JP3384097B2 - 定点検出装置 - Google Patents

定点検出装置

Info

Publication number
JP3384097B2
JP3384097B2 JP06390294A JP6390294A JP3384097B2 JP 3384097 B2 JP3384097 B2 JP 3384097B2 JP 06390294 A JP06390294 A JP 06390294A JP 6390294 A JP6390294 A JP 6390294A JP 3384097 B2 JP3384097 B2 JP 3384097B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
fixed point
plates
phase difference
retardation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06390294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07270183A (ja
Inventor
英明 田宮
Original Assignee
ソニー・プレシジョン・テクノロジー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ソニー・プレシジョン・テクノロジー株式会社 filed Critical ソニー・プレシジョン・テクノロジー株式会社
Priority to JP06390294A priority Critical patent/JP3384097B2/ja
Publication of JPH07270183A publication Critical patent/JPH07270183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3384097B2 publication Critical patent/JP3384097B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Optical Transform (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相差板を経由した偏
光を検出することによって定点を求める定点検出装置に
関し、より詳細には、集積回路の多重露光における基板
の位置ずれ検出や、エンコーダ等の原点検出に使用して
好適な定点検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路を製造するためのX線露光描画
装置や精密機械工作に使用される測長器では、正確な位
置又は距離を測定するために基準点又は原点が設定され
る。斯かる基準点又は原点を設定するために定点検出装
置が使用されている。
【0003】図21に特開昭61−153501号に開
示された従来の位置検出装置の例を示す。図21に示す
ように、この位置検出装置はガイド101と斯かるガイ
ド101に対して移動可能な移動部材102と装置本体
105とを有する。移動部材102の上面には被検物体
103とマーク104が装着されている。装置本体10
5は被検物体103を観察する観察装置とマーク104
によって定点を検出する定点検出装置とを有する。
【0004】観察装置は対物レンズ106及び接眼レン
ズ107を含む。定点検出装置はレーザ発生装置108
とポジションセンサ110と演算回路111と表示装置
112とを有する。
【0005】図22に示すように、マーク104は2つ
の部分104A、104Bを有する。図22Aのマーク
104では、第1の部分104Aは回折格子を含み、そ
の格子間隔又はピッチdが測定方向(X方向)に沿って
連続的に変化している。図22Bのマーク104では、
2つの部分104A、104Bは格子間隔又はピッチd
1 、d2 がそれぞれ異なる回折格子を有する。
【0006】レーザ発生装置108からのレーザ光10
9Aはマーク104の回折格子によって回折され、1次
回折光109B、109B’がポジションセンサ110
によって検出される。ガイド101に対して移動部材1
02が測定方向(X方向)に移動するとき、ポジション
センサ110は回折光の強度が最大となる回折角θを検
出する。
【0007】回折光の強度が最大となる回折角θの値
は、レーザ光109Aのビームスポットがマーク104
の2つの部分104A、104Bの境界を通過すると
き、変化する。即ち、マーク104の2つの部分104
A、104Bの境界の前後で、回折光109B、109
B’の強度が最大となる回折角θが変化する。斯かる回
折角θの変化によって定点が検出される。
【0008】図23に、本願出願人と同一の出願人によ
る特開平4−324316号に開示された従来の定点検
出装置の例を示す。この定点検出装置は、固定部10と
測定方向(X方向)に沿って可動な可動部30とを有
し、固定部10は光学系11と検出系21とを含み、可
動部30は基板131とその上面に配置された2つの体
積型ホログラフィック回折格子132、133とを有す
る。
【0009】光学系11は半導体レーザ等のレーザ光を
出力する光源12とコリメータレンズ13と集光レンズ
14と有する。検出系21は2つの受光器22、23と
電気処理回路29とを有する。
【0010】可動部30が固定部10に対して相対的に
移動するとき、即ち、図23にて、静止している受光器
22、23及び光源12に対して可動部30が移動する
とき、第1のホログラフィック回折格子132によって
回折された光は第1の受光器22によって検出され、第
2のホログラフィック回折格子133によって回折され
た光は第2の受光器23によって検出される。
【0011】2つのホログラフィック回折格子132、
133は測定方向(X方向)に沿って回折効率が最大に
なる点が互いに異なるように配置されている。従って、
第1の受光器22によって検出される回折光の光強度曲
線のピーク位置と第2の受光器23によって検出される
回折光の光強度曲線のピーク位置は異なる。2つの光強
度曲線の交差点、即ち、2つの光強度が等しくなる点が
存在する。斯かる点が本例の定点検出装置によって得ら
れる定点である。
【0012】図24に電気処理回路29の例を示す。電
