JP3383155B2 - エチレン系重合体 - Google Patents

エチレン系重合体

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JP3383155B2 JP16587396A JP16587396A JP3383155B2 JP 3383155 B2 JP3383155 B2 JP 3383155B2 JP 16587396 A JP16587396 A JP 16587396A JP 16587396 A JP16587396 A JP 16587396A JP 3383155 B2 JP3383155 B2 JP 3383155B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F10/02Ethene
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    • Y10S526/00Synthetic resins or natural rubbers -- part of the class 520 series
    • Y10S526/943Polymerization with metallocene catalysts

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なエチレン系重
合体に関する。さらに詳しくは、押出成形、真空成形、
フィルム成形、中空成形などにおいて、成形加工特性に
優れ、かつ耐衝撃性などの機械的強度に優れたエチレン
系重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種工業分野において、プラスチ
ック性のパイプ、フィルム、及び中空成形体が盛んに用
いられるようになった。特に、安価・軽量であり、成形
加工性・耐薬品性・リサイクル性に優れるなどの理由か
ら、ポリエチレン系樹脂が広範に用いられている。一例
として中空成形の一般的な工程を示すと、 溶融樹脂を押出機、あるいはアキュムレーターから
サーキュラーダイを通して円筒状の成形前駆体(パリソ
ン)を形成する工程と、 成形金型内でパリソンを空気圧により膨らませ(ブ
ローアップ)、金型形状を賦形させる工程と、 により金型内壁に密着した成形体を冷却固化する
工程とに分けられる。
【0003】このような成形法に供される樹脂には、成
形加工上、パリソン形成時の耐ドローダウン性、ブロー
アップ工程における均一延伸性が要求される。また、物
性上も剛性、耐衝撃性に優れることが要求される。従
来、中空成形の分野では、成形加工性(耐ドローダウン
性・均一延伸性)と基礎的溶融特性との間に次のような
関係があるものと考えられてきた。即ち、基礎的溶融特
性として溶融延伸時に高歪下で伸長応力が急激に増大す
る性質(歪硬化)が強い樹脂ほど成形加工性が良好であ
り、ポリエチレン樹脂にこのような溶融特性を持たせる
ためには、1)チーグラー系触媒を用いた多段重合法に
より分子量分布を広げる方法(特開平2−53811号
公報、特開平2−132109号公報等)、2)樹脂に
ラジカル発生剤と架橋助剤を添加することにより長鎖分
岐構造を導入する方法(特公平2−52654号公報
等)等が提案されている。しかしながら、1)の方法で
は歪硬化は生じ難く高延伸部位が薄肉化しやすく、2)
の方法では物性面で耐衝撃性が悪化するなどの問題があ
った。また、歪硬化を起こしやすい樹脂の中にも耐ドロ
ーダウン性・均一延伸性の不良なものが認められ、基礎
的溶融特性と成形加工特性との相関には不明な点が多か
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る用途において材料設計上、真に有意義な評価指針を提
示するとともに、均一延伸性・耐ドローダウン性に代表
される加工特性と、優れた機械的特性とを兼ね備えた新
規なエチレン系重合体を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、エチレン単独、ま
たはエチレンと他のα−オレフィンとの重合体であっ
て、メルトインデックス(MI)、密度(ρ)、2軸伸
長流動特性値(λMAX)の値が特定の範囲にあるエチ
レン系重合体が成形加工性に優れ、かつ、機械的特性に
優れていることを見いだした。特に、均一延伸性と基礎
的溶融特性との相関は、従来常識とされてきた見かけの
歪硬化の大小よりもλMAXによってより合理的に説明
しうることを見いだした。
【0006】本発明によって得られたエチレン系重合体
は、溶融押出時の流動安定性や冷延伸時の破断強度・破
断伸度等にも優れている。よって、本発明によるエチレ
ン系重合体は中空成形以外の用途にも好適に用いられ得
る。本発明は、エチレン単独またはエチレンと炭素数3
〜20のα−オレフィンとの重合体であって、下記特性
を有することを特徴とするエチレン系重合体を提供する
ものである。
【0007】(1)190℃おける21.6kg荷重
でのメルトインデックス(MI)が0.1〜100g/
10分の範囲にあり、 (2)密度が0.935〜0.975g/cm3 の範囲
であり、 (3)2軸伸長流動特性値λMAX(ここでλMAXと
は、190℃における2軸伸長流動試験において、伸長
比λが1〜3の範囲で、公称応力が最大値を示す伸長比
を表す指標であり、試験速度として、一定歪速度dε/
dt=0.05s-1を与えたときの実験値である)が
1.55より大きく、かつ (4)JIS K7110に準拠した、−40(℃)に
おける衝撃強度IzodとMIとの関係が、式(1)を
満足する。 log Izod>−0.39log MI+2.02 (1)
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるエチレン系重合体
は、エチレン単独重合体、または、エチレンと炭素数3
ないし20のα−オレフィンとのランダム共重合体であ
