かうように傾斜
させられ、かつ軸線Oに直交する断面が軸線Oを中心と
した円弧状をなすように形成されている。さらに、この
突出部12の周方向を向く側面のうち一対の突出切刃部
2,2同士の互いに反対側を向く側面12Dは、工具本
体1の外周面に略接するように形成されている。
【0017】また、上記チップ13は略長方形平板状に
形成されたもので、工具本体1の周方向において突出部
12の上記先端面12Aの略中央に、軸線Oに対する径
方向に延びるように植設されている。ここで、この突出
部12の先端面12Aは、チップ13の先端面も含めて
工具外周側から見て図3に示すように工具先端側に突出
する三角形の山型に形成されており、この先端面12A
がなす山型の稜線に沿って上記切刃14が形成されてい
て、この切刃14は工具本体1の軸線Oに直交する方向
に形成されている。なお、本実施形態では、上記一対の
突出切刃部2,2の切刃14,14は、工具先端側から
見て軸線Oを中心とした挟角38°〜78°の円弧内、
より望ましくは挟角45°〜55°の円弧内に配置され
るように形成されており、すなわち切刃14,14が軸
線Oに直交する方向に形成された本実施形態の掘削工具
では、工具先端側から見て該切刃14,14が軸線Oを
中心としてなす挟角θが38°〜78°の範囲、より望
ましくは45°〜55°の範囲となるように設定されて
いる。
【0018】さらに本実施形態では、このように形成さ
れた一対の突出切刃部2,2の間に、軸線O方向に向け
て突出部12,12の先端面12A,12Aから後端面
12B,12Bに抜けるように延びる掘削屑の排出溝1
5が上記平面Pに沿って形成されている。従って、この
排出溝15は、先端切刃部3の外周に形成された掘削屑
の排出溝7…のうちの1つと工具本体1の周方向におけ
る位置が一致させられ、この排出溝7の工具後端側に形
成されることとなる。ここで、この排出溝15は、軸線
Oに直交する断面が上記挟角θよりも僅かに大きな挟角
をなす略V字状となるように形成されており、その溝底
部は凹曲面状に形成されるとともに、この溝底部までの
深さは工具本体1外周面からの突出部12の突出高さの
略半分程度とされている。また、突出部12,12の先
端面12A,12Aにおけるこの排出溝15の開溝部の
周縁には、該開溝部周縁に向かうに従い工具後端側に向
けて傾斜する凹曲面状の傾斜面15Aが形成されてい
る。
【0019】さらにまた、工具本体1内に形成された上
記供給孔6の軸線O方向略中ほどからは、工具外周側に
向かうに従い工具後端側に向けて傾斜して延びるよう
に、3つの掘削屑排出媒体の噴出孔6A,6B,6Bが
工具本体1の周方向に略等間隔に分岐して形成されてお
り、このうち1つの噴出孔6Aは上記平面Pに沿って延
びて上記排出溝15の溝底部に開口させられるととも
に、他の2つの噴出孔6B,6Bは工具本体1の外周面
に開口させられている。ここで、これらの噴出孔6A,
6B,6Bは、その中心線Lに直交する断面が円形をな
すように形成されたものであって、その内径は互いに等
しくされており、かつこの中心線Lの工具本体1の軸線
Oに対する傾斜角も互いに等しくなるように設定されて
いる。また、上記供給孔6の先端からは、上記噴出孔6
A,6Bよりも僅かに小径の噴出孔6Cが工具外周側に
向かうに従い工具先端側に向けて延びるように形成され
ており、この噴出孔6Cは、先端切刃部3の外周に形成
された3条の排出溝7…のうち、上記排出溝15と周方
向の位置が一致する排出溝7以外の2条の排出溝7,7
の一方に開口させられている。
【0020】このように構成された工具本体1は、円筒
状のケーシングパイプ16内に挿入される上記ロッド5
先端の雄ねじ部5Aが上述のように取付孔4の雌ねじ部
4Aにねじ込まれることにより、このロッド5の先端に
取り付けられる。ここで、この掘削工具の寸法は、図4
に示すようにその上記突出切刃部2の切刃14の軸線O
回りの回転径、すなわち突出切刃部2の外径D1が上記
ケーシングパイプ16の外径よりも僅かに大きくなると
ともに、図5に示すように軸線Oに直交する断面におい
