JP3382644B2 - 直交偏光ヘテロダイン干渉計 - Google Patents

直交偏光ヘテロダイン干渉計

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JP3382644B2 JP27381792A JP27381792A JP3382644B2 JP 3382644 B2 JP3382644 B2 JP 3382644B2 JP 27381792 A JP27381792 A JP 27381792A JP 27381792 A JP27381792 A JP 27381792A JP 3382644 B2 JP3382644 B2 JP 3382644B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、光波の精密な位相差測
定手段である直交偏光ヘテロダイン干渉計に関する。と
りわけ、本発明は干渉計の光路中に生ずる光路長のゆら
ぎ等のノイズ発生要因をできるだけ除去した干渉計の構
造に関するものであるから、本発明を応用することで、
光波の位相変化に変換される温度、圧力等の様々な物理
量計測が可能となる。 【0002】 【従来の技術】図5に従来の直交偏光ヘテロダイン干渉
計の構成を示す。偏光ビームスプリッタ(Polari
zed Beam Splitter、以後PBSとい
う)51にはPBS51での分波に対し、十分な両偏光
成分を持つもので一定の偏光状態を保持するコヒーレン
ト光が入射される。ここでは最も単純な例の一つである
45°の直線偏光が入射されたとする。入射された45
°の直線偏光の直交する二つの成分をそれぞれx偏光成
分、y偏光成分とし、x偏光成分はPBS51で反射
し、y偏光成分はPBS51を透過するとする。 【0003】PBS51で反射されたx偏光成分は音響
光学変調器(Acousto−Optic Modul
ator、以後AOMという)52で変調され反射鏡5
3で反射されてPBS55に達する。一方、PBS51
を透過したy偏光成分は反射鏡54で反射されてPBS
55に達する。PBS55で合波された光は無偏光ビー
ムスプリッタ(Non−Polarized Beam
Splitter、以後BSという)56でx偏光成
分及びy偏光成分をそれぞれ含んで二方向に分岐され、
一方はx偏光成分及びy偏光成分それぞれの偏光子57
を透過する成分のみが受光器58で受光される。該受光
器58で受光される光はx偏光成分とy偏光成分とのビ
ート信号を含んでいる。このビート信号を第1のビート
信号と呼ぶことにする。 【0004】他方はPBS59に達し、x偏光成分はP
BS59で反射し1/4波長板60を透過して反射鏡6
1で反射し、再び1/4波長板60を透過する。一方、
y偏光成分はPBS59を透過し1/4波長板62を透
過して反射鏡63で反射し、再び1/4波長板62を透
過する。x偏光成分、y偏光成分は共に1/4波長板6
0、62を二回ずつ透過することでそれぞれ偏光面が9
0°回転する。従って、再度PBS59に入射したとき
はx偏光成分は透過し、y偏光成分は反射して、x偏光
成分、y偏光成分は合波される。そして、合波された光
のx偏光成分及びy偏光成分それぞれの偏光子64を透
過する成分のみが受光器65で受光される。該受光器6
5で受光される光はx偏光成分とy偏光成分とのビート
信号を含んでいる。このビート信号を第2のビート信号
と呼ぶことにする。第2のビート信号には第1のビート
信号と同じAOM52による変調の情報の他PBS59
から反射鏡61までとPBS59から反射鏡63までと
の往復の光路長差の情報が含まれている。受光器58及
び受光器65で光から電気に変換された信号は位相比較
器66で前記光路長差の情報が位相差として取り出され
る。 【0005】また、前述の従来の直交偏光ヘテロダイン
干渉計がPBSによって計測ビームと参照ビームとを分
離し、再び同じPBSによって合波して計測ビート信号
を取り出しているため、PBSの性能の不完全さによる
計測ビート信号へのノイズの混入が有り、十分な分解能
が得られないことを問題点として指摘し、該問題点を解
決したものとして、光ヘテロダイン干渉計を表面形状測
