JP3385066B2 - チルトステアリング装置 - Google Patents

チルトステアリング装置

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JP3385066B2 JP16227293A JP16227293A JP3385066B2 JP 3385066 B2 JP3385066 B2 JP 3385066B2 JP 16227293 A JP16227293 A JP 16227293A JP 16227293 A JP16227293 A JP 16227293A JP 3385066 B2 JP3385066 B2 JP 3385066B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチルトステアリング装置
に関し、より詳細には、ドライバーの体格や運転姿勢に
応じてステアリングホイールの取付け角度を調整可能な
チルトステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のチルトステアリング装置
として、ステアリングコラムの下部にチルト支点部が設
けられており、ステアリングコラムの上部には、チルト
ブラケットとチルトブラケットを介して上記ステアリン
グコラムを車体側に連結する固定ブラケットとが設けら
れている、いわゆる腰折れ式のチルトステアリング装置
が知られている(特開昭57−22964号公報参
照)。
【0003】本発明の開発過程におけるチルト固定部の
断面図である図9を参照して、チルトブラケット130
0及び固定ブラケット1400には、互いに上記ステア
リングコラム11の軸方向と直交する方向に対向する対
向部材1300a、1400a、1300b、1400
bが設けられていると共に、両ブラケット1300、1
400の所定箇所には、ロック装置1500が設けられ
ている。ロック装置1500は、固定ブラケット140
0に対するチルトブラケット1300の相対変位を、ク
ランプ時には選択された所望のチルト角度で規制でき、
且つ、クランプ解除時には許容できるものであり、従来
は、上記対向部材1300a、1400a、1300
b、1400bに対し、ステアリングコラム11の軸方
向に直交する方向にクランプ力を付与して固定ブラケッ
ト1400に対するチルトブラケット1300の相対変
位を規制していた(特開昭57−22964号公報、特
開平4−300775号公報等参照)。
【0004】なお、図9の構成では、固定ブラケット1
400の対向部材1400a、1400bには、チルト
ブラケット1300の相対変位を許容するための長孔1
400zが形成されている。そして、チルトブラケット
1300と固定ブラケット1400とのクランプ制御機
構として、両ブラケットの対向部材1300a、140
0a、1300b、1400bの間に配設されたカム部
材C1、C2を採用している。カム部材C1、C2の対
向面は、各々、軸方向に対して斜めに交差する方向に沿
うカム面とされており、カム部材C2に固定されたチル
トレバー15hを回動することにより、カム部材C1に
軸方向の力を与えたり、解除したりして、チルト位置の
ロックまたは解除を行なう。この構成によれば、固定側
のカム部材C1を長孔1400zに追従させる必要がな
いので、固定側のカム部材C1を対向部材1300aに
固定することができる結果、安定感が向上し、大きな締
めつけストロークを得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記先行例では、固定
ブラケット1400に対するチルトブラケット1300
の相対変位を規制するに当たり、両ブラケット130
0、1400には、互いに上記ステアリングコラムの軸
方向と直交する方向に対向する対向部材1300a、1
400a、1300b、1400bを設け、この対向部
材1300a、1400a、1300b、1400bに
対し、ステアリングコラムの軸方向に直交する方向にク
ランプ力を付与するクランプ制御機構がロック装置15
00に採用されていたので、いわゆる腰折れ式のチルト
ステアリング装置にキーロック機構を設けるのが困難に
なるという不具合があった。
【0006】即ち、キーロック機構が取り付けられるべ
きステアリングコラムの側部11aが両ブラケット13
00、1400の対向部材1300a、1400a、1
300b、1400bに覆われてしまうため、キーロッ
ク機構をステアリングコラム11の内部に挿通させるた
めの挿通孔を形成することができなくなるという不具合
があったのである。
【0007】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、いわゆる腰折れ式のチルトステアリング装置に