てこの掘削工具の工具本体1に外接する円の最大径がケ
ーシングパイプ16の内径D2よりも僅かに小さくなる
ように設定され、工具本体1を上記平面Pに沿って突出
切刃部2,2とは反対側に偏心させることにより、ケー
シングパイプ16内に工具本体1が収容可能とされてい
る。また、上記ロッド5の外径D 3は、このケーシング
パイプ16の内径D2に対して0.3〜0.6×D2の範
囲に設定されている。ただし、このロッド5の外径D3
は、当該ロッド5の外周面の断面が円形である場合には
その直径によって規定され、ロッド5の外周面の断面が
正六角形等の多角形状である場合には、この多角形に外
接する円の直径によって規定される。
【0021】そして、掘削時に上記工具本体1は、図4
に示すように上記突出切刃部2,2をケーシングパイプ
16の先端16Aから突出させるとともにその軸線Oを
ケーシングパイプ16の中心軸Cに一致させ、さらに上
記噴出孔6A,6B,6Bの中心線L…と、上記ケーシ
ングパイプ16の内周面16Bまたは該内周面16Bの
工具先端側への延長面Qとの交点Rが、上記軸線O方向
においてケーシングパイプ16の先端16Aから工具後
端側または工具先端側に上記外径D1と等しい距離の範
囲内に位置するように配置され、これにより本実施形態
における掘削工具が構成される。なお、図4に示す実施
形態は、噴出孔6A,6B,6Bの中心線Lとケーシン
グパイプ16の内周面16Bの工具先端側への延長面Q
とが交差して上記交点Rが画定される場合のものであっ
て、すなわちこの交点Rがケーシングパイプ16の先端
16Aから工具先端側に外径D1と等しい距離の範囲内
に配置されている場合を示すものである。
【0022】しかるに、このように構成された本実施形
態の掘削工具により掘削を行う、本発明の掘削工法の一
実施形態では、図示しない駆動装置によってロッド5を
回転させて工具本体1を軸線O回りに回転させるととも
に、該ロッド5を介して工具本体1を軸線O方向に工具
先端側に向けて打撃することにより、まず先端切刃部3
の切刃10…が先行して岩盤に小径のパイロット孔を形
成してゆき、次いでこのパイロット孔に案内されるよう
にして工具本体1が軸線O方向に直進しつつ、突出切刃
部2,2の切刃14,14によって大径の削孔を形成し
てゆき、こうして形成された削孔にケーシングパイプ1
6を建て込んでゆく。そして、この掘削時には、上記駆
動装置からロッド5の内周部5Bを介して工具本体1の
上記供給孔6に圧縮空気等の高圧流体が掘削屑排出用媒
体として供給されて上記噴出孔6A〜6Cより噴出させ
られる。また、掘削終了後はロッド5を撓ませるなどし
て図5に示すように工具本体1の軸線Oをケーシングパ
イプ16の中心軸Cに対して突出切刃部2,2が突出す
る側とは反対側に偏心させることにより、ケーシングパ
イプ16を削孔内に残したままロッド5および工具本体
1を引き抜くことができる。
【0023】しかして、上記構成の掘削工具および掘削
工法では、工具本体1に形成された供給孔6から分岐す
る掘削屑排出用媒体の噴出孔6A〜6Cのうち噴出孔6
A,6B,6Bが、工具外周側に向かうに従い工具後端
側に向かうように傾斜して形成されており、従って掘削
時に先端切刃部3の切刃10…および突出切刃部2,2
の切刃14,14によって生成される掘削屑は、これら
の噴出孔6A,6B,6Bから噴出する上記圧縮空気等
の媒体によって強制的に工具後端側に送り出され、ケー
シングパイプ16内のロッド5との間に収容される。そ
して、さらにこれらの噴出孔6A,6B,6Bの中心線
Lと、ケーシングパイプ16の内周面16Bまたは該内
周面16Bの延長面Qとの交点Rが、ケーシングパイプ
16の先端16Aから工具後端側または工具先端側に、
突出切刃部2,2の切刃14,14の外径D1の範囲
内、すなわち当該掘削工具による削孔の内径の範囲内に
位置するように配置されており、これにより、たとえ軟
弱な地盤であっても削孔の孔壁の崩壊を招いたりするこ
となく、ケーシングパイプ16内に収容された掘削屑を
