JP3755124B2 - 削孔ビット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、AGF工法等に用いられ、削孔しながら鋼管等を地中に貫入させるための削孔ビット、特に、パイロットビットであるインナービットと、地中に捨て置く拡孔用のロストビットとを内外に組み合わせて用いる削孔ビットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の削孔ビットとして、例えば特許第2992344号公報(以下、従来例1と言う)及び実公平7−43264号公報(以下、従来例2と言う)に記載されたものがある。これらは、ボーリングマシンとしてドリフタを使用し、回転と同時に軸方向の打撃を与えて掘進することを意図したもので、次のような問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
▲1▼ ドリフタは、回転と打撃により地山の掘削及び鋼管の推進を行うため、地表から浅いところでは、振動・騒音が地表面に伝播されるという、環境上の問題がある。
【0004】
▲2▼ 従来例1及び2のいずれも、ロストビット(リングビット)を鋼管の先端に取り付け、このロストビットの内側にインナービットを位置させて、これら両ビットを係合させているため、掘削土砂(泥)を鋼管内に導入するための排泥通路の断面積を大きく確保できず、粘性が大きい地山では排泥性能の低下により、打撃を強くしないと掘進できない。従って、粘土等の粘性が大きい地山では、ロータリドリルによる回転のみでは、鋼管と地山のフリクションより掘進不能である。
【0005】
▲3▼ 従来例1及び2のいずれも、ロストビットとインナービットとの係合は、互いに軸方向に真っ直ぐ摺動させたうえ、半径方向へ係合させているだけであるため、ロータリドリルによる回転のみで掘進させようとした場合、ロータリドリルの回転停止時にその反動でロストビットとインナービットとの係合が簡単に外れてしまい、以後、掘進不能となる。
【0006】
▲4▼ 水を噴射するための噴射口が、従来例1の場合にはインナービットの先端面で開口し、また従来例2の場合には、インナービットの先端面の近傍で開口しているため、土圧をまともに受け、水の噴射をスムーズに行うことができない。
【0007】
本発明の課題は、このような問題点に鑑み、粘性が大きい地山でも、ロータリドリルによる回転のみで振動・騒音を発生させずに掘進が可能であるとともに、排泥効率が高く、しかもロータリドリルの回転停止時にその反動でロストビットが外れることがなく、また水やエアーの噴射もスムーズで、掘削土砂の流動化効率も高く、回転のみの掘進をスムーズに行うことができる削孔ビットを提供することにある。
【0008】
本発明は、内管ロッド1の先端に取り付けられ、内管ロッド1から供給される水又はエアーを噴射口9から噴射しながら内管ロッド1と一体回転して、埋設管である外管4と内管ロッド1の間に掘削土砂を取り込みながら外管4を推進させるインナービット2と、地中に捨て置く筒状の拡孔用ロストビット3とからなる削孔ビットにおいて、インナービット2の外周に、刃先からの掘削土砂を外管4内に案内する土砂案内溝8を設け、またロストビット3を、外管4の外側においてインナービット2の外周に着脱自在とするため、ロストビット3の胴部13には、その後端から胴部13の先端のウィング刃14の根元近くまで螺旋状に延びて土砂案内溝8と交差するキー溝15、インナービット2には、このキー溝8の開放した後端からキー溝8に嵌入させることができるキー突起11をそれぞれ設け、掘進させる方向へインナービット2を回転させてこれと共にロストビット3を回転させたときは、インナービット2の刃先からの掘削土砂が土砂案内溝8内に入り込むとともに、インナービット2の刃先及びウィング刃14にて掘削された土砂が、螺旋状のキー溝15に巻き込まれるようにしてこのキー溝15から土砂案内溝8内に入り込み、またインナービット2を掘進時とは逆方向へ回転させることにより、キー突起11をキー溝8の開放した後端から抜出させてロストビット3をインナービット2から分離できるようにしたことを特徴とする。キー溝8とキー突起11とをそれぞれ一対ずつ設けるのが良い。
【0009】
