JP3358286B2 - 定点検出装置 - Google Patents

定点検出装置

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JP3358286B2
JP3358286B2 JP08793494A JP8793494A JP3358286B2 JP 3358286 B2 JP3358286 B2 JP 3358286B2 JP 08793494 A JP08793494 A JP 08793494A JP 8793494 A JP8793494 A JP 8793494A JP 3358286 B2 JP3358286 B2 JP 3358286B2
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英明 田宮
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラフィック回折
格子による回折光を検出することによって定点を求める
定点検出装置に関し、より詳細には、集積回路の多重露
光における基板の位置ずれ検出や、エンコーダ等の原点
検出に使用して好適な定点検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路を製造するためのX線露光描画
装置や精密機械工作に使用される測長器では、正確な位
置又は距離を測定するために基準点又は原点が設定され
る。斯かる基準点又は原点を設定するために定点検出装
置が使用されている。
【0003】図13に特開昭61−153501号に開
示された従来の位置検出装置の例を示す。図13に示す
ように、この位置検出装置はガイド101と斯かるガイ
ド101に対して移動可能な移動部材102と装置本体
105とを有する。移動部材102の上面には被検物体
103とマーク104が装着されている。装置本体10
5は被検物体103を観察する観察装置とマーク104
によって定点を検出する定点検出装置とを有する。
【0004】観察装置は対物レンズ106及び接眼レン
ズ107を含む。定点検出装置はレーザ発生装置108
とポジションセンサ110と演算回路111と表示装置
112とを有する。
【0005】図14に示すように、マーク104は2つ
の部分104A、104Bを有する。図14Aのマーク
104では、第1の部分104Aは回折格子を含み、そ
の格子間隔又はピッチdが測定方向(X方向)に沿って
連続的に変化している。図14Bのマーク104では、
2つの部分104A、104Bは格子間隔又はピッチd
1 、d2 がそれぞれ異なる回折格子を有する。
【0006】レーザ発生装置108からのレーザ光10
9Aはマーク104の回折格子によって回折され、1次
回折光109B、109B’がポジションセンサ110
によって検出される。ガイド101に対して移動部材1
02が測定方向(X方向)に移動するとき、ポジション
センサ110は回折光の強度が最大となる回折角θを検
出する。
【0007】回折光の強度が最大となる回折角θの値
は、レーザ光109Aのビームスポットがマーク104
の2つの部分104A、104Bの境界を通過すると
き、変化する。即ち、マーク104の2つの部分104
A、104Bの境界の前後で、回折光109B、109
B’の強度が最大となる回折角θが変化する。斯かる回
折角θの変化によって定点が検出される。
【0008】図15に従来の定点検出装置の第2の例を
示す。この例は図13及び図14に示した第1の例を改
良したものである。この例では、回折格子として透過型
の体積型ホログラフィック回折格子104A、104B
が使用され、また、受光装置として2つのフォトディテ
クタ110A、110Bが使用されている。
【0009】透過型の体積型ホログラフィック回折格子
104A、104Bでは、回折光は回折格子104A、
104Bに関して入射光と反対側に出射される。従っ
て、フォトディテクタ110A、110Bは回折格子1
04A、104Bに関してレーザ発生装置108と反対
側に配置されている。
【0010】2つのホログラフィック回折格子104
A、104Bは互いに異なる格子間隔又は格子ピッチd
1 、d2 を有する。2つのホログラフィック回折格子1
04A、104Bによって、0次回折光、+1次回折光
1A、1B、−1次回折光1a、1b、高次回折光が得
られるが、フォトディテクタ110A、110Bは+1
次回折光1A、1Bを検出する。
【0011】図16の実線C1、C2はそれぞれ2つの
フォトディテクタ110A、110Bによって検出され
た回折光の強度曲線である。第1のフォトディテクタ1
10Aによって得られた光強度曲線C1と第2のフォト
ディテクタ110Bによって得られた光強度曲線C2の
交点Pが、この定点検出装置によって得られる定点であ
る。
【0012】図17に、本願出願人と同一の出願人によ
る特開平4−324316号に開示された従来の定点検
出装置の例を示す。この定点検出装置は、固定部10と
測定方向(X方向)に沿って可動な可動部30とを有
し、固定部10は光学系11と検出系21とを含み、可
動部30は基板31とその上面に配置された2つの体積
型ホログラフィック回折格子32、33とを有する。
【0013】光学系11は半導体レーザ等のレーザ光を
出力する光源12とコリメータレンズ13と集光レンズ
14と有する。検出系21は2つの受光器22、23と
電気処理回路29とを有する。
【0014】図18にこの例に使用されるホログラフィ
ック回折格子32、33を示す。ホログラフィック回折
格子32、33は透過型の体積型ホログラムによって形
成されている。以下に、ホログラフィック回折格子3
2、33を、随時単にホログラムと称する。図示のよう
