JP3383934B2 - 植栽用アンカーピンとそれを用いた支柱植栽方法 - Google Patents

植栽用アンカーピンとそれを用いた支柱植栽方法

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JP3383934B2 JP36670798A JP36670798A JP3383934B2 JP 3383934 B2 JP3383934 B2 JP 3383934B2 JP 36670798 A JP36670798 A JP 36670798A JP 36670798 A JP36670798 A JP 36670798A JP 3383934 B2 JP3383934 B2 JP 3383934B2
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勝治 丹野
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株式会社丹勝
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、造園で樹木を植栽する
際に、その樹木が強く根付くまで不用意に倒れたり、傾
いたりしないように、その根巻部分を押さえ固定するた
めの植栽用アンカーピンとそれを利用した支柱植栽方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、造園作業に際し、樹木を植栽せし
める場合、その樹木が強く根付くまで風や雪等により不
用意に倒れたり、傾いたりしないようにするためには、
掘削した穴の中に樹木の根巻部を入れて植立させた後、
客土により覆土して植生を行うが、その際、樹木の下部
に支柱木枠を植立固定し、この支柱木枠によって樹木の
幹部を支えるようにしたり、植立した樹木の中間部から
地面に放射状に縄やロープ等の索条で引っ張りアンカー
ピン等により地面に固定するなどしていた。これら従来
の造園作業における樹木の植栽方法は、植木職人の熟練
した手間がかかるだけでなく、美観的にも好ましいもの
ではなかった。また、どうしても樹木に直接索条を掛け
たり、支柱木枠を押し付けたりするため、樹木に傷が付
きやすい欠点もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、出願人は上記
のような欠点を解消する手段として、長尺な棒状体の側
周面には、軸方向に所定間隔をおいて多段状に山形係止
部を形成し、その下端部には先の尖った差し込み部を形
成してなるピン本体Bと、このピン本体Bの棒状体を挿
通遊嵌する貫通孔を有する係止用筒体と当該係止用筒体
を基部としてこれから複数の爪部Dが扇状に外方に突出
形成してなる根巻保持爪体Cとからなる植栽用アンカー
ピンを開発した。そして、当該根巻保持爪体Cは、その
係止用筒体をピン本体Bの棒状体に挿通した後、根巻保
持爪体Cの爪部Dに下方から押上荷重が負荷されると、
基部の係止用筒体が傾いてその筒口の端縁部が棒状体の
山形係止部に係合して、当該棒状体の軸方向の任意位置
に固定され、ピン本体Bと一体となって、反力により保
持爪に押さえ力が生じるように構成したものである(特
開平9−19227号)。
【0004】図6に示した従来の樹木の植栽方法では、
先ず、樹木を植栽したいと思う場所の地面に穴を掘り、
樹木の根巻部分Aをその穴の中に入れて樹木をほぼ垂直
状態に植立するように設置する。その後、当該樹木の根
巻部分Aの周辺の地面にピン本体Bの頭部を叩き複数本
を途中までハンマーなどにより打ち込む。この際ピン本
体Bが6〜7割埋没する途中まで打ち込む。
【0005】当該打ち込んだピン本体Bの棒状体に根巻
保持爪体Cの係止用筒体を挿通し、その爪部が根巻部分
Aを掴み押さえるようにその姿勢を制御して配置しなが
ら、当該爪部Dは、接触する根巻部分Aにより下方から
上方へ押上げる荷重が負荷され、それによって根巻保持
爪体Cの基部にある係止用筒体が傾いてその筒口の端縁
部が棒状体の山形係止部に係合固定するようになす。つ
まり、根巻保持爪体Cの爪部は根巻部分Aを掴み押さえ
るように姿勢を整えるとともに、その基部である係止用