このような構造によると、掘進中は、インナービットが一方向に回転するので、そのキー突起がロストビットのキー溝に嵌入してキー溝先端に係合した状態を保持したまま、インナービットとロストビットが一体回転する。インナービットの土砂案内溝は、ロストビットの内周面との間に間隙を形成して掘削土砂を外管内へと案内し、またロストビットのキー溝も、螺旋状に延びて土砂案内溝と交差しているので、ロストビット外周の土砂をキー溝にて巻き込むように取り込んで土砂案内溝へ誘導できる。従って、掘削土砂を外管(鋼管)内に導入するための排泥通路の断面積を大きく確保して、排泥効率を向上させることができる。
【0010】
インナービットが回転停止したときにその反動があっても、キー溝が螺旋状であるため、このキー溝からキー突起が完全に抜け出すほどの逆方向の回転量と地山からの抵抗に逆らってロストビットを押し進めるだけの外力が加わらない限りは、ロストビットはインナービットから外れない。従って、ここまで至ることは確率として極めて低いので、インナービットが回転停止したときに、その反動でロストビットが外れるようなことはない。
【0011】
一方、ロストビットをインナービットから分離して捨て置く場合には、インナービットを掘進時とは逆方向へ回転させると、キー溝が螺旋状であるため、ロストビットがインナービットに対し前方へ押し進められるようになって、キー突起がキー溝の後端から抜け出し、ロストビットがインナービットより自動的に分離する。
【0012】
本発明の好ましい形態について述べると、内管ロッドから供給される水又はエアーを噴射する噴射口は、ロストビットにて土圧を避けながら噴射できるように、土砂案内溝の途中に設ける。インナービットの外周に複数の土砂案内溝を設け、各土砂案内溝の途中に形成した段部に噴射口を形成すると一層良く、この場合、水又はエアーを供給する通路は、インナービットの中心軸から噴射口へ向かって放射状に延ばす。
【0013】
ロストビットに、外管の外径を超えるところまで突出する複数のウィング刃を設ければ、外管の外径以上に拡孔できるので、外管と地山とのフリクションを低減できる。
【0014】
ウィング刃とウィング刃との間のビット先端に、掘削土砂をインナービットの土砂案内溝へ誘導する土砂誘導用凹部を形成すれば、排泥効率は更に高くなる。
【0015】
インナービット及びロストビットの他に、外管の先端に固定する口金を備え、インナービットの外周に、この口金の内周の段部と係合してこれを押す複数の推進用凸部を設け、推進用凸部と推進用凸部の間を土砂導入間隙とすれば、土砂案内溝で案内してきた掘削土砂を外管内にスムーズに導入できるとともに、インナービットを内管ロッドと共に外管から引き抜く際に、その引き抜きを容易に行える。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
本発明による削孔ビットは、図1に示すように、内管ロッド1の先端に取り付けてこれと共に回収するインナービット2と、インナービット2の外周に着脱自在に装着し、インナービット2の回収時にはこれより分離して捨て置く拡孔用のロストビット3と、埋設する鋼管である外管4の先端に固定する口金5とからなる。
【0018】
口金5は、図15及び図16に示すように外管4の先端開口部へねじ込む雄ねじ部5aと、外管4と外径が同じ鍔部5bと、鍔部5bの内周を細くする内側の環状の段部5cとを有する。
【0019】
インナービット2は、図3〜図7にその詳細を示すように、後側から先端に向かって機能分けすると、内管ロッド1と接続するための管継手部2aと、口金5の段部5cと係合してこれを押す推進部2bと、掘削土砂を案内する土砂案内部2cと、先端の刃部2dとからなっている。
【0020】
インナービット2の管継手部2aは単なる円筒形で、内管ロッド1の先端部を受け入れて内管ロッド1の先端にインナービット2を固定するとともに、エアー(又は水)を供給するために内管ロッド1の内部と連通させる。この管継手部2aは、外管4内に位置するため、外管4との間で排泥に充分な間隙を形成する外径にしてある。
【0021】
推進部2bは、管継手部2aに続く円筒部分の外周に、複数(本例では4個)の推進用凸部6を放射状に一体に設けたものである。推進部2bは、外筒4の先端に固定された口金5内に位置して、凸部6の先端面6aが口金5の段部5cと当接(係合)するが、凸部6と凸部6の間は、掘削土砂を外管4内に導入できる土砂導入間隙7となる。
【0022】