気処理回路29は第1及び第2の受光器22、23より
出力された電流信号をそれぞれ電圧信号に変換する電流
電圧変換器29−1A、29−1Bと斯かる電流電圧変
換器29−1A、29−1Bの出力信号の差を演算する
差動増幅器29−2と差動増幅器29−2の出力信号が
ゼロとなる位置を求める比較器29−3とを有する。
【0013】図25Aは受光器22、23によって検出
された回折光の強さの変化を表す光強度曲線を示し、横
軸は固定部10に対する可動部30の移動距離x、縦軸
は受光器22、23より出力された電流信号Iの大きさ
である。第1の光強度曲線C1は第1の受光器22によ
って検出された光の強さを表し、第2の光強度曲線C2
は第2の受光器23によって検出された光の強さを表
す。
【0014】図25Bの曲線C3は差動増幅器29−2
によって得られた光強度差曲線である。光強度差曲線C
3は図26Aの第1の光強度曲線C1と第2の光強度曲
線C2の差を示す。従って、光強度差曲線C3は、2つ
の曲線C1、C2の交点Pに相当する位置にて、ゼロと
なる。斯かるゼロとなる位置がこの定点検出装置によっ
て得られた定点である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図21及び図22を参
照して説明した第1の従来例では受光装置としてポジシ
ョンセンサ110を使用していた。ポジションセンサ1
10は回折光の強度が最大となる回折角θを検出するよ
うに構成されており、分解能が低い欠点があった。ま
た、正確な回折角θを検出することができるポジション
センサ110は高価である欠点があった。
【0016】図23〜図25を参照して説明した第2の
従来例では、回折格子として2つのホログラフィック回
折格子132、133を使用していた。この例では光源
12からの光の波長が変動すると2つのホログラフィッ
ク回折格子132、133の回折効率が変化し、それに
よって誤差が生ずる欠点があった。従って、この例で
は、電源を入れてから光源12からの光の波長が一定と
なるまで時間がかかる欠点があった。
【0017】またこの例では2つの受光器22、23の
位置を正確に配置しなければならない欠点があった。即
ち、2つの受光器22、23を2つのホログラフィック
回折格子132、133に対して正確な位置に配置しな
ければ、分解能が低下する欠点があった。
【0018】本発明は斯かる点に鑑み、常に正確な且つ
安定した定点を検出することができる定点検出装置及び
方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、例えば
図1に示すように、定点検出装置において、境界にて互
いに接続された第1及び第2の位相差板32、33と該
位相差板に光を出力する光源と上記2つの位相差板によ
って生成された偏光面が異なる2つの偏光をそれぞれ検
出する第1及び第2の受光器22、23とを有し、上記
2つの位相差板を上記光源及び受光器に対して相対的に
測定軸方向に沿って移動させ、上記光源からの光の照射
点が上記2つの位相差板の境界を通るとき、上記2つの
受光器によって検出される信号の大きさが等しくなる点
を求めることによって定点を得るように構成されてい
る。
【0020】本発明によれば、例えば図1に示すよう
に、定点検出装置において、上記第1の位相差板による
第1の偏光は上記測定軸に垂直な偏光面を有し、上記第
2の位相差板による第2の偏光は上記測定軸に平行な偏
光面を有する。
【0021】本発明によれば、例えば図1に示すよう
に、定点検出装置において、上記2つの位相差板によっ
て生成された2つの偏光を分離して各偏光を上記受光器
に導く検光子41を供えたことを特徴とする。
【0022】本発明によれば、例えば図9又は図14に
示すように、定点検出装置において、上記2つの位相差
板に隣接して更に少なくとも1つの位相差板が設けら
れ、上記少なくとも1つの位相差板による偏光を受光す
る少なくとも1つの受光器が設けられ、上記位相差板を
上記光源及び受光器に対して相対的に2つの測定軸方向
に沿って移動させ、上記光源からの光の照射点が上記位
相差板の境界を通るとき、上記受光器によって検出され
る信号の大きさが等しくなる点を求めることによって第
1及び第2の測定方向の定点位置を求めるように構成さ
れている。
【0023】本発明によると、例えば図1に示すよう
に、検出すべき定点の両側に対称的に配置された2つの
定点検出部を有し、上記2つの定点検出部の各々は、
いに隣接して測定方向に沿って配置されると共に互いに
性質の異なる1対の位相差板を有し、これら1対の位相
差板と他の1対の位相差板は測定方向に対して互いに対
称的に構成されており、上記定点検出部の各々は上記1
対の位相差板に光を出力する光源と上記1対の位相差板
によって偏光された光をそれぞれ検出する1対の受光器
とを有し、上記2つの位相差板を上記2つの定点検出部
に対して相対的に移動させるとき、上記2つの定点検出
部の受光器によって検出される光強度信号によって定点
を検出するように構成された定点検出装置において、上
記2つの定点検出部の各々は上記1対の受光器の出力信
号をそれぞれ入力する1対の電流電圧変換器と該電流電
圧変換器の出力信号を入力してその差を演算する差動増
幅器とを有し、上記2つの定点検出部の差動増幅器の出
力信号を加算して上記2つの位相差板の光強度差信号を
求めるように構成されている。
【0024】本発明によれば、例えば図1に示すよう
に、定点検出方法において、第1及び第2の位相差板を
隣接して配置することと、光源からの光によるビームス
ポットが上記2つの位相差板の境界を通過するように上
記第1及び第2の位相差板を上記光源からの光に対して
測定軸に沿って移動させることと、上記第1の位相差板
によって生成された第1の偏光と上記第2の位相差板に
よって生成された第2の偏光をそれぞれ受光器によって
検出することと、を含み、上記2つの偏光の強度が等し
い点を求めることによって定点の位置を求めるように構
成されている。
【0025】
【作用】2つの位相差板32、33の透過光の振動軸は
互いに異なる方向を向いている。従って、斯かる2つの
位相差板32、33によって生成された2つの偏光は、
互いに異なる方向の偏光面を有し、容易に分離されてそ
れぞれ受光器22、23によって検出される。
【0026】2つの位相差板32、33を測定軸に沿っ