に、各ホログラム32、33の格子間隔又は格子ピッチ
dは測定方向に順次連続的に変化している。また、各ホ
ログラム32、33の格子間隔又は格子ピッチdを形成
する分布面42、43はホログラム32、33の上面に
対して傾斜しており、斯かる傾斜角は測定方向に順次連
続的に変化している。各ホログラム32、33によって
入射光を回折させると、回折効率が測定方向に連続的に
変化する。
【0015】図19に図17の定点検出装置の主要部を
示す。図示のように、基板31の上面31Aに2つのホ
ログラム32、33が横方向に互いに隣接して配置され
ている。斯かる2つのホログラム32、33は、中心面
35に対して互いに対称的に構成されている。即ち、各
ホログラム32、33の分布面42、43の傾斜角は中
心面35に対して対称的に両側に順次連続的に変化して
おり、その格子間隔又は格子ピッチdは中心面35に対
して対称的に両側に順次連続的に変化している。2つの
ホログラム32、33は各々の回折効率が最大になる点
が測定方向に互いに異なるように配置されている。
【0016】可動部30が固定部10に対して相対的に
移動するとき、即ち、図19にて、静止している受光器
22、23及び光源12に対して可動部30が移動する
とき、第1のホログラム32によって回折された光は第
1の受光器22によって検出され、第2のホログラム3
3によって回折された光は第2の受光器23によって検
出される。
【0017】2つのホログラム32、33は回折効率が
最大になる点が互いに異なるから、第1の受光器22に
よって検出される回折光の光強度曲線のピーク位置と第
2の受光器23によって検出される回折光の光強度曲線
のピーク位置は異なる。従って、2つの光強度曲線の交
差点、即ち、2つの光強度が等しくなる点が存在する。
斯かる点が本例の定点検出装置によって得られる定点で
ある。
【0018】図20に電気処理回路29の例を示す。電
気処理回路29は第1及び第2の受光器22、23より
出力された電流信号をそれぞれ電圧信号に変換する電流
電圧変換器29−1A、29−1Bと斯かる電流電圧変
換器29−1A、29−1Bの出力信号の差を演算する
差動増幅器29−2と差動増幅器29−2の出力信号が
ゼロとなる位置を求める比較器29−3とを有する。
【0019】図21Aは受光器22、23によって検出
された回折光の強さの変化を表す光強度曲線を示し、横
軸は固定部10に対する可動部30の移動距離x、縦軸
は受光器22、23より出力された電流信号Iの大きさ
である。第1の光強度曲線C1は第1の受光器22によ
って検出された光の強さを表し、第2の光強度曲線C2
は第2の受光器23によって検出された光の強さを表
す。
【0020】図21Bの曲線C3は差動増幅器29−2
によって得られた光強度差曲線である。光強度差曲線C
3は図21Aの第1の光強度曲線C1と第2の光強度曲
線C2の差を示す。従って、光強度差曲線C3は、2つ
の曲線C1、C2の交点Pに相当する位置にて、ゼロと
なる。斯かるゼロとなる位置がこの定点検出装置によっ
て得られた定点である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図13及び図14を参
照して説明した第1の従来例では受光装置としてポジシ
ョンセンサ110を使用していた。ポジションセンサ1
10は回折光の強度が最大となる回折角θを検出するよ
うに構成されており、分解能が低い欠点があった。ま
た、正確な回折角θを検出することができるポジション
センサ110は高価である欠点があった。
【0022】図15及び図16を参照して説明した第2
の従来例では、反射型の回折格子の代わりに2つの透過
型のホログラフィック回折格子104A、104Bを使
用する。また、1つのポジションセンサ110を使用す
る代わりに2つのフォトディテクタ110A、110B
を使用する。
【0023】この例では、2つのホログラフィック回折
格子104A、104Bは互いに異なる格子間隔又は格
子ピッチd1 、d2 を有し、+1次回折光1A、1Bと
−1次回折光1a、1bは入射光の方向に対して両側に
出射される。従って、2つの+1次回折光1A、1Bを
検出するために2つのフォトディテクタ110A、11
0Bを近接して配置しなければならない。
【0024】また、2つの+1次回折光1A、1Bを完
全に分離させて、各フォトディテクタ110A、110
Bで検出する必要があった。2つの+1次回折光1A、
1Bを完全に分離させるためには、第1のホログラム1
04Aの格子間隔d1 と第2のホログラム104Bの格
子間隔d2 の差を大きくすればよい。しかしながら、2
つのホログラム104A、104Bの格子間隔d1 、d
2 の差を大きくすると、光源12からの光の波長λが変
動すると、誤差が大きくなる欠点があった。
【0025】斯かる誤差について図15を参照して説明
する。一般に、格子間隔dと入射光の波長λの関係は次
の式(ブラッグの式)によって表される。
【0026】
【数1】 sinθ=mλ/d (m=0、±1、±2、・・)
【0027】第1のホログラム104Aの格子間隔をd
1 =d、第2のホログラム104Bの格子間隔をd2
2d、入射光の波長をλ=500nm、光源108の波
長λの変動をΔλ=0.5nmとする。斯かる波長の変
動Δλによる第1のホログラム104Aの回折角θ1
変動Δθ1 及び第2のホログラム104Bの回折角θ2
の変動Δθ2 を求めると次のようになる。
【0028】Δθ1 =5.2分 Δθ2 =1.6分
【0029】例えば、第1のホログラム104Aによっ
て得られる1次回折光1Aの光路の長さをS1 =100
mmとすると、第1のフォトディテクタ110Aの受光
面のビームスポットの変動量はΔL1 =0.15mmと