確実に工具後端側に排出することができる。
【0024】すなわち、上記交点Rがケーシングパイプ
16の先端16Aから上記外径D1の範囲よりも工具先
端側に位置していると、突出切刃部2,2によって形成
された削孔の孔壁に、噴出孔6A,6B,6Bから噴出
された媒体が、直接的かつ広範囲に亙って当たってしま
い、軟弱な地盤の場合には孔壁の崩落が著しくなって地
山の損傷が大きくなるとともに余堀りが発生し易くな
り、ケーシングパイプ16を安定して削孔に建て込むこ
とが困難となるおそれがある。一方、逆に上記交点Rが
ケーシングパイプ16の先端16Aから外径D1の範囲
よりも工具後端側に位置していると、媒体はケーシング
パイプ16の内周面に当たるため孔壁の崩落は生じない
ものの、これよりも工具先端側のケーシングパイプ16
内で掘削屑が滞留して詰まりを生じ、その排出性が損な
われて掘削効率の低下を招くおそれがある。従って、本
実施形態の掘削工具および掘削工法によれば、上記交点
Rが上述の範囲内に位置するように配置されているの
で、ケーシングパイプ16内での掘削屑の詰まり等を防
いで掘削孔率の向上を図りつつ、ケーシングパイプ16
を安定して削孔に建て込むことができる。
【0025】また、本実施形態の掘削工具では、工具本
体1の外周に一対の突出切刃部2,2が周方向に隣接し
て設けられており、このため、従来のように突出切刃部
が1つの掘削工具の場合に比べて個々の突出切刃部2に
掘削時に作用する負荷を削減することができて、掘削効
率の向上を図ることができる。しかしながら、その一方
で、このように一対の突出切刃部2,2を設けた場合に
は、突出切刃部が一つの場合に比べてケーシングパイプ
16の先端16Aにおける開口部分が閉塞されることと
なり、掘削屑の排出性は損なわれる結果となる。そこ
で、本実施形態では、これら一対の突出切刃部2,2の
間に掘削屑の排出溝15を形成しており、これによって
上述のように掘削屑の排出性が損なわれるのを防ぐこと
ができるのに加え、さらに上記掘削屑排出用媒体の噴出
孔6A,6B,6Bのうち一つの噴出孔6Aがこの排出
溝15の溝底面に開口するように形成されているので、
該排出溝15に収容された掘削屑を工具後端側に押し出
すようにしてより確実に排出することが可能となる。
【0026】さらに、本実施形態では、工具本体1の先
端に設けられる先端切刃部3の外周にも軸線O方向に延
びる掘削屑の排出溝7…が形成されており、そのうちの
一の排出溝7と突出切刃部2,2間に形成される上記排
出溝15との位置が、工具本体1の周方向に一致させら
れているので、掘削時にこの先端切刃部3の切刃10…
によって生成されて上記一の排出溝7を通って排出され
る掘削屑は、上記排出溝15を通して工具後端側に送り
出されて排出されることとなり、この先端切刃部3にお
いて生成された掘削屑の排出性が損なわれてしまうよう
な事態をも防いで、一層の掘削効率の向上を図ることが
できる。しかも、本実施形態では、この突出切刃部2,
2間の排出溝15の工具先端側の開溝部周縁に、この開
溝部周縁側に向かうに従い工具後端側に向けて傾斜する
凹曲面状の傾斜面15Aが形成されており、このため、
先端切刃部3の上記一の排出溝7から排出される掘削屑
や突出切刃部2,2の切刃14,14によって生成され
た掘削屑を、より確実に排出溝15に収容して排出する
ことが可能となる。
【0027】ところで、このような突出切刃部2,2を
備えた工具本体1を有する上記掘削工具においては、こ
の突出切刃部2、2に作用する負荷によって掘削時に工
具本体1に芯振れが生じやすく、従ってこの工具本体1
を回転させる上記ロッド5はできるだけ剛性が高い方が
望ましいが、その反面、上述のようにロッド5を撓ませ
ることにより工具本体1を偏心させてケーシングパイプ
16から引き抜く場合には、このロッド5の剛性が高す
ぎるとその撓みも小さくなり、場合によっては工具本体
1やロッド5の引き抜きが困難となるおそれがある。し
かるに、本実施形態では、このロッド5の外径D3が、
上記ケーシングパイプの内径D2に対して0.3〜0.