定に応用した「光ヘテロダイン干渉表面形状測定装置」
(特開平2−176512号)がある。前記PBSの性
能の不完全さとは、S偏光についてはその透過をほぼ完
全に遮断(0.004%透過)して反射するが、P偏光
については1.06%ものP偏光がS偏光と同じ方向へ
反射されるとともに、2回の反射により更に逆方向へ約
0.02%のP偏光が反射されてしまうということであ
る。S偏光へのP偏光の混入及びP偏光へのS偏光の混
入によって計測ビート信号にノイズが含まれることにな
る。PBSの性能の不完全さによる計測ビート信号への
ノイズの混入を避けるために、前記光ヘテロダイン干渉
表面形状測定装置は、計測ビームと参照ビームとを分離
し、それぞれ別の光路を伝搬するようにしていると共
に、同じ光路をS偏光とP偏光とがペアで伝搬すること
がないようにしている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】直交偏光ヘテロダイン
干渉計は、参照光とプローブ光を同一光路を直交2偏光
として伝搬させることで、光学系内の空気のゆらぎ、機
械的振動によって生じる出力位相差を著しく抑える特徴
を有している。そのため、精密変位測定等への利用が期
待されてきたが、構造が複雑である、応用上、参照
光とプローブ光とが同一光路を伝搬するため、各偏光へ
の個別の操作(変調、位相補償等)に対する自由度並び
に構造上の自由度が少ない、という理由から、利用分野
が大幅に限定されていた。また、PBSの性能の不完
全さによる計測ビート信号へのノイズの混入が有り、十
分な分解能が得られない、という問題もある。 【0007】前記「光ヘテロダイン干渉表面形状測定装
置」(特開平2−176512号)はの問題を解決し
たが、計測ビームと参照ビームとを分離し、それぞれ別
の光路を伝搬するようにしていると共に、同じ光路をS
偏光とP偏光とがペアで伝搬することがないような構成
としたので、特開平2−176512号公報の第8頁左
下欄第10行〜第14行に「なお、上述したように計測
ビームLM および参照ビームLR を互いに異なる光路で
伝播させると、空気の乱れ等による影響を受け易くなる
ため、前述した各実施例では何れも装置自体が完全密封
されている。」とあるように、直交偏光ヘテロダイン干
渉計の、光学系内の空気のゆらぎ、機械的振動によって
生じる出力位相差を著しく抑えるという特長が損なわれ
てしまっている。 【0008】この発明の目的は、前述の問題を解決し、
光学系内の空気のゆらぎ、機械的振動等によって生じる
出力位相差を従来のものと同程度に抑えながら、参照光
とプローブ光とがそれぞれ別の光路を伝搬する、PBS
の性能の不完全さによる計測ビート信号へのノイズの混
入の少ない、構成の簡単な直交偏光ヘテロダイン干渉計
を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めにこの発明の直交偏光ヘテロダイン干渉計は、従来の
直交偏光ヘテロダイン干渉計が周波数の異なる直交偏光
を同一光路に沿って伝搬させその偏光間の光路差を干渉
によって検出しているのに対して、同一周波数の直交偏
光間の光路差を周波数の異なる参照光との干渉を利用し
て検出する。そのために、この発明の直交偏光ヘテロダ
イン干渉計は、周波数が異なる、それぞれが単色でかつ
偏光状態が一定の、コヒーレントな第1及び第2の光ビ
ームを出射する二周波光発生手段と、前記第1の光ビー
ムを受けて互いに直交するX偏光及びY偏光に分離し、
両偏光の間に生じた位相差を有する第3の光ビームを出
射する位相差発生手段と、記第2の光ビームと前記第
3の光ビームとを受け、それぞれを前記X偏光と同じ偏
面を有する第4の光ビームと前記Y偏光と同じ偏
を有する第5の光ビームとに分離してそれぞれを出射す
る偏波分離干渉手段と、前記第4及び第5の光ビームを
受けて前記位相差を検出する位相比較手段とを備えてい
る。 【0010】 【作用】周波数が異なりかつコヒーレントな第1の光ビ
ームx1 1 (X偏光成分をx、Y偏光成分をyで表
す)及び第2の光ビームx2 2 を出射する二周波光発
生手段1から出射した第1の光ビームx1 1 は位相差
発生手段2で互いに直交するX偏光x1 及びY偏光y1
