JP3385080B2 - デジタル直交変調器 - Google Patents
デジタル直交変調器Info
- Publication number
- JP3385080B2 JP3385080B2 JP30858193A JP30858193A JP3385080B2 JP 3385080 B2 JP3385080 B2 JP 3385080B2 JP 30858193 A JP30858193 A JP 30858193A JP 30858193 A JP30858193 A JP 30858193A JP 3385080 B2 JP3385080 B2 JP 3385080B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- converter
- baseband
- clock
- modulation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Description
の無線機に使用されるデジタル直交変調器に関し、特
に、高い周波数の変調波が得られるように構成したもの
である。 【0002】 【従来の技術】従来のデジタル直交変調器は、図3
(a)に示すように、キャリア信号としてコサイン(C
OS)波形信号12を出力するROM4と、サイン(SI
N)波形信号13を出力するROM5と、ROM4および
ROM5にSIN波形信号およびCOS波形信号を呼出
すための制御信号11を送るカウンタ3と、Iベースバン
ド信号8とCOS波形信号12とを乗算する乗算器1と、
Qベースバンド信号9とSIN波形信号13とを乗算する
乗算器2と、乗算器1から出力されるI信号14と乗算器
2から出力されるQ信号16とを加算する加算器6と、加
算器6から出力されるデジタル変調信号16をアナログ変
調信号17に変換するD/A変換器7とを備えている。 【0003】このデジタル直交変調器では、まずベース
バンドI信号8と、ベースバンドQ信号9とがそれぞれ
乗算器1、2に入力する。また、標本化周波数クロック
10がカウンタ3に入力し、カウンタ3は制御信号11を出
力する。 【0004】この制御信号11は、COS波形発生ROM
4およびSIN波形発生ROM5に入力し、COS波形
発生ROM4は、COS波形信号12として、図3(b)
に示すように、COSカーブのサンプル点における値を
制御信号に応じて順次出力する。また、SIN波形発生
ROM5は、SIN波形信号13として、図3(c)に示
すように、SINカーブのサンプル点における値を制御
信号に応じて順次出力する。これらの波形信号12、13
は、乗算器1または2に入力する。 【0005】乗算器1は、ベースバンドI信号8とCO
S波形信号12とを乗算してI信号14を出力し、また、乗
算器2は、ベースバンドQ信号9とSIN波形信号13と
を乗算してQ信号15を出力する。 【0006】これらのI信号14およびQ信号15は、加算
器6によって加算され、デジタル変調信号16として出力
される。 【0007】このデジタル変調信号16は、COS波形信
号およびSIN波形信号がそれぞれ図3(b)および
(c)に示すサンプル値によって近似されるとき、次の
ような時系列データとなる。 I(0)、Q(1)、−I(2)、−Q(3)、‥ ただし、I(m)、Q(m)は、m時点におけるI、Qの値
を示す。 【0008】この時系列データは、COS波形およびS
IN波形の周期、即ち、変調波の周期をTとするとき、
一般的に次のように表わすことができる。 I(nT)、Q((n+1/4)T)、−I((n+1/2)T)、−Q((n+3/4)T)、‥ (1) ただし、n;0,1,2,‥ このデジタル変調信号16がD/A変換器7でアナログ信
号に変換され、アナログ変調信号17が得られる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、変調器から
出力される変調信号は、後段部で局部発振信号との混合
によってアップコンバートされた後、必要な信号成分以
外はフィルタで除去される。このフィルタには、変調信
号の周波数が低くなるにつれて急峻な狭帯域のフィルタ
特性が要求され、その実現が困難になる。そのため、変
調器から出力される変調信号の周波数を可能な限り上げ
ることが必要になる。 【0010】しかし、変調器により出力される変調波の
周波数は、乗算器の演算速度で決まってしまい、キャリ
ア信号の1周期を4つのサンプル点で近似する構成の変
調器では、乗算器の最高演算速度の1/4が限界とな
る。演算ビット数を8ビットとした場合、現状の8ビッ
トの乗算器の最高演算速度は40MHz程度であるた
め、従来のデジタル直交変調器における変調信号の周波
数は、10MHzが限界であった。 【0011】本発明は、こうした従来の欠点を解消する
ものであり、従来より高い周波数の変調波を出力するこ
とができる、新たな着想に基づくデジタル直交変調器を
提供することを目的としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、デ
ジタル変調信号をアナログ信号に変換して出力するデジ