て移動させ、光源12からの光によるビームスポットを
第1の位相差板32から第2の位相差板33に走査させ
る。このとき第1の位相差板32による偏光の光強度は
減少し第2の位相差板33による偏光の光強度は増加す
る。ビームスポットが2つの位相差板32、33の境界
を通過するとき、2つの偏光の光の強度が等しくなる点
がある。斯かる点が定点である。
【0027】2つの受光器22、23によって得られる
光強度曲線の交点が本発明によって得られる定点であ
る。
【0028】
【実施例】以下に図1〜図20を参照して本発明の実施
例について説明する。尚図1〜図20において図21〜
図25の対応する部分には同一の参照符号を付してその
詳細な説明は省略する。
【0029】図1は本発明による定点検出装置の第1の
例の構成を示す。本例の定点検出装置は光源12と2つ
の位相差板32、33と第2の位相差板45と検光子4
1と2つの受光器22、23と電気処理回路29とを有
する。位相差板32、33は可動部を構成し、光源12
と第2の位相差板45と検光子41と2つの受光器2
2、23と電気処理回路29は固定部を構成する。
【0030】可動部即ち位相差板32、33は測定軸
(X方向)に沿って移動することができる。位相差板3
2、33が測定軸(X方向)に沿って移動し、光源12
からの光の照射点又は照射領域(ビームスポット)が2
つの位相差板32、33の境界を通過するとき、定点が
検出される。
【0031】光源12より出射された偏光1は2つの位
相差板32、33に入射される。尚、光源12より出射
された光を集光レンズによって集光してから位相差板3
2、33に入射してもよい。2つの位相差板32、33
は矢印で示すように互いに異なる透過光の振動軸を有す
る。2つの位相差板32、33を通過した光2は第2の
位相差板45を経由して検光子41に導かれる。
【0032】ビームスポットが2つの位相差板32、3
3の境界にあるとき、第2の位相差板45を経由して検
光子41に入射される光3は第1の位相差板32を経由
した偏光と第2の位相差板33を経由した偏光とを含
む。2つの偏光2は検光子41によって分離されそれぞ
れ異なる方向に導かれる。検光子41は、入射した光3
を2つの偏光成分を分け、それぞれ異なる方向に導く偏
光ビームスプリッタであってよい。
【0033】2つの偏光はそれぞれ2つの受光器22、
23によって受光される。斯かる受光器22、23は受
光した光を電流信号に変換する光電素子であってよい。
受光器22、23の出力信号は電気処理回路29に供給
される。
【0034】図2に本例の電気処理回路29の構成例を
示す。電気処理回路29は第1及び第2の受光器22、
23より出力された電流信号をそれぞれ電圧信号に変換
する電流電圧変換器29−1A、29−1Bと斯かる電
流電圧変換器29−1A、29−1Bの出力信号の差を
演算する差動増幅器29−2と差動増幅器29−2の出
力信号がゼロとなる位置を求める比較器29−3とを有
する。
【0035】図3Aは受光器22、23によって検出さ
れた光の強さの変化を表す光強度曲線を示し、横軸は固
定部10に対する可動部30の移動距離x、縦軸は受光
器22、23より出力された電流信号Iの大きさであ
る。第1の光強度曲線C1は第1の位相差板32によっ
て生成され第1の受光器22によって検出された光の強
さを表し、第2の光強度曲線C2は第2の位相差板33
によって生成され第2の受光器23によって検出された
光の強さを表す。
【0036】図3Bの曲線C3は差動増幅器29−2に
よって得られた光強度差曲線である。光強度差曲線C3
は図3Aの第1の光強度曲線C1と第2の光強度曲線C
2の差を示す。従って、光強度差曲線C3は、2つの曲
線C1、C2の交点Pに相当する位置にて、ゼロとな
る。斯かるゼロとなる位置がこの定点検出装置によって
得られた定点である。
【0037】図4及び図5を参照して2つの位相差板3
2、33と第2の位相差板45の機能を説明する。この
例では斯かる位相差板32、33、45として四分の一
波長板(λ/4板)が使用されている。光源12より出
力された偏光1は単一の偏光面(振動面)を有する。図
4Aに示すように光路に垂直な面に示された矢印は光の
振動面の投影像である。この例では偏光の偏光面はX軸
に対して45°傾斜している。図4Bの矢印で示すよう
に、2つの位相差板32、33は互いに異なる透過光の
振動軸を有する。この例では第1の位相差板32の透過
光の振動軸は測定軸(X軸方向)に垂直であり、第2の
位相差板33の透過光の振動軸は測定軸(X軸方向)に
対して45°傾斜している。
【0038】図4Cに示すように、第1の位相差板32
によって円偏光2が得られ、第2の位相差板33によっ
てX軸に対して45°傾斜した偏光面を有する直線偏光
2が得られる。斯かる2つの偏光は四分の一波長板45
に導かれる。図4Dに示すように、四分の一波長板45
はX軸に対して45°傾斜した透過光の振動軸を有す
る。図4Cに示す如き円偏光及び直線偏光は四分の一波
長板45によってそれぞれ図4Eに示す如き直線偏光が
得られる。
【0039】図5の例では2つの位相差板32、33と
第2の位相差板45の透過光の振動軸が図4の例の場合
と異なる。光源12より出力された偏光1は、図5Aに
示すように、X軸に対して45°傾斜した偏光面を有す
る。図5Bの矢印で示すように、第1の位相差板32の
透過光の振動軸は測定軸(X軸方向)に垂直であり、第
2の位相差板33の透過光の振動軸は測定軸(X軸方
向)に平行である。
【0040】図5Cに示すように、第1及び第2の位相
差板32、33によってそれぞれ円偏光2が得られる。
斯かる2つの円偏光2は第2の位相差板45に導かれ
る。図5Dに示すように、第2の位相差板45はX軸に
垂直な透過光の振動軸を有する。図5Cに示す如き円偏
光は第2の位相差板45によってそれぞれ図5Eに示す
如き直線偏光が得られる。
【0041】第2の位相差板45によって得られた2つ
の直線偏光は、検光子41によって分離され、互いに9
0°異なる方向に導かれる。検光子41は、X軸方向の
偏光面を有する直線偏光をそのまま通過させ、Y軸方向
の偏光面を有する直線偏光を90°屈折させる。
【0042】第1の位相差板32を経由した偏光は第1
の受光器22によって検出され、第2の位相差板33を