に分離されて、それぞれ別の条件の光路を伝搬すること
で両偏光の間に位相差を生じた後、合波して第3の光ビ
ームx3 3 として偏波分離干渉手段3から出射する。
なお、位相差発生手段2でいう「X偏光x1 及びY偏光
1 に分離される」とは、それぞれの光路が別になるこ
とだけでなく、同じ光路を伝搬しながらもX偏光成分及
びY偏光成分への作用がそれぞれ異なるために一方の偏
光成分が他方の偏光成分と比べて遅延する状態を含む。
また、「別の条件の光路」とは、別々の光路だけでな
く、同じ光路でありながらX偏光成分及びY偏光成分へ
の作用がそれぞれ異なる光路(例えば、複屈折性を有す
る光路)を含む。 【0011】前記二周波光発生手段1から出射した第2
の光ビームx2 2 と前記位相差発生手段2から出射し
た第3の光ビームx3 3 とは偏波分離干渉手段3にお
いてそれぞれ前記X偏光と同じ偏向面を有する第4の光
ビームx2 3 と前記Y偏光と同じ偏向面を有する第5
の光ビームy2 3 とに分離される。前記第4の光ビー
ムx2 3 はその偏光成分x2 及びx3 の偏光面が同じ
であり、周波数が異なるのでビートを生じている。ま
た、前記第5の光ビームy2 3 もその偏光成分y2
びy3 の偏光面が同じであり、周波数が異なるのでビー
トを生じている。 【0012】ここで、偏光成分x2 及びy2 は周波数及
び位相が同じであり、偏光成分x3及びy3 は周波数は
同じであるが位相は、前述のように別の条件の光路を伝
搬しているので、異なる。従って、第4の光ビームx2
3 と第5の光ビームy2 3 とから位相比較手段4に
おいて前記別々の光路を伝搬したことで生じた位相差が
検出される。 【0013】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2はこの発明の第1の実施例を示す概略構成図
である。第1の実施例の干渉計は、(イ)二周波光発生
手段1を入射する直交偏光を二方向に分岐するBS1
1、該BS11で分岐された一方の直交偏光を変調する
AOM12、及び、該BS11で分岐された他方の直交
偏光の光路を変更する反射鏡13で構成し、(ロ)位相
差発生手段2を前記13からの直交偏光を受けて互いに
直交するX1 偏光及びY1 偏光に分離し後に合波するP
BS21、該PBS21で反射されたX1 偏光を反射し
て前記PBS21に戻す反射鏡22、該反射鏡22と前
記PBS21との間の光路上に置かれた偏波面を回転さ
せるための1/4波長板23、前記PBS21を透過し
たY1 偏光を反射して前記PBS21に戻す反射鏡2
4、及び、該反射鏡24と前記PBS21との間の光路
上に置かれた偏波面を回転させるための1/4波長板2
5で構成し、(ハ)偏波分離干渉手段3を前記それぞれ
の反射鏡22、24によって前記PBS21に戻され合
波されたX1 偏光及びY1 偏光と前記AOM12で変調
された直交偏光とを合波するBS31、及び、該BS3
1で合波された光を互いに直交するX2 偏光及びY2
光に分離するPBS32で構成し、(ニ)位相比較手段
4を該PBS32で分離されたX2 偏光及びY2 偏光を
それぞれ受光する受光器41、42及び、該受光器4
1、42からの二つの計測ビート信号をうけて位相を比
較し位相差を出力する位相比較器43で構成している。 【0014】第1の実施例の動作を説明する。入射光は
PBSでの分波に対して十分な両偏光成分を持つもので
一定の偏光状態を保持するコヒーレント光とする。ここ
では、入射光が最も単純な例の一つである45°直線偏
光であるとして動作を説明する。また、PBSで反射す
る偏光成分をx、透過する偏光成分をyとする。 【0015】BS11に入射した位相ωtの光は分波さ
れ、一方の光はAOM12で変調されてBS31に達す
る。該BS31の位置での前記一方の光(参照光)の偏
光成分x2 、y2 の位相は、 x2 ; (ω+Δω)
t−φ02 ; (ω+Δω)t−φ0 となる。ここで、ω;入射光の角周波数、Δω;AOM
での周波数シフト、φ0 ;BS11−BS31間での位
相回転(空気のゆらぎ等の影響を含む)、t;時間であ
る。 【0016】他方の光は反射鏡13で反射し、PBS2
1で互いに直交するX1 偏光及びY1 偏光に分離する。