筒体が爪部より低くなるように傾かせて、その筒口の端
縁部が棒状体の山形係止部に軽く係合固定するような状
態に組み合わせ姿勢制御する。
【0006】上記のように姿勢制御した状態で、更にピ
ン本体Bを充分打ち込む。その打ち込みにピン本体Bが
強い力で一層埋め込まれるが、この際生じる下方への強
い押圧力は、係合され一体となった根巻保持爪体Cを下
方に強く押さえる押圧力となる。この根巻保持爪体Cに
生じた下方への押圧力の反力として爪部に押さえ力を生
じさせ、根巻部分Aを強く押さえ付け、これによって樹
木を設置場所に固定するようにした。
【0007】このような植栽用アンカーピンを、上記の
方法をくりかえすことにより当該樹木の根巻部分Aの周
囲数カ所に打ち込み、これによって樹木の根巻部分Aを
その周囲数カ所で強く掴み押さえ付けるようにする。
【0008】そして、上記の植栽用アンカーピンやそれ
を用いた樹木の植栽方法では、根巻保持爪体の爪部が樹
木の根巻部分を押えると共に、ピン本体が根巻保持爪体
の係止用筒体に挿通して地面に打ち込まれるため、植栽
される樹木が低木や中木等の比較的に低い樹木である場
合には、樹木の根巻部分を直接的に押えることとなるた
めに最適なものであった。
【0009】しかしながら、植栽される樹木が背の高い
高木や枝葉が繁茂している樹木の場合には、その樹木が
根付くまでの間、不安定であり、風や雪等により不用意
に倒れたり、傾いたりするおそれがあった。本発明は上
記のような課題を解決せんとするもので、樹木の根巻部
を地面に押圧固定する植栽用アンカーピンを改良し、こ
れを用いた樹木の植栽方法を提供せんとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を解決するために次のような手段を講じたものであ
る。
【0011】特許を受けようとする第1発明は、適宜の
長さを有する棒状体の略中央部から下方向に向かって突
出したピン部を形成した複数本の組み合わせからなるピ
ン本体と、この複数本のピン本体を結合するジョイント
体と、長尺な棒状体の側周面には、軸方向に所定間隔を
置いて多段状に山形係止部を形成し、その下端部には先
の尖った差込み部を形成してなるアンカーピン本体と、
このアンカーピン本体の棒状体を挿通遊嵌する貫通孔を
有する係止用筒体と当該係止用筒体を基部としてこれか
ら複数の爪部が扇状に外方に突出形成してなる保持爪体
と、上記のアンカーピン本体を保持爪体に固定するクリ
ップ体とからなり、アンカーピン本体の棒状体を保持爪
体の係止用筒体に挿通した後、保持爪体の爪部を複数本
のピン本体の軸方向の任意位置に固定すると共に、アン
カーピン本体の頭部の山形係止部にクリップ体によって
アンカーピン本体を保持爪体の係止用筒体とを固定する
ように構成したことを特徴とする植栽用アンカーピンで
ある。
【0012】特許を受けようとする第2発明は、適宜の
長さを有する棒状体の略中央部から下方向に向かって突
出したピン部を形成した複数本の組み合わせからなるピ
ン本体と、この複数本のピン本体を結合するジョイント
体と、長尺な棒状体の側周面には、軸方向に所定間隔を
置いて多段状に山形係止部を形成し、その下端部には先
の尖った差込み部を形成してなるアンカーピン本体と、
このアンカーピン本体の棒状体を挿通遊嵌する貫通孔を
有する係止用筒体と当該係止用筒体を基部としてこれか
ら複数の爪部が扇状に外方に突出形成してなる保持爪体
と、上記のアンカーピン本体を保持爪体に固定するクリ
ップ体とからなり、アンカーピン本体の棒状体を保持爪
体の係止用筒体に挿通した後、保持爪体の爪部を複数本
のピン本体の軸方向の任意位置に固定すると共に、アン
カーピン本体の頭部の山形係止部にクリップ体によって
アンカーピン本体を保持爪体の係止用筒体とを固定する
ように構成した植栽用アンカーピンを用意する。
【0013】この植栽用アンカーピンを用いた樹木の支
柱植栽方法である。その作業工程は次の通りである。先
ず、樹木を植栽したいと思う場所に穴を掘り、樹木の根
巻部分をその穴の中に入れて樹木をほぼ垂直状態に植立
するように設置した後、当該樹木を囲繞するように複数
本のピン本体をジョイント体により結合した後、ピン本
体のピン部を地面に打ち込んだうえ、当該複数本のピン