経由した偏光は第2の受光器23によって検出される。
ビームスポットが2つの位相差板32、33の境界を通
過するとき、図3の如き光強度曲線及び光強度差曲線が
得られる。
【0043】図6は本発明による定点検出装置の第2の
例の構成を示す。本例によると、定点検出装置は光源1
2と第2の位相差板45と2つの位相差板32、33と
検光子41と2つの受光器22、23とを有する。尚、
この図では電気処理回路29は省略されている。この例
は図1の第1の例と同様の構成要素を含むが、第2の位
相差板45と2つの位相差板32、33の配置が異な
る。
【0044】光源12からの偏光1は第2の位相差板4
5を透過して2つの位相差板32、33に達する。斯か
る2つの位相差板32、33によって互いに異なる方向
の偏光面を有する2つの偏光3が生成される。斯かる偏
光は検光子41によって分離されてそれぞれ異なる方向
に導かれる。検光子41の背後には各偏光を検出する2
つの受光器22、23が配置されている。
【0045】電気回路29は図2に示したものが使用さ
れてよい。斯かる電気処理回路29によって図3に示し
た如き光強度曲線及び光強度差曲線が得られる。
【0046】図7を参照して第2の位相差板45と2つ
の位相差板32、33の機能を説明する。この例では、
位相差板32、33、45として四分の一波長板(λ/
4板)が使用されている。光源12より出力された偏光
1は、図7Aに示すように、X軸に対して45°傾斜し
た偏光面を有する。図7Bの矢印で示すように、第2の
位相差板45の透過光の振動軸は測定軸(X軸方向)に
垂直である。
【0047】図7Cに示すように、第2の位相差板45
によって円偏光2が得られる。斯かる円偏光2は2つの
位相差板32、33に導かれる。図7Dに示すように、
2つの位相差板32、33は互いに異なる透過光の振動
軸を有する。即ち、第1の位相差板32は測定軸(X
軸)に平行を透過光の振動軸を有し、第2の位相差板3
3は測定軸(X軸)に垂直な透過光の振動軸を有する。
【0048】図7Cに示す如き円偏光2は2つの位相差
板32、33によってそれぞれ図7Eに示す如き直線偏
光3が得られる。
【0049】2つの位相差板32、33によって得られ
た2つの直線偏光は、検光子41によって分離され、互
いに90°異なる方向に導かれる。検光子41は、X軸
方向の偏光面を有する直線偏光をそのまま通過させ、Y
軸方向の偏光面を有する直線偏光を90°屈折させる。
【0050】第1の位相差板32によって生成された偏
光は第1の受光器22によって検出され、第2の位相差
板33によって生成された偏光は第2の受光器23によ
って検出される。ビームスポットが2つの位相差板3
2、33の境界を通過するとき、図3の如き光強度曲線
及び光強度差曲線が得られる。
【0051】図8は本発明による定点検出装置の第3の
例の主要部を示す。本例によると、定点検出装置は光源
12とハーフミラー51と第2の位相差板45と2つの
位相差板32、33とミラー56と検光子41と2つの
受光器22、23とを有する。尚、この図では電気処理
回路29は省略されている。
【0052】光源12からの偏光1はハーフミラー51
を経由して第2の位相差板45に導かれ、第2の位相差
板45を透過して2つの位相差板32、33に達する。
斯かる2つの位相差板32、33によって互いに異なる
方向の偏光面を有する2つの偏光が生成される。斯かる
偏光はミラー56によって反射され、再び同一経路に沿
って導かれ、ハーフミラー51に達する。
【0053】2つの偏光はハーフミラー51に反射して
90°方向が異なる光路に沿って導かれ、検光子41に
達する。2つの偏光は検光子41によって分離されてそ
れぞれ異なる方向に導かれる。検光子41の背後には各
偏光を検出する2つの受光器22、23が配置されてい
る。尚、ミラー56を配置する代わりに2つの位相差板
32、33の下面に反射膜を設けてもよい。この例で
は、2つの受光器22、23を光源12と同じ側に配置
することができる利点がある。
【0054】電気回路29は図2に示したものが使用さ
れてよい。斯かる電気処理回路29によって図3に示し
た如き光強度曲線及び光強度差曲線が得られる。
【0055】図9は本発明による定点検出装置の第4の
例を示す。この第4の例は図1の第1の例の変形例であ
る。この例では、X軸方向及びY軸方向の2つの方向に
関する定点が検出される。本例によると、定点検出装置
は光源12と集光レンズ14と第2の位相差板45と4
つの位相差板32、33、34、35とハーフミラー5
1と1対の検光子41、43と2対の受光器22、2
3、24、25とを有する。尚、この図では電気処理回
路29は省略されている。
【0056】本例によると、4つの位相差板32、3
3、34、35は互いに異なる方向の透過光の振動軸を
有し、X軸方向及びY軸方向に移動することができるよ
うに構成されている。光源12からの光の照射点又は照
射領域(ビームスポット)が4つの位相差板32、3
3、34、35の境界部(4つの位相差板の角部が接す
る点)を通過するとき、定点が検出される。
【0057】光源12より出射された偏光は集光レンズ
14によって集光され斯かる光は位相差板32、33、
34、35に入射される。位相差板32、33、34、
35によって生成された偏光はハーフミラー51によっ
て2つに分離され、更に、各検光子41、43によって
分離され、4つの受光器22、23、24、25によっ
てそれぞれ検出される。
【0058】第1の受光器22は第1の位相差板32に
よる第1の偏光を検出し、第2の受光器23は第2の位
相差板33による第2の偏光を検出し、第3の受光器2
4は第3の位相差板34による第3の偏光を検出し、第
4の受光器25は第4の位相差板35による第4の偏光
を検出するように構成されている。
【0059】図10は4つの位相差板32、33、3
4、35の配置例を示す。各位相差板32、33、3
4、35の透過光の振動軸は矢印で示す。4つの位相差
板32、33、34、35は互いに異なる方向の透過光
の振動軸を有する。
【0060】図10Aの例では、X軸方向に沿って互い
に対抗する2つの位相差板32、33が配置され、Y軸
に沿って互いに対抗する2つの位相差板34、35が配
置されている。図10Bの例では、位相差板32、3
3、34、35はX軸の両側及びY軸の両側にそれぞれ