なる。同様に、第2のホログラム104Bによって得ら
れる1次回折光1Bの光路の長さをS2 =100mmと
すると、第2のフォトディテクタ110Bの受光面のビ
ームスポットの変動量はΔL2 =0.05mmとなる。
【0030】一般に、光源108からの光は光量分布を
有する。従って、第1及び第2のフォトディテクタ11
0A、110Bによって受光される回折光も光量分布を
有する。光源108の波長λが変動し、第1及び第2の
フォトディテクタ110A、110Bの受光面のビーム
スポットが変動すると、第1及び第2のフォトディテク
タ110A、110Bによって受光される光量分布も変
化する。
【0031】図16の破線の光強度曲線C1’、C2’
は光源108の波長λが変動した場合に、第1及び第2
のフォトディテクタ110A、110Bによって受光さ
れる回折光1A、1Bの強度の変化を示す。光源108
の波長λが変動すると、強度曲線C1’、C2’も変化
することがわかる。従って、定点Pの位置もP’に変化
する。尚、回折光1Bの光強度曲線の変化は小さく、C
2’≒C2である。
【0032】光源108の波長λが変動しても、第1及
び第2のフォトディテクタ110A、110Bによって
得られる光強度曲線C1、C2を一定にするためには、
フォトディテクタ110A、110Bの受光面の(測定
方向の)長さ又は面積を充分大きくすればよい。しかし
ながら、一般に、フォトディテクタ110A、110B
の受光面の面積は小さいほうが分解能が高い。従って、
所定の分解能を得るためには、フォトディテクタ110
A、110Bの受光面の面積を所定値より大きくするこ
とができない。
【0033】図17〜図21を参照して説明した第3の
従来例では、2つのホログラム32、33は中心面35
に対して互いに対称的な構成を有するため、光源108
の波長λが変動しても、定点は変化しない利点があっ
た。これは、2つの受光器22、23によって得られる
光強度曲線C1、C2は変化するが、両者の変化は対称
的であり、2つの光強度曲線C1、C2の交点Pの位置
は変化しないためである。
【0034】しかしながら、この第3の例でも、2つの
受光器22、23の位置を正確に配置しなければならな
い欠点があった。即ち、2つの受光器22、23を2つ
のホログラム32、33に対して正確な位置に配置しな
ければ、分解能が低下する欠点があった。
【0035】図19及び図22を参照して説明する。2
つのホログラム32、33の格子ベクトルの傾斜角は中
心面35より外方に行くに従って変化する。可動部30
が測定方向(x方向)に移動すると、第1のホログラム
32からの回折光1Aはα方向に移動し、第2のホログ
ラム33からの回折光1Bはβ方向に移動する。
【0036】従って、ホログラム32、33の下面から
2つの受光器22、23の受光面までの距離tが変化す
ると、図22に示すように光強度曲線及び光強度差曲線
が変化する。図22Aの破線は正常な光強度曲線C1又
はC2であり実線は距離tが変化した場合の光強度曲線
C1’又はC2’である。光強度曲線C1’又はC2’
のピーク位置は正常な光強度曲線C1又はC2のピーク
位置より移動する。
【0037】2つの光強度曲線C1’又はC2’の交点
P’はピーク位置付近であり、交点P’の位置の精度が
低下する。図22Bの破線は正常な光強度差曲線C3で
あり実線は距離tが変化した場合の光強度差曲線C3’
である。光強度差曲線C3’のゼロクロス点Pの分解能
が低下する。
【0038】また、距離tが大きいほど、受光器22、
23の位置合わせ即ち2つの受光器22、23の間の距
離Lの調節が困難であるという欠点があった。
【0039】特に、ホログラム32、33として体積型
のホログラムを使用する場合には、製造中にゼラチン層
が膨張し又は収縮し、格子ベクトルの傾斜が一定しない
ため、2つの受光器22、23の間の距離Lの調節が困
難であるという欠点があった。
【0040】一般に、2つのホログラム22、23を接
続して形成されたホログラフィック回折格子は、その接
続部又は境界部にて不要な回折光が生成される。従っ
て、従来の定点検出装置では、受光器22、23は、斯
かる不要な回折光を検出し、それによって誤差が生ずる
欠点があった。
【0041】本発明は、斯かる点に鑑み、光源12から
の光の波長が変化しても、常に一定の定点が得られる定
点検出装置を提供することを目的とする。
【0042】本発明は、斯かる点に鑑み、受光器22、
23の位置合わせが容易な定点検出装置を提供すること
を目的とする。
【0043】本発明は、斯かる点に鑑み、2つのホログ
ラム22、23の境界部にて生ずる不要な回折光に起因
する誤差が生じない定点検出装置を提供することを目的
とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】本発明によると、例えば
図1に示すように、隣接して配置された2つのホログラ
ムと該2つのホログラムに光を出力する光源と上記2つ
のホログラムによって回折された光をそれぞれ検出する
受光器とを有し、上記2つのホログラムを上記光源及び
受光器に対して相対的に測定方向に沿って移動させると
き、上記2つの受光器によって検出される信号の大きさ
が等しくなる点を求めることによって定点を得るように
構成された定点検出装置において、上記2つのホログラ
ムの各格子ベクトルは上記2つのホログラムの境界を通
り且つその上面に垂直な中心線に対して互いに点対称に
傾斜し、上記2つのホログラムの各格子間隔は同一であ
り、それによって、上記一方のホログラムによる回折光
の回折角と上記他方のホログラムによる回折光の回折角
は互いに符号が反対で絶対値が等しく且つ一定であり、