タル直交変調器において、ベースバンドI信号およびベ
ースバンドQ信号を時間順に合成し1つの系統の信号に
変換する第1のParalell−Serial変換手段と、第1のPa
ralell−Serial変換手段における出力信号の極性反転し
た信号を出力する極性反転手段と、第1のParalell−Se
rial変換手段の出力信号および極性反転手段の出力信号
を時間順に合成し前記デジタル変調信号に変換する第2
のParalell−Serial変換手段とを設けている。 【0013】 【作用】このデジタル変調器は、乗算器を用いずにデジ
タル変調を実現している。このデジタル直交変調器が出
力する変調波の周波数は、デジタル変調信号をアナログ
信号に変換するD/A変換器の最高動作速度の1/4の
周波数が限界となる。演算ビット数を8ビットとした場
合、D/A変換器の最高動作速度は400MHz程度で
あるため、変調波周波数を100MHz程度に上げるこ
とができる。 【0014】 【実施例】本発明の実施例におけるデジタル直交変調器
は、図1に示すように、二つの系統から入力する信号を
時間順に合成して一つの系統の信号に変換するParalell
−Serial変換器(P/S変換器)18および19と、入力信
号の極性を反転する極性反転器20と、P/S変換器19か
ら出力されたデジタル変調波信号mをアナログ変調波信
号に変換するD/A変換器7とを備えている。 【0015】また、図2には、実施例におけるデジタル
直交変調器のタイミング・チャートを示している。 【0016】aはP/S変換器18および19に入力するサ
ンプリング・クロックである。bはサンプリング・クロ
ックaを2分周したクロックで、P/S変換器18におい
て形成される。cはサンプリング・クロックaを4分周
したクロックで、P/S変換器19において形成され、変
調波周波数クロックとしてD/A変換器7に出力され
る。 【0017】dはベースバンドI、Qを作り出すシンボ
ルクロックであり、eはベースバンドI信号、また、f
はベースバンドQ信号である。 【0018】gはベースバンドI信号eとクロックbと
の論理積によって得られた信号であり、hはベースバン
ドQ信号fとクロックbの極性反転した信号との論理積
によって得られた信号である。iはgとhとの論理和で
あり、これはベースバンドI信号eとベースバンドQ信
号fとを時間順に合成し一つの系統に変換した信号に相
当しており、P/S変換器18から出力される。 【0019】jは信号iを極性反転器20により極性反転
した信号である。kは信号iと変調波周波数クロックc
との論理積によって得られた信号であり、lは信号j
と、変調波周波数クロックcを極性反転した信号との論
理積によって得られた信号である。 【0020】mは信号kと信号lとの論理和であり、P
/S変換器19から出力されるデジタル変調信号である。 【0021】このデジタル直交変調器の動作について説
明する。 【0022】90度の位相差をもつベースバンドI信号
eとベースバンドQ信号fとがP/S変換器18に入力す
ると、P/S変換器18は、これらの信号をサンプリング
・クロックaの周期のタイミングで時間順に合成する。 【0023】そのために、ベースバンドI信号eとサン
プリング・クロックaの2倍の周期を持つクロックbと
の論理積によって信号gを求め、また、ベースバンドQ
信号fとクロックbの反転信号との論理積によって信号
hを求め、信号gと信号hとの論理和により信号iを得
る。信号gは、変調波の周期をTとするとき、信号I
(nT/2)と表わすことができ、また、信号hは、信号
Q((n+1/2)T/2)と表わすことができるから、信号
i(=S(nT/2))は、次式(2)のようになる。 【0024】 S(nT/2)=I(nT/2)+Q((n+1/2)T/2)) (2) ただし、n;0,1,2,‥ T;1/変調波周波数。 【0025】信号i(=S(nT/2))は、P/S変換
器18から出力された後、二つの系統の信号に分けられ、
そのうちの一つ系統の信号は、極性反転器20によって極
性反転され、信号j(=−S(nT/2))に変換され
る。従って、信号jは次式(3)によって表わされる。 【0026】 −S(nT/2)=−I(nT/2)−Q((n+1/2)T/2)) (3) ただし、 n;0,1,2,‥ T;1/変調波周波数。 【0027】信号i(=S(nT/2))と信号j(=−
S(nT/2))とは、P/S変換器19に入力し、P/S
変換器19は、信号iと信号jとをクロックbの周期のタ
イミングで時間順に合成する。 【0028】そのために、信号iとクロックbの2倍の
周期を持つ変調波周波数クロックcとの論理積によって
信号k(=S(nT))を求め、また、信号jと変調波周
波数クロックcを極性反転した信号との論理積によって
信号l(=−S((n+1/2)T))を求め、信号k(=S
(nT))と信号l(=−S((n+1/2)T)との論理和に
よって、デジタル変調信号m(=DATA(nT))を得
る。このデジタル変調信号mは、次式(4)に示すよう