る。また、好ましくは、α−オレフィン含有量が10重
量%以下、更に好ましくは5重量%以下のものが好適に
使用される。α−オレフィンの含有量がこれより多くな
ると、エチレン共重合体の剛性が低下するなどして好ま
しくない。
【0009】炭素数3ないし20のα−オレフィンとし
てはプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、3−メチ
ルブテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−
1、3−メチルペンテン−1、オクテン−1、デセン−
1、テトラデセン−1、ヘキサデセン−1、オクタデセ
ン−1、エイコセン−1などが使用される。更にビニル
シクロヘキサンあるいはスチレン及びその誘導体などの
ビニル化合物も使用することができる。また、必要に応
じてエチレンとα−オレフィン及び少量の非共役ポリエ
ン、または環状オレフィンの3元ランダム共重合体であ
ってもよい。ある。
【0010】本発明のエチレン系重合体のメルトインデ
ックス(MI)は、0.1ないし100g/10分、好
ましくは0.5ないし50g/10分の範囲である。M
Iの値が0.1g/10minより低い場合はパリソン
形成時に肌荒れが生じたり、ブローアップ工程で吹き破
れが生じて好ましくなく、100g/10minより大
きくなると、ドローダウンが著しく起こり好ましくな
い。なお、MIはASTM−D−1238−57Tに準
拠し、190℃、21.6kg荷重で測定される。
【0011】次にこのエチレン系重合体の密度は0.9
35g/cm3 ないし0.975g/cm3 、好ましく
は0.945ないし0.970g/cm3 である。密度
がこの値より低い場合は共重合体の剛性が低下し、好ま
しくない。なお密度は、JIS K6760に準拠して
測定される。更に、本発明のエチレン系重合体は、2軸
伸長流動特性値λMAX(ここでλMAXとは、2軸伸
長流動試験において、伸長比λが1〜3の範囲で、公称
応力が最大値を示す伸長比を表す指標であり、試験速度
として、一定歪速度dε/dt=0.05s-1を与えた
時の実験値である)が、式 λMAX>1.55、好ま
しくは、式 λMAX>1.60、更に好ましくは、式
λMAX>1.65の範囲にあることを特徴とする。
【0012】ここでいう2軸伸長流動試験とは、1軸圧
縮変形が等2軸伸長変形に対応することを利用した流動
特性測定である。すなわち、2枚の平板間に挟まれた試
料を圧縮すると厚みの減少に応じてそれに直行する半径
方向に材料が伸長することを利用し、圧縮方向の応力測
定値から2軸伸長流動特性を評価する試験方法である。
その測定原理は潤滑スクイージング流れ法として一般に
知られている。[P.R.Soskey,H.H.Wi
nter,J.Rheol.,29,493(198
5)等]
【0013】本発明は、面積一定法で一定歪速度試験に
よって測定される。半径方向の等2軸伸長歪速度dε/
dtと試料厚みhとは次式の関係にある。
【0014】
【数1】
【0015】ただし、d/dtは時間による一階の常微
分を表す。しかして、圧縮によって生じる半径方向の伸
長比λ(試料初期値径に対するその時点での直径の比)
と公称応力σE の関係をプロットすると図1に示すよう
なグラフが得られ、最大値点AをλMAXとして知るこ
とができる。なお、伸長比λ、及び、公称応力σE は次
式の関係から知ることができる。
【0016】λ =(h0 /h1 1/2 σE =F/A0 ここで、h0 は試料の初期厚み、h1 は測定した時点で
の試料厚さである。また、Fは圧縮荷重、A0 は試料の
初期横断面積である。試験の一定歪速度は、dε/dt
=0.05s-1とされる。λMAXは樹脂の流動特性を
知る指標として有効であり、λMAXの値が大きな樹
脂、すなわち図−2において樹脂1に対して樹脂2のよ
うな特徴を有する樹脂は、中空成形のブローアップ工程
のような2軸伸長流動下において、伸長比の高い部位に
おいてもより強い張力を維持するため、金型形状の複雑
な成形に際しても金型コーナー部や突出部などの歪量の
大きな部位において薄肉化を抑制し、良好な成形特性を
示す。
【0017】従来、均一延伸性の評価は、1軸伸長流動
における応力の歪硬化現象によって論じられているが
(特開平2−53811、特開平132109等)、実
際の中空成形においては、応力(張力/断面積)ではな
く張力の時間発展が問題になるのであって、公称応力
(張力/初期断面積)による評価方法の方がより本質的
である。
【0018】また、このような樹脂を使用して成形され
た中空成形体は肉厚の均一性が高いため経済性、軽量性
といった面で好ましい品質をもち、また、賦形後の冷却
工程を短縮できるなど製造面でのメリットも大きい。λ
MAXが1.55以下の場合は成形加工性、特に均一延
伸性が低下し、好ましくない。また、本発明のエチレン
系重合体は次の特性を満足するものが好ましい。
【0019】190℃における溶融張力(MT)とM
Iとの関係が、 log MT>−0.31log MI+1.64 好ましくは、式 log MT>−0.31log MI+1.69 で示される関係を満たす。
【0020】MTが上記関係式より低い場合、パリソン
形成時にドローダウンが発生して成形が困難であり、あ
るいはブローアップ工程で成形品に肉厚の不均一を生じ
たり、薄肉部が吹きやぶれると言った問題が生じるおそ
れがある。 −40℃におけるIzodとMIとの関係が、式 log Izod>−0.39log MI+2.02 好ましくは、式 log Izod>−0.39log MI+2.11 更に好ましくは、式 log Izod>−0.39log MI+2.18 で示される関係を満たす。Izodの値が上記範囲より
低い場合は耐衝撃性が低下する。
【0021】本発明のエチレン系重合体を製造する方法
については特に制限はないが、例えば少なくとも以下の