土砂案内部2cは、先端の刃部2dに至る一対の土砂案内溝8を対称に形成するとともに、各土砂案内溝8の途中に段部8aを形成し、この段部8aの前面に噴射口9を設けたものである。従って、噴射口9は対称位置に2個有ることになる。そして、これら噴射口9からエアー(又は水)を噴射するための通路10は、管継手部2aの内部からインナービット2の中心軸に沿って途中まで真っ直ぐ延びてから、2本の分岐通路8aとして斜めに分岐し、2個の噴射口9へ放射状に連通している。従って、エアー(又は水)は、2個の噴射口9から斜め前方へ放射状に噴射されることになる。
【0023】
また、土砂案内部2cの途中には、対称位置の2つの段部8aの前側近傍において、一対のキー突起11が一体に突設されている。
【0024】
先端の刃部2dは、一対の土砂案内溝8により二股に分かれ、その二股部のそれぞれの先端に、硬質の付刃12を溶接により互いに対称に固着している。
【0025】
次に、ロストビット3について図8〜図14を参照に説明する。ロストビット3は、コスト低減のために、一体成型した鋳物成型品であって、円筒形胴部13の先端部外周に、一対のウィング刃14を互いに対称に一体に突設するとともに、胴部13の後端13aから一対のウィング刃14の根元近くまで螺旋状に延びる一対のキー溝15を設けている。すなわち、これらキー溝15は胴部13の後端13aで真っ直ぐ開放し、ここから胴部13の先端側へ向かって反時計方向に螺旋を描いて延びて、一対のウィング刃14の根元近くで終わり、キー溝終端(先端)15aは胴部13の軸線と平行になっている。
【0026】
一対のウィング刃14は、外管4の外径を超えるところまで突出しているとともに、両ウィング刃14の先端面14aは、互いに逆向き傾斜する斜面となって胴部13の先端13bから延びており、正面から見ると、胴部13の先端13bを挟んで互いに平行な刃先線を形成している。これら一対のウィング刃14の間の胴部13の先端13bには、一対の土砂誘導用凹部16が対称に形成されている。これら土砂誘導用凹部16は、ウィング刃14とウィング刃14との間で、J字を斜めにしたように、キー溝15の螺旋とほぼ平行に緩やかに深さを増し、しかもこれら土砂誘導用凹部16の凹面は胴部13の内周縁に向かって少し傾斜していて、これら土砂誘導用凹部16は、後述するように土砂をインナービット2の土砂案内溝8へ誘導するばかりでなく、それ自体も掘削を行う刃の一部として機能する。
【0027】
次に、上記のような構造のインナービット2とロストビット3と口金5とからなる本発明の削孔ビットの使用法について説明する。
【0028】
図15及び図16に示すように、口金5の雄ねじ部5aを外管4の先端開口部へねじ込んで、口金5を外管4の先端に固定し、また内管ロッド1の先端に上記のように接続して固定したインナービット2を、外管4の内側から口金5に貫通させて、土砂案内部2c及び刃部2cを外管4の先端外方へ突出させる。次に、ロストビット3の一対のキー溝15の開放した後端を、インナービット2の一対のキー突起11と合わせ、これら一対のキー突起11を、一対のキー溝15にその後端から嵌入させ、更にロストビット3をインナービット2に対し回転させて、キー突起11がキー溝終端11aに達するまでキー溝15に差し込む。
【0029】
図17〜図19に、ここまで差し込んで、ロストビット3をインナービット2の土砂案内部2cの外周に装着した状態を示す。このとき、インナービット2の先端の刃部2dは、ロストビット3の胴部13の先端13bよりも前方へ突出し、螺旋状の一対のキー溝15は一対の土砂案内溝8と交差する。また、ロストビット3の胴部後端13aと口金5の前端との間には隙間17が形成される。
【0030】
本例では、AGF工法による削孔を、図17〜図19に示す状態で、インナービット2を内管ロッド1と共に矢印(イ)方向へ回転させ、軸方向の打撃は与えずに回転のみで行うもので、その回転中、ロストビット3はインナービット2と一体に回転し、インナービット2の刃部2dが先行して掘削するのに続いて、その周りをロストビット3の一対のウィング刃14が大きく掘削して、外管4の外径を超えるサイズに拡孔する。このような削孔と同時に、一対の噴射孔9からエアー(又は水)を放射状に噴射しながら掘進させる。
【0031】
図1及び図2に、インナービット2及びロストビット3の掘進に伴う土砂の流れを示す。インナービット2の先端の刃部2dにて先行掘削された土砂は、一部がインナービット2の一対の土砂案内溝8へ直接入り込み、直接入り込まなった一部は、ロストビット3の土砂誘導用凹部16にて土砂案内溝8へ誘導され、残りはロストビット3の外周先端を超えて行くが、ロストビット3のキー溝15が螺旋状でしかもロストビット3の回転に伴い旋回するため、ウィング刃14にて掘削された土砂と共にキー溝15に巻き込まれるようにして土砂案内溝8へ入り込む。
