JP3383238B2 - 木製パレットの不良検出方法及び装置 - Google Patents

木製パレットの不良検出方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木製パレットの不
良検出方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】木製パレットは各種の物品の輸送や保管
等に広く使用されているが、パレットの一部が破損した
り、腐食等により強度が低下すると、フォークリフト等
での輸送時に製品の荷崩れ等をおこして製品が破損する
という問題が生じてくる。そこで、このような不都合を
解消すべく、木製パレットを使用する前に該パレットの
上下板やブロックの強度の低下、腐食及び脱落等を検出
する装置が提案されている。
【0003】この木製パレットの不良検出装置は、図2
0及び図21に示すように、コンベヤa上を流れてくる
木製パレットbを所定位置に位置決めし、この状態でパ
レットbの上下左右前後の6方向からエアシリンダ装置
によって上板c、下板d、前後の中央ブロックe及び両
側のブロックfを同時に押しつけ、このときの上下板
c,d及びブロックe,fの必要以上の変位を各エアシ
リンダ装置のストロークエンドに設けられたスイッチ等
により検知し、検知された場合は強度の低下、腐食及び
脱落のいずれかであるとして不良と判断し、検知されな
い場合は正常と判断するようにしたものである。そし
て、検査終了後は木製パレットの良否判断信号が下流ラ
インのパレット分別装置に出力され、不良パレットと正
常パレットが別々の積み付け装置に搬送される。なお、
図において符号gは搬送中のパレットbを挟持した状態
で回転駆動されて、該パレットbの上下面に付着したゴ
ミ等を取り除くブラシロール対である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、木製パレッ
トの組み立ては、通常、クギ等を打ちつけて行われる
が、現状では上板cを固定するクギの強度(固定部分の
強度)不足や脱落によりフォークリフトでの荷積み・荷
下ろし時にパレットbの上板cが外れて荷崩れを起こす
トラブルが発生している。
【0005】従って、荷崩れを確実に防止するために
は、木製パレットbの上下板c,dやブロックe,fの
強度低下、腐食及び脱落等の検出に加えて、上板cを固
定するクギの強度不足や脱落をも検出する必要が生じて
くるが、上述した不良検出装置においては、上下板c,
d共にクギの打ち付け方向からエアシリンダ装置で押し
つけるようにしているため、上板cの打ち付け部のクギ
の強度不足や脱落を検出することができないという不都
合がある。
【0006】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、木製パレットの上下板やブロックの
強度低下、腐食及び脱落を検出することができるのは勿
論のこと、上板の固定部分の強度不足や脱落をも検出す
ることができる木製パレットの不良検出方法及び装置を
提供することを目的とする。なお、通常、コンベヤ上を
搬送されるパレットは木製パレットの他に樹脂パレット
もあり、従って、木製パレットの不良を検出するに際し
ては、前もって木製パレットの判別を行う必要が生じて
くる。
【0007】パレットの判別方法としては、例えば特開
平9−159433号公報に示すように、木製パレット
と樹脂パレットとのブロックの幅の違いを利用したもの
が知られている。この判別方法は、コンベヤの幅方向の
両側に投光器と受光器とが互いに対向配置された透過式
の光電スイッチをパレットの搬送方向に互いに離間して
二箇所取り付け、各光電スイッチからの信号に基づいて
木製パレットと樹脂パレットとの判別を行うようにした
ものである。各光電スイッチの取付位置及び間隔は、コ
ンベヤ上に位置決め(停止)されたパレットに対して、
木製パレットのブロックの幅より広く、且つ、樹脂パレ
ットのブロックの幅より狭くなるように設定されてい
る。
【0008】そして、コンベヤ上に位置決めされたパレ
ットが木製パレットの場合は投光器からの光が受光器で
受光されて各光電スイッチがONとされ、樹脂パレット
の場合は投光器からの光が樹脂パレットのブロックによ
って遮られて各光電スイッチがOFFとされるため、こ
のON・OFFによって木製パレットか樹脂パレットか
を判別するようにしている。
【0009】しかしながら、かかるパレットの判別方法
においては、木製パレットのブロックが強度低下や腐食
等によって斜めにずれている場合や、下デッキ板上のブ
ロックに隣接する位置に異物が存在する場合には、光電
スイッチの取付位置から見たブロック部分の搬送方向の
寸法が実際のブロック幅より広くなってしまって樹脂パ
レットのブロックの幅と変わらなくなり、この結果、投
光器からの光が遮られて各光電スイッチがOFFとな
り、木製パレットであるにもかかわらず樹脂パレットと
誤って判定されるという不都合が生じてくる。従って、
かかる不都合についても解消することが望まれる。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に係る木製パレットの不良検出方法は、
搬送される木製パレットを所定の位置に位置決めし、該
位置決め位置で木製パレットのブロックの上側に固定さ
れた複数の上板と下側に固定された複数の下板を押圧し
て該押圧時の各板の変位を検知することにより、木製パ
レットの不良を検出するようにした木製パレットの不良
検出方法において、前記複数の上板及び下板の押圧を下
側から行うことを特徴とする。
【0011】請求項2に係る木製パレットの不良検出装
置は、パレットを搬送する第1の搬送装置と、該第1の
搬送装置によって搬送されるパレットを所定の位置に位
置決めする第1の位置決め手段と、前記第1の搬送装置
に連設されて該第1の搬送装置から搬出されたパレット
を搬送する第2の搬送装置と、該第2の搬送装置によっ
て搬送されるパレットを所定の位置に位置決めする第2
の位置決め手段と、前記第1の位置決め手段によって位
置決めされるパレットが木製か樹脂製かを判別するパレ
ット判別手段と、前記第1の位置決め手段及び前記第2
の位置決め手段の内のいずれか一方の位置決め手段によ
って位置決めされた木製パレットに対し、少なくともブ
ロックの上側に固定された複数の上板の内の該ブロック
の下側に固定された複数の下板と平行に重ならない部分
を下側から押圧する第1の上板押圧手段と、他方の位置
決め手段によって位置決めされた木製パレットに対し、
少なくともブロックの上側に固定された複数の上板の内
の該ブロックの下側に固定された複数の下板と平行に重
なる部分を下側から押圧すべく上下の板間に挿脱可能に
設けられた第2の上板押圧手段と、第1及び第2の上板
押圧手段によって木製パレットの上板が下側から押圧さ
れた際に該木製パレットを受け止めるストッパー部材
と、第1の上板押圧手段によって押圧された上板の変位
を検知する第1の変位検知手段と、第2の上板押圧手段
によって押圧された上板の変位を検知する第2の変位検
知手段と、第1の変位検知手段及び第2の変位検知手段
からの検知信号に基づいて木製パレットが不良か否かを
判断する不良パレット検査手段と、前記パレット判別手
段によってパレットが木製と判別されたときに、第1の
上板押圧手段及び第2の上板押圧手段の内で第1の搬送
装置側に配置された上板押圧手段によって上板の押圧を
行うように該上板押圧手段の駆動を制御し、且つ、第1
の搬送装置側で不良パレット検査手段によって木製パレ
ットが不良と判断されたときに、第2の搬送装置側に配
置された上板押圧手段による上板の押圧を中止し、正常
と判断されたときに、第2の搬送装置側に配置された上
板押圧手段による上板の押圧を行うように該上板押圧手
段の駆動を制御する制御手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0012】請求項3に係る木製パレットの不良検出装
置、請求項2において、前記第1の上板押圧手段側に配
設され、木製パレットの複数の下板の内の上板と平行に
重ならない部分を下側から押圧する第1の下板押圧手段
と、前記第2の上板押圧手段側に配置され、木製パレッ
トの複数の下板の内の上板と平行に重なる部分を下側か
ら押圧する第2の下板押圧手段と、第1の下板押圧手段
によって押圧された下板の変位を検知する第3の変位検
知手段と、第2の下板押圧手段によって押圧された下板
の変位を検知する第4の変位検知手段とを備え、前記不
良パレット検査手段は、第3の変位検知手段及び第4の
変位検知手段からの検知信号に基づいて木製パレットが
不良か否かを判断し、前記制御手段は、前記パレット判
別手段によってパレットが木製と判別されたときに、第
1の下板押圧手段及び第2の下板押圧手段の内の第1の
搬送装置側に配置された下板押圧手段によって下板の押
圧を行うように該下板押圧手段の駆動を制御し、且つ、
第1の搬送装置側で不良パレット検査手段によって木製
パレットが不良と判断されたときに、第2の搬送装置側
に配置された下板押圧手段による下板の押圧を中止し、
正常と判断されたときに、第2の搬送装置側に配置され
た下板押圧手段による下板の押圧を行うように該下板押
圧手段の駆動を制御することを特徴とする。
【0013】請求項4に係る木製パレットの不良検出装
置は、請求項2又は3において、前記第1の位置決め手
段及び前記第2の位置決め手段の内のいずれか一方の位
置決め手段によって位置決めされた木製パレットに対
し、該木製パレットの進行方向と直交する幅方向の両側
に配置されたブロックをそれぞれ幅方向内方に押圧する
第1のブロック押圧手段と、該第1のブロック押圧手段
によって押圧されたブロックの変位を検知する第5の変
位検知手段とを備え、前記不良パレット検査手段は、第
5の変位検知手段からの検知信号に基づいて木製パレッ
トが不良か否かを判断し、前記制御手段は、前記パレッ
ト判別手段によってパレットが木製と判別された場合
に、第1のブロック押圧手段が第1の搬送装置側に配置
されたときは、第1のブロック押圧手段によってブロッ
クの押圧を行うように該第1のブロック押圧手段の駆動
を制御し、更に、第1のブロック押圧手段が第2の搬送
装置側に配置されたときは、第1の搬送装置側で不良パ
レット検査手段によって木製パレットが不良と判断され
ると、第1のブロック押圧手段によるブロックの押圧を
中止し、正常と判断されると、第1のブロック押圧手段
によるブロックの押圧を行うように第1のブロック押圧
手段の駆動を制御することを特徴とする。
【0014】請求項5に係る木製パレットの不良検出装
置は、請求項2〜4のいずれか一項において、前記スト
ッパー部材を、第1及び第2の位置決め手段によって位
置決めされたパレットの上方に該パレットの進行方向に
揺動可能に配置したことを特徴とする。請求項6に係る
木製パレットの不良検出装置は、請求項2〜5のいずれ
か一項において、前記パレット判別手段は、木製パレッ
トの各上板間のすき間又は各下板間のすき間が該木製パ
レットの進行方向に沿って並んで配置された場合に、前
記木製パレットの搬送中に該すき間の有無を検出する光
電スイッチと、該光電スイッチからのON−OFF信号