おいて、ステアリングコラムの側部にキーロック機構を
取り付けることのできるチルトステアリング装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のチルトステアリング装置は、ステアリングコ
ラムの下部に設けられるチルト支点部と、ステアリング
コラムの上部に設けられるチルトブラケットと、車体側
に固定され、且つチルトブラケットの相対変位を許容し
た状態でチルトブラケットを連結させる固定ブラケット
と、固定ブラケットに対するチルトブラケットの相対変
位を、クランプ時には選択された所望のチルト角度で規
制でき、且つ、クランプ解除時には許容できるロック装
置とを備えたチルトステアリング装置において、上記チ
ルトブラケットおよび固定ブラケットはステアリングコ
ラムの軸方向に対向する各一対の対向部材をそれぞれ有
し、上記ロック装置は、外側となる一対の対向部材の通
し孔に挿通されるクランプ棒と、クランプ棒に嵌められ
る一対のカムとを含み、一方のカムの回動によって他方
のカムをクランプ棒上で軸方向に変位させることによ
り、上記クランプ時には上記ステアリングコラムの軸方
向に両ブラケットの対向部材をクランプすると共に、上
記クランプ解除時には両ブラケットの対向部材に対する
クランプ力を解除してチルトブラケットの固定ブラケッ
トに対する相対変位を許容することを特徴とするもので
ある。固定ブラケットおよびチルトブラケットの対応す
る対向部材に、互いに噛合する噛合歯を設けても良い。
【0009】
【作用】上記構成からなるチルトステアリング装置によ
れば、ロック装置がステアリングコラムの軸方向におい
て、固定ブラケットに対するチルトブラケットの相対変
位を規制または規制解除することができるので、ステア
リングコラムのブラケット取付け部位において、側部を
開放することができる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好ま
しい実施例について詳述する。図1は本実施例における
チルトステアリング装置の要部を示す概略斜視図であ
り、図2は図1の実施例におけるチルトステアリング装
置の概略分解斜視図であり、図3は別の実施例における
固定ブラケットの分解斜視図であり、図4〜図5は、本
発明に適用可能なチルト支点部の一部破断概略斜視図で
あり、図6は図5の実施例におけるチルト支点部の分解
斜視図であり、図7は、本発明に適用可能なチルト支点
部の断面概略図であり、図8は、図1の実施例における
チルトステアリング装置の側面図である。
【0011】先ず、図8を参照して、本実施例のチルト
ステアリング装置は、ステアリングコラム11を備えて
いる。ステアリングコラム11は、車体Bの内部に斜め
に収容される筒体であり、その下部には、チルト支点部
12が設けられている。チルト支点部12は、上記車体
Bに対し、ステアリングコラム11を支点支持するため
のものであり、詳しくは図4ないし図7において後述す
るように種々の形式のものが採用可能である。
【0012】また、ステアリングコラム11の上部に
は、チルトブラケット13が配設されている。図1及び
図2を参照して、このチルトブラケット13は、互いに
組立時においてステアリングコラム11の軸方向に対向
する一対の第1、第2の対向部材13a、13bと、両
対向部材13a、13bの上端部を互いに連結する一対
の連結部13c、13dを一体に備えた板金製品であ
る。
【0013】図2によく示されているように、両対向部
材13a、13bには、ステアリングコラム11を嵌入
させる嵌入孔13e、13fが形成されている。また、
各対向部材13a、13bの下部には、延設部13g、
13hが垂下しており、それぞれ互いに対向する通し孔
13i、13jを備えている。通し孔13i、13j
は、それぞれ後述するロック装置15を取り付けるため
のものである。上記第1、第2の対向部材13a、13
bの一方(本実施例では、ステアリングコラム11の上
側に配設された第1の対向部材13a)の内面には、水
平に延びる噛合歯13kが形成されている。なお噛合歯
13Kと同様な噛合歯を対向部材13b内面に設けても
よい。また、噛合歯を両対向部材13a、13bに設け
ない場合もある。
【0014】図1に示すように、上記チルトブラケット
13は、車体Bに固定された固定ブラケット14に連結
されている。固定ブラケット14は、チルトブラケット
13を介して上記ステアリングコラム11を車体側に連
結するためのものである。図2も参照して、この固定ブ
ラケット14は、チルトブラケット13の一方の対向部
材(本実施例では第1の対向部材13a)の内面に対向