【0032】
そして、このようにして一対の土砂案内溝8に入り込んだ掘削土砂は、口金5の内側においてインナービット2の凸部6と凸部6の間に形成されている土砂導入間隙7を通って外管4内に導入され、外管4中を流れて排泥される。また、ロストビット3の胴部後端13aと口金5の前端との間には隙間17が形成されているため、キー溝15に巻き込まれなかった一部の土砂は、この隙間17から土砂導入間隙7を通って外管4内に入る。その他は、外管4の推進に伴いその外周と地山との間の隙間に入って残る。
【0033】
従って、排泥効率が非常に高いため、打撃を与えない回転のみの掘進が粘性の高い地山でも可能である。
【0034】
インナービット2の一対の噴射孔9は、土砂案内溝8の途中の段部8aに形成され、ロストビット3により保護された状態でエアーを斜め前方へ放射状に噴射するため、地山からの土圧を直接受けることなく、掘削土砂を効率良く流動化できる。
【0035】
インナービット2が矢印(イ)方向へ回転している間中、インナービット2の一対のキー突起11は、ロストビット3の一対のキー溝終端15aに係合した状態を保持する。AGF工法の打ち継ぎ作業のためにインナービット2の回転を停止させたとき、ロストビット3はその反動を受けるが、キー溝15が螺旋状であるため、ロストビット3が矢印(イ)とは逆方向に回転しようとすると、停止しているインナービット2に対してロストビット3を地山に向かって押し出すようなことになって、地山の抵抗を直接受けるため、ロストビット3の回転が阻止され、キー突起11がキー溝15から完全に抜け出すに至るようなことはない。従って、インナービット2の回転停止時の反動によって、ロストビット3がインナービット2から外れてしまう恐れはない。
【0036】
一方、ロストビット3を捨て置いてインナービット2を内管ロッド1と共に引き抜く場合には、インナービット2を図20に示すように矢印(イ)とは逆方向の矢印(ロ)方向へ回転させてから、引き抜けば良い。すなわち、ロストビット3はウィング刃14を突設しているため、地山による抵抗が大きいが、これに比べてインナービット2は地山による抵抗がはるかに小さいので、インナービット2を矢印(ロ)方向へ回転させても、ロストビット3は追従して回転せず、インナービット2とロストビット3とが互いに逆方向に相対回転可能になるため、その相対回転によりインナービット2のキー溝15が螺旋状のキー溝15の後端から抜け出し、インナービット2の後退(引き抜き)によってロストビット3がインナービット2から分離する。
【0037】
また、インナービット2と外管4とは、外管4の先端に固定した口金5の段部5cにインナービット2の推進用凸部6の先端面6aが単に当接しているだけであるため、インナービット2を内管ロッド1と共に外管4から容易に引き抜くことができる。
【0038】
なお、上記では回転のみで掘進させたが、打撃も与えながら掘進させることも可能である。また、噴射孔9からエアーを噴射したが、水を噴射しても良く、エアーと水を同時に噴射しても良い。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、粘性が大きい地山でも、ロータリドリルによる回転のみで振動・騒音を発生させずに掘進が可能であるとともに、排泥効率が高く、しかもロータリドリルの回転停止時にその反動でロストビットが外れることがなく、また水やエアーの噴射もスムーズで、掘削土砂の流動化効率も高く、回転のみの掘進をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による削孔ビットの使用例と、それよる掘削土砂の流れを示す縦断面図で、(A)と(B)とで回転角度を変えて表す。
【図2】同上の横断面図で、(A)と(B)とで断面位置を変えて表す。
【図3】インナービットの斜視図である。
【図4】同じく側面図である。
【図5】同じく平面図である。
【図6】同じく正面図である。
【図7】同じく縦断面図である。
【図8】ロストビットの斜視図である。
【図9】図8とは向きを変えた斜視図である。
【図10】同じく向きを変えた斜視図である。
【図11】更に向きを変えた斜視図である。
【図12】(A)にロストビットの正面、(B)にそのときの向きのロストビットの側面を対照させて示す図である。
【図13】同様の図である。
【図14】同様の図である。