配置され、従って、X軸及びY軸によって構成される平
面座標の4つの象限にそれぞれ位相差板32、33、3
4、35が配置されている。
【0061】4つの位相差板32、33、34、35を
X軸及びY軸に沿って移動させ、光源12からの光によ
るビームスポットが4つの位相差板32、33、34、
35の境界点を通過するとき、各受光器22、23、2
4、25によって偏光が検出される。斯かる受光器2
2、23、24、25の出力信号は電気処理回路29に
供給される。
【0062】図11及び図12は定点検出装置の第4の
例の電気処理回路29の構成例である。上述のように第
1、第2、第3及び第4の位相差板32、33、34、
35を経由した偏光はそれぞれ第1、第2、第3及び第
4の受光器22、23、24、25によって検出され、
その出力信号はそれぞれ対応する端子32a、33a、
34a、35aを経由して電気処理回路29に供給され
る。
【0063】図11に示す例は、第1、第2、第3及び
第4の受光器22、23、24、25の出力信号をそれ
ぞれ入力する第1、第2、第3及び第4の電流電圧変換
器29−1A、29−1B、29−1C、29−1Dと
第1及び第2の電流電圧変換器29−1A、29−1B
の出力信号を入力する第1の差動増幅器29−2Aと第
3及び第4の電流電圧変換器29−1C、29−1Dの
出力信号を入力する第2の差動増幅器29−2Bと2つ
の差動増幅器29−2A、29−2Bの出力信号を入力
する比較器29−3とを有する。
【0064】第1の差動増幅器29−2Aによって第1
の光強度差曲線が得られ、第2の差動増幅器29−2B
によって第2の光強度差曲線が得られ、それによって平
面座標における定点の位置が検出される。
【0065】図12に示す例は、第1、第2、第3及び
第4の受光器22、23、24、25の出力信号をそれ
ぞれ入力する第1、第2、第3及び第4の電流電圧変換
器29−1A、29−1B、29−1C、29−1Dと
第1及び第4の電流電圧変換器29−1A、29−1D
の出力信号を入力する第1の差動増幅器29−2Aと第
2及び第4の電流電圧変換器29−1B、29−1Dの
出力信号を入力する第2の差動増幅器29−2Bと第2
及び第3の電流電圧変換器29−1B、29−1Cの出
力信号を入力する第3の差動増幅器29−2Cと第1及
び第3の電流電圧変換器29−1A、29−1Cの出力
信号を入力する第4の差動増幅器29−2Dと4つの差
動増幅器29−2A、29−2B、29−2C、29−
2Dの出力信号を入力する比較器29−3とを有する。
【0066】この例では、4つの差動増幅器29−2
A、29−2B、29−2C、29−2Dによって得ら
れた4つの光強度差曲線より定点の位置が求められる。
【0067】図13は本発明による定点検出装置の第5
の例の構成を示す。この第5の例は第4の例の変形例で
ある。本例によると、定点検出装置は光源12と第1の
ハーフミラー51と4つの位相差板32、33、34、
35とミラー56と第2のハーフミラー52と2つの検
光子41、43と2対の受光器22、23、24、25
とを有する。尚、この図では集光レンズ14及び電気処
理回路29は省略されている。電気処理回路29は図1
1又は図12に示した構成のものであってよい。
【0068】光源12からの光は第1のハーフミラー5
1を透過して4つの位相差板32、33、34、35に
達する。斯かる4つの位相差板32、33、34、35
によって互いに異なる方向の偏光面を有する4つの偏光
が生成される。斯かる偏光はミラー56に反射し、第1
のハーフミラー51に達し、それによって90°光路が
変化する。第1のハーフミラー51によって反射された
偏光は第2のハーフミラー52によって2つに分離され
る。2つに分離された偏光の各々は各検光子41、43
によって2つの偏光に分離されてそれぞれ異なる方向に
導かれる。各検光子41、43の背後には各偏光を検出
する2対の受光器22、23、24、25が配置されて
いる。
【0069】図14を参照して本発明による定点検出装
置の第6の例を説明する。この第6の例は第4の例の変
形例である。この第6の例は4つの位相差板の代わりに
3つの位相差板32、33、34を有する。光源12か
らの光によるビームスポットが3つの位相差板32、3
3、34の境界点(3つの位相差板が接する点)を通過
するとき定点が検出される。
【0070】3つの位相差板32、33、34は、矢印
で示すように、それぞれ異なる透過光の振動軸を有す
る。斯かる3つの位相差板32、33、34によってそ
れぞれ偏光面が異なる3つの偏光が生成される。3つの
偏光はそれぞれ分離されて3つの受光器22、23、2
4によって検出される。
【0071】図15に本発明による定点検出装置の第6
の例に使用される電気処理回路29の例を示す。上述の
ように第1、第2及び第3の位相差板32、33、34
はそれぞれ第1、第2及び第3の受光器22、23、2
4によって検出されその出力信号はそれぞれ対応する端
子32a、33a、34aを経由して電気処理回路29
に供給される。
【0072】図15に示す例は、第1、第2及び第3の
受光器22、23、24の出力信号をそれぞれ入力する
第1、第2及び第3の電流電圧変換器29−1A、29
−1B、29−1Cと第1及び第2の電流電圧変換器2
9−1A、29−1Bの出力信号を入力する第1の差動
増幅器29−2Aと第2及び第3の電流電圧変換器29
−1B、29−1Cの出力信号を入力する第2の差動増
幅器29−2Bと第1及び第3の電流電圧変換器29−
1A、29−1Cの出力信号を入力する第3の差動増幅
器29−2Cと3つの差動増幅器29−2A、29−2
B、29−2Cの出力信号を入力する比較器29−3と
を有する。
【0073】この例では、3つの差動増幅器29−2
A、29−2B、29−2Cによって得られた3つの光
強度差曲線より定点の位置が求められる。
【0074】図16は本発明による定点検出装置の第7
の例の外観を示す。本例の定点検出装置は2つの定点検
出部を含むように構成されている。本例の定点検出装置
は例えばX線露光描画装置に使用されてよい。X線露光
描画装置は2本のレール71、71と斯かるレールの上
を測定方向(X軸方向)に可動なステージ73とを有す
る。
【0075】ステージ73の上面73Aには被検物体7
5例えば感光剤が装着されており、被検物体75は検出