が複数回得られたときに木製パレットと判定する木製パ
レット判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項7に係る木製パレットの不良検出装
置は、請求項2〜6のいずれか一項において、前記第1
及び第2の変位検知手段を、前記第1及び第2の上板押
圧手段の押し込み量を検知する押し込み量検知スイッチ
と、該押し込み量検知スイッチによって前記押し込み量
を検知した際の上板の変位位置より低い位置に該上板が
変位したことを検知する光電スイッチとによって構成し
たことを特徴とする。
【0016】請求項8に係る木製パレットの不良検出装
置は、請求項2〜7のいずれか一項において、前記第2
の上板押圧手段は、位置決めパレットの下方に配置され
たシリンダ装置と、該シリンダ装置を回動動作により上
下の板間に挿脱可能に支持するリンク機構と、該リンク
機構を回動させる駆動手段とを備え、更に、前記第2の
下板押圧手段をシリンダ装置によって構成し、該シリン
ダ装置を前記リンク機構によって下板の下方に接近離間
移動可能に支持したことを特徴とする。
【0017】請求項9に係る木製パレットの不良検出装
置は、請求項2〜8のいずれか一項において、前記第1
の搬送装置と前記第2の搬送装置との間に上下方向に移
動可能に配置され、搬送されるパレットを挟持しつつ該
パレットの進行方向と反対方向に回転駆動される一対の
ブラシロールと、該一対のブラシロールをパレット側に
付勢する付勢部材とを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項10に係る木製パレットの不良検出
装置は、請求項9において、パレットが前記一対のブラ
シロール間を通過する際に該パレットの後端部を進行方
向に押してパレットを前記第2の搬送装置側に送り込む
送り手段を備えたことを特徴とする。請求項11に係る
木製パレットの不良検出装置は、請求項10において、
前記送り手段を木製パレットの後端側の幅方向の中央部
に配置されたブロックを押すように構成し、更に、前記
送り手段の送り位置が所定位置を超えたことを検知する
送り位置検知手段を備え、前記不良パレット検査手段
は、前記送り位置検知手段からの検知信号に基づいて木
製パレットが不良であるか否かを判断し、前記制御手段
は、第1の搬送装置側で前記不良パレット検査手段によ
って木製パレットが正常と判断され、且つ、該不良パレ
ット検査手段が前記送り位置検知手段からの検知信号に
基づいて木製パレットが不良である判断したときに、第
2の搬送装置側に配置された各押圧手段による木製パレ
ットの押圧を中止するように各押圧手段の駆動を制御す
ることを特徴とする。
【0019】請求項12に係る木製パレットの不良検出
装置は、請求項9〜11のいずれか一項において、前記
一対のブラシロールの上側のブラシロールを強制的に上
方に移動させる移動手段を備え、前記制御手段は、第1
の搬送装置側で木製パレットが不良パレット検査手段に
よって不良と判断されたときに、前記ブラシロールが上
方に移動するように前記移動手段の駆動を制御すること
を特徴とする。
【0020】請求項13に係る木製パレットの不良検出
装置は、請求項2〜12のいずれか一項において、木製
パレットが前記第2の位置決め手段によって位置決めさ
れた際に、該木製パレットの前端側の幅方向の中央部に
配置されたブロックを後端側に押圧する第2のブロック
押圧手段と、該第2のブロック押圧手段によって押圧さ
れたブロックの変位を検知する第6の変位検知手段とを
備え、前記不良パレット検査手段は、第6の変位検知手
段からの検知信号に基づいて木製パレットが不良か否か
を判断し、前記制御手段は、前記パレット判別手段によ
ってパレットが木製と判別された場合において、第1の
搬送装置側で不良パレット検査手段によって木製パレッ
トが不良と判断されると、第2のブロック押圧手段によ
るブロックの押圧を中止し、正常と判断されると、第2
のブロック押圧手段によるブロックの押圧を行うように
第2のブロック押圧手段の駆動を制御することを特徴と
する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の
一例である木製パレットの不良検出装置を説明するため
の説明図、図2は図1の平面図、図3は図1の左側面
図、図4は図1のIV−IV線断面図、図5は図1のV
−V線断面図、図6は図1のVI−VI線断面図、図7
はブラシロール対の詳細図、図8は図1のVII−VI
I線断面の要部を示す図、図9はリンク機構の詳細図、
図10は木製パレットの不良検出装置の作動を説明する
ための説明的概略図、図11は図10の平面図、図12
は不良検出装置の作動を説明するためのブロック図、図
13は制御装置の作動を説明するためのフローチャート
図、図14は木製パレットの全体斜視図、図15は図1
4の上側から見た図、図16は図15の矢印XVI方向
から見た図、図17は図15の矢印XVII方向から見
た図、図18は図14の下側から見た図、図19は樹脂
パレットを示す図である。
【0022】まず、説明の便宜上、この実施の形態に用
いる木製パレットW及び樹脂パレットPの構造から先に
説明する。木製パレットWは、図14〜図18に示すよ
うに、略等間隔で7枚配置された上デッキ板(上板)1
a〜1gと、上デッキ板1a〜1gの下側で該上デッキ
板1a〜1gに直交する方向に略等間隔で3枚配置され
た長手けた板2a〜2cと、長手けた板2a〜2cの下
側で該長手けた板2a〜2cと上デッキ板1a,1d,
1gとが交差する位置に配置された9個のブロック3
と、ブロック3の下側で上デッキ板1a,1d,1gと
平行に配置された3枚の短手けた板(下板)4a〜4c
と、短手けた板4a〜4cの下側で長手けた板2a〜2
cと平行に配置された3枚の下デッキ板(下板)5a〜
5cとによって構成されており、上デッキ板1a〜1
g、長手けた板2a〜2c、ブロック3、下デッキ板5
a〜5c及び短手けた板4a〜4cをクギ等を介して互
いに固定することにより組み立てられる。
【0023】一方、樹脂パレットPは、図19に示すよ
うに、木製パレットWと略同等の外形形状を有して外面
が連続した平面とされており、木製パレットWのブロッ
ク3に対応する位置にはブロック6が配置されている。
そして、図1及び図2に示すように、木製パレットW及
び樹脂パレットPは複数のチェーンコンベヤからなる搬
送ライン上をランダムに搬送されて第1のチェーンコン
ベヤ(第1の搬送装置)10及び該第1のチェーンコン
ベヤ10に連設された第2のチェーンコンベヤ(第2の
搬送装置)11上の所定位置に順次位置決めされ、該位
置決め位置で第1のチェーンコンベヤ10上を搬送され
る際に判別された木製パレットWに対してのみ不良検査
が行われるようになっている。なお、この実施の形態で
は、木製パレットW及び樹脂パレットP共に長手方向を
搬送方向に向けて搬送する場合を例に採る。また、単に
パレットWPというときは木製パレットW及び樹脂パレ
ットPの両方を指すものとする。
【0024】第1のチェーンコンベヤ10はブレーキ付
き駆動モータ12によって駆動され、該ブレーキ付き駆
動モータ12はパレットWPが第1のチェーンコンベヤ
10上に搬入されて位置決めされると該第1のチェーン
コンベヤ10を所定時間停止させるようにその駆動が制
御される。第1のチェーンコンベヤ10の前端部両側に
は第1のチェーンコンベヤ10に搬入されたパレットW
Pの前端部に可動部13aを当接させて該パレットWP
を位置決めするストッパ用エアシリンダ装置(第1の位
置決め手段)13が取り付けられており、このストッパ
用エアシリンダ装置13はパレットWPを搬出する際に
は可動部13aが収縮するように制御される。なお、図
11において、符号200はストッパ用エアシリンダ装
置13の若干上流側に配設されて第1のチェーンコンベ
ヤ10上に位置決めされたパレットWPの有無を検知す
る存荷センサであり、この存荷センサは透過式の光電ス
イッチ等によって構成されている。
【0025】また、図10及び図11を参照して、第1
のチェーンコンベヤ10の幅方向の両側部には木製パレ
ットWの搬送中に上デッキ板1a〜1gの各板間のすき
間の有無を検知する判別用光電スイッチ15が取り付け
られ、第1のチェーンコンベヤ10の下方にはパレット
WPが木製パレットWと判別されたときに該木製パレッ
トWの上デッキ板1b,1c,1e,1f(上デッキ板
1a〜1gの内で短手けた板4a〜4cと平行に重なら
ない部分)及び下デッキ板5a,5b,5cを下側から
押圧する3種類の検査用エアシリンダ装置14a〜14
c(合計14台)が配設されている。
【0026】判別用光電スイッチ15は透過式のもので
あり、第1のチェーンコンベヤ10上を搬送される木製
パレットWの上デッキ板1a〜1gと同一レベルに投光
器と受光器とを木製パレットWの幅方向に互いに対向さ
せた状態で1か所配置されている。判別用光電スイッチ
15は第1のチェーンコンベヤ10上を搬送されるパレ
ットWPが木製パレットWの場合は上デッキ板1a〜1
gの部分で投光器からの光が遮られてOFFとされ、上
デッキ板1a〜1gのすき間の部分では投光器からの光
が受光器で受光されてONとされる。
【0027】一方、樹脂パレットPの場合は上述したよ
うに該樹脂パレットPの上部にはすき間がないことから
投光器からの光が遮られて常時OFFとされる。判別用
光電スイッチ15からの信号は後述するコントローラ1
00の木製パレット判定手段102に出力され、該木製
パレット判定手段102は判別用光電スイッチ15から
ON−OFF信号が複数回(この実施の形態では2回)
得られたときに木製パレットWであると判定するように
なっている。ここで、この実施の形態では判別用光電ス
イッチ15及び木製パレット判定手段102によって本
発明のパレット判別手段を構成している。
【0028】なお、判別用光電スイッチ15は反射式の
ものでもよく、この場合、木製パレットWの上デッキ板
1a〜1gの部分でON、上デッキ板1a〜1gのすき
間の部分でOFFとなり、樹脂パレットPでは常時ON
となる。検査用エアシリンダ装置14a(第1の上板押
圧手段)は第1のチェーンコンベヤ10上に位置決めさ
れた木製パレットWの下方で上デッキ板1c,1eに対
応する位置に中央の下デッキ板5bを間に挟んで木製パ
レットWの幅方向に一台ずつ合計4台配置されており、
各可動部17を伸長駆動させることにより、上デッキ板
1c,1eを下側から押圧して該上デッキ板1c,1e
の不良を検査するようになっている。
【0029】一方、検査用エアシリンダ装置14b(第
1の上板押圧手段)は第1のチェーンコンベヤ10上に
位置決めされた木製パレットWの下方で上デッキ板1
b,1fに対応する位置に中央の下デッキ板5bを間に
挟んで木製パレットWの幅方向に一台ずつ合計4台配置
されており、各可動部18を伸長駆動させることによ
り、上デッキ板1b,1fを下側から押圧して該上デッ
キ板1b,1fの不良を検査するようになっている。
【0030】検査用エアシリンダ装置14c(第1の下
板押圧手段)は、図5を参照して、第1のチェーンコン
ベヤ10上に位置決めされた木製パレットWの下方で下