上記2つのホログラムによる正負の同次回折光の間の光
強度差が大きくなるように構成され、上記光源からの光
と上記2つのホログラムによる2つの回折光とを含む面
が、上記2つのホログラムの境界によって生成される回
折光を含む面と平行でないように構成されている。
【0045】本発明によると、例えば図1に示すよう
に、定点検出装置において、上記2つのホログラムの各
格子ベクトルは上記測定方向に垂直な面内にあるように
構成されている。
【0046】本発明によると、例えば図4に示すよう
に、定点検出装置において、上記2つのホログラムは反
射型ホログラムであり、上記受光器は上記2つのホログ
ラムに関して上記光源と同一側に配置されている。
【0047】本発明によると、例えば図1に示すよう
に、定点検出装置において、上記2つのホログラムは透
過型ホログラムであり、上記2つのホログラムに関して
上記光源と反対側に反射面が設けられ、上記受光器は上
記2つのホログラムに関して上記光源と同一側に配置さ
れ、上記2つのホログラムからの回折光は上記反射面に
て反射されてから上記受光器によって検出されるように
構成されている。
【0048】本発明によると、例えば図8に示すよう
に、検出すべき定点の両側に対称的に配置された2つの
ホログラムとそれに対応した2つの定点検出部とを有
し、上記2つのホログラムの各々は基板の1面に互いに
隣接して配置された1対のホログラムを有し、上記定点
検出部の各々は上記1対のホログラムに光を出力する光
源と上記1対のホログラムによって回折された光をそれ
ぞれ検出する1対の受光器とを有し、上記2つのホログ
ラムを上記2つの定点検出部に対して相対的に移動させ
るとき、上記2つの定点検出部の受光器によって検出さ
れる光強度信号によって定点を検出するように構成され
た定点検出装置において、上記1対のホログラムはその
上面に垂直で且つ境界を通る中心線に関して互いに点対
称に形成され、上記2つのホログラムの格子ベクトルは
上記中心線に対して互いに対称的に傾斜しており、その
格子間隔は互いに等しいように構成されており、上記2
つのホログラムの上面に垂直に入射された入射光と2つ
の回折光とを含む面が、上記2つのホログラムの境界に
よって生成される回折光を含む面と平行とならないよう
に構成されている。
【0049】本発明によると、例えば図1に示すよう
に、2つのホログラムによって形成されたホログラフィ
ック回折格子において、上記2つのホログラムはその上
面に垂直で且つ両者の境界を通る中心線に関して互いに
点対称に形成され、上記2つのホログラムの格子ベクト
ルは上記中心線に対して互いに対称的に傾斜しており、
その格子間隔は互いに等しいように構成されており、上
記2つのホログラムの上面に垂直に入射された入射光と
2つの回折光とを含む面が、上記2つのホログラムの境
界によって生成される回折光を含む面と平行でないよう
に構成されている。
【0050】
【作用】2つのホログラム32、33は、境界を通り上
面に垂直な中心線35に関して互いに点対称な構成を有
する。即ち、2つのホログラム32、33は中心線に関
してに互いに対称的に傾斜した格子ベクトルを有し、ま
た各格子間隔又は格子ピッチdは等しい。
【0051】2つのホログラム32、33の上面に垂直
な光源12からの光と2つの回折光を含む面は、境界に
沿った線に対して傾斜しており、従って、境界によって
生成される不要な回折光が受光器22、23によって検
出されることはない。
【0052】斯かるホログラム32、33によって、互
いに符号が反対且つ絶対値が等しい回折角を有する2つ
の回折光が得られる。光源12に対して2つのホログラ
ム32、33を測定軸に沿って移動させるとき、回折光
の回折角は変化しない。また、斯かるホログラム32、
33によって、正負の同次回折光の間の光強度の差が大
きい回折光が得られる。例えば、+1次回折光1A、1
Bの光強度は−1次光回折光1a、1bの光強度に比べ
て極めて大きい。
【0053】2つの受光器22、23によって+1次回
折光1A、1Bを検出し、それによって光強度曲線及び
光強度差曲線を求めるため、一定の且つ正確な定点が得
られる。
【0054】
【実施例】以下に図1〜図12を参照して本発明の実施
例について説明する。尚図1〜図12において図13〜
図22に対応する部分には同一の参照符号を付してその
詳細な説明は省略する。
【0055】図1は本発明による定点検出装置の第1の
例の主要部を示す。本例の定点検出装置は2つのホログ
ラフィック回折格子32、33とその上側に配置された
光源12とその下側に配置された1対の受光器22、2
3と電気処理回路29とを有する。ホログラフィック回
折格子32、33は透過型であり、受光器22、23は
ホログラフィック回折格子32、33に関して光源12
と反対側に配置されている。
【0056】ホログラフィック回折格子32、33は可
動部を構成し、光源12と受光器22、23と電気処理
回路29は固定部を構成する。電気処理回路29は図1
9に示したものと同様の構成であってよい。
【0057】ホログラフィック回折格子32、33が測
定方向(X方向)に沿って移動するとき、光源12から
の光がホログラフィック回折格子32、33によって回
折され、斯かる回折光は受光器22、23によって受光
される。
【0058】光源12からの光による照射点又は照射領
域(ビームスポット)が境界35を通過するとき、ホロ
グラフィック回折格子32、33による回折光が受光器
22、23によって検出され、それによって定点が検出
される。
【0059】図2を参照して本例のホログラフィック回
折格子32、33の構成を説明する。図2Aはホログラ
フィック回折格子32、33の平面構成を示し、図2B
はその側面構成を示す。本例のホログラフィック回折格