する第1の対向部材14aと、他方の対向部材(本実施
例では第2の対向部材13b)の内面に対向する第2の
対向部材14bと、両対向部材14a、14bの下部を
連結する底板部14cと、両対向部材14a、14bの
上部を連結する天板部14dとを一体に備えた板金製品
である。各対向部材14a、14bには、図において上
下方向に長く延びる長孔E1、E2が形成されており、
この長孔E1、E2にステアリングコラム11を挿通さ
せることにより、ステアリングコラム11のチルト量を
規制している。また、第1の対向部材14aの外面に
は、チルトブラケット13の一方の対向部材13aに形
成された噛合歯13kに噛合する噛合歯14kが形成さ
れている。
【0015】上記天板部14dは、ステアリングコラム
11と直交する方向に長く延びて両端部14e、14f
が各対向部材14a、14bから突出している。また、
天板部14dの各両端部14e、14fには、切欠溝1
4g、14hが形成されている。切欠溝14g、14h
は、それぞれステアリングコラム11の上端側が開放さ
れている。そして、これら切欠溝14g、14hを挿通
する図外のボルト部材を介して、上記固定ブラケット1
4は、車体Bに固定されている(図8参照)。そして、
図1及び図8に示すように、固定ブラケット14を上記
チルトブラケット13の各対向部材13a、13bと各
連結部13c、13dとによって区画される上部空間か
らチルトブラケット13の内部に組み込むことにより、
チルトブラケット13の各嵌入孔13e、13fを固定
ブラケット14の長孔E1、E2に対向させた状態で両
ブラケット13、14は互いに連結されることになる。
この状態において上記固定ブラケット14が車体Bに固
定された場合、上記チルトブラケット13がステアリン
グコラム11の揺動に追従して固定ブラケット14に対
し相対的に変位することができるように、両者の寸法
や、内面形状等が設定されている。なお、図3に示すよ
うに、上記天板部14dを別部材で構成した固定ブラケ
ット14を採用してもよい。
【0016】図1、図2、及び図8を参照して、ロック
装置15は、チルトブラケット13の固定ブラケット1
4に対する相対変位を、クランプ時には選択された所望
のチルト角度で規制し、クランプ解除時には許容するた
めのものである。図2によく示されているように、上記
ロック装置15は、上記チルトブラケット13の各対向
部材13a、13bに形成された通し孔13i、13j
に嵌入するクランプ棒15aを備えている。
【0017】クランプ棒15aの基端部には、フランジ
15bが一体に形成されている。フランジ15bは、当
該クランプ棒15aの先端を第2の対向部材13bの通
し孔13jから第1の対向部材13aの通し孔13iに
挿通させた際に、上記第2の対向部材13bの延設部1
3hに接合することにより、上記クランプ棒15aの抜
け止め部材として作用するものである。
【0018】またクランプ棒15aの先端には、周溝1
5cが形成されている。周溝15cは、Cリング15d
を嵌入させるためのものである。上記クランプ棒15a
の先端側には、チルトブラケット13の第1の対向部材
13aの外面側から対向する固定カム15e、固定カム
15eに対向する可動カム15fがこの順で嵌入されて
いる(図1参照)。固定カム15eは、第1の対向部材
13aの延設部13gに対向する回り止め突起15gを
一体に備えており、この回り止め突起15gを上記延設
部13gに形成された切欠状の係止部13mに嵌合させ
ることにより、上記第1の対向部材13aの延設部13
gに固定されるものである。他方、本実施例における可
動カム15fには、チルトレバー15hが一体に形成さ
れており、このチルトレバー15hを運転者が操作する
ことによって、可動カム15fを上記クランプ棒15a
上で回動させるようになっている。両カム15e、15
fには、上記クランプ棒15aを斜めに交差する方向に
沿うカム面15i、15jが形成されており、このカム
面15i、15jによって、可動カム15fの回動力
が、固定カム15eを上記クランプ棒15a上で軸方向
に変位させる軸方向の力に変換されることになる。この
ため、両カム15e、15fを第1の対向部材13aと
上記Cリング15dとの間に配設し、可動カム15fを
回動させることによって、上記軸方向の力で、第1の対
向部材13aを第2の対向部材13b側へ締めつけるク
ランプ力を得ることができる。
【0019】これにより、上記クランプ棒15a、Cリ
ング15d、固定カム15e、可動カム15f等が、両
ブラケット13、14の対向部材13a、14a、13
b、14bに対し、クランプ時にはステアリングコラム
11の軸方向にクランプ力を付与すると共に、クランプ
解除時には両ブラケット13、14の対向部材13a、
14a、13b、14bに対するクランプ力を解除して
相対変位を許容するクランプ制御機構150を構成して
いる。
【0020】図8に戻って、上記ステアリングコラム1
1は、ステアリングシャフト16を介してステアリング
ホイール17を回転可能に担持している。そして、上記
両ブラケット13、14に囲繞されている、側部11a
には、挿通孔11bが穿設されている。挿通孔11b
は、図外のキーロック機構を挿通させて、上記ステアリ
ングシャフト16と上記キーロック機構とを連結するた
めのものである。
【0021】ここで、本実施例の上記チルトブラケット
13及び固定ブラケット14は、上述した対向部材13
a、14a、13b、14bを備えているので、上記ス
テアリングコラム11の側部11a及び側部11aに形
成された挿通孔11bを開放した状態で、互いに当該ス
テアリングコラム11の軸方向に対向している。それと
共に、上記ロック装置15は、両ブラケット13、14
の対向部材13a、14a、13b、14bに対し、上
記クランプ時には上記軸方向にクランプ力を付与すると
共に、上記クランプ解除時には両ブラケット13、14
の対向部材13a、14a、13b、14bに対するク
ランプ力を解除して相対変位を許容するクランプ制御機
構150を有している。従って、本実施例においては、
ロック装置15が、ステアリングコラム11の軸方向に
おいて、固定ブラケット14に対するチルトブラケット
13の相対変位を規制または規制解除することができる
ので、ステアリングコラム11のブラケット取付け部位
において、各ブラケット13、14の対向部材13a、
14a、13b、14bが当該ステアリングコラム11
の側部11aを開放することができる。この結果、いわ
ゆる腰折れ式のチルトステアリング装置においても、ス
テアリングコラム11の当該側部11aにキーロック機
構を取り付けることができる。
【0022】次に、上記実施例に採用可能なチルト支点
部12について詳述する。なお以下の説明において、同
一部材には同一の符号を付し、説明を省略する。先ず、
図4に示す第1の態様のものにおいては、車体B(図8
参照)に固定されるロアブラケット12aを備えてい
る。ロアブラケット12aは、図外のボルトにより車体
Bに固定される天板12bと、天板の両端側からステア
リングコラム11の下端側に沿って延びる一対のアーム
部12c、12dを一体に備えた板金製品である。各ア
ーム部12c、12dの先端部には、支軸PV(一方の
み図示)が回転可能に取り付けられており、この支軸P
Vを介して蛇腹部材12eの先端部が支持されている。
蛇腹部材12eの基端側は、ステアリングコラム11の
先端部に固定されており、ステアリングコラム11に軸
方向の衝撃荷重が加わると、軸方向に縮んで上記荷重を
吸収するためのものである。
【0023】この構成によれば、いわゆる腰折れ式のチ
ルトステアリング装置において、ステアリングコラム1
1を一本の筒状部材で構成した場合であっても、上記蛇
腹部材12eによって、軸方向の衝撃を吸収することが
できる。次に、図5及び図6に示す第2の態様のものに
おいては、上記蛇腹部材12eに代えて、カーリング部
材120が採用されている。
【0024】カーリング部材120は、略コの字形の本
体部120aと、本体部120aに延設された延設部1
20bと、延設部120bを折り返すことにより形成さ
れた折り返し部120cとを一体に形成した板金製品で
ある。上記折り返し部120cの基端側には、ステアリ
ングコラム11が溶接により一体的に固定されている。
また、折り返し部120cの先端側は、支軸PVにまで
延びている。そして、折り返し部120cには、長手方
向に延びる長孔120eが形成されており、支軸PV
は、長孔120eを通って、本体部120aを貫通して
いる。図6に示すように、折り返し部120cと本体部
120aの間には、スペーサ120fが介装されてお
り、上記支軸PVはこのスペーサ120fを貫通してい
る。また、支軸PVの先端には、周溝PV1が形成され
ており、この周溝PV1に嵌合するCリングPV2によ
って、抜け止めが施されている。
【0025】この構成によれば、ステアリングコラム1
1に軸方向の衝撃荷重が加わると、折り返し部120c
が長孔120eを貫通している支軸PVにガイドされな
がら軸方向に移動し、それによって、延設部120bが
折り返されながら衝撃を吸収することになる。従って、
この構成においても、いわゆる腰折れ式のチルトステア
リング装置において、ステアリングコラム11を一本の
筒状部材で構成した場合であっても、軸方向の衝撃を吸
収することができる。