すべき定点Pを有する。例えば感光剤に2重露光する場
合、定点検出装置によって定点Pが正確に検出される必
要がある。従来、斯かる定点の検出は1台の定点検出装
置によって検出されていた。従って、ステージ73が測
定方向(X軸方向)に対してヨーイング(矢印Yで示
す。)すると、定点を正確に検出することができなかっ
た。
【0076】本例では2台の定点検出部によって定点を
検出するから、斯かるヨーイングに起因する誤差を排除
することができる。
【0077】本例によると、ステージ73の上面にて被
検物体75の両側に、位相差板77A、77Bを装着す
る。各位相差板77A、77Bは上述のように2つの位
相差板32、33を含む。2つの位相差板32、33は
測定方向に沿って配置され、両者は中心面に関して互い
に対称的な構成を有する。
【0078】2つの位相差板77A、77Bに対してそ
れぞれ定点検出部が配置されている。各定点検出部は例
えば図8に示した本発明の第3の例と同様な構成であっ
てよい。尚、図8の第3の例ではミラー56が使用され
ていたが、本例ではミラー56の代わりに各位相差板7
7A、77Bの下面に反射膜が設けられている。各定点
検出部の出力信号は電気処理回路80に供給される。
【0079】図17に電気処理回路80の構成例を示
す。電気処理回路80は1対の電流電圧変換器80−1
A、80−2Bと差動増幅器80−2とを有する。
【0080】本例の定点検出装置は更に差動増幅器80
−2の出力信号を加算する加算器81と加算器81の出
力を入力する比較器83とを有する。
【0081】図18に2つの差動増幅器80−2及び加
算器81の出力信号を示す。図18Aの実線の曲線C3
−1は第1の差動増幅器80−2の出力信号であり、図
18Bの実線の曲線C3−2は第2の差動増幅器80−
2の出力信号であり、図18Cの実線の曲線C4は加算
器81の出力信号である。
【0082】次に、図19を参照してヨーイングに起因
する誤差及びそれを補償する機能について説明する。図
示のように、被検物体75の定点Pを通り測定方向に沿
ってX軸をとる。X線露光描画装置のステージ73の上
面に装着された位相差板77A、77Bは、X軸に対し
て対称的に配置されていると仮定する。X軸からの距離
をtとする。各定点検出部は被検物体75の両側の各位
相差板77A、77Bに対応して配置されている。
【0083】X線露光描画装置のステージ73がヨーイ
ングすると、ステージ73の上面に装着された位相差板
77A、77Bも図示のようにヨーイングする。それに
よって、位相差板77A、77Bは定点Pの周りを回転
運動する。即ち、2つの位相差板77A、77Bは互い
に反対方向に同一距離だけ移動する。第1の位相差板7
7AはX軸の負の方向にΔXだけ移動し、第2の位相差
板77BはX軸の正の方向にΔXだけ移動する。
【0084】図18の破線の曲線はヨーイングした場合
の2つの差動増幅器80−2及び加算器81の出力信号
を示す。図18Aの破線の曲線C3−1’は第1の差動
増幅器80−2の出力信号であり、図18Bの破線の曲
線C3−2’は第2の差動増幅器80−2の出力信号で
あり、図18Cの破線の曲線C4’は加算器81の出力
信号である。
【0085】加算器81の出力信号は比較器83に供給
されてゼロクロス点が得られる。図18Cの破線の曲線
C4’に示されるように、ヨーイングによって加算器8
1の出力信号は変化するが、ゼロクロス点は変化しな
い。本例では、ヨーイングによって2つの差動増幅器8
0−2の出力信号は変化するが、斯かる差動増幅器80
−2の出力信号は加算器81にて加算され、その変化分
は相殺される。
【0086】図20に本発明による定点検出装置がリニ
アエンコーダに使用された例を示す。リニアエンコーダ
はスケール基板75−1を有し、その上面には測定軸
(X軸)に沿って変位検出用の回折格子75−2が配置
されている。斯かる回折格子75−2によって測定軸
(X軸)方向の変位が検出される。変位検出用の回折格
子75−2の両側に対称的に位相差板77A、77Bが
装着されている。
【0087】尚、本例の定点検出装置は2つの位相差板
77A、77Bに対応して2つの定点検出部が配置され
ており、各定点検出部は光学系と検出系とを含む。尚斯
かる定点検出部の光学系及び検出系は図16の本発明の
第7の例のものと同様であってよい。こうして、本例の
定点検出装置によると第7の例のと同様にスケール基板
のヨーイングによる誤差を排除することができる。
【0088】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、2つの位相差板32、
33によって互いに異なる偏光面を有する2つの偏光が
得られ、斯かる2つの偏光は容易に分離することができ
るから正確な定点を得ることができる利点がある。
【0090】本発明によれば、2つの位相差板32、3
3によって得られた2つの偏光を使用して定点を求める
から、光源12の波長が変動しても受光器の受光部にお
けるビームスポット位置の変動がなく、従って、光源1
2の波長が変動しても常に正確な定点を検出することが
できる利点がある。
【0091】本発明によれば、位相差板32、33を用
いるから、透過光の損失が少なく、検出系での信号の増
幅率を小さくすることができるから正確な定点を得るこ
とができる利点がある。
【0092】本発明によれば、4つの位相差板32、3
3、34、35を使用して4つの偏光を生成し、それに
よって定点のX軸及びY軸方向の位置を得ることができ
る利点がある。
【0093】本発明によれば、3つの位相差板32、3
3、34を使用して3つの偏光を生成し、それによって
定点のX軸及びY軸方向の位置を得ることができる利点
がある。
【0094】本発明によると、2つの位相差板77A、
77Bとそれに対応した2つの定点検出部を有するよう
に構成することによって、より精度が高い定点検出装置
を提供することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による定点検出装置の第1の例の構成を
示す図である。
【図2】本発明の定点検出装置の第1の例の電気処理回
路の構成を示す図である。
【図3】本発明の定点検出装置の第1の例の光強度曲線
及び光強度差曲線を示す図である。
【図4】位相差板及び四分の一波長板の機能を説明する