該X1 偏光はPBS21で反射し、1/4波長板23を
透過した後反射鏡22で反射し、再び前記1/4波長板
23を透過し前記PBS21に達するが、1/4波長板
23を二回透過しているために偏波面が90°回転して
おり、今度はPBS21を透過して前記BS31に達す
る。前記Y1 偏光はPBS21を透過し、1/4波長板
25を透過した後反射鏡24で反射し、再び前記1/4
波長板25を透過し前記PBS21に達するが、1/4
波長板25を二回透過しているために偏波面が90°回
転しており、今度はPBS21で反射して前記BS31
に達する。BS31に到った光(プローブ光)の偏光成
分x3 、y3 の位相は、 x3 ; ωt−φ1 −2kl13 ; ωt−φ1 −2kl2 となる。ここで、ω;入射光の角周波数、t;時間、φ
1 ;BS11−PBS21−BS31間(共通光路)で
の位相回転(空気のゆらぎ等の影響を含む)、k;波
数、l1 ;PBS21−反射鏡24間の光路長、l2
PBS21−反射鏡22間の光路長である。 【0017】BS31に達した前記参照光とプローブ光
はBS31で合波された後PBS32で互いに直交する
2 偏光x2 3 及びY2 偏光y2 3 に分波され、そ
れぞれ受光器41、42で検出される。X2 偏光x2
3 及びY2 偏光y2 3 はそれぞれビートを生じてお
り、受光器41、42から出力されるビート信号の位相
は、 受光器41; Δωt+φ1 −φ0 +2kl1 受光器42; Δωt+φ1 −φ0 +2kl2 となる。両ビート信号は位相比較器43で位相が比較さ
れ、出力位相差 2k(l2 −l1 ) が得られる。kとl1 が既知であればl2 が求められ
る。以上、入射光を45°直線偏光であるとして説明し
たが、他の偏光のときも同様である。 【0018】前述のように、出力位相差には空気のゆら
ぎ等の影響を含む光路での位相回転φ0 、φ1 が含まれ
ない。つまり、参照光とプローブ光とは異なる光路を伝
搬するにも関わらず、PBS21での分波から合波まで
の間以外では、原理的には空気のゆらぎ等の影響を受け
ない。これは、受光器41、42の受光ビート信号は各
々ゆらぎの影響を受けるが、そのゆらぎが同相であるた
め、位相比較の段階で相殺されるためである。なお、第
1の実施例の装置に使用されている光学部品の中で、製
造上の問題あるいは価格の関係から、その性能の不完全
さにより、測定精度に大きな影響を及ぼすのはPBSで
ある。第1の実施例の装置においては、PBS32と受
光器41との間及びPBS32と受光器42との間に偏
光子等をそれぞれ配置すれば、PBS32の性能の不完
全さにより混入した不要な偏光成分をカットできる。 【0019】図3はこの発明の第2の実施例を示す概略
構成図である。第2の実施例の干渉計は、第1の実施例
の干渉計の(ハ)偏波分離干渉手段3をPBS21に戻
され合波された直交偏光及び前記AOM12で変調され
た直交偏光をそれぞれ互いに直交するX2 偏光及びY2
偏光に分離するPBS33、該PBS33で二方向に出
射した光の光路上にそれぞれ置かれ、各光が含むそれぞ
れ互いに直交するX2 偏光及びY2 偏光から同偏波面の
成分を取り出す偏光子34、35で構成したものであ
り、(イ)二周波光発生手段1、(ロ)位相差発生手段
2、(ニ)位相比較手段4は第1の実施例の干渉計と同
じである。 【0020】第2の実施例の動作を説明する。 (ハ)偏波分離干渉手段3に入射する参照光の偏光成分
2 、y2 の位相は、第1の実施例と同じく、 x2 ; (ω+Δω)t−φ02 ; (ω+Δω)t−φ0 であり、また、偏波分離干渉手段3に入射するプローブ
光の偏光成分x3 、y3 の位相は、第1の実施例と同じ
く、 x3 ; ωt−φ1 −2kl13 ; ωt−φ1 −2kl2 である。偏波分離干渉手段3に入射した前記参照光とプ
ローブ光はPBS33でそれぞれ互いに直交するX2
光x2 、x3 及びY2 偏光y2 、y3 に分波されるが、
参照光とプローブ光とはPBS33に入射する方向が異
なるので、PBS33から出射する二方向の光の偏光成
分は、一方がx2 3 、他方がx3 2 となる。 【0021】偏光子35は透過光の偏波面が偏光成分x
2 、y3 それぞれの偏波面に対して例えば45°になる
ように配置されているので、偏光子35からの出射光は
2及びy3 の同じ偏波面を持つ成分が合成されたもの
である。また、偏光子34も透過光の偏波面が偏光成分
3 、y2 それぞれの偏波面に対して例えば45°にな
るように配置されているので、偏光子34からの出射光
はx3 及びy2 の同じ偏波面を持つ成分が合成されたも
のである。偏光子34、35からの出射光はそれぞれ受
光器41、42で検出される。偏光x2 3 及び偏光x
3 2 はそれぞれビートを生じており、受光器41、4
2から出力されるビート信号の位相は、第1の実施例と
同じく、 受光器41; Δωt+φ1 −φ0 +2kl1 受光器42; Δωt+φ1 −φ0 +2kl2 となる。両ビート信号は位相比較器43で位相が比較さ
れ、出力位相差 2k(l2 −l1 ) が得られることも第1の実施例と同じである。 【0022】図4はこの発明の第3の実施例を示す概略
構成図である。第3の実施例の干渉計は、この発明の干
渉計をマイケルソン型干渉計としたもので、(イ)二周
波光発生手段1を入射する直交偏光を二方向に分岐する
BS14、該BS14で分岐された一方の直交偏光を変
調するAOM15、及び、該AOM15を通過した直交
偏光が再び前記AOM15を通過して前記BS14に入
射するように光路を変更する反射鏡16で構成し、
(ロ)位相差発生手段2を前記BS14からの直交偏光
を受けて互いに直交するX1 偏光及びY1 偏光に分離し
後に合波するPBS21、該PBS21で反射されたX
1 偏光を反射して前記PBS21に戻す反射鏡22、及
び、前記PBS21を透過したY1 偏光を反射して前記
PBS21に戻す反射鏡24で構成し、(ハ)偏波分離
干渉手段3を前記それぞれの反射鏡22、24によって
前記PBS21に戻され合波されたX1偏光及びY1
光と前記AOM15で変調された直交偏光とを合波する
BS14、及び、該BS14で合波された光を互いに直
交するX2 偏光及びY2 偏光に分離するPBS32で構
成し、(ニ)位相比較手段4を該PBS32で分離され
たX2 偏光及びY2 偏光をそれぞれ受光する受光器4
1、42及び、該受光器41、42からの二つの計測ビ
ート信号をうけて位相を比較し位相差を出力する位相比
較器43で構成している。 【0023】第3の実施例の動作を説明する。BS14
に入射した位相ωtの光は分波され、一方の光はAOM
15を通過した後反射鏡16で反射され、再びAOM1
5を通過して前記BS14に達する。該BS14の位置
での前記一方の光(参照光)の偏光成分x2 、y2 の位
相は、 x2 ; (ω+2Δω)t−φ02 ; (ω+2Δω)t−φ0 となる。ここで、ω;入射光の角周波数、Δω;AOM
での周波数シフト、φ0 ;BS14−反射鏡16−BS
14間での位相回転(空気のゆらぎ等の影響を含む)、
t;時間である。 【0024】他方の光はPBS21で互いに直交するX
1 偏光及びY1 偏光に分離する。該X1 偏光はPBS2
1で反射した後反射鏡22で反射し前記PBS21に達
し、再びPBS21で反射して前記BS14に達する。
前記Y1 偏光はPBS21を透過した後反射鏡24で反
射前記PBS21に達し、再びPBS21を透過して前
記BS14に達する。BS14に到った光(プローブ
光)の偏光成分x3 、y3 の位相は、 x3 ; ωt−φ1 −2kl13 ; ωt−φ1 −2kl2 となる。ここで、ω;入射光の角周波数、t;時間、φ
1 ;BS14−PBS21−BS14間(共通光路)で
の位相回転(空気のゆらぎ等の影響を含む)、k;波
数、l1 ;PBS21−反射鏡22間の光路長、l2
PBS21−反射鏡24間の光路長である。 【0025】BS14に達した前記参照光とプローブ光
はBS14で合波された後PBS32で互いに直交する
2 偏光x2 3 及びY2 偏光y2 3 に分波され、そ
れぞれ受光器41、42で検出される。X2 偏光x2
3 及びY2 偏光y2 3 はそれぞれビートを生じてお
り、受光器41、42から出力されるビート信号の位相
は、 受光器41; 2Δωt+φ1 −φ0 +2kl2 受光器42; 2Δωt+φ1 −φ0 +2kl1 となる。両ビート信号は位相比較器43で位相が比較さ