子32、33は体積型ホログラムによって構成されてい
る。体積型ホログラムは所定のピッチdにて屈折率が変
化している。屈折率がn1 とn2 の部分が交互に形成さ
れており、斯かる屈折率の変化によって回折格子が構成
される。
【0060】図2Aに示すように屈折率の分布面42、
43は測定軸(X方向)に対して傾斜した方向に沿って
延在しており、互いに平行である。
【0061】図2Cは図2Aの線C−Cに沿った断面図
である。斯かる断面は分布面42、43の延在方向に対
して直交している。図示のように屈折率の分布面42、
43の間隔を格子間隔又は格子ピッチdと称する。格子
ベクトルVは分布面42、43に垂直である。ホログラ
フィック回折格子を以下随時単にホログラムと称する。
【0062】2つのホログラム32、33は境界35に
よって接続されている。図2Cの断面図に示されている
ように、2つのホログラム32、33は互いに対称的な
構成を有する。即ち、境界35を通り2つのホログラム
32、33の上面に垂直な中心線を考え、斯かる中心線
を回転軸として第1のホログラム32を180°回転さ
せると第2のホログラム33の構成が得られる。図2A
の線C−Cに垂直な面D−Dをとると、各ホログラム3
2、33の分布面42、43は面D−Dに対して傾斜角
度φにて両側に傾斜している。
【0063】格子ベクトルVは分布面42、43に垂直
だから、2つのホログラム32、33の各格子ベクトル
Vは、(線C−Cに沿った断面に平行な)同一平面上に
あり、面D−Dに対して同一角度(90°−φ)にて両
側に傾斜している。
【0064】図3は本例の2つのホログラム32、33
によって得られる回折光の経路を示す。光源12からの
光は2つのホログラム32、33の上面に、好ましく
は、垂直に入射される。図3Aに示すように、2つのホ
ログラム32、33によって生成される(1次)回折光
1A、1Bは格子ベクトルVに平行な面に沿って進む。
回折光1A、1Bは2つの受光器22、23によって受
光される。
【0065】受光器22、23は回折光1A、1Bの進
む面に沿って配置されている。2つのホログラム32、
33が測定軸(X方向)に沿って移動すると、光源12
からの光によるビームスポットBSは境界35を通過す
る。このとき、2つのホログラム32、33による(1
次)回折光1A、1Bによって、図7にて示した2つの
光強度曲線が得られる。
【0066】図3に示すように光源12からの光による
ビームスポットBSが境界35を通過するとき、境界3
5によって不要な回折光1D−1、1D−2が生成され
る。しかしながら、斯かる回折光1D−1、1D−2は
境界35に垂直な方向に出力され、2つの受光器22、
23によって受光されない。こうして、本例によれば、
従来例の如く、境界35によって生成される不要な回折
光1D−1、1D−2を受光器22、23が受光するこ
とに起因する誤差が排除される。
【0067】図2Aと同様に格子ベクトルVを含む面に
垂直な面D−Dを考える。本例の2つのホログラム3
2、33は面D−Dに関して互いに対称的に傾斜角90
°−φにて傾斜した格子ベクトルVを有し、その格子間
隔又は格子ピッチdは互いに同一である。斯かる2つの
ホログラム32、33によって得られる回折光は次のよ
うな特徴を有する。尚、回折光1A、1Bが面D−Dと
なす角θを回折角とする。
【0068】(1)入射光を2つのホログラム32、3
3の上面に対して垂直に入射すると、2つの(+1次)
回折光1A、1Bの回折角θは符号が反対で且つその絶
対値は等しい。即ち、2つの(+1次)回折光1A、1
Bは入射光に対して対称的に出射される。 (2)2つの(+1次)回折光1A、1Bの回折角±θ
は、2つのホログラム32、33が測定軸に沿って移動
しても、変化しない。 (3)正負の同次回折光間の光強度差が大きくなる。例
えば、+1次回折光1Aの光強度は−1次回折光1aの
光強度に比べて充分大きい。
【0069】斯かる回折光を使用することによって次の
ような利点がある。 (1)2つのホログラム32、33に対する各受光器2
2、23の位置が基板31の厚さ方向に沿って変化する
と、各受光器22、23における回折光のビームスポッ
ト位置は変化する。しかしながら、2つの受光器22、
23におけるビームスポット位置の変化量は等しいか
ら、それによって得られる2つの光強度曲線の変化量も
等しくなり、従って、2つの光強度曲線の交点は変化し
ない。 (2)光源12からの光の波長が変化しても各受光器2
2、23におけるビームスポット位置の偏倚量は等しく
なり、受光器22、23によって得られる2つの光強度
曲線の変化量は等しくなり、従って、2つの光強度曲線
の交点は変化しない。 (3)各受光器22、23は不要な高次の回折光を受光
しない。
【0070】図4に2つのホログラム32、33の他の
例を示す。この例では、各ホログラム32、33の分布
面42、43は測定軸(X方向)に沿って延在してい
る。従って、各ホログラム32、33の格子ベクトルV
は測定軸(X方向)に垂直な面内にある。
【0071】図3を参照して説明したのと同様に、光源
12からの光は2つのホログラム32、33の上面に、
好ましくは、垂直に入射される。それによって生成され
る(1次)回折光1A、1Bは各格子ベクトルVに平行
な面に沿って進む。受光器22、23は回折光1A、1
Bの進む面に沿って配置される。
【0072】2つのホログラム32、33の境界35に
よって生成される不要な回折光は境界35に略直交する
面に沿って出射されるから、斯かる不要な回折光が受光
器22、23によって検出されることはない。
【0073】図5に本発明による定点検出装置の第2の
例の主要部を示す。この第2の例は図1の第1の例の変