説明図である。
【図5】位相差板及び四分の一波長板の機能を説明する
説明図である。
【図6】本発明による定点検出装置の第2の例の構成を
示す図である。
【図7】位相差板及び四分の一波長板の機能を説明する
説明図である。
【図8】本発明による定点検出装置の第3の例の構成を
示す図である。
【図9】本発明による定点検出装置の第4の例の構成を
示す図である。
【図10】本発明による定点検出装置の第4の例の位相
差板の配置を示す図である。
【図11】本発明による定点検出装置の第4の例の電気
処理回路の構成例を示す図である。
【図12】本発明による定点検出装置の第4の例の電気
処理回路の構成例を示す図である。
【図13】本発明による定点検出装置の第5の例の構成
を示す図である。
【図14】本発明による定点検出装置の第6の例の位相
差板の配置を示す図である。
【図15】本発明による定点検出装置の第6の例の電気
処理回路の構成例を示す図である。
【図16】本発明による定点検出装置の第7の例の外観
を示す図である。
【図17】本発明による定点検出装置の第7の例の電気
処理回路の構成例を示す図である。
【図18】本発明による定点検出装置の第7の例による
光強度差曲線を示す図である。
【図19】本発明による定点検出装置の第7の例の機能
を説明する説明図である。
【図20】本発明による定点検出装置をリニアエンコー
ダに使用した場合を説明する説明図である。
【図21】従来の定点検出装置の第1の例の外観を示す
図である。
【図22】従来の定点検出装置の回折格子を示す図であ
る。
【図23】従来の定点検出装置の第2の例の構成を示す
図である。
【図24】従来の定点検出装置による電気処理回路の例
を示す図である。
【図25】従来の定点検出装置による光強度曲線及び光
強度差曲線を示す図である。
【符号の説明】
10 固定部 11 光学系 12 光源 13 コリメータレンズ 14、14A、14B、14C 集光レンズ 21 検出系 22、23、24、25 受光器 29 電気処理回路 29−1A、29−1B 電流電圧変換器 29−2 差動増幅器 29−3 比較器 32、33、34、35 位相差板 41、43 検光子 45 位相差板(四分の一波長板、λ/4板) 51、52、53、54、ハーフミラー 56 ミラー 71 レール 73 ステージ 73A 上面 75 被検物体 75−1 スケール基板 75−2 回折格子 77A、77B 位相差板 80 電気処理回路 81 加算器 83 比較器 101 ガイド 102 移動部材 103 被検物体 104 マーク 104A、104B 部分、回折格子 105 装置本体 106 対物レンズ 107 接眼レンズ 108 レーザ発生器 109A 入射光 109B、109B’ 偏光 110 ポジションセンサ 110A、110B フォトディテクタ 111 演算回路 112 表示装置 131 基板 132、133 回折格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/26 - 5/38 G01B 11/00 - 11/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 境界にて互いに接続された第1及び第2
    の位相差板と該位相差板に光を出力する光源と上記2つ
    の位相差板によって生成された偏光面が異なる2つの偏
    光をそれぞれ検出する第1及び第2の受光器とを有し、
    上記2つの位相差板を上記光源及び受光器に対して相対
    的に測定軸方向に沿って移動させ、上記光源からの光の
    照射点が上記2つの位相差板の境界を通るとき、上記2
    つの受光器によって検出される信号の大きさが等しくな
    る点を求めることによって定点を得るように構成された
    定点検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の定点検出装置において、 上記第1の位相差板による第1の偏光は上記測定軸に垂
    直な偏光面を有し、上記第2の位相差板による第2の偏
    光は上記測定軸に平行な偏光面を有することを特徴とす
    る定点検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の定点検出装置にお
    いて、 上記2つの位相差板によって生成された2つの偏光を分
    離して各偏光を上記受光器に導く検光子を供えたことを
    特徴とする定点検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の定点検出装置において、 上記2つの位相差板に隣接して更に少なくとも1つの位
    相差板が設けられ、上記少なくとも1つの位相差板によ
    る偏光を受光する少なくとも1つの受光器が設けられ、
    上記位相差板を上記光源及び受光器に対して相対的に2
    つの測定軸方向に沿って移動させ、上記光源からの光の
    照射点が上記位相差板の境界を通るとき、上記受光器に
    よって検出される信号の大きさが等しくなる点を求める
    ことによって第1及び第2の測定方向の定点位置を求め
    るように構成されていることを特徴とする定点検出装
    置。
  5. 【請求項5】 検出すべき定点の両側に対称的に配置さ
    れた2つの定点検出部を有し、上記2つの定点検出部
    各々は、互いに隣接して測定方向に沿って配置されると
    共に互いに性質の異なる1対の位相差板を有し、これら
    1対の位相差板と他の1対の位相差板は測定方向に対し
    て互いに対称的に構成されており、上記定点検出部の各
    々は上記1対の位相差板に光を出力する光源と上記1対
    位相差板によって偏光された光をそれぞれ検出する1
    対の受光器とを有し、上記2つの位相差板を上記2つの
    定点検出部に対して相対的に移動させるとき、上記2つ
    の定点検出部の受光器によって検出される光強度信号に
    よって定点を検出するように構成された定点検出装置に
    おいて、 上記2つの定点検出部の各々は上記1対の受光器の出力
    信号をそれぞれ入力する1対の電流電圧変換器と該電流
    電圧変換器の出力信号を入力してその差を演算する差動
    増幅器とを有し、上記2つの定点検出部の差動増幅器の