【0026】次に、図7に示す第3の態様のものにおい
ては、上記蛇腹部材12eに代えて、ブッシュ機構22
0が採用されている。このブッシュ機構220は、ロア
ブラケット12a内に配設される筒体220aの先端部
を支軸PVによって軸支している。筒体220aの基端
側には、摩擦筒220bが圧入されており、摩擦筒22
0bには、ステアリングコラム11の先端部が一体的に
固定されている。摩擦筒220bの基端側には、摩擦爪
220cが形成されており、この摩擦爪220cが筒体
220aの内周に摩擦抵抗を生じることができるように
なっている。
【0027】そして、この構成によれば、ステアリング
コラム11に軸方向の衝撃荷重が加わると、摩擦筒22
0bが上記摩擦爪220cによる摩擦抵抗を伴いながら
筒体220aの内周を相対的に変位するので、これによ
って衝撃を吸収することになる。従って、この構成にお
いても、いわゆる腰折れ式のチルトステアリング装置に
おいて、ステアリングコラム11を一本の筒状部材で構
成した場合であっても、軸方向の衝撃を吸収することが
できる。
【0028】上述した実施例は、何れも本発明の好まし
い具体例を例示したものに過ぎず、本発明は、上記実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しな
い範囲内で、種々の設計変更が可能であることは、云う
までもない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明のチルトステ
アリング装置によれば、ステアリングコラムのブラケッ
ト取付け部位において、側部を開放することができるの
で、いわゆる腰折れ式のチルトステアリング装置におい
ても、ステアリングコラムの当該側部にキーロック機構
を取り付けることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるチルトステアリング装置の要
部を示す概略斜視図である。
【図2】図1の実施例におけるチルトステアリング装置
の概略分解斜視図である。
【図3】別の実施例における固定ブラケットの分解斜視
図である。
【図4】本発明に適用可能なチルト支点部の一部破断概
略斜視図である。
【図5】本発明に適用可能なチルト支点部の一部破断概
略斜視図である。
【図6】図5の実施例におけるチルト支点部の分解斜視
図である。
【図7】本発明に適用可能なチルト支点部の断面概略図
である。
【図8】図1の実施例におけるチルトステアリング装置
の側面図ある。
【図9】本発明の開発過程におけるチルト固定部の断面
図である。
【符号の説明】
11 ステアリングコラム 12 チルト支点部 13 チルトブラケット 14 固定ブラケット 15 ロック装置 150 クランプ制御機構
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/00 - 1/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングコラムの下部に設けられるチ
    ルト支点部と、 ステアリングコラムの上部に設けられるチルトブラケッ
    トと、 車体側に固定され、且つチルトブラケットの相対変位を
    許容した状態でチルトブラケットを連結させる固定ブラ
    ケットと、 固定ブラケットに対するチルトブラケットの相対変位
    を、クランプ時には選択された所望のチルト角度で規制
    でき、且つ、クランプ解除時には許容できるロック装置
    とを備えたチルトステアリング装置において、上記チルトブラケットおよび固定ブラケットはステアリ
    ングコラムの軸方向に対向する各一対の対向部材をそれ
    ぞれ有し、 上記ロック装置は、外側となる一対の対向部材の通し孔
    に挿通されるクランプ棒と、クランプ棒に嵌められる一
    対のカムとを含み、一方のカムの回動によって他方のカ
    ムをクランプ棒上で軸方向に変位させることにより、
    記クランプ時には上記ステアリングコラムの軸方向に両
    ブラケットの対向部材をクランプすると共に、上記クラ
    ンプ解除時には両ブラケットの対向部材に対するクラン
    プ力を解除してチルトブラケットの固定ブラケットに対
    する相対変位を許容するクランプ制御機構を有している
    ことを特徴とするチルトステアリング装置。
  2. 【請求項2】固定ブラケットおよびチルトブラケットの
    対応する対向部材に、互いに噛合する噛合歯を設けるこ
    とを特徴とする請求項1記載のチルトステアリング装
    置。
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