れ、出力位相差 2k(l2 −l1 ) が得られる。 【0026】第3の実施例のようにマイケルソン型干渉
計とすることで、構造は更に簡単になる。その上、第3
の実施例の装置において、PBS21と反射鏡22との
間、PBS21と反射鏡24との間、PBS32と受光
器41との間及びPBS32と受光器42との間に偏光
子等をそれぞれ配置すれば、PBSの性能の不完全さに
よる不要な偏光成分の混入がカットできる。 【0027】以上、実施例として三つの例を挙げた。い
ずれも、位相差発生手段2においてX偏光成分及びY偏
光成分は二方向に分離されて、別々の光路を伝搬する構
成のものである。しかし、本発明は、作用の項で触れた
ように、位相差発生手段2においてX偏光成分及びY偏
光成分が同じ光路を伝搬しながら位相差を生ずる構成と
することもできる。例えば、位相差発生手段2を周囲の
温度が変化するとX偏光成分及びY偏光成分の伝搬速度
の差が変化するような複屈折ファイバで構成すれば本発
明の直交偏光ヘテロダイン干渉計を用いた温度計とな
る。 【0028】 【発明の効果】以上述べたように、この発明の直交偏光
ヘテロダイン干渉計は、従来の直交偏光ヘテロダイン干
渉計が周波数の異なる直交偏光を同一光路に沿って伝搬
させその偏光間の光路差を干渉によって検出しているの
に対して、同一周波数の直交偏光間の光路差を周波数の
異なる参照光との干渉を利用して検出することとした。
このことにより、光学系内の空気のゆらぎ、機械的振動
等によって生じる誤差を著しく抑えるという従来の直交
偏光ヘテロダイン干渉計の特長を損なうことなく、参照
光とプローブ光とがそれぞれ別の光路を伝搬する構成と
することができ、各光への個別の操作(変調、位相補償
等)に対する自由度及び構造上の自由度が高められた。
構造上の自由度の高さは第3の実施例に示したマイケル
ソン型干渉計への変形の容易さからも明らかである。ま
た、この発明による構造の簡単化は、干渉計の小型化、
光学系の調整の容易化、光学系の調整の不完全さと光学
部品の不完全さとによる測定誤差の減少をもたらし、よ
り実用的かつ安定な光波の位相差計測が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の基本構成を示す図。 【図2】この発明の第1の実施例を示す概略構成図。 【図3】この発明の第2の実施例を示す概略構成図。 【図4】この発明の第3の実施例を示す概略構成図。 【図5】従来の直交偏光ヘテロダイン干渉計を示す図。 【符号の説明】 1 二周波光発生手段 2 位相差発生手段 3 偏波分離干渉手段 4 位相比較手段 11 無偏光ビームスプリッタ(BS) 12 音響光学変調器(AOM) 13 反射鏡 14 無偏光ビームスプリッタ(BS) 15 音響光学変調器(AOM) 16 反射鏡 21 偏光ビームスプリッタ(PBS) 22 反射鏡 23 1/4波長板 24 反射鏡 25 1/4波長板 31 無偏光ビームスプリッタ(BS) 32 偏光ビームスプリッタ(PBS) 33 偏光ビームスプリッタ(PBS) 34 偏光子 35 偏光子 41 受光器 42 受光器 43 位相比較器

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 周波数が異なる、それぞれが単色でかつ
    偏光状態が一定の、コヒーレントな第1及び第2の光ビ
    ームを出射する二周波光発生手段(1)と、前記第1の
    光ビームを受けて互いに直交するX偏光及びY偏光に分
    離し、両偏光の間に生じた位相差を有する第3の光ビー
    ムを出射する位相差発生手段(2)と、記第2の光ビ
    ームと前記第3の光ビームとを受け、それぞれを前記X
    偏光と同じ偏面を有する第4の光ビームと前記Y偏光
    と同じ偏面を有する第5の光ビームとに分離してそれ
    ぞれを出射する偏波分離干渉手段(3)と、前記第4及
    び第5の光ビームを受けて前記位相差を検出する位相比
    較手段(4)とを備えた直交偏光ヘテロダイン干渉計。
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