本体により囲繞される樹木の外側部からピン本体の軸方
向の任意位置に保持爪体の爪部を係止すると共に、アン
カーピン本体の棒状体を差込み部を地面に打ち込みなが
ら保持爪体の係止用筒体に挿通した後、当該アンカーピ
ン本体の頭部の山形係止部にクリップ体を打ち込み、ア
ンカーピン本体を保持爪体の係止用筒体とを係合固定す
るようになし、ピン本体のピン部の押圧力と保持爪体の
爪部によるピン本体への押え付け力とアンカーピン本体
との押圧力とクリップ体との係合固定力が一体となって
樹木の根巻部分を強く押さえ付け、これによって樹木を
設置場所に固定するようにしたことを特徴とする植栽用
アンカーピンを用いた支柱植栽工法である。
【0014】
【実施例】次に本願発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本願発明に係る植栽用アンカーピンを用い
た支柱植栽方法を示す斜視図である。図2は本願発明に
係る植栽用アンカーピンのピン本体とジョイント体との
組み立て前の斜視図で、図3は同植栽用アンカーピンの
斜視図で、(イ)はアンカーピン本体であり、(ロ)は
保持爪体の斜視図である。図4は同植栽用アンカーピン
の斜視図で、(イ)はアンカーピン本体を保持爪体に固
定するクリップ体で、(ロ)は該クリップ体を打ち込む
ための打込筒の斜視図である。図5はアンカーピン本体
の他の実施例を示す斜視図である。
【0015】図において、1はピン本体で、適宜の長さ
を有する棒状体に形成され、その略中央部から下方向に
向かってピン部2が突出して形成されている。そして、
このピン本体1は使用に際しては4本を組み合わせて用
いるが、植栽される樹木の根巻部分を押さえるには四角
形の形状に囲繞して押圧することが最適である。また、
棒状体の長さや太さ径も適宜であるが、例えば、その太
さの径が19mm乃至22mmで長さが60cm乃至1
00cmのものが好適である。3はジョイント体で、上
記の複数本のピン本体1,1,…を結合するもので、筒
状部3a及び3bは直角に接続され、ピン本体1のそれ
ぞれの端部を筒状部3a,3bに嵌合して4本のピン本
体を結合する。
【0016】4はアンカーピン本体であり、このアンカ
ーピン本体4は、長尺な棒状体5の側周面には、軸方向
に所定間隔をおいて多段状に山形係止部5a,5a,5
a…が形成されており、その下端部には先の尖った差込
み部6が形成されている。このアンカーピン本体4は、
大きさは適宜であるが、例えば、その太さの径が13m
mで長さが100cmのものと、太さの径が19mmで
長さが100cmのものが好適である。図5はアンカー
ピン本体の他の実施例を示す斜視図であり、(イ)は棒
状体5の下半部に返し爪部を5bを形成したものであ
り、(ロ)はその下半部に返し爪部5bを形成すると共
に、長尺な棒状体5の全体を略S型状体5cに折曲形成
したものである。アンカーピン本体4の棒状体5を略S
型状体5cに折曲形成したり、あるいは返し爪部5bを
形成することにより、このウンカーピン本体4を打ち込
んだ際に引っ張り強度が数倍となり、樹木の根巻部分を
より強固に固定することが可能となる。
【0017】7は保持爪体で、この保持爪体7は、係止
用筒体8と当該係止用筒体8を基部としてこれから爪部
9が扇状に外方に突出形成してなるものである。当該係
止用筒体8にはアンカーピン本体4の棒状体5を挿通遊
嵌する貫通孔10が設けられている。爪部9は、扇状に
外方に突出している爪部9は、約70度の角度で突出
し、その先端部分はピン本体1の棒状体を係止して固定
するように鍵状に折曲形成されている。そして、その太
さの径は13mmの杆状部材であり、係止用筒体8を基
部として約300mm〜400mmの長さに突出形成さ
れている。
【0018】11はクリップ体で、このクリップ体11
はアンカーピン本体4を保持爪体7に固定するものであ
る。このクリップ体11の内径はアンカーピン本体4が
挿通可能な内径に形成されていると共に、その上端部に
は長手方向に切込部12が形成されており、その自由端
11aは内方に絞り込み状態で押圧されている。そのた
めに、このクリップ体11をアンカーピン本体4の頭部
に打ち込む場合には、切込部12によって自由端11a
がアンカーピン本体4の山形係止部5aに当接しながら
打ち込まれるので、保持爪体7の係止用筒体8に挿通す
るアンカーピン本体4を固定することができると共に、
強風によって樹木が揺れても固定部分が緩むのを防止す
ることができる。13はクリップ体11を打ち込むため
の打込筒である。
【0019】本願発明に係る植栽用アンカーピンは、前
記ジョイント体3,3,…により組み合わせたピン本体
1,1,…を保持爪体7とアンカーピン本体4と、クリ
ップ体11により固定して組み合わせたものである。
【0020】そして、アンカーピン本体4と保持爪体7
との組み合わせ構成は、当該保持爪体7を係止用筒体8
の貫通孔10にアンカーピン本体4の棒状体5を挿通す
る。このとき、貫通孔10と棒状体5の軸方向がほぼ一
致する場合は、当該軸方向に自由に遊嵌する。しかる
に、保持爪体7の爪部9に下方から押上荷重が負荷さ
れ、基部の係止用筒体8が傾いて貫通孔10の軸方向と
棒状体5の軸方向が一致しなくなると、係止用筒体8の
筒口の端縁部が棒状体5の山形係止部5aに係合して、
当該棒状体5の軸方向の任意位置にて保持爪体7が固定
される。このように、爪部9にピン本体1の棒状体から
押上荷重が負荷された状態になっているかぎり、アンカ
ーピン本体4と保持爪体7とが一体となり、反力により
保持爪体7に押さえ力が生じることになる。しかも、こ
の保持固定状態をクリップ体11によって更に固定する
こととなるので、より強固に樹木を固定することが可能
となる。
【0021】次に、上記のように構成された植栽用アン
カーピンを用いて樹木を植栽する方法について説明す
る。図1は、樹木の根巻部分に植栽用アンカーピンを用
いた支柱植栽方法を示す斜視図である。
【0022】第1工程:樹木を植栽したいと思う場所な
どの適所にて、地面に穴を掘り、樹木の根巻部分Aをそ
の穴の中に入れて樹木をほぼ垂直状態に植立するように
設置する。
【0023】第2工程:その後、複数本のピン本体1,
1,…を樹木の回りに配置してジョイント体3,3,…
によってピン本体1,1,…を連結固定し、ピン本体
1,1,…からそれぞれ突出したピン部2,2,…を樹
木の根巻部分Aに打ち込む。ピン部2,2,…の打込み
によって樹木を囲繞するピン本体が移動するのを防止す
る。
【0024】第3工程:第2工程で打ち込んだ複数本の
ピン本体により囲繞される樹木の外側部分のの根巻部分
Aの周辺地面にアンカーピン本体4を複数本途中まで打
ち込む。この打ち込みには、ハンマーのようなもので、
アンカーピン本体の頭部を叩くことにより行う。この際
アンカーピン本体が途中6〜7割埋没するまで打ち込
み、全部打ち込んでしまわないようにすることが大切で
ある。
【0025】第4工程:途中まで打ち込んだアンカーピ
ン本体4の頭部から保持爪体7の係止用筒体8の貫通孔
10を挿通する。そして、保持爪体7の爪部9の先端部
は、鍵状に折曲形成されているので、ピン本体1,1,
…の軸方向の任意位置に係止すると共に、該爪部9を根
巻部分Aに打込み固定する。
【0026】第5工程:途中6〜7割まで打込んだアン
カーピン本体4を保持爪体7の爪部9がピン本体1,
1,…の係止固定状態の姿勢を制御しながらアンカーピ
ン本体4を打込む。保持爪体7の爪部9はピン本体1,
1,を押さえながら、根巻部分Aにより下方から上方へ
押上げる荷重が負荷され、それによって保持爪体7の基
部にある係止用筒体8が傾いてその筒口の端縁部が棒状
体5の山形係止部5aに係合固定するようになる。つま
り、保持爪体7の爪部9はピン本体1,1,…と共に、
根巻部分Aを掴み押さえるように姿勢を整え、その基部
である係止用筒体8が爪部9より低くなるように傾かせ
て、その筒口の端縁部が棒状体の山形係止部5aに軽く
係合固定するような状態に組み合わせ姿勢制御する。
【0027】第6工程:姿勢制御した状態でアンカーピ
ン本体4をさらに打込む。その打ち込みにアンカーピン
本体4が強い力で一層埋め込まれるが、この際生じる下
方への強い押圧力は、係合され一体となった保持爪体7
を下方に強く押さえる押圧力となる。この保持爪体7に
生じた下方への押圧力の反力として爪部に押さえ力を生
じさせ、ピン本体と一体となって根巻部分Aを強く押さ
え付け、これによって樹木を設置場所に固定するように
した。
【0028】第7工程:アンカーピン本体4と保持爪体
7とはアンカーピン本体4の頭部の山形係止部5aによ
って固定されるが、両者が外れることがないように固定
するために、更にアンカーピン本体4の頭部にクリップ
体11を打込んで両者を固定する。
【0029】上記3乃至7の工程をくりかえすことによ
りピン本体1,1,…により囲繞される樹木の根巻部分
Aの周囲4所にアンカーピン本体と保持爪体を打ち込
み、これによって樹木の根巻部分Aを囲繞するように押
さえると共に、その周囲4カ所で更に強く掴み押さえ付
けるようにする。これで、樹木を設置場所に固定するよ
うにした。
【0030】第8工程:最後に当該樹木の根巻部分Aの
周囲4カ所に打ち込み固定した植栽用アンカーピンが目
立たないように覆土して土中に埋没させ、植栽用アンカ
ーピンを用いた樹木の植栽方法の作業は完了する。この
第8工程は、必要に応じて行えばよい仕上げ工程であ
る。
【0031】
【発明の効果】本願の第1発明は、適宜の長さを有する
棒状体の略中央部から下方向に向かって突出したピン部
を形成した複数本の組み合わせからなるピン本体と、こ
の複数本のピン本体を結合するジョイント体と、長尺な
棒状体の側周面には、軸方向に所定間隔を置いて多段状
に山形係止部を形成し、その下端部には先の尖った差込
み部を形成してなるアンカーピン本体と、このアンカー
ピン本体の棒状体を挿通遊嵌する貫通孔を有する係止用
筒体と当該係止用筒体を基部としてこれから複数の爪部
が扇状に外方に突出形成してなる保持爪体と、上記のア
ンカーピン本体を保持爪体に固定するクリップ体とから
なり、アンカーピン本体の棒状体を保持爪体の係止用筒
体に挿通した後、保持爪体の爪部を複数本のピン本体の
軸方向の任意位置に固定すると共に、アンカーピン本体
の頭部の山形係止部にクリップ体によってアンカーピン
本体を保持爪体の係止用筒体とを固定するように構成し
たことを特徴とする植栽用アンカーピンである。
【0032】このように本発明に係る植栽用アンカーピ
ンは、樹木を囲繞するように組み合わせたピン本体によ
って押さえ込み、更に保持爪体とアンカーピン本体によ
って押さえ込んで固定し、クリップ体によってこの固定
状態を更に固定することができる。しかも分離した別部
材になっているので、持ち運びが容易であり、場所を取
らない。それでいて、これらの部材を組み合わせ固定化
する場合には、段階的に押さえて固定するだけでよく、
その操作が簡単で、しかもネジ等の部材を必要としない
ので経済的である。
【0033】本願の第2発明は、上記の植栽用アンカー
ピンを利用する樹木の支柱植栽方法で、地面へのピン本
体1の打ち込み、当該打ち込んだピン本体1へ保持爪体
を係合し、更にアンカーピン本体を保持爪体に挿通して
打ち込みながら固定し、更にクリップ体による固定とい
った、迅速でかつ簡単な作業工程により、樹木の根巻部
分Aを強く押さえ付け、これによって樹木を設置場所に
植立固定することができる。また、打ち込まれたピン本
体のピン部やアンカーピン本体等が支柱となるので、固
定状態が強固なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る植栽用アンカーピンを用いた支
柱植栽方法を示す斜視図である。
【図2】本願発明に係る植栽用アンカーピンのピン本体
とジョイント体との組み立て前の斜視図である。
【図3】本願発明に係る植栽用アンカーピンの斜視図
で、(イ)はアンカーピン本体であり、(ロ)は保持爪
体の斜視図である。
【図4】本願発明に係る植栽用アンカーピンの斜視図
で、(イ)はアンカーピン本体を保持爪体に固定するク
リップ体で、(ロ)は該クリップ体を打ち込むための打
込筒の斜視図である。
【図5】アンカーピン本体の他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図6】従来の樹木の植栽方法の一実施例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 ピン本体 2 棒状体 3 ジョイント体 4 アンカーピン本体 5 棒状体 5a 山形係止部 6 差込み部 7 保持爪体 8 係止用筒体 9 爪部 10 貫通孔 11 クリップ体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−205696(JP,A) 特開 平8−228613(JP,A) 実開 昭58−65855(JP,U) 実開 平3−76037(JP,U) 実開 昭57−109754(JP,U) 実開 昭60−141760(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 23/00 - 23/14 A01G 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜の長さを有する棒状体の略中央部か
    ら下方向に向かって突出したピン部を形成した複数本の
    組み合わせからなるピン本体と、この複数本のピン本体
    を結合するジョイント体と、長尺な棒状体の側周面に
    は、軸方向に所定間隔を置いて多段状に山形係止部を形
    成し、その下端部には先の尖った差込み部を形成してな
    るアンカーピン本体と、このアンカーピン本体の棒状体
    を挿通遊嵌する貫通孔を有する係止用筒体と当該係止用
    筒体を基部としてこれから複数の爪部が扇状に外方に突
    出形成してなる保持爪体と、上記のアンカーピン本体を
    保持爪体に固定するクリップ体とからなり、 アンカーピン本体の棒状体を保持爪体の係止用筒体に挿
    通した後、保持爪体の爪部を複数本のピン本体の軸方向
    の任意位置に固定すると共に、アンカーピン本体の頭部
    の山形係止部にクリップ体によってアンカーピン本体を
    保持爪体の係止用筒体とを固定するように構成したこと
    を特徴とする植栽用アンカーピン。
  2. 【請求項2】 適宜の長さを有する棒状体の略中央部か
    ら下方向に向かって突出したピン部を形成した複数本の
    組み合わせからなるピン本体と、この複数本のピン本体
    を結合するジョイント体と、長尺な棒状体の側周面に
    は、軸方向に所定間隔を置いて多段状に山形係止部を形
    成し、その下端部には先の尖った差込み部を形成してな
    るアンカーピン本体と、このアンカーピン本体の棒状体
    を挿通遊嵌する貫通孔を有する係止用筒体と当該係止用
    筒体を基部としてこれから複数の爪部が扇状に外方に突
    出形成してなる保持爪体と、上記のアンカーピン本体を
    保持爪体に固定するクリップ体とからなり、アンカーピ
    ン本体の棒状体を保持爪体の係止用筒体に挿通した後、
    保持爪体の爪部を複数本のピン本体の軸方向の任意位置
    に固定すると共に、アンカーピン本体の頭部の山形係止
    部にクリップ体によってアンカーピン本体を保持爪体の
    係止用筒体とを固定するように構成した植栽用アンカー
    ピンを用意し、 樹木を植栽したいと思う場所に穴を掘り、樹木の根巻部
    分をその穴の中に入れて樹木をほぼ垂直状態に植立する
    ように設置した後、当該樹木を囲繞するように複数本の
    ピン本体をジョイント体により結合した後、ピン本体の
    ピン部を地面に打ち込んだうえ、 当該複数本のピン本体により囲繞される樹木の外側部か
    らピン本体の軸方向の任意位置に保持爪体の爪部を係止
    すると共に、アンカーピン本体の棒状体を差込み部を地
    面に打ち込みながら保持爪体の係止用筒体に挿通した
    後、当該アンカーピン本体の頭部の山形係止部にクリッ
    プ体を打ち込み、アンカーピン本体を保持爪体の係止用
    筒体とを係合固定するようになし、 ピン本体のピン部の押圧力と保持爪体の爪部によるピン
    本体への押え付け力とアンカーピン本体との押圧力とク
    リップ体との係合固定力が一体となって樹木の根巻部分
    を強く押さえ付け、これによって樹木を設置場所に固定
    するようにしたことを特徴とする植栽用アンカーピンを
    用いた支柱植栽方法。
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