デッキ板5a,5b,5cに対応する位置に中央の短手
けた板4bを間に挟んで木製パレットWの長手方向(進
行方向)に2台ずつ合計6台配置されており、各可動部
19を伸長駆動させることにより、下デッキ板5a,5
b,5cを下側から押圧して該下デッキ板5a,5b,
5cの不良を検査するようになっている。
【0031】各検査用エアシリンダ装置14a〜14c
内部には、図12を参照して、各検査用エアシリンダ装
置14a〜14cのストロークエンドを検知する検知ス
イッチ19a(第1の変位検知手段:押し込み量検知ス
イッチ),19b(第1の変位検知手段:押し込み量検
知スイッチ),19c(第3の変位検知手段)が各検査
用エアシリンダ装置14a〜14cに対応してそれぞれ
取り付けられている。また、図10及び図11に示すよ
うに、第1のチェーンコンベヤ10の幅方向の両側に
は、検査用エアシリンダ装置14a及び14bによって
押圧された上デッキ板1b,1c,1e,1fの上方へ
の変位を検知する検査用光電スイッチ(第1の変位検知
手段)20aが上デッキ板1b,1c,1e,1fに対
応して4か所取り付けられている。検査用光電スイッチ
20aは第1のチェーンコンベヤ10上に位置決めされ
た木製パレットWの上デッキ板1b,1c,1e,1f
の若干上方位置で投光器と受光器を互いに対向させた状
態で配置されている。
【0032】ここで、検査用光電スイッチ20aは、検
査用エアシリンダ装置14a,14bによる上デッキ板
1b,1c,1e,1fの押圧時に検査用エアシリンダ
装置14a,14bの検知スイッチ19a,19bがス
トロークエンドを検知した場合の該上デッキ板1b,1
c,1e,1fの変位位置より低い位置に配置されてお
り、これにより、検知スイッチ19a,19bで検知で
きない程度の上デッキ板1b,1c,1e,1fの打ち
付け部分のクギの強度不足を検査するようにしている。
【0033】検査用光電スイッチ20a及び検知スイッ
チ19a〜19cからの信号はコントローラ100の不
良パレット検査手段101に出力され、該不良パレット
検査手段101は検査用光電スイッチ20a及び検知ス
イッチ19a〜19cからON信号が1つでも出力され
ると、上デッキ板1b,1c,1e,1f、下デッキ板
5a,5b,5cのいずれかに強度低下、腐食及び脱落
が発生しているか、又は上デッキ板1b,1c,1e,
1fのいずれかに打ち付け部分のクギ及び上板の強度不
足や脱落が発生しているとして木製パレットWが不良で
あると判断するようになっている。
【0034】第1のチェーンコンベヤ10上に位置決め
された木製パレットWの上方には、該木製パレットWを
検査用エアシリンダ装置14a〜14cによって下側か
ら押圧した際に、上デッキ板1a〜1gの内で検査用エ
アシリンダ装置14a及び14bによって押圧されない
上デッキ板1a,1d,1gを受け止めるストッパー部
材21aが配置されている。
【0035】ストッパー部材21aは各上デッキ板1
a,1d,1gに対して木製パレットWの幅方向に離間
して2箇所ずつ(合計6箇所)配置されており、長手方
向を水平方向に向けて配置された直方体状の錘部22
と、該錘部22の上流側の端部から下方に延設されてそ
の先端部が上デッキ板1a,1d,1gの若干上方に配
置された受け腕23とを備える。
【0036】ストッパー部材21aは、錘部22の上流
側の端部が機枠の上梁24に取り付けられたブラケット
25に図1において反時計回り方向(木製パレットWの
進行方向の逆方向)の回動を規制された状態で木製パレ
ットWの進行方向に揺動可能に枢支されており、かかる
枢支状態においては、ストッパー部材21aには錘部2
2による反時計回り方向のモーメントが作用して受け腕
23が同方向に付勢された状態になっている。
【0037】従って、ストッパー部材21aは錘部22
のモーメントによる付勢力に抗して木製パレットWの進
行方向に揺動するようになっており、これにより、受け
腕23による上デッキ板1a,1d,1gの受け止め機
能を確保することができると共に、検査用エアシリンダ
装置14a及び14bによる押圧で上デッキ板1b,1
c,1e,1fの少なくとも一枚が跳ね上がって該跳ね
上がり部分が木製パレットWの搬送時に受け腕23に当
たった場合においてもストッパー部材21aが揺動して
木製パレットWのスムースな搬送を確保することができ
る。なお、ストッパー部材21aの受け腕23の先端
は、上述した検査用光電スイッチ20aの検査位置の下
方に位置するようになっている。
【0038】また、第1のチェーンコンベヤ10と第2
のチェーンコンベヤ11との間には、搬送中のパレット
WPを挟持した状態で駆動モータ26cによってパレッ
トWPの進行方向と逆方向に回転駆動されて、該パレッ
トWPの上下面に付着したゴミ等を取り除く上下のブラ
シロール対26a,26bが配設され、第1のチェーン
コンベヤ10の上方には、パレットWPがブラシロール
対26a,26b間を通過する際に該パレットWPの後
端部を進行方向に押してパレットWPを第2のチェーン
コンベヤ11側に送り込む送り装置(送り手段)27が
配設されている。
【0039】ブラシロール対26a,26bは、図6及
び図7に示すように、共にその軸線を第1のチェーンコ
ンベヤ10の幅方向に向けて上下方向に互いに離間配置
されており、両端部が軸受Bによって回転可能に支持さ
れている。上ブラシロール26a及び下ブラシロール2
6bの各軸受Bにはそれぞれ機枠に取り付けられたガイ
ドレール28に沿って上下方向に移動するスライド部2
9が設けられており、これにより、ブラシロール対26
a,26bが上下方向に移動可能とされている。
【0040】上ブラシロール26aの軸受Bには上方に
延びるねじ軸30が突設されており、該ねじ軸30は機
枠に取り付けられた支持板31に上下方向に移動可能に
遊挿されている。ねじ軸30の支持板31の下方位置に
はナット32が螺合されている。ナット32は上ブラシ
ロール26aが上方へ移動した際に支持板31に当接し
てそれ以上の移動を規制するものであり、従って、支持
板31とナット32との間隔が上ブラシロール26aの
上下方向のストロークとされている。
【0041】支持板31の上方に突出するねじ軸30に
は圧縮コイルばね(付勢部材)33が外挿されており、
該コイルばね33の下端は支持板31に固定されてい
る。また、コイルばね33から突出するねじ軸30には
ナット34が螺合されており、該ナット34には圧縮コ
イルばね33の上端が固定されている。従って、圧縮コ
イルばね33は上ブラシロール26aの自重によって圧
縮状態とされており、この状態で上ブラシロール26a
がブラシロール対26a,26b間を通過するパレット
WPの上面によって上方に押されると、圧縮コイルばね
33が伸長してねじ軸30が上ブラシロール26aと一
体となって上方に移動し、パレットWPの上面による押
し力が解除されると上ブラシロール26aの自重により
ねじ軸30が下降して上ブラシロール26aが元の位置
に復帰するようになっている。
【0042】一方、下ブラシロール26bの軸受Bには
下方に延びるねじ軸40が突設されており、該ねじ軸4
0は機枠に取り付けられた支持板41に上下方向に移動
可能に遊挿されている。支持板41から下方に突出する
ねじ軸40にはストッパーとしてのナット42が螺合さ
れており、支持板41から上方に突出するねじ軸40に
はナット43が螺合されている。
【0043】ねじ軸40のナット43と支持板41との
間には圧縮コイルばね(付勢部材)44が外挿されてい
る。圧縮コイルばね44は下ブラシロール26bの自重
によって圧縮状態とされており、この状態で下ブラシロ
ール26bがブラシロール対26a,26b間を通過す
るパレットWPの下面によって下方に押されると、圧縮
コイルばね44が圧縮してねじ軸40が下ブラシロール
26bと一体となって下方に移動し、パレットWPの下
面による押し力が解除されると圧縮コイルばね44の復
元力によりねじ軸40が上昇して下ブラシロール26b
が元の位置に復帰するようになっている。これにより、
パレットWPがブラシロール対26a,26bの間を通
過する際にブラシロール対26a,26bがパレットW
P側に付勢されて該パレットWPの上下面に密着し、該
上下面に付着したゴミ等の除去を効果的に行うことがで
きる。
【0044】また、上ブラシロール26aの軸受Bには
上流側に延びる連結板35が設けられており、該連結板
35には昇降用エアシリンダ装置(移動手段)36の可
動部37先端が連結されている。昇降用エアシリンダ装
置36は可動部37を下方に向けた状態で機枠の上梁2
4にその軸線を上下方向に向けて取り付けられており、
第1のチェーンコンベヤ10上で不良パレット検査手段
101によって木製パレットWが不良と判断された場合
に可動部37が収縮制御され、これにより、上ブラシロ
ール26aが強制的に上方に移動してブラシロール対2
6a,26bの間隔が開き、第1のチェーンコンベヤ1
0から搬出された不良木製パレットWの上デッキ板1
b,1c,1e,1fの跳ね上がり部分がブラシロール
対26a,26bに引っ掛かるのを防止して不良木製パ
レットWのスムースな搬送を確保するようにしている。
【0045】送り装置27は、第1のチェーンコンベヤ
10上に位置決めされたパレットWPの上方で該パレッ
トWPの搬送方向に沿って往復移動するフィーダ50を
備える。フィーダ50は、図1及び図5を参照して、パ
レットWPの搬送方向に延びる押し片51と、該押し片
51の上流側の端部から上方に延びる連結片52とを備
えており、該連結片52には昇降用エアシリンダ装置5
3の可動部54先端が連結されている。昇降用エアシリ
ンダ装置53は可動部54を下方に向けた状態で第1の
チェーンコンベヤ10上に位置決めされたパレットWP
の上方で該パレットWPの搬送方向に沿って往復移動す
るリニアガイド装置55のスライダ56にその軸線を上
下方向に向けて取り付けられている。
【0046】リニアガイド装置55は、ロッドレスエア
シリンダ装置57によって駆動されるようになってい
る。また、パレットWPが第1のチェーンコンベヤ10
上に位置決めされた際には、スライダ56はパレットW
Pの後端部側に配置され、エアシリンダ装置53の可動
部54は伸長駆動されてフィーダ50の押し片51先端
がパレットWPの後端側の幅方向の中央部、パレットW
Pが木製パレットWの場合は該木製パレットWの後端側
の幅方向の中央部のブロック3を押す位置に配置される
ようになっている。
【0047】そして、この状態でリニアガイド装置55
のロッドレスエアシリンダ装置57が第1のチェーンコ
ンベヤ10からのパレットWPの搬出動作と同期駆動さ
れてフィーダ50がスライダ56及びエアシリンダ装置
53と一体となって前進し、これにより、該フィーダ5
0の押し片51によってパレットWPを押して該パレッ
トWPを第2のチェーンコンベヤ11の位置決め位置ま
で送り込むようになっている。このように、フィーダ5
0の押し片51によってパレットWPの後端部を押すこ
とにより、該パレットWPのブラシロール対26a,2
6b間の通過がスムースになされると共に、通常より厚
肉のパレットWPであってもブラシロール対26a,2
6b間を支承なく通過することができる。
【0048】パレットWPを第2のチェーンコンベヤ1
1の位置決め位置まで送り込んだ後は、フィーダ50は
スライダ56及びエアシリンダ装置53と一体となって
後進しつつ、元の位置に復帰するようになっている。な
お、フィーダ50の復帰移動の際にはエアシリンダ装置
53の可動部54が収縮駆動されてフィーダ50が第1
のチェーンコンベヤ10に搬入される次のパレットWP
の上方を移動するようになっており、また、次のパレッ
トWPが第1のチェーンコンベヤ10上に位置決めされ
た際にはエアシリンダ装置53の可動部54は伸長制御
されてフィーダ50の押し片51先端がパレットWPの
後端側の幅方向の中央部を押す位置に配置されるように
なっている。
【0049】ここで、フィーダ50の前進限界位置は第
2のチェーンコンベヤ11上でのパレットWPの位置決
め位置より前方(下流側)に設定されており、前進限界
位置には該位置にフィーダ50が達したことを検知する
近接スイッチ(送り位置検知手段)58が配設されてい
る。近接スイッチ58からの信号はコントローラ100
の不良パレット検査手段101に出力され、該不良パレ
ット検査手段101は近接スイッチ58からON信号が
出力されると、木製パレットWの後端側の幅方向の中央
部のブロック3に強度低下、腐食及び脱落が発生してい
るとして木製パレットWが不良であると判断するように
なっている。
【0050】第2のチェーンコンベヤ11はブレーキ付
き駆動モータ62によって駆動され、該ブレーキ付き駆
動モータ62はパレットWPが第2のチェーンコンベヤ
11上に搬入されて位置決めされると該第2のチェーン
コンベヤ11を所定時間停止させるようにその駆動が制
御される。第2のチェーンコンベヤ11の前端側には第
2のチェーンコンベヤ11に搬入されたパレットWPの
前端両側部に当接して該パレットWPを位置決めする一
対のストッパ(第2の位置決め手段)63が第2のチェ
ーンコンベヤ11の幅方向に沿って延びる昇降部材64
に取り付けられている。昇降部材64の長手方向の中央
部には昇降用エアシリンダ装置65の可動部66が連結
されており、該昇降用エアシリンダ装置65は可動部6
6を下方に向けた状態で機枠の上梁67にその軸線を上
下方向に向けて取り付けられている。
【0051】昇降部材64の長手方向の両端部には、上
梁67に固定されたガイドレール68に沿って上下動す
るスライダ69が取り付けられている。昇降用エアシリ
ンダ装置65は第2のチェーンコンベヤ11からパレッ
トWPを搬出する際には可動部66が収縮するように制
御される。なお、図11において、符号は201はスト
ッパ63の若干上流側に配設されて第2のチェーンコン
ベヤ11上に位置決めされたパレットWPの有無を検知
する存荷センサ、202はストッパ63の下流側に配設
されて第2のチェーンコンベヤ11から搬出されたパレ
ットWPが通過したことを検知する通過センサであり、
共に透過式の光電スイッチ等によって構成されている。
【0052】また、昇降部材64の長手方向の中央部に
は第2のチェーンコンベヤ11に位置決めされた木製パ
レットWの前端側の幅方向の中央部のブロック3を押圧
する検査用エアシリンダ装置(第2のブロック押圧手
段)70aが取り付けられ、第2のチェーンコンベヤ1
1の幅方向の両側には木製パレットWの幅方向の両側に
配置された各ブロック3を押圧する検査用エアシリンダ
装置(第1のブロック押圧手段)70bが配設され、第
2のチェーンコンベヤ11の下方には木製パレットWの
上デッキ板1a,1d,1g(上デッキ板1a〜1gの
内で短手けた板4a〜4cと平行に重なる部分)及び短
手けた板4a,4b,4cを下側から押圧する2種類の
検査用エアシリンダ装置70c及び70d(合計12
台)が配設されている。
【0053】ここで、検査用エアシリンダ装置70a〜
70dは、上述したパレット判別手段によってパレット
WPが木製パレットWと判定され、且つ、木製パレット
Wが第2のチェーンコンベヤ11上に位置決めされるま
での間にパレット不良検査手段101によって木製パレ
ットWが正常と判断された場合に作動するように制御さ
れる。
【0054】検査用エアシリンダ装置70aは可動部7
1を伸長駆動させることにより、木製パレットWの前端
側の幅方向の中央部のブロック3を後端側に押圧して該
ブロック3の不良を検査し、検査用エアシリンダ装置7
0bは可動部72を伸長駆動させることにより、木製パ
レットWの幅方向の両側部の各ブロック3を該木製パレ
ットWの幅方向内方に押圧して該ブロック3の不良を検
査するようになっている。
【0055】図1、図4及び図9を参照して、検査用エ
アシリンダ装置70c及び70dは共に第2のチェーン
コンベヤ11上に位置決めされた木製パレットWの中央
の下デッキ板5bを間に挟んで両側に各3台ずつ配置さ
れており、リンク機構80によってパレットWPの搬送
方向に回動可能に支持されている。検査用エアシリンダ
装置(第2の上板押圧手段)70cの可動部73は上流
側に水平に延びる延設部74を有しており、該延設部7
4の上流側の端部上面に上デッキ板1a,1d,1gを
押すための押圧部が形成されている。そして、リンク機
構80の回動動作により、各検査用エアシリンダ装置7
0cの延設部74が上デッキ板1a,1d,1gと短手
けた板4a,4b,4cとの間に挿脱可能とされると共
に、各検査用エアシリンダ装置70dの可動部75が短
手けた板4a,4b,4cの下方に接近離間移動可能と
されている。
【0056】リンク機構80は、図8及び図9に示すよ
うに、第2のチェーンコンベヤ11の下方で軸線を該第
2のチェーンコンベヤ11の幅方向に向けた状態でパレ
ットWPの搬送方向に互いに離間して配置された2本の
回動軸81,82を備えており、各回動軸81,82は
機枠の下梁83,84に取り付けられた軸受85を介し
て回動可能に支持されている。下流側に配置された回動
軸81の軸方向の中央部にはリンク86の一端部が固定
されており、該リンク86の他端部は回動軸81,82
の下方位置でリフタ用エアシリンダ装置(駆動手段)8
7の可動部88の先端に回動可能に連結されている。リ
フタ用エアシリンダ装置87は可動部88を下流側に向
けた状態で機枠にブラケット89を介して支持されてい
る。
【0057】回動軸81の両端部にはそれぞれリンク9
0の一端部が固定されており、該リンク90の他端部は
検査用エアシリンダ装置70c及び70dが取り付けら
れた取付台91の幅方向の両側に回動可能に連結されて
いる。取付台91に取り付けられた検査用エアシリンダ
装置70dは検査用エアシリンダ装置70cの延設部7
4の下方に配置されており、検査用エアシリンダ装置7
0cの延設部74の押圧部と検査用エアシリンダ装置7
0dの可動部75の押圧部とは共通の鉛直線上に位置す
るようになっている。
【0058】一方、回動軸82の軸方向の両端部にはそ
れぞれリンク92の一端が固定されており、該リンク9
2の他端は取付台91の幅方向の両側に回動可能に連結
されている。そして、リフタ用エアシリンダ装置87の
可動部88を伸長駆動させることにより、リンク86,
90及び92が図9において時計回りに回動して取付台
91に取り付けられた各検査用エアシリンダ装置70c
の延設部74が上デッキ板1a,1d,1gと短手けた
板4a,4b,4cとの間に挿入されて押圧部が上デッ
キ板1a,1d,1gの下方に配置されると共に、各検
査用エアシリンダ装置70dの可動部75が短手けた板
4a,4b,4cの下方に接近配置される。この状態で
各検査用エアシリンダ装置70c及び70dの可動部7
3及び75を伸長駆動させることにより、上デッキ板1
a,1d,1gを下側から押圧して該上デッキ板1a,
1d,1gの不良を検査すると同時に短手けた板4a,
4b,4cを下側から押圧して該短手けた板4a,4
b,4cの不良を検査するようになっている。
【0059】かかる押圧が完了した後、各検査用エアシ
リンダ装置70c及び70dの可動部73及び75は収
縮駆動され、この状態でリフタ用エアシリンダ装置87
の可動部88を収縮駆動させることにより、リンク8
6,90及び92が図9において反時計回りに回動して
取付台91に取り付けられた各検査用エアシリンダ装置
70cの延設部74が上デッキ板1a,1d,1gと短
手けた板4a,4b,4cとの間から離脱する共に、各
検査用エアシリンダ装置70dの可動部75が短手けた
板4a,4b,4cの下方から離間して木製パレットW
の下方に配置される。
【0060】各検査用エアシリンダ装置70a〜70d
の内部には、図12を参照して、各検査用エアシリンダ
装置70a〜70dのストロークエンドを検知する検知
スイッチ93a(第6の変位検知手段),93b(第5
の変位検知手段),93c(第2の変位検知手段:押し
込み量検知スイッチ),93d(第4の変位検知手段)
が各検査用エアシリンダ装置70a〜70dに対応して
それぞれ取り付けられている。また、図10及び図11
を参照して、第2のチェーンコンベヤ11の幅方向の両
側には、検査用エアシリンダ装置70cによって押圧さ
れた上デッキ板1a,1d,1gの上方への変位を検知
する検査用光電スイッチ(第2の変位検知手段)20b
が上デッキ板1a,1d,1gに対応して3か所取り付
けられている。検査用光電スイッチ20bは第2のチェ
ーンコンベヤ11上に位置決めされた木製パレットWの
上デッキ板1a,1d,1gの若干上方位置で投光器と
受光器を互いに対向させた状態で配置されている。
【0061】ここで、検査用光電スイッチ20bは、検
査用エアシリンダ装置70cによる上デッキ板1a,1
d,1gの押圧時に検査用エアシリンダ装置70cの検
知スイッチ93cがストロークエンドを検知した場合の
該上デッキ板1a,1d,1gの変位位置より低い位置
に配置されており、これにより、検知スイッチ93cで
は検知できない程度の上デッキ板1a,1d,1gの打
ち付け部分のクギの強度不足を検査するようにしてい
る。
【0062】検査用光電スイッチ20b及び検知スイッ
チ93a〜93dからの信号はコントローラ100の不
良パレット検査手段101に出力され、該不良パレット
検査手段101は検査用光電スイッチ20b及び検知ス
イッチ93a〜93dからON信号が1つでも出力され
ると、上デッキ板1a,1d,1g、短手けた板4a,
4b,4c、木製パレットWの幅方向の両側のブロック
3、木製パレットWの前端側の幅方向の中央部のブロッ
ク3のいずれかに強度低下、腐食及び脱落が発生してい
るか、又は上デッキ板1a,1d,1gのいずれかに打
ち付け部分のクギの強度不足や脱落が発生しているとし
て木製パレットWが不良であると判断するようになって
いる。
【0063】第2のチェーンコンベヤ11上に位置決め
された木製パレットWの上方には、第1のチェーンコン
ベヤ10の上方に配置されたストッパー部材21aと同
一構成のストッパー部材21bが各上デッキ板1b,1
fに対して木製パレットWの幅方向に離間して2箇所ず
つ、各上デッキ板1c,1eに対して木製パレットWの
幅方向の中央部に1箇所ずつ(合計6箇所)配置されて
いる。
【0064】ストッパー部材21bは、木製パレットW
を検査用エアシリンダ装置70c,70dによって下側
から押圧した際に、上デッキ板1a〜1gの内で検査用
エアシリンダ装置70cによって押圧されない上デッキ
板1b,1c,1e,1fを受け止めるようになってい
る。なお、ストッパー部材21bの受け腕23の先端
は、上述した検査用光電スイッチ20bの取付位置の下
方に位置するようになっている。
【0065】コントローラ100は、上述した木製パレ
ット判定手段102及び不良パレット検査手段101の
他に制御装置103を備えており、該制御装置103
は、木製パレット判定手段102、不良パレット検査手
段101及び在荷センサ200,201からの信号に基
づいて、第1のチェーンコンベヤ10の駆動モータ1
2、第2のチェーンコンベヤ11の駆動モータ62、ス
トッパ用エアシリンダ装置13、検査用エアシリンダ装
置14a〜14c,70a〜70d、ブラシロール対の
回転用駆動モータ26c、上ブラシロールの昇降用エア
シリンダ装置36、送り装置27の昇降用エアシリンダ
装置53、送り装置27の駆動用ロッドレスエアシリン
ダ装置57、ストッパ63の昇降用エアシリンダ装置6
5及びリフタ用エアシリンダ装置87の駆動をシーケン
ス制御するようになっている。
【0066】次に、上記構成の木製パレットの不良検出
装置の作動を制御装置103の作動と併せて説明する。
まず、第1のチェーンコンベヤ10の駆動モータ12が
駆動回路300aを介して所定時間駆動され(ステップ
S1)、該駆動によりパレットWPが第1のチェーンコ
ンベヤ10上に搬入されて、パレットWPの前端部がス
トッパ用エアシリンダ装置13の可動部13aに当接し
て第1のチェーンコンベヤ10上に位置決めされる。
【0067】次いで、第1のチェーンコンベヤ10上に
パレットWPが載置されていることが在荷センサ200
によって検知され(ステップS2)、且つ、判別用光電
スイッチ15からの信号に基づいて木製パレット判定手
段102がパレットWPが木製パレットWであると判定
した場合に第1のチェーンコンベヤ10上での不良検査
が実行され、判定されない場合、即ち、パレットWPが
樹脂パレットPの場合は不良検査は実行されない(ステ
ップS3)。
【0068】不良検査が実行されない場合はステップS
4に移行し、ステップS4では、送り装置27の昇降用
エアシリンダ装置53に対応するエア切換弁301が切
換えられて該昇降用エアシリンダ装置53の可動部54
が伸長(下降)駆動され、フィーダ50の押し片51の
先端が樹脂パレットPの後端側の幅方向の中央部を押す
位置に配置される。
【0069】次いで、ストッパ用エアシリンダ装置13
に対応するエア切換弁303が切り換えられて該ストッ
パ用エアシリンダ装置13の可動部13aが収縮駆動さ
れ(ステップS5)、その後、ステップS6に移行す
る。ステップS6では、第1のチェーンコンベヤ10の
駆動モータ12が駆動回路300aを介して所定時間駆
動されて第1のチェーンコンベヤ10上から樹脂パレッ
トPが搬出されると共に、第2のチェーンコンベヤ11
の駆動モータ62が駆動回路300bを介して第1のチ
ェーンコンベヤ10の駆動モータ12と同期して同時間
駆動されて第2のチェーンコンベヤ11上に樹脂パレッ
トPが搬入され、樹脂パレットPの前端部がストッパ6
3に当接して第2のチェーンコンベヤ11上に位置決め
される。
【0070】また、駆動モータ12,62の駆動と同期
して送り装置27の駆動用ロッドレスエアシリンダ装置
57に対応するエア切換弁302が切り換えられてフィ
ーダ50が前進駆動され、これにより、フィーダ50の
押し片51の先端が樹脂パレットPの後端側の幅方向の
中央部を押して樹脂パレットPを第2のチェーンコンベ
ヤ11上の位置決め位置まで送り込むと共に、ブラシロ
ール対の回転用駆動モータ26cが駆動回路314を介
して回転駆動されて樹脂パレットPの上下面に付着した
ごみ等が取り除かれる。
【0071】次いで、ステップS7に移行し、ストッパ
用エアシリンダ装置13に対応するエア切換弁303が
切り換えられて該ストッパ用エアシリンダ装置13の可
動部13aが伸長駆動されると共に、送り装置27の駆
動用ロッドレスエアシリンダ装置57に対応するエア切
換弁302が切り換えられてフィーダ50が後進駆動さ
れる。
【0072】次いで、ステップS8に移行し、送り装置
27の昇降用エアシリンダ装置53に対応するエア切換
弁301が切り換えられて該昇降用エアシリンダ装置5
3の可動部54がフィーダ50の後進途中に収縮(上
昇)駆動されて第1のチェーンコンベヤ10上に搬入さ
れる次のパレットWPとの干渉が回避されると共に、ス
トッパ63の昇降用エアシリンダ装置65に対応するエ
ア切換弁308が切り換えられて該昇降用エアシリンダ
装置65の可動部66が収縮(上昇)駆動される。
【0073】次いで、ステップS9に移行して、第2の
チェーンコンベヤ11の駆動モータ62が駆動回路30
0bを介して所定時間駆動されて第2のチェーンコンベ
ヤ11上の樹脂パレットPが搬出されると共に、搬出時
の樹脂パレットPが通過センサ202によって検知され
ると(ステップS10)、ステップS11で樹脂パレッ
ト信号が下流ラインのパレット分別装置(図示せず。)
に出力されて樹脂パレットPが樹脂パレット用の積み付
け装置(図示せず。)に向けて搬送される。
【0074】次いで、ステップS12では、ストッパ6
3の昇降用エアシリンダ装置65に対応するエア切換弁
308が切り換えられて該昇降用エアシリンダ装置65
の可動部66が伸長(下降)駆動され、次のパレットW
Pを第2のチェーンコンベヤ11上に位置決め可能な状
態とされる。一方、木製パレット判定手段102によっ
てパレットWPが木製パレットWと判定されて第1のチ
ェーンコンベヤ10上での不良検査を実行する場合に
は、ステップS3からステップS13に移行し、ステッ
プS13では、送り装置27の昇降用エアシリンダ装置
53に対応するエア切換弁301が切換えられて該昇降
用エアシリンダ装置53の可動部54が伸長(下降)駆
動され、フィーダ50の押し片51の先端が木製パレッ
トWの後端側の幅方向の中央部のブロック3を押す位置
に配置されると共に、第1のチェーンコンベヤ(第1ス
テージ)10の下方に配設された検査用エアシリンダ装
置14a〜14cに対応するエア切換弁304〜305
が切り換えられて各検査用エアシリンダ装置14a〜1
4cの可動部17〜19が伸長(上昇)駆動され、木製
パレットWの上デッキ板1b,1c,1e,1f及び下
デッキ板5a,5b,5cを下側から押圧する。
【0075】次いで、ステップS14では、ストッパ用
エアシリンダ装置13に対応するエア切換弁303が切
り換えられて該ストッパ用エアシリンダ装置13の可動
部が収縮駆動されると共に、検査用エアシリンダ装置1
4a〜14cに対応するエア切換弁304〜305が切
り換えられて各検査用エアシリンダ装置14a〜14c
の可動部17〜19が収縮(下降)駆動され、その後、
ステップS15に移行する。
【0076】ステップS15では、第1のチェーンコン
ベヤ10側に配置された検査用光電スイッチ20a及び
検査用エアシリンダ装置14a〜14cの各検知スイッ
チ19a〜19cからの信号に基づいて不良パレット検
査手段101が木製パレットWが正常であると判断した
場合にはステップS24に移行し、木製パレットWが不
良であると判断した場合はステップS16に移行して第
2のチェーンコンベヤ11上での木製パレットWの不良
検査は実行されない。
【0077】ステップS16では、上ブラシロールの昇
降用エアシリンダ装置36に対応するエア切換弁307
が切り換えられて該昇降用エアシリンダ装置36の可動
部37が収縮(上昇)駆動され、上ブラシロール26a
が強制的に上昇してブラシロール対26a,26bの間
隔が開かれ、ステップS17に移行する。ステップS1
7では、第1のチェーンコンベヤ10の駆動モータ12
が駆動回路300aを介して所定時間駆動されて第1の
チェーンコンベヤ10上から木製パレットWが搬出され
ると共に、第2のチェーンコンベヤ11の駆動モータ6
2が駆動回路300bを介して第1のチェーンコンベヤ
10の駆動モータ12と同期して同時間駆動されて第2
のチェーンコンベヤ11上に木製パレットWが搬入さ
れ、木製パレットWの前端部がストッパ63に当接して
第2のチェーンコンベヤ11上に位置決めされる。
【0078】また、駆動モータ12,62の駆動と同期
して送り装置27の駆動用ロッドレスエアシリンダ装置
57に対応するエア切換弁302が切り換えられてフィ
ーダ50が前進駆動され、これにより、フィーダ50の
押し片51の先端が木製パレットWの後端側の幅方向の
中央部のブロック3を押して木製パレットWを第2のチ
ェーンコンベヤ11上の位置決め位置まで送り込むと共
に、ブラシロール対の回転用駆動モータ26cが駆動回
路314を介して回転駆動される。なお、ここでは、ス
テップS16でブラシロール対26a,26bの間隔が
開かれているため、第1のチェーンコンベヤ10から搬
出された不良木製パレットWの上デッキ板1b,1c,
1e,1fの跳ね上がり部分がブラシロール対26a,
26bに引っ掛かるのが防止され、従って、木製パレッ
トWの上下面の清掃は行われない。
【0079】次いで、ステップS18に移行し、ストッ
パ用エアシリンダ装置13に対応するエア切換弁303
が切り換えられて該ストッパ用エアシリンダ装置13の
可動部13aが伸長駆動されると共に、送り装置27の
駆動用ロッドレスエアシリンダ装置57に対応するエア
切換弁302が切り換えられてフィーダ50が後進駆動
される。
【0080】次いで、ステップS19に移行し、送り装
置27の昇降用エアシリンダ装置53に対応するエア切
換弁301が切り換えられて該昇降用エアシリンダ装置
53の可動部54がフィーダ50の後進途中に収縮(上
昇)駆動されて第1のチェーンコンベヤ10上に搬入さ
れる次のパレットWPとの干渉が回避されると共に、ス
トッパ63の昇降用エアシリンダ装置65に対応するエ
ア切換弁308が切り換えられて該昇降用エアシリンダ
装置65の可動部66が収縮(上昇)駆動される。
【0081】次いで、ステップS20に移行して、第2
のチェーンコンベヤ11の駆動モータ62が駆動回路3
00bを介して所定時間駆動されて第2のチェーンコン
ベヤ11上の木製パレットWが搬出されると共に、搬出
時の木製パレットWが通過センサ202によって検知さ
れると(ステップS21)、ステップS22で木製パレ
ットNG信号が下流ラインのパレット分別装置(図示せ
ず。)に出力されて不良木製パレットWが不良木製パレ
ットW用の積み付け装置(図示せず。)に向けて搬送さ
れる。
【0082】次いで、ステップS23では、ストッパ6
3の昇降用エアシリンダ装置65に対応するエア切換弁
308が切り換えられて該昇降用エアシリンダ装置65
の可動部66が伸長(下降)駆動され、次のパレットW
Pを第2のチェーンコンベヤ11上に位置決め可能な状
態とされる。一方、第1ステージでパレット不良検査手
段101によって木製パレットWが正常と判断された場
合は、ステップS15からステップS24に移行し、ス
テップS24では、第1のチェーンコンベヤ10の駆動
モータ12が駆動回路300aを介して所定時間駆動さ
れて第1のチェーンコンベヤ10上から木製パレットW
が搬出されると共に、第2のチェーンコンベヤ11の駆
動モータ62が駆動回路300bを介して第1のチェー
ンコンベヤ10の駆動モータ12と同期して同時間駆動
されて第2のチェーンコンベヤ11上に木製パレットW
が搬入され、木製パレットWの前端部がストッパ63に
当接して第2のチェーンコンベヤ11上に位置決めされ
る。
【0083】また、駆動モータ12,62の駆動と同期
して送り装置27の駆動用ロッドレスエアシリンダ装置
57に対応するエア切換弁302が切り換えられてフィ
ーダ50が前進駆動され、これにより、フィーダ50の
押し片51の先端が木製パレットWの後端側の幅方向の
中央部のブロック3を押して木製パレットWを第2のチ
ェーンコンベヤ11上の位置決め位置まで送り込むと共
に、ブラシロール対の回転用駆動モータ26cが駆動回
路314を介して回転駆動されて木製パレットWの上下
面に付着したごみ等が取り除かれる。
【0084】次いで、ステップS25では、ステップS
24で前進駆動されたフィーダ50が第2のチェーンコ
ンベヤ11上でのパレットWPの位置決め位置より前方
(下流側)に設定された前進限界位置に達したことを近
接センサ58によって検知された場合には、不良パレッ
ト検査手段101によって木製パレットWが不良と判断
され、ステップS18に移行して該ステップS18から
ステップS23の制御がなされ、第2のチェーンコンベ
ヤ11上での木製パレットWの不良検査は実行されな
い。
【0085】近接センサ53によってフィーダ50が検
知されない場合にはステップS26に移行し、第2のチ
ェーンコンベヤ11上での木製パレットWの不良検査が
実行される。ステップS26では、ストッパ用エアシリ
ンダ装置13に対応するエア切換弁303が切り換えら
れて該ストッパ用エアシリンダ装置13の可動部13a
が伸長駆動されると共に、送り装置27の駆動用ロッド
レスエアシリンダ装置57に対応するエア切換弁302
が切り換えられてフィーダ50が後進駆動される。
【0086】また、ステップS27で第2のチェーンコ
ンベヤ11上に木製パレットWが載置されていることが
在荷センサ201によって検知されると、ステップS2
6と同期してステップS28で検査用エアシリンダ装置
70aに対応するエア切換弁309を切り換えて該検査
用エアシリンダ装置70aの可動部71を伸長駆動させ
て第2のチェーンコンベヤ11上に位置決めされた木製
パレットWの前端側の幅方向の中央部のブロック3を押
圧すると共に、検査用エアシリンダ装置70bに対応す
るエア切換弁313を切り換えて該検査用エアシリンダ
装置70bの可動部72を伸長駆動させて第2のチェー
ンコンベヤ11上に位置決めされた木製パレットWの幅
方向の両側部の各ブロック3を押圧する。
【0087】また、検査用エアシリンダ装置70a及び
70bの駆動と同時にリフタ用エアシリンダ装置87に
対応するエア切換弁310が切り換えられて該リフタ用
エアシリンダ装置87の可動部88が伸長駆動され、リ
ンク機構80のリンク86,90及び92が図9におい
て時計回りに回動して取付台91に取り付けられた検査
用エアシリンダ装置70cの延設部74が上デッキ板1
a,1d,1gと短手けた板4a,4b,4cとの間に
挿入されて押圧部が上デッキ板1a,1d,1gの下方
に配置されると共に、検査用エアシリンダ装置70dの
可動部75が短手けた板4a,4b,4cの下方に接近
配置される。
【0088】次いで、ステップS29では、検査用エア
シリンダ装置70aに対応するエア切換弁309を切り
換えて該検査用エアシリンダ装置70aの可動部71を
収縮駆動させると共に、検査用エアシリンダ装置70b
に対応するエア切換弁313を切り換えて該検査用エア
シリンダ装置70bの可動部72を収縮駆動させ、ステ
ップS30に移行する。
【0089】ステップS30では、送り装置27の昇降
用エアシリンダ装置53に対応するエア切換弁301が
切り換えられて該昇降用エアシリンダ装置53の可動部
54がステップS26でのフィーダ50の後進途中に収
縮(上昇)駆動されて第1のチェーンコンベヤ10上に
搬入される次のパレットWPとの干渉を回避すると共
に、ストッパ63の昇降用エアシリンダ装置65に対応
するエア切換弁308が切り換えられて該昇降用エアシ
リンダ装置65の可動部66が収縮(上昇)駆動され
る。
【0090】次いで、ステップS31では、検査用エア
シリンダ装置70cに対応するエア切換弁311が切り
換えられて該検査用エアシリンダ装置70cの可動部7
3が伸長(上昇)駆動され、木製パレットWの上デッキ
板1a,1d,1gを下側から押圧すると同時に、検査
用エアシリンダ装置70dに対応するエア切換弁312
が切り換えられて該検査用エアシリンダ装置70dの可
動部75が伸長(上昇)駆動され、木製パレットWの短
手けた板4a,4b,4cを下側から押圧する。
【0091】次いで、ステップS32では、検査用エア
シリンダ装置70cに対応するエア切換弁311が切り
換えられて該検査用エアシリンダ装置70cの可動部7
3が収縮(下降)駆動されると同時に、検査用エアシリ
ンダ装置70dに対応するエア切換弁312が切り換え
られて該検査用エアシリンダ装置70dの可動部75が
収縮(下降)駆動される。
【0092】次いで、ステップS33では、リフタ用エ
アシリンダ装置87に対応するエア切換弁310が切り
換えられて該リフタ用エアシリンダ装置87の可動部8
8が収縮駆動され、リンク機構80のリンク86,90
及び92が図9において反時計回りに回動して取付台9
1に取り付けられた検査用エアシリンダ装置70cの延
設部74が上デッキ板1a,1d,1gと短手けた板4
a,4b,4cとの間から離脱すると共に、検査用エア
シリンダ装置70dの可動部75が短手けた板4a,4
b,4cの下方から離間して木製パレットWの下方に配
置される。
【0093】次いで、ステップS34に移行して、第2
のチェーンコンベヤ11の駆動モータ62が駆動回路3
00bを介して所定時間駆動されて第2のチェーンコン
ベヤ11上の木製パレットWが搬出されると共に、搬出
時の木製パレットWが通過センサ202によって検知さ
れると(ステップS35)、ステップS36で検査用光
電スイッチ20b及び検知スイッチ93a〜93dから
の信号に基づいてパレット不良検査手段101が木製パ
レットWが不良であると判断した場合は、木製パレット
NG信号を下流ラインのパレット分別装置に出力(ステ
ップS37)し、これにより、不良木製パレットWが不
良木製パレット用の積み付け装置に向けて搬送され、一
方、木製パレットWが正常である判断した場合は、木製
パレットOK信号を下流ラインのパレット分別装置に出
力(ステップS38)し、これにより、正常木製パレッ
トWが正常木製パレット用の積み付け装置に向けて搬送
される。
【0094】次いで、ステップS39では、ストッパ6
3の昇降用エアシリンダ装置65に対応するエア切換弁
308が切り換えられて該昇降用エアシリンダ装置65
の可動部66が伸長(下降)駆動され、次のパレットW
Pを第2のチェーンコンベヤ11上に位置決め可能な状
態とされる。上記の説明から明らかなように、この実施
の形態では、木製パレットWの上板である上デッキ板1
a〜1gと、下板である下デッキ板5a,5b,5c及
び短手けた板4a〜4cとを下側から押圧して木製パレ
ットWの不良を検査するようにしているので、上デッキ
板1a〜1g、下デッキ板5a,5b,5c、短手けた
板4a〜4c及びブロック3の強度低下、腐食及び脱落
等の検出に加えて、上デッキ板1a〜1gを固定するク
ギの強度不足や脱落をも検出して不良の木製パレットW
を排除することができ、この結果、フォークリフトでの
荷積み・荷下ろし時に木製パレットWの上デッキ板1a
〜1g、下デッキ板5a,5b,5c、短手けた板4a
〜4c及びブロック3の強度低下、腐食及び脱落等によ
る荷崩れを良好に防止することができるのは勿論のこ
と、上デッキ板1a〜1gが外れることによって発生す
る荷崩れについても未然に防止することができる。
【0095】また、木製パレットWの上デッキ板1a〜
1gを下側から押圧した際に該上デッキ板1a〜1gを
受け止めるストッパー部材21a,21bを木製パレッ
トWの進行方向に揺動するように構成しているので、上
デッキ板1a〜1gの下側からの押圧により跳ね上がっ
た部分が木製パレットWの搬送時にストッパー部材21
a,21bの各受け腕23に当たった場合においても該
木製パレットWのスムースな搬送を確保することができ
る。
【0096】更に、第1のチェーンコンベヤ10上を搬
送される木製パレットWの上デッキ板1a〜1gのすき
間の有無を判別用光電スイッチ15により検知して、該
判別用光電スイッチ15からON−OFF信号が複数回
得られたときに木製パレットWであると判定するように
しているので、従来のようなブロック3のずれにによる
誤判定を確実に防止することができ、この結果、木製パ
レットWか樹脂パレットPかの判別を高精度で行うこと
ができる。
【0097】更に、木製パレットWの上デッキ板1a〜
1gの変位を、検査用エアシリンダ装置14a,14
b,70cに取り付けられた検知スイッチ19a,19
b,93cと、該検知スイッチ19a,19b,93c
がストロークエンドを検知した場合の上デッキ板1a〜
1gの変位位置より低い位置に配置された検査用光電ス
イッチ20a,20bとによって検知するようにしてい
るので、上デッキ板1a〜1gの強度低下、腐食及び脱
落、並びに打ち付け部分のクギの強度不足や脱落の検出
に加えて、検知スイッチ19a,19b,93cでは検
知できない程度の上デッキ板1a〜1gの打ち付け部分
のクギの強度不足をも検出することができ、この結果、
不良検査結果の信頼性の向上を図ることができる。
【0098】更に、リフタ用エアシリンダ装置87の可
動部88の伸縮動作によってリンク機構80を回動させ
ることにより、検査用エアシリンダ装置70cの延設部
74の上デッキ板1a,1d,1gと短手けた板4a,
4b,4cとの間への挿入・離脱が行われると共に、検
査用エアシリンダ装置70dの可動部75の短手けた板
4a,4b,4cの下方への接近離間移動が行われるよ
うにしているので、検査用エアシリンダ装置70cの延
設部74の上デッキ板1a,1d,1gと短手けた板4
a,4b,4cとの間への挿入・離脱動作及び検査用エ
アシリンダ装置70dの可動部75の短手けた板4a,
4b,4cの下方への接近離間移動動作を簡単且つ安価
な機構で迅速に行うことができる。
【0099】更に、ブラシロール対26a,26bを上
下方向に移動可能に配設すると共に、引張コイルばね3
3及び圧縮コイルばね44によってブラシロール対26
a,26bをパレットWP側に付勢して該パレットWP
の上下面に密着させるようにしているので、該上下面に
付着したゴミ等の除去を効果的に行うことができ、しか
も、パレットWPの厚みに多少の変動が生じてもブラシ
ロール対26a,26bの上下方向の移動により該変動
を良好に吸収することができる。
【0100】更に、ブラシロール対26a,26bを通
過するパレットWPの後端部をフィーダ50の押し片5
1で押して該パレットWPを第2のチェーンコンベヤ1
1の位置決め位置まで送り込むようにしているので、該
パレットWPのブラシロール対26a,26b間の通過
がスムースになされると共に、通常より厚肉のパレット
WPであってもブラシロール対26a,26b間の通過
を支承なく行うことができる。
【0101】更に、フィーダ50が前進限界位置にフィ
ーダ50が達したことを近接スイッチ58によって検知
することにより木製パレットWの後端側の幅方向の中央
部のブロック3の不良を検出するようにしているので、
該ブロック3の不良を検出するための新たなエアシリン
ダ装置が不要になって、構造の簡略化を図ることができ
る。
【0102】更に、第1のチェーンコンベヤ10上で不
良パレット検査手段101によって木製パレットWが不
良と判断された場合にはブラシロール対26a,26b
の上ブラシロール26aを強制的に上方に移動させてブ
ラシロール対26a,26bの間隔を開くようにしてい
るので、不良木製パレットWの上デッキ板1b,1c,
1e,1fの跳ね上がり部分がブラシロール対26a,
26bに引っ掛かるのが防止されて不良木製パレットW
のスムースな搬送を確保することができる。
【0103】なお、上記実施の形態では、木製パレット
Wを長手方向を搬送方向に向けて搬送する場合を例に採
ったが、木製パレットWの短手方向を搬送方向に向けて
搬送する場合にも本発明を適用することができる。この
場合、木製パレットWと樹脂パレットPとの判別は、第
1のチェーンコンベヤ10上を搬送される木製パレット
Wの下デッキ板5a,5b,5cと同一レベルに判別光
電スイッチ15の投光器と受光器とを木製パレットWの
幅方向に互いに対向させた状態で配置し、木製パレット
Wの搬送時に判別用光電スイッチ15からのON−OF
F信号が複数回得られたときに不良パレット検査手段1
01によってパレットWPが木製パレットWであると判
定する。
【0104】更に、上記実施の形態では、検査用エアシ
リンダ装置14a〜14cを第1のチェーンコンベヤ1
0側に、検査用エアシリンダ装置70b〜70dを第2
のチェーンコンベヤ11側に配置した場合を例に採った
が、検査用エアシリンダ装置14a〜14cと検査用エ
アシリンダ装置70b〜70dとの配置を互いに逆にな
るようにしてもよい。
【0105】更に、上記実施の形態では触れなかった
が、パレットWPの上面の4隅の角部の脱落を検知する
ことにより、該パレットWPの不良を検出するようにし
てもよく、また、第1のチェーンコンベヤ10側で正常
と判断された木製パレットWに対して、上デッキ板1a
〜1gのクギの打ち付け部分を図示しないクギ打ち付け
装置等を用いて再度打ち付けるようにしてもよい。
【0106】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、木製パレット上板及び下板を下側から押圧し
て該木製パレットの不良を検査するようにしているの
で、上板、下板及びブロックの強度低下、腐食及び脱落
等の検出に加えて、上板を固定するクギ等の強度不足や
脱落をも検出して不良の木製パレットを排除することが
でき、この結果、フォークリフトでの荷積み・荷下ろし
時に木製パレットの上板、下板及びブロックの強度低
下、腐食及び脱落等による荷崩れを良好に防止すること
ができるのは勿論のこと、上板が外れることによって発
生する荷崩れについても未然に防止することができると
いう効果が得られる。
【0107】また、木製パレットの上板を下側から押圧
した際に該木製パレットを受け止めるストッパー部材を
木製パレットの進行方向に揺動するように構成すること
により、上板の下側からの押圧により跳ね上がった部分
が木製パレットの搬送時にストッパー部材に当たった場
合においても該木製パレットのスムースな搬送を確保す
ることができるという効果が得られる。
【0108】更に、木製パレットの搬送中に該木製パレ
ットの上板又は下板のすき間の有無を判別用光電スイッ
チにより検知して、該判別用光電スイッチからON−O
FF信号が複数回得られたときに木製パレットであると
判定することにより、従来のようなブロックのずれにに
よる誤判定を確実に防止することができるので、木製パ
レットか樹脂パレットかの判別を高精度で行うことがで
きるという効果が得られる。
【0109】更に、木製パレットの上板の変位を、第1
及び第2の上板押圧手段に取り付けられた押し込み量検
知スイッチと、該検知スイッチが所定の押し込み量を検
知した場合の上板の変位位置より低い位置に配置された
検査用光電スイッチとによって検知することにより、上
板の強度低下、腐食及び脱落、並びに打ち付け部分のク
ギ等の強度不足や脱落の検出に加えて、押し込み量検知
スイッチでは検知できない程度の上板の打ち付け部分の
クギ等の強度不足をも検出することができるので、不良
検査結果の信頼性の向上を図ることができるという効果
が得られる。
【0110】更に、リンク機構の回動動作によって、第
2の上板押圧手段を構成するシリンダ装置の上板と下板
との間への挿入・離脱と、第2の下板押圧手段を構成す
るシリンダ装置の下板の下方への接近離間移動とを同時
に行うことにより、前記挿入・離脱動作及び前記接近離
間移動動作を簡単且つ安価な機構で迅速に行うことがで
きるという効果が得られる。
【0111】更に、ブラシロール対を上下方向に移動可
能に配設すると共に、ブラシロール対をパレット側に付
勢することにより、該ブラシロール対がパレットの上下
面に密着して該上下面に付着したゴミ等の除去を効果的
に行うことができ、しかも、パレットの厚みに多少の変
動が生じてもブラシロール対の上下方向の移動により該
変動を良好に吸収することができるという効果が得られ
る。
【0112】更に、ブラシロール対を通過するパレット
の後端部を送り手段で押して該パレットを第2の搬送装
置側に送り込むようにすることにより、該パレットのブ
ラシロール対間の通過がスムースになされると共に、通
常より厚肉のパレットであってもブラシロール対間の通
過を支承なく行うことができるという効果が得られる。
【0113】更に、送り手段が所定の位置を超えたこと
を位置検出手段によって検知し、該検知信号に基づいて
木製パレットの後端側の幅方向の中央部のブロックの不
良を検出することにより、該ブロックの不良を検出する
ための新たなシリンダ装置等が不要になって、装置の構
造の簡略化を図ることができるという効果が得られる。
【0114】更に、第1の搬送装置側で不良パレット検
査手段によって木製パレットが不良と判断された場合に
ブラシロール対の上ブラシロールを強制的に上方に移動
させることにより、不良木製パレットの上板の跳ね上が
り部分がブラシロール対に引っ掛かるのが防止されて不
良木製パレットのスムースな搬送を確保することができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である木製パレット
の不良検出装置を説明するための説明図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図1のVI−VI線断面図である。
【図7】ブラシロール対の詳細図である。
【図8】図1のVII−VII線断面の要部を示す図で
ある。
【図9】リンク機構の詳細図である。
【図10】木製パレットの不良検出装置の作動を説明す
るための説明的概略図である。
【図11】図10の平面図である。
【図12】不良検出装置の作動を説明するためのブロッ
ク図である。
【図13】制御装置の作動を説明するためのフローチャ
ート図である。
【図14】木製パレットの全体斜視図である。
【図15】図14の上側から見た図である。
【図16】図15の矢印XVI方向から見た図である。
【図17】図15の矢印XVII方向から見た図であ
る。
【図18】図14の下側から見た図である。
【図19】樹脂パレットを示す図である。
【図20】従来の木製パレットの不良検出装置を説明す
るための説明図である。
【図21】図20の平面図である。
【符号の説明】
M…木製パレット P…樹脂パレット 1a〜1g…上デッキ板(上板) 3…ブロック 4a〜4c…短手けた板(下板) 5a〜5c…下デッキ板(下板) 10…第1のチェーンコンベヤ(第1の搬送装置) 11…第2のチェーンコンベヤ(第2の搬送装置) 13…ストッパ用エアシリンダ装置(第1の位置決め手
段) 14a,14b…検査用エアシリンダ装置(第1の上板
押圧手段) 14c…検査用エアシリンダ装置(第1の下板押圧手
段) 15…判別用光電センサ(パレット判別手段) 19a,19b…検知スイッチ(第1の変位検知手段:
押し込み量検知スイッチ) 19c…検知スイッチ(第3の変位検知手段) 20a…検査用光電センサ(第1の変位検知手段) 20b…検査用光電センサ(第2の変位検知手段) 21a,21b…ストッパー部材 26a,26b…ブラシロール対 27…送り装置(送り手段) 33…引張コイルばね(付勢部材) 36…昇降用エアシリンダ装置(移動手段) 44…圧縮コイルばね(付勢部材) 58…近接スイッチ(送り位置検知手段) 63…ストッパ(第2の位置決め手段) 70a…検査用エアシリンダ装置(第2のブロック押圧
手段) 70b…検査用エアシリンダ装置(第1のブロック押圧
手段) 70c…検査用エアシリンダ装置(第2の上板押圧手
段) 70d…検査用エアシリンダ装置(第2の下板押圧手
段) 80…リンク機構 87…リフタ用エアシリンダ装置(駆動手段) 93a…検知スイッチ(第6の変位検知手段) 93b…検知スイッチ(第5の変位検知手段) 93c…検知スイッチ(第2の変位検知手段:押し込み
量検知スイッチ) 93d…検知スイッチ(第4の変位検知手段) 100…コントローラ 101…不良パレット検査手段 102…木製パレット判定手段(パレット判別手段) 103…制御装置(制御手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−89544(JP,A) 特開 平9−85548(JP,A) 特開 平9−159432(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/32 B65D 19/14 G01M 5/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送される木製パレットを所定の位置に
    位置決めし、該位置決め位置で木製パレットのブロック
    の上側に固定された複数の上板と下側に固定された複数
    の下板を押圧して該押圧時の各板の変位を検知すること
    により、木製パレットの不良を検出するようにした木製
    パレットの不良検出方法において、 前記複数の上板及び下板の押圧を下側から行うことを特
    徴とする木製パレットの不良検出方法。
  2. 【請求項2】 パレットを搬送する第1の搬送装置と、 該第1の搬送装置によって搬送されるパレットを所定の
    位置に位置決めする第1の位置決め手段と、 前記第1の搬送装置に連設されて該第1の搬送装置から
    搬出されたパレットを搬送する第2の搬送装置と、 該第2の搬送装置によって搬送されるパレットを所定の
    位置に位置決めする第2の位置決め手段と、 前記第1の位置決め手段によって位置決めされるパレッ
    トが木製か樹脂製かを判別するパレット判別手段と、 前記第1の位置決め手段及び前記第2の位置決め手段の
    内のいずれか一方の位置決め手段によって位置決めされ
    た木製パレットに対し、少なくともブロックの上側に固
    定された複数の上板の内の該ブロックの下側に固定され
    た複数の下板と平行に重ならない部分を下側から押圧す
    る第1の上板押圧手段と、 他方の位置決め手段によって位置決めされた木製パレッ
    トに対し、少なくともブロックの上側に固定された複数
    の上板の内の該ブロックの下側に固定された複数の下板
    と平行に重なる部分を下側から押圧すべく上下の板間に
    挿脱可能に設けられた第2の上板押圧手段と、 第1及び第2の上板押圧手段によって木製パレットの上
    板が下側から押圧された際に該木製パレットを受け止め
    るストッパー部材と、 第1の上板押圧手段によって押圧された上板の変位を検
    知する第1の変位検知手段と、 第2の上板押圧手段によって押圧された上板の変位を検
    知する第2の変位検知手段と、 第1の変位検知手段及び第2の変位検知手段からの検知
    信号に基づいて木製パレットが不良か否かを判断する不
    良パレット検査手段と、 前記パレット判別手段によってパレットが木製と判別さ
    れたときに、第1の上板押圧手段及び第2の上板押圧手
    段の内で第1の搬送装置側に配置された上板押圧手段に
    よって上板の押圧を行うように該上板押圧手段の駆動を
    制御し、且つ、第1の搬送装置側で不良パレット検査手
    段によって木製パレットが不良と判断されたときに、第
    2の搬送装置側に配置された上板押圧手段による上板の
    押圧を中止し、正常と判断されたときに、第2の搬送装
    置側に配置された上板押圧手段による上板の押圧を行う
    ように該上板押圧手段の駆動を制御する制御手段と、を
    備えたことを特徴とする木製パレットの不良検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の上板押圧手段側に配設され、
    木製パレットの複数の下板の内の上板と平行に重ならな
    い部分を下側から押圧する第1の下板押圧手段と、前記
    第2の上板押圧手段側に配置され、木製パレットの複数
    の下板の内の上板と平行に重なる部分を下側から押圧す
    る第2の下板押圧手段と、第1の下板押圧手段によって
    押圧された下板の変位を検知する第3の変位検知手段
    と、第2の下板押圧手段によって押圧された下板の変位
    を検知する第4の変位検知手段とを備え、 前記不良パレット検査手段は、第3の変位検知手段及び
    第4の変位検知手段からの検知信号に基づいて木製パレ
    ットが不良か否かを判断し、 前記制御手段は、前記パレット判別手段によってパレッ
    トが木製と判別されたときに、第1の下板押圧手段及び
    第2の下板押圧手段の内の第1の搬送装置側に配置され
    た下板押圧手段によって下板の押圧を行うように該下板
    押圧手段の駆動を制御し、且つ、第1の搬送装置側で不
    良パレット検査手段によって木製パレットが不良と判断
    されたときに、第2の搬送装置側に配置された下板押圧
    手段による下板の押圧を中止し、正常と判断されたとき
    に、第2の搬送装置側に配置された下板押圧手段による
    下板の押圧を行うように該下板押圧手段の駆動を制御す
    ることを特徴とする請求項2記載の木製パレットの不良
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の位置決め手段及び前記第2の
    位置決め手段の内のいずれか一方の位置決め手段によっ
    て位置決めされた木製パレットに対し、該木製パレット
    の進行方向と直交する幅方向の両側に配置されたブロッ
    クをそれぞれ幅方向内方に押圧する第1のブロック押圧
    手段と、該第1のブロック押圧手段によって押圧された
    ブロックの変位を検知する第5の変位検知手段とを備
    え、 前記不良パレット検査手段は、第5の変位検知手段から
    の検知信号に基づいて木製パレットが不良か否かを判断
    し、 前記制御手段は、前記パレット判別手段によってパレッ
    トが木製と判別された場合において、第1のブロック押
    圧手段が第1の搬送装置側に配置されたときは、第1の
    ブロック押圧手段によってブロックの押圧を行うように
    該第1のブロック押圧手段の駆動を制御し、更に、第1
    のブロック押圧手段が第2の搬送装置側に配置されたと
    きは、第1の搬送装置側で不良パレット検査手段によっ
    て木製パレットが不良と判断されると、第1のブロック
    押圧手段によるブロックの押圧を中止し、正常と判断さ
    れると、第1のブロック押圧手段によるブロックの押圧
    を行うように第1のブロック押圧手段の駆動を制御する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の木製パレットの
    不良検出装置。
  5. 【請求項5】 前記ストッパー部材を、第1及び第2の
    位置決め手段によって位置決めされたパレットの上方に
    該パレットの進行方向に揺動可能に配置したことを特徴
    とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の木製パレッ
    トの不良検出装置。
  6. 【請求項6】 前記パレット判別手段は、木製パレット
    の各上板間のすき間又は各下板間のすき間が該木製パレ
    ットの進行方向に沿って並んで配置された場合に、前記
    木製パレットの搬送中に該すき間の有無を検出する光電
    スイッチと、該光電スイッチからのON−OFF信号が
    複数回得られたときに木製パレットと判定する木製パレ
    ット判定手段とを備えたことを特徴とする請求項2〜5
    のいずれか一項に記載の木製パレットの不良検出装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の変位検知手段を、前
    記第1及び第2の上板押圧手段の押し込み量を検知する
    押し込み量検知スイッチと、該押し込み量検知スイッチ
    によって前記押し込み量を検知した際の上板の変位位置
    より低い位置に該上板が変位したことを検知する光電ス
    イッチとによって構成したことを特徴とする請求項2〜
    6のいずれか一項に記載の木製パレットの不良検出装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2の上板押圧手段は、位置決めパ
    レットの下方に配置されたシリンダ装置と、該シリンダ
    装置を回動動作により上下の板間に挿脱可能に支持する
    リンク機構と、該リンク機構を回動させる駆動手段とを
    備え、更に、前記第2の下板押圧手段をシリンダ装置に
    よって構成して該シリンダ装置を前記リンク機構によっ
    て下板の下方に接近離間移動可能に支持したことを特徴
    とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の木製パレッ
    トの不良検出装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の搬送装置と前記第2の搬送装
    置との間に上下方向に移動可能に配置され、搬送される
    パレットを挟持しつつ該パレットの進行方向と反対方向
    に回転駆動される一対のブラシロールと、該一対のブラ
    シロールをパレット側に付勢する付勢部材とを備えたこ
    とを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載の木
    製パレットの不良検出装置。
  10. 【請求項10】 パレットが前記一対のブラシロール間
    を通過する際に該パレットの後端部を進行方向に押して
    パレットを前記第2の搬送装置側に送り込む送り手段を
    備えたことを特徴とする請求項2〜9のいずれか一項に
    記載の木製パレットの不良検出装置。
  11. 【請求項11】 前記送り手段を木製パレットの後端側
    の幅方向の中央部に配置されたブロックを押すように構
    成し、更に、前記送り手段の送り位置が所定位置を超え
    たことを検知する送り位置検知手段を備え、前記不良パ
    レット検査手段は、前記送り位置検知手段からの検知信
    号に基づいて木製パレットが不良であるか否かを判断
    し、前記制御手段は、第1の搬送装置側で前記不良パレ
    ット検査手段によって木製パレットが正常と判断され、
    且つ、該不良パレット検査手段が前記送り位置検知手段
    からの検知信号に基づいて木製パレットが不良である判
    断したときに、第2の搬送装置側に配置された各押圧手
    段による木製パレットの押圧を中止するように各押圧手
    段の駆動を制御することを特徴とする請求項10記載の
    木製パレットの不良検出装置。
  12. 【請求項12】 前記一対のブラシロールの上側のブラ
    シロールを強制的に上方に移動させる移動手段を備え、
    前記制御手段は、第1の搬送装置側で木製パレットが不
    良パレット検査手段によって不良と判断されたときに、
    前記ブラシロールが上方に移動するように前記移動手段
    の駆動を制御することを特徴とする請求項9〜11のい
    ずれか一項に記載の木製パレットの不良検出装置。
  13. 【請求項13】 木製パレットが前記第2の位置決め手
    段によって位置決めされた際に、該木製パレットの前端
    側の幅方向の中央部に配置されたブロックを後端側に押
    圧する第2のブロック押圧手段と、該第2のブロック押
    圧手段によって押圧されたブロックの変位を検知する第
    6の変位検知手段とを備え、前記不良パレット検査手段
    は、第6の変位検知手段からの検知信号に基づいて木製
    パレットが不良か否かを判断し、前記制御手段は、前記
    パレット判別手段によってパレットが木製と判別された
    場合において、第1の搬送装置側で不良パレット検査手
    段によって木製パレットが不良と判断されると、第2の
    ブロック押圧手段によるブロックの押圧を中止し、正常
    と判断されると、第2のブロック押圧手段によるブロッ
    クの押圧を行うように第2のブロック押圧手段の駆動を
    制御することを特徴とする請求項2〜12のいずれか一
    項に記載の木製パレットの不良検出装置。
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