になる。 【0029】 DATA(nT)=I(nT)+Q((n+1/4)T)−I((n+1/2)T) −Q((n+3/4)T) (4) ただし、n;0,1,2,‥ T;1/変調波周波数。 【0030】式(4)は、図2における信号mの波形が
示すように、変調波の一周期内に、I(nT)、Q((n+
1/4)T)、−I((n+1/2)T)、−Q((n+3/4)T)のデ
ータが時系列的に順次出力されることを表わしており、
これは、式(1)の内容と同じである。 【0031】このデジタル変調信号mは、D/A変換器
7に入力し、変調波周波数クロックcのタイミングでア
ナログ信号に変換され、アナログ変調信号が得られる。 【0032】このように、実施例のデジタル直交変調器
は、ベースバンドI信号とベースバンドQ信号とを時間
順に合成して1つの系統の信号を出力する第1のP/S
変換器と、第1のP/S変換器によって作られた信号の
極性を反転する極性反転器と、第1のP/S変換器によ
って作られた信号とこの極性反転器によって作られた信
号とを時間順に合成してデジタル変調波を出力する第2
のP/S変換器と、第2のP/S変換器から出力された
デジタル変調波をアナログ変調波に変換するD/A変換
器とによって構成されており、乗算器を用いずにデジタ
ル直交変調を実現している。 【0033】このデジタル直交変調器の出力する変調波
の周波数は、D/A変換器の動作速度によって制限を受
け、変調波の1周期内に4つの値をD/A変換する構成
のために、D/A変換器の最高動作速度の1/4の周波
数が変調波周波数の限界となる。 【0034】しかし、D/A変換器の最高動作速度は、
乗算器のそれに比べて極めて高く、演算ビットを8ビッ
トとした場合に、現状の乗算器の最高動作速度が40M
Hz程度であるのに対して、D/A変換器の最高動作速
度は、400MHz程度に達する。そのため、従来の直
交変調器では10MHz程度が限界であった変調波周波
数を、実施例の装置では、100MHz程度に上げるこ
とができる。つまり従来の装置の約10倍の周波数の変
調波を得ることができる。 【0035】 【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明のデジタル直交変調器は、従来の装置と基本
的に異なる構成によりデジタル直交変調を実現すること
ができ、また、従来の装置の約10倍に達する周波数の
変調波を得ることができる。そのため、このデジタル直
交変調器から出力された信号に対するフィルタ処理が容
易になる。
構成を示すブロック図、 【図2】実施例のデジタル直交変調器における各種信号
のタイミング・チャート、 【図3】従来のデジタル直交変調器の構成を示すブロッ
ク図(a)とキャリアデータを示す図(b)(c)であ
る。 【符号の説明】 a サプリング周波数クロック b サンプリング周波数を2分周したクロック c 変調波周波数クロック d ベースバンドI、Q信号を作り出すシンボルクロッ
ク e ベースバンドI信号 f ベースバンドQ信号 g 信号eとクロックbとの論理積から得た信号 h 信号fとクロックbの極性反転信号との論理積から
得た信号 i ベースバンドI、Q信号を時間順に合成し1つの系
統にした信号 j 信号iを極性反転した信号 k 信号iとクロックcとの論理積から得た信号 l 信号jとクロックcの極性反転信号との論理積から
得た信号 m デジタル変調波 1、2 乗算器 3 カウンタ 4 COS波形発生ROM 5 SIN波形発生ROM 6 加算器 7 D/A変換器 8 ベースバンドI信号 9 ベースバンドQ信号 10 標本化周波数クロック 11 制御信号 12 COS波形信号 13 SIN波形信号 14 I信号 15 Q信号 16 デジタル変調信号 17 アナログ変調信号 18、19 P/S変換器 20 極性反転器
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 デジタル変調信号をアナログ信号に変換
して出力するデジタル直交変調器において、 ベースバンドI信号およびベースバンドQ信号を時間順
に合成し1つの系統の信号に変換する第1のParalell−
Serial変換手段と、 前記第1のParalell−Serial変換手段における出力信号
の極性反転した信号を出力する極性反転手段と、 前記第1のParalell−Serial変換手段の出力信号および
前記極性反転手段の出力信号を時間順に合成し前記デジ
タル変調信号に変換する第2のParalell−Serial変換手
段とを設けたことを特徴とするデジタル直交変調器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30858193A JP3385080B2 (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | デジタル直交変調器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30858193A JP3385080B2 (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | デジタル直交変調器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07143195A JPH07143195A (ja) | 1995-06-02 |