2成分より形成される触媒によって好適に製造すること
ができる。 [A]共役五員環配位子を少なくとも1個有する周期律
表4B〜6B族の遷移金属化合物 [B]周期律表4B〜6B族遷移金属原子からなる群よ
り選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオンと、ハ
ロゲン原子、無機酸及び有機酸の陰イオンからなる群よ
り選ばれた少なくとも一種の陰イオン、とからなる水溶
性または酸性水溶液に可溶性の塩と接触させて得られ
た、水分含有率が3重量%以下の、(1)珪酸塩を除く
イオン交換性層状化合物及び(2)無機珪酸塩からなる
群より選ばれた少なくとも一種の化合物。
【0022】また必要により有機アルミニウム化合物
[C]も用いられる。次に前記の3つの成分[A]、
[B]、[C]について説明する。成分[A]は、一般
に下記の式で表されたものが用いられる。
【0023】
【化1】
【0024】[ここで、A及びA′は共役五員環配位子
(同一化合物内においてA及びA′は同一でも異なって
いてもよい)を、Qは2つの共役五員環配位子を任意の
位置で架橋する結合性基を、ZはMと結合している窒素
原子、酸素原子、ケイ素原子、リン原子またはイオウ原
子を含む配位子、水素原子、ハロゲン原子、または炭化
水素基を、Q′は共役五員環配位子の任意の位置とZを
架橋する結合性基を、Mは周期律表4B〜6B族から選
ばれる金属原子を、そして、X及びYはMと結合した水
素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、アルコキシ基、ア
ミノ基、リン含有炭化水素基またはケイ素含有炭化水素
基を、それぞれ示す。]
【0025】A及びA′は共役五員環配位子であり、こ
れらは同一化合物内において同一でも異なってもよいこ
とは前記した通りである。この共役五員環配位子(A及
びA′)の典型例としては、共役炭素五員環配位子、す
なわちシクロペンタジエニル基を挙げることができる。
このシクロペンタジエニル基は水素原子を5個共有する
もの[C5 5 ]であってもよく、また、その誘導体、
すなわちその水素原子のいくつかが置換基で置換されて
いるもの、であってもよい。この置換基の一つの具体例
は、炭素数1〜20、好ましくは1〜12、の炭化水素
基であるが、この炭化水素基は一価の基としてシクロペ
ンタジエニル基と結合していても、またこれが複数存在
するときにそのうちの2個がそれぞれ他端(ω−端)で
結合してシクロペンタジエニル基の一部と共に環を形成
していてもよい。後者の代表例は、2個の置換基がそれ
ぞれのω−端で結合して当該シクロペンタジエニル基中
の隣接した2個の炭素原子を共有して縮合六員環を形成
しているもの、すなわちインデニル基またはフルオレニ
ル基である。
【0026】従って、共役五員環配位子(A及びA′)
の典型例は、置換または非置換のシクロペンタジエニル
基、インデニル基またはフルオレニル基ということがで
きる。シクロペンタジエニル基上の置換基としては、前
記の炭素数1〜20、好ましくは1〜12、の炭化水素
基の他に、ハロゲン基(たとえば、フッ素、塩素、臭
素)、アルコキシ基(たとえば、C1 〜C12のもの)、
珪素含有炭化水素基(たとえば、珪素原子を−Si(R
1 )(R2 )(R3 )の形で含む炭素数1〜24程度の
基)、リン含有炭化水素基(たとえば、リン原子を−P
(R1 )(R2 )の形で含む炭素数1〜18程度の
基)、窒素含有炭化水素基(たとえば、窒素原子を−N
(R1 )(R2 )の形で含む炭素数1〜18程度の
基)、あるいはホウ素含有炭化水素基(たとえば、ホウ
素原子を−B(R1 )(R2 )の形で含む炭素数1〜1
8程度の基)である。これらの置換基が複数ある場合、
それぞれの置換基は同一であっても異なってもよい。
【0027】Qは二つの共役五員配位子間を任意の位置
で架橋する結合性基を、Q′は共役五員環配位子の任意
の位置とZ基を架橋する結合性基を表す。詳しくは、Q
及びQ′は、(イ)メチレン基、エチレン基、イソプロ
ピレン基、フェニルメチルメチレン基、ジフェニルメチ
レン基、シクロヘキシレン基等の炭素数1〜20のアル
キレン基、(ロ)シリレン基、ジメチルシリレン基、フ
ェニルメチルシリレン基、ジフェニルシリレン基、ジシ
リレン基、テトラメチルジシリレン基等のシリレン基、
(ハ)ゲルマニウム、リン、窒素、ホウ素あるいはアル
ミニウムを含む炭化水素基[具体的には(CH3 2
e基、(C6 5 2 Ge基、(CH3 )P基、(C6
5 )P基、(C4 3 )N基、(C6 5 )N基、
(CH3 )B基、(C4 3 )B基、(C6 5 )B
基、(C6 5 )Al基、(CH3 O)Al基等]等で
ある。好ましいものは、アルキレン基及びシリレン基で
ある。
【0028】Mは、周期律表4B〜6B族から選ばれる
金属原子、好ましくは周期律表4B族金属原子、具体的
にはチタン、ジルコニウム及びハフニウムである。特に
はジルコニウムが望ましい。Zは、Mと結合している窒
素原子、酸素原子、珪素原子、リン原子、または、イオ
ウ原子を含む配位子、水素原子、ハロゲン原子または炭
化水素基である。Zとして好ましいものの具体例として
は、酸素(−O−)、イオウ(−S−)、炭素数1〜2
0、好ましくは1〜10のアルコキシ基、炭素数1〜2
0、好ましくは1〜12のチオアルコキシ基、炭素数1
〜40、好ましくは1〜18の珪素含有炭化水素基、炭
素数1〜40、好ましくは1〜18の窒素含有炭化水素
基、炭素数1〜40、好ましくは1〜18のリン含有炭
化水素基、水素原子、塩素、臭素、炭素数1〜20の炭
化水素基である。
【0029】X及びYは、各々水素、ハロゲン基、炭素
数1〜20、好ましくは1〜10の炭化水素基、炭素数
1〜20、好ましくは1〜10のアルコキシ基、アミノ
基、炭素数1〜20、好ましくは1〜12のリン含有炭
化水素基(具体的には、例えばジフェニルホスフィン
基)、あるいは炭素数1〜20、好ましくは1〜12の
珪素含有炭化水素基(具体的には、例えばトリメチルシ
リル基、ビス(トリメチルシリル)メチル基)である。
XとYとは同一であっても異なってもよい。これらのう
ちハロゲン基、炭化水素基(特に炭素数1〜8のもの)
及びアミノ基が好ましい。
【0030】したがって、成分[A]として好ましい一
般式[1]、[2]、[3]あるいは[4]で表される
化合物のうち、特に好ましいものは下記内容のそれぞれ
の置換基を有するものである。 A,A′=シクロペンタジエニル、n−ブチル−シクロ
ペンタジエニル、インデニル、2−メチル−インデニ
ル、2−メチル−4−フェニルインデニル、テトラヒド
ロインデニル、2−メチル−テトラヒドロインデニル、
2−メチルベンゾイルデニル、 Q,Q′=エチレン、ジメチルシリレン、イソプロピリ
デン、 Z=t−ブチルアミド、フェニルアミド、シクロヘキシ
ルアミド、 M=4B族遷移金属、 X,Y=塩素、メチル、ジエチルアミノ。
【0031】成分[A]は同一の一般式で表される化合
物群内において、及び(または)異なる一般式で表され
る化合物間において、二種以上の化合物の混合物として
用いることができる。Mがジルコニウムである場合のこ
の遷移金属化合物の具体例は、下記の通りである。
【0032】(イ)一般式[1]で表される化合物、す
なわち結合性基Qを有さず共役五員環配位子2を2個有
する遷移金属化合物、例えば(1)ビス(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、(2)ビス(メチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
(3)ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(4)ビス(トリメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、(5)ビス(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(6)ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド等。
【0033】(ロ)一般式[2]で表される化合物、す
なわち結合性基Q、例えば、 (ロ−1)Q=アルキレン基のものとして、例えば、
(1)メチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、(2)エチレンビス(インデニル)ジルコニウム
ジクロリド、(3)エチレンビス(インデニル)ジルコ
ニウムモノクロリドモノハイドライド、(4)エチレン
ビス(インデニル)メチルジルコニウムモノクロリド、
(5)エチレンビス(インデニル)ジルコニウムモノメ
トキシドモノクロリド、(6)エチレンビス(インデニ
ル)ジルコニウムジエトキシド、(7)エチレンビス
(インデニル)ジルコニウムジメチル、等。
【0034】(ロ−2)Q=シリレン基のものとして、
例えば、(1)ジメチルシリレンビス(インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(2)ジメチルシリレンビス
(4,5,6,7−テトラハイドロインデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(3)ジメチルシリレンビス(2−
メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、(4)ジ
メチルシリレンビス(2,4−ジメチルインデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(5)ジメチルシリレンビス
(2−メチル−4,5,6,7−テトラハイドロインデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(6)ジメチルシリレ
ンビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)
(3′,5′−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(7)ジメチルシリレンビス(2−
メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジク
ロリド、等。
【0035】(ロ−3)Q=ゲルマニウム、リン、窒
素、ホウ素あるいはアルミニウムを含む炭化水素基のも
のとして、例えば、(1)ジメチルゲルマニウムビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(2)ジメチ
ルゲルマニウム(シクロペンタジエニル)(フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(3)メチルアルミニウ
ムビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(4)
フェニルアルミニウムビス(インデニル)ジルコニウム
ジクロリド、(5)フェニルホスフィノビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(6)エチルホラノビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(7)フェニ
ルアミノビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
(8)フェニルアミノ(シクロペンタジエニル)(フル
オレニル)ジルコニウムジクロリド等。
【0036】(ハ)一般式[3]で表される化合物、す
なわち結合性基Q′を有せず共役五員環配位子を1個有
する遷移金属化合物、例えば、(1)ペンタメチルシク
ロペンタジエニル−ビス(フェニル)アミノジルコニウ
ムジクロリド、(2)インデニル−ビス(フェニル)ア
ミドジルコニウムジクロリド、(3)ペンタメチルシク
ロペンタジエニル−ビス(トリメチルシリル)アミノジ
ルコニウムジクロリド、(4)ペンタメチルシクロペン
タジエニルフェノキシジルコニウムジクロリド、(5)
シクロペンタジエニルジルコニウムトリクロリド、
(6)ペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム
トリクロリド、(7)シクロペンタジエニルジルコニウ
ムベンジルジクロリド、(8)シクロペンタジニルジル
コニウムジクロリドハイドライド、(9)シクロペンタ
ジエニルジルコニウムジクロリドトリエトキシド等。
【0037】(ニ)一般式[4]で表される化合物、す
なわち結合性基Q′で架橋した共役五員環配位子を1個
有する遷移金属化合物、例えば、(1)ジメチルシリレ
ン(テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニルアミ
ドジルコニウムジクロリド、(2)ジメチルシリレン
(テトラメチルシクロペンタジエニル)tertブチル
アミドジルコニウムジクロリド、(3)ジメチルシリレ
ン(インデニル)シクロヘキシルアミドジルコニウムジ
クロリド、(4)ジメチルシリレン(テトラハイドロイ
ンデニル)デシルアミドジルコニウムジクロリド、
(5)ジメチルシリレン(テトラハイドロインデニル)
((トリメチルシリル)アミノ)ジルコニウムジクロリ
ド、(6)ジメチルゲルマン(テトラメチルシクロペン
タジエニル)(フェニル)アミノジルコニウムジクロリ
ド等、が例示される。
【0038】(ホ)また、上記(イ)〜(ニ)の化合物
の塩素を臭素、ヨウ素、ハイドライド、メチル、フェニ
ル基等に置き換えたものも使用可能である。さらに、成
分[A]として上記(イ)〜(ホ)に例示したジルコニ
ウム化合物の中心金属をジルコニウムからチタン、ハフ
ニウム、ニオブ、モリブデンまたはタングステン等に換
えた化合物を用いることができる。
【0039】これらのうちで好ましいものは、ジルコニ
ウム化合物、ハフニウム化合物、及びチタン化合物であ
る。さらに好ましいものは、ジルコニウム化合物であ
る。成分[B]としては、ある特定の塩類処理された
(1)珪酸塩を除くイオン交換性層状化合物又は(2)
無機珪酸塩が用いられる。珪酸塩を除くイオン交換性層
状化合物及び無機珪酸塩に含まれる化合物は、それぞれ
重複して分類されることがあるが、本発明に使用される
化合物は、これらのいずれかに少なくとも分類されるも
のである。
【0040】塩類処理が施されていない状態の珪酸塩を
除くイオン交換性層状化合物は、イオン結合等によって
構成される面が互いに弱い結合力で平行に積み重なった
結晶構造をとる化合物であり、含有するイオンが交換可
能なものを言う。大部分の粘土はイオン交換性層状化合
物である。粘土は通常粘土鉱物を主成分とする。これ
ら、粘土、粘土鉱物またはイオン交換性層状化合物は天
然産のものに限らず、人工合成物であってもよい。
【0041】粘土、粘土鉱物の具体例としては、アロフ
ェン等のアロフェン族、ディッカイト、ナクライト、カ
オリナイト、アノーキサイト等のカオリン族、メタハロ
イサイト、ハロイサイト等のハロイサイト族、クリソタ
イル、リザルダイト、アンチゴライト等の蛇紋石族、モ
ンモリロナイト、ザウコナイト、バイデライト、ノント
ロナイト、サポナイト、ヘクトライト等のスメクタイ
ト、バーミキュライト等のバーミキュライト鉱物、イラ
イト、セリサイト、海緑石等の雲母鉱物、アタパルジャ
イト、セピオライト、パイゴルスカイト、ベントナイ
ト、木節粘土、ガイロメ粘土、ヒシンゲル石、パイロフ
ィライト、リョクデイ石群等が挙げられる。これらは混
合層を形成していてもよい。
【0042】イオン交換性層状化合物は、六万最密パッ
キング型、アンチモン型、CdCl 2 型、CdI2 型等
の層状の結晶構造を有するイオン結晶性化合物等を例示
することができる。イオン交換性層状化合物の具体例と
しては、α−Zr(HAsO 4 2 ・H2 O、α−Zr
(HPO4 2 、α−Zr(KPO4 2 ・3H2 O、
α−Ti(HPO4 2 、α−Ti(HAsO4 2
2 O、α−Sn(HPO4 2 ・H2 O、γ−Zr
(HPO4 2 、γ−Ti(HPO4 2 、γ−Ti
(NH4 PO4 2 ・H2 O等の多価金属の結晶性酸性
塩があげられる。これらは特に処理を行うことなくその
まま用いてもよいし、ボールミル、ふるいわけ、塩酸、
硫酸、リン酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、安息香酸等の有
機酸、等との接触による酸処理等の処理を行った後に用
いてもよい。また単独で用いても、2種以上を混合して
用いてもよい。無機珪酸塩としてはゼオライト、ケイソ
ー土が挙げられる。
【0043】本発明に用いられる塩は、周期律表第4〜
6族遷移金属原子からなる群より選ばれた少なくとも一
種の原子を含む陽イオンと、ハロゲン原子、無機酸及び
有機酸の陰イオンからなる群より選ばれた少なくとも一
種の陰イオン、とからなる水溶性または酸性水溶液に可
溶性の化合物である。
【0044】具体的には、Ti(OOCCH3 4 、T
i(CO3 2 、Ti(NO3 4、Ti(S
4 2 、TiF4 、TiCl4 、TiBr4 、TiI
4 、Zr(OOCCH3 4 、Zr(CH3 COCHC
OCH3 4 、Zr(CO3 2 、Zr(NO3 4
Zr(SO4 2 、ZrF4 、ZrCl4 、ZrB
4 、ZrI4 、ZrOCl2 、ZrO(NO3 2
ZrO(ClO4 2 、ZrO(SO4 )、Hf(OO
CCH3 4 、Hf(CO3 2 、Hf(NO3 4
Hf(SO4 2 、HfF4 、HfCl4 、HfB
4 、HfI4 、HfOCl2 、V(CH3 COCHC
OCH3 3 、VOSO4 、VOCl3 、VCl3 、V
Cl4 、VBr3 、Nb(CH3 COCHCOCH3
5 、Nb2 (CO3 5 、Nb(NO3 5 、Nb
2 (SO4 5 、NbF5 、NbCl5 、NbBr5
NbI5 、Ta(OOCCH3 5 、Ta2 (CO3
5 、Ta(NO3 5 、Ta2 (SO4 5 、Ta
5 、TaCl5 、TaBr5 、TaI5 、Cr(CH
3 COCHCOCH3 3 、Cr(OOCCH3 3
Cr(OOCH)2 OH、Cr(NO3 3 、Cr(C
lO4 3 、CrPO4 、Cr2 (SO4 3、CrO
2 Cl2 、CfF3 、CrCl3 、CrBr3 、CrI
3 、MoOCl 4 、MoCl3 、MoCl4 、MoCl
5 、MoF6 、MoI2 、WCl4 、WCl6 、W
6 、WBr5 等が挙げられる。
【0045】また、これら塩は2種以上、使用してもよ
い。塩との接触(塩処理と言うことがある)に先立って
行ってもよい酸処理は、表面の不純物を取り除くほか、
結晶構造のAl、Fe、Mg等の陽イオンの一部又は全
部を溶出させる。酸処理で用いられる酸は、前記の無機
酸または有機酸、好ましくは塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、
シュウ酸から選択され、2種以上、同時に用いてもよ
い。
【0046】塩及び酸との接触処理条件は、特に制限さ
れないが、通常、塩及び酸濃度は、例えば、水溶液等の
溶液中の濃度でそれぞれ0.1〜30重量%、処理温度
は室温〜使用溶媒の沸点、処理時間は5分〜24時間の
条件を選択して、イオン交換性層状化合物及び無機珪酸
塩からなる群より選ばれた少なくとも一種の化合物を構
成している物質の少なくとも一部を溶出する条件で行う
ことが好ましい。また、塩及び酸は好ましくは水溶液で
用いられる。
【0047】本発明では上記塩処理を行うが、処理前、
処理間、処理後に粉砕や造粒等で形状制御を行ってもよ
い。また、アルカリ処理や有機物処理等の他の化学処理
を併用してもよい。このようにして得られる固体生成物
の中でも、水銀圧入法で判定した半径20A以上の細孔
容積が0.1cc/g以上、特には0.3〜5cc/g
のものが好ましい。
【0048】これら珪酸塩を除くイオン交換性層状化合
物及び珪酸塩からなる群より選ばれた少なくとも一種の
化合物には、通常吸着水及び層間水が含まれる。本発明
においては、これらの吸着水及び層間水を除去して成分
[B]を得る。ここで、吸着水とはイオン交換性層状化
合物または珪酸塩粒子の表面あるいは結晶破面に吸着さ
れた水で、層間水は結晶の層間に存在する水である。本
発明では、加熱処理によりこれらの吸着水及び/または
層間水を除去したものが用いられることになり、望まし
い。イオン交換性層状化合物または珪酸塩の吸着水及び
層間水の加熱処理方法は特に制限されないが、加熱脱
水、気体流通下の加熱脱水、減圧下の加熱脱水及び有機
溶媒との共沸脱水等の方法が用いられる。
【0049】また、必要により成分[C]として用いら
れる有機アルミニウム化合物の例は、一般式 AlRa 3-a (式中、Rは炭素数1から20の炭化水素基、Pは水
素、ハロゲン、アルコキシ基、aは0<a≦3の数)で
示されるトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニ
ウム、トリプロピルアルミニム、トリイソブチルアルミ
ニウム等のトリアルキルアルミニウムまたはジエチルア
ルミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウムモノ
メトキシド等のハロゲンもしくはアルコキシ含有アルキ
ルアルミニウムである。またこの他、メチルアルミノキ
サン等のアルミノキサン類等も使用できる。これらのう
ち特にトリアルキルアルミニウムが好ましい。
【0050】成分[A]と成分[B]との接触は、反応
器に導入する前に予じめ行ってもよいし、反応器中で接
触してもよい。成分[A]と成分[B]の割合は成分
[B]1gあたり成分[A]が0.0001〜10mm
ol、好ましくは0.001〜5mmolである。ま
た、有機アルミニウム化合物も重合時に反応器中に導入
するほかに、予め反応器中に導入する前に成分[B]と
接触させる実施形態も好適に用いられる。成分[A]、
成分[B]及び成分[C]の接触の順序はいかなる順で
あってもさしつかえない。
【0051】この接触に際し、または接触の後にポリエ
チレン、ポリプロピレン等の重合体、シリカ、アルミナ
等の無機酸化物の固体を共存させ、あるいは接触させて
もよい。接触は窒素等の不活性ガス中、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、トルエン、キシレン等の不活性炭化水
素溶媒中で行ってもよい。接触温度は、−20℃〜溶媒
の沸点の間で行い、特に室温から溶媒の沸点の間で行う
のが好ましい。
【0052】該有機アルミニウム化合物の使用量は、乾
燥した成分[B]1gあたり0.001〜10000m
mol、好ましくは0.01〜100mmolである。
予め有機アルミニウム化合物と成分[B]を接触させる
場合は、接触後洗浄せずに用いてもよく、また洗浄した
後に用いても良い。重合の前に、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メ
チル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、ビニル
シクロアルカン、スチレン等のオレフィンを予備的に重
合し、必要に応じて洗浄したものを触媒として用いるこ
ともできる。
【0053】この予備的な重合は不活性溶媒中で穏和な
条件で行うことが好ましく、成分[B]1gあたり、
0.01〜1000g、好ましくは0.1〜100gの
重合体が生成するように行うことが望ましい。重合は触
媒の存在下、エチレンのみ、あるいはエチレンと炭素数
3〜20のα−オレフィンの共存下で行われる。ここで
用いられるα−オレフィンの例としては、プロピレン、
1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル
−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、ビニルシク
ロアルカン、スチレンあるいはこれらの誘導体等が挙げ
られる。
【0054】重合反応は、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、トルエン、シクロヘキサン等の不活性炭
化水素や液化α−オレフィン等の溶媒存在下、あるいは
不存在下に行われる。温度は−50℃〜250℃であ
り、圧力は特に制限されないが、好ましくは常圧〜約2
000kg・f/cm2 の範囲である。また、重合系内
に分子量調節剤として水素等を存在させてもよい。更
に、重合温度、分子量調節剤の濃度等を変えて多段階で
重合させてもよい。
【0055】本発明のエチレン系重合体は耐ドローダウ
ン性・均一延伸性などの成形加工特性に優れ、かつ、耐
衝撃性などの機械的強度にも優れた特性を発揮する。本
発明のエチレン系重合体を成形するに際しては、充填
剤、顔料、耐候性安定剤、熱安定剤、難燃剤、可塑剤、
帯電防止剤、離型剤、発泡剤、核剤、滑剤などの公知の
添加剤を配合してもよい。本発明のエチレン系重合体
は、バリアー性樹脂、あるいは接着性樹脂などとともに
多層化して用いてもよい。
【0056】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を逸脱しない限りこれら
実施例によって制約を受けるものではない。なお、以下
の諸例において各種物性試験は以下の方法に従って行っ
た。 (1)メルトインデックス(MI) MIはASTM−D−1238−57Tに準拠して、1
90℃、21.6kg荷重で測定した。
【0057】(2)密度(ρ) ρはJIS K6760に準拠して測定した。 (3)2軸伸長流動特性値(λMAX) λMAXの測定にはPolymics社製MARSIII
を使用した。この装置はいわゆる一定面積型スクィーズ
式2軸伸長粘度計であり、測定に際し、試料と測定治具
の間に潤滑剤としてシリコンオイル(信越シリコーンK
F96H 動粘度=1×106 cSt)を用いた。測
定温度は190℃とし、測定治具には直径25mmφの
2軸伸長粘度測定用治具を用いた。測定は一定歪速度モ
ードで、歪速度dε/dt=0.05s-1で行った。測
定結果は、公称応力σE (張力/初期断面積)を伸長比
λに対して図表化し、λが1〜3の範囲でσE が最大値
を示すλの値をλMAXとした。試料はペレットから直
径25mmφ、厚さ12mmの円柱状のプレス片を作成
し測定に供した。
【0058】(4)溶融張力(MT) MTの測定は(株)インテスコ製の自動溶融張力測定装
置を使用し、ノズル径2.095mmφ、ノズル長8m
m、流入角90°、190℃の温度で、押出速度0.7
16cc/分、引取り速度2m/分、エアギャップ40
cmの条件で行った。なお、上述したMIの測定及びM
Tの測定に際しては予めエチレン系重合体に2,6−ジ
−tert−ブチルパラクレゾールを0.1重量%配合
した。
【0059】(5)衝撃強度(Izod) IzodはJIS K7110に準拠して、−40℃で
測定した。試験片は、幅:12.7mm、厚さ:3.2
mm、長さ:63.5mmのプレス片の中央に、深さ:
2.54mm、角度:45°のノッチ部を切削加工して
作成した。
【0060】(6)成形加工性試験 得られた重合体を肉厚1.0mmのシート状にプレス成
形し、これを230℃に加熱した後縦横125mm×9
8mm、高さ40mmの直方体状成形体を真空成形し、
得られた成形品の肉厚の均一性を観察した。
【0061】 ○:肉厚が均一で商品価値の高いもの △:底部肉厚が若干不足するもの ×:底部肉厚が不足し実用性のないもの 以下の触媒合成工程及び重合工程は、すべて精製窒素雰
囲気下で行った。また溶媒は、MS−4Aで脱水した
後、精製窒素でバブリングして脱気したものを用いた。
【0062】〈実施例1〉 (1)粘土鉱物の化学処理及び造粒 市販のモンモリロナイト8kgを振動ボールミルによっ
て粉砕し、塩化マグネシウム10kgを溶解させた脱塩
水50リットル中に分散させて80℃で1時間攪拌し
た。得られた固体成分を水洗した後、8.2%の塩酸水
溶液56リットル中に分散させて、90℃で2時間攪拌
し、脱塩水で水洗した。このようにして塩酸処理された
モンモリロナイト4.6kgの水スラリーを固形分濃度
15.2%に調整し、スプレードライヤーにより噴霧造
粒を行った。造粒により得られた粒子の形状は球状であ
った。ついで、この造粒された塩酸処理モンモリロナイ
トを1リットルのフラスコに20g分取し、その後、C
r(NO3 3 ・9H2 O48gを溶解させた脱塩水4
00ml中に分散させ、90℃で3時間攪拌した。処理
後、この固体成分を脱塩水で洗浄し、乾燥を行って化学
処理モンモリロナイトを得た。
【0063】(2)粘土鉱物の加熱脱水処理 200mlフラスコに(1)で得た化学処理モンモリロ
ナイト10.0gを入れて0.1mmHgの減圧下、2
00℃で2時間の加熱脱水処理を行い触媒成分[B]を
得た。この脱水処理で1.3gの重量減が認められた。
【0064】(3)触媒成分の合成 100mlフラスコに、(3)で得られた化学処理モン
モリロナイト3.0gを入れ、トルエン20mlに分散
させてスラリーとした。次いで室温において攪拌下、ト
リエチルアルミニウムを1.3ml添加した。室温で1
時間接触させた後、上澄み液を抜き出し固体部をトルエ
ンで洗浄した。これにトルエンを加えてスラリーとした
後、触媒成分[A]としてビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライドのトルエン溶液(20.
0μmol/ml)を12.0ml加え、室温で1時間
攪拌して触媒成分を得た。
【0065】(4)エチレン重合体の製造 精製窒素で充分置換された2リットルの誘導攪拌式オー
トクレーブ中にノルマルヘキサン1リットル、触媒成分
[C]としてトリエチルアルミニウム0.15mmo
l、前記(3)で得られた触媒成分を100.0mg仕
込んだ。その後、90℃に昇温した後、エチレンを導入
して全圧を22.0kgf/cm2 に保ち、攪拌を続け
て1時間重合を行った。重合はエタノール10mlを加
えることにより停止させた。得られたエチレン重合体は
280gであった。この重合体のMIは0.55g/1
0分、密度は0.946g/cm3 であった。λMAX
は1.69、MTは65.1gといずれも高い値を示し
た。また、Izodは未破壊(n.b.)であり、この
重合体は優れた成形加工性と機械的特性を示すことが明
らかである。結果を表−1に示す。
【0066】〈実施例2〉 (1)エチレン重合体の製造 実施例1の(3)で得られた触媒成分の使用量を120
mg、オートクレーブ内のガス組成が[水素/エチレ
ン]=0.034mol%になるように水素を加えた以
外は実施例1の(4)と同様の方法によりエチレンの重
合を行った。得られたエチレン重合体は310gであっ
た。この重合体のMIは4.79/10分、SSは1
7.3、密度は0.954g/cm3 であった。λMA
Xは1.90、MTは33.5gといずれも高い値を示
した。Izodは93kgcm/cmと極めて高い値を
示しており、この重合体は優れた成形加工性と機械的特
性を示すことが明らかである。結果を表−1に示す。
【0067】〈実施例3〉 (1)触媒成分の合成 触媒成分[B]として実施例1の(2)で得た造粒され
た化学処理モンモリロナイト3.0gを100mlフラ
スコに入れ、トルエン20mlに分散させてスラリーと
した。ついで室温において攪拌下、触媒成分[C]とし
てトリエチルアルミニウム1.3mlを添加した。室温
で1時間接触させた後、上澄み液を抜き出して固体部を
トルエンで洗浄して触媒を得た。
【0068】(2)エチレン重合体の製造 精製窒素で充分置換された2リットルの誘導攪拌式オー
トクレーブ中にノルマルヘキサン1リットル、トリエチ
ルアルミニウム0.15mmol、前記(1)で得られ
た触媒成分を90.0mg仕込んだ。その後、90℃に
昇温した後、エチレンを導入して全圧を22.0kgf
/cm2 に保ち、攪拌を続けて1段目の重合を1時間行
った。ついで、ただちに触媒成分[A]としてビス(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライドのトル
エン溶液(2.0μmol/ml)を3.6ml加え、
オートクレーブ内のガス組成が[水素/エチレン]=
0.048mol%になるように水素を加え、全圧を2
2.0kgf/cm2 に保つようにエチレンを導入して
90℃で攪拌下、2段目の重合を1時間行った。重合は
エタノール10mlを加えることにより停止させた。得
られたエチレン重合体は243gであった。この重合体
のMIは2.41g/10分、SSは43.0、密度は
0.954g/cm3 であった。λMAXは1.58、
MTは43.0gといずれも高い値を示した。Izod
は130.0kgcm/cmと極めて高い値を示してお
り、この重合体は優れた成形加工性と機械的特性を示す
ことが明らかである。結果を表−1に示す。
【0069】〈比較例1〉市販のエチレン系重合体(昭
和電工(株)製SX4551H)を使用した。この重合
体はλMAX、MT、Izodともに低位であり、成形
加工特性、機械的特性ともに不充分であった。結果を表
−1に示す。
【0070】〈比較例2〉市販のエチレン系重合体(三
井石油化学(株)製HZ8200B)を使用した。この
重合体はλMAX、MT、Izodともに低位であり、
成形加工特性、機械的特性ともに不十分であった。結果
を表−1に示す。
【0071】〈比較例3〉市販のエチレン系重合体(三
菱化学(株)製BZ−81)を使用した。この重合体は
λMAX、MT、Izodともに低位であり、成形加工
特性、機械的特性ともに不十分であった。結果を表−1
に示す。
【0072】〈比較例4〉市販のエチレン系重合体(三
菱化学(株)製HF310)を使用した。この重合体は
λMAX、MT、Izodともに低位であり、成形加工
特性、機械的特性ともに不十分であった。結果を表−1
に示す。
【0073】
【発明の効果】本発明のエチレン系重合体は、耐ドロー
ダウン性、均一延伸性等の成形加工性に優れ、優れた耐
衝撃性を有するので工業的に極めて有利である。
【0074】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】2軸伸長流動特性値λMAXを示す図
【図2】λMAXと成形加工性との相関を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲館▼ 和久 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学 株式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 菅野 利彦 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (56)参考文献 特開 平8−127613(JP,A) 特開 平7−309907(JP,A) 特開 平5−295022(JP,A) 特開 平5−301917(JP,A) 特開 平7−188336(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 10/00 - 10/14 C08F 110/00 - 110/14 C08F 210/00 - 210/18 C08F 4/64 - 4/69

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン単独またはエチレンと炭素数3
    〜20のα−オレフィンとの重合体であって、下記特性
    を有することを特徴とするエチレン系重合体。 (1)190℃における21.6kg荷重でのメルトイ
    ンデックス(MI)が0.1〜100g/10分の範囲
    にあり、 (2)密度が0.935〜0.975g/cm3 の範囲
    であり、 (3)2軸伸長流動特性値λMAX(ここでλMAXと
    は、190℃における2軸伸長流動試験において、伸長
    比λが1〜3の範囲で、公称応力が最大値を示す伸長比
    を表す指標であり、試験速度として、一定歪速度dε/
    dt=0.05s-1を与えたときの実験値である)が
    1.55より大きく、かつ (4)−40(℃)における衝撃強度IzodとMIと
    の関係が、式(1) log Izod>−0.39log MI+2.02 (1) を満足する。
  2. 【請求項2】 190℃における溶融張力(MT)とM
    Iとが、式(2) log MT>−0.31log MI+1.64 (2) を満足する請求項1に記載のエチレン系重合体。
  3. 【請求項3】 λMAX>1.60であることを特徴と
    する請求項1又は2記載のエチレン系重合体。
  4. 【請求項4】 密度が0.945〜0.975g/cm
    3 であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のエチレン系重合体。
  5. 【請求項5】 MIが0.5ないし50g/10分の範
    囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のエチレン系重合体。
JP16587396A 1996-06-26 1996-06-26 エチレン系重合体 Expired - Fee Related JP3383155B2 (ja)

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