    出力信号を加算して上記2つの位相差板の光強度差信号
    を求めるように構成されていることを特徴とする定点検
    出装置。
  6. 【請求項6】 第1及び第2の位相差板を隣接して配置
    することと、 光源からの光によるビームスポットが上記2つの位相差
    板の境界を通過するように上記第1及び第2の位相差板
    を上記光源からの光に対して測定軸に沿って移動させる
    ことと、 上記第1の位相差板によって生成された第1の偏光と上
    記第2の位相差板によって生成された第2の偏光をそれ
    ぞれ受光器によって検出することと、 を含み、上記2つの偏光の強度が等しい点を求めること
    によって定点の位置を求めるように構成された定点検出
    方法。
JP06390294A 1994-03-31 1994-03-31 定点検出装置 Expired - Fee Related JP3384097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06390294A JP3384097B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 定点検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06390294A JP3384097B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 定点検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07270183A JPH07270183A (ja) 1995-10-20
JP3384097B2 true JP3384097B2 (ja) 2003-03-10

Family

ID=13242722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06390294A Expired - Fee Related JP3384097B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 定点検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3384097B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5998682B2 (ja) * 2012-07-03 2016-09-28 株式会社ニコン エンコーダ、符号板、駆動装置、及びロボット装置
JP6196539B2 (ja) * 2013-11-19 2017-09-13 株式会社東京精密 光学式エンコーダ
JP6517516B2 (ja) * 2015-01-21 2019-05-22 株式会社ミツトヨ エンコーダ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07270183A (ja) 1995-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107345787A (zh) 一种光栅干涉仪对准误差实时校正方法
JP3395339B2 (ja) 定点検出装置
JP3384097B2 (ja) 定点検出装置
JPS63277926A (ja) 測長装置
JP3387196B2 (ja) 定点検出装置
JP3428129B2 (ja) 定点検出装置
Sohn et al. Portable autocollimators using the laser diode and the position sensitive detector
EP0235861B1 (en) Device for detecting a centring error
KR100211068B1 (ko) 광학계용 비접촉식 렌즈 정점 위치 및 기울기측정장치
JP3358286B2 (ja) 定点検出装置
Wang et al. Straightness measurement based on knife-edge sensing
JP4779117B2 (ja) Xyz軸変位測定装置
JP3184913B2 (ja) 表面形状測定方法及び表面形状測定器
JPH0955051A (ja) 磁気ヘッドの浮上特性計測方法およびその装置
JP2718439B2 (ja) 測長または測角装置
JPH01142401A (ja) 光学式変位測定装置
JPH0620969Y2 (ja) 格子干渉型変位検出装置
JPS63196807A (ja) 光学式変位計測方法
JP4580579B2 (ja) 表面形状測定方法および表面形状測定装置
JPH0799325B2 (ja) 微小変位測定方法および微小変位測定装置
JP2564799Y2 (ja) 3次元形状測定装置
JPH0465604A (ja) 位置検出方法及びその装置並びに位置合せ装置
JP2006112872A (ja) 小型角度センサ
JPS63256836A (ja) レ−ザ光束の微小偏角の測定装置
JP2775000B2 (ja) 移動量測定方法及び移動量測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071227

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101227

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101227

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101227

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111227

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121227

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131227

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees