JP3383570B2 - 電圧駆動型電力素子の駆動装置 - Google Patents

電圧駆動型電力素子の駆動装置

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JP3383570B2
JP3383570B2 JP05844098A JP5844098A JP3383570B2 JP 3383570 B2 JP3383570 B2 JP 3383570B2 JP 05844098 A JP05844098 A JP 05844098A JP 5844098 A JP5844098 A JP 5844098A JP 3383570 B2 JP3383570 B2 JP 3383570B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバータやイン
バータの主回路に用いられるMOSゲート入力型電力用
半導体素子からなる電圧駆動型電力素子の駆動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】MOSゲート入力型電力用半導体素子か
らなる電圧駆動型電力用半導体素子として、パワーMO
S FETやIGBT(バイポーラ型MOS FET)、
SIT(静電誘導型トランジスタ)、IEGT(注入促
進絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等が知られて
いる。MOS構造のゲートを有するこれらの電力用半導
体素子は、スイッチング動作が高速であるという特徴の
ほかに、ゲート電圧Vgを制御することにより、素子電
圧(コレクタ・エミッタ間電圧)Vceのスイッチング
波形を調整することができるという特徴を持っている。
近年、個々のIGBTやIEGTの高耐圧・大電流素子
の商品化と、これらを使用して素子の特徴の一つである
高速性を損なわずに、直列接続や並列接続あるいはスナ
バレス化した電力変換器が求められつつある。このよう
な高速スイッチング動作をする電力素子を複数個直列接
続して、全体をあたかも単一の電力素子であるかのよう
に動作させる、高耐圧化した電力変換器を構成するにあ
たっては、個々の電力素子に特性差が存在するため、ス
イッチング動作時に各素子の電圧を均等にすることは困
難である。大電流化のために複数の素子を並列接続する
場合にも、同じような理由で各素子の電流を均等にする
ことが困難である。また、高速スイッチング動作をする
電力素子では、素子がターンオフするとき、大きなサー
ジ過電圧が発生するため、サージ過電圧の抑制技術が重
要となる。
【0003】以下に従来実施されている電圧駆動型電力
素子を用いた電力変換器、並列接続した電圧駆動型電力
素子を用いた大容量変換器、および直列接続のGTO
(ゲートターンオフサイリスタ)を用いた高耐圧電力変
換器の例について説明する。
【0004】図11は電圧駆動型電力素子によって構成
された電力変換器の主回路およびその付属回路の一例を
示すものである。図11において、2組の電圧駆動型電
力素子1Pおよび1Nによって電力変換器主回路におけ
るU相の正側アームおよび負側アームが構成され、両ア
ームは中間接続点Vcnで直列接続されて直流正電圧端
子Vpおよび直流負電圧端子Vnの間に接続されてい
る。電力素子1P,1Nはそれぞれエミッタ端子E、コ
レクタ端子C、およびゲート端子Gを持っている。各電
力素子1P,1Nはまた同一構成の制御回路およびスナ
バ回路2を付属している。スナバ回路2は、スナバコン
デンサ3、スナバダイオード4、およびスナバ抵抗5か
らなっており、電力素子1のエミッタ端子Eとコレクタ
端子Cとの間に接続されている。各電力素子1P,1N
のゲート端子G・エミッタ端子E間には、直流電源10
または直流電源11からスイッチ素子12または13を
オンすることにより、ゲート抵抗6およびゲート信号供
給導体7を介して正または負のスイッチング用ゲート信
号電圧Vgが印加される。正側の電力素子1Pでは、ス
イッチ素子制御信号8によりスイッチ素子12または1
3がオンすることにより正のオン制御信号S1または負
のオフ制御信号S2が生じ、そのスイッチ信号がゲート
抵抗6を介してゲート端子Gに印加される。負側の電力
素子1Nでも同様に、スイッチ素子制御信号9によりス
イッチ素子12または13がオンすることにより正のオ
ン制御信号S1または負のオフ制御信号S2が生じ、そ
のスイッチ信号がゲート抵抗6を介してゲート端子Gに
印加される。周知のごとく、基本的には正負両側の電力
素子1P,1Nが同時にオンすることがないようにスイ
ッチ素子制御信号8,9は互いにインターロックされ
る。なお、両電力素子1P,1N用のゲート信号供給導
体7はツイストペアとして構成されている。
【0005】図12は、n個の電圧駆動型電力素子14
−1〜14−nを正極共通導体21および負極共通導体
22を介して並列接続して電力変換器の1アーム(図1
1の電力素子1Pに相当)を構成する例を示すものであ
る。電力素子14−1〜14−nは、スイッチ素子19
または20をオンすることにより、直流電源17または
18からゲート抵抗15およびゲート信号供給導体16
を介して印加される共通のスイッチング用ゲート信号電
圧によってオン・オフ制御される。ここでもスイッチ素
子19,20はスイッチ素子制御信号8により排反的に
オン・オフ動作させられる。
【0006】図13は、電力変換器の1アームを、n個
のGTOを直列接続して構成する場合の接続例を示すも
のである。図において、1アーム(図11の電力素子1
Pに相当)は直列接続されたn個のGTO23−1〜2
3−nによって構成されている。各GTOのアノード端
子Aとカソード端子Kとの間にはそれぞれフリーホイー
ルダイオード24、同一構成のスナバ回路25、および
電圧分担抵抗26が接続されている。各GTOには互い
に絶縁されたゲート信号供給回路が設けられている。各
ゲート信号供給回路は同一回路構成を持っており、共通
のオン制御線28からのオン共通御御信号によってスイ
ッチ素子33をオンすることにより、直流電源30から
抵抗32および遅延素子35を介してGTO23−1〜
23−nのゲート端子Gに正のオン制御信号を与え、共
通のオフ制御線29からのオフ共通御御信号によってス
イッチ素子34をオンすることにより、直流電源31か
ら遅延素子36を介してGTO23−1〜23−nのゲ
ート端子Gに負のオフ制御信号を与える。
【0007】電力用半導体素子を用いた電力変換器のス
イッチング時間やサージ過電圧の抑制は、図11に示す
ゲート抵抗6の抵抗値を減少し、スナバ回路2のスナバ
コンデンサ3の容量を増加する方法で行われるのが一般
的である。しかし、このような方法では、スイッチング
時間の管理やデッドタイムの最短化が難しい。しかもス
ナバ回路に関しては、装置容量に比べてスナバ回路の占
積率が比較的大きくなる傾向がある。
【0008】さらに、図12に示した電圧駆動型電力素
子の多重並列接続では、各電力素子14−1〜14−n
に流れる電流分担を等しくするための手段として、並列
接続のための共通導体21,22を十分な表面積を持つ
形状のものとして対向配置し、見掛け上、配線電路を最
短化して配線の低インダクタンス化を図る手法が知られ
ている。この手法の問題は、製造コストの上昇、装置の
大重量化、保守・点検の困難化等である。
【0009】図13に示したGTOの多重直列接続で
は、各GTOの分担電圧を等しくするために、過渡時は
スナバ回路25および遅延素子35,36によって分担
電圧の均等化を図り、定常時は分担抵抗26によって分
担電圧の均等化を図るようにしている。GTOのような
比較的低周波用のスイッチング素子の直列接続では、ス
ナバ回路25内のスナバコンデンサの容量を大きく設定
したり、遅延素子35,36の遅延時間調整などをした
りすることによって電圧分担を等しくすることができ
る。しかし、遅延素子35,36の時間調整は例えば1
回/年の割合の保守点検作業になると共に、電力変換装
置に占めるスナバ回路25の占積率が大きくなって好ま
しくない。
【0010】さらに、図示は省略しているが、高周波用
の電力用スイッチング素子を用いた電力変換器の高耐圧
化策として、小容量の電力変換器の直列多重化も知られ
ている。この場合、各電力変換器のための絶縁された電
源等の必要性から、装置が複雑になると共にコスト高に
なって好ましくない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】電圧駆動型電力素子を
直列接続して高速スイッチングする電力変換器では、ス
ナバ回路や低インダクタンスの主回路構造は必要不可欠
のものである。直列接続した場合の各電力素子の分担電
圧は、変換器構造や素子の特性に依存する。このような
ことから高速スイッチングする電力変換器では、主回路
配線の低インダクタンス化は重要なことである。
【0012】しかし電力変換器の配線の低インダクタン
ス化は、電力変換器を高コストにするばかりでなく、保
守点検を難しくする。また、サージ過電圧の抑制や、直
列接続時の分担電圧の改善のために挿入されるスナバ回
路の容量は、スイッチング速度に比例して増大させなけ
ればならず、そのためスナバ損失が増大し、変換器効率
を低下させる。
【0013】したがって本発明は、ゲート制御によりミ
ラー時間を調整し、電力素子の直・並列接続を容易に
し、サージ過電圧を抑制しうる電圧駆動型電力素子の駆
動装置を提供することを目的とする。
【0014】さらに本発明は、低損失のスナバ回路を実
現しうる電圧駆動型電力素子の駆動装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、MOSゲート入力型電力用
半導体素子からなる電圧駆動型電力素子のゲート端子に
第1のゲート抵抗を介してオン制御電圧を供給する第1
のゲート信号供給手段と、ゲート端子に第1のゲート抵
抗を介してオフ制御電圧を供給する第2のゲート信号供
給手段と、電力素子にオン制御電圧が供給されたとき電
力素子のゲート電圧がミラー電圧に達することにより立
ち上がり、電力素子にオフ制御電圧が供給されたとき電
力素子のゲート電圧がミラー電圧に低下することにより
立ち下がるミラー電圧検出信号を出力するしきい値検出
手段と、ミラー電圧検出信号の立ち上がりに応答してゲ
ート端子に所定パルス幅で所定電気量のオン制御信号を
第2のゲート抵抗を介して付加的に供給する第3のゲー
ト信号供給手段と、ミラー電圧検出信号の立ち下がりに
応答してゲート端子に所定パルス幅で所定電気量のオフ
制御信号を第2のゲート抵抗を介して付加的に供給する
第4のゲート信号供給手段とを具備したことを特徴とす
るものである。この発明によれば、電力素子のターンオ
ン時はエネルギーの注入でターンオン動作を速める方向
にしてターンオン損失を少なくする。ターンオフ時は、
ミラー時間を最適化することにより、デッドタイムの予
測ができることから、電力変換器における他相の電力素
子との遅れ時間の整合が可能になる。
【0016】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
電圧駆動型電力素子の駆動装置において、第2のゲート
信号供給手段のオフゲート電圧供給時間を調整する手段
を設けたことを特徴とするものである。この発明によれ
ば、ターンオフ動作時のスナバ電流が流れたときにエネ
ルギーの注入を行うことにより、素子電圧の変化率dV
ce/dtの制御およびサージ過電圧の抑制が可能にな
る。
【0017】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載の電圧駆動型電力素子の駆動装置において、並列
接続された複数個の電圧駆動型電力素子により主回路が
構成されると共に、第1および第2のゲート信号供給手
段は各電圧駆動型電力素子に対し共通に設けられ、第3
および第4のゲート信号供給手段は各電圧駆動型電力素
子に対し別々に設けられていることを特徴とする。この
発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に
加えて、各電力素子に流れる電流の分担を均等化するこ
とができる。
【0018】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
電圧駆動型電力素子の駆動装置において、電圧駆動型電
力素子が主エミッタおよびエミッタ電流検出用検出エミ
ッタを有し、第3および第4のゲート信号供給手段が、
隣接する両電圧駆動型電力素子のエミッタ電流検出信号
を参照して両電圧駆動型電力素子のターンオン時および
ターンオフ時のタイミングずれを解消するように動作す
ることを特徴とする。この発明によっても、請求項3に
記載の発明と同様に、各電力素子に流れる電流の分担を
均等化することができる。
【0019】請求項5に係る発明は、請求項1または2
に記載の電圧駆動型電力素子の駆動装置において、直列
接続された複数個の電圧駆動型電力素子により主回路が
構成されると共に、第1ないし第4のゲート信号供給手
段が各電圧駆動型電力素子に対して別個に設けられ、第
1および第2のゲート信号供給手段は共通の制御信号に
基づいて駆動されることを特徴とする。この発明によれ
ば、各電力素子の電圧分担を等しくすることができる。
【0020】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
電圧駆動型電力素子の駆動装置において、複数個の電圧
駆動型電力素子にそれぞれスナバ回路が接続されると共
に、隣接する両電圧駆動型電力素子に付属する両スナバ
回路に流れる電流の差をそれぞれ検出する差電流検出手
段を備え、第3および第4のゲート信号供給手段が、差
電流検出手段によって検出される差電流が減少するよう
に付属の電圧駆動型電力素子のターンオン時およびター
ンオフ時のタイミングずれを調整することを特徴とす
る。この発明によっても、各電力素子の電圧分担を等し
くすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施の形態の構成)(実施の形
態の作用) 以下に本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明
する。 (第1の実施の形態)(請求項1に対応) 図1は本発明の第1の実施の形態による電力変換器のア
ーム単位の構成例を示示し、図2は動作を説明するため
のタイムチャートである。
【0022】図1に示す電圧駆動型電力素子50は、コ
レクタ端子C、エミッタ端子E、およびゲート端子Gを
持っており、コレクタ端子C・エミッタ端子E間にスナ
バ回路40が接続されている。スナバ回路40は、直列
接続のスナバダイオード41およびスナバコンデンサ4
2、並びにダイオード41に並列に接続されたスナバ抵
抗43からなっている。コレクタ端子Cは直流正電圧端
子Vpに接続され、エミッタEは中間接続点Vcnに接
続される。電力素子50のゲート端子G・エミッタ端子
E間に、スイッチ素子56をオンすることにより、直流
電源58からゲート抵抗54を介して正のオン制御信号
S1が印加され、また、スイッチ素子57をオンするこ
とにより、直流電源59からゲート抵抗54を介して負
のオフ制御信号S2が印加される。スイッチ素子56お
よび57は互いに排反動作し、一方がオンのときは他方
がオフとなるように、スイッチ素子制御信号60により
駆動される。
【0023】電力素子50のゲート端子Gには、ゲート
抵抗54を介して与えられるスイッチング信号のほか
に、ゲート抵抗55を介して与えられるスイッチング信
号も付加的に与えられる。すなわち、スイッチ素子61
がオンすることにより、直流電源63からゲート抵抗5
5を介して正のオン制御信号S3が印加され、スイッチ
素子62がオンすることにより、直流電源64からゲー
ト抵抗55を介して負のオフ制御信号S4が印加される
ように構成されている。スイッチ素子61,62を制御
するために、抵抗66、基準電源67およびコンパレー
タ68を含むしきい値検出回路51が設けられている。
コンパレータ68の基準入力端子には基準電源67から
基準電圧が入力され、比較入力端子には電力素子50の
ゲート端子Gからダイオード65を介してゲート電圧V
gが入力される。コンパレータ68はゲート電圧Vgの
ミラー電圧をしきい値として検出し出力する。このミラ
ー電圧検出信号Vmlはロジック処理回路69によって
ロジック処理され、その第1の出力信号V1により駆動
回路70を介してスイッチ素子61をオン動作し、また
第2の出力信号V2により駆動回路71を介してスイッ
チ素子62をオン動作する。なお、直流電源63,64
は可調整電源であるとする。
【0024】図2において、(a)は電力変換器に誘導
負荷を接続した場合の電力素子50のゲート端子G・エ
ミッタE間電圧すなわちゲート電圧Vg、およびゲート
端子Gに流れるゲート電流Igを示し、(b)はしきい
値検出回路51のミラー電圧検出信号Vmlを示し、
(c)はロジック処理回路69の第1の出力信号V1す
なわちS3制御信号を示し、さらに(d)はロジック処
理回路69の第2の出力信号V2すなわちS4制御信号
を示すものである。図2から分かるように、しきい値検
出回路51はゲート電圧Vgに基づき時刻t1でミラー
電圧立ち上がりを検出してミラー電圧検出信号Vmlを
立ち上げ、時刻t3でミラー電圧への立ち下がりを検出
してミラー電圧検出信号Vmlを立ち下げる。ロジック
処理回路69の第1の出力信号V1はミラー電圧検出信
号Vmlの立ち上がり時刻t1から所定時間(ここでは
ゼロ)遅れた時刻を基点としてそこから時刻t2までの
所定時間幅の間、継続する。ロジック処理回路69の第
2の出力信号V2はミラー電圧検出信号Vmlの立ち下
がり時刻t3から所定時間遅れた時刻t4を基点として
そこから時刻t5までの所定時間幅の間、継続する。こ
こで所定時間幅は、後述のごとくゲートへの付加的な注
入電気量に従って決定される。
【0025】図1に示す電力素子50のターンオン動作
時は、スイッチ素子56をオンし、直流電源58からゲ
ート抵抗54を介してゲート端子Gに正のオン制御信号
S1を与えて、電力素子50をターンオンする。ゲート
電圧Vgはダイオード65を介して、コンパレータ68
を含むしきい値検出回路51に入力され、ここで電力素
子50のターンオン時のミラー電圧をしきい値として検
出し、ミラー電圧検出信号Vmlを出力する。ロジック
処理回路69は、コンパレータ68から出力されるミラ
ー電圧検出信号Vmlの立ち上がりに基づいて、第1の
出力信号V1を生成する。この出力信号V1は駆動回路
70で電力増幅され、スイッチ素子61をオン駆動す
る。スイッチ素子61がオン動作すると、直流電源63
で適当な電気量に調整されたエネルギーがゲート制御信
号S3として、ゲート抵抗55を介して電力素子50の
ゲートに付加的に与えられる。この時のゲート電圧Vg
は、ゲート抵抗54を介して与えられる信号と抵抗55
を介して与えられる信号とがゲート端子Gで加算された
ものとなる。
【0026】次に、電力素子50のターンオフ動作時
は、スイッチ素子57をオンして、直流電源59からの
負電圧をゲート抵抗54を介して、電力素子50のゲー
ト端子Gに与える。この時のゲート端子Gの負のオフ制
御信号により、しきい値検出回路51の出力信号は時刻
t3でゼロに低下し、この出力信号の立ち下がりに基づ
きロジック処理回路69は若干の時間遅れをもって適当
な時間幅(時刻t4〜t5)の第2の出力信号V2を出
力する。この出力信号V2は駆動回路71で電力増幅さ
れ、スイッチ素子62をオン駆動する。スイッチ素子6
2がオンすると、直流電源64の適当な電気量に調整さ
れたエネルギーがゲート制御信号S4として、ゲート抵
抗55を介して電力素子50のゲート端子Gに加えら
れ、入力容量を放電し、結果として電力素子50のミラ
ー時間の調整を行う。
【0027】以上のようにして、電力素子50のターン
オン時はゲート電圧Vgを増強して電力素子50のター
ンオン動作を速めることができ、ターンオフ時はターン
オフ時間を自由に調整することから、インバータまたは
コンバータとして用いられる電力変換器の各アームを構
成する電力素子のスイッチングタイミングを合わすこと
ができる。それにより電力素子のデッドタイムを最短化
することができる。 (第2の実施の形態)(請求項2に対応) 図3は本発明の第2の実施の形態を示し、図4は制御信
号のタイムチャートを示すものである。
【0028】図3において、図1の駆動装置と同一の構
成部品には同一の符号を付して個々の説明は省略する。
ここでは、スイッチ素子56,57が制御信号60によ
って直接制御されるのではなく、間接的に制御されるの
が特徴である。すなわち、直列接続関係の直流電源5
8,59すなわちスイッチ素子56,57の両端に抵抗
74、抵抗75およびスイッチ素子73が直列に接続さ
れ、さらに抵抗75およびスイッチ素子73に対しスイ
ッチ素子72が並列に接続されている。抵抗74,75
の接続点の電圧によってスイッチ素子56,57のオン
オフが制御される。スイッチ素子72は常時オン状態に
あり、スイッチ素子制御信号60により、それが“1”
のときオン状態を呈し、“0”のときオフ状態となる。
スイッチ素子73はロジック処理回路76の出力信号V
3により駆動回路77を介して得られる駆動信号V6に
よってオン駆動される。制御信号60は、図4(e)に
示すように、電力素子50に対してオン指令を与える時
刻t1からオフ指令を与える時刻t4までの間、オン状
態を継続する信号であり、電力素子50のオンオフを制
御するための制御信号であって、直接的には排他的オア
回路78を介して常閉型のスイッチ素子72のオンオフ
を制御する。ロジック処理回路76は制御信号60の立
ち下がりの後、所定時間経過した時刻t6に出力信号V
3を発生すると共に、それと同時またはそれから若干の
遅れ時間をもって出力信号V4を発生する。この出力信
号V4は排他的オア回路78の第2の入力端に入力され
る。ロジック処理回路76の出力信号V3,V4は電力
素子50へのオフ動作時のゲート信号注入増強に関連し
ており、制御信号S4の立ち下がり時刻t8の少し後の
時刻t9にオフとなる。
【0029】図4において、(a)は誘導負荷を接続し
た場合のゲート電圧Vgおよびコレクタ・エミッタ間電
圧すなわち素子電圧Vceを示し、(b)はコンパレー
タ68の出力として得られるミラー電圧検出信号Vml
を、(c),(d)はロジック処理回路69の出力信号
すなわち制御信号S3,S4を生じるための第1の出力
信号V1,V2を、(e)はスイッチ素子72に対する
駆動信号60をそれぞれ示すものである。図4(f)は
ロジック処理回路76の出力信号V3に対応して発生さ
れるスイッチ素子73用の駆動信号V6を示す。
【0030】図3に示す電力素子50のターンオン時
は、ロジック処理回路76の出力信号V4は“0”であ
り、制御信号60をオン(“1”)にすることによりナ
ンド回路78を介してスイッチ素子72をオフにする。
これにより、スイッチ素子56をオンし、直流電源58
からゲート抵抗54を介して、電力素子50のゲート端
子Gにオン制御信号を与えて、電力素子50をターンオ
ンする。ターンオン時のスイッチ素子61および直流電
源63による電力素子50のゲート制御(図4(c)参
照)は、請求項1の場合と同様である。
【0031】電力素子50のターンオフ時は、制御信号
60をオフ(“0”)とすることによりスイッチ素子7
2をオンにし、それによりスイッチ素子S1をオフ、ス
イッチ素子S2をオンにして請求項1の場合と同様に直
流59からゲート抵抗54を介して、電力素子50のゲ
ート端子Gにオフ制御信号を与え、電力素子50をター
ンオフさせる。このとき、ロジック処理回路69により
直流電源64から付加的なゲート制御信号を加える(図
4(d)参照)ことは請求項1の場合と変わりが無い。
ロジック処理回路76は、信号V5の立ち下がりを監視
し、それから所定時間後、すなわち電力素子50のター
ンオフ時の素子電圧Vceの跳ね上がりが終了するまで
の時間幅(図4(f):t6〜t8)を考慮した時刻t
6でパルス信号V3を生成し、それを駆動回路77を介
してスイッチ素子73を暫時オンし、それと同時に、出
力信号V4により排他的オア回路78を介して、一旦オ
ンに復帰したスイッチ素子72をオフとし、その間、抵
抗74と抵抗75により構成される分圧器の分圧比で、
電力素子50のゲート電圧Vgを、ある一定の値に保持
する。ロジック処理回路69の出力信号V2による素子
電圧Vceのターンオフ開始から、跳ね上がり電圧の間
で、スイッチ素子62をオンして、直流電源64のエネ
ルギーをゲート抵抗55を介して、電力素子50のゲー
トに注入することにより、素子電圧Vceの変化率dV
ce/dtを調整し跳ね上がり電圧を抑制することがで
きる。 (第3の実施の形態)(請求項3に対応) 図5は多重並列接続の主回路の単位アームに対する駆動
装置の実施の形態を示すものである。ここには、MOS
ゲート入力型電力用半導体素子からなるn個の電力素子
80−1〜80−nが正極側共通導体21および負極側
共通導体22を介して多重並列接続された主回路の単位
アームが示されている。各電力素子に付属する各駆動装
置は同一回路構成を持っており、制御信号60によって
制御されるスイッチ素子82または83のオンオフ状態
に応じ、スイッチ素子82がオンすることにより直流電
源84からゲート抵抗81を介して正のゲート制御信号
が各電力素子のゲート端子に共通に加えられ、スイッチ
素子82と排反的に動作するスイッチ素子83オンする
ことにより直流電源85からゲート抵抗81を介して負
のゲート制御信号が各電力素子のゲート端子に共通に加
えられる。個々の電力素子のオンオフ動作の態様は、図
1を参照して説明した第1の実施の形態と同様である。
【0032】図5に示す複数の電力素子が多重並列接続
された主回路において、出力電力が増強された、スイッ
チ素子82,83および直流電源84,85を含むゲー
ト駆動回路により、ゲート抵抗81を介して一斉にスイ
ッチング動作を行う。この制御により電力素子のターン
オン時は、第1の実施の形態と同様にターンオン動作が
速められ、ターンオン時の遅れが補正改善され、ターン
オフ時は電力素子のミラー時間が一斉に調整されるの
で、素子の容量蓄積時間による遅れを補正改善すること
ができるので、電力素子の多重並列接続時の素子間の電
流不平衡を小さくすることができる。 (第4の実施の形態)(請求項4に対応) 図6はダブルエミッタ構造のMOSゲート入力型電力用
半導体素子からなる3個の電力素子86−1,86−
2,86−3を並列接続して単位アームを構成すると共
に、それに応じたロジック処理回路88を備えた実施の
形態を示すものである。他の回路部分は図5のものと同
一である。電力素子86−1〜86−3はエミッタ電流
を流す主エミッタとエミッタ電流検出用の検出エミッタ
とを備えている。各電力素子の検出エミッタは抵抗87
から動作電源を得て動作し、その検出信号をロジック処
理回路88に入力される。ただし、原則的には各ロジッ
ク処理回路88は隣接する2つの電力素子の検出エミッ
タからの検出信号を入力し、後述のごとく両素子の動作
時間差すなわち遅れ時間差を検出し、それをなくすよう
に調整動作する。そのため電力素子86−3に付属する
ロジック処理回路88には両電力素子86−3,86−
2からのゲート電流検出信号が入力され、同様に電力素
子86−2に付属するロジック処理回路88には両電力
素子86−2,86−1からのゲート電流検出信号が入
力される。
【0033】図7は図6の装置の動作を説明するための
タイムチャートであって、(a)は誘導負荷の場合のゲ
ート電圧Vg、(b)は電力素子86−1,86−2の
特性差によって生じた素子電流Ic1とIc2とのズレ
の状態を示し、(c)はターンオン時の両素子電流間の
遅れ時間差(t1〜t2)を表す遅れ時間差検出信号、
(d)はターンオフ時の両素子電流の遅れ時間差(t3
〜t4)を表す遅れ時間差検出信号をそれぞれ示すもの
である。
【0034】図6に示すダブルエミッタ型の電力素子が
多重接続された主回路において、検出エミッタによって
検出されたエミッタ電流信号から、互いに隣接する電力
素子の電流状態を比較し、その差をなくすように調整制
御することにより、リアルタイムにスイッチング遅れを
補正し、ダブルエミッタの電力素子の多重並列接続の電
流不平衡を小さくすることができる。 (第5の実施の形態)(請求項5に対応) 図8はn個の電力素子89−1〜89−nを多重直列接
続した主回路の単位アームを示すものである。図におい
て、各電力素子には分担電圧を均等にするための分担抵
抗90が接続されている。その他の回路部分の符号は第
1の実施の形態と同様である。この実施の形態において
は、各電力素子89−1〜89−nは共通の制御信号6
0によってオンオフ制御される。
【0035】図8に示す単位アームを構成するn個の電
力素子からなる主回路において、図1と同様の制御回路
を電力素子89−1〜89−nのそれぞれに取付け、制
御信号60によりスイッチ素子56を介して電力素子8
9−1〜89−nを一斉にターンオンし、あるいはスイ
ッチ素子57を介して電力素子89−1〜89−nを一
斉にターンオフさせる。その場合、電力素子のミラー電
圧近辺で図1の実施の形態と同様の付加的なゲート制御
を行う。この制御によりターンオン時は、全ての電力素
子のターンオン動作が速められ、ターンオン時の遅れが
補正改善され、ターンオフ時はミラー時間が一斉に調整
できるので、素子の容量蓄積時間による遅れを補正改善
することができるので、複数個の電力素子を多重直列接
続したときの各電力素子間の電圧不平衡を小さくするこ
とができる。電圧不平衡が小さくなることによって、図
示していないが、スナバ回路(図1参照)の低容量化を
達成することができる。 (第6の実施の形態)(請求項6に対応) 図9は3個の電力素子91−1〜91−3を直列接続し
て単位アームを構成すると共に、各電力素子に、図1の
ものと同一構成のスナバ回路92を並列に接続し、かつ
分担電圧均等化用分担抵抗93およびこれに直列の分圧
抵抗94からなる抵抗回路を並列に接続している。各電
力素子に付属するロジック処理回路96には、すでに述
べたゲート電圧Vgの検出に関係するコンパレータ68
の出力信号のほかに、抵抗93,94の接続点の電圧を
表す電圧信号、およびスナバ回路92と対応する電力素
子とを接続する回路部分に挿入された電流検出器95に
よって検出される隣接両スナバ回路の電流の差を表す電
流差信号が導入される。その他の回路部分は図1に示し
た第1の実施の形態と同様である。
【0036】図10は図9の回路装置の制御動作を説明
するためのタイムチャートであって、(a)は誘導負荷
の場合のゲート電圧Vgを示し、(b)は各電力素子の
特性差に基づく動作遅れによって生じた両電力素子、例
えば電力素子91−1,91−2の素子電圧Vce1,
Vceのズレを示し、(c)は電流検出器95によって
検出される電流差信号Isを示すものである。
【0037】図9に示す多重直列接続された電力素子9
1−1〜91−3からなるアーム主回路において、分圧
抵抗94によって素子電圧Vceを検出すると共に、電
流検出器95によって不平衡電流を検出する。これと図
8に示した回路手段とを組み含わせた制御回路を、各電
力素子91−1〜91−3に取付け、スイッチ素子制御
信号60により各電力素子を一斉にターンオン/オフさ
せ、同時にミラー電圧近辺で図1の実施の形態で述べた
制御を行う。この制御によりターンオン時は、全ての電
力素子のターンオン動作が速められ、ターンオン時の遅
れが補正改善され、ターンオフ時は不平衡の監視と適切
なミラー時間幅の制御から、電力素子の多重直列接続時
の電圧不平衡を小さくすることができる。電圧不平衡が
小さくなることに付随してスナバ回路の低容量化を達成
することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、電力素子のゲート制御
を通してスイッチング時の素子電圧や素子電流を制御す
ることにより、ターンオン時はターンオン時間を高速化
し、ターンオフ時はミラー時間幅の制御によって遅れ時
間を適正化することができる。さらにスナバ動作時の制
御によりサージ過電圧を抑制し、スイッチング遅れを適
正化して、スナバ回路の小容量化またはスナバレス化、
多重直列接続の各素子の電圧分担および多重並列接続の
電流分担の均等化を低スナバ容量のもとで容易に達成す
ることができる。これにより、電力変換器の小型化、軽
量化、低コスト化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の実施の形態を示す接続
図。
【図2】図1の装置の作用を説明するためのタイムチャ
ート。
【図3】請求項2に係る発明の実施の形態を示す接続
図。
【図4】図3の装置の作用を説明するためのタイムチャ
ート。
【図5】請求項3に係る発明の実施の形態を示す接続
図。
【図6】請求項4に係る発明の実施の形態を示す接続
図。
【図7】図6の装置の作用を説明するためのタイムチャ
ート。
【図8】請求項5に係る発明の実施の形態を示す接続
図。
【図9】請求項6に係る発明の実施の形態を示す接続
図。
【図10】図9の装置の作用を説明するためのタイムチ
ャート。
【図11】電力変換器の従来の駆動装置を示す接続図。
【図12】単位アームを多重並列接続した電力素子によ
り構成した従来の電力変換器の接続図。
【図13】単位アームを多重直列接続した電力素子によ
り構成した従来の電力変換器の接続図。
【符号の説明】
21 正極側共通導体 22 負極側共通導体 40 スナバ回路 50 電圧駆動型電力素子 51 しきい値検出回路 54,55 ゲート抵抗 56,57 スイッチ素子 61,62 スイッチ素子 58,59 直流電源 60 スイッチ素子制御信号 63,64 直流電源 68 コンパレータ 69 ロジック処理回路 70,71 駆動回路 72,73 スイッチ素子 74,75 抵抗 76 ロジック処理回路 77 駆動回路 78 アンド回路 79 ロジック処理回路 80−1〜80−n 電圧駆動型電力素子 82,83 スイッチ素子 84,85 直流電源 86−1〜86−3 電圧駆動型電力素子 88 ロジック処理回路 89−1〜89−n 電圧駆動型電力素子 91−1〜91−3 電圧駆動型電力素子 92 スナバ回路 95 電流検出器 96 ロジック処理回路

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MOSゲート入力型電力用半導体素子から
    なる電圧駆動型電力素子のゲート端子に第1のゲート抵
    抗を介してオン制御電圧を供給する第1のゲート信号供
    給手段と、前記ゲート端子に前記第1のゲート抵抗を介
    してオフ制御電圧を供給する第2のゲート信号供給手段
    と、前記電力素子に前記オン制御電圧が供給されたとき
    前記電力素子のゲート電圧がミラー電圧に達することに
    より立ち上がり、前記電力素子に前記オフ制御電圧が供
    給されたとき前記電力素子のゲート電圧がミラー電圧に
    低下することにより立ち下がるミラー電圧検出信号を出
    力するしきい値検出手段と、前記ミラー電圧検出信号の
    立ち上がりに応答して前記ゲート端子に所定パルス幅で
    所定電気量のオン制御信号を第2のゲート抵抗を介して
    付加的に供給する第3のゲート信号供給手段と、前記ミ
    ラー電圧検出信号の立ち下がりに応答して前記ゲート端
    子に所定パルス幅で所定電気量のオフ制御信号を前記第
    2のゲート抵抗を介して付加的に供給する第4のゲート
    信号供給手段とを具備したことを特徴とする電圧駆動型
    電力素子の駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電圧駆動型電力素子の駆
    動装置において、前記第2のゲート信号供給手段のオフ
    ゲート電圧供給時間を調整する手段を設けたことを特徴
    とする電圧駆動型電力素子の駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の電圧駆動型電力
    素子の駆動装置において、並列接続された複数個の電圧
    駆動型電力素子により主回路が構成されると共に、前記
    第1および第2のゲート信号供給手段は各電圧駆動型電
    力素子に対し共通に設けられ、前記第3および第4のゲ
    ート信号供給手段は各電圧駆動型電力素子に対し別々に
    設けられていることを特徴とする電圧駆動型電力素子の
    駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の電圧駆動型電力素子の駆
    動装置において、前記電圧駆動型電力素子が主エミッタ
    およびエミッタ電流検出用検出エミッタを有し、前記第
    3および第4のゲート信号供給手段が、隣接する両電圧
    駆動型電力素子のエミッタ電流検出信号を参照して両電
    圧駆動型電力素子のターンオン時およびターンオフ時の
    タイミングずれを解消するように動作することを特徴と
    する電圧駆動型電力素子の駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2に記載の電圧駆動型電力
    素子の駆動装置において、直列接続された複数個の電圧
    駆動型電力素子により主回路が構成されると共に、前記
    第1ないし第4のゲート信号供給手段が各電圧駆動型電
    力素子に対して別個に設けられ、前記第1および第2の
    ゲート信号供給手段は共通の制御信号に基づいて駆動さ
    れることを特徴とする電圧駆動型電力素子の駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の電圧駆動型電力素子の駆
    動装置において、前記複数個の電圧駆動型電力素子にそ
    れぞれスナバ回路が接続されると共に、隣接する両電圧
    駆動型電力素子に付属する両スナバ回路に流れる電流の
    差をそれぞれ検出する差電流検出手段を備え、前記第3
    および第4のゲート信号供給手段が、前記差電流検出手
    段によって検出される差電流が減少するように付属の電
    圧駆動型電力素子のターンオン時およびターンオフ時の
    タイミングずれを調整することを特徴とする電圧駆動型
    電力素子の駆動装置。
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