JPS591485Y2 - ユニツト組立式大型植木鉢 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はたとえば歩道脇の花壇等に用いられる大型の植
木鉢、ことにコンクリートで作った組立ユニットわら成
りその組合せにより各種の寸法にできる大型植木鉢に関
する。

従来のこの種大型植木鉢は１個ずつコンクリ−１−を打
設しモルタル仕上して作られていた。

またプラスチック材料による組立式の植木鉢は提案され
ているが、その大きさには制限があり、ことに縦横の寸
法を自由にすなをち正方形にも矩形にも拡張できるユニ
ット式のものはながった。

本考案はコンクリートという素材に適合し、縦横随意に
拡張できるユニット組立式大型植木鉢を提供することを
目的とする。

本考案によれば、ユニットの組立は連結ピンによる継ぎ
部分の平面的な連結によるもので、組立は簡単でじん速
がっ強固に行なうことができる。

すなわち本考案は、鉢隅部を形成するふたつの側部とこ
れら側部に結合するひとつの底部がらなり、両側縁部お
よび底縁部にそれぞれ補形をなす凸部と凹部がら成る挿
通孔付継ぎ部分を有する鉢隅部形成ユニット部材と、こ
のような鉢隅部形成ユニツ１〜部材を隣接するユニット
部材とその継ぎ部分において前記両側縁部および底縁部
の凸部と四部とを合せた時前記継ぎ部分の前記挿通孔内
に挿通され前記凸部と四部とが組み合った状態で結合さ
せる連結ピンと、前記ユニット部材の底面間に残る底面
空間に配置され底面連結用の前記連結ピンの内端部を固
定する鉢底固定装置とを包含して成ることを特徴とする
ユニット組立式大型植木鉢にある。

以下本考案を添付図面に例示したその好適な実施例につ
いて詳述する。

第１図に示す鉢隅部形成用ユニット部材Ａはその両側部
および底縁部にそれぞれ補形をなず凸部１１および凹部
１２から成る継ぎ部分をそれぞれそなえている。

この継ぎ部分には整合する挿通孔１が形成しである。

ユニット部材Ａは鉢隅部用のものであるので直角をなす
隅部が形成されている。

従ってこのような鉢隅部形成用ユニット部材を４個合せ
て結合すれば第６ａ図に示す正方形の植木鉢が形成され
る。

この結合には挿通孔１に第７図に示す連結ピンＦを挿通
することによる。

底面に挿通した連結ピンの内端部は第５ａ図および第５
ｄ図に示す鉢底固定装置Ｅにより固定する。

第２図に示す中間部形成用ユニット部材Ｂは前述の鉢隅
部形成用ユニット部材の凸部１１および凹部１２に嵌合
し得る同形の凸部１１および凹部１２をその側縁部およ
び底縁部に形成してあり、これを鉢隅部形成用ユニット
部材間に嵌合させることによりたとえば第６ｂ図または
第６Ｃ図に示すような矩形ないしはより大型の正方形の
植木鉢を形成することができる。

なお参照番号４は水抜きのよび通気用の穴である。

第６ｂ図の場合、鉢底固定装置は第５ａ図に示す単位を
第５Ｃ図に示すようにふたつ連結したものとする。

鉢底固定装置は第５ａ図に示すように本体３にピンＦに
見合う溝６を形成してあり、蓋５にも同様の溝６が形成
しである。

従って始めに本体３を鉢底に形成された空間に配置し、
挿通したピンＦをこの本体３の溝６に収め、上方から蓋
５をその溝６が同様にピンＦにはまるように載置し、ボ
ルト７で締付けることにより本体３と蓋５との間に挿通
したピンＦの内端部を固定するのである。

このピンＦおよび固定装置Ｅは好ましくは不銹性の金属
で作るのがよい。

第６Ｃ図に示すより大型の植木鉢の場合には縦横両方向
に中間部形成用ユニッ部材Ｂが挿置してあり、この場合
底面中央に大きな空間が残る。

この空間に第３図に示す底専用ユニット部材Ｃを挿置す
る。

鉢底固定装置Ｅに第５ａ図および第５ｂ図に示す最小の
単位のものである。

底面におけるピンＦの配置は第８図に示すとおりとなる
。

このように鉢底固定装置Ｅを使うことによりユニット部
材Ａ、 Ｂ、 Ｃをまとめて一体化することが可能とな
る。

第４図に示す組立台りは鉢の位置決め、組立および保持
に便利であり、このままその上に組立体を水はけよく載
置しておくのに便利である。

上述の本考案によれば、組立式の鉢の隅部が一体的に塑
造され隅部自体非常に強固であり、ユニット部材はその
応力集中の少ない平面部において隣接するものと継がれ
るので鉢全体が頑強な構造となる。

また鉢底部は鉢底固定装置で連結ピンの内端部を固定さ
れるので、ユニット部材全体が互いに充分に固定され、
このことからも鉢全体の強度を著しく向上させている。

さらに本考案によれば大型植木鉢がユニット化でき、寸
法精度よく工場生産することが可能となり、しかもこの
ユニット部材を使用することで任意の大きさの大型植木
鉢を形成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による鉢隅部形成用ユニット部材Ａの斜
視図、第２図は中間部形成用ユニット部材Ｂの斜視図、
第３図は底専用ユニット部材Ｃの平面図、第４図は組立
台の斜視図、第５ａ図は鉢底固定装置Ｅの展開斜視図、
第５ｂ図ないし第５ｄ図は鉢底固定装置Ｅの組合せを説
明するその本体の平面図、第６ａ図ないし第６Ｃ図はユ
ニット部材の組合せ例を示す底面図、第７図は連結ピン
の斜視図、第８図は第６Ｃ図に示す配置におけるピン位
置を示す底面図である。 Ａ・・・鉢隅部形成用ユニット部材、Ｂ・・・中間部形
成用ユニット部材、Ｃ・・・底専用ユニット部材、Ｄ・
・・組立台１、Ｆ・・・連結ピン、１・・・挿通孔、３
・・・鉢底固定装置本体、４・・・水はけおよび空気導
入用の穴、５・・・鉢底固定装置蓋、６・・・溝、７・
・・ボルト、１１・・・凸部、１２・・・凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鉢隅部を形成するふたつの側部とこれら側部に結合する
   ひとつの底部からなり、両側縁部および底縁部にそれぞ
   れ補形をなす凸部と凹部とから成る挿通孔付継ぎ部分を
   有する鉢隅部形成ユニット部材と、このような鉢隅部形
   成ユニット部材を隣接するユニット部材とその継ぎ部分
   において前記両側縁部および底縁部の凸部と凹部とを合
   せた時前記継ぎ部分の前記挿通孔部内に挿通され前記凸
   部と凹部とが組み合った状態で結合させる連結ピンと、
   前記ユニット部材の底面間に残る底面空間に配置され底
   面連結用の前記連結ピン内の内端部を固定する鉢底固定
   装置を包含して威ることを特徴とするユニット組立式大
   型植木鉢。