形例である。この第2の例では、ホログラフィック回折
格子32、33は反射型の体積型ホログラムである。従
って、+1次回折光1A、1Bは入射光と同じ側に出射
される。受光器22、23はホログラム32、33に対
して光源12と同一側に配置されている。
【0074】図6は本発明による定点検出装置の第3の
例の主要部を示す。この第3の例は図1の第1の例の変
形例である。この第3の例では、ホログラフィック回折
格子32、33は透過型の体積型ホログラムである。ホ
ログラフィック回折格子32、33の下側に反射膜37
が設けられている。受光器22、23は基板31に対し
て光源12と同一側に配置されている。光源12より出
力された光はホログラム32、33によって回折され、
+1次回折光1A、1Bは入射光と反対側に出射され、
反射膜37によって反射される。斯かる回折光1A、1
Bは受光器22、23によって受光される。
【0075】反射膜37は適当な反射板の表面に形成さ
れたものであってよい。しかしながら、ホログラム3
2、33が透明な基板の上面に形成されている場合に
は、斯かる基板の裏面に反射膜37を装着してもよい。
【0076】図7に、図20と同様に、2つの受光器2
2、23によって得られた2つの光強度曲線C1、C2
と、差動増幅器29−2によって得られた光強度差曲線
C3とを示す。
【0077】図7の2つの光強度曲線C1、C2は、光
の強度信号が増加した後、一定となる。これは、本例に
よる定点検出装置によって、回折効率が改善されること
が示されている。本発明によると、受光器22、23に
よって検出される+1次回折光1A、1Bの強度が極め
て大きいため、受光器22、23の検出部が飽和する。
2つの光強度曲線C1、C2の平らな部分は斯かる飽和
を示す。従って、光強度差曲線C3も、ゼロクロス点の
前後にて、一定となる。
【0078】図8は本発明による定点検出装置の第4の
例の外観を示す。本例の定点検出装置は2つの定点検出
部を含むように構成されている。本例の定点検出装置は
例えばX線露光描画装置に使用されてよい。X線露光描
画装置は2本のレール71、71と斯かるレールの上を
測定方向(X方向)に可動なステージ73とを有する。
【0079】ステージ73の上面73Aには被検物体7
5例えば感光剤が装着されており、被検物体75は検出
すべき定点Pを有する。例えば感光剤に2重露光する場
合、定点検出装置によって定点Pが正確に検出される必
要がある。従来、斯かる定点の検出は1台の定点検出装
置によって検出されていた。従って、ステージ73が測
定方向(X方向)に対してヨーイング(矢印Yで示
す。)すると、定点を正確に検出することができなかっ
た。
【0080】本例では2台の定点検出部によって定点を
検出するから、斯かるヨーイングに起因する誤差を排除
することができる。
【0081】本例によると、ステージ73の上面にて被
検物体75の両側に、ホログラム77A、77Bを装着
する。各ホログラム77A、77Bは上述のように2つ
のホログラム32、33を含む。2つのホログラム3
2、33は測定方向に沿って配置され、両者は中心面に
関して互いに対称的な構成を有する。
【0082】2つのホログラム77A、77Bに対して
それぞれ定点検出部が配置されている。各定点検出部は
光学系及び検出系を含む。各光学系は光源12を含み、
各検出系は1対の受光器22、23と電気処理回路80
を有する。
【0083】図9に電気処理回路80の構成例を示す。
電気処理回路80は1対の電流電圧変換器80−1A、
80−2Bと差動増幅器80−2とを有する。
【0084】本例の定点検出装置は更に差動増幅器80
−2の出力信号を加算する加算器81と加算器81の出
力を入力する比較器83とを有する。
【0085】図10に2つの差動増幅器80−2及び加
算器81の出力信号を示す。図10Aの実線の曲線C3
−1は第1の差動増幅器80−2の出力信号であり、図
10Bの実線の曲線C3−2は第2の差動増幅器80−
2の出力信号であり、図10Cの実線の曲線C4は加算
器81の出力信号である。
【0086】次に、図11を参照してヨーイングに起因
する誤差及びそれを補償する機能について説明する。図
示のように、被検物体75の定点Pを通り測定方向に沿
ってX軸をとる。X線露光描画装置のステージ73の上
面に装着されたホログラム77A、77Bは、X軸に対
して対称的に配置されていると仮定する。X軸からの距
離をtとする。各定点検出部は被検物体75の両側の各
ホログラム77A、77Bに対応して配置されている。
【0087】X線露光描画装置のステージ73がヨーイ
ングすると、ステージ73の上面に装着されたホログラ
ム77A、77Bも図示のようにヨーイングする。それ
によって、ホログラム77A、77Bは定点Pの周りを
回転運動する。即ち、2つのホログラム77A、77B
は互いに反対方向に同一距離だけ移動する。第1のホロ
グラム77AはX軸の負の方向にΔXだけ移動し、第2
のホログラム77BはX軸の正の方向にΔXだけ移動す
る。
【0088】図10の破線の曲線はヨーイングした場合
の2つの差動増幅器80−2及び加算器81の出力信号
を示す。図10Aの破線の曲線C3−1’は第1の差動
増幅器80−2の出力信号であり、図10Bの破線の曲
線C3−2’は第2の差動増幅器80−2の出力信号で
あり、図10Cの破線の曲線C4’は加算器81の出力
信号である。
【0089】加算器81の出力信号は比較器83に供給
されてゼロクロス点が得られる。図10Cの破線の曲線
C4’に示されるように、ヨーイングによって加算器8
1の出力信号は変化するが、ゼロクロス点は変化しな
い。本例では、ヨーイングによって2つの差動増幅器8
0−2の出力信号は変化するが、斯かる差動増幅器80