6×D2の範囲に設定されており、これにより掘削時の
工具本体1の芯振れを防ぎつつも、工具本体1およびロ
ッド5を確実に引き抜くことを可能としている。
【0028】すなわち、内径D2のケーシングパイプ1
6を建て込むには、ケーシングパイプ16の肉厚が如何
に薄くとも、少なくともこの内径D2よりも大きな内径
の削孔を形成しなければならず、つまり工具本体1の突
出切刃部2の切刃14の軸線O回りの外径D1を上記内
径D2よりも大きく設定しなければならないため、その
ような工具本体1を先端に装着して回転するロッド5の
外径D3が上記内径D2に対して0.3×D2を下回るほ
ど細いと、掘削時に工具本体1に作用する負荷に対する
ロッド5の剛性が不十分となるおそれがある。そして、
特に工具外周に突出する突出切刃部2,2を備えた上記
掘削工具においては、この突出切刃部2,2に作用する
掘削負荷によって掘削中に工具本体1が軸線Oに対する
径方向に応力を受けるため、このようにロッド5が剛性
不足となると、工具本体1が軸線Oから偏心しながら回
転してしまい、削孔の真直度や真円度が損なわれてケー
シングパイプ16の建て込みが困難となるおそれが生じ
る。
【0029】その一方で、このロッド5の外径D3がケ
ーシングパイプ16の内径D2に対して0.6×D2を上
回るほど太いと、逆にロッド5の剛性が高くなりすぎて
しまい、上述したように掘削終了後にロッド5を撓ませ
つつ工具本体1の軸線Oをケーシングパイプ16の中心
軸Cに対して偏心させる際に、このロッド5の撓みが小
さくなってしまい、例えば突出切刃部2,2の突出部1
2,12の後端面12B,12Bがケーシングパイプ1
6の先端縁に強く押し付けられたりして、場合によって
はロッド5および工具本体1のケーシングパイプ16内
への収納や引き抜きが困難となるおそれが生じる。しか
も、このようにロッド5の外径D3が大きいと、ケーシ
ングパイプ16の内周との間に画成される掘削屑排出の
ための空間も小さくなるので、上記交点Rの位置を上述
の範囲に設定しているにも拘わらず、ケーシングパイプ
16内で掘削屑の詰まりが生じたりしてその排出性が損
なわれ、円滑な掘削に支障を来すおそれもある。従っ
て、上記ロッド5の外径D3は、本実施形態のようにケ
ーシングパイプ16の内径D2に対して0.3〜0.6
×D2の範囲に設定されるのが望ましい。
【0030】なお、本実施形態では、上述のように突出
切刃部2,2が軸線Oを含む平面Pについて対称とされ
て、切刃14,14が軸線Oに直交する方向に配置され
ているが、必ずしもこのような構成を採る必要はなく、
例えば突出切刃部2,2が非対称であったり、また切刃
14,14の一方または双方が工具先端側から見て軸線
Oからずれた方向に延びるように形成されていたり、工
具本体1の側面視に軸線Oに対して斜めに形成されてい
たりしてもよい。また、本実施形態では、その突出切刃
部2の切刃14や先端切刃部3の切刃10が、それぞれ
の切刃部の先端面を山型傾斜面状に形成したその稜線部
に形成されたものであって、すなわち工具先端側から見
て直線状に形成されていたが、例えばこれを上記先端面
に超硬合金等の硬質材料よりなるボタン状のチップを多
数植設して切刃を構成するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
工具外周側に向かうに従い工具後端側に向かうように傾
斜させられた掘削屑排出用媒体の噴出孔を、その中心線
とケーシングパイプの内周面またはその延長面との交点
が、ケーシングパイプ先端から工具先後端側に工具本体
の突出切刃部の外径D1と等しい距離の範囲内に位置す
るように配置することにより、軟弱な地盤に対しても削
孔の孔壁の崩壊によってケーシングパイプの建て込みに
支障を来すような事態を防ぎつつ、掘削時に生成される
掘削屑を確実にケーシングパイプ内に送り込んで排出す
ることができ、かかる掘削屑が滞留して詰まりを生じる
のを防止して掘削効率の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の工具本体1を示す側面
図である。
【図2】 図1に示す工具本体1を工具先端側から見た
正面図である。
【図3】 図2における矢線X方向視の図である。
【図4】 図2におけるYOY断面(鎖線はZOZ断
面)図である。
【図5】 図1に示す実施形態の工具本体1をケーシン
グパイプ16内に収容した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 工具本体 2 突出切刃部 3 先端切刃部 5 ロッド 6 掘削屑排出用媒体の供給孔 6A,6B,6C 掘削屑排出用媒体の噴出孔 9,13 チップ 10,14 切刃 15 突出切刃部2の掘削屑の排出溝 16 ケーシングパイプ 16A ケーシングパイプ16の先端 16B ケーシングパイプ16の内周面 O 工具本体1の軸線 C ケーシングパイプ16の中心軸 L 噴出孔6A,6Bの中心線 Q ケーシングパイプ16の内周面16Bの工具先端側
への延長面 R 中心線Lと内周面16または延長面Qとの交点 D1 突出切刃部2の外径 D2 ケーシングパイプ16の内径 D3 ロッド5の外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和由 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田 1528番地 三菱マテリアル株式会社 岐 阜製作所内 (72)発明者 高木 一弘 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田 1528番地 三菱マテリアル株式会社 岐 阜製作所内 (72)発明者 福田 博之 大阪府大阪市西区阿波座1丁目3番15号 鹿島建設株式会社 関西支店内 (72)発明者 牟田 潤 宮城県仙台市青葉区二日町1番27号 鹿 島建設株式会社 東北支店内 (72)発明者 園田 健雄 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−32454(JP,A) 特公 昭46−30083(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21B 10/60 E21B 10/00 E21B 10/26 E21B 10/38 E21B 10/64

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のケーシングパイプ内に挿入され
    たロッドの先端に工具本体が取り付けられて軸線回りに
    回転されるとともに該軸線方向に工具先端側に向けて打
    撃力を受ける掘削工具において、上記工具本体の先端に
    は上記軸線を中心とした先端切刃部が設けられるととも
    に、この先端切刃部よりも後端側には工具外周側に突出
    する突出切刃部が設けられ、かつ上記工具本体の外周面
    には、工具外周側に向かうに従い工具後端側に向けて傾
    斜する掘削屑排出用媒体の噴出孔が開口させられてお
    り、この噴出孔の中心線と、上記ケーシングパイプの内
    周面または該内周面の工具先端側への延長面との交点
    が、該ケーシングパイプの先端から上記軸線方向におい
    て工具後端側または工具先端側に上記突出切刃部の外径
    1と等しい距離の範囲内に位置するように設定されて
    いることを特徴とする掘削工具。
  2. 【請求項2】 上記工具本体には一対の上記突出切刃部
    が該工具本体の周方向に隣接して設けられるとともに、
    これらの突出切刃部の間には掘削屑の排出溝が形成され
    ており、上記噴出孔はその少なくとも一つがこの排出溝
    の溝底部に開口させられていることを特徴とする請求項
    1に記載の掘削工具。
  3. 【請求項3】 上記ロッドの外径D3が、上記ケーシン
    グパイプの内径D2に対して0.3〜0.6×D2の範囲
    に設定されていることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の掘削工具。
  4. 【請求項4】 先端に工具本体が取り付けられたロッド
    を円筒状のケーシングパイプ内に挿入し、上記ロッドを
    介して上記工具本体を軸線回りに回転するとともに該軸
    線方向に工具先端側に向けて打撃して削孔を形成しつ
    つ、この削孔内に上記ケーシングパイプを建て込んでゆ
    く掘削工法において、上記工具本体の先端には上記軸線
    を中心とした先端切刃部を設けるとともに、この先端切
    刃部よりも後端側には工具外周側に突出する突出切刃部
    を設け、かつ上記工具本体の外周面には、工具外周側に
    向かうに従い工具後端側に向けて傾斜する掘削屑排出用
    媒体の噴出孔を開口させて、この噴出孔の中心線と、上
    記ケーシングパイプの内周面または該内周面の工具先端
    側への延長面との交点を、該ケーシングパイプの先端か
    ら上記軸線方向において工具後端側または工具先端側に
    上記突出切刃部の外径D1と等しい距離の範囲内に位置
    させることを特徴とする掘削工法。
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