JP3385080B2 true JP3385080B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=17982757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30858193A Expired - Fee Related JP3385080B2 (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | デジタル直交変調器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3385080B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-16 JP JP30858193A patent/JP3385080B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07143195A (ja) | 1995-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6441694B1 (en) | Method and apparatus for generating digitally modulated signals | |
EP0766422A2 (en) | Transmission by means of geometrically modulated waves | |
US20030235246A1 (en) | Pulse width communications using precision timing | |
JP3385080B2 (ja) | デジタル直交変調器 | |
JPS59207768A (ja) | デイジタル式直交振幅変調方法 | |
JP3387999B2 (ja) | デジタル直交変調器 | |
JP3356849B2 (ja) | デジタル直交変調器 | |
US5077757A (en) | System for synthesizing a modulated signal | |
US5047705A (en) | Digital amplitude modulation apparatus | |
US5214396A (en) | Method and apparatus for providing a biphase modulated signal having flat envelope characteristics without a direct current component | |
JP3977809B2 (ja) | 情報伝送方法 | |
JPS601943A (ja) | 複数の位相偏移変調波を同時に一括して得る変調器 | |
JPH06104943A (ja) | 四相位相変調装置 | |
JPH0974430A (ja) | ディジタル直交変調器 | |
JP4792907B2 (ja) | Fm変調装置及びその方法並びにそれを用いた通信装置 | |
JP3369383B2 (ja) | 変調装置 | |
JPH0851461A (ja) | 伝送速度可変型直交変調装置 | |
JPH071850B2 (ja) | デイジタル処理fm変調装置 | |
KR890003047B1 (ko) | 모사전송기의 신호 변조장치 및 방법 | |
JP3206773B2 (ja) | ディジタル信号処理型直交変調器 | |
JPH03104357A (ja) | 多値多相位相変調器 | |
JP2507002B2 (ja) | 直角二相変調器 | |
JPH0823359A (ja) | ディジタル直交変調器 | |
JPH0335640A (ja) | 直交変調器 | |
JP2584023B2 (ja) | 直角二相変調器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071227 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081227 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091227 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091227 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101227 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101227 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111227 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |