JPS6013352Y2 - 園芸支柱用鍔具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトマト、キラリ、ナス等の野菜栽培の添え木そ
の他、園芸の支柱に用いられる釣具の改良に関する。

従来の釣具の構造及び欠点を正面図として示した第１図
によって説明すると、園芸支柱Ａ（例えばポリ塩化ビニ
ル被覆鉄パイプ）周体適所にドーナツディスク状の平釣
具ＦがはＳ゛水平状態且つ支柱Ａの長手力向沿いに摺動
自在となっており、図の場合この平釣具Ｆは被覆材料で
人工的に膨出させた節様部Ｋに上端が係止し上方へ抜は
出さないようまた下方は支柱Ａの下端に帽着した防水キ
ャップＣによって抜出しが阻止されている。

平釣具Ｆは同図の如（地中に支柱Ａを埋入した時地価Ｇ
Ｌに接地して該支柱Ａのそれ以上の埋入を防止する機能
を果す。

節様部には時としてない場合があり、この場合平釣具Ｆ
は上方へ摺動移行することもあり得るにしても一応例図
の如き機能を達する。

さて、この構造から、従来品に於ては輸送の際、平釣具
Ｆ・・・、支柱Ａ・・・及びキャップＣ・・・を夫々別
々に解体状態で運んで現場で組立てなければならず、組
立手順もキャップＣ・・・を予め支柱Ａ・・・に帽冠出
来ないため二段の組立作業が必要となる欠点とを併せ持
っていた。

更に工場でこの組立を行った後、輸送する場合は、支柱
Ａに嵌着された平釣具Ｆの空間が大きくなり、支柱Ａ同
志の収まりも悪く輸送コストも極めて大きくなると云う
欠点も生ずる。

本考案は上記に鑑みなされたもので、キャップＣ・・・
を支柱Ａ・・・の下端に予め帽冠した状態で工場より持
ち運び現場に於てはその支柱Ａ・・・の横方向から釣具
を嵌着し得るようにして輸送空間の低減及び組立作業の
省力化を図った釣具を提供するものである。

以下に本考案の最適実施例を挙げて詳述する。

第２イは来者案釣具の一実施例を示す分解平面図、同図
用よ同分解平面図、同図ハはイ図に於けるＣ−Ｃ断面図
、同図二は同左及び右側面及び同図ホは鍔片を上下に結
着した状態の平面図を夫々示し、第３図は使用前の斜視
図である。

本考案は、園芸支柱Ａに対しはＳ゛水平該支柱Ａの周体
に嵌合し且つ長手方向に摺動自在な釣具であって、この
釣具は上下一対の鍔片１，２を含み、各鍔片１，２は上
記支柱Ａの周体に横方向から嵌め込む切欠案内溝１１．
２１と、夫々の案内溝１１．２１に連なって前記支柱Ａ
の周体の部分範囲に適合する中心孔１２，２２と、上記
案内溝１１．２１の溝壁に沿って凹設された凹溝１３，
２３と該案内溝１１．２１の反対側の直経方向に関し上
記鍔片１，２の上面と下面とに夫々突設され前記凹溝１
３，２３に嵌合する突縁３１，４１を両側壁に有する支
台３，４とを夫々具備して戊り、上記中心孔１２，２２
は該鍔片１，２を支柱Ａの周体に嵌め込んだ際、該周体
の全周範囲を囲繞するように且つ上記案内溝１１．２１
の凹溝１３．２３が相手の鍔片２，１の突縁４１，３１
と嵌合して支台４，３を挾持し得るように前記鍔片１．
２は取付状態に於て前記支柱Ａの軸線の回りに適当な角
度で転回した関係を維持している園芸支柱用釣具である
。

第２図の実施例に於て、鍔片１．２はいずれも円形ディ
スクを示し、凹溝１３．２３はともに■ノツチを突縁３
１，４１は逆■型突縁を夫々示し、第２図イにみられる
よう鍔片１，２は案内溝１１，２１、中心溝１２．２２
に関しては左右対称、支台３，４については上下対称を
なしている。

このような構成から、先づ支柱Ａの周体に対して鍔片１
を図中左側より案内溝１１に沿ってはＳ゛水平状態で中
心孔１２の孔壁に当止する迄嵌挿し、続いて鍔片２を鍔
片１の上側に位置するよう案内溝２１に沿って同じく横
方向から嵌め込むと案内溝１１の凹溝１３は支台４の突
縁４１にまた案内溝２１の凹溝２３は支台３の突縁３１
に夫々嵌合して案内溝１１．２１の溝壁によって支台３
．４を前厄より挾持する状態で挿入方向に摺動し、中心
孔２２の孔壁によって囲繞する位置で上記摺動は停止す
る。

この状態は第２図ホに示す如く鍔片１，２は上下に会心
的に重なり合って一致している状態であって、支台３，
４は突縁３１゜４１と凹溝１３，２３との夫々の嵌合で
上方には離脱しない。

なお、鍔片１，２の弾性が十分ある時は上記のようなス
ライド嵌合に代って上下に重ね合わせたものを押圧する
ことによっても嵌着出来る。

逆に、挿入方向と反方向に鍔片２を引抜くと鍔片１，２
は多少の摩擦抵抗はあるが離脱し得る。

このように本考案によれば鍔片１，２支柱Ａに対して横
方向から取着出来るようにしたため、運搬に当っては支
柱Ａの先端にキャップＣを嵌めたま）鍔片１，２ととも
に現場に持運ぶことが出来るため運搬上キャップＣの部
品点数が不要となること、組立ての場合、キャップＣを
支柱Ａに帽冠して接着剤で固定する手間が省けること及
び−担支柱Ａに釣具を取着した后でも鍔片１，２を容易
に離脱し得て移し替えることが可能であること・・・等
、従来品の欠点を一掃し得る実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の釣具の一例を示す正面図、第２図イは来
者案釣具の一実施例を示す分解平面図、同図口は同分解
平面図、同図ハはイ図に於けるＣ−Ｃ断面図、同図二は
同左及び右側面図及び同図ホは鍔片を上下に結着した状
態の平面図を夫々示し、第３図は使用前の斜視図である
。 符号の説明、１，２・・・・・・鍔片、１１，２１・・
・・・・案内溝、１２．２２・・・・・・中心孔、１３
，２３・・・・・・凹溝、３１，４１・・・・・・突縁
、３，４・・・・・・支台、Ａ・・・・・・支柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 園芸支柱Ａに対しはＳ′水平に該支柱Ａの周体に嵌合し
   且つ長手方向に摺動自在な釣具であって、この釣具は上
   下一対の鍔片１，２を含み、各鍔片１．２は上記支柱Ａ
   の周体に横方向から嵌め込む切欠案内溝１１，２１と、
   夫々の案内溝１１．２１に連なって前記支柱Ａの周体の
   部分範囲に適合する中心孔１２．２２と、上記案内溝１
   １．２１の溝壁の沿って凹設された凹１１３，２３と、
   該変向４１１，２１の反対側の直己方向に関し上記鍔片
   １，２の上面と下面とに夫々突設され前記凹溝１３，２
   ３に嵌合する突縁３１，４１を両側壁に有する支台３，
   ４とを夫々具備した戒り、上記中心孔１２．２２は該鍔
   片１，２を支柱Ａの周体に嵌め込んだ際、該周体の全周
   範囲を囲繞するように且つ上記案内ｉｌｌ、２１の凹溝
   １３，２３が相手の鍔片２，１の突縁４１，３１と嵌合
   して支台４，３を挾持し得るように前記鍔片１，２は取
   付状態に於て前記支柱Ａの軸線の回りに適当な角度で転
   回した関係を維持している園芸支柱用釣具。