−2の出力信号は加算器81にて加算され、その変化分
は相殺される。
【0090】図12に本発明による定点検出装置がリニ
アエンコーダに使用された例を示す。リニアエンコーダ
はスケール基板75−1を有し、その上面には測定軸
(X軸)に沿って変位検出用の回折格子75−2が配置
されている。斯かる回折格子75−2によって測定軸
(X軸)方向の変位が検出される。変位検出用の回折格
子75−2の両側に対称的に偏光板77A、77Bが装
着されている。
【0091】尚、本例の定点検出装置は2つの偏光板7
7A、77Bに対応して2つの定点検出部が配置されて
おり、各定点検出部は光学系と検出系とを含む。尚斯か
る定点検出部の光学系及び検出系は図8の本発明の第4
の例のものと同様であってよい。こうして、本例の定点
検出装置によると第4の例のと同様にスケール基板75
−1のヨーイングによる誤差を排除することができる。
【0092】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、2つのホログラム3
2、33は、入射光と出射光(回折光)を含む面が境界
35に垂直とならないように構成されているから、境界
35にて生成される不要な回折光が受光器22、23に
よって検出されることはない。従って、境界35にて生
成される不要な回折光による誤差を排除することができ
る利点がある。
【0094】本発明によれば、2つのホログラム32、
33によって正負の同次回折光の光の強度の差が大きい
回折光が得られるから、光強度の大きい回折光を定点検
出に使用することができる。従って、不要な高次の回折
光による誤差を排除することができる利点がある。
【0095】本発明によれば、2つのホログラム32、
33によって互いに符号が反対で絶対値が同一の回折角
を有する2つの(1次)回折光が得られるから、2つの
ホログラム32、33に対する受光器22、23の位置
が変化しても、各受光器22、23におけるビームスポ
ット位置の偏倚量は等しくなり、正確に定点検出に使用
することができる利点がある。
【0096】本発明によれば、2つのホログラム32、
33によって互いに符号が反対で絶対値が同一の回折角
を有する2つの(1次)回折光が得られるから、光源1
2からの光の波長が変化しても各受光器22、23にお
けるビームスポット位置の偏倚量は等しくなり、正確に
定点検出に使用することができる利点がある。
【0097】本発明によると、2つのホログラム32、
33として透過型を使用し、ホログラム32、33の下
側にて回折光を反射させるように構成することによっ
て、受光器22、23を光源12と同じ側に配置するこ
とができるから、定点検出装置をコンパクトな構成にす
ることができる利点がある。
【0098】本発明によると、各々1対のホログラム3
2、33を含む2つのホログラム77A、77Bとそれ
に対応した2つの定点検出部を有するように構成するこ
とによって、測定軸上より隔置された位置に定点検出装
置を配置することができるから、測定軸上に被検物体を
配置することができる利点がある。
【0099】本発明によると、2つのホログラム77
A、77Bとそれに対応した2つの定点検出部を有する
ように構成することによって、より精度が高い定点検出
装置を提供することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による定点検出装置の第1の例の主要部
を示す図である。
【図2】体積型ホログラムの構成を示す図である。
【図3】体積型ホログラムによる回折光の経路を説明す
る説明図である。
【図4】体積型ホログラムの他の例の構成を示す図であ
る。
【図5】本発明による定点検出装置の第2の例の主要部
を示す図である。
【図6】本発明による定点検出装置の第3の例の主要部
を示す図である。
【図7】本発明の定点検出装置による光強度曲線及び光
強度差曲線を示す図である。
【図8】本発明による定点検出装置の第4の例の外観を
示す図である。
【図9】本発明による定点検出装置の第4の例の電気処
理回路の構成例を示す図である。
【図10】本発明による定点検出装置による光強度差曲
線を示す図である。
【図11】本発明による定点検出装置の第4の例の機能
を説明する説明図である。
【図12】本発明による定点検出装置をリニアエンコー
ダに使用した場合を説明する説明図である。
【図13】従来の定点検出装置の第1の例の外観を示す
図である。
【図14】従来の定点検出装置の回折格子を示す図であ
る。
【図15】従来の定点検出装置の第2の例の主要部を示
す図である。
【図16】従来の定点検出装置による光強度曲線を示す
図である。
【図17】従来の定点検出装置の第3の例の外観を示す
図である。
【図18】従来の定点検出装置のホログラムの構成を示
す図である。
【図19】従来の定点検出装置の第3の例の主要部を示
す図である。
【図20】従来の定点検出装置による電気処理回路の例
を示す図である。
【図21】従来の定点検出装置による光強度曲線及び光
強度差曲線を示す図である。
【図22】従来の定点検出装置による誤差の説明する説
明図である。
【符号の説明】