【図15】ロストビットをインナービットに装着する前の状態を、口金を断面にして示す平面図である。
【図16】同上の斜視図である。
【図17】ロストビットをインナービットに装着した状態を示し、(A)は口金を断面にして示す平面図、(B)は正面図である。
【図18】同上の斜視図である。
【図19】図17とは向きを変えた同様の図である。
【図20】ロストビットをインナービットから分離するときの状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 内管ロッド
2 インナービット
2a 管継手部
2b 推進部
2c 土砂案内部
2d 刃部
3 ロストビット
4 外管
5 口金
5a 雄ねじ部
5b 鍔部
5c 段部
6 推進用凸部
7 土砂導入間隙
8 土砂案内溝
8a 段部
9 噴射口
10 通路
11 キー突起
12 付刃
13 胴部
13a 胴部後端
13b 胴部先端
14 ウィング刃
14a 先端面
15 キー溝
15a キー溝終端
16 土砂誘導用凹部
17 隙間
Claims (8)
- 内管ロッド(1)の先端に取り付けられ、内管ロッド(1)から供給される水又はエアーを噴射口(9)から噴射しながら内管ロッド(1)と一体回転して、埋設管である外管(4)と内管ロッド(1)の間に掘削土砂を取り込みながら外管(4)を推進させるインナービット(2)と、地中に捨て置く筒状の拡孔用ロストビット(3)とからなる削孔ビットにおいて、前記インナービット(2)の外周に、刃先からの掘削土砂を外管(4)内に案内する土砂案内溝(8)を設け、また前記ロストビット(3)を、外管(4)の外側においてインナービット(2)の外周に着脱自在とするため、ロストビット(3)の胴部(13)には、その後端から胴部(13)の先端のウィング刃(14)の根元近くまで螺旋状に延びて前記土砂案内溝(8)と交差するキー溝(15)、前記インナービット(2)には、このキー溝(8)の開放した後端からキー溝(8)に嵌入させることができるキー突起(11)をそれぞれ設け、掘進させる方向へインナービット(2)を回転させてこれと共にロストビット(3)を回転させたときは、インナービット(2)の刃先からの掘削土砂が前記土砂案内溝(8)内に入り込むとともに、インナービット(2)の刃先及び前記ウィング刃(14)にて掘削された土砂が、螺旋状の前記キー溝(15)に巻き込まれるようにしてこのキー溝(15)からも土砂案内溝(8)内に入り込み、またインナービット(2)を掘進時とは逆方向へ回転させることにより、キー突起(11)をキー溝(8)の開放した後端から抜出させてロストビット(3)をインナービット(2)から分離できるようにしたことを特徴とする削孔ビット。
- キー溝(8)とキー突起(11)とをそれぞれ一対ずつ設けたことを特徴とする請求項1に記載の削孔ビット。
- インナービット(2)の噴射口(9)を、土砂案内溝(8)の途中に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔ビット。
- インナービット(2)の外周に複数の土砂案内溝(8)を設け、各土砂案内溝(8)の途中に形成した段部(8a)に噴射口(9)を形成したことを特徴とする請求項3に記載の削孔ビット。
- インナービット(2)の噴射口(9)から水又はエアーを噴射させる通路(10)が、インナービット(2)の中心軸から噴射口(9)へ向かって放射状に延びていることを特徴とする請求項4に記載の削孔ビット。
- ロストビット(3)は、外管(4)の外径を超えるところまで突出する複数のウィング刃(14)を有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の削孔ビット。
- ウィング刃(14)とウィング刃(14)との間のビット先端に、掘削土砂をインナービット(2)の土砂案内溝(8)へ誘導する土砂誘導用凹部(16)を形成したことを特徴とする請求項6に記載の削孔ビット。
- 外管(4)の先端に固定する口金(5)を備え、インナービット(2)の外周に、この口金(5)の内周の段部(5c)と係合してこれを押す複数の推進用凸部(6)を設け、推進用凸部(6)と推進用凸部(6)の間を土砂導入間隙(7)としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の削孔ビット。
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