1A、1B +1次回折光 10 固定部 11 光学系 12 光源 13 コリメータレンズ 14、14A、14B、14C 集光レンズ 21 検出系 22、23、24、25 受光器 29 電気処理回路 29−1A、29−1B 電流電圧変換器 29−2 差動増幅器 29−3 比較器 31 基板 31A 上面 31B 下面 32、33 ホログラム 35 境界 37 反射膜 39 反射板 41 基板 41A 上面 42、43 分布面 71 レール 73 ステージ 73A 上面 75 被検物体 77A、77B ホログラム板 80 電気処理回路 80−1A、80−1B 電流電圧変換器 80−2 差動増幅器 81 加算器 83 比較器 101 ガイド 102 移動部材 103 被検物体 104 マーク 104A、104B 部分、回折格子 105 装置本体 106 対物レンズ 107 接眼レンズ 108 レーザ発生器 109A 入射光 109B、109B’ 回折光 110 ポジションセンサ 110A、110B フォトディテクタ 111 演算回路 112 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−332791(JP,A) 特開 平4−324316(JP,A) 特開 平5−196481(JP,A) 特開 平2−167408(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/38 G01B 11/00 - 11/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接して配置された2つのホログラムと
    該2つのホログラムに光を出力する光源と上記2つのホ
    ログラムによって回折された光をそれぞれ検出する受光
    器とを有し、上記2つのホログラムを上記光源及び受光
    器に対して相対的に測定方向に沿って移動させるとき、
    上記2つの受光器によって検出される信号の大きさが等
    しくなる点を求めることによって定点を得るように構成
    された定点検出装置において、 上記2つのホログラムの各格子ベクトルは上記2つのホ
    ログラムの境界を通り且つその上面に垂直な中心線に対
    して互いに点対称に傾斜し、上記2つのホログラムの各
    格子間隔は同一であり、それによって、上記一方のホロ
    グラムによる回折光の回折角と上記他方のホログラムに
    よる回折光の回折角は互いに符号が反対で絶対値が等し
    く且つ一定であり、上記2つのホログラムによる正負の
    同次回折光の間の光強度差が大きくなるように構成さ
    れ、 上記光源からの光と上記2つのホログラムによる2つの
    回折光とを含む面が、上記2つのホログラムの境界によ
    って生成される回折光を含む面と平行でないように構成
    されていることを特徴とする定点検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の定点検出装置において、 上記2つのホログラムの各格子ベクトルは上記測定方向
    に垂直な面内にあるように構成されていることを特徴と
    する定点検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の定点検出装置にお
    いて、 上記2つのホログラムは反射型ホログラムであり、上記
    受光器は上記2つのホログラムに関して上記光源と同一
    側に配置されていることを特徴とする定点検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の定点検出装置にお
    いて、 上記2つのホログラムは透過型ホログラムであり、上記
    2つのホログラムに関して上記光源と反対側に反射面が
    設けられ、上記受光器は上記2つのホログラムに関して
    上記光源と同一側に配置され、上記2つのホログラムか
    らの回折光は上記反射面にて反射されてから上記受光器
    によって検出されるように構成されていることを特徴と
    する定点検出装置。
  5. 【請求項5】 検出すべき定点の両側に対称的に配置さ
    れた2つのホログラムとそれに対応した2つの定点検出
    部とを有し、上記2つのホログラムの各々は基板の1面
    に互いに隣接して配置された1対のホログラムを有し、
    上記定点検出部の各々は上記1対のホログラムに光を出
    力する光源と上記1対のホログラムによって回折された
    光をそれぞれ検出する1対の受光器とを有し、上記2つ
    のホログラムを上記2つの定点検出部に対して相対的に
    移動させるとき、上記2つの定点検出部の受光器によっ
    て検出される光強度信号によって定点を検出するように
    構成された定点検出装置において、 上記1対のホログラムはその上面に垂直で且つ境界を通
    る中心線に関して互いに点対称に形成され、上記2つの
    ホログラムの格子ベクトルは上記中心線に対して互いに
    対称的に傾斜しており、その格子間隔は互いに等しいよ
    うに構成されており、 上記2つのホログラムの上面に垂直に入射された入射光
    と2つの回折光とを含む面が、上記2つのホログラムの
    境界によって生成される回折光を含む面と平行とならな
    いように構成されていることを特徴とする定点検出装
    置。
  6. 【請求項6】 2つのホログラムによって形成されたホ
    ログラフィック回折格子において、上記2つのホログラ
    ムはその上面に垂直で且つ両者の境界を通る中心線に関
    して互いに点対称に形成され、上記2つのホログラムの
    格子ベクトルは上記中心線に対して互いに対称的に傾斜
    しており、その格子間隔は互いに等しいように構成され
    ており、 上記2つのホログラムの上面に垂直に入射された入射光
    と2つの回折光とを含む面が、上記2つのホログラムの
    境界によって生成される回折光を含む面と平行でないよ
    うに構成されていることを特徴とするホログラフィック
    回折格子。
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